JP6164774B2 - シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6164774B2
JP6164774B2 JP2013211083A JP2013211083A JP6164774B2 JP 6164774 B2 JP6164774 B2 JP 6164774B2 JP 2013211083 A JP2013211083 A JP 2013211083A JP 2013211083 A JP2013211083 A JP 2013211083A JP 6164774 B2 JP6164774 B2 JP 6164774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealer
interference
model
unit
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013211083A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015073932A (ja
Inventor
千晴 浅井
千晴 浅井
優樹 新豊
優樹 新豊
佐野 公生
公生 佐野
鈴木 勝
勝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2013211083A priority Critical patent/JP6164774B2/ja
Publication of JP2015073932A publication Critical patent/JP2015073932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6164774B2 publication Critical patent/JP6164774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体に関する。
従来、シーラー塗布作業の作業性を事前に検証するシステムが特許文献1で提案されている。特許文献1では、シーラー線上の測定ポイントを所定の等間隔で設定して、各測定ポイントにおいて、板状部材間の板間隙と塗布棚寸法を算出するようにしている。また、この算出した値と基準値とを比較することにより、シーラーの塗布の可否を判定するようにしている。このシステムは、シーラー線付近に穴、R部、段差、及び傾斜部分がある場合にも、適用できるというものである。
特許文献2、特許文献3では、部品間の接触を部品の三次元データに基づいてチェックする設計支援システムが提案されている。
特許文献4では、NC工作機において、工具系モデルとワークの形状面データとの干渉チェック行う方法が提案されている。また、特許文献5では、溶接トーチモデルと干渉物との干渉チェックを行うシステムが提案されている。
特開2013−31813号公報 特開2010−97542号公報 特開2007−48004号公報 特開平7−244518号公報 特開2007−7678号公報
ところで、ワークに対してシーラー塗布を行う場合、シーラーガンの姿勢(すなわち傾き)に応じてシーラー断面も変化する。このようなシーラー断面が変化することにより、場合によっては、塗布対象物ではないワーク上の他の部品と前記シーラーとが干渉する。
特許文献1は、シーラーの塗布の可否判定を行うものであるが、上記のようなシーラーと、シーラーの塗布対象物ではないワーク上の他の部品との干渉チェックは提案されていない。
特許文献2乃至特許文献5は、部品間との干渉チェックまたは工具と部品との干渉チェックであり、シーラーとシーラー塗布とは関与しないワーク上の他の部品との干渉のチェックについては対応できない。
本発明の目的は、シーラーガンの傾きに応じて断面形状が変化するシーラーと、シーラー塗布とは関与しないワーク上の他の部品との干渉のチェックを行うことができるシーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム及び記憶媒体を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のシーラー塗布要件チェック装置は、ワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成するワークモデル作成部と、シーラー塗布に関与する移動体モデルを作成する移動体モデル作成部と、前記移動体モデルを前記ワークモデルに設定されたシーラー線に沿わせて移動させ、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉有無を判定する干渉判定部と、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉がある毎に、前記干渉有りとされた移動体モデルとは異なる傾きで得られる移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、再び前記干渉判定部に前記干渉有無の判定を続行させる判定継続部と、前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、予め設定されている限界傾きに至るまで移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、前記判定継続部の干渉有無の判定続行、前記ワークの3次元データに基づいて、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部と、前記画像作成部が作成した画像及び変更要求のコメントを出力する出力部を有するものである。
前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉量を測定する干渉量測定部を備えることが好ましい。
また、前記画像作成部は、前記干渉量が最大となるとともに、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成するものであることが好ましい。
また、本発明のシーラー塗布要件チェックプログラムは、コンピュータ、ワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成するワークモデル作成部と、シーラー断面モデル及びシーラーガンモデルのうち少なくともシーラー断面モデルを含む移動体モデルを作成する移動体モデル作成部と、前記移動体モデルを前記ワークモデルに設定されたシーラー線に沿わせて移動させ、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉有無を判定する干渉判定部と、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉がある毎に、前記干渉有りとされた移動体モデルとは異なる傾きで得られる移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、再び前記干渉判定部に前記干渉有無の判定を続行させる判定継続部と、前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、予め設定されている限界傾きに至るまで移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、前記判定継続部の干渉有無の判定続行、前記ワークの3次元データに基づいて、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部と、前記画像作成部が作成した画像及び変更要求のコメントを出力する出力部として機能させるためのものである。
前記プログラムは、さらに、コンピュータ、前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉量を測定する干渉量測定部として機能させるためのものが好ましい。
また、前記プログラムにおいて、前記画像作成部は、前記干渉量が最大となるとともに、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成するものであることが好ましい。
また、本発明のコンピュータ読みとり可能な記憶媒体は、前記シーラー塗布要件チェックプログラムを記憶するものである。
本発明によれば、シーラーガンの傾きに応じて断面形状が変化するシーラーと、シーラー塗布とは関与しないワーク上の他の部品との干渉のチェックを行うことができる。
第1実施形態のシーラー塗布要件チェック装置の概略ブロック図。 シーラー塗布要件チェックプログラムにおける塗布棚チェックのフローチャート。 (a)は部品及びシーラー線の説明図、(b)は(a)から部品板厚を作成した後の説明図、(c)はシーラーの3D形状の一例を作成した後の説明図、(d)は他のシーラーの3D形状の断面図。 ワーク上のシーラー線の配置例の説明図。 シーラー線上のシーラーの断面形状と部品とが干渉している状態の説明図。 (a)はシーラーガンの傾きが90°の場合のシーラーの断面形状と部品とが干渉している状態の説明図、(b)はシーラーガンの傾きが90°の場合のシーラーの断面形状の拡大図。 (a)はシーラーガンの傾きが75°の場合のシーラーの断面形状と部品とが干渉している状態の説明図、(b)はシーラーガンの傾きが750°の場合のシーラーの断面形状の拡大図。 (a)はシーラーガンの傾きが60°の場合のシーラーの断面形状と部品とが非干渉状態の説明図、(b)はシーラーガンの傾きが60°の場合のシーラーの断面形状の拡大図。 構造変更提案書の一例の全体図。 構造変更提案書に貼付されるワークの全体図。 構造変更提案書に貼付されるシーラー線の拡大図。 結果リストの一例の説明図。 第2実施形態のシーラー塗布要件チェックプログラムにおける塗布棚チェックのフローチャート。 シーラーガンとシーラーガンモデルの説明図。 (a)はシーラーガンの傾きが90°のときのシーラーガンモデルと部品とが干渉している状態の説明図、(b)は、(a)の場合のときのシーラー断面形状の説明図。 (a)はシーラーガンの傾きが75°のときのシーラーガンモデルと部品とが非干渉状態の説明図、(b)は(a)の場合のときのシーラー断面形状の説明図。 (a)はシーラーガンの傾きが65°のときのシーラーガンモデルと部品とが非干渉状態の説明図、(b)は(a)の場合のときのシーラー断面形状の説明図。 構造変更提案書に貼付されるシーラー線の拡大図。 結果リストの一例の説明図。
(第1実施形態)
以下、本発明のシーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及びシーラー塗布要件チェックを記憶した記憶媒体を具体化した一実施形態を図1〜図12を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のシーラー塗布要件チェック装置10は、コンピュータにより構成されており、CPU100、ROM110、RAM120、記憶装置130を備え、バス150により各構成要素が接続されている。記憶装置130は、不揮発性であって、例えばハードディスク、Flash SSD(Solid State Drive)等の書き込み、書き出し可能な記憶手段により構成されている。
ROM110は、シーラー塗布要件チェックプログラム(以下、単にプログラムという)が格納されている。前記ROM110は記憶媒体に相当する。また、RAM120は、前記プログラムを実行する際の作業用メモリとなる。また、記憶装置130にはCADに使用されるワークの3D(3次元)データを格納する記憶領域と、3次元データのシーラー線、シーラー(シール剤)の仕上げタイプ、及び前記ワークを構成している部品の部品情報を記憶する記憶領域を有する。
また、記憶装置130には、シーラーガンの姿勢(すなわち傾き)に応じた複数のシーラー断面形状であるシーラー断面モデルを格納した記憶領域を有する。
前記ワークは、例えば、種々の部品が組み付けられて構成された車体であるが、限定されるものではない。
前記シーラー線は、前記ワーク上の部品間において、シーラーを施すべきラインであって、ロボットのシーラーガンの移動軌跡であり、3次元データからなる。すなわち、前記シーラー線は、前記ワークに施工されるシーラーに関する複数のシーラー線がある。また、ワーク毎に、前記シーラー線が関連付けられている。
シーラーの仕上げタイプは、シーラー塗布後に、仕上げ用へら及びハケを使用して仕上げを行うか、否かの情報等のシーラーの仕上げの種類である。
部品情報には、例えば部品毎に識別データである品番、板向き、板厚、及び板厚方向が含まれている。なお、板向きは、部品のシーラーが施される面(例えば表面、或いは裏面)を指す。
また、部品情報には、シーラー塗布前に組み立てられたワークを構成する部品と、シーラー塗布後に前記ワークに組み立てられる部品とを区別するために各部品の3次元データ付与された識別データを含む。すなわち、シーラー塗布前組立部品にはシーラー塗布前組立部品識別データが、シーラー塗布後組立部品には、シーラー塗布後組立部品識別データが付与されている。
また、シーラー塗布要件チェック装置10には、表示装置160、キーボード170、マウス180及びプリンタ190が接続されている。
本実施形態では、CPU100は、ワークモデル作成部、移動体モデル作成部、干渉判定部、判定継続部、画像作成部、出力部、及び干渉量測定部に相当する。また、記憶装置130は、ワーク及びワークを構成する各部品の3次元データ及びシーラー線の3次元データを記憶する記憶部に相当する。
(第1実施形態の作用)
次に、上記のように構成されたシーラー塗布要件チェック装置10の作用を説明する。
図2は、前記プログラムに従ってCPU100が実行する干渉チェックのフローチャートであって、シーラーの塗布可否のフローチャートである。
第1実施形態のプログラムは、塗布されるシーラーが、ワークを構成する部品ではあるが、シーラーの塗布対象物ではない部品に干渉しないようにすることを目的としている。このチェックにより、シーラー塗布が施された後に組み付けられる部品(組立部品)が、既に塗布されたシーラーに干渉することを防止する利点がある。
このプログラムを実行する場合、作業者は、キーボード170、マウス180の操作部を操作して、表示装置160の表示画面160aにメニュー画面を表示させる。そして、このメニュー画面において、チェックするべきワークの3次元データの識別コードを入力する。前記ワークの識別コードが入力されると、CPU100は、当該ワークの各シーラー線に付与された識別コードを読み出して、チェック対象となるシーラー線を選択する図示しない選択ボタンを図1に示す表示画面160aに表示させる。この選択ボタンは、個別にシーラー線のチェックを行うための選択ボタン、及び、複数(全数を含む)のシーラー線のチェックを行うための選択ボタンを含む。また、メニュー画面には、結果リストの出力が可能な結果リスト出力ボタンが表示される。
作業者は、メニュー画面上の干渉チェック項目の操作ボタンを操作することにより前記プログラムを起動する。
(S10)
図2のS10では、CPU100は、記憶装置130から、前記識別コードに対応するワークの3次元データ、すなわち、種々の部品が組み付けられたワーク、並びに、そのワークに関連付けられたシーラー線、シーラーの仕上げタイプ、及び部品情報を読み込む。前記ワークの3次元データは、前記種々の部品の3次元データを、ワークを構成するように組み付けた場合のデータである。
ここでの部品は、シーラー塗布前組立部品であって、シーラー塗布前組立部品識別データに基づいて、CPU100により読み出される。
(S20)
S20では、CPU100は、前記部品情報に基づいて前記ワークを構成している部品の3次元データに部品の板厚を、板厚方向に従って作成し前記表示画面160aに表示する。例えば、図3(a)は、部品Wb1,Wb2の板厚を付与する前の画像を示し、図3(b)は部品Wb1,Wb2の板厚を付与した後の画像を示している。なお、図3(a)、図3(b)において、部品Wb1,Wb2の境界線L(すなわち、両部材の端部の突き合わせ部分)を実線で示し、シーラー線SEを一点鎖線で示している。また、図3(a)、及び図3(b)においては、実際にはシーラー線SEは境界線Lと同じ線上にあるが、説明の便宜上、若干ずらして平行に図示している。
シーラーは、相対する2つの部品間をシールするために塗布される。このため、シーラー線SEは、前記2つの部品のうち、一方の部品のエッジに沿うように作成されている。なお、一方の部品のエッジに沿うとは、シーラー線SEが一方の部品のエッジに一致して、または前記一方の部品のエッジに近位の位置を通る場合も含む趣旨である。近位の位置とは、前記一方の部品のエッジの方が、他方の相対する部品よりもシーラー線SEが近いと言う意味である。
(S30)
図3(c)に示すように、S30では、CPU100は、シーラー線に沿ってシーラー3D形状SLを作成し、前記表示画面160aに表示する。
すなわち、CPU100は予め操作部により設定されたシーラーガンの姿勢または、S85で傾き変更された姿勢に基づいて記憶装置130からシーラー断面形状を読み出す。なお、本明細書では、傾きθを単に姿勢ということがある。そして、CPU100は、前記操作部により設定されたシーラーガンの仕様に基づいてその大きさを算出して、シーラー3D形状SLを作成する。ここで、予め設定されたシーラーガンの姿勢は、初期姿勢という。従って、ここでのシーラー3D形状SLは、初期姿勢のシーラーガンから塗布された場合の形状である。
本実施形態では初期姿勢のシーラーガンから塗布されたシーラーの形状は、図3(c)に示すように上部が湾曲した円弧形状を有するが、シーラーの断面形状は前記形状に限定されるものではない。この理由は、シーラーガンの初期姿勢は設定により変更可能であるため、シーラーガンの姿勢(すなわち傾きθ)応じてシーラーの断面形状も変化するためである。
例えば、図6(a)は、部品40上に部品50が重ね合わせされ、部品50の重ね合わせ端部と部品40のシーラー塗布棚42に対し、シーラーガンの姿勢(傾きθ)が90°としたときのシーラー断面形状の一例を二点鎖線で示している。なお、図6(a)、図7(a)、及び図8(a)のシーラー塗布棚42から上方に延びる直線Rは、シーラーガンの中心線である。図6(b)は、そのときのシーラー断面形状の拡大図である。本実施形態では、シーラーガンの初期姿勢は傾きθを90°としているが、初期姿勢の傾きはこの数値に限定するものではない。
また、図7(a)は、上記と同様の部品の重ね合わせ端部とシーラー塗布棚42に対し、シーラーガンの傾きθが75°としたときのシーラー断面形状の一例を二点鎖線で示している。図7(b)は、そのときのそのときのシーラー断面形状の拡大図である。図8(a)は、上記と同様の部品の重ね合わせ端部とシーラー塗布棚42に対し、シーラーガンの傾きθが60°としたときのシーラー断面形状の一例を二点鎖線で示している。図8(b)は、そのときのシーラー断面形状の拡大図である。
図6(b)、図7(b)及び図8(b)に示すように、傾きθが代わる毎にシーラー断面モデルMDの形状は徐々に変化する。ここで、各図(b)のシーラー断面モデルMDの高さをh1〜h3、幅をw1〜w3とする。
単位時間当たりのシーラーの塗布量が一定の場合、シーラー断面モデルMDの断面積は同じであるから、シーラーガンの傾きθが変わって、シーラー断面モデルMDの高さが高くなると、幅方向は短くなる傾向にある。すなわち、図6(a)〜図8(a)の例では、h1<h2<h3であり、w1>w2>w3となる。このような場合、シーラー断面モデルMDの高さと幅が異なると、幅方向の端部と頂部を結ぶ辺の傾きも変わることになる。
また、シーラーの仕上げタイプが、仕上げ用へら及びハケを使用して仕上げを行う場合に設定されている場合は、図3(d)に示すように、シーラー3D形状SLを扁平状となる。これらの形状及び大きさは、前記操作部による設定入力により、変更可能である。
(S40)
S40では、CPU100は、シーラー塗布後にワークに組立する組立部品の3次元データを、識別データに基づいて記憶装置130から読み取りし、読み取りした3次元データに基づいてそのモデルを作成する。なお、この組立部品の読み取りは、シーラー塗布後に組み立てする全部品である必要はなく、シーラー線に近位に位置する組立部品のみを読み取るようにしてもよい。この場合、シーラー線に対して予め設定された距離内に少なくとも一部が位置する組立部品を近位に位置する組立部品とする。このシーラー塗布後に前記ワークに組立部品が組立てられた組立後のモデルが、本実施形態では、ワークモデルに相当する。
(S50〜S90)
図2に示すS50〜S90は、ループ処理であって、前記シーラー線SE上で作成したシーラー3D形状SLの始端から開始して、これらの処理を行い、シーラー3D形状SLの終端に達するとこのループ処理を終了し、S100に移行する。
なお、複数のシーラー線がチェック対象に選択されている場合は、選択された順にシーラー線毎に、同様にしてS50〜S90の処理を繰り返す。
(S50)
S50では、図4に示すようにCPU100は、まず前記初期姿勢でのシーラー3D形状SLのシーラー断面モデルMDを記憶装置130に記憶したデータに基づいて作成し、前記シーラー断面モデルMDを前記始端から終端に向けて連続的に途切れることなく移動させる。
前記シーラー断面モデルは、シーラー線SEに直交する平面に含まれる形状である。前記シーラー断面モデルMDは移動体モデルに相当する。
(S60)
S60では、CPU100は、移動している前記シーラー断面モデルMDが組立部品80の1つ以上の部位に対して干渉しているか否かを判定する。
図5は、部品70上に部品60が重ね合わせされ、部品60の重ね合わせ端部と部品70のシーラー塗布棚72に対し、シーラーガンの姿勢(傾きθ)が90°としたときの前記シーラー断面モデルMDの一例を二点鎖線で示している。図5の例は、前記シーラー断面モデルMDが、シーラー線SEに近位に位置する組立部品80に対して前記シーラー断面モデルMDが干渉している場合の例である。
上記のような場合、CPU100は、S60の判定を「YES」と判定し、S70に移行する。また、干渉がない場合は、そのままシーラー3D形状の終端までシーラー断面モデルMDを移動するとループを終了する。
(S70)
S70では、CPU100は、前記シーラー断面モデルMDと組立部品80の干渉した各部位との干渉量J,Kを算出する。図5に示すように、干渉量Jは、前記シーラー断面モデルMDが組立部品80に対して、高さ方向(すなわち、上下方向)において干渉している高さである。図5に示すように、干渉量Kは、前記シーラー断面モデルMDが組立部品80に対して、前記シーラー線SEに直交する方向において、干渉している長さである。本実施形態では、ここでの干渉量J,Kの算出は、干渉した部位の範囲中、最大干渉量を算出するようにしている。最大干渉量は、シーラー断面モデルMDを今回の干渉の開始位置からこの干渉が解消される解消位置まで移動させて、その両位置間で組立部品80との干渉量が最大となる移動位置における組立部品80とシーラー断面モデルMDの干渉長さである。
なお、干渉量Kの算出は、最大干渉量の算出ではなく、平均干渉量の算出であってもよい。そして、CPU100は、当該組立部品の部位(以下、干渉部位という)の識別番号の付与を行うとともに、前記識別番号、最大干渉量が算出されたシーラー線SEの3次元座標、及び前記最大干渉量を関連付けしてバッファに記憶する。なお、識別番号の付与は、昇順に行われる。
なお、平均干渉量の場合は、例えば、シーラー線SEにおいて今回の干渉している範囲の中央部分の3次元座標としてもよく、または、前記範囲内であれば、他の部分の3次元座標であってもよい。また、CPU100は、NGフラグ(NO GOODフラグ)をセットする。以下、本実施形態においてNGフラグがセットされている事案を干渉事案という。
(S80)
S80では、CPU100は、現在のシーラーガンの傾きθの変更が可能か否かを判定する。なお、シーラーガンが許容されている姿勢(傾きθ)の範囲は、一対の限界傾きで制限されており、シーラーガンの仕様、シーラーガンを作動するロボットの仕様等により予め操作部の入力により設定されている。前記一対の限界傾きの一方を第1限界傾きとし、他方を第2限界傾きとする。そして、シーラーガンが許容されている姿勢(傾きθ)の範囲を規定する第1限界傾きを、傾きの初期姿勢として設定されている。
シーラーガンの傾きθが第2限界傾きに達していない場合には、CPU100は「NO」と判定してS85に移行し、シーラーガンの傾きθが第2限界傾きである場合には「YES」と判定してS90に移行する。
(S85)
S85では、CPU100は、シーラーガンの傾きを所定角度Δθを減じた値でシーラーガンの傾きθ(姿勢)を変更し、S50に戻る。ここで、Δθは、本実施形態では、15°としているが、この値に限定するものではなく、5°、10°等の他の数値であってもよい。
S80で「NO」と判定される毎に、S85でのシーラーガンの傾きの変更は、シーラーガンの傾きθが第2限界傾きに至るまで行われることになる。すなわち、初期姿勢が第1限界傾きに設定された場合は、シーラーガンの傾きθが変更できる全範囲に亘って傾き変更が行われることになる。
(S90)
CPU100は、干渉事案であるシーラー断面モデルMDが干渉している組立部品80を含む前記ワークの3次元データ及び3次元データのシーラー線に基づいて画像作成を行い、作成後の画像にはシーラー線毎に関連づけしてバッファに一旦記憶する。
画像作成には、図10に示すワーク全体の画像(すなわち、全体図)の作成を含む。このワーク全体の画像において、太線はシーラー線SEを示している。このようにして、本実施形態では、干渉事案のシーラー線SEの全体の画像を作成するようにしている。なお、干渉事案のシーラー線SEの全体の画像が作成できるのであれば、ワーク全体の画像は必ずしも必要ではない。例えば、ワークの全体画像を作成すると、帳票作成の時に、干渉事案のシーラー線SEの全体が極めて小さくなる場合には、ワーク全体ではなく、そのワークの一部に前記干渉事案のシーラー線SEの全体が入るように作成してもよい。
また、図11に示すように、画像作成には干渉事案のシーラー線SEにおいてシーラー断面モデルMDが組立部品80に干渉している範囲及びワークを拡大した画像作成、すなわち、拡大図の作成を含む。また、画像作成にはさらに図5に示すように干渉事案のシーラー線SEにおいて、シーラー断面モデルMDが組立部品80に干渉している状態を拡大した拡大断面図の作成を含む。
この後、CPU100は、シーラー断面モデルMDがシーラー3D形状の終端に達しない限りS50に戻る。また、CPU100は、シーラー断面モデルMDがシーラー3D形状の終端に達した場合は、表示装置160の表示画面160a上に、図示しない資料作成ボタンを表示してS100に移行する。
(S100)
上記ループ処理が終了すると、CPU100はS100の処理を行う。すなわち、CPU100は複数(全数を含む)のシーラー線のチェックを行うための選択ボタンが選択されていた場合、シーラー線毎に、複数(全数を含む)の干渉事案であるシーラー断面モデルMDと組立部品の干渉部位を、識別番号順(昇順)に、3次元座標を載せて結果リストを作成する。
なお、本実施形態では、前記干渉部位の3次元座標は、最大干渉量が得られた座標である。干渉部位の3次元座標は、最大干渉量が得られた座標に限定するものではなく、干渉部位の範囲の中央位置、或いは始端位置、或いは終端位置であってもよい。また、個別にシーラー線のチェックを行うための選択ボタンが選択されていた場合に、CPU100は、シーラー線毎に、複数(全数を含む)の干渉事案であるシーラー断面モデルMDと組立部品の干渉部位を、識別番号順(昇順)に3次元座標を載せて結果リストを作成する。
そして、CPU100は、作成した結果リストを図1に示す表示装置160の表示画面160aに表示する。
図12は、1つのシーラー線毎に作成した結果リストの一例である。
図12に示すように、結果リストは、当該シーラー線毎に、シーラー断面モデルMDが干渉している組立部品の干渉部位の識別番号欄C1、干渉部位の3次元座標欄C2、チェック項目欄C3、干渉量欄C4を有する。すなわち、結果リストの識別番号欄C1には識別番号が、3次元座標欄C2にはその干渉部位の3次元座標が、チェック項目欄C3には「部品干渉チェック」が、干渉量欄C4には組立部品に干渉した干渉量が載る。
CPU100は、作成した前記結果リストを表示装置160の表示画面160aに表示する。
(S110)
S110では、CPU100は、操作者が表示画面160a上に表示された資料作成ボタンが、作業者のマウス180等による操作により押下されるまで待機する。前記資料作成ボタンが押下されると、CPU100は、図2に示すシーラー塗布要件チェックプログラムにおけるS120〜S140の帳票作成のための処理を実行する。
(S120〜S140)
S120〜S140は、帳票作成のためのループ処理であり、CPU100は全てのシーラー線毎に繰り返して処理する。
(S120)
S120では、CPU100は、S90で、シーラー線毎に作成した結果リストの識別番号順にシーラー断面モデルMDが干渉した干渉部位があるか否かを、NGフラグに基づいて判定する。NGフラグがない場合には、次のシーラー線について同様に処理を行う。S120で、1つでもNGフラグがある場合には、CPU100はS130に移行する。
(S130)
S130では、CPU100は前記結果リストの、シーラー断面モデルMDが干渉している組立部品の干渉部位の識別番号毎に、予め設定されている帳票フォーマットに対してS90で作成した画像(全体図、拡大図、拡大断面図)を組み込む(貼付する)。なお、帳票フォーマットは、前記プログラムに予め記述されている。
図9は帳票フォーマットの一例である。図6の帳票フォーマットでは、例えば、帳票の題名「構造変更提案書」欄P0、「依頼理由」欄P1、「問題」の書き込み欄P2、「変更依頼内容」書き込み欄P3、「設計回答」欄P4、及び管理ナンバー領域P5がレイアウトされている。
前記「依頼理由」欄P1には、さらに、ワークの全体図が貼り付けられる領域P11、拡大図が貼り付けられる領域P12、断面図が貼り付けられる領域P13を有する。なお、全体図に対する、当該シーラー線の拡大図の拡大率は、予め設定されている。
領域P11に貼り付けられるワークWの全体図の例を図10に示す。また、領域P12に貼り付けられるシーラー線SEの拡大図の例を図11に示す。また、領域P13に貼り付けられる拡大断面図を図5に示す。
なお、図9の帳票フォーマットの各欄、及び領域のレイアウトは一例であって、限定されるものではない。
(S140)
S140では、CPU100は図9に示す前記帳票フォーマットにある「問題」の書き込み欄P2に対して、定型文「干渉量がJ mm,K mmあります。」を使用して、前記「J,K」に、当該ラップ量を入れて、コメントを作成する。また、CPU100は、ワークを構成している部品において、当該シーラー線に関係している部品の部品情報に基づいて部材の品番「○○○○○○○○」、「××××××××」、「△△△△△△△△」、すなわち記号作成を行う(図11参照)。
また、図9、図11に示すように、干渉事案となったシーラー線SEにおいて、シーラーがラップしている干渉量が最大値となる部分の断面箇所を示すための切断線であるB−B線を、作成する。前記切断線は、ラップ量が最大値となる部位を通るとともに、シーラー線SEに垂直な平面に含まれる線である。また、CPU100は、前記B−B線で切断された断面図を領域P13に貼り付ける。また、CPU100は領域P13に貼り付けられた図には、各干渉量J,Kの最大値である数値を表示する。また、CPU100は、図9に示す「変更依頼内容」書き込み欄P3には、変更要求のコメントである定型文「部品「○○○○○○○○」の位置の変更願います。」のコメントを作成する。前記コメントは一例であって、前記のものに限定されるものではない。
シーラー線が複数ある場合は、再び、S120にリターンした同様の処理を繰り返す。このループ処理が終了すると、CPU100はS150に移行する。
(S150)
S150では、CPU100はループ処理で得られた帳票を表示装置160の表示画面160aに表示出力し、このフローチャートを終了する。
上記のように表示画面160a上に表示した帳票を、設計者は見て、操作部を操作して、「設計回答」欄P4に設計回答を記述する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のシーラー塗布要件チェック装置10のCPU100はワークモデル作成部としてワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成する。また、CPU100は、移動体モデル作成部としてシーラー断面モデルMDを移動体モデルとして作成する。また、CPU100は、干渉判定部としてシーラー断面モデルMDをワークモデルに設定されたシーラー線SEに沿わせて移動させ、シーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉有無を判定する。また、CPU100は、判定継続部として、シーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉がある毎に、干渉有りとされたシーラー断面モデルMDとは異なる傾きで得られるシーラー断面モデルMDを作成する。また、CPU100は、再び干渉有無の判定を続行する。また、CPU100は、画像作成部として、干渉有りの判定があり、かつ干渉有無の判定の続行が不能となった場合、ワークの3次元データに基づいて、干渉有りと判定した部位を含むシーラー線SEに関する部分の画像を作成する。そして、CPU100は、出力部として作成した画像及び変更要求のコメントを出力する。この結果、本実施形態によれば、シーラーガンの傾きに応じて断面形状が変化するシーラーと、シーラー塗布とは関与しないワーク上の他の部品との干渉のチェックを行うことができる。
(2)本実施形態のシーラー塗布要件チェック装置10では、CPU100は干渉量測定部として、干渉有りの判定があり、かつ、干渉有無の判定の続行が不能となった場合、シーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉量を測定する。この結果、本実施形態によれば,シーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉する場合の干渉量を設計者に知らせることができる。
(3)本実施形態のシーラー塗布要件チェック装置10では、CPU100が画像作成部として、干渉量が最大となるとともに、干渉有りと判定された部位を含むシーラー線SEに関する部分の画像を作成する。この結果、本実施形態によれば、干渉量が最大値となる部分の干渉状態を設計者に知らせることができる。
(4)本実施形態のプログラムは、コンピュータに、ワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成するワークモデル作成部として機能させる。また、前記プログラムは、コンピュータにシーラー断面モデルMDを移動体モデルとして作成する移動体モデル作成部として機能させる。また、前記プログラムは、コンピュータに、シーラー断面モデルMDをワークモデルに設定されたシーラー線SEに沿わせて移動させ、シーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉有無を判定する干渉判定部として機能させる。また、前記プログラムは、コンピュータにシーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉がある毎に、干渉有りとされたシーラー断面モデルMDとは異なる傾きで得られるシーラー断面モデルMDを移動体モデル作成部として作成させるとともに、再び干渉有無の判定を続行させる判定継続部として機能させる。そして、干渉有りの判定があり、かつ判定継続部による干渉有無の判定の続行が不能となった場合、プログラムはコンピュータに、干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含むシーラー線SEに関する部分の画像を作成する画像作成部として機能させる。そして、プログラムはコンピュータに、作成した画像及び変更要求のコメントを出力する出力部として機能させる。
この結果、本実施形態のプログラムによれば、シーラーガンの傾きに応じて断面形状が変化するシーラーと、シーラー塗布とは関与しないワーク上の他の部品との干渉のチェックを行うことができる。
(5)本実施形態のプログラムは、コンピュータに、干渉判定部として干渉有りの判定があり、かつ、判定継続部の干渉有無の判定の続行が不能となった場合、シーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉量を測定する干渉量測定部として機能させる。この結果、本実施形態によれば,シーラー断面モデルMDとワークモデルとの干渉する場合の干渉量を設計者に知らせることができる。
(6)本実施形態のプログラムは、コンピュータに、画像作成部として機能させる場合は、干渉量が最大となるとともに、干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含むシーラー線SEに関する部分の画像を作成するようにしている。この結果、本実施形態のプログラムによれば、干渉量が最大値となる部分の干渉状態を設計者に知らせることができる。
(7)また、本実施形態のプログラムは、コンピュータ読みとり可能な記憶媒体に記憶されている。この結果、このプログラムを読み取り可能な記憶媒体を読込実行するコンピュータにより、上記(1)〜(3)の効果を容易に実現することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のシーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及びシーラー塗布要件チェックを記憶した記憶媒体を具体化した実施形態を図13〜図19を参照して説明する。
本実施形態のシーラー塗布要件チェック装置10の構成は、第1実施形態と同一構成であるため、同一構成については、同一符号を付して、その説明を省略する。すなわち、シーラー塗布要件チェックプログラムは、ROM110に記憶されている。
本実施形態のCPU100は、ワークモデル作成部、移動体モデル作成部、干渉判定部、判定継続部、画像作成部及び出力部に相当する。また、記憶装置130は、ワークの3次元データ及びシーラー線の3次元データを記憶する記憶部に相当する。
そして、本実施形態と第1実施形態とはシーラー塗布要件チェックプログラムが一部異なっている。
(第2実施形態の作用)
以下、図13のシーラー塗布要件チェックプログラムのフローチャートを参照して第1実施形態のフローチャートと異なるところについて説明する。
このフローチャートは、シーラー塗布後のワークに組立部品を組立てた際に、シーラーと前記組立部品との干渉の有無と、シーラーガンとワークとの干渉の有無のチェックを行うためのものである。
(S10〜S40)
S10〜S40は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(S45〜S90A)
図13に示すS45〜S90Aは、ループ処理であって、前記シーラー線SE上で作成したシーラー3D形状SLの始端から開始して、これらの処理を行い、シーラー3D形状SLの終端に達するとこのループ処理を終了し、S110に移行する。
なお、複数のシーラー線がチェック対象に選択されている場合は、選択された順にシーラー線毎に、同様にしてS45〜S90Aの処理を繰り返す。
(S45)
S45では、CPU100は、シーラーガン形状要件を作成する。シーラーガン形状要件は、シーラーガンモデルであって、記憶装置130に格納されたシーラー間の3次元データに基づいてCPU100が作成する。
本実施形態では図14に示すようにシーラーガンモデルGMは、シーラーガンSGに対して近接して覆うように形成された3次元モデルである円錐台としている。
すなわち、前記シーラーガンモデルは、シーラー塗布を行うシーラーガンの外形を包む大きさであって、先端を頂点とする円錐台としている。なお、シーラーガンモデルGMは、円錐台に限定するものではなく、他の形状の3次元モデルとしてもよい。いずれの3次元モデルも、シーラーガンを覆う形状であることが好ましい。例えば、シーラーガンの実像モデルでもよく、或いは、シーラーガンの実像モデルよりも余裕代分大きくした相似モデルでもよい。
(S50A)
S50Aでは、CPU100は、S45で作成したシーラーガンモデルGMの姿勢を設定されている初期姿勢にする。また、CPU100は、この初期姿勢におけるシーラー3D形状SLのシーラー断面モデルMDを記憶装置130に記憶したデータに基づいて作成する。そして、CPU100は、両モデルGM,MDを前記シーラー3D形状SLの始端から終端に向けて連続的に途切れることなく同期して移動させる。
上記は初期姿勢の場合であるが、S85からS50Aにリターンした場合を以下に説明する。
この場合は、CPU100は、シーラーガンモデルの変更後の姿勢におけるシーラー3D形状SLのシーラー断面モデルMDを記憶装置130に記憶したデータに基づいて作成する。そして、CPU100は、両モデルGM,MDを前記シーラー3D形状SLの始端から終端に向けて連続的に途切れることなく同期して移動させる。
図15(a)、(b)〜図17(a)、(b)は、シーラーガンモデルGMの傾きとシーラー断面モデルMDとの関係を示している。図15(a)は、本実施形態の初期姿勢(θ=90°)のシーラーガンモデルGMの場合が示されている。図15(b)は、初期姿勢の場合のシーラー断面モデルMDであり、図6(b)と同一である。図16(a)は、本実施形態の傾きθが75°のシーラーガンモデルGMの場合が示されている。図16(b)は、傾きθが75°の場合のシーラー断面モデルMDであり、図7(b)と同一である。図17(a)は、本実施形態の傾きθが60°のシーラーガンモデルGMの場合が示されている。図17(b)は、傾きθが60°の場合のシーラー断面モデルMDであり、図8(b)と同一である。このように、シーラーガンモデルGMの姿勢(傾きθ)に応じてシーラー断面モデルMDの形状が変更される。
前記シーラーガンモデルGM及びシーラー断面モデルMDは移動体モデルに相当する。
(S60A)
S60Aでは、CPU100は、移動しているシーラーガンモデルGMとワークモデルとの干渉の有無、並びに、前記シーラー断面モデルMDと組立部品80の1つ以上の部位に対する干渉の有無を判定する。
前記シーラー断面モデルMDと組立部品80の1つ以上の部位に対する干渉の有無を判定は、第1実施形態のS60の処理と同様であるので説明を省略する。
以下では、シーラーガンモデルGMとワークモデルとの干渉の有無の判定について説明する。
図15(a)は、初期姿勢のシーラーガンモデルGMがワークモデルWDに干渉している例である。このようにシーラーガンモデルGMがワークモデルWDに干渉する場合は、S60Aの判定を「YES」とする。
S60Aでは、シーラーガンモデルGMとワークモデルWDとの干渉、シーラー断面モデルMDと組立部品80の干渉の少なくともいずれか一方の干渉があった場合は、CPU100は判定を「YES」にしてS70Aに移行する。
また、シーラーガンモデルGMとワークモデルWDとの干渉及びシーラー断面モデルMDと組立部品80の干渉のいずれもがない場合は、そのままシーラー3D形状の終端まで、シーラーガンモデルGM及びシーラー断面モデルMDを移動するとループを終了する。
(S70A)
S70Aでは、CPU100は、干渉があったモデル同士の干渉量を算出する。シーラー断面モデルMDと組立部品80の干渉した各部位との干渉量Kの算出は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図15(a)に示すように、シーラーガンモデルGMとワークモデルとの干渉量K1は、シーラーガンモデルGMとワークモデルWDに対して干渉している長さである。本実施形態では、ここでの干渉量K1の算出は、干渉した部位の範囲中、最大干渉量を算出するようにしている。
この最大干渉量は、シーラーガンモデルGMを今回の干渉の開始位置からこの干渉が解消される解消位置まで移動させて、その両位置間でワークモデルWDとの干渉量が最大となる移動位置におけるワークモデルWDとワークモデルWDの干渉長さである。なお、干渉量K1の算出は、最大干渉量の算出ではなく、平均干渉量の算出であってもよい。平均干渉量の場合は、例えば、シーラー線SEにおいて今回の干渉している範囲の中央部分の3次元座標としてもよく、または、前記範囲内であれば、他の部分の3次元座標であってもよい。
CPU100はシーラー断面モデルMDと組立部品80の干渉の場合は、当該組立部品の干渉部位の識別番号の付与を行うとともに前記識別番号、最大干渉量が算出されたシーラー線SEの3次元座標及び最大干渉量を関連付けしてバッファに記憶する。また、この記憶した事項に関してCPU100は、NGフラグ(NO GOODフラグ)をセットする。なお、識別番号の付与は、昇順に行われる。また、CPU100はシーラーガンモデルGMとワークモデルWDの干渉の場合、ワークモデルの干渉部位の識別番号の付与を行うとともに前記識別番号、最大干渉量が算出されたシーラー線SEの3次元座標及び最大干渉量を関連付けしてバッファに記憶する。また、この記憶した事項に関してCPU100は、NGフラグ(NO GOODフラグ)をセットする。なお、この識別番号の付与は、昇順に行われる。
なお、本実施形態においてもNGフラグがセットされている事案を干渉事案という。
(S80、S85)
S80,S85は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。なお、第1実施形態のS80ではシーラーガンモデルはないため、正確には、S80,S85の説明中「シーラーガン」の記載を「シーラーガンモデル」と読替え頂きたい。
(S90A)
S90Aでは、CPU100は、干渉事案のワーク及び組立部品80の3次元データ、並びに3次元データのシーラー線に基づいて、画像作成を行い、作成後の画像にはシーラー線毎に関連づけしてバッファに一旦記憶する。
なお、組立部品80とシーラー断面モデルMDとの干渉事案についての画像作成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
また、シーラーガンモデルGMとワークモデルWDとの干渉事案おける画像作成には、ワーク全体の画像(すなわち、全体図)の作成を含む。なお、ワーク全体の画像は必ずしも必要ではなく、例えば、ワークの全体画像を作成すると、帳票作成の時に、干渉事案のシーラー線SEの全体が極めて小さくなる場合には、ワーク全体ではなく、そのワークの一部に前記干渉事案のシーラー線SEの全体が入るように作成してもよい。
また、図18に示すように、画像作成には干渉事案のシーラー線SEにおいて、シーラーガンモデルGMがワークモデルWDに干渉している範囲及びワークモデルWDを拡大した画像作成、すなわち、拡大図の作成を含む。
また、画像作成にはさらに図15(a)に示すように干渉事案のシーラー線SEにおいて、シーラーガンモデルGMがワークモデルWDに干渉している状態を拡大した拡大断面図の作成を含む。
この後、CPU100は、移動体モデル(シーラーガンモデルGM,シーラー断面モデルMD)がシーラー3D形状の終端に達しない限りS50Aに戻る。また、CPU100は、移動体モデル(シーラーガンモデルGM,シーラー断面モデルMD)がシーラー3D形状の終端に達した場合は、表示装置160の表示画面160a上に、図示しない資料作成ボタンを表示してS100Aに移行する。
(S100A)
上記ループ処理が終了すると、CPU100はS100Aの処理を行う。
すなわち、CPU100は複数(全数を含む)のシーラー線のチェックを行うための選択ボタンが選択されていた場合、シーラー線毎に、複数(全数を含む)の干渉事案の干渉部位を、識別番号順(昇順)に、3次元座標を載せて結果リストを作成する。
なお、本実施形態では、前記干渉部位の3次元座標は、最大干渉量が得られた座標である。干渉部位の3次元座標は、最大干渉量が得られた座標に限定するものではなく、干渉部位の範囲の中央位置、或いは始端位置、或いは終端位置であってもよい。また、個別にシーラー線のチェックを行うための選択ボタンが選択されていた場合に、CPU100は、シーラー線毎に、複数(全数を含む)の干渉事案の干渉部位を、識別番号順(昇順)に3次元座標を載せて結果リストを作成する。そして、CPU100は、作成した結果リストを図1に示す表示装置160の表示画面160aに表示する。
図19は、1つのシーラー線毎に作成したシーラーガンモデルGMとワークモデルWDの干渉事案の結果リストの一例である。
図19に示すように、結果リストは、当該シーラー線毎に、シーラーガンモデルGMがワークモデルWDに干渉している干渉部位の識別番号欄C1、干渉部位の3次元座標欄C2、チェック項目欄C3、干渉量欄C4を有する。すなわち、結果リストの識別番号欄C1には識別番号が、3次元座標欄C2にはその干渉部位の3次元座標が、チェック項目欄C3には「シーラーガン干渉チェック」が、干渉量欄C4には組立部品に干渉した干渉量が載る。なお、シーラー断面モデルMDと組立部品80に関する干渉部位の結果リストは、第1実施形態のS100で説明した内容と同様であるため、説明を省略する。
CPU100は、作成した前記結果リストを表示装置160の表示画面160aに表示する。
(S110)
S110は、第1実施形態と同様である。
(S120〜S140A)
S120〜S140Aは、帳票作成のためのループ処理であり、CPU100は全てのシーラー線毎に繰り返して処理する。
なお、以下では、説明の便宜上、第1実施形態の図9の欄P0〜P4,P11〜P13を借りて説明することがある。
(S120,S130)
S120及びS130は、CPU100は第1実施形態と同様の処理を行うため、説明を省略する。
(S140A)
S140Aでは、CPU100は、シーラー断面モデルMDと組立部品80の干渉事案については、第1実施形態と同様の処理を行う。
また、CPU100は、シーラーガンモデルGMとワークモデルWDの干渉事案については、図9に示す前記帳票フォーマットにある「問題」の書き込み欄P2に対して、定型文「干渉量がK1 mmあります。」を使用して、前記「K1」に、当該ラップ量を入れて、コメントを作成する。
また、CPU100は、図示はしないが、ワークを構成している部品において、当該シーラー線に関係している部品の部品情報に基づいて部材の品番「○○○○○○○○」、「××××××××」、「△△△△△△△△」、すなわち記号作成を行う。
また、図18に示すように、干渉事案となったシーラー線SEにおいて、シーラーガンがワークモデルWDとの干渉量が最大値となる部分の断面箇所を示すための切断線であるC−C線を、作成する。前記切断線は、干渉量が最大値となる部位を通るとともに、シーラー線SEに垂直な平面に含まれる線である。
また、CPU100は、前記C−C線で切断された断面図(例えば、図15(b))を、図9の領域P13に貼り付ける。また、CPU100は領域P13に貼り付けられた図には、干渉量K1の最大値である数値を表示する。
また、CPU100は、図9に示す「変更依頼内容」書き込み欄P3には、変更要求のコメントである定型文「シーラーガンの傾きの位置の変更願います。」のコメントを作成する。前記コメントは一例であって、前記のものに限定されるものではない。シーラー線が複数ある場合は、再び、S120にリターンした同様の処理を繰り返す。このループ処理が終了すると、CPU100はS150に移行する。
(S150)
S150は、第1実施形態のS150と同様の処理を行うため、説明を省略する。上記のように表示画面160a上に表示した帳票を、設計者は見て、操作部を操作して、「設計回答」欄P4に設計回答を記述する。
本実施形態によれば、第1実施形態の(2)、(3)、(5)〜(7)の効果の他に以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、シーラー塗布要件チェック装置10のCPU100はワークモデル作成部としてワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成する。また、CPU100は、移動体モデル作成部として、シーラーガンモデルGMとシーラー断面モデルMDを移動体モデルとして作成する。また、CPU100は、干渉判定部として移動体モデルをワークモデルに設定されたシーラー線SEに沿わせて移動させ、移動体モデルとワークモデルとの干渉有無を判定する。また、CPU100は、判定継続部として、移動体モデルとワークモデルとの干渉がある毎に、干渉有りとされた移動体モデルとは異なる傾きで得られる移動体モデルを作成する。また、CPU100は、再び干渉有無の判定を続行する。また、CPU100は、画像作成部として、干渉有りの判定があり、かつ干渉有無の判定の続行が不能となった場合、ワークの3次元データに基づいて、干渉有りと判定した部位を含むシーラー線SEに関する部分の画像を作成する。そして、CPU100は、出力部として作成した画像及び変更要求のコメントを出力する。この結果、本実施形態によれば、シーラーガンの傾きに応じて断面形状が変化するシーラーと、シーラー塗布とは関与しないワーク上の他の部品との干渉のチェックを行うことができる。
特に、本実施形態によれば、シーラーガンとワークとの干渉のチェックと、シーラーと組立部品(ワーク上の他の部品)との干渉チェックを同時に行うことができる。
(2)また、本実施形態のプログラムによれば、コンピュータに、ワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成するワークモデル作成部として機能させる。また、前記プログラムは、コンピュータにシーラーガンモデルGMとシーラー断面モデルMDを移動体モデルとして作成する移動体モデル作成部として機能させる。また、前記プログラムは、コンピュータに、前記移動体モデルをワークモデルに設定されたシーラー線SEに沿わせて移動させ、移動体モデルとワークモデルとの干渉有無を判定する干渉判定部として機能させる。また、前記プログラムは、コンピュータに移動体モデルとワークモデルとの干渉がある毎に、干渉有りとされた移動体モデルとは異なる傾きで得られる移動体モデルを移動体モデル作成部として作成させるとともに、再び干渉有無の判定を続行させる判定継続部として機能させる。そして、干渉有りの判定があり、かつ判定継続部による干渉有無の判定の続行が不能となった場合、プログラムはコンピュータに、干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含むシーラー線SEに関する部分の画像を作成する画像作成部として機能させる。そして、プログラムはコンピュータに、作成した画像及び変更要求のコメントを出力する出力部として機能させる。
この結果、本実施形態のプログラムによれば、シーラーガンの傾きに応じて断面形状が変化するシーラーと、シーラー塗布とは関与しないワーク上の他の部品との干渉のチェックを行うことができる。また、本実施形態によれば、シーラーガンとワークとの干渉についてチェックを同時に行うことができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・第2実施形態では、移動体モデル(シーラーガンモデル、シーラー断面モデル)を移動させて干渉チェックを行うようにしたが同期させて行う必要はなく、個別に順次行うようにしてもよい。例えば、シーラーガンモデルにおける干渉チェックを行った後、シーラー断面モデルのチェックを行うようにしてもよい。また、逆に、シーラー断面モデルのチェック行った後、シーラーガンモデルにおける干渉チェックを行うようにしてもよい。
・第1、第2実施形態のCPU100の機能のうち、干渉量測定部の機能を省略してもよい。すなわち、干渉有りと判定があった場合、干渉量の測定を省略するようにしてもよい。
・第1、第2実施形態では、CPU100をワークモデル作成部、移動体モデル作成部、干渉判定部、判定継続部、画像作成部、出力部、及び干渉量測定部として単一のコンピュータにより構成した。この構成に代えて、記憶装置130をサーバーとして分離して構成し、残りの各部を単一のコンピュータにより構成して、該コンピュータとサーバーとをLAN等により通信可能に接続してもよい。また、各部をそれぞれコンピュータにて構成し、LAN等により通信可能にできるように構成してもよい。
・前記実施形態では、出力部が出力する対象は表示装置160としたが、プリンタ190としてもよい。また、出力部が出力する対象としては、前記実施形態のコンピュータに直接接続した表示装置160等に限定されるものではなく、LAN(Local Area Network)、或いはWAN(Wide Area Network)等を介して接続した端末が備える表示装置、或いはプリンタであってもよい。
・前記各実施形態では、S110で資料作成ボタンを操作することにより、次のステップに移行するようにしたが、S110を省略して、S120に移行してもよい。すなわち、結果リスト作成後、直ちに、帳票出力を行うべくS120に移行するようにしてもよい。
・前記各実施形態では、前記ROM110を記憶媒体としてシーラー塗布要件チェックプログラムを記憶するようにしたが、記憶装置130に前記シーラー塗布要件チェックプログラムを記憶させてもよい。また、記憶媒体としては、前記記憶装置130に限定するものではなく、USBメモリ等の半導体記憶装置、磁気ディスク、光磁気ディスク等の記憶媒体であってもよい。また、ハードディスク、Flash SSDであってもよい。
W…ワーク、SE…シーラー線、MD…シーラー断面モデル、
GM…シーラーガンモデル、WD…ワークモデル、J,K,K1…干渉量
10…シーラー塗布要件チェック装置(コンピュータ)、
100…CPU(ワークモデル作成部、移動体モデル作成部、干渉判定部、判定継続部、画像作成部、出力部、及び干渉量測定部)、160…表示装置。

Claims (7)

  1. ワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成するワークモデル作成部と、シーラー断面モデル及びシーラーガンモデルのうち少なくともシーラー断面モデルを含む移動体モデルを作成する移動体モデル作成部と、前記移動体モデルを前記ワークモデルに設定されたシーラー線に沿わせて移動させ、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉有無を判定する干渉判定部と、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉がある毎に、前記干渉有りとされた移動体モデルとは異なる傾きで得られる移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、再び前記干渉判定部に前記干渉有無の判定を続行させる判定継続部と、前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、予め設定されている限界傾きに至るまで移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、前記判定継続部の干渉有無の判定続行、前記ワークの3次元データに基づいて、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部と、前記画像作成部が作成した画像及び変更要求のコメントを出力する出力部を有するシーラー塗布要件チェック装置。
  2. 前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉量を測定する干渉量測定部を備える請求項1に記載のシーラー塗布要件チェック装置。
  3. 前記画像作成部は、前記干渉量が最大となるとともに、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成するものである請求項2に記載のシーラー塗布要件チェック装置。
  4. コンピュータ、ワークの3次元データに基づいてワークモデルを作成するワークモデル作成部と、シーラー断面モデル及びシーラーガンモデルのうち少なくともシーラー断面モデルを含む移動体モデルを作成する移動体モデル作成部と、前記移動体モデルを前記ワークモデルに設定されたシーラー線に沿わせて移動させ、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉有無を判定する干渉判定部と、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉がある毎に、前記干渉有りとされた移動体モデルとは異なる傾きで得られる移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、再び前記干渉判定部に前記干渉有無の判定を続行させる判定継続部と、前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、予め設定されている限界傾きに至るまで移動体モデルを前記移動体モデル作成部に作成させるとともに、前記判定継続部の干渉有無の判定続行、前記ワークの3次元データに基づいて、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成する画像作成部と、前記画像作成部が作成した画像及び変更要求のコメントを出力する出力部として機能させるためのシーラー塗布要件チェックプログラム。
  5. コンピュータ
    前記干渉判定部の干渉有りの判定がされた場合、前記移動体モデルと前記ワークモデルとの干渉量を測定する干渉量測定部として機能させるための請求項4に記載のシーラー塗布要件チェックプログラム。
  6. 前記画像作成部は、前記干渉量が最大となるとともに、前記干渉判定部の干渉有りと判定された部位を含む前記シーラー線に関する部分の画像を作成するものである請求項5に記載のシーラー塗布要件チェックプログラム。
  7. 請求項4乃至請求項6のうちいずれか1項に記載のシーラー塗布要件チェックプログラムを記憶するコンピュータ読みとり可能な記憶媒体。
JP2013211083A 2013-10-08 2013-10-08 シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体 Active JP6164774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013211083A JP6164774B2 (ja) 2013-10-08 2013-10-08 シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013211083A JP6164774B2 (ja) 2013-10-08 2013-10-08 シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015073932A JP2015073932A (ja) 2015-04-20
JP6164774B2 true JP6164774B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=52999220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013211083A Active JP6164774B2 (ja) 2013-10-08 2013-10-08 シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6164774B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3782679B2 (ja) * 2001-05-09 2006-06-07 ファナック株式会社 干渉回避装置
JP2007007678A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 溶接トーチ挿入可否判定システム、溶接トーチ挿入可否判定方法、コンピュータプログラム
JP5790265B2 (ja) * 2011-08-02 2015-10-07 マツダ株式会社 シーラー塗布作業の事前検証方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015073932A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4168002B2 (ja) オフラインプログラミング装置
JP5578791B2 (ja) 溶接線選定方法
CN101657767B (zh) 用于控制焊接工件的机器人的方法和装置
JP6068423B2 (ja) 加工動作をロボットに教示するロボットプログラミング装置
US10994370B2 (en) Lamination control device, and lamination control method and program
JP4836458B2 (ja) 動作プログラムの作成方法
JP4981513B2 (ja) 溶接方法、溶接装置
JP6164774B2 (ja) シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体
JP6238435B2 (ja) シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体
JP2007323582A (ja) 設計支援システム及びプログラム
KR102004183B1 (ko) 용접로봇의 거리측정 방식을 이용한 곡블록 용접방법
JP2023176965A (ja) 溶接システムおよび溶接方法
JP6583150B2 (ja) シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体
JP2006106938A (ja) Cad装置、cad図面作成方法、cad図面作成プログラム及び該プログラムを記録したプログラム媒体
JPH09164483A (ja) 溶接経路の自動決定システム
JP2006072673A (ja) 溶接ロボットのポジショナ設定方法
JP6164773B2 (ja) シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体
JP6110692B2 (ja) オリジナル突当先端を使用した加工データ作成システムおよび方法および突当位置規定方法
JP2008071272A (ja) Camシステム及びcamプログラム
JP6164772B2 (ja) シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体
JP3943566B2 (ja) 自動プログラミング装置及び板金の図形作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2021074981A (ja) 造形物の製造方法、造形物の製造装置、及びプログラム
JP6365396B2 (ja) シーラー塗布要件チェック装置、シーラー塗布要件チェックプログラム、及び記憶媒体
KR102565643B1 (ko) 부품 용접 장치 및 방법
KR101245729B1 (ko) 로봇 작업 데이터 제공 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6164774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250