JP6164772B2 - シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
また、本発明のシーラー塗布要件チェックプログラムは、コンピュータを、ワークの3次元データと、前記ワークに関するシーラー線の3次元データを記憶する記憶部と、前記シーラー線の3次元データに基づいて、前記シーラー線の曲線部の曲率半径を測定する測定部と、前記測定部が測定した曲線部の曲率半径が、シーラーの塗布を行うのに適当か不適当かを判定する判定部と、前記ワークの3次元データに基づいて、少なくとも前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部と、前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像、並びに、前記不適当と判定された曲線部の曲率半径及び変更要求のコメントを出力する出力部として機能させるものである。
前記シーラー線は、前記ワーク上の部品間において、シーラーを施すべきラインであり、3次元データからなる。すなわち、前記シーラー線は、前記ワークに施工されるシーラーに関する複数のシーラー線がある。
部品情報には、例えば部品毎に識別データである品番、板向き、板厚が含まれている。なお、板向きは、部品のシーラーが施される面(例えば表面、或いは裏面)を指す。
本実施形態では、CPU100は、測定部、判定部、画像作成部及び出力部に相当する。また、記憶装置130は、ワークの3次元データ及びシーラー線の3次元データを記憶する記憶部に相当する。ワーク毎に、前記シーラー線が関連付けられている。
次に、上記のように構成されたシーラー塗布要件チェック装置10の作用を説明する。
図2は、前記シーラー塗布要件チェックプログラムに従って、CPU100が実行するR寸法チェックのフローチャートである。なお、R寸法は、曲線部の曲率半径である。
また、メニュー画面には、CPU100により、2つの結果リストの出力を選択可能に結果リスト選択ボタンが用意されている。結果リスト選択ボタンには、当該チェックされたシーラー線毎に、全ての曲線部をリストアップするための結果リスト選択ボタン、及び不適当として判定された曲線部のみをリストアップする結果リスト選択ボタンを含む。
(S10)
図2に示すようにS10では、CPU100は、記憶装置130から、前記識別コードに対応するワークの3次元データ、すなわち、種々の部品が組み付けられたワーク、並びに、そのワークに関連付けられたシーラー線、シーラーの仕上げタイプ、及び部品情報を読み込む。
S20では、CPU100は、前記部品情報に基づいて、前記ワークを構成している部品の3次元データに部品の板厚を作成し前記表示画面160aに表示する。例えば、図3(a)は、部品Wb1,Wb2の板厚を付与する前の画像を示し、図3(b)は部品Wb1,Wb2の板厚を付与した後の画像を示している。なお、図3(a)、図3(b)において、部品Wb1,Wb2の境界線L(すなわち、両部材の板合わせ部分)を実線で示し、シーラー線SEを一点鎖線で示している。また、実際にはシーラー線SEは境界線Lと同じ線上にあるが、説明の便宜上、図3(a)、図3(b)では、若干ずらして平行に図示している。
S40〜S80は、ループ処理であって、前記シーラー線上で作成したシーラー線の始端から開始し、終端に達するとこのループ処理を終了し、S90に移行する。
(S40)
S40では、CPU100は、シーラー線の始端から曲線部の検出を開始する。
CPU100は、前記部品のシーラーが載る面を前記板向きに基づいて決定し、その面上に位置するシーラー線上に載る点群を所定ピッチで配置する。所定ピッチは限定するものではないが、例えば、1〜数mm程度が好ましい。
CPU100は、前記3点が直線上にない場合には、曲線部があると判定して、その曲線部の曲率半径を測定する。曲率半径の測定方法は公知であるため、説明を省略する。この処理の後、S50〜S80の処理の後、前記3点をそれぞれ終点側に隣接する点に1つずつずらして、前記と同様の処理を繰り返す。そして、以後、CPU100はS40〜S80の処理をシーラー線の終点まで同様に行う。
(S50)
S50では、CPU100は、S40で得られた曲線部の曲率半径が、塗布ガンによるシーラー塗布が可能な限界値である判定値A未満であるか否かを判定する。前記判定値Aは、塗布ガンの移動速度に応じて予め設定された値である。すなわち、曲線部の曲率半径が小さい場合、塗布ガンの移動速度が速いとシーラー塗布をシーラー線に沿って施すことができない場合がある。このような自体を回避するため、塗布ガンによるシーラー塗布が可能な曲線部の曲率半径の限界値が設定されている。
S60Aでは、CPU100は、当該シーラー線毎に、不適当と判定した曲線部に、NGフラグ(NO GOODフラグ)をセットして、前記識別番号、前記NGフラグ及び当該曲線部の中央点の3D座標(3次元座標)を、記憶装置130に記憶する。なお、前記3D座標は、曲線部の中央点の座標に限定するものではなく、当該曲線部の任意の部位の座標でもよい。例えば、曲線部が始まる始点、或いは曲線部の終点の座標であってもよい。
S60Bでは、CPU100は、当該シーラー線毎に、適当と判定した曲線部に、NGフラグ(NO GOODフラグ)をリセットして、前記識別番号、前記NGフラグ及び当該曲線部の中央点の3D座標(3次元座標)を、記憶装置130に記憶する。なお、前記3D座標は、S60Aの場合と同様の座標でよい。
S70では、CPU100は、シーラー線毎に結果リストを作成して、表示装置160の表示画面160aに表示する。
図10に示すように、結果リストは、当該シーラー線毎に、曲線部の識別番号欄C1、曲線部の3D座標欄C2、チェック項目欄C3、R寸法(曲率半径)欄C4を有し、S40で曲率半径を測定した曲線部から順次作成される。
S80では、CPU100は、NGフラグがセットされた曲線部に関して、前記ワークの3D(3次元)データ及び3次元データのシーラー線に基づいて、画像作成を行う。
また、CPU100は、シーラー線SEの終端に達した場合は、表示装置160の表示画面160a上に、図示しない資料作成ボタンを表示してS90に移行する。
S90では、CPU100は、操作者が表示画面160a上に表示された資料作成ボタンが、作業者のマウス180等による操作により押下されるまで待機する。
(S100〜S120)
S100〜S120は、帳票作成のためのループ処理であり、CPU100は全てのシーラー線毎に繰り返して処理する。
S100では、CPU100は、S70で、シーラー線毎に作成した結果リストの曲線部を識別番号順に読込む毎に、NGフラグがセットされているか否かを判定する。曲線部についてNGフラグが全てセットされていない場合には、前記結果リストの次の曲線部について同様に行う。
(S110)
S110では、CPU100は前記結果リストの曲線部の識別番号の順に、曲線部毎に予め設定されている帳票フォーマットに対してS80で作成した画像(全体図、拡大図)を組み込む。なお、帳票フォーマットは、前記プログラムに予め記述されている。
(S120)
S120では、図6に示すように前記帳票フォーマットにある「問題」の書き込み欄P2には、定型文「Rnのため、シール切れ発生」を使用して、前記Rn中の「n」に、当該曲線部のR寸法である曲率半径の数値を入れて、コメントを作成する。また、CPU100は、ワークを構成している部品において、当該シーラー線に関係している部品の部品情報に基づいて部材の品番、すなわち記号作成を行う(図9参照)。そして、その記号を、図9に示すように、シーラー線上で不適当(NGと判定された)と曲線部の周囲の該当する部品に付与する。
このループ処理が終了すると、CPU100はS130に移行する。
(S130)
S130では、CPU100はループ処理で得られた帳票を表示装置160の表示画面160aに表示出力し、このフローチャートを終了する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 前記実施形態では、記憶部、測定部、判定部、画像作成部及び出力部を単一のコンピュータにより構成した。この構成に代えて、記憶部をサーバーとして分離して構成し、残りの各部を単一のコンピュータにより構成して、該コンピュータとサーバーとをLAN等により通信可能に接続してもよい。また、各部をそれぞれコンピュータにて構成し、LAN等により通信可能にできるように構成してもよい。
100…CPU(測定部、判定部、画像作成部、出力部)、
110…ROM(記憶媒体)、130…記憶装置(記憶部)、160…表示装置。
Claims (5)
- ワークの3次元データと、前記ワークに関するシーラー線の3次元データを記憶する記憶部と、
前記シーラー線の3次元データに基づいて、前記シーラー線の曲線部の曲率半径を測定する測定部と、
前記測定部が測定した曲線部の曲率半径が、シーラーの塗布を行うのに適当か不適当かを判定する判定部と、
前記ワークの3次元データに基づいて、少なくとも前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部を有し、
前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像、並びに、前記不適当と判定された曲線部の曲率半径及び変更要求のコメントを出力する出力部を有するシーラー塗布要件チェック装置。 - 前記画像は、判定対象の前記シーラー線の全体、及び前記判定対象の前記シーラー線の一部であって、前記不適当と判定された曲線部の画像を含む請求項1に記載のシーラー塗布要件チェック装置。
- コンピュータを、
ワークの3次元データと、前記ワークに関するシーラー線の3次元データを記憶する記憶部と、
前記シーラー線の3次元データに基づいて、前記シーラー線の曲線部の曲率半径を測定する測定部と、
前記測定部が測定した曲線部の曲率半径が、シーラーの塗布を行うのに適当か不適当かを判定する判定部と、
前記ワークの3次元データに基づいて、少なくとも前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部と、
前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像、並びに、前記不適当と判定された曲線部の曲率半径及び変更要求のコメントを出力する出力部として機能させるためのシーラー塗布要件チェックプログラム。 - 前記画像は、判定対象の前記シーラー線の全体、及び前記判定対象の前記シーラー線の一部であって、前記不適当と判定された曲線部の画像を含む請求項3に記載のシーラー塗布要件チェックプログラム。
- コンピュータを、
ワークの3次元データと、前記ワークに関するシーラー線の3次元データを記憶する記憶部と、
前記シーラー線の3次元データに基づいて、前記シーラー線の曲線部の曲率半径を測定する測定部と、
前記測定部が測定した曲線部の曲率半径が、シーラーの塗布を行うのに適当か不適当かを判定する判定部と、
前記ワークの3次元データに基づいて、少なくとも前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部と、
前記不適当と判定された曲線部を含む前記シーラー線に関する部分の画像、並びに、前記不適当と判定された曲線部の曲率半径及び変更要求のコメントを出力する出力部として機能させるためのシーラー塗布要件チェックプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記憶媒体。
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