JP5973931B2 - 高支持力杭の施工法 - Google Patents

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Description

本発明は、杭先端の支持力増加による高支持力杭の施工法に関するものである。
杭の高支持力化によって、杭の本数を減らす、あるいは杭径を小さくすることにより経済的な杭基礎構造とすることが行なわれており、既存技術として、拡底杭工法や先端プレロード工法がある。
拡底杭工法は、場所打ち杭工法の一種であり、図4に示すように、杭1(場所打ち杭)の下端を掘削機により拡大掘削し、拡底部2で杭先端の断面積を大きくすることによって先端支持力の増加をはかるものである。
拡大掘削を行う掘削機が工夫されており、円筒形の掘削を行った後、杭先端部で拡底掘削により円錐台形状をつくり、その中に鉄筋籠の建て込み、コンクリート打設を行う。
杭先端面積に比例して先端支持力が大きくなり、杭1としての支持力増加がはかられている。
かかる拡底杭工法の一つとして、下記特許文献のごときものがある。
特開2009―36010号公報 特開平3−253692号公報 特開平5−236573号公報
前記特許文献1は、掘削孔底部に砂利を敷設して砂利層を形成した後、柱主筋と帯筋とから組み立てられた鉄筋籠と注入管とを掘削孔に挿入する。注入管が砂利層に差し込まれるように、注入管の先端は鉄筋籠から所定長突出させる、次に、鉄筋籠内部にコンクリート打設用のトレミー管を設置してコンクリートを打設し、所定のコンクリート強度が発現するまでコンクリートの養生を行う。続いて、グラウト材をグラウトポンプからバルブを介して掘削孔底部に注入し、砂利層の空隙に充填し、グラウト材の注入が完了したと判断すると、次に、グラウト材に圧力をかけた状態で地上部のバルブを閉め、グラウト材を内圧を保持した状態で固化し、支持地盤体を形成するものである。
前記特許文献2は、中空で排土管兼用の回転ロッドと、該回転ロッドの下端側に設けられた水中ポンプと、先端側は拡径可能にバケットの外側に設けられたスクレーパに装着されて拡底部へ開口すると共に、基端側は前記水中ポンプを介して回転軸に連通する吸引パイプとで構成されたスライムの除去装置を備えていることを特徴とした拡底バケットである。
前記特許文献3は、場所打杭工法によって掘削したのち、該孔底を円錐状に拡開する拡底杭の築造法において、拡大翼やスクレーパ等による孔底開後に、この拡孔壁部の傾斜面上端かそれよりも若干低い位置に、前記拡開孔壁の傾斜面に沿って拡底隅部方向に流動する水流を生じさせ、この水流によって拡底隅部に沈降堆積するスライムに孔底中央部への流動性を与えて、該スライムを含む水流を孔底中央部に配置した吸引装置により地上に吸上げ放出させることを特徴とする拡底杭の築造法である。
先端プレロード工法は、下記特許文献4、5にもあるが、図5に示すように、掘削後、先端にモルタル注入用袋3、スライム排除用のスライム除去管4を配置した鉄筋籠(図示せず)を設置、その後杭1(場所打ち杭)のコンクリート打設。コンクリート硬化後、注入管5から杭先端の袋3にモルタルを加圧(1.5MPa(15kgf/cm))注入する。
特開2001−152448号公報 特開2005−220708号公報
モルタルの注入圧により、袋3の外側に配置されているスライム排除用のスライム除去管4からスライムが順次、押し出し排除される。注入圧が確認されていることから、杭の先端許容支持力は約2倍に評価される。
前記特許文献1では、スライム除去しないので、砂利層にグラウトを加圧注入しても砂利層の上部のスライムが残っている可能性があるので、杭先端部の所定の支持力を得ることが困難な可能性がある。特許文献2、3では、スライム除去しているが、完全に除去することは難しい。
先端プレロード工法は、前記特許文献1〜3のようなスライム除去に問題はないが、モルタル注入用袋を先端に配置すること、および、スライム除去のために袋の外側にスライム除去管を配置しなければならないことで、手数がかかるものとなる。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、スライムを完全に除去処理できるとともに、除去した部分に低流動モルタルを加圧充填して、高支持杭を構築できるので、少ない配管や装置で、簡易かつ迅速に施工できる高支持力杭の施工法を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、掘削孔のスライム処理後、掘削孔の中央部にガイドパイプ、その外周部に鉄筋籠を設置して、場所打ち杭のコンクリートを打設し、場所打ち杭のコンクリートが硬化後、ガイドパイプ内にロッドを挿入し、ロッドより高圧水を噴射して、杭先端部に残っているスライムをガイドパイプとロッドの間の隙間を通じて高圧水と同時に地上に排出することで洗浄、除去し、ガイドパイプとロッドの隙間にパッカーを膨らませキャップした後、ロッドにより杭先端にモルタルを高圧注入し、杭先端モルタル硬化後、ロッド先端よりガイドパイプ内にもモルタルを注入することを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、場所打ち杭打設前と、打設後の2段階のスライム処理により完全にスライムを除去できる。また、場所打ち杭の打設後のスライム処理は、ガイドパイプを用いて行うことができるので、別途スライム排出用の管を設置する必要がない。しかも、このガイドパイプはパッカー付きのロッドを挿入することによりモルタルを高圧注入用の装置としても利用でき、スライムを除去した部分にモルタルを加圧充填することにより高支持杭を構築できる。
請求項2記載の本発明は、モルタルの種類として、低流動モルタル、繊維補強モルタル、通常のモルタルのいずれかであることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、モルタルの種類として、低流動モルタル、繊維補強モルタル、通常のモルタルのいずれでもよいが、ロッド先端よりガイドパイプ内にも注入するモルタルはこれを加圧無で注入するができ、そのためには低流動モルタルが好適である。
以上述べたように本発明の高支持力杭の施工法は、スライムを完全に除去処理できるとともに、除去した部分に低流動モルタルを加圧充填して、高支持杭を構築できるので、少ない配管や装置で、簡易かつ迅速に施工できるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図3は本発明の高支持力杭の施工法の各工程を示す説明図で、図中6は場所打ち杭、αは支持層を示す。
図1に示すように、場所打ち杭6を施工するに際して、バキュームまたはバケットにより杭底のスライム処理を行った後、掘削孔の中央部にφ150のガイドパイプ7、その外周部に鉄筋籠(図示せず)を設置して、場所打ち杭6のコンクリート9を打設する。
場所打ち杭6のコンクリート9の硬化後、図2に示すように、ガイドパイプ7内にロッド8(φ60)を挿入し、ロッド8先端より高圧水を噴射して、杭先端部から下方のスライムを高圧洗浄、除去する。このスライムの洗浄、除去は、高圧水の噴射によって杭先端のスライムをスライム混じりの流体に変え、ガイドパイプ7とロッド8の間の隙間を通して上昇流によって地上に排出するものである。
コンクリート打設後に杭の先端に残るスライムは、スライム処理後、30分から1時間後にコンクリート打設されるため、その間にスライムが沈降して堆積するものであり、5cm程度残ることが多い。
ガイドパイプ7とロッド8の隙間にパッカー10(ゴム風船)を膨らませキャップした後、ロッド8により杭先端に低流動モルタル11(または繊維補強モルタル)を高圧注入する。注入圧は2〜3MPa(20〜30kgf/cm)とする。
低流動モルタル11の硬化後、ガイドパイプ7内にもモルタル12を注入(加圧無し)する。このモルタル12は通常モルタルでもよい。
このガイドパイプ7内へのモルタル12を注入は、ロッド8の先端よりロッド8を引き上げながら、ガイドパイプ7の下端から行うことができる。
なお、前記実施形態では高圧注入するのは、低流動モルタル11(または繊維補強モルタル)、ガイドパイプ7内への注入は通常モルタルとしたが、使用するモルタルの種類として、低流動モルタル、繊維補強モルタル、通常のモルタルのいずれかであれば、選択が可能である。
本発明の高支持力杭の施工法の第1工程を示す説明図である。 本発明の高支持力杭の施工法の第2工程を示す説明図である。 本発明の高支持力杭の施工法の第3工程を示す説明図である。 拡底杭工法による杭の側面図である。 先端プレロード工法の説明図である。
1…杭 2…拡底部
3…袋 4…スライム除去管
5…注入管 6…場所打ち杭
7…ガイドパイプ 8…ロッド
9…コンクリート 10…パッカー
11…低流動モルタル 12…モルタル

Claims (2)

  1. 掘削孔のスライム除去後、掘削孔の中央部にガイドパイプ、その外周部に鉄筋籠を設置して、場所打ち杭のコンクリートを打設し、場所打ち杭のコンクリートが硬化後、ガイドパイプ内にロッドを挿入し、ロッドより高圧水を噴射して、杭先端部に残っているスライムをガイドパイプとロッドの間の隙間を通じて高圧水と同時に地上に排出することで洗浄、除去し、ガイドパイプとロッドの隙間にパッカーを膨らませキャップした後、ロッドにより杭先端にモルタルを高圧注入し、杭先端モルタル硬化後、ロッド先端よりガイドパイプ内にもモルタルを注入することを特徴とした高支持力杭の施工法。
  2. モルタルの種類として、低流動モルタル、繊維補強モルタル、通常のモルタルのいずれかであることを特徴とする請求項1の高支持力杭の施工法。
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