JP7244236B2 - アウタロータ型のモータのためのロータ、当該ロータを備えるモータ、当該モータを備えるターボ分子ポンプおよび当該モータを備える基板回転装置 - Google Patents

アウタロータ型のモータのためのロータ、当該ロータを備えるモータ、当該モータを備えるターボ分子ポンプおよび当該モータを備える基板回転装置 Download PDF

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Description

本発明は、アウタロータ型のモータのためのロータ、当該ロータを備えるモータ、当該モータを備えるターボ分子ポンプおよび当該モータを備える基板回転装置に関する。
気体を排気する真空用ポンプの一種に、動翼を高速回転させることで真空を生成するターボ分子ポンプ(Turbo Molecular Pump, TMP)やねじ溝式ポンプがある。一般的に、TMPの動翼はモータによって回転運動させられる。特許文献1(特開2000-27789号公報)には、中空部を有する内筒と、内筒の外周に設けられるアウタロータ型のモータを備えるTMPが開示されている。特許文献1に示されるようなTMPは、回転自在な動翼であって、複数の段を有する動翼と、動翼を支持する回転部と、動翼に対して互い違いに設けられた静翼であって、複数の段を有する静翼と、を備える。
特開2000-27789号公報
特許文献1においてロータそれ自体の構造は詳述されていない。そこで出願人がロータの構造について検討したところ、以下の課題を見出した。出願人が見出した課題について、図1、図2および図3を用いて説明する。
図1はアウタロータ型の誘導モータにおいて用いられるロータ100を示す模式図である。図1Aはロータ100の上面図である。図1Bは、図1Aにおいて「A-A」と示された切断線におけるロータ100の正面分解断面図である。図1Cは、組み立てられた状態のロータ100の正面断面図である。ロータ100は、ロータコア110、メタルバー120(図1では代表して1つのメタルバーにのみ符号が付されている)およびエンドリング130を備える。ロータ100は、ロータ100の内周方向の空間に設けられたステータ250(図2参照)と組み合わされて、モータ260(図2参照)の少なくとも一部を構成する。
図2は、図1のロータ100を用いたTMP200の正面断面図である。TMP200は、円筒状の内筒210と、内筒210の外周に設けられたモータ260と、モータ260の外周に設けられた動翼220と、動翼220の外側に設けられた外筒と、前記外筒の内側かつ前記動翼の外側に設けられた静止翼230と、を備える。より詳しくは、ロータ100は動翼220の内周面に設けられている。また、内筒210の外周面にはロータ100と対向するようにステータ250が設けられている。ロータ100とステータ250によりモータ260の少なくとも一部が構成される。さらに、内筒210と動翼220との間にはシール部材270が設けられる。なお、シール部材270はたとえば内筒210にのみ接触していてよい。
図3は、図1のロータ100において用いられるロータコア110を示す模式図である。図3Aはロータコア110の上面図である。図3Bは、図3Aにおいて「B」と示された部分の拡大図である。
ロータコア110は、ステータ250による磁界と相互作用することによって誘導電流を生じさせるための部材である。ロータコア110は実質的に円筒状(円環状)である。ロータコア110は例えば鋼板から形成されてよい。より具体的には、ロータコア110は、薄い電磁鋼板(たとえば0.5mm厚の電磁鋼板)を軸方向に複数層(たとえば50層)積層させることで形成されてよい。ロータコア110の内周面には、後述するメタルバー120を挿入するためのコア溝111(図1および図3では代表して1つのコア溝にのみ符号が付されている)が設けられている。図1および図3の例では、コア溝111は矩形状の溝である。また、図1および図3の例では、コア溝111が30度ごとに1つ設けられており、コア溝111の総数は12個である。ただし、図示したコア溝111と異なるコア溝111を採用することも可能である。コア溝111はたとえばアリ溝であってもよい。コア溝111の個数(コア溝111のピッチ)は任意である。
コア溝111にはメタルバー120が挿入される。換言すれば、メタルバー120はロータコア110の内周部分に固定される。また、メタルバー120のそれぞれは、ロータコア110の軸方向に延びている。図1では直方体状のメタルバー120が図示されている(図1では代表して1つのメタルバーにのみ符号が付されている)。また、図1では、メタルバー120の個数は12個である。コア溝111に対応した形状であれば、メタルバー120の形状は直方体状に限らない。逆の観点から言えば、メタルバー120の形状に対応した形状であれば、コア溝111の形状は限定されない。メタルバー120の少なくとも一部は導電体である。好ましくは、メタルバー120は純アルミニウム(JIS規格上では「A1100」)またはアルミニウム合金、より具体的にはAl-Mg-Si系合金(JIS規格上では「A6061」)から形成される。純アルミニウムまたはアルミニウム合金によりメタルバー120を形成することで、剛性及び導電性を有する軽量なメタルバー120を得ることができる。
ロータ100はエンドリング130を備える。エンドリング130は「短絡環」とも呼ばれ、メタルバー120同士を電気的に接続する部材である。具体的には、ロータコア110の上端面にエンドリング130Aが、ロータコア110の下端面にエンドリング130Bが設けられている。ただし、「ロータコア110の上端面」とは、図1B、図1Cおよび図2において上部に位置する端面である。「ロータコア110の下端面」とは、図1B、図1Cおよび図2において下部に位置する端面である。エンドリング130は実質的に円筒形状である。ロータコア110にコア溝111が設けられていることと同様に、エンドリング130にはリング溝131が設けられている(図1では代表して1つのリング溝にのみ符号が付されている)。エンドリング130の少なくとも一部は導電体である。エンドリング130をアルミニウム合金、より具体的にはAl-Mg-Si系合金(JIS規格上では「A6061」)から形成することで、剛性および導電性を有する軽量なエンドリング130を得ることができる。
メタルバー120およびエンドリング130は、ロータコア110とステータ250との相互作用により発生した誘導電流のための電流路として働く。メタルバー120およびエンドリング130を流れる誘導電流と、ステータ250による磁界との間のローレンツ力により、ロータ100全体が回転する。ロータ100が回転することにより、その外周に固定された動翼220も回転する。動翼220は、たとえばエンドリング130と動翼220とをはめ合うことによってロータ100に固定されている。より具体的には、エンドリング130と動翼220とは焼きばめにより固定されている。
図1で示したロータ100を回転させると、ロータ100の各部品は径方向の遠心力を受ける。ロータコア110およびエンドリング130は実質的に円筒形状をしているので、ロータコア110およびエンドリング130が遠心力を受けた際に、ロータコア110およびエンドリング130の内部には周方向の応力が発生する。ロータコア110が周方
向の応力を受けた場合、コア溝111の角部(図3Bにおいて点線で囲われた部分)に応力が集中する。同様に、リング溝131の角部にも応力が集中する。ロータ100の回転数(回転速度)は数万rpm以上にもなり得るので、コア溝111の角部および/またはリング溝131の角部が受ける応力は非常に強くなり得る。モータ260の大型化に伴いロータ100が大径化すると、発生する遠心力が強くなり得るので、コア溝111の角部および/またはリング溝131の角部が受ける応力はさらに強くなり得る。コア溝111の角部および/またはリング溝131の角部に集中する強い応力は、ロータコア110および/またはエンドリング130の形状を変化させ得、最終的にはモータ260の性能を変化させ得る。特に、ロータ100の各部品が薄肉化されている場合、各部品の剛性は低下し得るので、応力の集中という問題は顕著になる。
本願は、ロータコア110および/またはエンドリング130内部の応力の集中を抑制することを1つの目的にする。
本願は、一実施形態として、アウタロータ型のモータのためのロータであって、ロータは、実質的に円筒状のロータコアであって、複数の独立した円弧部に分割されているロータコアと、ロータコアの内周部分に固定される複数のメタルバーであって、それぞれのメタルバーはロータコアの軸方向に延びる、複数のメタルバーと、複数のメタルバー同士を電気的に接続するエンドリングと、を備える、ロータを開示する。
ロータの上面図である。 図1Aにおいて「A-A」と示された切断線におけるロータの正面分解断面図である。 組み立てられた状態のロータの正面断面図である。 図1のロータを用いたTMPの正面断面図である。 図1のロータにおいて用いられるロータコアの上面図である。 図3Aにおいて「B」と示された部分の拡大図である。 一実施形態にかかるロータコアの上面図である。 一実施形態にかかるエンドリングおよびエンドリングに溶接されたメタルバーの上面図である。 図5Aにおいて「C」と示された部分の拡大図である。 スペーサを備えるモータを備えるTMPの正面断面図である。 モータを備える基板回転装置の正面断面図である。 基板回転装置を備える基板洗浄装置の正面断面図である。 基板洗浄装置を備える基板処理装置の上面図である。 図6の部分拡大図である。図10ではモータ付近が拡大されている。
以下では、図4から図7の各図を参照しつつ、本願にかかる発明の実施形態についての詳細を説明する。なお、特に断りの無い限りまたは矛盾が生じない限り、図4から図7に示された各部品、各部分または各要素のうち、図1から図3で既に示された部品等は、図1から図3で示された部品等と同一または類似の性質または特性等を有していてよい。
<分割されたロータコアについて>
図4は一実施形態にかかるロータコア110を示す上面図である。ロータコア110は金属(たとえばアルミ)から形成されていてもよく、その他の材質から形成されていてもよい。「その他の材質」はたとえばFRPを含んでよい。図4のロータコア110は、実質的に円弧状の複数の部品から構成されている。以下では、「実質的に円弧状の部品」を
「円弧部400」と称する。複数の円弧部400が組み合わされることで、ロータコア110は全体として実質的に円筒状となる。すなわち、円弧部400のそれぞれの中心角の総和はおよそ360°となる。図4のロータコア110は複数の円弧部400に分割されていると表現することもできる。ここで「ロータコア110は複数の円弧部400に分割されている」とは「1つのロータコア110を複数の円弧部400に切断すること」のみを意味するのではない。複数の円弧部400は、それぞれ独立の材料から加工され、形成され、または、製作されてよい。
図4の例では、実質的に半円状の円弧部400Aおよび円弧部400Bが示されている。円弧部400Aおよび円弧部400Bは互いに独立している。換言すれば、ロータ100が組み立てられた場合であっても、円弧部400Aは円弧部400Bと結合されない。ここで、「結合」と「接触」とは異なった意味である。したがって、「円弧部400Aと円弧部400Bとが接触しているが、円弧部400Aが円弧部400Bと結合されていない」という状態が起こり得ることに留意すべきである。
図4では、円弧部400Aおよび円弧部400Bの端部はV字状または逆V字状に形成されている。しかし、円弧部400Aおよび円弧部400Bの端部の形状は任意であってよい。また、図4では2つの円弧部400からロータコア110が構成されるとして説明したが、ロータコア110は3つ以上の円弧部400から構成されてもよい。また、図4では、図示の便宜のため、円弧部400Aと円弧部400Bとの間に目視可能な大きさの空隙が設けられている。しかし、円弧部400Aと円弧部400Bとの間に大きな空隙が存在すると、モータ260の性能が本来所望していた性能とならない可能性がある。さらに、円弧部400Aと円弧部400Bとの間に大きな空隙が存在すると、ロータ100の回転がアンバランスになる可能性がある。ロータコア110の具体的な形状等(空隙の大きさを含む)は、モータ260の必要な出力、回転数および安定性などによって決定されることが好ましい。
図4のロータコア110は複数の独立した円弧部400に分割される。したがって、ロータコア110が遠心力を受けた場合であっても、図4のロータコア110の内部に発生する周方向の応力は比較的弱い。よって、コア溝111の角部が受ける応力も弱くなる。応力の問題を解決した、本明細書に記載のロータ100を採用することにより、所望の性能のモータ260および/またはTMP200を提供すること、または、モータ260および/またはTMP200の性能を向上させることができる。
後述するように、ある実施形態におけるメタルバー120の厚みは、図1で示されたメタルバー120の厚みよりも薄くなりうる。したがって、図4におけるコア溝111の深さ図1におけるコア溝111の深さより浅くてもよい。
<エンドリングとメタルバーの溶接について>
図2に示したように、ロータコア110の外周には動翼220が設けられる。したがって、図4のロータ100を回転させると、円弧部400Aおよび円弧部400Bが動翼220を径方向外側に押すこととなる。
動翼220が径方向外側に押されると、動翼220とエンドリング130との間のはめあい圧力が低下すると考えられる。換言すれば、動翼220が径方向外側に押されると、エンドリング130を外周から押さえつける力が低下すると考えられる。したがって、ロータ100を回転させた場合にエンドリング130の内部に発生する応力が大きくなり得る。一見すると、ロータコア110同様にエンドリング130を複数の独立した部品から構成することでエンドリング130の内部に発生する応力の問題を解決できるようにも思える。しかし、エンドリング130には誘導電流が流れるので、エンドリング130のそ
れぞれは一体形成されていることが好ましい。
エンドリング130における応力集中の問題を解決するため、一実施形態においては、メタルバー120が溶接によってエンドリング130に接合されている。ここで、「溶接」とは広義の溶接を意味する。具体的には、「溶接」には「融接」「圧接」および「ろう接」が含まれる。エンドリング130とメタルバー120との間の溶接について、図5を用いて説明する。図5Aはエンドリング130およびエンドリング130に溶接されたメタルバー120の上面図である。図5Bは、図5Aにおいて「C」と示された部分の拡大図である。
図5では、円筒状のエンドリング130の内周面にメタルバー120が溶接されている。好ましくは、メタルバー120の辺(エッジ)のうちエンドリング130の内周面と接触する辺(図5Bにおいて点線で囲まれた部分)は融接により接合されている。融接により、メタルバー120の辺とエンドリング130とを強固に接合することが可能である。さらに好ましくは、メタルバー120の面のうちエンドリング130の内周面と対向する面(図5Bにおいて一点鎖線で囲まれた部分)はろう接により接合されている。メタルバー120をたとえば四角柱状(特に直方体状)に形成した場合、メタルバー120とエンドリング130との間にはわずかな隙間が生じる。ろう接を用いることで、メタルバー120とエンドリング130との間の隙間を埋めることができる。隙間を埋めることにより、メタルバー120とエンドリング130とを強固に接合することができる。かつ、隙間を埋めることにより、メタルバー120は(ろう材を介して)エンドリング130に面接触することとなる。したがって、メタルバー120とエンドリング130との間に電流が流れることを確実にすることができる。異なった観点から表現すれば、ろう接を用いることにより、メタルバー120のうちエンドリング130との接触面を、エンドリング130の内周に沿った形状にする必要がなくなる。換言すれば、ろう接を用いることにより、四角柱状、特に直方体状のメタルバー120を用いることが可能になる。四角柱状または直方体状のメタルバー120は、一部が湾曲したメタルバー120よりも容易に製作可能である。
メタルバー120を溶接によりエンドリング130に接合することで、リング溝131が不要になる。したがって、リング溝131の角部に応力が集中することを防止することが可能である。ただし、メタルバー120とエンドリング130を溶接した上で、エンドリング130にリング溝131などの溝構造を設けることが排除されるわけではない。また、溶接の種類は明示したものに限られない。たとえば、メタルバー120とエンドリング130とは超音波はんだによって接合されていてよい。なお、超音波はんだは溶接の一種、より具体的にはろう接の一種である。さらに、メタルバー120の辺および面のどちらか一方のみが溶接により接合されていてもよい。
上述のとおり、好ましい形態においては、メタルバー120もエンドリング130も同種のアルミニウム合金、たとえばAl-Mg-Si系合金(JIS規格上では「A6061」)から形成される。したがって、メタルバー120を容易にエンドリング130に溶接することが可能である。
<スペーサについて>
図4のロータコア110が遠心力を受けると、円弧部400A自身および円弧部400B自身が径方向外側への力を受ける。換言すれば、ロータコア110が回転した場合、円弧部400Aおよび円弧部400Bは、円弧部400Aと円弧部400Bとの間の空隙が広がる方向の力を受ける。したがって、図4のロータコア110を回転させると、円弧部400Aおよび円弧部400Bが動翼220を径方向外側に押すこととなる。動翼220が径方向外側に押されると、動翼220が変形してしまう可能性がある。TMPにおいて
動翼220が変形するとTMPの性能および寿命が低下する可能性がある。モータ260がTMP以外の装置に取り付けられている場合であっても、ロータコア110は、モータ260の外周部に設置される部材を変形させる可能性がある。
動翼220またはモータ260の外周部に設置される部材の変形の問題を解決するため、一実施形態にかかるモータ260はスペーサ600(スペーサ600Aおよびスペーサ600B)を備える。図6は、スペーサ600を備えるモータ260を備えるTMP200の正面断面図である。後述する通り、スペーサ600はロータ100の外周部に設けられているので、スペーサ600はモータ260のもっとも外周の部分に位置する部品であるといえる。したがって、図6の構成においては「動翼220はモータ260の外周部に設けられている」と表現できる。
スペーサ600は実質的に円筒状の部材である。スペーサ600はロータ100の外周に設けられる。具体的には、2つのスペーサ600(スペーサ600Aおよびスペーサ600B)が、ロータ100の軸方向からロータ100を挟み込むように配置される。スペーサ600のそれぞれは、はめ合いによってエンドリング130のそれぞれと固定されている。より具体的には、スペーサ600Aはエンドリング130Aに焼きばめによって固定され、スペーサ600Bはエンドリング130Bに焼きばめによって固定されている。スペーサ600がエンドリング130を外周から押すことによって、エンドリング130内部に発生する応力を低減することが可能である。ずれや振動を防ぐため、スペーサ600は、ロータコア110と接触するように構成されていることが好ましい。ただし、スペーサ600は、ロータコア110と接触しないように構成されていてもよい。スペーサ600は、動翼220にはめ込まれて用いられる。より具体的には、スペーサ600のそれぞれと動翼220は焼きばめにより固定される。2つのスペーサ600の側面積の合計は、ロータコア110の側面積(円弧部400Aおよび円弧部400Bの側面積の合計)より大きいことが好ましい。
ロータコア110と動翼220との間にスペーサ600を介在させることによって、ロータコア110が動翼220を直接押さないようになる。ロータコア110がスペーサ600を径方向外側に押したとしても、スペーサ600の側面積は大きいので、動翼220(またはモータ260の外周部に設けられた何らかの部品)の変形量は少なくなると考えられる。
好ましくは、スペーサ600は、軽量かつ剛性の高いアルミニウム合金から形成される。なお、スペーサ600は、誘導電流のための電流路となることを意図された部材ではない。したがって、エンドリング130およびメタルバー120と異なり、スペーサ600の導電性を高くする必要はない。よって、スペーサ600は、ジュラルミン、超ジュラルミンまたは超々ジュラルミン(JIS規格上ではそれぞれ「A2017」、「A2024」および「A7075」)から形成されてよい。また、スペーサ600の材質はアルミニウム合金に限られない。たとえば、スペーサ600は、非磁性のステンレス材(例えばSUS630等)から形成されてもよい。そのようなステンレス材は、たとえば、純アルミニウムよりも20倍程度高い抵抗率を有し得る。また、スペーサ600は高強度樹脂材FRPやカーボンファイバーから形成されてもよい。
また、スペーサ600Aとスペーサ600Bとは電気的に接触していないことが好ましい。より具体的には、スペーサ600Aとスペーサ600Bとの間には空隙が設けられる。2つのスペーサ600のそれぞれを電気的に非接触とすることで、誘導電流が本来流れるべき電流路(エンドリング130およびメタルバー120)を流れることを確実にすることができる。なお、ロータコア110が積層体である場合、ロータコア110の1層分の厚さより、2つのスペーサ600間の空隙の軸方向の長さが小さいことが好ましい。た
とえばロータコア110が0.5mm厚の電磁鋼板の積層体である場合、2つのスペーサ600間の空隙は0.2mmであってよい。空隙を小さくすることで、スペーサ600がロータコア110の全ての層を支えることができるようになる。
スペーサ600はアルミニウム合金などの導電体で形成され得る。スペーサ600が導電性を有する場合は、モータ260内部で生じる電流(誘導電流)は所望の電流路以外の電流路を流れ得る。誘導電流が所望の電流路で流れることをより確実にするために、スペーサ600Aおよびスペーサ600Bの少なくとも一方、好ましくの双方は絶縁層を有してよい。図10は図6の部分拡大図である。図10ではモータ260付近が拡大されている。ただし、図10のスペーサ600Aおよび600Bのそれぞれは絶縁層1000を有する点において図6と異なる。絶縁層1000は樹脂コーティングによって形成されてよい。ただし、他の手法によって絶縁層1000が形成されてもよい。。絶縁層1000は少なくともスペーサ600とエンドリング130との間およびスペーサ600とロータコア110との間に設けられる。絶縁層1000はスペーサ600とエンドリング130とを絶縁し、かつ、スペーサ600とロータコア110を絶縁する。
<メタルバーの厚みについて>
メタルバー120の厚みが大きい場合、ロータ100を回転させた場合のメタルバー120内部の応力が大きくなる。薄型のメタルバー120を用いることで、メタルバー120内部に発生する応力を低減することが可能である。一方で、後述するように、メタルバー120の厚みによって銅損の値が変化する。
出願人は、メタルバー120の厚みには最適解(仮に最適解でなくとも、局所解)が存在することを見出した。メタルバー120の厚みを最適化して銅損を最小化することにより、モータ260の性能、ひいてはTMP200の性能を向上させることができると考えられる。
メタルバー120の厚みについて、以下詳述する。なお、以下では、各部品の寸法および特性を以下の記号で表現する(記号については、図5および図6も参照のこと)。ただし、エンドリング130Aと120Bは上下が反転した同一形状を有するものとする。
x:メタルバー120の厚み(単位はメートル)
w:メタルバー120の幅(単位はメートル)
bar:メタルバー120の軸方向の長さ(メタルバー120の高さとも表現可能、単位はメートル)
ring:エンドリング130の軸方向の長さ(エンドリング130の高さとも表現可能、単位はメートル)
inner:ロータ100の内半径(1つのメタルバー120と、そのメタルバー120に対向するメタルバー120との間の距離の半分の長さとも表現可能、単位はメートル)
outer:エンドリング130の外半径(単位はメートル)
ρbar:メタルバー120の抵抗率(単位はオームメートル)
bar:すべてのメタルバー120の抵抗値の合計(単位はオーム)
ρring:エンドリング130の抵抗率(単位はオームメートル)
ring:すべてのエンドリング130の抵抗値の合計(単位はオーム)
total:すべてのメタルバー120およびすべてのエンドリング130の抵抗値の合計、すなわちRbarとRringの和(単位はオーム)
bar:メタルバー120の本数(無次元数)
ring:エンドリング130の個数(無次元数)
なお、メタルバー120およびエンドリング130の実際の寸法が場所によって異なる場合、計算には、実際の寸法の平均値を用いてもよい。たとえばメタルバー120がアリほぞ形状である場合、「メタルバー120の二つの底辺(上底および下底)の長さの平均値
」をメタルバー120の幅wとしてよい。
なお、rinnerは定数であるとする。これは、ステータ250の形状が一定であるとすれば、ロータ100とステータ250の間のギャップ長は一定であることを意味する。さらに、routerは定数であるとする。これは、ステータ250の外部に取り付けられる部材(たとえば動翼220)の寸法、特に当該部材の内径寸法、によって決定される数値である。
まず、抵抗率の定義から、以下の関数により、Rring、RbarおよびRtotalとxとの関係を記載することができる。
Figure 0007244236000001
銅損は「抵抗値×(電流値の二乗)」で求められる。したがって、電流値が一定である場合、抵抗値が最小になれば銅損も最小になる。つまり、Rtotalが最小になるようにxの値を決定することにより、最も銅損の少ないモータ260を得ることができる。
一例として、次の寸法および特性を有するロータ100について、望ましいxの値を計算する。なお、自明ではあるが、xは0より大きい値となる。
w=0.012(m)
bar=0.053(m)
ring=0.014(m)
inner=0.2085(m)
outer=0.214(m)
ρbar=2.8×10-8(Ωm)
ρring=5.6×10-8(Ωm)
bar=36(本)
ring=2(個)
なお、本事例では、xは0.0055(m)より小さい値となる(0.214(m)-0.2085(m)=0.0055(m))。xが0.055m以上の値をとるとなれば、エンドリングの厚みが負の値になってしまうためである。
上記のそれぞれの値を用いた場合、A=2.51×10-5(Ω)、B=4.45×10-6(Ωm)となる。したがって、Rtotal(x)の一次導関数であるR’total(x)=0となるようにxの値を決定することで、Rtotal(x)が最小値となり、銅損を最小化することができる。一次導関数に基づくxの導出方法を下記の式により
示す。
Figure 0007244236000002
定数A、定数B、rinnerおよびrouterに前述の値を代入すると、計算上は、x=2.15×10-3の場合にR’total(x)=0となる。したがって、この例においては、メタルバー120の厚みを約2.2mmにすることによって、銅損の少ないモータ260を得ることが可能である。
<モータの応用例について>
これまでの説明では、モータ260はTMP用のモータであった。しかし、モータ260の適用範囲はTMPに限られない。モータ260の応用例について、図7を用いて説明する。図7は、半導体等の基板730を回転させるための基板回転装置700の正面断面図である。基板回転装置700は、内筒710と、内筒710の外周部に取り付けられたモータ260と、モータ260のさらに外周に設けられた基板支持部720であって、基板730を支持するための基板支持部720とを備える。内筒710に代え、中実の円柱状の部材を用いることもできる。図7におけるモータ260は、例えば図6に図示されたモータ260と同等の構成を有する。基板回転装置700を他の装置、たとえば基板研磨装置、基板洗浄装置または基板加工装置などと組み合わせることで、基板730を回転させながら基板の処理をすることが可能になる。モータ260を適用することができる装置はTMP200および基板回転装置700に限られない。
基板回転装置により基板を回転させながら基板を処理する装置の例を、図8を用いて説明する。図8は基板回転装置700’を備える基板洗浄装置800の正面断面図である。図8の基板回転装置700’は、基板支持部720’を除いて図7の基板回転装置700とほぼ同一の構造である。図8の基板支持部720’は、図7の基板支持部720と異なり、基板730のエッジ部を支えるよう構成されている。したがって、図7の構成においては、基板730の両面にアクセスすることが可能である。図示の便宜上、基板回転装置700’の部品のいくつかには符号が付されていない(図7を参照のこと)。
基板洗浄装置800は、基板回転装置700’と、ハウジング810と、洗浄アーム(820Uおよび820L)と、カップ830と、ダウンフロージェネレータ840と、を備える。ハウジング810は基板洗浄装置800の他の部品を内包する。基板支持部720は、たとえば玉軸受などの軸受(図示なし)を介してハウジング810に回転可能に取り付けられる。内筒710はハウジング810の一部であってもよい。基板730は、ハウジング810のロードポート(図示なし)から基板支持部720’に向かって搬送される。
基板洗浄装置800は、基板支持部720’により支持された基板730を洗浄するための洗浄アームを備える。一実施形態にかかる基板洗浄装置800は、基板730の上部から基板730を洗浄するためのアッパーアーム820U(“U”pper)と、基板730の下部から基板730を洗浄するためのローワーアーム820L(“L”ower)と、を備える。各アームは基板730の両面を洗浄することを可能にする。アッパーアーム820Uおよびローワーアーム820Lは上下動可能に構成される。各アームが上下動することにより、基板730の洗浄が開始され、または、停止される。アッパーアーム820Uおよびローワーアーム820Lはさらに水平移動可能に構成されている。各アームが水平移動することで、基板730のうち洗浄される領域が決定される。ローワーアーム820Lは内筒710の中空部分を介して基板730に接触可能である。
具体的には、アッパーアーム820Uおよびローワーアーム820Lのそれぞれの先端には、洗浄部材821と、液体供給ノズル822と、が設けられている。この技術分野において、洗浄部材821は「ペンシル形状の洗浄部材」とも称される。洗浄部材821が基板730と接触した状態で、基板回転装置700’が基板730を回転させることにより、基板730が洗浄される。液体供給ノズル822は基板730の洗浄のための液体、たとえば洗浄液または純水、を基板730に向けて供給する。
図8の構成では基板支持部720’および基板730に液体が付着し得る。これらの部材を回転させると、遠心力によってこれらの部材から液体が飛散し得る。飛散した液体を受けるため、基板洗浄装置800はカップ830を備える。カップ830の上端は、基板支持部720’および基板730の少なくとも一方、好ましくは双方の上端より高く位置付けられている。また、カップ830は、上部が基板回転装置700’の回転軸に向かって傾けられたリング状である。このようにカップ830を構成することで、カップ830は基板支持部720’などから飛散した液体を受けることができる。受けられた液体は、ドレンポート(図示なし)から基板洗浄装置800の外部へ排出されてよい。カップ830は回転可能に構成されてもよく、回転可能でなくともよい。カップ830を基板支持部720’とともに回転させると、液体がカップ830に衝突した際の、液体の更なる飛散を抑制することができる。一方で、回転可能でないカップ830は構成が簡易であり、低コストであるという利点がある。
基板洗浄装置800の上部にはダウンフロージェネレータ840が設けられている。ダウンフロージェネレータ840はハウジング810内にダウンフローを生成する。ハウジング810内の気流を制御することによって、ハウジング810内の微粒子(異物)の挙動を制御することができる。
図8および図8に関連する説明により、一実施形態にかかるモータを備える基板回転装置を備える基板洗浄装置の詳細が明らかにされる。ただし、図7および図8は例示に過ぎないことに留意されたい。たとえば、基板洗浄装置800は、アッパーアーム820Uとローワーアーム820Lの一方のみを有してもよい。たとえば、洗浄部材821に代え、高圧で液体を噴射することで基板を洗浄する機構が用いられてもよい。その他、基板回転
装置(700、700’)および基板洗浄装置800の具体的な構成は当業者によって適宜決定されてよい。一実施形態にかかる基板洗浄装置によれば、基板を高速かつ確実に回転させながらより適切に洗浄することができる。
図8の基板洗浄装置800を備える装置の例を、図9を用いて説明する。図9は基板洗浄装置800を備える基板処理装置900を模式的に示す上面図である。図9の基板処理装置900は、ロード・アンロード部910と、研磨部920と、ウエハステーション930とを備える。基板処理装置900はさらに、基板搬送ユニット940と、基板洗浄部950と、制御部960とを備える。
ロード・アンロード部910は、FOUP911と、ロード・アンロード部の搬送ロボット912とを備えてよい。研磨部920は、第1の研磨装置921、第2の研磨装置922、第3の研磨装置923および第4の研磨装置924を備えてよい。それぞれの研磨装置はたとえばCMP装置であってよい。基板洗浄部950は1つまたは複数(図9では3つ)の基板洗浄装置800を備えてよい。基板洗浄部950はさらに第1の洗浄部搬送ロボット954および第2の洗浄部搬送ロボット955を備えてよい。
基板は、ロード・アンロード部910によってロードされる。ロードされた基板はたとえば搬送ロボット912によって研磨部920まで搬送される。搬送ロボット912に追加してまたは代替して、基板搬送ユニット940がロードされた基板を搬送してもよい。研磨部920で研磨された基板は基板搬送ユニット940によりウエハステーション930へと収容される。ウエハステーション930に収容された基板は第1の洗浄部搬送ロボット954により取り出される。第1の洗浄部搬送ロボット954は基板を一つの基板洗浄装置800へ搬送する。基板は基板洗浄装置800によって洗浄される。洗浄された後の基板は第1の洗浄部搬送ロボット954および/または第2の洗浄部搬送ロボット955によって搬送される。洗浄された後の基板は他の基板洗浄装置800によってさらに洗浄され得る。洗浄された後の基板はたとえば第2の洗浄部搬送ロボット955、基板搬送ユニット940および/または搬送ロボット912などによって基板処理装置900から取り出され得る。
一実施形態にかかる基板処理装置900は、研磨部920によって研磨された基板を基板洗浄装置800によって適切に洗浄することができる。図9は例示に過ぎないことに留意されたい。基板処理装置900の具体的な構成は当業者によって適宜決定されてよい。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきた。上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。モータ260は、本明細書に開示された全ての要素または特徴を備えなくともよい。一例として、少なくとも一部が複数の円弧部400から構成されるロータコア110を備えるモータ260であって、エンドリング130とメタルバー120とが溶接されていないモータ260を使用することもできる。さらなる一例として、少なくとも一部が複数の円弧部400から構成されるロータコア110を備えるモータ260であって、スペーサ600を備えないモータ260を使用することもできる。
本願は、一実施形態として、アウタロータ型のモータのためのロータであって、ロータは、実質的に円筒状のロータコアであって、複数の独立した円弧部に分割されているロータコアと、ロータコアの内周部分に固定される複数のメタルバーであって、それぞれのメ
タルバーはロータコアの軸方向に延びる、複数のメタルバーと、複数のメタルバー同士を電気的に接続するエンドリングと、を備える、ロータを開示する。
このロータは、ロータコア内部に発生する応力を低減し得るという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、メタルバーは、エンドリングの内周面に溶接されている、ロータ、を開示する。
このロータは、エンドリング内部に発生する応力を低減し得るという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、メタルバーは直方体形状またはアリ溝形状であり、メタルバーの厚みは、メタルバーの幅の半分以下である、ロータ、を開示する。
このロータは、メタルバー内部に発生する応力を低減し得るという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、メタルバーの辺のうちエンドリングの内周面に接触する辺は融接されており、メタルバーの面のうちエンドリングの内周面と対向する面はろう接されている、ロータ、を開示する。
このロータは、メタルバーとエンドリングの固定およびメタルバーとエンドリングとの間の導通を確実にするという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、本明細書に記載のロータと、ロータの内周方向の空間にロータと対向するように設けられたステータと、を備える、モータ、を開示する。
この開示内容により、本明細書に記載のロータはモータに適用可能であることが明らかとなる。
さらに本願は、一実施形態として、ロータの外周に設けられた実質的に円筒状のスペーサを備える、モータ、を開示する。さらに本願は、一実施形態として、スペーサの側面積は、ロータコアの側面積より大きい、モータ、を開示する。
これらのモータは、モータの外周に設置される部材(たとえばTMPの動翼)の変形を抑止することができるという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、ロータは、エンドリングを2つ備え、エンドリングのそれぞれは、ロータコアの端面のそれぞれに設けられており、モータは、スペーサを2つ備え、スペーサのそれぞれは、エンドリングのそれぞれに固定されており、スペーサのそれぞれは電気的に非接触であり、前記スペーサの表面には、前記エンドリングと前記スペーサを絶縁するためおよび前記ロータコアと前記スペーサを絶縁するための絶縁層が設けられている、モータ、を開示する。
このモータは、誘導電流が本来流れるべき電流路を流れることを確実にすることができるという効果を一例として奏する。
さらに本願は、ロータコアは複数の板の積層体であり、スペーサのそれぞれの間に空隙が設けられるよう、スペーサが構成されており、空隙の軸方向の長さは、ロータコアの1
層分の厚さより小さい、モータを開示する。
このモータは、スペーサがロータコアの全ての層を支えることができるようになるという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、内筒と、内筒に設けられた、本明細書に記載のモータと、モータの外周に設けられた動翼と、動翼の外側に設けられた外筒と、外筒の内側かつ動翼の外側に設けられた静止翼と、を備える、ターボ分子ポンプを開示する。さらに本願は、一実施形態として、内筒と、内筒に設けられた、請求項5から9のいずれか一項に記載のモータと、モータの外周に設けられた基板支持部と、を備える、基板回転装置を開示する。
これらの開示内容により、本明細書に記載のモータが適用される具体的な装置が説明される。
100…ロータ
110…ロータコア
111…コア溝
120…メタルバー
130…エンドリング
131…リング溝
210…内筒
220…動翼
230…静止翼
240…外筒
250…ステータ
260…モータ
270…シール部材
400…円弧部
600…スペーサ
700、700’…基板回転装置
710…内筒
720、720’…基板支持部
730…基板
800…基板洗浄装置
810…ハウジング
820U、820L…洗浄アーム(アッパーアーム、ローワーアーム)
821…洗浄部材
822…液体供給ノズル
830…カップ
840…ダウンフロージェネレータ
900…基板処理装置
910…ロード・アンロード部
912…搬送ロボット
920…研磨部
921…第1の研磨装置
922…第2の研磨装置
923…第3の研磨装置
924…第4の研磨装置
930…ウエハステーション
940…基板搬送ユニット
950…基板洗浄部
954…第1の洗浄部搬送ロボット
955…第2の洗浄部搬送ロボット
960…制御部
1000…絶縁層

Claims (8)

  1. ロータを有するアウタロータ型のモータであって、前記ロータは、
    実質的に円筒状のロータコアであって、複数の独立した円弧部に分割されている、ロータコアと、
    前記ロータコアの内周部分に固定される複数のメタルバーであって、それぞれのメタルバーは前記ロータコアの軸方向に延びる、複数のメタルバーと、
    前記複数のメタルバー同士を電気的に接続するエンドリングと、
    を備え、
    前記モータはさらに、
    前記ロータの内周方向の空間に設けられたステータであって、前記ロータと対向するステータと、
    前記ロータの外周に設けられた実質的に円筒状のスペーサと、を備え、
    前記ロータは、前記エンドリングを2つ備え、
    前記エンドリングのそれぞれは、前記ロータコアの端面のそれぞれに設けられており、
    前記モータは、前記スペーサを2つ備え、
    前記スペーサのそれぞれは、前記エンドリングのそれぞれに固定されており、
    前記スペーサのそれぞれは電気的に非接触であり、
    前記スペーサの表面には、前記エンドリングと前記スペーサを絶縁するためおよび前記ロータコアと前記スペーサを絶縁するための絶縁層が設けられている、
    モータ
  2. 請求項1に記載のモータであって、前記メタルバーは、前記エンドリングの内周面に溶接されている、モータ
  3. 請求項2に記載のモータであって、
    前記メタルバーは直方体形状またはアリ溝形状であり、
    前記メタルバーの厚みは、前記メタルバーの幅の半分以下である、モータ
  4. 請求項3に記載のモータであって、
    前記メタルバーの辺のうち前記エンドリングの内周面に接触する辺は融接されており、
    前記メタルバーの面のうち前記エンドリングの内周面と対向する面はろう接されている、モータ
  5. 請求項に記載のモータであって、前記スペーサの側面積は、前記ロータコアの側面積より大きい、モータ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のモータであって、
    前記ロータコアは複数の板の積層体であり、
    前記スペーサのそれぞれの間に空隙が設けられるよう、前記スペーサが構成されており、
    前記空隙の軸方向の長さは、前記ロータコアの1層分の厚さより小さい、モータ。
  7. 内筒と、
    前記内筒の外周に設けられた、請求項からのいずれか一項に記載のモータと、
    前記モータの外周に設けられた動翼と、
    前記動翼の外側に設けられた外筒と、
    前記外筒の内側かつ前記動翼の外側に設けられた静止翼と、
    を備える、真空ポンプ。
  8. 内筒と、
    前記内筒に設けられた、請求項からのいずれか一項に記載のモータと、
    前記モータの外周に設けられた基板支持部と、
    を備える、基板回転装置。
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