JP4115899B2 - 構造物の構築方法及びそれに用いる袋体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物の構築方法及びそれに用いる袋体に関し、特別な支持部材を用いることなく、袋体の自立性や形状を保持した状態でモルタル等の流動性固化材を注入することができる構造物の構築方法及びそれに用いる袋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地上構造物やトンネルのような地下構造物の天井を支える支柱、街灯用の支柱等を、両端を閉塞した袋体にモルタル等の流動性固化材を充填して構築する方法が従来より知られている。
この構造物の構築方法として、例えば、袋体を剛性を有するケーシングによって取り囲み、あらかじめ支持した状態で該袋体にモルタル等の流動性固化材を注入し、流動性固化材が固化して袋体が自立した後、ケーシングを除去する方法がある。
しかしながら、この構造物の構築方法は、袋体が柔軟であるため自立性がなく、モルタル等の流動性固化材を注入するに際し、垂直に位置させるためにケーシング等の支持部材であらかじめ支える必要があり、手間と時間を要するという問題がある(特許文献1参照)。
【0003】
一方、先受け工法において、支保工の外周面と地山との間隙に袋体を押し込み、この袋体内にモルタルを充填して膨張させ、周囲地山にプレロードを導入する方法があるが、袋体はゴムバンドで支保工に止められているだけなので、流動性固化材が注入されて袋体が膨張した際、ゴムバンドがはずれて袋体が支保工からずれたり、落下するおそれがある。
そのため、支保工の外周面の切羽と反対側の縁部あるいは両縁部に、前記袋体のずれ防止部材を突設した方法をとっているが、ずれ防止部材は、支保工の全体に亘って多数設置する必要があり、また、支保工に加工処理を施すなど、かなりの労力の作業を伴う。さらに、袋体の天頂部付近は、注入した流動性固化材の自重で突っ張った状態になり、注入経路が閉塞してしまうことがある(特許文献2参照)。
【0004】
また、各種トンネルの覆工を、ホース状の袋体にモルタル等の流動性固化材を注入して構築する工法や補修のための覆工を構築する工法がある。
これらの工法では、トンネルの孔周長と略等しい周長にスパイラル状に巻回したホースを含む補強部材を孔内に引き込み、その補強部材のホース内に液状固化材を注入して孔内面の地山に沿わせる。また、アーチ状のトンネルの場合は、孔内に、孔の横断方向への孔壁長に略等しい長さのホースを互いに平行に複数列有する補強部材を引き込み、同じく各列のホース内に圧力流体を注入して補強部材を孔内面の地山に密着させる。
しかしながら、この工法では、気密性のライニングを内側に設けた自己保形性を有するホースが用いられているので、流動性固化材を注入したときにアーチ状頂部に空気が残り、流動性固化材が十分に充填されないことがある。そのため、ホース状部材にデガッシング処理を施し、内部のエアが抜けるようにしているが、この処理作業は繁雑であり作業性が良くないという問題を有している(特許文献3参照)。
【0005】
また、掘進機により掘進されるトンネルの地山内周壁に沿って、覆工体を構築するライニング工法では、トンネルの地山内周壁に沿って周方向に内型枠を組み立て、前記内型枠の上に袋体を配し、この袋体内にモルタル等の流動性固化材を注入し、水分のみを流出させて密な袋詰コンクリートを構築しているが、袋体をモルタル注入用の型枠として使用しているにもかかわらず、袋体を支持するための内型枠が必要であるという問題を有している(特許文献4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特許第2709838号公報
【特許文献2】
特開平10−231700号公報
【特許文献3】
特開2002−38890号公報
【特許文献4】
特許第2784512号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の構造物の構築方法が有する問題点に鑑み、特別な支持部材を用いることなく、袋体の自立性や形状を保持した状態で、モルタル等の流動性固化材を注入することができる構造物の構築方法及びそれに用いる袋体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の構造物の構築方法は、流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を備えた袋体を配置し、該圧力流体の導入・導出口から圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、該流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋体内に流動性固化材を充填して構造物を構築する構造物構築方法において、袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成され、かつ前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されている袋体を配置し、該圧力流 体の導入・導出口から該気密バッグ内に圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、前記流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋内に流動性固化材を充填することを特徴とする。
【0009】
この構造物の構築方法は、流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を備えた袋体を配置し、該圧力流体の導入・導出口から圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、該流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋体内に流動性固化材を充填することから、袋体の自立性や形状が保持され、注入した流動性固化材の自重で自立性を失ったり変形することがない。これにより、特別な支持部材を用いることなく、流動性固化材を袋体に注入することができるとともに、流動性固化材は、流体圧力と同じか若干高い圧力で注入されるので、注入作業中も袋体に接する構造物を押圧し続けることができ、さらに、圧力流体として空気を注入することにより、袋体は軽量のまま膨張し、人力で容易に立てたりすることができる。
【0010】
そして、袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成され、かつ前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されている袋体を配置し、該圧力流体の導入・導出口から該気密バッグ内に圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、前記流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋内に流動性固化材を充填することにより、袋の気密性が低い場合でも、袋体の自立性や形状を良好に保持しながら流動性固化材を注入することができる。さらに、袋内に常に膨張した気密性バッグが存在することから、例えば、流動性固化材が上から充填される場合でも、該気密性バッグにより流動性固化材を支持し、圧力流体の導入・導出口を閉塞させることなく、流動性固化材を密に充填することができる。
【0011】
また、袋体を、支保工の外周面とトンネルの地山との間隙に配設し、袋体に圧力流体を注入して膨張させた後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することができる。
【0012】
これにより、圧力流体によって袋体を支保工と地山に押し付けてその間に固定することができ、流動性固化材の自重で袋体が支保工背面両脇からずれ落ちたりすることを防止するとともに、流動性固化材の自重で発生する天頂部の隙間の発生を防止することができる。
【0013】
また、袋体をトンネル内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張させてアーチ形状に保持した後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することができる。
【0014】
これにより、アーチ天頂部にもモルタルが十分充填され、トンネルの内壁にプレロードをかけることができ、また、袋の内部に気密性バッグを設けることにより、一方のアーチ下部から注入された流動性固化材がアーチ天頂部を越えて他方のアーチ下部へ向かって上方から充填されるようになっても、該気密性バッグにより流動性固化材の重量を支持し、圧力流体の導入・導出口を閉塞させることなく、流動性固化材を密に充填することができる。
【0015】
また、螺旋状に巻回した袋体を掘削孔内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張状態に保持した後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することができる。
【0016】
これにより、袋体を孔壁に圧着した状態で流動性固化材を注入することができ、孔壁を健全に維持することができる。
【0017】
また、螺旋状に巻回した袋体をトンネル内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張状態に保持した後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することができる。
【0018】
これにより、袋体をトンネル内壁に圧着した状態で流動性固化材を注入することができ、トンネル内壁を健全に維持することができる。
【0019】
一方、本発明の構造物の構築に用いる袋体は、流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を別々に備えており、該流動性固化材の導入口と該圧力流体の導入・導出口とが隔離して形成されている構造物の構築に用いる袋体において、袋体が、繊維製の袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成されており、前記流動性固化材の導入口が該繊維製の袋に接続され、前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されていることを特徴とする。
【0020】
この構造物の構築に用いる袋体は、流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を別々に備えており、該流動性固化材の導入口と該圧力流体の導入・導出口とが隔離して形成されていることから、支持部材なしで袋体の自立性や形状を良好に保持しながら流動性固化材を注入することができる。
【0021】
そして、袋体が、繊維製の袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成されており、前記流動性固化材の導入口が該繊維製の袋に接続され、前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されるように構成することにより、袋の気密性が低い場合でも、支持部材なしで袋体の自立性や形状を良好に保持しながら流動性固化材を注入することができるとともに、袋内に常に膨張した気密性バッグが存在することから、例えば、流動性固化材が上から充填される場合でも、該気密性バッグにより流動性固化材を支持し、圧力流体の導入・導出口を閉塞させることなく、流動性固化材を密に充填することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構造物の構築方法及びそれに用いる袋体の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図2に、本発明の構造物の構築方法及びそれに用いる袋体の第1実施例を示す。
この構造物の構築方法は、両端を閉塞した筒状の袋体1に流動性固化材2を充填して構造物を構築するもので、前記袋体1の下部に流動性固化材の導入口3を、上部に圧力流体の導入・導出口5をそれぞれ配設し、該圧力流体の導入・導出口5から圧力流体4を注入して袋体1を膨張状態に保持した後、流動性固化材の導入口3から流動性固化材2を注入しながら、前記圧力流体4を排出し、袋体1内に流動性固化材2を充填する。
本実施例では、袋体1を、繊維製の袋1Aと、この袋1Aと略同形の気密性バッグ6を該繊維製の袋1Aの内部に配設して構成し、前記圧力流体の導入・導出口5を気密性バッグ6に接続し、該気密性バッグ6に圧力流体4を注入して繊維製の袋1Aを膨張状態に保持した後、流動性固化材の導入口3から流動性固化材2を袋1A内に注入しながら気密性バッグ6内の圧力流体4を排出し、袋1A内に流動性固化材2を充填するようにしている。
【0024】
繊維製の袋1Aは、図2(a)に示すように、両端末が円形の端布1aとともに縁1bを縫製されて閉塞されている。
この繊維製の袋1Aの内部には、図2(b)に示すように、両端部がヒートシール6a等の適当な方法でシールされたチューブが気密性バッグ6として挿入されている。この気密性バッグ6の長さや直径は、気密性バッグ6内部にエア等の圧力流体4が注入されたときに、外側の繊維製の袋1Aに密着するように、袋1Aよりやや大きい寸法になっている。
気密性バッグ6には、圧力流体の導入・導出口5が外側の繊維製の袋1Aを貫通して取り付けられており、該圧力流体の導入・導出口5は、その付近における気密性バッグ6の強度を保つため、気密性バッグ6と繊維製の袋1Aとを一体にかしめている。この圧力流体の導入・導出口5の取付位置は、端部に近いのが好ましい。
【0025】
流動性固化材の導入口3は、繊維製の袋1Aの適当な箇所に取り付けられるが、前記圧力流体の導入・導出口5とは逆の端部に近い箇所すなわち十分に離れた箇所に設けるのが好ましい。なお、気密性バッグ6にエア等の圧力流体4が注入されたとき、この流動性固化材の導入口3から気密性バッグ6が繊維製の袋1Aの外部に膨出して破断することがないよう、流動性固化材の導入口3の気密性バッグ6に接する面には逆止弁7が取り付けられている。
【0026】
[実施例1]
先ず、折りたたまれるなど適当な方法でコンパクトにされた袋体1を、施工場所に搬入する。
次に、地上で展開した後、コンプレッサー等でエアを圧力流体の導入・導出口5から気密性バッグ6内に注入していく。繊維製の袋1Aには、例えば、図9に示すように、レギュレーター、圧力ゲージ、コンプレッサー及びモルタル用ポンプが配管されている。
【0027】
内部の気密性バッグ6が膨らみ、ある程度自立性を有するようになった時点で、袋体1を垂直に立てる。袋体1は、繊維製の袋1A、気密性バッグ6、圧力流体の導入・導出口5及び流動性固化材の導入口3のみで形成されているため非常に軽量であり、人力で容易に立てることが可能である。
【0028】
袋体1の寸法は、あらかじめ施工場所の地上と地下構造物の天井の高さに略等しい長さに設定されており、垂直に立てられた後、さらにエアを注入していくと、袋体1は地上と地下構造物の天井の間で挟まれるので、内部の圧力によって周囲の支持がなくとも十分に自立するようになる。
このときの内部圧力は、袋体1の大きさや、施工場所の天井と地上間の距離、この後に注入するモルタル等の流動性固化材2の重量により、適当な値に設定される。
【0029】
次に、気密性バッグ6内部の圧力を維持した状態で、袋1Aの流動性固化材の導入口3よりモルタル等の流動性固化材2を注入する。
注入した流動性固化材2は、気密性バッグ6と繊維製の袋1Aの間に注入され、袋1A内部に充填されていく。
このとき、気密性バッグ6内部のエアを、圧力流体の導入・導出口5から、圧力バルブ(図示省略)を介して、少しずつ排出し、一定圧力を保つ。なお、流動性固化材2の注入圧力は、気密性バッグ6内の圧力と同等かやや高めに調整しながら注入していく。
【0030】
流動性固化材2が筒状の繊維製の袋1Aの内部に充填されたのち、さらに流動性固化材2の注入を続けて圧力を上げ、繊維製の袋1Aの織り目から早期脱水を図り緻密な固化物を形成する。
このように、本実施例の構造物の構築方法は、施工場所の天井と地上間に容易に支柱を形成することができる。
なお、気密性バッグ6と繊維製の袋1Aは接着している必要はないが、モルタル等の流動性固化材2の注入で剥離する程度の接着がなされていてもよい。接着しておけば、繊維製の袋1Aの内部で気密性バッグ6の位置がずれることがないため、好ましい。
【0031】
次に、図3〜図6を参照して、本発明の構造物の構築方法の第2実施例を説明する。
この構造物の構築方法は、両端を閉塞した筒状の袋体1に流動性固化材2を充填して構造物を構築するもので、前記袋体1の一端に流動性固化材の導入口3を、他端に圧力流体の導入・導出口5をそれぞれ配設し、該圧力流体の導入・導出口5から圧力流体4を注入して袋体1を膨張状態に保持した後、流動性固化材の導入口3から流動性固化材2を注入しながら、前記圧力流体4を排出し、袋体1内に流動性固化材2を充填する。
この場合、実施例1と同様に、袋体1を、繊維製の袋1Aと、この袋1Aと略同形の気密性バッグ6を該繊維製の袋1Aの内部に配設して構成し、前記圧力流体の導入・導出口5を気密性バッグ6に接続し、該気密性バッグ6に圧力流体4を注入して繊維製の袋1Aを膨張状態に保持した後、流動性固化材の導入口3から流動性固化材2を注入しながら気密性バッグ6内の圧力流体4を排出し、繊維製の袋1A内に流動性固化材2を充填するようにしている。
本実施例では、袋体1を、支保工8の外周面とトンネルの地山9との間隙に配設し、袋体1に圧力流体4を注入して膨張させた後、該圧力流体4を排出しながら袋体1内に流動性固化材2を充填する。
【0032】
[実施例2]
袋体1は、図5に示すようにその織幅よりも幅の狭い鋼製支保工の背面に乗った状態で取り付けられる。これは、袋体1が膨らんだときにその直径が鋼製支保工の幅に等しいか、やや大きくなるように設定されているためである。
本発明の袋体1の構造を図3〜図4に示す。
第1実施例が袋体1の端部を使用して構造物を支持するのに対し、この第2実施例は、袋体1の側面部を利用する。
図4に示すように、袋体1の両端末は、繊維製の袋1Aと気密性バッグ6とが一体となって端末金具10によりシールされている。
図5に示すように、エア圧力により袋体1はトンネルの地山9と鋼製支保工8の間で膨らみ、鋼製支保工8の背面と地山9との間に固定される。
気密性バッグ6に注入する圧力流体4は、モルタルより軽量であればエアでなくてもよく、例えば、水などの液体でも問題はない。エアと比べて注入作業中の袋体1の自重がやや大きくなるが、注入速度を早くして早期に鋼製支保工8背面と地山9間で挟まれるようにすれば、特に問題は生じない。
注入された流動性固化材2は、図6に示すように、繊維製の袋1Aの内部で地山9に対してプレロードをかけながら硬化する。
【0033】
このように、圧力流体4によって袋体1を支保工8と地山9の間に固定した状態で流動性固化材を注入することができ、流動性固化材2の自重で袋体1が支保工背面両脇からずれたり落ちたりすることを防止するとともに、流動性固化材2の自重で発生する天頂部の隙間の発生を防止することができる。
【0034】
次に、図7〜図9を参照して、本発明の構造物の構築方法の第3実施例を説明する。
この構造物の構築方法は、筒状の袋体1をトンネル内に配設し、袋体1に圧力流体4を注入してアーチ形状に保持した後、圧力流体4を排出しながら袋体1内に流動性固化材2を充填するようにしている。
これにより、アーチ天頂部にもモルタルが十分充填され、トンネルの内壁にプレロードをかけることができ、また、袋体1を構成する繊維製の袋1Aの内部にチューブ状の気密性バッグ6を設けることにより、一方のアーチ下部から注入された流動性固化材2がアーチ天頂部を越えて他方のアーチ下部へ上方から充填されるようになっても、該気密性バッグ6により流動性固化材2を支持し、端末金具10bの導入・導出口5を閉塞させることなく、流動性固化材2を密に充填することができる。
【0035】
[実施例3]
袋体1を構成する自己保形性を有する繊維製の袋1Aと気密性バッグ6の両端には、端末金具10a、10bが取り付けられている。
端末金具10bにはエア等の流体が注入できる圧力流体の導入・導出口5が設けられており、端末金具10を通じて気密性バッグ6内部に圧力流体4が注入できるようになっている。なお、片方の端末金具10aは、袋体1の端部を閉塞する機能のみを持たせている。
流動性固化材2を注入することにより、気密性バッグ6は端末金具10bの頂部で90度近く折り曲げられることがあるので、破断しないように、端末金具10b頂部のコーナーは大きく面取りされている。
本袋体1を用いた施工方法は、第1実施例と同じである。
圧力流体の導入・導出口5よりエア等の圧力流体4を注入し、袋体1内部の気密性バッグ6を膨らませて袋体1をアーチ形状に自立させる。袋体1の外周面が地山に接するところまで(所定圧力になるまで)エアを注入する。
本実施例では、流動性固化材の導入口3を繊維製の袋1Aに取り付けているが、図7に示す端末金具10bに袋1Aの内部に通じる経路を設け、流動性固化材の導入口3としてもよい。この場合、端末金具10bでは、気密性バッグ6は端部が畳まれて繊維製の袋1Aと一緒に端末金具10bに固定されシールされる。
【0036】
この構造物の構築方法では、アーチ天頂部にもモルタルが十分充填され、プレロードをかけることができる。
袋体1の径が大きい場合は、注入したモルタルの自重によって、圧力のバランスをとるのが難しくなることが考えられるため、事前に試験等により袋体1の径、注入圧力等を決めるのがよい。
この場合、注入した流動性固化材2が袋体1のアーチ天頂部まで到達し、注入とは反対の金具側に落ちて圧力流体の導入・導出口5を塞ぐ可能性があるので、気密性バッグ6内部の長手方向に不織布やグリッド材などを配置しておき、エアの流通経路を確保しておくことが好ましい。
【0037】
次に、図10〜図11を参照して、本発明の構造物の構築方法の第4実施例を説明する。
この構造物の構築方法は、螺旋状に巻回した筒状の袋体1を掘削孔11内に配設し、袋体1を構成する繊維製の袋1Aの内部に配設した気密性バッグ6に圧力流体4を注入して膨張形状を保持した後、圧力流体4を排出しながら繊維製の袋1A内に流動性固化材2を充填するようにしている。
これにより、螺旋状に巻回した袋体1に圧力流体4を作用させて、袋体1を筒軸方向に伸長させるとともに袋体1の巻回径を拡張させ、袋体1を孔壁に圧着した状態で流動性固化材2を注入することができ、孔壁を健全に維持するようにしている。
【0038】
[実施例4]
袋体1を構成する繊維製の袋1Aの内部に配設したチューブ状の気密性バッグ6にエア等の圧力流体4を注入し、流体圧を作用させる。図11(a)に示すように、流体圧を作用させると、螺旋状に巻回された袋体1が筒長方向に伸長するとともに直線状になろうとし、また袋体1の巻回径を拡張する方向に力が作用するので、袋体1が孔壁に圧着されて孔壁が維持される。
袋体1への端末金具10bの取付構造は、図11(b)のような形となり、他の実施例と同様に、圧力流体4の導入・導出口5及び流動性固化材2の導入口が設けられる。
この構造物の構築方法は、深礎用の掘削孔の崩壊防止、安定維持のため、鋼製のライナープレート代替として用いられる。
【0039】
次に、本発明の構造物の構築方法の第5実施例を説明する。
この構造物の構築方法は、螺旋状に巻回した筒状の袋体1をトンネル内に配設し、袋体1を構成する繊維製の袋1Aの内部に配設したチューブ状の気密性バッグ6に圧力流体4を注入して、膨張形状を保持した後、圧力流体4を排出しながら繊維製の袋1A内に流動性固化材2を充填するようにしている。
これにより、螺旋状に巻回した袋体1に圧力流体4を作用させて、袋体1を筒軸方向に伸長させるとともに袋体1の巻回径を拡張させ、袋体1をトンネル内壁に圧着した状態で流動性固化材2を注入することができ、トンネル内壁を健全に維持するようにしている。
【0040】
[実施例5]
実施例3では、断面がアーチ状のトンネルを対象に説明したが、円断面のトンネルにスパイラル状の袋体1を施工する場合は、実施例4の工法を水平方向に行うようにすればよい。
掘進機により掘進されるトンネルの地山内周壁に沿って、覆工体を構築するライニング工法に適用する場合も同様である。
この場合の端末金具、流動性固化材の導入口、圧力流体の導入・導出口の構造を図12〜図13に示す。
この袋体1は、繊維製の袋1Aの内部に、該繊維製の袋1Aと略同形の気密性バッグ6を配設し、繊維製の袋1Aの一端に流動性固化材の導入口3を、他端に圧力流体の導入・導出口5をそれぞれ配設するとともに、圧力流体の導入・導出口5を気密性バッグ6の内部に接続している。
流動性固化材の導入口3には、図13(a)、(b)又は(c)に示すような逆止弁7が付設されている。
【0041】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の構造物の構築方法及びそれに用いる袋体は、実施例以外にも、法面の安定化を図るためにモルタルを注入する法面型枠として用いられるほか、実施例1の応用として、袋体1を複数本連続して垂直に立てることで擁壁の補強型枠乃至擁壁自体の構築にも用いることもできる。
また、上記実施例では、袋体1として筒状のものを用いた例を挙げてきたが、袋体1の形状はこれに限るものではなく、一般的な袋形状、座布団状、布団状、長さ方向に直径が変化する異径形状、さらには、直線状の袋体を組み合わせて形成した十字形状、格子形状等、さまざまな形状の袋体をその用途に応じて使用することができる。
同様に、袋体1を構成する繊維製の袋1Aの内部に配設する気密性バッグ6も、気密性及び水密性のバッグであれば、袋体1の形状に合わせた種々の形状を採用することができるほか、袋体1を構成する繊維製の袋1Aに気密性及び水密性を持たせることによって気密性バッグを省略することもできる。
さらに、圧力流体の導入・導出口は、圧力流体の導入口と導出口とを、個別に配設することができるほか、圧力流体の導入口を流動性固化材の導入口と共用することもでき、本発明は、これらを排除するものでない。
【0042】
【発明の効果】
本発明の構造物の構築方法によれば、流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を備えた袋体を配置し、該圧力流体の導入・導出口から圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、該流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋体内に流動性固化材を充填することから、袋体の自立性や形状が保持され、注入した流動性固化材の自重で自立性を失ったり変形することがない。これにより、特別な支持部材を用いることなく、流動性固化材を袋体に注入することができるとともに、流動性固化材は、流体圧力と同じか若干高い圧力で注入されるので、注入作業中も袋体に接する構造物を押圧し続けることができ、さらに、圧力流体として空気を注入することにより、袋体は軽量のまま膨張し、人力で容易に立てたりすることができる。
【0043】
そして、袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成され、前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されている袋体を配置し、該圧力流体の導入・導出口から該気密バッグ内に圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、前記流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋体内に流動性固化材を充填することにより、袋体の気密性が低い場合でも、袋体の自立性や形状を良好に保持しながら流動性固化材を注入することができる。さらに、袋内に常に膨張した気密性バッグが存在することから、例えば、流動性固化材が上から充填される場合でも、該気密性バッグにより流動性固化材を支持し、圧力流体の導入・導出口を閉塞させることなく、流動性固化材を密に充填することができる。
【0044】
また、袋体を、支保工の外周面とトンネルの地山との間隙に配設し、袋体に圧力流体を注入して膨張させた後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することにより、圧力流体によって袋体を支保工と地山に押し付けてその間に固定することができ、流動性固化材の自重で袋体が支保工背面両脇からずれ落ちたりすることを防止するとともに、流動性固化材の自重で発生する天頂部の隙間の発生を防止することができる。
【0045】
また、袋体をトンネル内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張させてアーチ形状に保持した後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することにより、アーチ天頂部にもモルタルが十分充填され、トンネルの内壁にプレロードをかけることができ、また、袋の内部に気密性バッグを設けることにより、一方のアーチ下部から注入された流動性固化材がアーチ天頂部を越えて他方のアーチ下部へ向かって上方から充填されるようになっても、該気密性バッグにより流動性固化材の重量を支持し、圧力流体の導入・導出口を閉塞させることなく、流動性固化材を密に充填することができる。
【0046】
また、螺旋状に巻回した袋体を掘削孔内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張形状を保持した後、圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することにより、袋体を孔壁に圧着した状態で流動性固化材を注入することができ、孔壁を健全に維持することができる。
【0047】
また、螺旋状に巻回した袋体をトンネル内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張状態に保持した後、圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することにより、袋体をトンネル内壁に圧着した状態で流動性固化材を注入することができ、トンネル内壁を健全に維持することができる。
【0048】
また、本発明の構造物の構築に用いる袋体によれば、流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を別々に備えており、該流動性固化材の導入口と該圧力流体の導入・導出口とが隔離して形成されていることから、圧力流体で加圧した袋体の内圧を保持しながら、支持部材なしで袋体の自立性や形状を良好に保持しつつ流動性固化材を注入することができる。
【0049】
そして、袋体が、繊維製の袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成されており、前記流動性固化材の導入口が該繊維製の袋に接続され、前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されるように構成することにより、袋の気密性が低い場合でも、支持部材なしで袋体の自立性や形状を良好に保持しながら流動性固化材を注入することができるとともに、袋内に常に膨張した気密性バッグが存在することから、例えば、流動性固化材が上から充填される場合でも、該気密性バッグにより流動性固化材を支持し、圧力流体の導入・導出口を閉塞させることなく、流動性固化材を密に充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構造物の構築方法の第1実施例を示す断面図である。
【図2】 同実施例に使用する袋体を示し、(a)は袋体の端部を示す斜視図、(b)は気密性バッグの端部を示す斜視図である。
【図3】 本発明の構造物の構築方法の第2実施例に使用する袋体を示す斜視図である。
【図4】 同袋体を示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図5】 同実施例の構造物の構築方法の第1工程図である。
【図6】 同実施例の構造物の構築方法の第2工程図である。
【図7】 本発明の構造物の構築方法の第3実施例を示す正面図である。
【図8】 同第1工程図である。
【図9】 同2工程図である。
【図10】 本発明の構造物の構築方法の第4実施例及び第5実施例を示す第1工程図である。
【図11】 (a)は同第2工程図、(b)は袋体を示す断面図である。
【図12】 同実施例に使用する袋体を示す断面図である。
【図13】 同袋体を示し、(a)は逆止弁の一例を示す断面図、(b)は同正面図、(c)は逆止弁の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 袋体
1a 端布
1b 縁
1A 繊維製の袋
2 流動性固化材
3 流動性固化材の導入口
4 圧力流体
5 圧力流体の導入・導出口
6 気密性バッグ
6a ヒートシール
7 逆止弁
8 支保工
9 地山
10 端末金具
11 掘削孔
Claims (6)
- 流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を備えた袋体を配置し、該圧力流体の導入・導出口から圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、該流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋体内に流動性固化材を充填して構造物を構築する構造物構築方法において、袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成され、かつ前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されている袋体を配置し、該圧力流体の導入・導出口から該気密バッグ内に圧力流体を注入して袋体を膨張状態に保持した後、前記流動性固化材の導入口から流動性固化材を注入しながら前記注入された圧力流体を排出し、前記袋内に流動性固化材を充填することを特徴とする構造物の構築方法。
- 袋体を、支保工の外周面とトンネルの地山との間隙に配設し、袋体に圧力流体を注入して膨張させた後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することを特徴とする請求項1記載の構造物の構築方法。
- 袋体をトンネル内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張させてアーチ形状に保持した後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することを特徴とする請求項1記載の構造物の構築方法。
- 螺旋状に巻回した袋体を掘削孔内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張状態に保持した後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することを特徴とする請求項1記載の構造物の構築方法。
- 螺旋状に巻回した袋体をトンネル内に配設し、該袋体に圧力流体を注入して膨張状態に保持した後、該圧力流体を排出しながら袋体内に流動性固化材を充填することを特徴とする請求項1記載の構造物の構築方法。
- 流動性固化材の導入口及び圧力流体の導入・導出口を別々に備えており、該流動性固化材の導入口と該圧力流体の導入・導出口とが隔離して形成されている構造物の構築に用いる袋体において、袋体が、繊維製の袋及び該袋と略同形の気密バッグとで構成されており、前記流動性固化材の導入口が該繊維製の袋に接続され、前記圧力流体の導入・導出口が該気密バッグに接続されていることを特徴とする構造物の構築に用いる袋体。
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