JP6161796B2 - 籠型モータの回転子および籠型モータ - Google Patents
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Description
近年、工作機械の主軸スピンドルモータ等に用いられる籠型モータは、高性能化が要求されており、数万回/分の高回転に対応することが求められている。
そして、高速回転する籠型モータの高効率化に対応して、回転子の導体(回転子導体と記す)である、導体バー及び短絡環にアルミニウム(アルミと記す)が用いられるようになっている。
また、籠型モータが起動と停止とを繰返すと、短絡環には応力の負荷と解除とが繰返される。すなわち、短絡環に、繰返し応力が加わり金属疲労がおこる。
特に、耐力及び引張強さ等の強度が低く、且つ熱膨張率がわりあい大きいアルミを回転子導体に用いた場合は、短絡環の変形が大きくなり、発生する応力も大きくなる。また、短絡環の疲労強度が低下するとの懸念もある。
また、回転子導体の発熱により短絡環が熱膨張して変形するが、短絡環と繋がっている導体バーが短絡環より熱膨張が小さい回転子コアに拘束されているので、短絡環の外周方向と軸方向との変形を拘束することとなり、短絡環に圧縮方向の応力が発生する。
そして、起動時の遠心力に基づく周方向の引張応力は、短絡環の内周側が大きいので、繰返し応力の振幅は、短絡環の内周側ほど大きくなる。
すなわち、籠型モータの起動と停止との繰返しにより、短絡環に発生する繰返し応力の振幅を小さくできず、短絡環が金属疲労を起こしやすいとの問題があった。
すなわち、籠型モータの起動と停止との繰返しにより発生する、短絡環内周部の繰返し応力の振幅を小さくしており、金属疲労により短絡環が破壊するのを防止している。
それと、鉄心コア部と補強リングとを回転子軸に焼嵌で装着する工程において、想定された温度以上で焼嵌すると、短絡環と補強リングとの熱膨張変形量の差が焼嵌代を超えてしまい、補強リングが外れたり又は位置ずれしたりするとの問題があった。
そして、この回転子を用いた籠型モータは、使用時の回転子に発生する不具合を低減しており、信頼性に優れている。
図1は、本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図2は、図1の本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とA−A断面の模式図(b)とである。
図2では、本実施の形態の籠型モータの回転子100における全体部分の平面と断面とを示している。
補強カバー6が、胴体部6aと胴体部6aの軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部6bとを有する円筒体であり、円筒体の円周方向と直交する断面の形状がL字状であり、且つ回転子軸2に装着されている。
保持環7が、その内周面を短絡環5の外周面と補強カバー6の鍔部6bの外周面との各々と接して設けられている。
回転子コア1を形成するコア片には、上記のように、電磁鋼板が用いられている。導体バー4と短絡環5とにはアルミニウム(アルミと記す)が用いられており、導体バー4と短絡環5とは、鋳造により形成された一体物となっている。補強カバー6には、アルミより熱膨張率が小さい非磁性体のステンレス鋼が用いられており、保持環7には、ステンレス鋼と同程度の熱膨張率であり、引張強さが高いクロムモリブデン鋼(SCM)が用いられている。
所定の加工方法により、回転子コア1と補強カバー6と保持環7と回転子軸2とを作製する。
次に、回転子コア1に鋳造で導体バー4と短絡環5とを装着する。
図3は、本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、回転子コアに鋳造で導体バーと短絡環とを装着する手段を説明する模式図である。
図3は、回転子コア1に鋳造で導体バー4と短絡環5とを装着する手段の一例である。
次に、図3に示すように、補強カバー6と回転子コア1とがセットされた仮軸部品12を、金型14の端部ブロック14bに押え金13を介してボルト11で保持することにより、金型14のキャビティ14a内に、補強カバー6と回転子コア1とを配置する。
次に、金型14をダイカストマシン15にセットする。
本実施の形態ではダイカストマシン15は縦型である。
キャビティ14a内に注入されたアルミ溶湯は、下方の補強カバー6の鍔部6bに形成された短絡環突出部挿入孔6cを通過して、下方の補強カバー側の短絡環部分9を充填する。さらに、矢印Mで示すように、アルミ溶湯が、回転子コア1を軸方向に貫通しており且つ回転子コア1の周方向に一定間隔で配置されている全てのスロット孔1aを充填する。さらに、スロット孔1aを通過したアルミ溶湯が、上方の補強カバー側の短絡環部分9を充填した後、矢印Nで示すように、上方の補強カバー6の鍔部6bに形成された短絡環突出部挿入孔6cを通過して、金型14のランナー部14dを充填する。
また、本実施の形態のダイカストマシン15は、部分加圧シリンダを備えている。そして、図3に示すように、部分加圧シリンダに繋がったプランジャー18により、アルミ溶湯が凝固する際、ランナー部14dの上部からアルミ溶湯全体に圧力を加えることが可能である。
それゆえ、例え、短絡環の中にガス留が発生しても、あるいは凝固の遅い部位に引けが発生しても、圧力によりそれらを消滅させて、気泡欠陥及び巣欠陥といった鋳造欠陥が発生するのを防止できる。
図4は、本発明の実施の形態1に係わる籠型モータの回転子における、アルミ溶湯が固化した後に金型から取出された、アルミで封止されている回転子コアと補強カバーとの封止体を示す断面模式図である。
図4では、仮軸部品12も示している。
次に、図4に示す、回転子コア1と補強カバー6とがアルミで封止された封止体10から、湯口形状部19とランナー形状部20とを切断して除去する。
次に、回転子コア1の内周面と補強カバー6の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強カバー6の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強カバー6とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子100が完成する。
そこで、短絡環5の内周面が、補強カバー6の胴体部6aの外周面と接しているので、短絡環5が収縮しきれず、補強カバー6を締付ける抱きつき現象が起こり、短絡環5の内周面には、補強カバー6を焼嵌で装着した場合と同じように、短絡環5を径方向外側に膨張させるような力が働く。
また、短絡環5の軸方向端面も補強カバー6で拘束されており、短絡環5の軸方向の膨張変形も抑制されている。
つまり、短絡環5は、温度上昇及び遠心力負荷の少なくとも一方による膨張変形を、補強カバー6と保持環7とにより三方向から拘束されて押されているので、短絡環5には、常に圧縮応力が働いている。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子100は、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅が小さく、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
すなわち、補強カバー6の鍔部6bの外周面が保持環7で締付けられており、補強カバー6の胴体部6aの外周面が短絡環5で締付けられている。
それゆえ、回転子コア1と補強カバー6とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子100が高温になっても、補強カバー6が、緩んで、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
図5は、本発明の実施の形態2に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図6は、図5の本発明の実施の形態2に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とB−B断面の模式図(b)とである。
図6では、本実施の形態の籠型モータの回転子200における全体部分の平面と断面とを示している。
また、補強カバー26が、平面形状が短絡環5の軸方向の端面の形状と同じであるドーナツ盤状であり、導体バー4と対向する部分に、短絡環突出部挿入孔26cが形成されている。
保持環7が、その内周面を短絡環5の外周面と補強カバー26の外周面との各々と接して設けられている。
実施の形態1と同様にして、図4に示す回転子コア1と補強カバー6とがアルミで封止された封止体10を作製する。次に、封止体10から、湯口形状部19とランナー形状部20を切断した後、仮軸部品12を取外す。
次に、アルミで鋳包まれた補強カバー6の鍔部6bの外周部と、短絡環5の外周部とを、旋盤で外径が等しくなるように一緒に切削加工する。この時、鍔部6bの外径と短絡環5の外径とは、保持環7の内径より焼嵌代分だけ大きくしてある。鍔部6bの外径は、後述する補強カバー26の外径である。
次に、回転子コア1の内周面と補強環29の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強環29の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強環29とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子200が完成する。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子200も、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅を小さくでき、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
それゆえ、回転子コア1と補強環29とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子200が高温になっても、補強カバー26及び補強環29が、緩んで、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
図7は、本発明の実施の形態3に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図8は、図7の本発明の実施の形態3に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とC−C断面の模式図(b)とである。
図8では、本実施の形態の籠型モータの回転子300における全体部分の平面と断面とを示している。
補強カバー36が、胴体部36aと胴体部36aの軸方向一端側の内周面から垂直方向に突出した環状の鍔部36bを有する円筒体であり、円筒体の円周方向と直交する断面の形状が逆L字状である。
補強環39が、その外周面を短絡環5の内周面と補強カバー36の鍔部36bの内周面とに接するとともに、その軸方向内側の端面を回転子コア1の軸方向端面に接して、回転子軸2に装着されている。
本実施の形態の籠型モータの回転子300は、補強カバー36にはクロムモリブデン鋼(SCM)が用いられており、補強環39には非磁性のステンレス鋼が用いられている。
その他の部品の材質は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態の籠型モータの回転子300の製造では、仮軸部品へ回転子コア1をセットする。次に、回転子コア1がアルミで封止された封止体を作製する。次に、この封止体から湯口形状部とランナー形状部を切断した後、仮軸部品を取外す。
次に、短絡環5の外周部を旋盤で切削加工する。切削後の短絡環5の外径は、補強カバー36の胴体部36aの内径より焼嵌代分だけ大きくしてある。次に、補強カバー36を、短絡環5の外周面に焼嵌で装着する。
次に、回転子コア1の内周面と補強環39の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強環39の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強環39とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子300が完成する。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子300も、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅を小さくでき、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
それゆえ、回転子コア1と補強環39とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子300が高温になっても、補強カバー36及び補強環39が、緩んで、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
また、補強カバー36の鍔部36bに孔がなく、加工工数を減らすことができるので、製造コストを低減できる。
また、補強カバー36及び補強環39の装着前に、短絡環5の、内周面と外周面と軸方向端面とを確認できるので、短絡環5の鋳造品質の検査が容易である。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
図9は、本発明の実施の形態4に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図10は、図9の本発明の実施の形態4に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とD−D断面の模式図(b)とである。
図10では、本実施の形態の籠型モータの回転子400における全体部分の平面と断面とを示している。
補強カバー46が、胴体部46aと胴体部46aの軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部46bとを有する円筒体であり、円筒体の円周方向と直交する断面の形状がL字状であり、且つ回転子軸2に装着されている。
保持環7が、その内周面を、短絡環5の外周面と補強カバー46の鍔部46bの外周面との各々と、接して設けられている。
本実施の形態の籠型モータの回転子400では、補強カバー46には非磁性のステンレス鋼が用いられ、その他の部品の材質は実施の形態1と同様である。
本実施の形態の籠型モータの回転子400の製造は、仮軸部品へ回転子コア1をセットする。次に、回転子コア1がアルミで封止された封止体を作製する。次に、この封止体から湯口形状部とランナー形状部を切断した後、仮軸部品を取外す。
次に、旋盤で短絡環5の内周面を切削加工する。この時、短絡環5の内径は補強カバー46の胴体部46aの外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、補強カバー46を、短絡環5の内周面に焼嵌で装着する。
次に、回転子コア1の内周面と補強カバー46の内周面とを、内径が等しくなるように一緒に旋盤で切削加工する。この時、回転子コア1の内径と補強カバー46の内径とは、回転子軸2の外径より焼嵌代分だけ小さくしてある。次に、回転子コア1と補強カバー46とを、回転子軸2に同時に焼嵌で装着して、籠型モータの回転子400が完成する。
それゆえ、本実施の形態の籠型モータの回転子400も、モータの起動と停止とを繰返した場合の短絡環5に発生する応力の振幅を小さくでき、短絡環5の金属疲労の寿命を向上させることが可能である。
すなわち、補強カバー46の鍔部46bの外周面が保持環7で締付けられており、補強カバー46の胴体部46aの外周面が短絡環5で締付けられている。
それゆえ、回転子コア1と補強カバー46とを回転子軸2に焼嵌で装着する場合に、想定以上に加熱されても、あるいは、籠型モータの駆動により回転子400が高温になっても、補強カバー46が、外れたり又は位置ずれしたりするのが防止される。
また、補強カバー46及び保持環7の装着前に、短絡環5の、内周面と外周面と軸方向端面とを確認できるので、短絡環5の鋳造品質の検査が容易である。
なお、本実施の形態の籠型モータの回転子は、焼嵌で装着している部品を圧入など他の締め付ける方法で装着しても良い。すなわち、締り嵌めで装着されれば良い。
図11は、本発明の実施の形態5に係わる籠型モータの回転子の断面模式図である。
図12は、図11の本発明の実施の形態5に係わる籠型モータの回転子における、矢印Xで示す方向から見た平面模式図(a)とE−E断面の模式図(b)とである。
図12では、本実施の形態の籠型モータの回転子500における全体部分の平面と断面とを示している。
図11に示すように、本実施の形態の補強カバー56は、胴体部56aと、胴体部56aの軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の第1の鍔部56bと、胴体部56aの軸方向他端側の外周面から垂直方向に突出した環状の第2の鍔部56dとを有する円筒体であり、回転子軸2に装着されている。
それと、第1の鍔部56bの導体バー4と対向する部分に、短絡環55の軸方向突出部55aが挿入される短絡環突出部挿入孔56cが形成されている。
そして、胴体部56aの外周面から第2の鍔部56dの外周面までの距離が、胴体部56aの外周面から第1の鍔部56bの外周面までの距離より小さく、且つ径方向における、胴体部56aの外周面から導体バー4の最内側の位置までの距離よりも小さくなっている。
さらに、補強カバー56が、第1の鍔部56bと第2の鍔部56dとを有するので、他の部分に比べて熱膨張率の大きなアルミ製の短絡環55が温度上昇により膨張する時には、補強カバー56の第1の鍔部56bの部分が短絡環55で保持される。そして、短絡環55が冷却により収縮する時には、補強カバー56の第2の鍔部56dの部分が短絡環55で保持される。
すなわち、本実施の形態の籠型モータの回転子500は、温度上昇時だけでなく、籠型モータが停止して回転子が冷却する時も、補強カバー56が短絡環55に軸方向で適切に保持される。
図13は、本発明の実施の形態6に係わる籠型モータの側面模式図である。
図13は、籠型モータ600の上半分のフレーム64を透視した図となっている。
図13に示すように、本実施の形態6の籠型モータ600は、回転子61と、回転子61の外側に配設されている固定子62と、フレーム64とを備えている。固定子62の内周面と回転子61の外周面とが、一定の空隙を設けて対向している。
また、回転子61の回転子軸63が、フレーム64の軸方向の両端の各端壁65に設けられたベアリング66に、回転可能に保持されている。
そして、本実施の形態の籠型モータ600は、回転子61に実施の形態1から実施の形態5のいずれかの回転子が用いられている。
本実施の形態の籠型モータ600は、回転子61に実施の形態1から実施の形態5のいずれかの回転子が用いられているので、使用時に回転子に発生する不具合を低減しており、信頼性に優れている。
Claims (15)
- 回転子コアを軸方向に貫通しており且つ上記回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔の各々を充填している導体バーと、各上記導体バーの端部と繋がっている短絡環と、軸方向の面が上記短絡環の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバーとを備えた籠型モータの回転子であって、
上記導体バーと上記短絡環とが一体物であり、
上記補強カバーが、胴体部と上記胴体部の軸方向一端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部とを有する円筒体であり、
上記胴体部の外周面と上記短絡環の内周面とが接しており、
上記鍔部が、軸方向の面を上記短絡環の軸方向端面と接しており、
保持環が、その内周面を上記鍔部の外周面と上記短絡環の外周面とに固着されている籠型モータの回転子。 - 上記補強カバーは、上記短絡環で鋳包まれており、
上記鍔部は、上記導体バーと対向する部分に短絡環突出部挿入孔が形成されている請求項1に記載の籠型モータの回転子。 - 上記短絡環は、上記胴体部に固着されている請求項1に記載の籠型モータの回転子。
- 上記補強カバーの内周面と上記回転子コアの内周面とが回転子軸の外周面に固着されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子。
- 上記補強カバーは、上記胴体部の軸方向の他端側の外周面から垂直方向に突出した環状の鍔部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子と、前記回転子と対向して配置された固定子を備えた籠型モータ。
- 回転子コアを軸方向に貫通しており且つ上記回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔の各々を充填している導体バーと、各上記導体バーの端部と繋がっている短絡環と、軸方向の面が上記短絡環の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバーとを備えた籠型モータの回転子であって、
上記導体バーと上記短絡環とが一体物であり、
上記補強カバーが、平面形状が上記短絡環の軸方向の端面の形状と同じであるドーナツ盤状であり且つ上記導体バーと対向する部分に短絡環突出部挿入孔を形成しており、
補強環が、その外周面を上記補強カバーの内周面と上記短絡環の内周面とに固着されており、
保持環が、その内周面を上記補強カバーの外周面と上記短絡環の外周面とに固着されている籠型モータの回転子。 - 上記補強環の内周面と上記回転子コアの内周面とが回転子軸の外周面に固着されている請求項7に記載の籠型モータの回転子。
- 請求項7または請求項8に記載の籠型モータの回転子と、前記回転子と対向して配置された固定子を備えた籠型モータ。
- 回転子コアを軸方向に貫通しており且つ上記回転子コアの周方向に一定間隔で配置されている複数のスロット孔の各々を充填している導体バーと、各上記導体バーの端部と繋がっている短絡環と、軸方向の面が上記短絡環の軸方向端面と接するとともに中心部に孔を有する補強カバーとを備えた籠型モータの回転子であって、
上記導体バーと上記短絡環とが一体物であり、
上記補強カバーが、胴体部と上記胴体部の軸方向一端側の内周面から垂直方向に突出した環状の鍔部とを有する円筒体であり、上記鍔部の軸方向の面を上記短絡環の軸方向端面と接して且つ上記胴体部の内周面を上記短絡環の外周面に固着されており、
補強環が、その外周面を上記鍔部の内周面と上記短絡環の内周面とに固着されている籠型モータの回転子。 - 上記補強環の内周面と上記回転子コアの内周面とが回転子軸の外周面に固着されている請求項10に記載の籠型モータの回転子。
- 請求項10または請求項11に記載の籠型モータの回転子と、前記回転子と対向して配置された固定子を備えた籠型モータ。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の籠型モータの回転子の製造方法であって、
上記保持環を上記鍔部と上記短絡環とに締り嵌めで固着する籠型モータの回転子の製造方法。 - 請求項7または請求項8に記載の籠型モータの回転子の製造方法であって、
上記補強環を上記補強カバーと上記短絡環とに締り嵌めで固着し、
上記保持環を上記補強カバーと上記短絡環とに締り嵌めで固着する籠型モータの回転子の製造方法。 - 請求項10または請求項11に記載の籠型モータの回転子の製造方法であって、
上記短絡環を上記胴体部に締り嵌めで固着する籠型モータの回転子の製造方法。
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