JP2008071272A - Camシステム及びcamプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用する加工治具と部品との干渉チェックを実現できるCAMシステムを提供する。
【解決手段】 CADデータ読込部301は、プリント配線板800のCADデータを読み込む。加工軌跡設定部303は、プリント配線板800のCADデータに対し、ヘッド部502と加工部501とを有した加工治具500を用いて加工するために加工軌跡αを設定する。加工領域算出部304は、加工軌跡αから加工治具500がプリント配線板800を加工する加工領域βを算出する。高さ制限領域算出部305は、加工軌跡αと、挿入深さδと、ヘッド断面502dとを基に、プリント配線板800上の高さ制限領域γを算出する。第1のチェック部306は、加工領域βと、実装領域λとを比較して互いの領域の重複の有無を判断し、第2のチェック部307は、高さ制限領域γと、実装高さλhとを比較して重複の有無を判断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、CAMシステムに係り、特に加工機と部品との干渉をチェックする機能を有するCAMシステムに関する。
携帯型の電子機器の普及に伴い、電子機器内に収容されるプリント回路板も高密度実装が要求される。プリント回路板は、プリント配線板上の電極部分にはんだペーストを印刷し、実装機で電子部品を実装する。その後リフロー炉ではんだ接続を完了して所望のプリント配線板を得る。
高密度実装が要求されるプリント回路板(以下、便宜上「プリント配線板」とも言う)は、部品の高さ制限にも配慮した設計が求められる。例えば、筐体の形状に伴い、所定の高さの部品を配置できない領域が存在する。また、実装機で電子部品を実装する際に実装機が他の部品と干渉するのに留意する必要がある。
特許文献1では、部品挿入機のヘッド形状と部品形状を入力し、ヘッドと部品の干渉を評価して表示する評価装置が開示されている。
特開平2−219179号公報(第12頁、図4)
携帯型の電子機器に収容されるプリント配線板の外形形状は、軽薄短小等の様々な要求から単純な矩形として設計されない場合が多い。従って、製品として利用される複雑な外形形状を有した製品部と、例えば矩形など単純な形状を有し前記製品部より一回り大きな開口部を有し、所定の工程の後破棄される端材部と、製品部と端材部とをつなぎ合わせる接続部とから構成される。このような場合、電子部品を実装し、リフロー加熱によりはんだ接続が終了した後には加工機により接続部を加工する工程が必要となる。
しかし、この加工工程においても、電子部品の実装工程と同様干渉の問題が発生しうる。即ち、加工機の加工治具がプリント配線板上の電子部品と干渉してしまう問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、プリント配線板の加工データを作成するCAMシステムにおいて、使用する加工治具と部品との干渉チェックを実現する機能を有するCAMシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のCAMシステムは、実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込手段と、前記読込手段により読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された加工軌跡から前記加工治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出手段と、前記設定手段により設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出手段と、前記加工領域算出手段により算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェック手段と、前記高さ制限領域算出手段により算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェック手段とを有したことを特徴とする。
また、本発明の他のCAMシステムは、実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込手段と、少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を選択する選択手段と、前記読込手段により読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、前記選択手段により選択された加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された加工軌跡から前記加治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出手段と、前記設定手段により設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出手段と、前記加工領域算出手段により算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェック手段と、前記高さ制限領域算出手段により算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェック手段とを有したことを特徴としている。
また、本発明のCAMプログラムは、実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込ステップと、前記読込ステップにより読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定ステップと、前記設定ステップにより設定された加工軌跡から前記加工治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出ステップと、前記設定ステップにより設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出ステップと、前記加工領域算出ステップにより算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェックステップと、前記高さ制限領域算出ステップにより算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェックステップとを有したことを特徴としている。
また、本発明の他のCAMプログラムは、実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込ステップと、少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を選択する選択ステップと、前記読込ステップにより読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、前記選択ステップにより選択された加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定ステップと、前記設定ステップにより設定された加工軌跡から前記加治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出ステップと、前記設定ステップにより設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出ステップと、前記加工領域算出ステップにより算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェックステップと、前記高さ制限領域算出ステップにより算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェックステップとを有したことを特徴としている。
使用する加工治具と部品との干渉チェックを実現できる。
以下に、本発明によるCAMシステムの実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るCAMシステムのブロック図である。
本実施の形態に係るCAMシステム1は、制御部10と、表示部20と、記憶部30と、操作部40、インターフェース部50とで構成される。ここで各要素はバスBで相互に接続されている。尚、インターフェース部50は、外部の要素であるデータベース(DB)200と接続されている。但し、DB200は、CAMシステム1内に設けられていても良い。
以下に、各要素の構成を説明する。
制御部10は、CAMシステム1全体の制御を行うものである。具体的には、記憶部30内に記憶されているCAMプログラム300を読み込むことで、CAMプログラム300の命令に沿って各要素の制御を行う。制御の詳細は後述する。
インターフェース部50は、他の装置との通信を行う。本実施の形態では、インターフェース部50は、DB200とデータの送受信を行う。インターフェース部50は、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線等の有線の通信回線により通信するものであってもよいし、BluetoothやIEEE802.11bなどの無線の通信回線により通信するものであってもよい。
記憶部30はインターフェース部50が受信したデータを記憶したり、後述するCAMプログラム300、加工軌跡α、加工領域β、高さ制限領域等γ等を記憶する。記憶部30は、例えばハードディスクドライブやDVD−RAM、メモリーチップ、又はこれらの組み合わせ等である。
表示部20は、CAMプログラム300の実行状況や受信データなどを出力する部分である。表示部20は、例えば液晶ディスプレイやスピーカ又はこれらの組み合わせ等である。
操作部40は、ユーザがCAMシステム1に対してコマンドや音声等の情報を入力する部分である。操作部40は、例えばキーボードやボタンスイッチ、マイクロフォン又はこれらの組み合わせ等である。
次に、CAMプログラム300の機能について説明する。図2は、CAMプログラム300が実行された場合の制御部10の機能を示した図である。
図2に示すように、制御部10は、CAMプログラム300が実行されることで、以下の機能を有することとなる。即ち、制御部10は、CADデータ読込部301と、加工治具選択部302と、加工軌跡設定部303と、加工領域算出部304と、高さ制限領域算出部305と、第1のチェック部306と、第2のチェック部307とを有する。
CADデータ読込部301は、インターフェース部50を介してDB200からCADデータを読み込む。尚、読み込まれるCADデータは、実装される電子部品の実装領域情報である実装領域λ及び高さの情報である実装高さλhを有している。
加工治具選択部302は、使用する加工治具500をユーザに選択させ、その情報を加工軌跡設定部303に送出する。尚、加工治具500は、少なくとも加工部501とヘッド部502を有する(図9参照)。また、ユーザには、加工治具500の挿入深さδを設定させる。
加工軌跡設定部303は、ユーザにより加工する部分が指定されることで、加工軌跡αを設定する。即ち、CADデータ読込部301により読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、加工治具500を用いて加工するために加工軌跡αを設定し、CADデータ読込部301に送出する。
加工領域算出部304は、加工軌跡αと加工部径501dから加工領域βを算出する。
即ち、加工領域算出部304は、CADデータ読込部301よりCADデータの他に、加工軌跡αと加工部径501dの情報を受信して加工領域βを算出し、第1のチェック部306に送出する。
高さ制限領域算出部305は、加工軌跡αと挿入深さδから高さ制限領域γ、制限高さγhを算出する。即ち、高さ制限領域算出部305は、CADデータ読込部301よりCADデータの他に、加工軌跡αと、プリント配線板800に対する加工治具500の挿入深さδと、ヘッド断面502dとを基に、プリント配線板800上の高さ制限領域γと制限高さγhを算出し、第2のチェック部307へ送出する。
第1のチェック部306は、加工領域βと実装領域λとを比較して干渉チェックを行う。即ち、加工領域算出部304により算出された加工領域β、プリント配線板800上における電子部品の実装領域λとを比較して互いの領域の重複の有無を判断することで干渉チェックを行う。
第2のチェック部307は、制限高さγhにおける高さ制限領域γと、実装領域λ及び実装高さλhから構成される空間領域とを比較して干渉チェックを行う。即ち、第2のチェック部307は、高さ制限領域算出部305により算出された制限高さγhにおける高さ制限領域γと、実装領域λ及び実装高さλhとから構成される空間領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断することで干渉チェックを行う。
第1のチェック部306のチェック結果と、第2のチェック部307のチェック結果は、記憶部30に送出され、記憶部30は、これらの情報を記憶し、必要により表示部20へ出力する。
次に、CAMシステム1の処理の流れを説明する。図3は、CAMシステム1の処理の流れを示したフローチャートである。
まず、CADデータ読込部301は、ユーザから操作部40を利用してCADデータの読み込み指令があったか否かを判断する(ステップS10)。その結果、読み込み指令がないと判断した場合には(ステップS10のNo)、本指令があるまで以降の処理は行わない。
一方、読み込み指令があったと判断した場合には(ステップS10のYes)、CADデータ読込部301は、ユーザから指定されたCADデータを読み込む(ステップS20)。
図4はCAMシステム1に読み込まれたプリント配線板のCADデータの一例を示した図である。本CADデータであるプリント配線板800は、製品部810と、端材部820と、7つの接続部831〜837と、電子部品実装領域901〜926と有したCADデータである。尚、プリント配線板800の配線データ等は不図示としている。また、各電子部品実装領域は、実装高さλhと実装高さλhの情報を有している。
ステップS20の処理が終了すると、次に加工治具選択部302が治具選択指令があったか否かを判断する(ステップS30)。その結果、治具選択指令が無いと判断した場合には(ステップS30のNo)、本指令があるまで以降の処理は行わない。
一方、治具選択指令があったと判断した場合には、加工治具選択部302は、加工治具の設定を行う(ステップS40)。即ち、ユーザにより選択された加工治具500の加工部径501d、加工部長さ501L、ヘッド断面502d、挿入深さδを所定の記憶バッファ領域(不図示)に記憶する。尚、本実施の形態では、ヘッド部502の断面積は加工部501の断面積よりも大きな断面積を有する。
次に、加工軌跡設定部303は加工位置の設定があったか否かを判断する(ステップS50)。その結果、加工位置の設定が無いと判断した場合には(ステップS50のNo)、この設定があるまで以降の処理は行わない。
一方、ユーザにより加工位置の設定があったと判断した場合には(ステップS50のYes)、加工軌跡設定部303により加工軌跡αが設定される(ステップS60)。
この加工軌跡αの設定の具体例を、加工位置として図4の接続部836が指定された場合で説明する。図5は、加工軌跡αの設定の様子を説明するための図である。図5で示した領域は、図4のA領域を拡大した領域である。
ユーザにより加工位置として接続部836が設定されたとすると(ステップS50のYes)、加工軌跡設定部303は、接続部836が加工治具500により加工可能な軌跡を算出する。即ち、加工部501(図9(b)参照)が接続部836に対して鉛直方向に下降してきたときに、まずは、直接接続部836には接触しない点α1(図5)に降下し、更に接続部836を加工部501により完全に加工し、接続部836の領域外に到達するα2までの軌跡(加工軌跡α)を算出する。尚、ユーザによる接続部836の設定は、例えばマウス装置により、接続部836全体が囲まれた際にその設定がされたように構成しても良いし、接続部836の一部をマウス装置により指定(クリック)された際に接続部836全体が設定されたように構成しても良い。
さて、ステップS60による加工軌跡の設定が終了すると、次に、加工軌跡設定部303は、加工位置の設定が終了したか否かを判断する(ステップS70)。即ち、表示部20を用いてユーザに対し他に接続部の設定が無いかを促し、加工位置の設定が終了したか否かを判断する。その結果、加工位置の設定が終了していないと判断した場合には(ステップS70のNo)、ステップS60の処理に戻る。
一方、加工位置の設定が終了したと判断した場合には(ステップS70のYes)、加工領域算出部304により、加工領域βの算出を行う(ステップS80)。加工領域β算出の具体例を接続部836を例にとり説明する。図6は、加工領域βの算出を説明するための図である。既に、ステップS60により接続部836に加工軌跡αが算出されている。そこで、ステップS80では、加工部径501dの中心を加工軌跡αに沿って(結果として点α1から点α2へ)動かしていく(図6(a))。そしてこの動きによって囲まれた領域が加工領域βとして算出される(図6(b))。以上の処理をプリント配線板800上の全ての加工軌跡αに対して行う。
ステップS80の処理が終了すると、次に高さ制限領域算出部305により、高さ制限領域γ、制限高さγhの算出を行う(ステップS90)。高さ制限領域γ算出の具体例を接続部836を例にとり説明する。図7は、高さ制限領域γの算出を説明するための図である。既に、ステップS60により接続部836に加工軌跡αが算出されている。そこで、ステップS90では、ヘッド断面502dの中心を加工軌跡αに沿って(結果として点α1から点α2へ)動かしていく(図7(a))。そしてこの動きによって囲まれた領域が高さ制限領域γとして算出される(図7(b))。尚、本実施の形態では、図7のヘッド断面502dは円形の場合を例にしているが、本発明はこれに限らず、楕円形状や多角形の形状等その他の形状でも良い。
高さ制限領域γが制限する制限高さγhは、ユーザにより指定された加工治具500の加工部長さ501Lから挿入深さδが差し引かれることで(γh=501L−δ)算出される(図9参照)。以上の処理をプリント配線板800上の全ての加工軌跡αに対して行う。
図8は、プリント配線板800にステップS90までの処理を実行した場合の概念を示した図である。図8に示したように全ての接続部に対して加工領域βと高さ制限領域γが施される。
次に、第1のチェック部306は、加工領域βとプリント配線板800上に実装される電子部品実装領域である実装領域λとの干渉をチェックする第1のチェックを行う(ステップS100)。この第1のチェックの手法の具体例を接続部836を例にとり説明する。図9は、第1のチェック方法、及び後述する第2のチェック方法を説明するための図である。既に、ステップS80により接続部836には、加工領域βが算出されている。また、プリント配線板800は、各電子部品実装領域の実装領域λの情報を有している。そこで、第1のチェック部306は、加工領域βと実装領域λとが重複しているか否かを判断する。この重複の判断は後述する第2のチェックと異なり、単に同一平面状に存在する領域と扱って重複を判断する。
図9(a)で示した接続部836付近には、電子部品実装領域918,919,920が存在する。しかし、これらの実装領域λのいずれも加工領域βとは重複していないため、実装領域λと加工領域βとの重複は無いこととなる。従って、接続部836においては、加工治具500の加工部501と部品との干渉は起こらないと判断され、その結果が記憶部30に記憶され、かつ、表示部20に表示される。
一方、例えば、図8で示した接続部833においては、加工領域βと電子部品実装領域901の実装領域λとが一部重複している。従って、この場合、接続部833においては、加工治具500の加工部501と部品との干渉が起ると判断され、その結果が記憶部30に記憶され、かつ、表示部20に表示される。
ステップS100では、以上の処理をプリント配線板800上の全ての接続部に対して行う。
次に、第2のチェック部307は、高さ制限領域γとプリント配線板800上に実装される電子部品実装領域である実装領域λとの干渉をチェックする第2のチェックを行う(ステップS110)。この第2のチェックの手法の具体例を接続部836を例にとり図9を用いて説明する。既に、ステップS90により接続部836には、高さ制限領域γと制限高さγhが算出されている。また、プリント配線板800は、各電子部品実装領域の実装領域λ及び実装高さλhの情報を有している。そこで、第2のチェック部307は、プリント配線板800の表面からの制限高さγhに存在する高さ制限領域γと、実装領域λ及び実装高さλhからならる空間領域とが重複しているか否かを判断する。この判断は3次元の空間として重複を判断される。
図9(b)は、図9(a)のB−B断面の概念を示した図、図9(c)は図9(a)のC−C断面の概念を示した図である。図9(b),(c)供に、電子部品実装領域の実装領域λについてその部品の高さである実装高さλhを概念して示してあり、挿入される加工治具500も、設定された挿入深さδを考慮してその形状を示している。
ステップS110の処理を接続部836に行うと、電子部品実装領域919は、図9(b)に示すように、プリント配線板800の表面からの制限高さγhに存在する高さ制限領域γと、電子部品実装領域919における実装領域λ及び実装高さλhからならる空間領域とが重複しいる。従って、ヘッド部502と電子部品実装領域919は干渉が起こると判断さる。この結果は記憶部30に記憶され、かつ、表示部20に表示される。
一方、電子部品実装領域920は、図9(c)に示すように、プリント配線板800の表面からの制限高さγhに存在する高さ制限領域γと、電子部品実装領域920における実装領域λ及び実装高さλhからならる空間領域とが重複しいていない。従って、ヘッド部502と電子部品実装領域920は干渉が起こらないと判断さる。この結果は記憶部30に記憶され、かつ、表示部20に表示される。
ステップS110では、以上の処理をプリント配線板800上の全ての高さ制限領域γ及び電子部品実装領域に対して行う。
次に、挿入深さδが変わる場合を説明する。図10は、挿入深さδによりステップS110の干渉の有無が異なる場合を説明した図である。
ステップS30では、ユーザにより加工治具500の挿入深さδが設定される。この挿入深さδは、干渉の有無と大きな関係を有する。例えば、図10に示したように、挿入深さδが挿入深さδ1,δ2,δ3(δ1<δ2<δ3)の3種類の深さでそれぞれCAMシステム1の処理を実行したとする。この場合、例えば、電子部品実装領域920を例にとると、挿入深さδ1(図10(a))や挿入深さδ2(図10(b))の場合では干渉は起こらないと判断された場合でも、挿入深さδ3(図10(c))の場合では干渉は起こると判断されることとなる。
CAMシステム1ではこのように挿入深さδをも考慮して干渉をチェックすることが可能である。従って、加工治具500において、加工部501の使用寿命を長く持たせるため、加工部501の先端が加工不能になった場合には、加工部501の中央部を使用し、中央部でも加工不能となった場合には、根元部分で加工することを想定した場合にも、本CAMシステム1は挿入深さδを考慮して干渉チェックが実行できる。
以上示したように、本CAMシステムでは使用する加工治具と部品との干渉チェックを実現できる。
尚、本CAMシステム1は、上述の実施例に限定されない。例えば、ステップS90とステップS100とを入れ替えて実施してもよいし、ステップS80、ステップS90とを並列に処理しても良いく、ステップS100とステップS110とを並列に処理しても良い。また、加工治具500は、加工部501とヘッド部502との2つからなる場合だけでなく、例えば図11に示したように加工部501とヘッド部502とをつなげる連結断面503dを有した連結部503から構成された加工治具500aであっても良い。この場合、ステップS110の制限高さの処理はヘッド部502と連結部503の2つを考慮して処理されることとなる。
本発明の実施の形態に係るCAMシステムのブロック図。 CAMプログラム300が実行された場合の制御部10の機能を示した図。 CAMシステム1の処理の流れを示したフローチャート。 CAMシステム1に読み込まれたプリント配線板のCADデータの一例を示した図。 加工軌跡αの設定の様子を説明するための図。 加工領域βの算出を説明するための図。 高さ制限領域γの算出を説明するための図。 プリント配線板800にステップS90までの処理を実行した場合の概念を示した図。 第2のチェックの手法の具体例を説明するための図。 挿入深さδによりステップS110の干渉の有無が異なる場合を説明した図。 加工治具500の他の形態を示した図。
符号の説明
1 CAMシステム
10 制御部
20 表示部
30 記憶部
40 操作部
50 インターフェース部
200 データベース(DB)
300 CAMプログラム
301 CADデータ読込部
302 加工治具選択部
303 加工軌跡設定部
304 加工領域算出部
305 高さ制限領域算出部
306 第1のチェック部
307 第2のチェック部
500,500a 加工治具
501 加工部
501d 加工部径
501L 加工部長さ
502 ヘッド部
502d ヘッド断面
503 連結部
503d 連結断面
800 プリント配線板
810 製品部
820 端材部
831〜837 接続部
901〜926 電子部品実装領域
α 加工軌跡
β 加工領域
γ 高さ制限領域等
γh 制限高さ
δ 挿入深さ
λ 実装領域
λh 実装高さ

Claims (8)

  1. 実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込手段と、
    前記読込手段により読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された加工軌跡から前記加工治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出手段と、
    前記設定手段により設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出手段と、
    前記加工領域算出手段により算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェック手段と、
    前記高さ制限領域算出手段により算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェック手段と、
    を有したことを特徴とするCAMシステム。
  2. 実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込手段と、
    少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を選択する選択手段と、
    前記読込手段により読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、前記選択手段により選択された加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された加工軌跡から前記加治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出手段と、
    前記設定手段により設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出手段と、
    前記加工領域算出手段により算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェック手段と、
    前記高さ制限領域算出手段により算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェック手段と、
    を有したことを特徴とするCAMシステム。
  3. 前記加工部の断面形状の大きさは、前記ヘッド部の断面形状の大きさよりも大きいことを特徴とした請求項1または請求項2に記載のCAMシステム。
  4. 前記第2のチェック手段は、前記電子部品の実装領域と前記電子部品の高さ情報から構成される空間領域に、前記高さ制限領域で算出された領域の少なくとも一部が存在する場合に重複が有ると判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のCAMシステム。
  5. 実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込ステップと、
    前記読込ステップにより読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定ステップと、
    前記設定ステップにより設定された加工軌跡から前記加工治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出ステップと、
    前記設定ステップにより設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出ステップと、
    前記加工領域算出ステップにより算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェックステップと、
    前記高さ制限領域算出ステップにより算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェックステップと、
    を有したことを特徴とするCAMプログラム。
  6. 実装される電子部品の実装領域及び高さの情報を有したプリント配線板のCADデータを読み込む読込ステップと、
    少なくともヘッド部とこのヘッド部と連結した加工部とを有した加工治具を選択する選択ステップと、
    前記読込ステップにより読み込まれたプリント配線板のCADデータに対し、所望の外形形状を得るために、前記選択ステップにより選択された加工治具を用いて加工するために加工軌跡を設定する設定ステップと、
    前記設定ステップにより設定された加工軌跡から前記加治具が前記プリント配線板を加工する加工領域を算出する加工領域算出ステップと、
    前記設定ステップにより設定された加工軌跡と、前記プリント配線板に対する前記加工治具の挿入深さと、前記ヘッド部の断面形状とを基に、前記プリント配線板上の高さ制限領域を算出する高さ制限領域算出ステップと、
    前記加工領域算出ステップにより算出された加工領域と、前記プリント配線板上における前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第1のチェックステップと、
    前記高さ制限領域算出ステップにより算出された高さ制限領域と、前記高さの情報も含めた前記電子部品の実装領域とを比較して互いの領域の重複の有無を判断する第2のチェックステップと、
    を有したことを特徴とするCAMプログラム。
  7. 前記加工部の断面形状の大きさは、前記ヘッド部の断面形状の大きさよりも大きいことを特徴とした請求項5または請求項6に記載のCAMプログラム。
  8. 前記第2のチェックステップは、前記電子部品の実装領域と前記電子部品の高さ情報から構成される空間領域に、前記高さ制限領域で算出された領域の少なくとも一部が存在する場合に重複が有ると判断することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のCAMプログラム。
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