JP4499001B2 - 盛土の補強工法および盛土 - Google Patents

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本発明は、盛土の補強工法および盛土に関するものである。
従来、盛土を構築する際には、材料コストが安いこともあり、一般的に天然材料である土質材料や岩盤材料等が用いられていた。例えば、日本国内における堤高15m以上のダムは3000ヶ所を超えているが、土質材料を主として用いるアースダムは1500ヶ所を超えており、全体の半数を占めている。また、日本で古くから建設されている灌漑用水用の溜池の堤体は、そのほとんどが土質材料を主として用いた盛土である。河川においても、水害を防止するために堤防が築かれており、これも土質材料を主として用いている。
盛土構造物については、老朽化の進行や耐震性の不足等が懸念されている。盛土の安定性は、主に、(a)基礎地盤、(b)力学的な安定性、(c)水理学的な安定性に分類されており、これらを考慮して、次のような補強工法が開発、施工されている。
既設の盛土構造物について、最も一般的な補強工法は、(1)押え盛土工法である(例えば、非特許文献1参照)。(1)押え盛土工法は、(b)力学的な安定性に着目した工法であり、法面勾配を緩くすることで盛土の安定性の向上を図る。
図7は、押え盛土工法を用いて補強された既設盛土103の断面図を示す。図7に示すように、押え盛土工法では、例えば、基礎地盤101上に設置された既設盛土103の法面104に、既設盛土103と同等の高さまで、既設盛土103よりも法面勾配の緩い押え盛土105を盛り立てる。または、既設盛土103の法尻部106に、押え盛土105aを盛り立てる。
新設の盛土構造物に関しては、(2)補強土工法も多くの実績を挙げている(例えば、特許文献1参照)。(2)補強土工法は、(b)力学的な安定性に着目した工法であり、ジオテキスタイル等の補強材を盛土内に敷設することで、盛土の安定性向上を図る。
図8は、補強土工法を用いて補強された新設盛土109の断面図を示す。図8に示すように、補強土工法では、基礎地盤101上に設置された新設盛土109内に、ジオテキスタイル等の補強材111を上下複数段にして配置する。
基礎地盤が軟弱である場合が多い河川堤防等の既設盛土に関しては、(3)地盤改良工法も実績を挙げている(例えば、特許文献2参照)。(3)地盤改良工法は、(a)基礎地盤に着目した工法であり、既設盛土の基礎地盤を深層混合処理工法等で改良することで、地震時等における基礎地盤の安定性向上を図る。
図9は、地盤改良工法を用いて補強された既設盛土113の断面図を示す。図9に示すように、地盤改良工法では、既設盛土113が設置された基礎地盤101に地盤改良115を施す。または、既設盛土113および基礎地盤101に地盤改良115aを施す。この場合は、(a)基礎地盤および(b)力学的な安定性の両方に着目した工法と言える。
また、(4)既設盛土とその基礎地盤を、繊維によって補強された押え盛土で補強する技術も発明されている(例えば、特許文献3参照)。(4)の方法は、(c)水理学的な安定性に着目した工法であり、既設堤体および基礎地盤に、繊維で補強された押え盛土を施す。
他に、フィルダムや堤防等の盛土では、(5)盛土内に砕石や砂等で構成されるドレーンを設ける方法がある。(5)の方法は、(c)水理学的な安定性に着目した工法である。フィルダムや堤防等の既設盛土では、盛土内に水が浸透しており、これを浸潤線、浸潤線よりも低い位置を飽和領域と呼ぶ。土質材料は、一般に水で飽和されると、不飽和な状態よりも強度が低くなる。このため、円弧すべり法等の安定解析では、飽和領域と不飽和領域とで強度を区別して取り扱うことが多い。(5)の方法では、盛土内にドレーンを設けて浸潤線の低下を図る。
図10は、ドレーン121を設けた盛土119の断面図を示す。図10に示すように、(5)の方法では、基礎地盤101上に設置された盛土119の法尻部123に、砕石や砂等で構成されるドレーン121を設ける。新設の盛土119では、浸潤線125の位置を予測し、浸潤線125の位置が盛土119の法尻部123の内側に入るように設計する。
地盤工学会、「盛土の調査・設計から施工まで」平成2年、p.201 特開平9−279581号公報 特開2000−265455号公報 特開2001−20245号公報
しかしながら、(1)押え盛土工法では、図7に示すように、基礎地盤101上に、押え盛土105(押え盛土105a)を盛り立てるための新たな敷地107(敷地107a)が必要となる。
(2)補強土工法は、補強材が発揮する変形に対する抵抗力を利用した、新設盛土を対象とした工法であるが、建設から長期間を経てほとんど変形しない既設盛土に適用した場合、補強材が変形に対する抵抗力を発揮しないため、十分な補強効果は得られない。
(3)地盤改良工法で基礎地盤101を改良する場合には、図9に示すように、敷地117を確保する必要がある。また、既設盛土113上から基礎地盤101を改良する場合、地盤改良115aにセメント等の固化材を用いたり、砕石や砂で杭を作ることが考えられるが、改良を行わない部分と比較して変形性能に大きな差異が生じるため、地震時の挙動等に差異が生じることが懸念される。特に、地盤改良115aを行った個所と行わない個所との境界では、クラック等が発生することによって、既設盛土113の安定性が低下する可能性がある。
(4)の方法では、押え盛土を盛り立てるための新たな敷地が必要となる。
(5)の方法は、新設の盛土を対象としている。これを、既設の盛土に適用する場合、一度、盛土119を撤去し、ドレーン121を設けた後、再び盛土119を盛り立てる等の手順が必要であり、現実的ではない。
なお、すでにドレーン121が設けられている既設の盛土の場合は、盛土が老朽化するとドレーンの機能が低下して、図10に示すように、当初の浸潤線125の位置が、浸潤線125aの位置まで上昇することがある。このように、浸潤線の位置が盛土119の外に出ると、盛土119内の有効応力の低下、パイピング等の悪影響が生じるため、盛土119の安定性が著しく低下する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、盛土の補強工法および盛土を提供することにある。本発明によれば、新たな敷地を必要とせず、既設の盛土内に、盛土を構成する細粒な土粒子の流出を防止し、かつ目詰まりによる機能低下を防止したドレーンを設けることができる。
前述した目的を達成するための第1の発明は、盛土の法面から、ケーシングパイプを水平または上方への勾配をもって所定の位置まで圧入する工程(a)と 前記ケーシングパイプの内部に透水性を有する袋体を敷設する工程(b)と、前記袋体内にドレーン材料を配置する工程(c)と、を具備することを特徴とする盛土の補強工法である。
工程(a)では、例えば、ケーシングパイプを盛土の堤内側法尻部から圧入する。そして、袋体とケーシングパイプとの間には、必要に応じて滑動手段が設けられる。滑動手段は、ケーシングパイプの内周面にあらかじめテフロン(登録商標)処理を施す方法、工程(b)でケーシングパイプと袋体との間に摩擦を低減できるような筒体を敷設する方法により、設けられる。
工程(b)では、例えば、袋体を、空気圧によって裏返しながら、ケーシングパイプの内部に敷設する。空気圧は、ケーシングパイプの圧入機側の端部から作用させる。
工程(c)では、例えば、所定量のドレーン材料を投入した後、ケーシングパイプを引き抜きつつ、ドレーン材料をさらに投入する。このとき、ケーシングパイプを前後動させながら引き抜くことで袋体を拡径し、ドレーンを拡径することも可能である。また、ケーシングパイプに孔開き管(有孔管)を使用すれば、ケーシングパイプの引き抜きを省略することもできる。
工程(c)では、袋体内にホースを設置し、ホースを用いてドレーン材料を投入してもよい。
第1の発明では、まず、盛土の法面から、ケーシングパイプを水平または上方への勾配をもって所定の位置まで圧入する。次に、ケーシングパイプの内部に透水性を有する袋体を敷設する。そして、袋体内にドレーン材料を配置する。
第2の発明は、第1の発明の盛土の補強工法を用いて補強されたことを特徴とする盛土である。
本発明によれば、新たな敷地を必要とせず、盛土を構成する細粒な土粒子の流出を防止し、かつ、目詰まりによる機能低下を防止したドレーンを盛土内に設置でき、これによって盛土の補強工法および盛土を提供できる。
以下、図面に基づいて、本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。図1は、ドレーン5で補強された既設盛土3の垂直断面図を示す。図1に示すように、既設盛土3は、堤防のような、水7を塞き止めるための堤体であり、基礎地盤1上に設置される。
(1.既設盛土3の構成)
第1の実施の形態では、既設盛土3内に、ドレーン5、導水部23が形成される。ドレーン5は、既設盛土3の堤内側の法面4から、水平または上方への勾配をもって形成される。導水部23は、既設盛土3の堤内側の法尻部6に沿って、基礎地盤1から最上段のドレーン5までの間に形成される。
ドレーン5は、袋体15の内部にドレーン材料21を充填したものである。袋体15は、例えば、直径2m程度以下の筒体とする。袋体15は、水を透過させるが、既設盛土3を構成する土粒子は透過させない。袋体15の材質は、フィルター機能を有する繊維とする。フィルター機能とは、水の流れによって既設盛土3の構成材料がドレーン5内に流れ込むことを防ぐ機能である。ドレーン材料21には、砕石、砂等の他、軽量骨材や繊維等で構成された人工排水材等が用いられる。
(2.既設盛土3の補強方法)
図2は、ドレーン5を形成するための各工程における既設盛土3の垂直断面図を示す。図2の(a)図は、既設盛土3にケーシングパイプ13を圧入する工程を示す図、図2の(b)図は、ケーシングパイプ13内に袋体15を敷設する工程を示す図、図2の(c)図は、袋体15内にドレーン材料21を投入する工程を示す図、図2の(d)図は、導水部23を形成する工程を示す図である。以下に、既設盛土3内にドレーン5を形成する方法について説明する。
(2−1.ケーシングパイプ13の圧入)
ドレーン5を形成するには、まず、図2の(a)図に示すように、削孔機11(圧入機)を用いて、既設盛土3の堤内側の法尻部6から既設盛土3内にケーシングパイプ13を圧入する。削孔機11には、クローラードリル、ボーリングマシン、サンドコンパクションパイル用の施工機械等を用いる。ケーシングパイプ13の直径は、2m程度以下とする。
ケーシングパイプ13は、0〜10%程度の上方への勾配をもって圧入する。ケーシングパイプ13を圧入する際、既設盛土3を構成する材料によってケーシングパイプ13に作用する抵抗力を軽減するために、ケーシングパイプ13を回転させてもよい。また、削孔機11に起振装置等を装備し、振動エネルギを用いてケーシングパイプ13を圧入させてもよい。ケーシングパイプ13には、内周面31に沿ってエア抜きパイプ(図示せず)が設置される。
(2−2.ケーシングパイプ13への袋体15の仮固定)
次に、図2の(b)図に示すように、ケーシングパイプ13の内部に袋体15を敷設する。図3は、袋体15を敷設し、袋体15内にドレーン材料21を充填するための各工程を示す図である。図2の(b)図では、図3の(a)図から図3の(c)図を用いて説明する方法により、ケーシングパイプ13の内部に袋体15を敷設する。
図3の(a)図は、袋体15の端部25をケーシングパイプ13に仮固定する工程を示す図である。2−1で述べた方法で既設盛土3内にケーシングパイプ13を圧入した後、図3の(a)図に示すように、袋体15の口、すなわち袋体15の端部25を、ケーシングパイプ13の削孔機11側の端部17付近の内周面31に仮固定する。このとき、袋体15は、外側面24が内側となるように裏返した状態で蛇腹状に折り込まれる。
(2−3.ケーシングパイプ13内への袋体15の敷設)
図3の(b)図は、袋体15をケーシングパイプ13内に敷設しつつある状態を示す図である。2−2で述べた方法でケーシングパイプ13に袋体15を仮固定した後、図3の(b)図に示すように、ケーシングパイプ13の削孔機11側の端部17から、矢印Bに示す方向に空気27の圧力を作用させ、袋体15の外側面24がケーシングパイプ13の内周面31と対向するように、袋体15を折り返す。そして、空気27の圧力によって、袋体15の折り込んだ部分を徐々に伸ばす。
図3の(c)図は、袋体15をケーシングパイプ13内に敷設し終えた状態を示す図である。図3の(b)図に示す状態とした後、空気27の圧力によって袋体15の折り込んだ部分をさらに伸ばし、図3の(c)図に示すように、袋体15を、外側面24をケーシングパイプ13の内周面31に沿わせつつ、ケーシングパイプ13内に敷設する。なお、ケーシングパイプ13内の空気は、ケーシングパイプ13の内周面31に沿って設置されたエア抜きパイプ(図示せず)により排出される。
(2−4.袋体15内へのドレーン材料21の充填)
次に、図2の(c)図に示すように、袋体15の内部にドレーン材料21を投入する。図4は、袋体15内にドレーン材料21を投入する際のケーシングパイプ13の動きを示す図である。図2の(c)図では、図3の(d)図、および、図4の(a)図から図4の(e)図を用いて説明する方法により、袋体15の内部にドレーン材料21を投入する。
図3の(d)図は、袋体15内にドレーン材料21を投入する工程を示す図である。図4の(a)図は、既設盛土3内のドレーン5の設置予定位置29を示す図、図4の(b)図から図4の(e)図は、図4の(a)図に示すドレーン5の設置予定位置29における、ドレーン材料21の投入量とケーシングパイプ13の位置との関係を示す図である。
2−3で述べた方法でケーシングパイプ13内に袋体15を敷設した後、ケーシングパイプ13の削孔機11側の端部17から袋体15内に、ある程度の量のドレーン材料21を投入する。そして、袋体15内に所定量のドレーン材料21を投入した後、図3の(d)図に示すように、既設盛土3からケーシングパイプ13を引き抜きつつ、袋体15内にドレーン材料21をさらに投入する。
ケーシングパイプ13は、図4の(b)図から図4の(e)図に矢印Dで示すように前後動させつつ、既設盛土3から引き抜かれる。ケーシングパイプ13を引き抜く際、ケーシングを周方向に回転させても良い。ドレーン材料21は、袋体15内に矢印Cに示す方向の空気27の圧力を作用させることにより、袋体15の端部16側から充填される。
図4の(b)図から図4の(e)図では、空気27の圧力を作用させることにより、ケーシングパイプ13を引き抜いた部分の袋体15の径をケーシングパイプ13の外径程度まで拡大し、袋体15内のドレーン材料21を締め固める。袋体15を若干拡径することで、ケーシングパイプ13の引き抜きによる既設盛土3の変形(沈下)を抑制することができる。
図4の(e)図に示すように、ケーシングパイプ13は、既設盛土3から完全に引き抜かれる。ドレーン材料21は、袋体15の全長のうち、端部16から既設盛土3の外側の適切な部分までの範囲22に充填される。
(2−5.導水部23の形成)
図4の(f)図は、袋体15を切断した状態を示す図である。2−4で述べた方法で袋体15内にドレーン材料21を充填した後、図4の(f)図に示すように、既設盛土3の法面4の位置で、袋体15を切断し、ドレーン5を完成する。
図3の(e)図は、導水部23を形成した状態を示す図である。図4の(f)図に示す状態とした後、図2の(d)図、図3の(e)図に示すように、既設盛土3の法尻部6に沿って、基礎地盤1とドレーン5との間に導水部23を形成する。導水部23は、砕石、コンクリート製のU字溝、半割パイプ等を用いて形成される。
(3.ドレーン5および導水部23の作用、効果等)
上述した方法で補強された既設盛土3では、既設盛土5内を浸透する水が導水部23に排出され、雨水等と同様にU字溝等に導水される。そのため、補強後の既設盛土3の浸潤線9aが補強前の浸潤線9よりも低下して既設盛土3内の不飽和領域が大きくなる。不飽和領域が大きくなると、既設盛土3の有効応力が増大し、盛土材料が発揮する強度も大きくなる。また、既設盛土3内の浸透状態が適正な状態となるため、パイピングが防止され、浸透圧が低減される。これらのことから、第1の実施の形態によれば、盛土の安定性向上や長寿命化を図ることが可能であり、既存のインフラ設備を有効に活用できる。
第1の実施の形態では、ドレーン5が0〜10%程度の上方への勾配を確保しており、ドレーン5に流れ込んだ水は自然流下するため、ドレーン5内の水を排水するための特別な装置(真空ポンプ等)を必要とせず、施工後の維持管理コストを抑制できて経済的である。但し、ドレーン5での急激な排水等が必要な場合には、真空ポンプ等を併用してもよい。
ドレーン5では、フィルター機能を有する袋体15を使用することで、既設盛土3を構成する細粒な土粒子の流出が防止される。また、ドレーン5の目詰まりによる機能低下が防止される。さらに、ドレーン5の形成には新たな広大な敷地を必要としないため、建設コストの抑制が可能である。
なお、ケーシングパイプ13と袋体15の間には、必要に応じて滑動手段を設けてもよい。滑動手段は、ケーシングパイプ13の内周面31にあらかじめテフロン(登録商標)処理を施す方法、ケーシングパイプ13と袋体15との間の摩擦を低減できるような材質のチューブを被せた状態の袋体15をケーシングパイプ13内に敷設する方法等により設けられる。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、ケーシングパイプ13への袋体15の敷設方法が第1の実施の形態とは異なる。第2の実施の形態では、第1の実施の形態の2−2、2−3で説明した施工方法のかわりに、以下の2−2’、2−3’に述べる施工方法が適用される。
(2−2’.ケーシングパイプ13への袋体15、チューブ41の仮固定)
図5は、袋体15およびチューブ41を敷設するための各工程を示す図である。第2の実施の形態では、図2の(b)図において、図5の(a)図から図5の(c)図を用いて説明する方法により、ケーシングパイプ13の内部に袋体15およびチューブ41を敷設する。
第2の実施の形態では、図5に示すような連続ターナ32を用いて袋体15を敷設する。連続ターナ32は、例えば、底部47に開口部を有する椀型部材である。連続ターナ32は、図5に示すように、椀型部材の縁部分49が、ケーシングパイプ13の削孔機11側の端部17に、固定用治具33を用いて固定される。連続ターナ32は、底部47の開口部の周囲にニップローラ39を有する。また、胴部51にエア供給器35を有する。ケーシングパイプ13には、内周面31に沿ってエア抜きパイプ(図示せず)が設置される。
図5の(a)図は、袋体15の端部25およびチューブ41の端部43をケーシングパイプ13に仮固定する工程を示す図である。チューブ41は、滑動手段であり、ポリエチレン、ナイロン(登録商標)等の、摩擦が小さく、表面が平滑で薄い材質の筒体である。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の2−1で述べた方法で既設盛土3内にケーシングパイプ13を圧入した後、図5の(a)図に示すように、チューブ41の外側面45に沿って袋体15を配置した状態で、袋体15の端部25およびチューブ41の端部43を、ケーシングパイプ13の削孔機11側の端部17付近に仮固定する。
図5の(a)図に示す工程では、袋体15、チューブ41の大部分は、底部47の開口部を介して連続ターナ32の外部に配置される。このとき、袋体15およびチューブ41のうち連続ターナ32の外部に配置された部分を、端部16および端部53(図5の(c)図)を中心に巻き取っておくと、作業空間を縮小できる。
(2−3’.ケーシングパイプ13内への袋体15およびチューブ41の敷設)
図5の(b)図は、袋体15およびチューブ41をケーシングパイプ13内に敷設しつつある状態を示す図である。2−2’で述べた方法でケーシングパイプ13に袋体15およびチューブ41を仮固定した後、エア供給器35から連続ターナ32の内部37に、すなわち、図5の(b)図の矢印Eに示す方向に空気圧を作用させ、袋体15の外側面24およびチューブ41の外側面45がケーシングパイプ13の内周面31と対向するように、袋体15およびチューブ41の端部を折り返す。そして、空気の圧力によって、袋体15およびチューブ41をその内外面をひっくり返しながらケーシングパイプ13内に徐々に送り込む。このとき、ニップローラ39は、連続ターナ32の底部47の開口部からの空気の漏れを防止する。
図5の(c)図は、袋体15およびチューブ41をケーシングパイプ13内に敷設し終えた状態を示す図である。図5の(b)図に示す状態とした後、空気圧によって袋体15およびチューブ41の全長をケーシングパイプ13内に送り込み、図5の(c)図に示すように、袋体15およびチューブ41をケーシングパイプ13内に敷設する。なお、ケーシングパイプ13内の空気は、ケーシングパイプ13の内周面31に沿って設置されたエア抜きパイプ(図示せず)により排出される。
第2の実施の形態では、図5の(c)図に示す状態とした後、チューブ41のみをケーシングパイプ13から引き抜き、または、2−3’とは逆向きにチューブ41のみをひっくり返しながら取り除き、図3の(c)図に示す状態とする。そして、第1の実施の形態の2−4と同様の方法で袋体15内にドレーン材料を充填する。
このように、第2の実施の形態では、図5に示すように、連続ターナ32を用いて袋体15をケーシングパイプ13内に敷設する。連続ターナ32を用いることにより、袋体15をより確実に敷設することができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態ではドレーン材料21の袋体15への充填方法が第1の実施の形態とは異なる。第3の実施の形態では、第1の実施の形態の2−4で説明した施工方法のかわりに、以下の2−4’に述べる施工方法が適用される。
(2−4’.袋体15内へのドレーン材料21の充填)
第3の実施の形態では、第1の実施の形態の2−3で説明した方法、または、第2の実施の形態の2−2’、2−3’で説明した方法でケーシングパイプ13内に袋体15を敷設した後、袋体15の内部にドレーン材料21を投入する。図6は、袋体15内にドレーン材料21を投入する際のケーシングパイプ13の動きを示す図である。第3の実施の形態では、図2の(c)図において、図6の(a)図から図6の(e)図を用いて説明する方法により、袋体15の内部にドレーン材料21を投入する。
図6の(a)図は、既設盛土3内のドレーン5の設置予定位置29を示す図、図6の(b)図から図6の(e)図は、図6の(a)図に示すドレーン5の設置予定位置29における、ドレーン材料21の投入量とケーシングパイプ13の位置との関係を示す図である。
第3の実施の形態では、ケーシングパイプ13内に袋体15を敷設した後、ケーシングパイプ13の削孔機11側の端部17から袋体15内にホース47を挿入する。ホース47は、先端49が袋体15の端部16に達するまで挿入される。次に、ホース47内に空気圧を作用させつつ、ホース47から袋体15内にある程度の量のドレーン材料21を投入する。ドレーン材料21は、ホース47の先端49から排出され、袋体15の端部16側から充填される。
第3の実施の形態では、既設盛土3からケーシングパイプ13およびホース47を引き抜く作業と、袋体15内に所定量のドレーン材料21を投入する作業とを繰り返すことにより、袋体15の全長のうち、端部16から既設盛土3の外側の適切な部分までの範囲22にドレーン材料21を充填する。なお、ホース47は、ケーシングパイプ13とほぼ同時に、もしくは、ドレーン材料21の充填よりも若干先行して引き抜く。
ケーシングパイプ13は、図6の(b)図から図6の(e)図に示すように徐々に引き抜き、既設盛土3から完全に引き抜かれる。ケーシングパイプ13を引き抜く際、周方向に回転させても良い。また、第1の実施の形態と同様に、ケーシングパイプ13を前後動させながら引き抜いてもよい。
図6の(b)図から図6の(e)図では、ホース47から空気圧を作用させることにより、ケーシングパイプ13を引き抜いた部分の袋体15の径をケーシングパイプ13の外径程度まで拡大し、袋体15内のドレーン材料21を締め固める。袋体15を若干拡径することで、ケーシングパイプ13の引き抜きによる既設盛土3の変形(沈下)を抑制することができる。
図6の(f)図は、袋体15を切断した状態を示す図である。第3の実施の形態では、上述した方法で袋体15内にドレーン材料21を充填した後、図6の(f)図に示すように、既設盛土3の法面4の位置で袋体15を切断し、ドレーン5を完成する。そして、第1の実施の形態の2−5と同様の方法で導水部23を形成する。
このように、第3の実施の形態では、袋体15内に挿入したホース47に空気圧を作用させ、袋体15内にドレーン材料21を充填する。これにより、ドレーン材料21をより簡単かつ確実に充填することができる。
第1から第3の実施の形態では、ドレーン5の集水機能を高めるために、ケーシングパイプ13に孔開き管(有孔管)を用いてもよい。この場合、ケーシングパイプは引き抜かず、盛土内にそのまま静置する。これにより、施工手順を簡略化することができる。また、図1では、2本のドレーン5−1、ドレーン5−2を図示したが、ドレーン5の設置段数はこれに限らず、少なくとも1段とする。
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる盛土の補強工法および盛土の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
ドレーン5で補強された既設盛土3の垂直断面図 ドレーン5を形成するための各工程における既設盛土3の垂直断面図 袋体15を敷設し、袋体15内にドレーン材料21を充填するための各工程を示す図 袋体15内にドレーン材料21を投入する際のケーシングパイプ13の動きを示す図 袋体15およびチューブ41を敷設するための各工程を示す図 袋体15内にドレーン材料21を投入する際のケーシングパイプ13の動きを示す図 押え盛土工法を用いて補強された既設盛土103の断面図 補強土工法を用いて補強された新設盛土109の断面図 地盤改良工法を用いて補強された既設盛土113の断面図 ドレーン121を設けた盛土119の断面図
符号の説明
1………基礎地盤
3………既設盛土
4………法面
5………ドレーン
6………法尻部
11………削孔機
13………ケーシングパイプ
15………袋体
16、17、25、43、49………端部
21………ドレーン材料
23………導水部
24、45………外側面
27………空気
31………内周面
32………連続ターナ
35………エア供給器
41………チューブ

Claims (6)

  1. 盛土の法面から、ケーシングパイプを水平または上方への勾配をもって所定の位置まで圧入する工程(a)と、
    前記ケーシングパイプの内部に透水性を有する袋体を敷設する工程(b)と、
    前記袋体内にドレーン材料を配置する工程(c)と、
    を具備することを特徴とする盛土の補強工法。
  2. 前記袋体と前記ケーシングパイプとの間に、滑動手段が設けられることを特徴とする請求項1記載の盛土の補強工法。
  3. 前記工程(b)で、前記袋体を、空気圧によって裏返しながら、前記ケーシングパイプの内部に敷設することを特徴とする請求項1記載の盛土の補強工法。
  4. 前記工程(c)で、前記袋体が拡径されることを特徴とする請求項1記載の盛土の補強工法。
  5. 前記工程(c)で、前記袋体内にホースを設置し、前記ホースを用いて前記ドレーン材料を投入することを特徴とする請求項1記載の盛土の補強方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載された盛土の補強工法を用いて補強されたことを特徴とする盛土。
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