JP6161796B2 - 籠型モータの回転子および籠型モータ - Google Patents

籠型モータの回転子および籠型モータ Download PDF

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Description

本発明は、導体バーと短絡環とを有する籠型モータの回転子および籠形モータに関し、特に、工作機械の主軸スピンドルモータ等に用いられる、高速回転する籠型モータの回転子および籠形モータに関するものである。
従来、籠型モータの回転子は、電磁鋼板を積層して形成した円筒状の回転子コアと、回転子コアの各スロットに配置されている複数の導体バーと、それらに両側端部で繋がる短絡環(エンドリング)から構成されており、モータの回転子軸に焼嵌にて装着されている。
近年、工作機械の主軸スピンドルモータ等に用いられる籠型モータは、高性能化が要求されており、数万回/分の高回転に対応することが求められている。
そして、高速回転する籠型モータの高効率化に対応して、回転子の導体(回転子導体と記す)である、導体バー及び短絡環にアルミニウム(アルミと記す)が用いられるようになっている。
高速回転する籠型モータの回転子は、その構造から、高速回転時に強い遠心力が作用する。また、稼動時の発熱により回転子導体が熱膨張する。すなわち、遠心力の作用と熱膨張により、短絡環は変形するとともに、短絡環に応力が発生する。
また、籠型モータが起動と停止とを繰返すと、短絡環には応力の負荷と解除とが繰返される。すなわち、短絡環に、繰返し応力が加わり金属疲労がおこる。
特に、耐力及び引張強さ等の強度が低く、且つ熱膨張率がわりあい大きいアルミを回転子導体に用いた場合は、短絡環の変形が大きくなり、発生する応力も大きくなる。また、短絡環の疲労強度が低下するとの懸念もある。
回転子導体にアルミを用いているが、遠心力及び熱による短絡環の変形を防止できる籠型モータの回転子が提案されている。それは、回転子鉄心(回転子コア)の外周スロットに鋳込むようにして設けたアルミキャスト製のロータバー(導体バー)とロータバーの両端に設けたアルミキャスト製の短絡環とを備えており、短絡環の外周に鋼製等の保持環を焼嵌で装着するとともに、短絡環と保持環の外端部とを保持して補強するプレートロック(補強カバー)を、ボスを介して回転子軸に設けている回転子である(例えば、特許文献1参照)。
また、回転子導体にアルミを用いているが、起動と停止とを繰返すことにより発生する繰返し応力の振幅を小さくして、金属疲労を防止する籠型モータの回転子が提案されている。それは、円筒状の鉄心コア部(回転子コア)と、鉄心コア部の内部であって周方向に一定間隔で配設された導体バーと、導体バーに繋がれて鉄心コア部の両端面に配設されている短絡環と、その外径が短絡環の内径より大きい補強リング(補強環)とを備え、補強リングを短絡環の内周部に焼嵌するとともに、鉄心コア部と補強リングの内周部にシャフト(回転子軸)を取り付けた回転子である(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−153471号公報(第2頁、第3図) 特開2012−244824号公報(第4頁、第1図)
籠型モータの高速回転時に回転子に加わる遠心力により短絡環は外周方向に変形する。短絡環の変形量は、内周側ほど大きく外周側ほど小さくなる。すなわち、短絡環の内周側ほど引張応力が大きく、且つ径方向よりも周方向の引張応力が大きくなる。
また、回転子導体の発熱により短絡環が熱膨張して変形するが、短絡環と繋がっている導体バーが短絡環より熱膨張が小さい回転子コアに拘束されているので、短絡環の外周方向と軸方向との変形を拘束することとなり、短絡環に圧縮方向の応力が発生する。
籠型モータの起動と停止とを繰返した場合、停止した直後は回転子導体は高温の状態なので、短絡環は熱膨張変形して圧縮方向の応力が作用しており、起動時は逆に遠心力による引張方向の応力が作用している。
そして、起動時の遠心力に基づく周方向の引張応力は、短絡環の内周側が大きいので、繰返し応力の振幅は、短絡環の内周側ほど大きくなる。
特許文献1に記載の回転子は、短絡環の外周に鋼製等の保持環を焼嵌で装着しており、短絡環の変形は防止できる。しかし、短絡環の内周側は拘束されておらず、回転子に加わる遠心力に基づく短絡環内周側の大きな周方向の引張応力を、低減することはできない。
すなわち、籠型モータの起動と停止との繰返しにより、短絡環に発生する繰返し応力の振幅を小さくできず、短絡環が金属疲労を起こしやすいとの問題があった。
特許文献2に記載の回転子は、外径が短絡環の内径より大きい補強リングを短絡環の内周部に焼嵌で装着することで、短絡環には径方向外側に膨張変形させるような力が働き、短絡環内周部には遠心力が加わっていないときも周方向に引張応力が働くようになる。それゆえ、遠心力がない場合と遠心力が加わっている場合との、短絡環内周部における周方向の引張応力の差が小さくなっている。
すなわち、籠型モータの起動と停止との繰返しにより発生する、短絡環内周部の繰返し応力の振幅を小さくしており、金属疲労により短絡環が破壊するのを防止している。
しかし、短絡環の外周側が拘束されていないので、短絡環の径方向への熱膨張変形を抑制することができず、温度上昇と共に上記焼嵌め効果が低減する。
それと、鉄心コア部と補強リングとを回転子軸に焼嵌で装着する工程において、想定された温度以上で焼嵌すると、短絡環と補強リングとの熱膨張変形量の差が焼嵌代を超えてしまい、補強リングが外れたり又は位置ずれしたりするとの問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、短絡環の径方向の変形を抑制するとともに、補強カバーが外れたり又は位置ずれしたりするのを防止する。さらに、補強環が外れたり又は位置ずれしたりするのを防止するとともに、籠型モータの起動と停止との繰返しにより、短絡環に発生する繰返し応力の振幅を小さくして、短絡環の金属疲労による破壊を防止する籠型モータの回転子と、この回転子を用いた信頼性に優れた籠型モータを得ることである。
本発明に係わる第1の籠型モータの回転子は、回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔を充填している導体バーと、各導体バーの端部と繋がっている短絡環と、短絡環の軸方向端面と接する補強カバーとを備えたものであって、導体バーと短絡環とが一体物であり、補強カバーが、胴体部と胴体部の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部とを有する円筒体であり、胴体部の外周面と短絡環の内周面とが接しており、保持環が、内周面を鍔部と短絡環との外周面に固着されているものである。
本発明に係わる第2の籠型モータの回転子は、回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔を充填している導体バーと、各導体バーの端部と繋がっている短絡環と、短絡環の軸方向端面と接する補強カバーとを備えたものであって、導体バーと短絡環とが一体物であり、補強カバーが、平面形状が短絡環の軸方向の端面の形状と同じであり、且つ導体バーと対向する部分に短絡環突出部挿入孔を形成しており、補強環が、外周面を補強カバーと短絡環との内周面に固着されており、保持環が、内周面を補強カバーと短絡環との外周面に固着されているものである。
本発明に係わる第3の籠型モータの回転子は、回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔を充填している導体バーと、各導体バーの端部と繋がっている短絡環と、短絡環の軸方向端面と接する補強カバーとを備えたものであって、導体バーと短絡環とが一体物であり、補強カバーが、胴体部と胴体部の内周面から垂直方向に突出した環状の鍔部とを有する円筒体であり、胴体部の内周面を短絡環の外周面に固着されており、補強環が、外周面を鍔部と短絡環との内周面に固着されているものである。
本発明に係わる籠型モータは、回転子に第1から第3のいずれかの籠型モータの回転子を用いたものである。
本発明に係わる回転子は、上記のように構成されているため、短絡環の径方向の変形を抑制できるとともに、補強カバーが外れたり又は位置ずれしたりするのを防止できる。さらに、補強環が外れたり又は位置ずれしたりするのを防止できるとともに、モータの起動と停止との繰返しにより短絡環に発生する繰返し応力の振幅を小さくして、短絡環の金属疲労破壊を防止できる。
そして、この回転子を用いた籠型モータは、使用時の回転子に発生する不具合を低減しており、信頼性に優れている。
本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。 図1の本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とA−A断面の模式図(b)とである。 本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、回転子コアに鋳造で導体バーと短絡環とを装着する手段を説明する模式図である。 本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、アルミ溶湯が固化した後に金型から取出された、アルミで封止されている回転子コアと補強カバーとの封止体を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態2に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。 図5の本発明の実施の形態2に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とB−B断面の模式図(b)とである。 本発明の実施の形態3に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。 図7の本発明の実施の形態3に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とC−C断面の模式図(b)とである。 本発明の実施の形態4に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。 図9の本発明の実施の形態4に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とD−D断面の模式図(b)とである。 本発明の実施の形態5に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。 図11の本発明の実施の形態5に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とE−E断面の模式図(b)とである。 本発明の実施の形態6に係わる籠型モータの側面模式図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図2は、図1の本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とA−A断面の模式図(b)とである。
図2では、本実施の形態の籠型モータの回転子100における全体部分の平面と断面とを示している。
図1と図2とに示すように、本実施の形態の籠型モータの回転子100は、電磁鋼板を積層して形成した円筒状の回転子コア1と、回転子コア1を軸方向に貫通しており且つ回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔1aの各々を充填している導体バー4と、各導体バー4の端部と繋がっている短絡環5と、短絡環5の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバー6と、回転子コア1が装着される回転子軸2とを備えている。
また、本実施の形態の籠型モータの回転子100は、短絡環5が、回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている全ての導体バー4と一体の物になっており、各導体バー4の両方の端部で、回転子コア1の軸方向の端面と接して配置されている。
補強カバー6が、胴体部6aと胴体部6aの軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部6bとを有する円筒体であり、円筒体の円周方向と直交する断面の形状がL字状であり、且つ回転子軸2に装着されている。
また、補強カバー6は、胴体部6aの外周面が短絡環5の内周面と接しており、胴体部6aの軸方向内側の端面が回転子コア1の軸方向端面と接しており、胴体部6aの内周面が回転子軸2の外周面と接しており、鍔部6bの軸方向内側の面が短絡環5の軸方向端面と接している。それと、補強カバー6の鍔部6bの導体バー4と対向する部分に、短絡環5の軸方向突出部5aが挿入される孔(短絡環突出部挿入孔と記す)6cが形成されている。
保持環7が、その内周面を短絡環5の外周面と補強カバー6の鍔部6bの外周面との各々と接して設けられている。
本実施の形態の籠型モータの回転子100を形成する部品の材質について説明する。
回転子コア1を形成するコア片には、上記のように、電磁鋼板が用いられている。導体バー4と短絡環5とにはアルミニウム(アルミと記す)が用いられており、導体バー4と短絡環5とは、鋳造により形成された一体物となっている。補強カバー6には、アルミより熱膨張率が小さい非磁性体のステンレス鋼が用いられており、保持環7には、ステンレス鋼と同程度の熱膨張率であり、引張強さが高いクロムモリブデン鋼(SCM)が用いられている。
本実施の形態の籠型モータの回転子100の製造方法の一例を説明する。
所定の加工方法により、回転子コア1と補強カバー6と保持環7と回転子軸2とを作製する。
次に、回転子コア1に鋳造で導体バー4と短絡環5とを装着する。
図3は、本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、回転子コアに鋳造で導体バーと短絡環とを装着する手段を説明する模式図である。
図3は、回転子コア1に鋳造で導体バー4と短絡環5とを装着する手段の一例である。
まず、仮軸部品12へ、下方から順番に、下方の補強カバー6と回転子コア1と上方の補強カバー6とをセットする。
次に、図3に示すように、補強カバー6と回転子コア1とがセットされた仮軸部品12を、金型14の端部ブロック14bに押え金13を介してボルト11で保持することにより、金型14のキャビティ14a内に、補強カバー6と回転子コア1とを配置する。
次に、金型14をダイカストマシン15にセットする。
本実施の形態ではダイカストマシン15は縦型である。
次に、ダイカストマシン15のピストン16が上昇して、矢印Lで示すように、アルミニウム溶湯(アルミ溶湯と記す)を、金型14の湯口14cからキャビティ14a内に注入する。
キャビティ14a内に注入されたアルミ溶湯は、下方の補強カバー6の鍔部6bに形成された短絡環突出部挿入孔6cを通過して、下方の補強カバー側の短絡環部分9を充填する。さらに、矢印Mで示すように、アルミ溶湯が、回転子コア1を軸方向に貫通しており且つ回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている全てのスロット孔1aを充填する。さらに、スロット孔1aを通過したアルミ溶湯が、上方の補強カバー側の短絡環部分9を充填した後、矢印Nで示すように、上方の補強カバー6の鍔部6bに形成された短絡環突出部挿入孔6cを通過して、金型14のランナー部14dを充填する。
アルミ溶湯が、キャビティ14a内を上記のように流れるので、アルミ溶湯が巻込んだガスは、最終的には、ランナー部14dに集められており、短絡環部分9及びスロット孔1aの部分のアルミに、ガスによりボイドが発生するのを防止している。
また、本実施の形態のダイカストマシン15は、部分加圧シリンダを備えている。そして、図3に示すように、部分加圧シリンダに繋がったプランジャー18により、アルミ溶湯が凝固する際、ランナー部14dの上部からアルミ溶湯全体に圧力を加えることが可能である。
それゆえ、例え、短絡環の中にガス留が発生しても、あるいは凝固の遅い部位に引けが発生しても、圧力によりそれらを消滅させて、気泡欠陥及び巣欠陥といった鋳造欠陥が発生するのを防止できる。
次に、金型内のアルミ溶湯を冷却して固化する。
図4は、本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、アルミ溶湯が固化した後に金型から取出された、アルミで封止されている回転子コアと補強カバーとの封止体を示す断面模式図である。
図4では、仮軸部品12も示している。
次に、図4に示す、回転子コア1と補強カバー6とがアルミで封止された封止体10から、湯口形状部19とランナー形状部20とを切断して除去する。
次に、仮軸部品12を取外した後、軸方向両側にある、アルミで鋳包まれた補強カバー6の鍔部6bの外周部と短絡環5の外周部とを、外径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、補強カバー6の鍔部6bの外径と短絡環5の外径とは、保持環7の内径より焼嵌代分だけ大きくしてある。次に、保持環7を、同外径の補強カバー6と短絡環5との外周面に焼嵌で装着する。
次に、回転子コア1の内周面と補強カバー6の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強カバー6の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強カバー6とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子100が完成する。
本実施の形態の籠型モータの回転子100は、補強カバー6の胴体部6aが短絡環5で鋳包まれている。そして、鋳包む短絡環5を形成するアルミが、鋳包まれている補強カバー6を形成するステンレス鋼よりも、熱膨張率が大きいので、短絡環5が液状から固化し、さらに冷却する過程での短絡環5の収縮量は、補強カバー6の収縮量より大きくなる。
そこで、短絡環5の内周面が、補強カバー6の胴体部6aの外周面と接しているので、短絡環5が収縮しきれず、補強カバー6を締付ける抱きつき現象が起こり、短絡環5の内周面には、補強カバー6を焼嵌で装着した場合と同じように、短絡環5を径方向外側に膨張させるような力が働く。
また、短絡環5の外周面には、保持環7が、その内周面を接して焼嵌で装着されているので、短絡環5を径方向内側に収縮させるような力が働く。従って、短絡環5は、径方向の両側から補強カバー6と保持環7とに押されて膨張変形が抑制されることにより、圧縮応力が加わる。
また、短絡環5の軸方向端面も補強カバー6で拘束されており、短絡環5の軸方向の膨張変形も抑制されている。
つまり、短絡環5は、温度上昇及び遠心力負荷の少なくとも一方による膨張変形を、補強カバー6と保持環7とにより三方向から拘束されて押されているので、短絡環5には、常に圧縮応力が働いている。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子100は、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅が小さく、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
また、本実施の形態の籠型モータの回転子100は、短絡環5と補強カバー6の鍔部6bとの外周面に保持環7が、焼嵌で装着されているので、温度上昇による短絡環5の径方向外側への熱膨張変形が抑制されている。それと、補強カバー6の胴体部6aが短絡環5で鋳包まれている。
すなわち、補強カバー6の鍔部6bの外周面が保持環7で締付けられており、補強カバー6の胴体部6aの外周面が短絡環5で締付けられている。
それゆえ、回転子コア1と補強カバー6とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子100が高温になっても、補強カバー6が、緩んで、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
また、補強カバー6の鍔部6bに形成された短絡環突出部挿入孔6cに、短絡環5の軸方向突出部5aが嵌っている。そこで、回転子軸2へ焼嵌するために加熱すると、あるいは、籠型モータの駆動により高温になると、軸方向突出部5aが熱膨張して、短絡環5により補強カバー6が強固に保持されることになり、この面からも、補強カバー6が、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図6は、図5の本発明の実施の形態2に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とB−B断面の模式図(b)とである。
図6では、本実施の形態の籠型モータの回転子200における全体部分の平面と断面とを示している。
図5と図6とに示すように、本実施の形態の籠型モータの回転子200は、電磁鋼板を積層して形成した円筒状の回転子コア1と、回転子コア1を軸方向に貫通しており且つ回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔1aの各々を充填している導体バー4と、各導体バー4の端部と繋がっている短絡環5と、短絡環5の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバー26と、回転子コア1が装着されている回転子軸2とを備えている。
また、本実施の形態の籠型モータの回転子200は、短絡環5が、回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている全ての導体バー4と一体の物になっており、各導体バー4の両方の端部で、回転子コア1の軸方向の端面と接して配置されている。
また、補強カバー26が、平面形状が短絡環5の軸方向の端面の形状と同じであるドーナツ盤状であり、導体バー4と対向する部分に、短絡環突出部挿入孔26cが形成されている。
補強環29が、その外周面を短絡環5の内周面と補強カバー26の内周面とに接するとともに、その軸方向内側の端面を回転子コア1の軸方向端面に接して設けられている。また、補強環29が、その内周面を回転子軸2の外周面と接して回転子軸2に装着されている。
保持環7が、その内周面を短絡環5の外周面と補強カバー26の外周面との各々と接して設けられている。
本実施の形態の籠型モータの回転子200は、補強カバー26には非磁性のステンレス鋼が用いられており、補強環29には保持環7と同様のクロムモリブデン鋼(SCM)が用いられている。その他の部品の材質は、実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態の籠型モータの回転子200の製造方法の一例を説明する。
実施の形態1と同様にして、図4に示す回転子コア1と補強カバー6とがアルミで封止された封止体10を作製する。次に、封止体10から、湯口形状部19とランナー形状部20を切断した後、仮軸部品12を取外す。
次に、アルミで鋳包まれた補強カバー6の鍔部6bの外周部と、短絡環5の外周部とを、旋盤で外径が等しくなるように一緒に切削加工する。この時、鍔部6bの外径と短絡環5の外径とは、保持環7の内径より焼嵌代分だけ大きくしてある。鍔部6bの外径は、後述する補強カバー26の外径である。
次に、補強カバー6の胴体部6aを旋盤の切削加工により除去して、ドーナツ盤状の補強カバー26を作製するとともに、補強カバー26の内周面と短絡環5の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、補強カバー26の内径と短絡環5の内径とは、補強環29の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、補強環29を、短絡環5の内周面と補強カバー26の内周面とに焼嵌で装着する。
次に、保持環7を、同外径の短絡環5と補強カバー26との外周面に焼嵌で装着する。
次に、回転子コア1の内周面と補強環29の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強環29の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強環29とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子200が完成する。
本実施の形態の籠型モータの回転子200も、温度上昇及び遠心力負荷の少なくとも一方による短絡環5の膨張変形を、補強環29と保持環7と補強カバー26との各々により、短絡環5の内周面側と外周面側と端面側との三方向で拘束することで、短絡環5に常に圧縮応力が働いている。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子200も、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅を小さくでき、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
本実施の形態の籠型モータの回転子200では、短絡環5と補強環29との間の焼嵌代の設定値から、短絡環5に働く圧縮応力が推測可能であり、籠型モータの仕様に応じて短絡環5に加わる応力の振幅を調整できるので、回転子サイズや回転数等の仕様が異なっても短絡環5に十分な金属疲労の寿命を保持できるとの利点がある。
また、本実施の形態の籠型モータの回転子200は、補強環29に、ステンレス鋼の補強カバー26と熱膨張率が近いクロムモリブデン鋼が用いられている。また、短絡環5と補強カバー26との外周面に保持環7が、焼嵌で装着されており、温度上昇による短絡環5の径方向外側への熱膨張変形が抑制されている。また、短絡環5と補強カバー26との内周面に補強環29が焼嵌で装着されている。
すなわち、補強カバー26の外周面が保持環7で締付けられており、補強カバー26の内周面が補強環29で押圧されている。また、補強環29の外周面が、短絡環5と補強カバー26とで締付けられている。
それゆえ、回転子コア1と補強環29とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子200が高温になっても、補強カバー26及び補強環29が、緩んで、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
また、補強カバー26に形成された短絡環突出部挿入孔26cに、短絡環5の軸方向突出部5aが嵌っている。そこで、回転子軸2へ焼嵌するために加熱すると、あるいは、籠型モータの駆動により高温になると、軸方向突出部5aが膨張して、短絡環5により補強カバー26が強固に保持されることになり、この面からも、補強カバー26が、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図8は、図7の本発明の実施の形態3に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とC−C断面の模式図(b)とである。
図8では、本実施の形態の籠型モータの回転子300における全体部分の平面と断面とを示している。
図7と図8とに示すように、本実施の形態の籠型モータの回転子300は、電磁鋼板を積層して形成した円筒状の回転子コア1と、回転子コア1を軸方向に貫通しており且つ回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔1aの各々を充填している導体バー4と、各導体バー4の端部と繋がっている短絡環5と、短絡環5の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバー36と、回転子コア1が装着されている回転子軸2とを備えている。
また、本実施の形態の籠型モータの回転子300は、短絡環5が、回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている全ての導体バー4と一体の物になっており、各導体バー4の両方の端部で、回転子コア1の軸方向の端面と接して配置されている。
補強カバー36が、胴体部36aと胴体部36aの軸方向一端側の内周面から垂直方向に突出した環状の鍔部36bを有する円筒体であり、円筒体の円周方向と直交する断面の形状が逆L字状である。
また、補強カバー36は、胴体部36aの内周面が短絡環5の外周面と接しており、鍔部36bの軸方向内側の面が短絡環5の軸方向端面と接している。
補強環39が、その外周面を短絡環5の内周面と補強カバー36の鍔部36bの内周面とに接するとともに、その軸方向内側の端面を回転子コア1の軸方向端面に接して、回転子軸2に装着されている。
本実施の形態の籠型モータの回転子300は、補強カバー36にはクロムモリブデン鋼(SCM)が用いられており、補強環39には非磁性のステンレス鋼が用いられている。
その他の部品の材質は、実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態の籠型モータの回転子300の製造方法の一例を説明する。
本実施の形態の籠型モータの回転子300の製造では、仮軸部品へ回転子コア1をセットする。次に、回転子コア1がアルミで封止された封止体を作製する。次に、この封止体から湯口形状部とランナー形状部を切断した後、仮軸部品を取外す。
次に、短絡環5の外周部を旋盤で切削加工する。切削後の短絡環5の外径は、補強カバー36の胴体部36aの内径より焼嵌代分だけ大きくしてある。次に、補強カバー36を、短絡環5の外周面に焼嵌で装着する。
次に、旋盤で補強カバー36の鍔部36bの内周面と短絡環5の内周面とを一緒に切削加工し、これらの内径を揃える。切削後の短絡環5の内径と補強カバー36の鍔部36bの内径とは、補強環39の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、補強環39を、短絡環5の内周面と補強カバー36の鍔部36bの内周面とに焼嵌で装着する。
次に、回転子コア1の内周面と補強環39の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強環39の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強環39とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子300が完成する。
本実施の形態の籠型モータの回転子300も、温度上昇及び遠心力負荷の少なくとも一方による短絡環5の膨張変形を、補強環39と補強カバー36との各々により、短絡環5の内周面側と外周面側と端面側との三方向で拘束することで、短絡環5に常に圧縮応力が働いており、短絡環5における応力の、モータ起動時と停止時との差が小さくなっている。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子300も、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅を小さくでき、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
本実施の形態の籠型モータの回転子300は、短絡環5と補強環39との間の焼嵌代の設定値から、短絡環5に働く圧縮応力が推測可能であり、籠型モータの仕様に応じて短絡環5に加わる応力の振幅を調整できるので、回転子サイズや回転数等の仕様が異なっても短絡環5に十分な金属疲労の寿命を保持できるとの利点がある。
本実施の形態の籠型モータの回転子300は、短絡環5の外周面に補強カバー36が焼嵌で装着されており、補強カバー36の胴体部36aの内周面が短絡環5の外周面と接しているので、補強カバー36が保持環の機能を有しており、温度上昇による短絡環5の径方向外側への熱膨張変形が抑制されている。また、短絡環5と補強カバー36の鍔部36bとの内周面に補強環39が焼嵌で装着されている。
すなわち、補強カバー36の胴体部36aの内周面が短絡環5で押圧されており、補強カバー36の鍔部36bの内周面が補強環39で押圧されている。また、補強環39の外周面が、短絡環5と補強カバー36の鍔部36bとで締付けられている。
それゆえ、回転子コア1と補強環39とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子300が高温になっても、補強カバー36及び補強環39が、緩んで、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
また、補強カバー36が保持環の機能を有しており、保持環を省くことができるので、部品点数を少なくできる。
また、補強カバー36の鍔部36bに孔がなく、加工工数を減らすことができるので、製造コストを低減できる。
また、補強カバー36及び補強環39の装着前に、短絡環5の、内周面と外周面と軸方向端面とを確認できるので、短絡環5の鋳造品質の検査が容易である。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図10は、図9の本発明の実施の形態4に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とD−D断面の模式図(b)とである。
図10では、本実施の形態の籠型モータの回転子400における全体部分の平面と断面とを示している。
図9と図10とに示すように、本実施の形態の籠型モータの回転子400は、電磁鋼板を積層して形成した円筒状の回転子コア1と、回転子コア1を軸方向に貫通しており且つ回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔1aの各々を充填している導体バー4と、各導体バー4の端部と繋がっている短絡環5と、短絡環5の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバー46と、回転子コア1が装着されている回転子軸2とを備えている。
また、本実施の形態の籠型モータの回転子400は、短絡環5が、回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている全ての導体バー4と一体の物になっており、各導体バー4の両方の端部で、回転子コア1の軸方向の端面と接して配置されている。
補強カバー46が、胴体部46aと胴体部46aの軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部46bとを有する円筒体であり、円筒体の円周方向と直交する断面の形状がL字状であり、且つ回転子軸2に装着されている。
また、補強カバー46は、胴体部46aの外周面が短絡環5の内周面と接しており、胴体部46aの軸方向内側の端面が回転子コア1の軸方向端面と接しており、胴体部46aの内周面が回転子軸2の外周面と接しており、鍔部46bの軸方向内側の面が短絡環5の軸方向端面と接している。
保持環7が、その内周面を、短絡環5の外周面と補強カバー46の鍔部46bの外周面との各々と、接して設けられている。
本実施の形態の籠型モータの回転子400では、補強カバー46には非磁性のステンレス鋼が用いられ、その他の部品の材質は実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態の籠型モータの回転子400の製造方法の一例を説明する。
本実施の形態の籠型モータの回転子400の製造は、仮軸部品へ回転子コア1をセットする。次に、回転子コア1がアルミで封止された封止体を作製する。次に、この封止体から湯口形状部とランナー形状部を切断した後、仮軸部品を取外す。
次に、旋盤で短絡環5の内周面を切削加工する。この時、短絡環5の内径は補強カバー46の胴体部46aの外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、補強カバー46を、短絡環5の内周面に焼嵌で装着する。
次に、補強カバー46の鍔部46bの外周部と短絡環5の外周部とを、外径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、補強カバー46の鍔部46bの外径と短絡環5の外径とは、保持環7の内径より焼嵌代分だけ大きくしてある。次に、保持環7を、同外径の補強カバー46と短絡環5との外周面に焼嵌で装着する。
次に、回転子コア1の内周面と補強カバー46の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強カバー46の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強カバー46とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子400が完成する。
本実施の形態の籠型モータの回転子400も、温度上昇及び遠心力負荷の少なくとも一方による短絡環5の膨張変形を、保持環7と補強カバー46との各々により、短絡環5の外周面側と内周面側と端面側との三方向で拘束することで、短絡環5に常に圧縮応力が働いており、短絡環5における応力の、モータ起動時と停止時との差が小さくなっている。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子400も、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅を小さくでき、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
本実施の形態の籠型モータの回転子400も、短絡環5と補強カバー46の胴体部46aとの間の焼嵌代の設定値から、短絡環5に働く圧縮応力が推測可能であり、籠型モータの仕様に応じて短絡環5に加わる応力の振幅を調整できるので、回転子サイズや回転数等の仕様が異なっても短絡環5に十分な金属疲労の寿命を保持できるとの利点がある。
また、本実施の形態の籠型モータの回転子400は、短絡環5と補強カバー46の鍔部46bとの外周面に保持環7が、焼嵌で装着されているので、短絡環5の温度上昇による径方向外側への熱膨張変形が抑制されている。また、補強カバー46が、短絡環5の内周面に焼嵌で装着されている。
すなわち、補強カバー46の鍔部46bの外周面が保持環7で締付けられており、補強カバー46の胴体部46aの外周面が短絡環5で締付けられている。
それゆえ、回転子コア1と補強カバー46とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子400が高温になっても、補強カバー46が、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
また、補強カバー46の鍔部46bに孔がなく、加工工数を減らすことができるので、製造コストを低減できる。
また、補強カバー46及び保持環7の装着前に、短絡環5の、内周面と外周面と軸方向端面とを確認できるので、短絡環5の鋳造品質の検査が容易である。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
実施の形態5.
図11は、本発明の実施の形態5に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図12は、図11の本発明の実施の形態5に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とE−E断面の模式図(b)とである。
図12では、本実施の形態の籠型モータの回転子500における全体部分の平面と断面とを示している。
図11と図12とに示すように、本実施の形態の籠型モータの回転子500は、補強カバー56と短絡環55との形状が異なる以外、実施の形態1の籠型モータの回転子100と同様である。
図11に示すように、本実施の形態の補強カバー56は、胴体部56aと、胴体部56aの軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の第1の鍔部56bと、胴体部56aの軸方向他端側の外周面から垂直方向に突出した環状の第2の鍔部56dとを有する円筒体であり、回転子軸2に装着されている。
それと、第1の鍔部56bの導体バー4と対向する部分に、短絡環55の軸方向突出部55aが挿入される短絡環突出部挿入孔56cが形成されている。
第1の鍔部56bは胴体部56aの軸方向の外側にあり、第2の鍔部56dは胴体部56aの軸方向の内側にある。
そして、胴体部56aの外周面から第2の鍔部56dの外周面までの距離が、胴体部56aの外周面から第1の鍔部56bの外周面までの距離より小さく、且つ径方向における、胴体部56aの外周面から導体バー4の最内側の位置までの距離よりも小さくなっている。
本実施の形態の籠型モータの回転子500は、実施の形態1の籠型モータの回転子100と同様な効果を有する。
さらに、補強カバー56が、第1の鍔部56bと第2の鍔部56dとを有するので、他の部分に比べて熱膨張率の大きなアルミ製の短絡環55が温度上昇により膨張する時には、補強カバー56の第1の鍔部56bの部分が短絡環55で保持される。そして、短絡環55が冷却により収縮する時には、補強カバー56の第2の鍔部56dの部分が短絡環55で保持される。
すなわち、本実施の形態の籠型モータの回転子500は、温度上昇時だけでなく、籠型モータが停止して回転子が冷却する時も、補強カバー56が短絡環55に軸方向で適切に保持される。
本実施の形態の補強カバー56は、胴体部56aの外周面から第2の鍔部56dの外周面までの距離が、胴体部56aの外周面から第1の鍔部56bの外周面までの距離より小さく、且つ径方向における胴体部56aの外周面から導体バー4の最内側の位置までの距離よりも小さくなっているので、導体バー4と短絡環55とを鋳造により一体に成型する時に、第2の鍔部56dが溶湯の流れを阻害することがない。
実施の形態6.
図13は、本発明の実施の形態6に係わる籠型モータの側面模式図である。
図13は、籠型モータ600の上半分のフレーム64を透視した図となっている。
図13に示すように、本実施の形態6の籠型モータ600は、回転子61と、回転子61の外側に配設されている固定子62と、フレーム64とを備えている。固定子62の内周面と回転子61の外周面とが、一定の空隙を設けて対向している。
また、回転子61の回転子軸63が、フレーム64の軸方向の両端の各端壁65に設けられたベアリング66に、回転可能に保持されている。
そして、本実施の形態の籠型モータ600は、回転子61に実施の形態1から実施の形態5のいずれかの回転子が用いられている。
本実施の形態の籠型モータ600は、回転子61に実施の形態1から実施の形態5のいずれかの回転子が用いられているので、使用時に回転子に発生する不具合を低減しており、信頼性に優れている。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明の籠型モータの回転子は、短絡環の金属疲労の寿命が向上しており、且つ補強カバーが、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止できるので、信頼性が要求される高速回転の籠型モータに用いられる。この回転子を用いた籠型モータは、繰返し運転の頻度が多い機械に用いられる。

Claims (15)

  1. 回転子コアを軸方向に貫通しており且つ上記回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔の各々を充填している導体バーと、各上記導体バーの端部と繋がっている短絡環と、軸方向の面が上記短絡環の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバーとを備えた籠型モータの回転子であって、
    上記導体バーと上記短絡環とが一体物であり、
    上記補強カバーが、胴体部と上記胴体部の軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部とを有する円筒体であり、
    上記胴体部の外周面と上記短絡環の内周面とが接しており、
    上記鍔部が、軸方向の面を上記短絡環の軸方向端面と接しており、
    保持環が、その内周面を上記鍔部の外周面と上記短絡環の外周面とに固着されている籠型モータの回転子。
  2. 上記補強カバーは、上記短絡環で鋳包まれており、
    上記鍔部は、上記導体バーと対向する部分に短絡環突出部挿入孔が形成されている請求項1に記載の籠型モータの回転子。
  3. 上記短絡環は、上記胴体部に固着されている請求項1に記載の籠型モータの回転子。
  4. 上記補強カバーの内周面と上記回転子コアの内周面とが回転子軸の外周面に固着されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子。
  5. 上記補強カバーは、上記胴体部の軸方向の他端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子と、前記回転子と対向して配置された固定子を備えた籠型モータ。
  7. 回転子コアを軸方向に貫通しており且つ上記回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔の各々を充填している導体バーと、各上記導体バーの端部と繋がっている短絡環と、軸方向の面が上記短絡環の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバーとを備えた籠型モータの回転子であって、
    上記導体バーと上記短絡環とが一体物であり、
    上記補強カバーが、平面形状が上記短絡環の軸方向の端面の形状と同じであるドーナツ盤状であり且つ上記導体バーと対向する部分に短絡環突出部挿入孔を形成しており、
    補強環が、その外周面を上記補強カバーの内周面と上記短絡環の内周面とに固着されており、
    保持環が、その内周面を上記補強カバーの外周面と上記短絡環の外周面とに固着されている籠型モータの回転子。
  8. 上記補強環の内周面と上記回転子コアの内周面とが回転子軸の外周面に固着されている請求項7に記載の籠型モータの回転子。
  9. 請求項7または請求項8に記載の籠型モータの回転子と、前記回転子と対向して配置された固定子を備えた籠型モータ。
  10. 回転子コアを軸方向に貫通しており且つ上記回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔の各々を充填している導体バーと、各上記導体バーの端部と繋がっている短絡環と、軸方向の面が上記短絡環の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバーとを備えた籠型モータの回転子であって、
    上記導体バーと上記短絡環とが一体物であり、
    上記補強カバーが、胴体部と上記胴体部の軸方向一端側の内周面から垂直方向に突出した環状の鍔部とを有する円筒体であり、上記鍔部の軸方向の面を上記短絡環の軸方向端面と接して且つ上記胴体部の内周面を上記短絡環の外周面に固着されており、
    補強環が、その外周面を上記鍔部の内周面と上記短絡環の内周面とに固着されている籠型モータの回転子。
  11. 上記補強環の内周面と上記回転子コアの内周面とが回転子軸の外周面に固着されている請求項10に記載の籠型モータの回転子。
  12. 請求項10または請求項11に記載の籠型モータの回転子と、前記回転子と対向して配置された固定子を備えた籠型モータ。
  13. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子の製造方法であって、
    上記保持環を上記鍔部と上記短絡環とに締り嵌めで固着する籠型モータの回転子の製造方法。
  14. 請求項7または請求項8に記載の籠型モータの回転子の製造方法であって、
    上記補強環を上記補強カバーと上記短絡環とに締り嵌めで固着し、
    上記保持環を上記補強カバーと上記短絡環とに締り嵌めで固着する籠型モータの回転子の製造方法。
  15. 請求項10または請求項11に記載の籠型モータの回転子の製造方法であって、
    上記短絡環を上記胴体部に締り嵌めで固着する籠型モータの回転子の製造方法。
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