JP2006106938A - Cad装置、cad図面作成方法、cad図面作成プログラム及び該プログラムを記録したプログラム媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】3次元立体図形から作成された2次元図面に記入される寸法が、重複することのないように配慮されたCAD装置を提供する。
【解決手段】3次元立体図形から、1つ以上の2次元平面上に3角法に基づき2次元平面図形を作成する2次元平面図形作成手段1と、2次元平面図形上における水平寸法及び垂直寸法を生成する寸法生成手段2と、を備えてCAD装置を構成すると共に、寸法生成手段2は、水平寸法や垂直寸法が重複しないようにして寸法を生成する。
【選択図】図1
【解決手段】3次元立体図形から、1つ以上の2次元平面上に3角法に基づき2次元平面図形を作成する2次元平面図形作成手段1と、2次元平面図形上における水平寸法及び垂直寸法を生成する寸法生成手段2と、を備えてCAD装置を構成すると共に、寸法生成手段2は、水平寸法や垂直寸法が重複しないようにして寸法を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、3次元空間に作成された3次元立体図形から、3角法に基づき2次元平面図形を作成すると共に寸法を生成するCAD装置、3次元立体図形から3角法に基づき2次元平面図形を作成すると共に寸法を生成するCAD図面作成方法、該CAD図面作成方法を実現するためのコンピュータ用プログラム及び該プログラムを記録したプログラム媒体に関する。
コンピュータを利用した設計ツールとして、2次元CAD(Computer Aided Design)が用いられてきたが、最近、これに代わって、3次元CADが用いられるようになってきている。この3次元CADは、設計された対象物を立体的に表現することができ、しかもその看視方向を変えることができることから、設計された対象物の形状を容易に把握することができる特徴を備えている。
この3次元CADで設計された対象物を製作する方法として、従来用いられていた図面を用いることなく、3次元CADで生成されたデータのみを用いて製作するCAM(Computer Aided Manufacturing)が開発されている。しかし、全ての物の製作をCAMで行なうのは現実的ではなく、製作図面として2次元で作成された図面(以下、2次元図面と称する)を用いる場合も依然として多い。例えば、板金を製作する場合等は、2次元図面を用いて行なわれることが多く、3角法に基づいて作成された2次元図面の利便性は、無視し難い面がある。このため、3次元CADにおいても、3次元立体図形から2次元平面図形を作成する機能が備えられている。
この2次元図面の利便性の1つは、2次元図面に寸法が記入されていることである。これは、3次元CADにより、3次元立体図形から作成された2次元平面図形を用いた2次元図面に対しても同様である。このため、3次元CADを用いて3次元立体図形から作成された2次元平面図形に対する寸法生成に関しては、これまでにも検討がなされており(例えば、特許文献1参照)、最近では、2次元平面図形に対する寸法生成が、3次元CADの機能の1部として自動的に行なわれるようになっている。
特開2001−92865号公報
ところで、2次元図面では、通常、3角法に基づいて作成された上面図、正面図及び側面図のような複数の図面を用いて、1つの物を表現すると共に、これらの図面に必要な寸法を記入している。そこで、これらの図面に記入される寸法は、各図面間で重複しないようにするのが、図面を見やすくする上で、キーポイントとなる。例えば、図18の斜視図で示される物体に関して作成された2次元図面である図15に示す上面図22、正面図21、側面図23には、各図面間で重複しないようにして寸法が記入されているので、非常に見やすい図面となっている。
しかし、3次元立体図形を基に従来の3次元CADにより作成された2次元図面には、このような配慮は全くなされていない。例えば、上記の図18の斜視図で示される物体に関して、3次元立体図形を基に従来の3次元CADで作成された図19〜図21に示す上面図、正面図及び側面図のそれぞれには、それぞれの図面が単独で存在する場合に必要な全の寸法が記載されている。従って、これらの上面図、正面図及び側面図は、これらの図面間で寸法が重複することになり、非常に見にくい図面となっている。
そこで、この発明は、このような状況を改善するためになされたものであって、3次元立体図形から作成された2次元図面に記入される寸法が、重複することのないように配慮されたCAD装置、CAD図面作成方法、CAD図面作成プログラム及び該プログラムを記録したプログラム媒体を提供することを目的としている。
図1は、本発明の第1のCAD装置の構成を示したブロック図である。図1において、本発明の第1のCAD装置は、主に、2次元平面図形作成手段1と、寸法生成手段2とで構成されている。
2次元平面図形作成手段1は、互いに直交する3本の数直線であるX軸、Y軸、及び、Z軸を有する3次元空間に作成された3次元立体図形から、互いに直交する2本の数直線である水平軸と垂直軸又は垂直軸と水平軸として、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面の内、1つ以上の2次元平面上に3角法に基づき2次元平面図形を作成する機能を備えている。又、寸法生成手段2は、2次元平面図形作成手段1により作成された2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離である水平寸法、及び、該2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の垂直距離である垂直寸法を生成する機能を備えている。
このように構成された本発明の第1のCAD装置において、寸法生成手段2は、2次元平面図形が作成されている2次元平面の水平軸に対する、2次元平面図形における複数の水平寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、複数の水平寸法間で共通となる場合は、複数の水平寸法のいずれか1つのみを生成すると共に、2次元平面図形が作成されている2次元平面の垂直軸に対する、2次元平面図形における複数の垂直寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、複数の垂直寸法間で共通となる場合は、複数の垂直寸法のいずれか1つのみを生成することを特徴としている。
上記のCAD装置では、2次元平面図形における複数の水平寸法の一方の座標点及び他方の座標点の水平軸に対する値が、共に、複数の水平寸法間で共通となる場合は、複数の水平寸法のいずれか1つのみが生成される。又、2次元平面図形における複数の垂直寸法の一方の座標点及び他方の座標点の垂直軸に対する値が、共に、複数の垂直寸法間で共通となる場合は、複数の垂直寸法のいずれか1つのみが生成される。従って、上記のCAD装置によれば、作成された2次元図面には、同一図面内に寸法の重複がないので、寸法が見やすい図面を作成することができる。
上記のCAD装置において、2次元平面図形作成手段が、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面の内、異なる2つ以上の2次元平面上に2次元平面図形を作成するようにする。そして、寸法生成手段が、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、2つの寸法のいずれか1つのみを生成するようにすることもできる。
上記のCAD装置では、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、2つの寸法のいずれか1つのみが生成される。従って、上記のCAD装置によれば、作成された2次元図面の相互間には、寸法の重複がないので、更に寸法が見やすい図面を作成することができる。
上記のCAD装置に、図1に点線で示す平面図形用寸法基準点設定手段3を追加して備えるようにしてもよい。この平面図形用寸法基準点設定手段3は、3次元空間に作成された3次元立体図形上に予め設定された寸法基準点を、3角法に基づき各2次元平面図形上に移して平面図形用寸法基準点を設定する機能を備えている。この平面図形用寸法基準点設定手段3が備えられることで、上記の寸法生成手段2は、各2次元平面図形における、水平寸法の一方の座標点、及び、垂直寸法の一方の座標点として、共に、各2次元平面図形上に設定された平面図形用寸法基準点を用いるようにするのが好ましい。
このようにすることにより、作成される2次元図面に記載される寸法は、全て、予め3次元立体図形上に指定された寸法基準点を3角法に基づき各2次元平面図上に移して形成された平面図形用寸法基準点からの寸法となり、例えば、板金等の製作に好適な製作用図面等、使用しやすい図面を作成することができる。
又、上記のCAD装置において、2次元平面図形作成手段1は、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面図の内、予め優先順位が付与されている2つ以上を作成するようにしてもよい。そして、寸法生成手段2は、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、優先順位の高い2次元平面図形の該寸法のみを生成するようにするのが好ましい。
このようにすることにより、作成される複数の2次元図面において、優先順位の高い図面に集中して寸法を記載し、優先順位の低い図面には、優先順位の高い図面に記載できない寸法のみを記載することが可能となる。例えば、正面図、上面図及び側面図が存在する場合に、正面図を優先順位1番、上面図を優先順位2番とすると、正面図に記載可能な寸法は全て正面図に記載され、次に正面図に記載できない寸法で、上面図に記載可能な寸法は全て上面図に記載され、残りの寸法が側面図に記載される。従って、優先順位の高い図面に寸法を集中して記載することができ、使用しやすい図面を作成することができる。又、作成された2次元図面の相互間には、寸法の重複がないので、寸法が見やすい図面を作成することができる。
図2は、本発明の第2のCAD装置の構成を示したブロック図である。本発明の第2のCAD装置は、2次元平面図形作成手段1と、寸法生成手段2とで構成されている図1の第1のCAD装置において、追加された平面図形用寸法基準点設定手段3に代えて、マニュアル操作手段4と平面図形用寸法基準点演算手段5とを用いて構成したものである。
この構成において、2次元平面図形作成手段1は、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面図の内、2つ以上を作成する。又、マニュアル操作手段4は、2次元平面図形作成手段により作成された全ての2次元平面図形の内、いずれか異なる2つの2次元平面図形上に、マニュアル操作により順に平面図形用寸法基準点を設定する。又、平面図形用寸法基準点演算手段5は、X軸、Y軸又はZ軸の内、マニュアル操作手段により平面図形用寸法基準点が設定された2つの2次元平面図形が作成されている2次元平面に共通に存在する軸を除いて、残る2つの軸で構成された2次元平面上に2次元平面図形が作成されていると、該2次元平面図形上に平面図形用寸法基準点を演算して設定する。
そして、このCAD装置では、寸法生成手段2が、各2次元平面図形における、水平寸法の一方の座標点、及び、垂直寸法の一方の座標点として、共に、各2次元平面図形上の平面図形用寸法基準点を用いている。
上記のCAD装置では、マニュアル操作により、平面図形用寸法基準点を設定することができるので、作成される図面に最適な平面図形用寸法基準点を用いた寸法を記載した図面を作成することができる。
又、上記のCAD装置には、図2に点線で示す2次元平面図形優先順位決定手段6を備えるようにしてもよい。この2次元平面図形優先順位決定手段6は、マニュアル操作手段により寸法基準点が設定された順番に従って、2次元平面図形の優先順位を決定すると共に、マニュアル操作手段による寸法基準点の設定がなされていない2次元平面図形の優先順位を最も低くする機能を備えている。この2次元平面図形優先順位決定手段6を備えることで、寸法生成手段2は、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、優先順位の高い2次元平面図形の寸法を生成するようにするのが好ましい。
このようにすることにより、寸法を集中して記載したい図面を指定することができ、使用しやすい図面を作成することができる。又、作成された2次元図面の相互間には、寸法の重複がないので、寸法が見やすい図面を作成することができる。
本発明の第1のCAD図面作成方法は、2次元平面図形作成ステップと寸法生成ステップとで構成されている。2次元平面図形作成ステップは、互いに直交する3本の数直線であるX軸、Y軸、及び、Z軸を有する3次元空間に作成された3次元立体図形から、互いに直交する2本の数直線である水平軸と垂直軸又は垂直軸と水平軸として、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面の内、1つ以上の2次元平面上に3角法に基づき2次元平面図形を作成する機能を備えている。又、寸法生成ステップは、2次元平面図形作成ステップにより作成された2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離である水平寸法、及び、該2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の垂直距離である垂直寸法を生成する機能を備えている。
そして、寸法生成ステップでは、2次元平面図形が作成されている2次元平面の水平軸に対する、2次元平面図形における複数の水平寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、複数の水平寸法間で共通となる場合は、複数の水平寸法のいずれか1つのみを生成すると共に、2次元平面図形が作成されている2次元平面の垂直軸に対する、2次元平面図形における複数の垂直寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、複数の垂直寸法間で共通となる場合は、複数の垂直寸法のいずれか1つのみを生成することを特徴としている。
又、上記のCAD図面作成方法において、2次元平面図形作成ステップでは、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面の内、異なる2つ以上の2次元平面上に2次元平面図形を作成するようにする。そして、寸法生成ステップは、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、2つの寸法のいずれか1つのみを生成するようにするのが好ましい。
又、上記のCAD図面作成方法において、2次元平面図形作成ステップと寸法生成ステップとの間に、平面図形用寸法基準点設定ステップを設けるようにしてもよい。この平面図形用寸法基準点設定ステップは、3次元空間に作成された3次元立体図形上に予め設定された寸法基準点を、3角法に基づき各2次元平面図形上に移して平面図形用寸法基準点を設定する機能を備えている。そして、寸法生成ステップでは、各2次元平面図形における、水平寸法の一方の座標点、及び、垂直寸法の一方の座標点として、共に、各2次元平面図形上に設定された平面図形用寸法基準点を用いるようにするのが好ましい。
又、上記のCAD図面作成方法において、2次元平面図形作成ステップでは、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面図形の内、予め優先順位が付与された2つ以上を作成するようにする。そして、寸法生成ステップでは、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、優先順位の高い2次元平面図形の該寸法のみを生成するようにするのが好ましい。
本発明の第2のCAD図面作成方法は、上記の第1のCAD図面作成方法において、
2次元平面図形作成ステップと寸法生成ステップとの間に設けられた平面図形用寸法基準点設定ステップに代えて、同じく2次元平面図形作成ステップと寸法生成ステップとの間に、マニュアル操作ステップと、該マニュアル操作ステップに続く平面図形用寸法基準点演算ステップとを設けたものである。
2次元平面図形作成ステップと寸法生成ステップとの間に設けられた平面図形用寸法基準点設定ステップに代えて、同じく2次元平面図形作成ステップと寸法生成ステップとの間に、マニュアル操作ステップと、該マニュアル操作ステップに続く平面図形用寸法基準点演算ステップとを設けたものである。
2次元平面図形作成ステップでは、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面図の内、2つ以上が作成される。又、マニュアル操作ステップでは、2次元平面図形作成ステップにより作成された全ての2次元平面図形の内、いずれか2つの2次元平面図形上に、マニュアル操作により順に平面図形用寸法基準点が設定される。又、平面図形用寸法基準点演算ステップでは、X軸、Y軸又はZ軸の内、マニュアル操作手段により平面図形用寸法基準点が設定された2つの2次元平面図形が作成されている2次元平面に共通に存在する軸を除いて、残る2つの軸で構成された2次元平面上に2次元平面図形が作成されていると、該2次元平面図形上に平面図形用寸法基準点を演算して設定される。そして、寸法生成ステップでは、各2次元平面図形における、水平寸法の一方の座標点、及び、垂直寸法の一方の座標点として、共に、各2次元平面図形上の平面図形用寸法基準点を用いるのが好ましい。
上記のCAD図面作成方法において、平面図形用寸法基準点演算ステップと略同時に行なわれる2次元平面図形優先順位決定ステップを設けるようにしてもよい。この2次元平面図形優先順位決定ステップは、マニュアル操作ステップにより寸法基準点が設定された順番に従って、2次元平面図形の優先順位を決定すると共に、マニュアル操作ステップによる寸法基準点の設定がなされていない2次元平面図形の優先順位を最も低く機能を備えている。そして、寸法生成ステップでは、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、優先順位の高い2次元平面図形の寸法を生成ようにするのが推奨される。
上記の各CAD図面作成方法によれば、上述したCAD装置を使用して得られる作用、効果と同様の作用、効果を得ることができる。
本発明のCAD図面作成プログラムは、上記の各CAD図面作成方法が有する各ステップを備えたプログラムであって、コンピュータが実行可能なプログラムである。又、本発明のプログラム媒体は、上記のCAD図面作成プログラムが記録されたプログラム媒体である。
本発明によれば、2次元平面図形における複数の水平寸法の一方の座標点及び他方の座標点の水平軸に対する値が、共に、複数の水平寸法間で共通となる場合は、複数の水平寸法のいずれか1つのみが生成される。又、2次元平面図形における複数の垂直寸法の一方の座標点及び他方の座標点の垂直軸に対する値が、共に、複数の垂直寸法間で共通となる場合は、複数の垂直寸法のいずれか1つのみが生成される。従って、作成される2次元図面には、同一図面内に寸法の重複がないので、寸法が見やすい図面を作成することができる。
又、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、2つの寸法のいずれか1つのみが生成される。従って、作成される2次元図面の相互間には、寸法の重複がないので、更に寸法が見やすい図面を作成することができる。
以下、本発明の実施の形態におけるCAD装置について、図面を参照しながら詳しく説明する。本実施の形態におけるCAD装置は、3次元CAD装置である。又、本実施の形態におけるCAD装置のハードウエアとしては、ワークステーションや高性能のパソコンが用いられる。CAD装置として用いられるこれらのワークステーションやパソコンは、一般に、図3に示すように、CPU11、メモリ12、キーボード13、マウス14、表示装置15、及び、プリンタ16で構成されている。
CAD装置のメモリ12には、本実施の形態で必要な各種ソフトウエアが搭載されており、本実施の形態におけるCAD装置の機能は、これらのソフトウエアを実行することにより実現される。以下に説明する本実施の形態における機能の違いは、これらのソフトウエアの内容の違いに基づくものであり、本実施の形態で使用されるCAD装置のハードウエアとしては、図3に示す構成の装置が使用される。
<実施の形態1>
図4は、実施の形態1におけるCAD装置の動作を示したフローチャートである。実施の形態1における動作は、2次元平面図形作成ステップ(S1)、及び、寸法生成ステップ(S2)の2つのステップで構成されている。
図4は、実施の形態1におけるCAD装置の動作を示したフローチャートである。実施の形態1における動作は、2次元平面図形作成ステップ(S1)、及び、寸法生成ステップ(S2)の2つのステップで構成されている。
実施の形態1におけるCAD装置では、まず、2次元平面図形作成ステップ(S1)が実行される。2次元平面図形作成ステップ(S1)は、互いに直交する3本の数直線であるX軸、Y軸、及び、Z軸を有する3次元空間に作成した3次元立体図形から、互いに直交する2本の数直線である水平軸と垂直軸又は垂直軸と水平軸として、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面に作成した2次元平面図形を用いた2次元図面の内、1枚以上を3角法に基づき作成する機能を備えている。何枚の2次元図面を作成するかは、予め、設定されるが、実施の形態1では、3枚の2次元図面を作成する設定としている。
3次元CAD装置では、互いに直交する3本の数直線であるX軸、Y軸、及び、Z軸を有する3次元空間に、3次元立体図形を作成する方法は、一般的に確立されている。又、3次元空間に作成された3次元立体図形から、互いに直交する2本の数直線である水平軸と垂直軸又は垂直軸と水平軸として、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面における2次元平面図形を作成する方法も、一般的に確立されている。
実施の形態1では、これらの方法を用いて、3次元空間に3次元立体図形を作成し、この3次元立体図形から、3角法に基づき2次元平面に2次元平面図形を作成すると共に、この2次元平面図形の寸法を生成する。2次元平面として、具体的には、水平軸と垂直軸としてX軸とY軸、X軸とZ軸、及び、Z軸とY軸を用いた3つの2次元平面を用いる。これらの3つの2次元平面を、順に、便宜上、正面図平面、上面図平面、側面図平面と称し、これらの2次元平面を図面化した2次元図面を、それぞれ、正面図、上面図、側面図と称する。
実施の形態1では、例として、X軸、Y軸、及び、Z軸を有する3次元空間に、図5に示す形状の物体の3次元立体図形を作成している。この3次元立体図形から、3角法に基づき、上記の正面図平面、上面図平面、側面図平面の各平面に、2次元平面図形を作成すると、図6(a)、図6(b)及び図6(c)のようになる。図5及び図6における長さの単位はcmである。尚、本明細書における他の実施の形態においても、3次元立体図形としては、図5に示す形状の物体を用いると共に、上記の正面図平面、上面図平面、側面図平面の各平面に作成した、図6(a)、図6(b)及び図6(c)の2次元平面図形を用いている。
上述した2次元平面図形作成ステップ(S1)が終了すると、次に、寸法生成ステップ(S2)が実行される。
ところで、2次元平面上に作成される2次元平面図形は、一般に、直線や円弧等の有限長の線分をつなぎ合わせて形成される。これらの有限長の線分の両端の部分を端点と称する。即ち、2次元平面図形は、異なる線分の端点同士を接続して作成され、この接続部分を接続点と称する。図6(a)、図6(b)及び図6(c)における、A0〜A7、B0〜B7、C0〜C5は、この接続点を示している。
又、線分をつなぎ合わせて作成される図形における水平寸法又は垂直寸法は、この接続点同士の間の水平距離又は垂直距離で表される。又、この接続点の位置は2次元平面の座標で表される。そこで、寸法を規定する2箇所の接続点の座標を、一方の座標点及び他方の座標点と称すると、水平寸法は、2次元平面上に作成された2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離であり、垂直寸法は、該2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点との間の垂直距離であるといえる。
即ち、寸法生成ステップ(S2)では、上記で説明した、各2次元平面上に作成された2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離である水平寸法、及び、該2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点との間の垂直距離である垂直寸法を生成する。この寸法生成ステップ(S2)では、基本的に、上記の2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点となる2次元平面図形上の全ての接続点を寸法生成の対象としている。
上記の水平寸法、及び、垂直寸法において、これらの寸法の名称を、その寸法を規定する一方の座標点と他方の座標点の名称をハイフォンでつないで表す。例えば、水平寸法につき、図6(a)において、A7−A6水平寸法、A6−A3水平寸法等と称する。尚、水平寸法は、2次元平面上に作成された2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離であるから、A7−A6水平寸法は、A0−A6水平寸法と実質的に同じである。
上述したように、寸法生成ステップ(S2)では、基本的には、従来のCADと同様、上記の2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点となる2次元平面図形上の全ての接続点を対象として、寸法を生成しようとする。すると、生成しようとする寸法の中には、重複するものもありえる。例えば、図6(a)において、A7−A6水平寸法、A6−A3水平寸法、A3−A2、及び、A5−A4水平寸法はすべて生成しようとするが、これらを正面図に表すと、図7(a)のようになる。この図7(a)では、A6−A3水平寸法とA5−A4水平寸法とが重複しており、非常に見にくい。そこで、寸法生成ステップ(S2)では、この重複を避ける工夫がなされている。
即ち、2次元平面図形における複数の水平寸法の一方の座標点及び他方の座標点の水平軸に対する値が、共に、複数の水平寸法間で共通となる場合は、複数の水平寸法のいずれか1つのみが生成される。又、2次元平面図形における複数の垂直寸法の一方の座標点及び他方の座標点の垂直軸に対する値が、共に、複数の垂直寸法間で共通となる場合は、複数の垂直寸法のいずれか1つのみが生成される。
一般に、図8に示すように、M軸を水平軸としN軸を垂直軸とする2次元平面座標において、点Pの水平軸の値をm、垂直軸の値をnとすると、点Pの位置は、P(m,n)と表される。
そこで、例えば、上記の図6(a)において、A6−A3水平寸法とA5−A4水平寸法の一方の座標点と他方の座標点とは、表1のようになる。
<実施の形態2>
図9は、実施の形態2におけるCAD装置の動作を示したフローチャートである。実施の形態2における動作は、実施の形態1のフローチャートにおいて、2次元平面図形作成ステップ(S1)と、寸法生成ステップ(S2)との間に、平面図形用寸法基準点設定ステップを挿入して、2次元平面図形作成ステップ(S11)、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S12)、及び、寸法生成ステップ(S13)の3つのステップで構成されている。2次元平面図形作成ステップ(S11)は、実施の形態1における2次元平面図形作成ステップ(S1)と全く同じである。
図9は、実施の形態2におけるCAD装置の動作を示したフローチャートである。実施の形態2における動作は、実施の形態1のフローチャートにおいて、2次元平面図形作成ステップ(S1)と、寸法生成ステップ(S2)との間に、平面図形用寸法基準点設定ステップを挿入して、2次元平面図形作成ステップ(S11)、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S12)、及び、寸法生成ステップ(S13)の3つのステップで構成されている。2次元平面図形作成ステップ(S11)は、実施の形態1における2次元平面図形作成ステップ(S1)と全く同じである。
実施の形態1では、図6(a)において、例えば、A7−A6水平寸法、A6−A3水平寸法、及び、A3−A2水平寸法を正面図平面に表すと、図7(b)のようになる。しかし、このような寸法の表示方法は、板金等の製作図面としては使用しずらく、図10のようにするのが、使用しやすい図面とされている。そこで、実施の形態2では、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S12)、及び、寸法生成ステップ(S13)により、これに対処するための工夫を行なっている。
即ち、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S12)では、3次元空間に作成された3次元立体図形上に予め設定された寸法基準点を、3角法に基づき各2次元平面図形上に移して平面図形用寸法基準点を設定する。そして、寸法生成ステップ(S13)では、各2次元平面図形における、水平寸法の一方の座標点、及び、垂直寸法の一方の座標点として、共に、各2次元平面図形上に設定された平面図形用寸法基準点を用いる。
例えば、図5の、3次元立体図形の3次元空間における座標の原点を、予め、寸法基準点として設定しておき、2次元平面図形を作成する際に、3角法に基づき、各2次元平面図形上に移して平面図形用寸法基準点を設定すると、正面図平面、上面図平面、側面図平面における平面図形用寸法基準点は、全て、これらの平面における座標の原点となる。そして、例えば、水平寸法として、A7−A6水平寸法、A6−A3水平寸法、及び、A3−A2水平寸法における、A7、A6、及びA3に代えて、A0を用いる。水平寸法は、2次元平面上に作成された2次元平面図形上の2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離であるから、このようにして生成された寸法は、図10のようになる。
このように、実施の形態2では、全ての各2次元平面図形における、水平寸法の一方の座標点、及び、垂直寸法の一方の座標点として、共に、各2次元平面図形上に設定された平面図形用寸法基準点を用いる。従って、作成される2次元図面に記載される寸法は、全て、予め3次元立体図形上に指定された寸法基準点を3角法に基づき各2次元平面図上に移して形成された平面図形用寸法基準点からの寸法となり、例えば、板金等の製作に好適な製作用図面等、使用しやすい図面を作成することができる。
尚、実施の形態2においても、寸法生成ステップ(S13)により、寸法の重複を避ける実施の形態1と同様の工夫がなされている。即ち、例えば、図6(a)において、A0−A3水平寸法とA0−A4水平寸法とは重複するが、これらのA0−A3水平寸法とA0−A4水平寸法の一方の座標点と他方の座標点とは、表2のようになる。
<実施の形態3>
実施の形態1及び実施の形態2の処理によれば、作成される2次元図面において、同一図面内には寸法の重複がないように寸法の生成が行なわれているが、実施の形態3では、これを、異なる図面の間においても、寸法の重複がないように処理しようとするものである。従って、実施の形態1及び実施の形態2では、正面図、上面図、側面図の内、1枚以上作成すれば、その利点を発揮できるが、実施の形態3の処理に対して、その利点を発揮するためには、実施の形態1及び実施の形態2と異なり、正面図、上面図、側面図の内、2枚以上作成する必要がある。この点、実施の形態3では、上述した実施の形態1及び実施の形態2と同様、正面図、上面図、側面図の3枚の2次元図面を作成する設定としている。
実施の形態1及び実施の形態2の処理によれば、作成される2次元図面において、同一図面内には寸法の重複がないように寸法の生成が行なわれているが、実施の形態3では、これを、異なる図面の間においても、寸法の重複がないように処理しようとするものである。従って、実施の形態1及び実施の形態2では、正面図、上面図、側面図の内、1枚以上作成すれば、その利点を発揮できるが、実施の形態3の処理に対して、その利点を発揮するためには、実施の形態1及び実施の形態2と異なり、正面図、上面図、側面図の内、2枚以上作成する必要がある。この点、実施の形態3では、上述した実施の形態1及び実施の形態2と同様、正面図、上面図、側面図の3枚の2次元図面を作成する設定としている。
図11は、実施の形態3における動作を示したフローチャートである。実施の形態3においては、2次元平面図形作成ステップ(S21)、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S22)、及び、寸法生成ステップ(S23)の3つのステップで構成されている。この内、2次元平面図形作成ステップ(S21)及び、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S22)は、それぞれ、実施の形態2の2次元平面図形作成ステップ(S11)及び、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S12)と全く同じである。
実施の形態3における寸法生成ステップ(S23)では、上述したように、基本的には、正面図平面、上面図平面、側面図平面のいずれに作成された2次元平面図形に対しても、従来のCADと同様、2次元平面図形上の2点である上述した一方の座標点と他方の座標点となる2次元平面図形上の全ての接続点を対象として、寸法を生成しようとする。すると、2次元平面上に作成された2次元平面図形に対して生成しようとする寸法の中には、異なる2次元平面間で重複するものもありえる。
例えば、図6(a)において、A0−A1水平寸法、A0−A7垂直寸法、図6(b)において、B0−B3水平寸法、B0−B7垂直寸法、図6(c)において、C0−C1水平寸法、C0−C4垂直寸法をすべて生成しようとするが、これらを正面図、上面図、側面図に表すと、図12(a)〜図12(c)のようになる。これらの間では、A0−A1水平寸法とB0−B3水平寸法、A0−A7垂直寸法とC0−C4垂直寸法、及び、B0−B7垂直寸法とC0−C1水平寸法が重複しているので、非常に見にくい。そこで、寸法生成ステップ(S23)では、この重複を避ける工夫がなされている。
即ち、実施の形態3における寸法生成ステップ(S23)では、2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの2次元平面に共通に存在する共通軸で、X軸、Y軸、又は、Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合は、2つの寸法のいずれか1つのみを生成する。
例えば、図6(a)、図6(b)及び図6(c)において、A0−A1水平寸法、A0−A7垂直寸法、B0−B3水平寸法、B0−B7垂直寸法、C0−C1水平寸法、C0−C4垂直寸法における各一方の座標点と他方の座標点とは、表3〜表5のようになる。
又、表4から分かるように、A0−A7垂直寸法とC0−C4垂直寸法における一方の座標点の共通軸であるY軸の値は共に0で共通である。又、他方の座標点の共通軸であるY軸の値も共に3で共通である。この場合には、寸法として上記2つの寸法のいずれか1つのみ、例えば、A0−A7垂直寸法のみを用いる。
又、表5から分かるように、B0−B7垂直寸法とC0−C1水平寸法における一方の座標点の共通軸であるZ軸の値は共に0で共通である。又、他方の座標点の共通軸であるZ軸の値も共に1で共通である。この場合には、寸法として上記2つの寸法のいずれか1つのみ、例えば、B0−B7垂直寸法のみを用いる。
上記において、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合に、2つの寸法のいずれを採用するかについて、次のようにしてもよい。即ち、X軸とY軸、Y軸とZ軸、又は、Z軸とX軸を用いた2次元平面の内、2つ以上の異なる2次元平面上に2次元平面図形を作成する場合には、作成する2次元平面図形には予め優先順位を付与しておく。そして、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合に、優先順位の高い2次元平面図形の該寸法のみを採用するのである。
例えば、2次元平面の優先順位を、正面図平面(図6(a))を第1順位、上面図平面図(6(b))を第2順位、そして、側面図平面(図6(c))を第3順位とする。そうすると、上記の表3の場合、A0−A1水平寸法は正面図平面(図6(a))に存在し、B0−B3水平寸法は上面図平面(6(b))に存在するが、正面図平面(図6(a))の方が上面図平面(6(b))よりも優先順位が高いので、正面図平面(図6(a))に存在するA0−A1水平寸法を採用する。同様にして、正面図平面(図6(a))に存在するA0−A7垂直寸法と側面図平面(図6(c))に存在するC0−C4垂直寸法では、優先順位が高い正面図平面(図6(a))に存在するA0−A7垂直寸法を採用する。又、上面図平面(6(b))に存在するB0−B7垂直寸法と側面図平面(図6(c))に存在するC0−C1水平寸法では、優先順位が高い上面図平面(6(b))に存在するB0−B7垂直寸法を採用する。この結果に基づいて作成される図面は、図13(a)〜図13(c)のようになる。この結果、作成される2次元図面の相互間には、寸法の重複がないので、更に寸法が見やすい図面を作成することができる。
<実施の形態4>
図14は、実施の形態4における動作を示したフローチャートである。このフローチャートは、2次元平面図形作成ステップ(S31)、マニュアル操作ステップ(S32)、平面図形用寸法基準点演算ステップ(S33)、2次元平面図形優先順位決定ステップ(S34)、及び、寸法生成ステップ(S35)で構成される。実施の形態4におけるフローチャートは、実施の形態3の図11に示すフローチャートにおいて、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S22)に代えて、マニュアル操作ステップ(S32)と、該マニュアル操作ステップ(S32)に続く平面図形用寸法基準点演算ステップ(S33)、及び、該平面図形用寸法基準点演算ステップ(S33)と略同時に行なわれる2次元平面図形優先順位決定ステップ(S34)を用いたものである。
図14は、実施の形態4における動作を示したフローチャートである。このフローチャートは、2次元平面図形作成ステップ(S31)、マニュアル操作ステップ(S32)、平面図形用寸法基準点演算ステップ(S33)、2次元平面図形優先順位決定ステップ(S34)、及び、寸法生成ステップ(S35)で構成される。実施の形態4におけるフローチャートは、実施の形態3の図11に示すフローチャートにおいて、平面図形用寸法基準点設定ステップ(S22)に代えて、マニュアル操作ステップ(S32)と、該マニュアル操作ステップ(S32)に続く平面図形用寸法基準点演算ステップ(S33)、及び、該平面図形用寸法基準点演算ステップ(S33)と略同時に行なわれる2次元平面図形優先順位決定ステップ(S34)を用いたものである。
実施の形態3では、3次元空間に作成された3次元立体図形上に予め設定された寸法基準点を、3角法に基づき各2次元平面図形上に移して平面図形用寸法基準点を設定している。これに対し、実施の形態4では、3次元立体図形上に寸法基準点を予め設定するのではなく、CAD装置の操作者のマニュアル操作により、2次元平面図形作成ステップ(S31)により2次元平面図形が作成されている2次元平面に直接、平面図形用寸法基準点を設定するものである。上記のマニュアル操作ステップ(S32)がこの設定を行なうステップであり、このステップは、CAD装置の操作者のマニュアル操作により行なわれる。
又、実施の形態3において、2次元平面図形のそれぞれにおける水平寸法又は垂直寸法である2つの寸法の一方の座標点及び他方の座標点の値が、共に、2つの寸法間で共通となる場合に、2つの寸法のいずれを採用するかを決定する際に用いられる2次元平面の優先順位付けを、上記の平面図形用寸法基準点を設定する際に行なう。即ち、2次元平面図形作成手段により、正面図平面、上面図平面、或いは、側面図平面の上に作成された各2次元平面図形の内、優先順位を1番にしようとする2次元平面図形に対して最初に平面図形用寸法基準点を設定し、次に優先順位を1番にしようとする2次元平面図形に対して平面図形用寸法基準点を設定する。
例えば、図6(a)、図6(b)及び図6(c)の2次元平面図形において、平面図形用寸法基準点を、正面図平面、上面図平面、或いは、側面図平面のいずれに対しても、これらの平面座標の原点とし、且つ、優先順位を、正面図平面を第1順位、上面図平面を第2順位、そして、側面図平面を第3順位としようとする場合は、次のようにする。即ち、最初に、CAD装置の操作者は、図6(a)の平面座標の原点に平面図形用寸法基準点を設定し、次に図6(b)の平面座標の原点に平面図形用寸法基準点を設定する。平面図形用寸法基準点の設定は、本実施の形態に用いられているCAD装置の表示装置15を見ながら、該当するポイント部分にマウス14でクリックする等の方法を用いる。
そうすると、平面図形用寸法基準点演算ステップ(S33)により、3角法に基づき、自動的に図6(c)の平面図形用寸法基準点が演算されるが、この場合は、図6(c)の平面座標の原点に平面図形用寸法基準点が設定される。又、CAD装置の操作者が行なった平面図形用寸法基準点の設定の順番に従って、2次元平面図形優先順位決定ステップ(S34)で、正面図平面、上面図平面、及び、側面図平面の優先順位付けが行なわれる。
上記のようにして、設定された平面図形用寸法基準点及び、2次元平面図形の優先順位に基づいて、寸法生成ステップ(S35)で、上述した実施の形態3と同様にして、寸法生成が行なわれる。
図15は、上記の実施の形態4において、前述の図18の斜視図で示される物体を、2次元平面図形作成ステップ(S31)における3次元立体図形として用いて処理を行なった結果、作成された、正面図21、上面図22、及び、側面図23である。この場合においても、上述したと同様に、平面図形用寸法基準点を、正面図平面、上面図平面、或いは、側面図平面のいずれに対しても、これらの平面座標の原点とし、且つ、優先順位を、正面図平面を第1順位、上面図平面を第2順位、そして、側面図平面を第3順位としている。図15を見ると分かるとおり、正面図21、上面図22、及び、側面図23の各2次元図面の間に、寸法の重複はなく、非常に見やすい図面となっている。
図16及び図17は、図15の場合と同様に、前述の図18の斜視図で示される物体を、2次元平面図形作成ステップ(S31)における3次元立体図形として用いて処理を行なって、正面図と、上面図のみを作成したものである。図16と図17の違いは、図16では、正面図平面の2次元平面図形(図16(a))の方が上面図平面の2次元平面図形(図16(b))よりも優先順位が高いのに対して、図17では、上面図平面の2次元平面図形(図17(b))の方が正面図平面の2次元平面図形(図17(a))よりも優先順位が高い点である。
即ち、CAD装置の操作時に、図16では、CAD装置の操作者が、最初に、上面図平面の2次元平面図形の左下角(図16(a)の1))に平面図形用寸法基準点を設定し、次に、正面図平面の2次元平面図形の左下角(図16(b)の2))に平面図形用寸法基準点を設定した場合を示している。又、図17では、CAD装置の操作者が、最初に、正面図平面の2次元平面図形の左下角(図17(b)の1))に平面図形用寸法基準点を設定し、次に、上面図平面の2次元平面図形の左下角(図17(a)の2))に平面図形用寸法基準点を設定した場合を示している。図17と図18とを比較することによりその違いを知ることができる。
上述した各実施の形態では、水平軸と垂直軸として、X軸とY軸、X軸とZ軸、及び、Z軸とY軸を用いた2次元平面図形を作成しているが、水平軸と垂直軸として、Y軸とX軸、Z軸とX軸、及び、Y軸とZ軸を用いた2次元平面図形を作成する場合や、両者を混在させた場合も、各実施の形態で説明したのと同様の処理をすることができる。
1 2次元平面図形作成手段
2 寸法生成手段
3 平面図形用寸法基準点設定手段
4 マニュアル操作手段
5 平面図形用寸法基準点演算手段
6 2次元平面図形優先順位決定手段
11 CPU
12 メモリ
13 キーボード
14 マウス
15 表示装置
16 プリンタ
21 正面図
22 上面図
23 側面図
2 寸法生成手段
3 平面図形用寸法基準点設定手段
4 マニュアル操作手段
5 平面図形用寸法基準点演算手段
6 2次元平面図形優先順位決定手段
11 CPU
12 メモリ
13 キーボード
14 マウス
15 表示装置
16 プリンタ
21 正面図
22 上面図
23 側面図
Claims (14)
- 互いに直交する3本の数直線であるX軸、Y軸、及び、Z軸を有する3次元空間に作成された3次元立体図形から、互いに直交する2本の数直線である水平軸と垂直軸又は垂直軸と水平軸として、前記X軸と前記Y軸、前記Y軸と前記Z軸、又は、前記Z軸と前記X軸を用いた2次元平面の内、1つ以上の2次元平面上に3角法に基づき2次元平面図形を作成する2次元平面図形作成手段と、
前記2次元平面図形作成手段により作成された前記2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離である水平寸法、及び、該2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の垂直距離である垂直寸法を生成する寸法生成手段と、を備えたCAD装置において、
前記寸法生成手段は、前記2次元平面図形が作成されている前記2次元平面の水平軸に対する、前記2次元平面図形における複数の前記水平寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記複数の水平寸法間で共通となる場合は、前記複数の水平寸法のいずれか1つのみを生成すると共に、前記2次元平面図形が作成されている前記2次元平面の垂直軸に対する、前記2次元平面図形における複数の前記垂直寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記複数の垂直寸法間で共通となる場合は、前記複数の垂直寸法のいずれか1つのみを生成することを特徴とするCAD装置。 - 前記2次元平面図形作成手段は、前記X軸と前記Y軸、前記Y軸と前記Z軸、又は、前記Z軸と前記X軸を用いた2次元平面の内、異なる2つ以上の2次元平面上に前記2次元平面図形を作成すると共に、
前記寸法生成手段は、前記2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの前記2次元平面に共通に存在する共通軸で、前記X軸、前記Y軸、又は、前記Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、前記2次元平面図形のそれぞれにおける前記水平寸法又は前記垂直寸法である2つの寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記2つの寸法間で共通となる場合は、前記2つの寸法のいずれか1つのみを生成する請求項1記載のCAD装置。 - 前記3次元空間に作成された前記3次元立体図形上に予め設定された寸法基準点を、3角法に基づき各前記2次元平面図形上に移して平面図形用寸法基準点を設定する平面図形用寸法基準点設定手段を備えると共に、
前記寸法生成手段は、各前記2次元平面図形における、前記水平寸法の前記一方の座標点、及び、前記垂直寸法の前記一方の座標点として、共に、各前記2次元平面図形上に設定された前記平面図形用寸法基準点を用いる請求項1又は2記載のCAD装置。 - 前記2次元平面図形作成手段は、前記X軸と前記Y軸、前記Y軸と前記Z軸、又は、前記Z軸と前記X軸を用いた2次元平面の内、2つ以上の異なる2次元平面上に前記2次元平面図形を作成すると共に、作成する前記2次元平面図形には予め優先順位が付与されており、
前記寸法生成手段は、前記2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの前記2次元平面に共通に存在する共通軸で、前記X軸、前記Y軸、又は、前記Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、前記2次元平面図形のそれぞれにおける前記水平寸法又は前記垂直寸法である2つの寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記2つの寸法間で共通となる場合は、前記優先順位の高い2次元平面図形の前記寸法のみを生成する請求項1〜3記載のいずれか1項に記載のCAD装置。 - マニュアル操作手段と平面図形用寸法基準点演算手段とを備えると共に、
前記マニュアル操作手段は、前記2次元平面図形作成手段により作成された全ての前記2次元平面図形の内、いずれか異なる2つの前記2次元平面図形上に、マニュアル操作により順に平面図形用寸法基準点を設定し、
前記平面図形用寸法基準点演算手段は、前記X軸、前記Y軸又は前記Z軸の内、前記マニュアル操作手段により前記平面図形用寸法基準点が設定された2つの前記2次元平面図形が作成されている前記2次元平面に共通に存在する軸を除いて、残る2つの軸で構成された前記2次元平面上に2次元平面図形が作成されていると、該2次元平面図形上に平面図形用寸法基準点を演算して設定し、
前記寸法生成手段は、各前記2次元平面図形における、前記水平寸法の前記一方の座標点、及び、前記垂直寸法の前記一方の座標点として、共に、各前記2次元平面図形上の前記平面図形用寸法基準点を用いる請求項2記載のCAD装置。 - 前記マニュアル操作手段により前記寸法基準点が設定された順番に従って、前記2次元平面図形の優先順位を決定すると共に、前記マニュアル操作手段による前記寸法基準点の設定がなされていない前記2次元平面図形の優先順位を最も低くする2次元平面図形優先順位決定手段を備えると共に、
前記寸法生成手段は、前記2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの前記2次元平面に共通に存在する共通軸で、前記X軸、前記Y軸、又は、前記Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、前記2次元平面図形のそれぞれにおける前記水平寸法又は前記垂直寸法である2つの寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記2つの寸法間で共通となる場合は、前記優先順位の高い2次元平面図形の前記寸法を生成する請求項5記載のCAD装置。 - 互いに直交する3本の数直線であるX軸、Y軸、及び、Z軸を有する3次元空間に作成された3次元立体図形から、互いに直交する2本の数直線である水平軸と垂直軸又は垂直軸と水平軸として、前記X軸と前記Y軸、前記Y軸と前記Z軸、又は、前記Z軸と前記X軸を用いた2次元平面の内、1つ以上の2次元平面上に3角法に基づき2次元平面図形を作成する2次元平面図形作成ステップと、
前記2次元平面図形作成ステップにより作成された前記2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の水平距離である水平寸法、及び、該2次元平面図形上における2点である一方の座標点と他方の座標点との間の垂直距離である垂直寸法を生成する寸法生成ステップと、で構成されるCAD図面作成方法であって、
前記寸法生成ステップは、前記2次元平面図形が作成されている前記2次元平面の水平軸に対する、前記2次元平面図形における複数の前記水平寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記複数の水平寸法間で共通となる場合は、前記複数の水平寸法のいずれか1つのみを生成すると共に、前記2次元平面図形が作成されている前記2次元平面の垂直軸に対する、前記2次元平面図形における複数の前記垂直寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記複数の垂直寸法間で共通となる場合は、前記複数の垂直寸法のいずれか1つのみを生成することを特徴とするCAD図面作成方法。 - 請求項7記載のCAD図面作成方法において、
前記2次元平面図形作成ステップは、前記X軸と前記Y軸、前記Y軸と前記Z軸、又は、前記Z軸と前記X軸を用いた2次元平面の内、異なる2つ以上の2次元平面上に前記2次元平面図形を作成すると共に、
前記寸法生成ステップは、前記2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの前記2次元平面に共通に存在する共通軸で、前記X軸、前記Y軸、又は、前記Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、前記2次元平面図形のそれぞれにおける前記水平寸法又は前記垂直寸法である2つの寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記2つの寸法間で共通となる場合は、前記2つの寸法のいずれか1つのみを生成するCAD図面作成方法。 - 請求項7又は8記載のCAD図面作成方法において、前記2次元平面図形作成ステップと前記寸法生成ステップとの間に、平面図形用寸法基準点設定ステップが設けられると共に、
該平面図形用寸法基準点設定ステップは、前記3次元空間に作成された前記3次元立体図形上に予め設定された寸法基準点を、3角法に基づき各前記2次元平面図形上に移して平面図形用寸法基準点を設定し、
前記寸法生成ステップは、各前記2次元平面図形における、前記水平寸法の前記一方の座標点、及び、前記垂直寸法の前記一方の座標点として、共に、各前記2次元平面図形上に設定された前記平面図形用寸法基準点を用いるCAD図面作成方法。 - 請求項7〜9のいずれか1項に記載のCAD図面作成方法において、
前記2次元平面図形作成ステップは、前記X軸と前記Y軸、前記Y軸と前記Z軸、又は、前記Z軸と前記X軸を用いた2次元平面図形の内、予め優先順位が付与された2つ以上を作成し、
前記寸法生成ステップは、前記2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの前記2次元平面に共通に存在する共通軸で、前記X軸、前記Y軸、又は、前記Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、前記2次元平面図形のそれぞれにおける前記水平寸法又は前記垂直寸法である2つの寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記2つの寸法間で共通となる場合は、前記優先順位の高い2次元平面図形の前記寸法のみを生成するCAD図面作成方法。 - 請求項8記載のCAD図面作成方法において、前記2次元平面図形作成ステップと前記寸法生成ステップとの間に、マニュアル操作ステップと、該マニュアル操作ステップに続く平面図形用寸法基準点演算ステップとが設けられると共に、
前記マニュアル操作ステップでは、前記2次元平面図形作成ステップにより作成された全ての前記2次元平面図形の内、いずれか2つの前記2次元平面図形上に、マニュアル操作により順に平面図形用寸法基準点が設定され、
前記平面図形用寸法基準点演算ステップは、前記X軸、前記Y軸又は前記Z軸の内、前記マニュアル操作手段により前記平面図形用寸法基準点が設定された2つの前記2次元平面図形が作成されている前記2次元平面に共通に存在する軸を除いて、残る2つの軸で構成された前記2次元平面上に2次元平面図形が作成されていると、該2次元平面図形上に平面図形用寸法基準点を演算して設定し、
前記寸法生成ステップは、各前記2次元平面図形における、前記水平寸法の前記一方の座標点、及び、前記垂直寸法の前記一方の座標点として、共に、各前記2次元平面図形上の前記平面図形用寸法基準点を用いるCAD図面作成方法。 - 請求項11記載のCAD図面作成方法において、前記平面図形用寸法基準点演算ステップと略同時に行なわれる2次元平面図形優先順位決定ステップが設けられると共に、
該2次元平面図形優先順位決定ステップは、前記マニュアル操作ステップにより前記寸法基準点が設定された順番に従って、前記2次元平面図形の優先順位を決定すると共に、前記マニュアル操作ステップによる前記寸法基準点の設定がなされていない前記2次元平面図形の優先順位を最も低くし、
前記寸法生成ステップは、前記2次元平面図形がそれぞれ作成されている、異なる2つの前記2次元平面に共通に存在する共通軸で、前記X軸、前記Y軸、又は、前記Z軸のいずれかでなる該共通軸に対する、前記2次元平面図形のそれぞれにおける前記水平寸法又は前記垂直寸法である2つの寸法の前記一方の座標点及び前記他方の座標点の値が、共に、前記2つの寸法間で共通となる場合は、前記優先順位の高い2次元平面図形の前記寸法を生成するCAD図面作成方法。 - 請求項7〜請求項12のいずれか1項に記載のCAD図面作成方法が有する各ステップを備えており、コンピュータが実行可能なCAD図面作成プログラム。
- 請求項13に記載のCAD図面作成プログラムが記録されたプログラム媒体。
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