JP2010128541A - 手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置 - Google Patents

手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】有極性部品の逆配置の発生を低減する手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置を提供する。
【解決手段】手動配置設計支援プログラムであって、複数種類の部品画像を画面上に表示して、何れかの部品画像を選択する部品選択機能と、プリント基板の画面上で、選択された部品画像に相当する部品の配置位置情報を入力する部品配置入力機能と、部品が有極性部品であるか否かを判断する有極性判断機能と、部品が有極性であると判断されたとき、判断された判断部品の極性方向が事前設定された設定方向と同一方向であるか否かを判定する配置方向判定機能と、判断部品の極性方向が設定方向と同一方向でない場合はエラー表示を行って配置設計作業を一時停止するエラー表示機能とを実現させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリント基板に有極性部品を配置する手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置に関する。
プリント基板設計システムに含まれるプリント基板への部品配置設計においては、自動配置設計機能によらず手動で行われる。これは、近年、携帯電話等をはじめとする電子機器の小型化、多機能化により、プリント基板への部品の実装密度が極めて高く部品点数も多くなると共に、実装要求仕様により配置や配線に対する複雑な制約事項がプリント基板個々によってすべて異なり、単純な仕様に基づいた部品配置では所望の特性が得難くなるという問題が生まれるためである。これら、さまざまな制約事項をすべて考慮し、かつ、配置される多数の部品を微妙にコントロールしながら最適な部品配置を行う必要がある。このような環境下における問題をすべて考慮し、これらを人間と同等以上に制御して部品配置を行えるようなプリント基板設計システムの自動配置設計機能というのは存在せず、結果的に手動配置設計が多用されることになっているからである。
すなわち、自動配置設計機能の利用が難しく手動配置設計によらなくてはならない阻害要因としては次のようなものがある。
(1)まず、異なる複数の回路(例えばアナログ回路、デジタル回路等)の配置、配線領域はノイズ対策のため分離させなければならないという問題がある。このような場合、配線までを考慮して、整然と分離配置させることが自動配置設計では困難である。
(2)また、回路を分離する場合、各々の回路の配置配線に必要な面積を把握し、無駄な空間を出さずに、各々に最適な面積を割り付けて配置配線を行うことが自動配置設計では困難である。例えば、デジタル回路部分では高密度の配線実装が要求され、一方、アナログ回路部分では低密度の配線実装が要求される等を考慮する必要から自動配置設計では困難な点が多い。
(3)また、部品によっては、極力近づけて配置した方が好ましい場合や、あるいは、離して配置する方が好適な場合がある。例えば、部品Aと部品Bは極力近づけて配置し、部品Cと部品Dの間には指定された本数の配線を通せるように配置する等の微妙な制約の認識や調整は自動配置設計では困難で、手動配置設計に頼らざるを得ない。
このほか、部品配置設計上考慮すべき点を挙げると、プリント基板の種類、層数に応じて実装密度を考慮する問題、各部品間で発生する電磁誘導や浮遊容量等、部品配線間及び部品と筐体間の相互干渉の問題、部品の発熱の周囲への影響の問題等がある。さらに、部品の配置位置や3次元的な考慮を加えた大きさ、形状、設置方法の問題、部品周辺の配線長、配線の直線性、配線の引回しや曲げやループ状部分を減らし無理のない配線が可能な設計の問題等がある。さらにまた、製造上考慮すべき問題としては、例えば、半田フロー時の半田の流れ易さや、部品挿入に伴って発生するプリント基板へのひずみ等も挙げられる。
このような問題に対して、複数のチェック項目について検証を行うことで開発環境を改善して効率向上についての報告例が開示されている(例えば、非特許文献1参照)。また、半田槽へのプリント基板の投入による半田付けの際の半田の流れをよくすることを考慮した基板設計の支援装置に関して開示された例がある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、有極性部品の配置設計について考慮された例はあまり報告されていないのが現状である。
また、部品自動挿入機等を用いてすべて自動で部品実装しようとすると、プリント基板上に有極性部品がどのような向きで配置されていたとしても当該有極性部品を逆付けしてしまうことはない。しかしながら、部品の実装をすべて自動で行うためには、部品自動挿入機などの専用設備が必要となり、少種類のプリント回路板の組み立てを多数行う少品種多量生産においては有効であるが、多種類のプリント回路板の組み立てを少数行う多品種少量生産においては適用が難しい。また、この方法では、有極性部品の逆付け配置は防止できるが、検査の容易性という観点からは問題が残る。したがって、自動配置設計の採用に際しては、生産規模や形態を十分考慮して採用しなければならない。
一方、プリント基板上に有極性部品を配置する場合は、配置する有極性部品の向きをすべて統一する方法が一般的に広く用いられている。このことは、人間工学的には、同じような形状の有極性部品が一枚のプリント基板上に複数個配置されていた場合、各々がバラバラの向きに配置されているよりも、すべての向きが統一されて配置されていた方が、部品逆付け防止や検査効率の向上に有効であるからである。
したがって、プリント基板設計システムが有している自動配置設計機能を用いて配置設計を実行する場合、配置する有極性部品の向きが統一されるようにプログラムしておけば、逆向き挿入の防止が完全に可能となるはずである。
PFU Tech.Rev.,18,1,pp63-67(05,2007) 特開2007−258589号公報
しかしながら、前記のように、実装密度が極めて高く部品点数も多いプリント基板については自動配置設計は困難であり、有極性部品の配置設計についても、通常、手動配置設計で行うことになる。したがって、配置設計者は、有極性部品の向きは統一するというルールに基づいて手動で部品配置を行うことになる。しかし、この手動配置設計は、人間が実行する作業なので、配置ミスやチェック漏れといった事象がある程度の確率で発生する等の問題を解決する必要がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、有極性部品の逆配置の発生を低減することができる手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の手動配置設計支援プログラムは、プリント基板の手動による部品配置設計を支援する手動配置設計支援装置のコンピュータに実行させる手動配置設計支援プログラムであって、複数種類の部品画像を画面上に表示して、何れかの部品画像を選択する部品選択機能と、前記プリント基板の画面上で、前記選択された部品画像に相当する部品の配置位置情報を入力する部品配置入力機能と、前記部品が有極性部品であるか否かを判断する有極性判断機能と、前記有極性判断機能で有極性であると判断されたとき、前記判断された判断部品の極性方向が事前設定された設定方向と同一方向であるか否かを判定する配置方向判定機能と、前記判断部品の極性方向が前記事前設定された設定方向と同一方向でない場合はエラー表示を行って配置設計作業を一時停止するエラー表示機能とを実現させることを特徴とする。
また、前記目的を達成するために、本発明の手動配置設計支援装置は、プリント基板の手動による部品配置設計を支援する手動配置設計支援装置であって、前記プリント基板の画面上に配置する部品のデータを記憶する部品データベースと、前記部品データベースから前記プリント基板の画面上に配置する部品画像を読み出す部品選択手段と、前記プリント基板の画面上で前記部品の配置位置情報を入力する部品配置入力手段と、前記部品が有極性部品であるか否かを判断する有極性判断手段と、前記有極性判断手段で前記部品が有極性であると判断されたとき、前記判断された判断部品の極性方向が事前設定された設定方向と同一方向であるか否かを判定する配置方向判定手段と、前記判断部品の極性方向が前記事前設定された設定方向と同一方向でない場合はエラー表示を行って配置設計作業を一時停止するエラー表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、有極性部品の逆配置の発生を低減することができる手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置を提供することができる。
(実施形態)
本発明の実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明の手動配置設計支援装置の実施形態の機能ブロック図である。図2は、本実施形態の手動配置設計支援装置によって、プリント基板の画面表示上に有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品が配置されていく状況を示す説明図である。そして、図3は、本実施形態の手動配置設計支援プログラムのフローチャートである。
本実施形態においては手動配置設計支援装置100を、既知のコンピュータにおいて実行可能なプログラムを用いて実現している。図1に示すように、手動配置設計支援装置100は、バスライン50によって相互接続されているCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read-Only Memory)13、I/O(Input Output)インターフェース14、第1のHDD(Hard Disk Drive)15及び第2のHDD16を備えて構成されている。そして、この手動配置設計支援装置100は、パーソナルコンピュータ(PC)60の形態で実現されることを想定している。
また、手動配置設計支援装置100は、I/Oインターフェース14を介してディスプレイ17、キーボード18、及び、マウス19と接続されている。CPU11は当該インタフェースを介して各種の表示を行わせるための信号をディスプレイ17に対して出力する。ディスプレイ17はこの信号を取得して各種の表示を行う。また、CPU11はI/Oインタフェース14を介してキーボード18及びマウス19からの信号を取得して当該キーボード18及びマウス19による操作内容に応じた処理を行う。
CPU11は、RAM12をワークエリアとして、ROM13及び第1のHDD15に記録されたプログラムを実行して装置の機能を実現する。ここでROM13に格納されたプログラムは、第1のHDD15及び第2のHDD16の起動に用いるイニシャルプログラムローダであり、アプリケーションプログラムは、第1のHDD15にOS(Operation System)10と共に格納されている。また、データベースは、第2のHDD16に記憶されている。本実施形態においては、実行される機能の一つとして手動配置設計支援機能20が実行可能である。この手動配置設計支援機能20は、手動にて実行される部品の配置設計を支援する機能を備えており、第2のHDD16に記録されるレイアウトデータベース30を利用してプリント基板に実装する各種部品等のレイアウトを決定する作業を支援する。
レイアウトデータベース30は、基板データベース31と回路データベース32と部品データベース33とを備えて構成されている。基板データベース31は設計対象となっているプリント基板の大きさや構造、材料、プリントパターン等を格納しているデータベースであり、回路データベース32はプリント基板に形成する回路を示すデータベースである。そして、部品データベース33は、前記回路を構成する各種部品の特性を示すデータベースであり、プリント基板に実装し得るすべての部品についてのデータを含む。ここで、当該部品データベース33の一部として、本実施形態において配置方向が設定された有極性部品のデータも予め含まれているものとする。もし、含まれていない場合は、本装置の動作の開始に際して、部品データベース33に有極性部品のデータを初期設定において追加する。すでに部品データに該当有極性部品のデータが含まれている場合は、有極性の指示及び配置方向の設定がなされているか否かを確かめ、設定されてなければ設定を行う。これらのデータは後述するシミュレートで使用できるように各部品についてモデル化し、特性を記述してある。
一方、第1のHDD15の手動配置設計支援機能20は、予め作成された前記データベース、あるいは、設計過程で生成した前記データベースに基づいて所望のプリント基板に対する手動の配置設計の支援を行う。このため、手動配置設計支援機能20は、基板データベース31からプリント基板の大きさ、形状、層数などを選択するプリント基板選択手段21と、部品データベース33から前記プリント基板上に配置する部品データを読み出す部品選択手段22と、プリント基板上の部品の配置位置情報を入力する部品配置入力手段23と、部品が有極性部品であるか否かを判断する有極性判断手段24と、有極性判断手段24で部品が有極性と判断されたとき、部品配置の方向が前記初期設定において設定された配置方向と同一方向であるか否かを判定する配置方向判定手段25と、部品の配置方向が設定された配置方向と同一方向でない場合はエラー表示を行って配置設計作業を一時停止するエラー表示手段26との各手段を備えて構成されている。
さらに、この第1のHDD15に記録されたプログラムによって実行される機能としては、プリント基板上に回路データベース32のデータを用いて回路パターンを作成し、回路の評価判定を行う回路パターン作成評価手段40をさらに備えている。この回路パターン作成評価手段40は、従来のプリント基板設計システムに通常備えられているものと同様のものなので、ここでは詳しい説明を省略する。ただし、この回路パターン作成評価手段40で回路パターンを作成した後で、部品の配置方向を改める必要が生じた場合には、手動配置設計支援機能20を再度働かせて部品の配置方向を修正する。
次に、図2を参照して本実施形態の手動配置設計支援装置によって、プリント基板の画面表示上に有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品が配置される状況を説明する。なお、本実施形態における有極性部品は、タンタル電解コンデンサを想定した。
図2(a)は、手動配置設計支援によってプリント基板1に有極性を示す部品シンボル3を有する有極性部品2が画面表示上に配置された状態を示した図である。このとき、該当部品が有極性部品2であるか否かが判断される(有極性判断手段)。また、図2(b)に示すように、該当部品が有極性部品2であって、有極性部品2の極性方向が予め部品データベース33に設定された設定方向と同一方向でない逆向きで配置した場合は、設定された設定方向と同一でないと判定され(配置方向判定手段)、そして、エラーを検出してエラー表示を行って、配置設計作業が一時停止される(エラー表示手段)。そして、配置設計者は、このエラーを認識し、その場で有極性部品2の極性方向を正規の方向に配置し直す。このときの画面表示で有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品の配置方向が修正された状態が、図2(c)である。この作業を繰り返すことにより、プリント基板への有極性部品2の配置設計が完了する。
次に、本発明の手動配置設計支援プログラムの実施形態について説明する。まず、初期設定として、手動配置設計動作を開始する前に、レイアウトデータベース30の部品データベース33に有極性部品の配置方向を示す設定方向のデータを追加する。すでに部品データベース33に該当有極性部品の配置方向を示す設定方向のデータが含まれている場合は、有極性の設定がなされているかどうかを確かめ、設定されていなければ有極性の設定が行われる。
次いで、本発明の手動配置設計支援プログラムの実施形態について、図3を参照して説明する。部品のデータを記憶する部品データベース33から複数種類の部品の画面を表示して、配置設計するための何れかの部品を選択する(ステップS101:部品選択機能)。次に、選択された部品(以後、「選択部品」と称す。)のデータにある部品シンボル3を有する部品を、プリント基板1の画面表示上で、選択部品の配置位置情報を入力する(ステップS102:部品配置入力機能)。図2(a)はこのときの画面表示の状態を示す。そして、選択部品が有極性部品2であるか否かを判断し(ステップS103:有極性判断機能)、有極性部品2でない場合は(No)、選択部品のプリント基板1への配置設計が終了する。
一方、ステップS103で選択部品が有極性部品2であると判断された場合(Yes)は、次のステップS104に進み、選択部品の極性方向が前記初期設定において設定された設定方向と同一方向であるか否かを判定する(ステップS104:配置方向判定機能)。選択部品の配置方向が前記初期設定において設定された設定方向と同一方向である場合(Yes)は、選択部品である有極性部品2のプリント基板1への配置設計が終了する。
また、ステップS104において、選択部品の配置方向が前記初期設定において設定された設定方向と同一方向でない場合(No)は、エラー検出と判断されエラー表示を行い、配置設計作業を一時停止して、配置設計が完了できない状態となる(ステップS105:エラー表示機能)。図2(b)はこのときの画面表示での選択部品の状態を示す。部品シンボル3は、他の選択部品の配置方向と同一ではない方向に配置されている。
配置設計者は、このエラー表示を認識し、その場で選択部品の極性方向を逆向きにすることにより、選択部品の極性方向を前記初期設定において設定された設定方向と同一方向に配置し直し(ステップS106)、再度ステップS104に戻り、選択部品の極性方向が前記初期設定において設定された設定方向と同一方向であることが判定されることになる。このときの、画面表示で部品シンボルの配置が修正された状態が図2(c)である。選択部品の極性方向は、前記初期設定において設定された設定方向と同一方向に配置されている。この作業を繰り返すことにより、選択部品である有極性部品2のプリント基板1への配置設計が終了する。
選択部品である有極性部品2のプリント基板1への配置設計が終了した後は、通常の回路パターン作成評価ルーチンが実行される(回路パターン作成評価機能)。この回路パターンの作成に伴って配線の位置や本数の修正等に伴い部品配置を修正する必要がある場合は、手動配置により配置設計を修正し、修正した部品配置に対して、ステップS104乃至S106で行ったと同様に設定された設定方向による配置設計が行われることになる。そして、部品配置設計が終了した後、回路パターンとの適合を確認して終了する。
この本発明の実施形態によれば、プリント基板へ有極性部品の極性方向を統一制御し、プリント基板への配置設計を行うようにしたことにより、配置設計作業のステップ内でリアルタイムに有極性部品の配置方向の統一を行うことができる。したがって、配置ミスやチェック漏れによる有極性部品の誤配置流出という従来技術で述べた欠点を低減することができる効果が得られる。また同時に、プリント基板への有極性部品の配置設計が終了した後のチェック作業も不要となり、チェック作業時間を削減できると共に、有極性部品の配置方向誤りが発見された場合の修正作業工数を削減することができる。
実際に、配置設計作業のステップ内でリアルタイムにエラーがチェックされることにより、修正工数は微少だが、プリント基板への回路配置設計が完了してしまった後のチェックでの修正作業は、配線の引き直し等も発生するため、作業工数が多大なものになる。さらに、本実施形態によればプリント基板への配置設計システムの自動配置設計機能や部品自動挿入機等の手段や設備も不要となり、どのような種類、生産規模のものであっても、有極性部品の極性方向誤りの発生を容易に防止することができる。
本発明は以上に述べた構成により、プリント基板の手動による部品配置設計に関し、手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置の各機能・各手段を実現するものである。特に、プリント基板への有極性部品の配置方向を設定することができ、この設定された配置方向に基づいてプリント基板への有極性部品の配置設計を行うことにより、配置設計作業のステップ内でリアルタイムに有極性部品の逆配置の発生を低減した配置設計を行うことができる。
(比較例)
本発明の手動配置設計支援プログラム及び手動配置設計支援装置の比較例について図4乃至図6を参照して説明する。図4は、比較例の有極性部品の配置設計作業のフローチャートである。図5は、比較例の配置設計におけるプリント基板の画面表示上に、有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品を手動配置した場合の表示画面である。また、図6は、比較例の配置設計におけるプリント基板の画面表示上に、有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品を誤配置して手動配置した場合の表示画面である。
従来、プリント基板上に有極性部品を配置する際の配置設計は、図4に示すフローチャートのように行われていた。まず、配置設計に使用されるプリント基板サンプルを選択して、選択したプリント基板データを基板データベースから読み出し、表示画面に選択したプリント基板画面の表示を行う(ステップS201)。次に、プリント基板上に配置すべき部品のデータを部品データベースから読み出し、このプリント基板の画面表示上の部品を配置する位置に、配置設計者の指示に沿って部品データに含まれる該当部品の部品シンボルを配置して配置設計を実行する(ステップS202)。次に、通常の回路パターン作成評価ルーチンに従って、プリント基板上に作成すべき回路パターンを回路データを参照しながら作成し、評価判定を受けて、回路パターンを作成する(ステップS203)。この回路パターンの作成において配線の位置や本数の修正等に伴い、部品配置までさかのぼって修正する必要があるか否かを判断し(ステップS204)、修正が必要な場合(Yes)は、手動配置により部品の配置を修正し(ステップS205)、回路パターンとの適合を確認して終了する。ステップS204で修正の必要がなければ(No)終了する。
図5は、従来のプリント基板1への有極性部品2を配置設計する場合の、プリント基板の画面表示上に有極性を示す部品シンボル3を有する有極性部品2を手動配置したプリント基板表面の表示の一例である。図5において、プリント基板1上には、複数の有極性部品の有極性を示す部品シンボル3を有する有極性部品2が配置されている。
一般的に、プリント基板に有極性部品を配置する場合は、図5に示すように配置する有極性部品2の配置方向をすべて統一する方法が用いられることが多い。その主な目的としては、
(1)部品の配置方向を統一することにより、実際のプリント基板上に手動で部品を実装する際の部品配置方向の逆付けの危険性を低減させる。
(2)部品の部品配置方向を統一することにより、プリント基板に部品が実装された後の検査を容易にし、検査効率向上、検査での逆付け見逃しの防止を図る。
ということが挙げられる。
ところで、背景技術に関して述べたように、種々の理由によって、手動によって配置設計が行われるケースが多々ある。その場合、有極性部品の配置方向の制御は配置設計者の判断で行われることになり、配置設計者は有極性部品の配置方向は統一するというルールに基づいて部品配置を行うことになる。
しかしながら、人間が実行する作業なので、配置ミスやチェック漏れといった事象がある程度の確率で発生してしまい、図4で説明した配置設計方法では、図6に示すように、逆向き配置された有極性部品2が他の有極性部品2の向きとは異なる向きで配置され、それが後工程にまで流れてしまうという事態を完全に防止することは難しいという問題がある。そして、この図6の状態で、プリント基板1と有極性部品2とが、後工程である製造工程に投入されて部品実装が行われた場合は、後工程になってから部品配置の逆付けや検査での見逃し等が発生する危険性も高まるという欠点がある。したがって、部品配置の誤りは、部品配置の段階で修正されるように部品配置設計を行う必要がある。
(変形例)
本発明を実施形態に添って説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
本発明の手動配置設計支援装置の実施形態では、装置をコンピュータとプログラムを用いて実現したが、これをハード構成によって実現することももちろん可能である。
また、手動配置設計支援プログラムで有極性部品についてその配置方向を統一するようにしたが、有極性部品に限らず、すべての部品について、部品シンボルによって配置方向を設定し、部品の配置方向を統一すれば、配置設計者の作業効率の向上が図られ、プリント基板への部品配置設計完了後のチェック作業がさらに容易となり、省力化の可能性も高まる。
本発明の手動配置設計支援装置の実施形態の機能ブロック図である。 本実施形態の手動配置設計支援装置によって、プリント基板の画面表示上に有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品が配置される状況を示す説明図である。図2(a)は、プリント基板に有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品が配置された状態を示した図である。図2(b)は、プリント基板の画面表示上に有極性部品が予め部品データベースに設定された設定方向と同一方向でない逆向きで配置された状態を示した図である。図2(c)は、画面表示で有極性部品の極性方向が正規の極性方向に修正配置された状態を示した図である。 本実施形態の手動配置設計支援プログラムのフローチャートである。 比較例の有極性部品の配置設計作業を説明するためのフローチャートである。 比較例の配置設計におけるプリント基板の画面表示上に、有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品を手動配置した場合の表示画面の一例である。 比較例の配置設計におけるプリント基板の画面表示上に、有極性を示す部品シンボルを有する有極性部品を誤配置して手動配置した場合の表示画面の一例である。
符号の説明
1 プリント基板
2 有極性部品
3 部品シンボル
10 OS
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 I/Oインターフェース
15 第1のHDD
16 第2のHDD
17 ディスプレイ(表示手段)
18 キーボード
19 マウス
20 手動配置設計支援機能
21 プリント基板選択手段
22 部品選択手段
23 部品配置入力手段
24 有極性判断手段
25 配置方向判定手段
26 エラー表示手段
30 レイアウトデータベース
31 基板データベース
32 回路データベース
33 部品データベース
40 回路パターン作成評価手段
50 バスライン
60 PC
100 手動配置設計支援装置



Claims (4)

  1. プリント基板の手動による部品配置設計を支援する手動配置設計支援装置のコンピュータに実行させる手動配置設計支援プログラムであって、
    複数種類の部品画像を画面上に表示して、何れかの部品画像を選択する部品選択機能と、
    前記プリント基板の画面上で、前記選択された部品画像に相当する部品の配置位置情報を入力する部品配置入力機能と、
    前記部品が有極性部品であるか否かを判断する有極性判断機能と、
    前記有極性判断機能で有極性であると判断されたとき、前記判断された判断部品の極性方向が事前設定された設定方向と同一方向であるか否かを判定する配置方向判定機能と、
    前記判断部品の極性方向が前記事前設定された設定方向と同一方向でない場合はエラー表示を行って配置設計作業を一時停止するエラー表示機能とを
    実現させることを特徴とする手動配置設計支援プログラム。
  2. 前記プリント基板の画面上に回路パターンを配置し、回路の評価判定を行う回路パターン作成評価機能を実現させるプログラムをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の手動配置設計支援プログラム。
  3. プリント基板の手動による部品配置設計を支援する手動配置設計支援装置であって、
    前記プリント基板の画面上に配置する部品のデータを記憶する部品データベースと、
    前記部品データベースから前記プリント基板の画面上に配置する部品画像を読み出す部品選択手段と、
    前記プリント基板の画面上で前記部品の配置位置情報を入力する部品配置入力手段と、
    前記部品が有極性部品であるか否かを判断する有極性判断手段と、
    前記有極性判断手段で前記部品が有極性であると判断されたとき、前記判断された判断部品の極性方向が事前設定された設定方向と同一方向であるか否かを判定する配置方向判定手段と、
    前記判断部品の極性方向が前記事前設定された設定方向と同一方向でない場合はエラー表示を行って配置設計作業を一時停止するエラー表示手段とを
    備えることを特徴とする手動配置設計支援装置。
  4. 回路データを記憶する回路データベースと、前記プリント基板の画面上に回路パターンを配置し、回路の評価判定を行う回路パターン作成評価手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の手動配置設計支援装置。
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WO2021111762A1 (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 三菱電機株式会社 基板設計支援装置、基板設計支援方法およびプログラム
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