JP6165385B1 - 誘導電動機の回転子及び誘導電動機 - Google Patents

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Abstract

誘導電動機の回転子(100−1)は、回転子鉄心(1)と、回転子鉄心(1)を貫通するシャフト(2)と、回転子鉄心(1)の端部に設けられるエンドリング(3−1,3−2)と、シャフト(2)とエンドリング(3−1,3−2)の内周部(3a)との間に設けられ、外周部(4a)がエンドリング(3−1,3−2)に接する補強部材(4−1,4−2)とを備え、エンドリング(3−1,3−2)の内周部(3a)に設けられた第1の突起部(3b)が、補強部材(4−1,4−2)の外周部(4a)に設けられた第1の溝部(4b)内に嵌められていることを特徴とする。

Description

本発明は誘導電動機の回転子及び誘導電動機に関する。
近年、工作機械用の誘導電動機に対する高速回転化のニーズが高まり、このようなニーズに対応するために誘導電動機の回転子は、高速回転時に生じる遠心力に耐えうる強度を確保する必要がある。特許文献1に開示される従来の回転子は、回転子コアと、回転子コアの内部に設けられる導体バーと、回転子コアの端部に設けられ導体バーに接続される端絡環であるエンドリングと、エンドリングを覆う補強部材とを備える。補強部材はエンドリングを構成する材料よりも高い剛性の材料で製造され、エンドリングの外周部に嵌め込まれる外環状部を備える。外環状部の内周部はエンドリングの外周部に接する。特許文献1に開示される従来の回転子では、補強部材の外環状部がエンドリングの外周部に接することにより、遠心力に起因したエンドリングの変形が抑制される。
また特許文献2に開示される回転子では、補強部材がエンドリングの内周部に設けられる構造が開示されている。
特開2015−159696号公報 特開昭59−35554号公報
しかしながら特許文献1に開示される従来の回転子では、回転子の高速回転時において、補強部材の外環状部がエンドリングによって径方向に押し広げられて塑性変形した場合、エンドリングの変形を抑制する効果が維持できず、設計寿命よりも短い期間で回転子の交換を要する場合があるという課題がある。
特許文献2に開示される回転子では、補強部材がエンドリングによって径方向に押し広げられる問題は生じず、遠心力によるエンドリングの変形を抑制する効果は得られるが、十分ではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって回転子の寿命の低下を抑制できる誘導電動機の回転子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の誘導電動機の回転子は、回転子鉄心と、回転子鉄心を貫通するシャフトと、回転子鉄心の端部に設けられる環状のエンドリングと、シャフトとエンドリングの内周部との間に設けられ、外周部がエンドリングに接する補強部材とを備える。エンドリングの内周部に設けられた第1の突起部が、補強部材の外周部に設けられた第1の溝部内に嵌められ、補強部材は、補強部材の外周部の内、第1の溝部よりも回転子鉄心側の外周部の外径寸法が、第1の溝部よりも回転子鉄心とは反対側の外周部の外径寸法よりも大きいことを特徴とする。
本発明に係る誘導電動機の回転子は、回転子の寿命の低下を抑制できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の断面図 本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の回転子の断面図 図2に示すIII−III矢視断面図 図2に示すエンドリングの斜視図 図2に示す補強部材の斜視図 本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の回転子に対する比較例の断面図 図6に示す比較例の回転子が回転した際にエンドリングが変形する様子を示す図 本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の回転子が回転した際にエンドリングが変形する様子を示す図 本発明の実施の形態2に係る誘導電動機の回転子の断面図 本発明の実施の形態3に係る誘導電動機の回転子の断面図 本発明の実施の形態4に係る誘導電動機の回転子の断面図 本発明の実施の形態5に係る誘導電動機の回転子の断面図 図2に示す回転子の第1の変形例を示す図 図9に示す回転子の第1の変形例を示す図 図10に示す回転子の第1の変形例を示す図 図11に示す回転子の第1の変形例を示す図 図12に示す回転子の第1の変形例を示す図 図2に示す回転子の第2の変形例を示す図 図9に示す回転子の第2の変形例を示す図 図10に示す回転子の第2の変形例を示す図 図11に示す回転子の第2の変形例を示す図 図12に示す回転子の第2の変形例を示す図 図2に示す回転子の第3の変形例を示す図 図9に示す回転子の第3の変形例を示す図 図10に示す回転子の第3の変形例を示す図 図11に示す回転子の第3の変形例を示す図 図12に示す回転子の第3の変形例を示す図 図2に示す回転子の第4の変形例を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る誘導電動機の回転子及び誘導電動機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の断面図である。図2は本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の回転子の断面図である。図3は図2に示すIII−III矢視断面図である。図4は図2に示すエンドリングの斜視図である。図5は図2に示す補強部材の斜視図である。
図1に示す実施の形態1に係る誘導電動機300は、固定子200と、固定子200の内側に設けられる回転子100−1とを備える。固定子200は、筒状のハウジング210と、ハウジング210の内側に設けられる固定子鉄心220とを備える。固定子鉄心220は、不図示の電磁鋼板母材から環状に打ち抜かれた複数の薄板を、回転子鉄心1の中心軸AXの軸線方向D1に積層して構成される。複数の薄板は、かしめ、溶接又は接着で相互に固定される。固定子鉄心220には複数のコイル230が配置されている。軸線方向D1におけるコイル230の一端側のコイルエンドは、固定子鉄心220の一端面から軸線方向D1に突き出ている。軸線方向D1におけるコイル230の他端側のコイルエンドは、固定子鉄心220の他端面から軸線方向D1に突き出ている。
実施の形態1に係る誘導電動機の回転子100−1は、図2に示すように筒状の回転子鉄心1と、シャフト2と、回転子鉄心1の中心軸AXの軸線方向D1における一端部1b1に設けられる環状のエンドリング3−1とを備える。また回転子100−1は、軸線方向D1における他端部1b2に設けられる環状のエンドリング3−2を備える。また回転子100−1は、エンドリング3−1の内周部3aとシャフト2との間に設けられ、外周部4aがエンドリング3−1の内周部3aに接する環状の補強部材4−1を備える。また回転子100−1は、エンドリング3−2の内周部3aとシャフト2との間に設けられ、外周部4aがエンドリング3−2の内周部3aに接する環状の補強部材4−2を備える。以下では、エンドリング3−1及びエンドリング3−2をエンドリング3−1,3−2と称し、また補強部材4−1及び補強部材4−2を補強部材4−1,4−2と称する場合がある。
エンドリング3−1,3−2は、それぞれの内周部3aに設けられる環状の第1の突起部3bを備える。補強部材4−1,4−2は、それぞれの外周部4aに環状の第1の溝部4bを備える。第1の溝部4bは、第1の突起部3bが嵌まる形状である。第1の溝部4bの外径は第1の突起部3bの内径に等しい。第1の溝部4bの軸線方向D1における幅は、第1の突起部3bの軸線方向D1における幅に等しい。
回転子鉄心1は、不図示の電磁鋼板母材から環状に打ち抜かれた複数の薄板を軸線方向D1に積層して構成される。複数の薄板は、かしめ、溶接又は接着で相互に固定される。回転子鉄心1は、回転子鉄心1の外周面寄りに設けられ、中心軸AXの軸線周り方向D2に配列された複数のコアスロット5と、複数のコアスロット5のそれぞれに設けられる導体バー6とを備える。複数のコアスロット5のそれぞれは、軸線方向D1に延び、回転子鉄心1の一端部1b1から他端部1b2に貫通している。
回転子鉄心1に設けられた複数のコアスロット5は、それぞれが軸線周り方向D2にスキューされている。コアスロット5に設けられた導体バー6の軸線方向D1における一端部6aは、エンドリング3−1の回転子鉄心1側の端部3cに接続される。コアスロット5に設けられた導体バー6の軸線方向D1における他端部6bは、エンドリング3−2の回転子鉄心1側の端部3cに接続される。
エンドリング3−1、エンドリング3−2及び導体バー6の材料としてはアルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金といった導体材料を例示できる。当該導体材料を用いてダイカストによりエンドリング3−1,3−2が形成される。エンドリング3−1,3−2は、それぞれの外径が回転子鉄心1の外径と等しい。エンドリング3−1の内周部3aは、補強部材4−1の外周部4aに接している。エンドリング3−2の内周部3aは、補強部材4−2の外周部4aに接している。
物体に作用する遠心力は、物体の半径及び角速度だけでなく物体の質量にも依存する。補強部材4−1,4−2は、遠心力及び熱膨張に起因したエンドリング3−1,3−2の変形を抑制するため、遠心力に対して変形し難くする必要がある。そのため補強部材4−1,4−2には、エンドリング3−1,3−2の材料よりも単位質量当たりの引張り強度の高い材料が用いられる。具体的には補強部材4−1,4−2の材料としては、鉄、チタン又は炭素繊維強化プラスチックを例示できる。補強部材4−1,4−2はそれぞれが貫通穴4cを備える。シャフト2は、補強部材4−1,4−2のそれぞれの貫通穴4cと、回転子鉄心1の貫通穴1aとに貫通している。
回転子100−1の製作時には、まず回転子鉄心1の一端部1b1に補強部材4−1が取り付けられ、回転子鉄心1の他端部1b2に補強部材4−2が取り付けられる。次に導体材料を用いてダイカストによりエンドリング3−1,3−2が形成されることにより、第1の突起部3bが第1の溝部4bに嵌った状態で、補強部材4−1,4−2とエンドリング3−1,3−2とが一体成型される。ここで、補強部材4−1,4−2とエンドリング3−1,3−2とが一体成型された状態とは、補強部材4−1,4−2の第1の溝部4b内に、エンドリング3−1,3−2の第1の突起部3bが接した状態で嵌っていることをいう。すなわち、第1の突起部3bが第1の溝部4b内に嵌められている状態をいう。次に補強部材4−1の貫通穴4cと補強部材4−2の貫通穴4cと回転子鉄心1の貫通穴1aとが同一寸法に仕上げ加工され、これらの貫通穴4c及び貫通穴1aの内側にシャフト2がしまり嵌めされる。実施の形態1では、貫通穴4c及び貫通穴1aの内側にシャフト2が焼き嵌めされる。
補強部材4−1,4−2とエンドリング3−1,3−2とが一体成型されることにより、補強部材4−1,4−2及びエンドリング3−1,3−2を個別にシャフト2へ組み付ける場合に比べて、補強部材4−1,4−2及びエンドリング3−1,3−2をシャフト2に組み付ける時間が短縮される。また補強部材4−1,4−2及びエンドリング3−1,3−2をシャフト2に焼き嵌めすることにより、焼き嵌めしない場合に比べて、補強部材4−1,4−2が備える貫通穴4cの内周部とシャフト2の外周部との摩擦力が高まる。この摩擦力により回転子100−1の高速回転時及び熱膨張時における補強部材4−1,4−2の軸線方向D1への移動が抑制される。これにより焼き嵌めしない場合に比べて、補強部材4−1,4−2によるエンドリング3−1,3−2の補強効果が高まる。補強効果とは、遠心力及び熱膨張に起因したエンドリング3−1,3−2の変形を補強部材4−1,4−2が抑制する効果である。
図6から図8を用いて回転子100−1の補強効果を具体的に説明する。図6は本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の回転子に対する比較例の断面図である。図6に示す回転子100Aと図2に示す回転子100−1との相違点は以下の通りである。
(1)回転子100Aは、図2に示すエンドリング3−1,3−2の代わりにエンドリング3−1A,3−2Aを備える。エンドリング3−1A,3−2Aの内周部3aには、図2に示す第1の突起部3bが設けられていない。
(2)回転子100Aは、図2に示す補強部材4−1,4−2の代わりに補強部材4−1A,4−2Aを備える。補強部材4−1A,4−2Aの外周部4aには、図2に示す第1の溝部4bが設けられていない。
補強部材4−1A及び補強部材4−2Aのそれぞれの外周部4aの外径は、エンドリング3−1A及びエンドリング3−2Aのそれぞれの内周部3aの内径に等しい。補強部材4−1A及び補強部材4−2Aのそれぞれの軸線方向D1における幅は、エンドリング3−1A及びエンドリング3−2Aのそれぞれの軸線方向D1における幅に等しい。
回転子100Aの製作時は、まず回転子鉄心1の一端部1b1に補強部材4−1Aが取り付けられ、回転子鉄心1の他端部1b2に補強部材4−2Aが取り付けられる。次に導体材料を用いてダイカストによりエンドリング3−1A,3−2Aが形成されることにより、エンドリング3−1Aと補強部材4−1Aとが一体成型され、エンドリング3−2Aと補強部材4−2Aとが一体成型される。次に補強部材4−1Aの貫通穴4cと補強部材4−2Aの貫通穴4cと回転子鉄心1の貫通穴1aとが同一寸法に仕上げ加工され、これらの貫通穴4c及び貫通穴1aの内側にシャフト2が焼き嵌めされる。
図7は図6に示す比較例の回転子が回転した際にエンドリングが変形する様子を示す図である。図7には、回転子100Aが停止している時におけるエンドリング3−1Aの外形が実線で示され、回転子100Aが高速回転している時に変形したエンドリング3−1Aの外形が点線で示される。
エンドリング3−1Aと補強部材4−1Aとが一体成型されることにより、補強部材4−1Aの外周部4aがエンドリング3−1Aの内周部3aに接触し、補強部材4−1Aの外周部4aとエンドリング3−1Aの内周部3aとの間には摩擦力が生じる。この摩擦力は、回転子100Aの回転時及び熱膨張時におけるエンドリング3−1Aの変形を抑制する働きをする。ここで回転子100Aの高速回転時及び熱膨張時に、エンドリング3−1Aには径方向D3の外側に広がる力が作用する。エンドリング3−1Aは導体バー6との接続点を支点にして変形するため、エンドリング3−1Aの内周部は上記の摩擦力に抗して軸線方向D1に移動し、エンドリング3−1Aの外周部は径方向D3に移動する。
特に回転子100Aの回転速度が高まるに従い、エンドリング3−1Aの変形量が増加するため、回転子100Aの回転速度が低い場合に比べてエンドリング3−1Aに生じる応力振幅が大きくなる。また回転子100Aの回転と停止とが繰り返される度に、又は回転子100Aの回転速度が変化する度に、エンドリング3−1Aと導体バー6との接続点には遠心力及び熱膨張による応力が加わるため、当該接続点における金属疲労が進む。また回転子100Aの回転と停止とが繰り返されることにより、エンドリング3−1Aの内径及び外径が拡大と縮小を繰り返すため、エンドリング3−1Aにおける金属疲労も進む。従って設計寿命よりも短い期間で回転子100Aの交換を要する場合がある。
図8は本発明の実施の形態1に係る誘導電動機の回転子が回転した際にエンドリングが変形する様子を示す図である。図8には、回転子100−1が停止している時におけるエンドリング3−1の外形が実線で示され、回転子100−1が高速回転している時に変形したエンドリング3−1が点線で示される。回転子100−1では、第1の突起部3bと第1の溝部4bとが一体成型され、第1の突起部3bが第1の溝部4bに嵌り込む嵌め合い構造を有する。
嵌め合い構造により、エンドリング3−1の内周部3aと補強部材4−1の外周部4aとの接触面積が図7に示す回転子100Aに比べて広くなり、エンドリング3−1の内周部3aと補強部材4−1の外周部4aとの間の摩擦力が図7に示す回転子100Aに比べて高まる。
また嵌め合い構造により、エンドリング3−1が軸線方向D1に移動する際、第1の突起部3bが第1の溝部4bに引っかかる。そのため軸線方向D1及び径方向D3へのエンドリング3−1の変形量が図7に示す回転子100Aに比べて小さくなる。従って実施の形態1では、図7に示す回転子100Aに比べて、補強部材4−1,4−2によるエンドリング3−1,3−2の補強効果が高まり、エンドリング3−1,3−2に生じる応力振幅が低減され、エンドリング3−1,3−2の疲労寿命の向上を図ることができる。
実施の形態1に係る回転子100−1では、回転子100−1の高速回転時において、特許文献1に示す従来の回転子のように補強部材の外環状部が塑性変形せず、エンドリング3−1,3−2による補強効果の低下が抑制され、回転子100−1の寿命の低下が抑制される。
なお実施の形態1に係る回転子100−1では、シャフト2の両端部のそれぞれに前述した嵌め合い構造が1つ設けられているが、嵌め合い構造は、シャフト2の両端部のそれぞれに2つ以上設けてもよい。また実施の形態1に係る回転子100−1では、シャフト2の両端部のそれぞれに嵌め合い構造が設けられているが、シャフト2の両端部が非対称の構造である場合、シャフト2の片側の端部のみに嵌め合い構造が設けられていてもよい。このように構成した場合でも、少なくとも当該箇所においてエンドリング3−1又はエンドリング3−2の変形を抑制する効果が得られる。
また、実施の形態1に係る回転子100−1では、第1の溝部4b及び第1の突起部3bが環状に形成されているが、第1の溝部4bは、補強部材4−1,4−2において軸線周り方向D2に配列された複数の窪みとして構成し、第1の突起部3bは、エンドリング3−1,3−2において軸線周り方向D2に配列された複数の突起として構成してもよい。ただし、第1の溝部4b及び第1の突起部3bが環状に設けられている場合、エンドリング3−1,3−2の変形が軸線周り方向D2において均一に抑制されるため、回転子100−1の寿命を向上させる効果が最も得られる。
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2に係る誘導電動機の回転子の断面図である。実施の形態1に係る回転子100−1と実施の形態2に係る回転子100−2との相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−2は、エンドリング3−1,3−2のそれぞれが複数の第1の突起部3bを備える。エンドリング3−1が備える複数の第1の突起部3bは、軸線方向D1に互いに離れてエンドリング3−1の内周部3aに設けられる。エンドリング3−2が備える複数の第1の突起部3bは、軸線方向D1に互いに離れてエンドリング3−2の内周部3aに設けられる。
(2)回転子100−2は、補強部材4−1,4−2のそれぞれが複数の第1の溝部4bを備える。補強部材4−1が備える複数の第1の溝部4bは、軸線方向D1に互いに離れて補強部材4−1の外周部4aに設けられる。補強部材4−2が備える複数の第1の溝部4bは、軸線方向D1に互いに離れて補強部材4−2の外周部4aに設けられる。
導体材料を用いてダイカストによりエンドリング3−1,3−2が形成される。これによりエンドリング3−1,3−2と補強部材4−1とが一体成型される。実施の形態2では、複数の第1の突起部3bが第1の溝部4bに嵌り込む嵌め合い構造を有する。これにより、エンドリング3−1の内周部3aと補強部材4−1の外周部4aとの接触面積が実施の形態1に比べて広くなり、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの間の摩擦力が実施の形態1に比べて高まる。そのため軸線方向D1及び径方向D3へのエンドリング3−1,3−2の変形量が実施の形態1に比べて小さくなる。従って実施の形態2によれば、より一層のエンドリング3−1,3−2の疲労寿命の向上が見込める。
実施の形態3.
図10は本発明の実施の形態3に係る誘導電動機の回転子の断面図である。実施の形態1に係る回転子100−1と実施の形態3に係る回転子100−3との相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−3の第1の突起部3bには、第1の突起部3bの内周部3a1に環状の第2の突起部3b1が設けられる。
(2)回転子100−3の第1の溝部4bには、第1の溝部4bの外周部4a1に環状の第2の溝部4b1が設けられる。
軸線方向D1における第2の突起部3b1の幅は、軸線方向D1における第1の突起部3bの幅よりも狭く、軸線方向D1における第2の溝部4b1の幅は、軸線方向D1における第1の溝部4bの幅よりも狭い。
導体材料を用いてダイカストによりエンドリング3−1,3−2が形成される。これにより第1の突起部3bと第1の溝部4bとが一体成型され、第2の突起部3b1と第2の溝部4b1とが一体成型される。実施の形態3では、第1の突起部3bが第1の溝部4bに嵌り込むと共に、第2の突起部3b1が第2の溝部4b1に嵌り込む構造を有する。これにより、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの接触面積が実施の形態1に比べて広くなり、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの間の摩擦力が実施の形態1に比べて高まる。また第1の突起部3bが第1の溝部4bに引っかかると共に、第2の突起部3b1が第2の溝部4b1に引っかかる。そのため軸線方向D1及び径方向D3へのエンドリング3−1,3−2の変形量が実施の形態1に比べて更に小さくなる。従って実施の形態3によれば、より一層のエンドリング3−1,3−2の疲労寿命の向上を図ることができる。
実施の形態4.
図11は本発明の実施の形態4に係る誘導電動機の回転子の断面図である。実施の形態1に係る回転子100−1と実施の形態4に係る回転子100−4との相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−4の補強部材4−1,4−2は、それぞれの外周部4aの内、第1の溝部4bよりも回転子鉄心1側の外周部4a2の外径寸法OD1が、第1の溝部4bよりも回転子鉄心1とは反対側の外周部4a3の外径寸法OD2よりも大きい。外周部4a2の軸線方向D1における幅は、外周部4a3の軸線方向D1における幅と等しい。
回転子100−4では、エンドリング3−1,3−2が熱膨張して変形し、その後、エンドリング3−1,3−2が熱収縮することにより熱膨張前の初期位置に戻ろうとする。ここで、軸線方向D1におけるエンドリング3−1の熱膨張及び熱収縮を考える。エンドリング3−1は、熱膨張の際に軸線方向D1における外側に向けて膨張し、熱収縮の際に軸線方向D1における回転子鉄心1側に向けて収縮する。また、補強部材4−1に対してエンドリング3−1が与える力について考える。エンドリング3−1が熱膨張及び熱収縮する際には、焼き嵌めされている補強部材4−1とシャフト2との間にも応力が印加される。
補強部材4−1の第1の溝部4bを設けることにより形成される軸線方向D1における2つの側壁のうち、回転子鉄心1とは反対寄りの側壁には、エンドリング3−1が熱膨張する際の力が印加される。回転子100−4では、外径寸法OD2が外径寸法OD1よりも小さいため、エンドリング3−1が熱膨張して補強部材4−1を軸線方向D1の外側に押し出す応力を小さくすることができる。一方、熱収縮の際には、上記の2つの側壁のうち、回転子鉄心1寄りの側壁には、軸線方向D1において回転子鉄心1側に向けて力が印加される。外径寸法OD1は外径寸法OD2よりも大きいため、エンドリング3−1が熱収縮して補強部材4−1を回転子鉄心1側に引き戻す応力を小さくすることができる。すなわち、エンドリング3−1の熱膨張時の補強部材4−1には、補強部材4−1がシャフト2に焼き嵌めされたときの位置から、回転子鉄心1とは反対寄りにずらされる応力が働く。一方、エンドリング3−1の熱収縮時の補強部材4−1には、補強部材4−1がシャフト2に焼き嵌めされたときの位置から、回転子鉄心1寄りにずらされる応力が働く。ここで、熱膨張時の力が大きいため、補強部材4−1が、上記の位置から回転子鉄心1とは反対寄り大きくにずらされると、補強部材4−1は熱収縮時に元の位置には戻りにくくなり、一体成型されたエンドリング3−1も元の形状に戻りにくくなる。その結果、エンドリング3−1の変形が生じ、回転子の寿命低下につながる。
実施の形態4に係る回転子100−4では、エンドリング3−1の熱収縮時における補強部材4−1及びシャフト2の間に働く応力が、エンドリング3−1の熱膨張時における補強部材4−1及びシャフト2の間に働く応力よりも大きいため、補強部材4−1及びエンドリング3−1の変形を抑制することができる。エンドリング3−2及び補強部材4−2についても同様である。従って、回転子100−4では、熱膨張時に補強部材4−1,4−2の軸線方向D1における位置がずれたとしても、エンドリング3−1,3−2が熱収縮することにより補強部材4−1,4−2を熱膨張前の初期位置に引き戻す効果が期待できる。
実施の形態4は実施の形態1から3の何れにも組み合わせることができる。
実施の形態5.
図12は本発明の実施の形態5に係る誘導電動機の回転子の断面図である。実施の形態1に係る回転子100−1と実施の形態5に係る回転子100−5との相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−5の補強部材4−1,4−2は、それぞれの外周部4aの内、第1の溝部4bよりも回転子鉄心1とは反対側の外周部4a3の外径寸法OD2が、第1の溝部4bよりも回転子鉄心1側の外周部4a2の外径寸法OD1よりも大きい。外周部4a2の軸線方向D1における幅は、外周部4a3の軸線方向D1における幅と等しい。
回転子100−5では、外径寸法OD2が外径寸法OD1よりも大きいため、エンドリング3−1,3−2に遠心力が作用した際、又はエンドリング3−1,3−2が熱膨張した際に、回転子鉄心1の中心に向かう方向とは反対の方向にエンドリング3−1,3−2が変形する量を抑制できる。そのためエンドリング3−1,3−2の補強効果をより一層高めることができる。実施の形態5は実施の形態1から3の何れにも組み合わせることができる。
実施の形態6.
実施の形態6では実施の形態1から5の第1の変形例を説明する。図13は図2に示す回転子の第1の変形例を示す図である。図2に示す回転子100−1と図13に示す回転子100−6Aとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−6Aの第1の溝部4bは、第1の溝部4bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第1の傾斜面4dを備える。
(2)回転子100−6Aの第1の突起部3bは、第1の突起部3bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第2の傾斜面3dを備える。第2の傾斜面3dは第1の傾斜面4dと接する。
補強部材4−1の第1の傾斜面4dは、軸線方向D1において補強部材4−2から補強部材4−1に向かって広がる形状である。補強部材4−2の第1の傾斜面4dは、軸線方向D1において補強部材4−1から補強部材4−2に向かって広がる形状である。エンドリング3−1の第2の傾斜面3dは、軸線方向D1においてエンドリング3−2からエンドリング3−1に向かって広がる形状である。エンドリング3−2の第2の傾斜面3dは、軸線方向D1においてエンドリング3−1からエンドリング3−2に向かって広がる形状である。
図14は図9に示す回転子の第1の変形例を示す図である。図9に示す回転子100−2と図14に示す回転子100−6Bとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−6Bは、複数の第1の溝部4bのそれぞれが、第1の溝部4bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第1の傾斜面4dを備える。
(2)回転子100−6Bは、複数の第1の突起部3bのそれぞれが、第1の突起部3bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第2の傾斜面3dを備える。第2の傾斜面3dは第1の傾斜面4dと接する。
図15は図10に示す回転子の第1の変形例を示す図である。図10に示す回転子100−3と図15に示す回転子100−6Cとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−6Cは、第1の溝部4b及び第2の溝部4b1のそれぞれが、第1の溝部4b及び第2の溝部4b1の回転子鉄心1とは反対側の端部に第1の傾斜面4dを備える。
(2)回転子100−6Cは、第1の突起部3b及び第2の突起部3b1のそれぞれが、第1の突起部3b及び第2の突起部3b1の回転子鉄心1とは反対側の端部に第2の傾斜面3dを備える。第2の傾斜面3dは第1の傾斜面4dと接する。
図16は図11に示す回転子の第1の変形例を示す図である。図11に示す回転子100−4と図16に示す回転子100−6Dとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−6Dの第1の溝部4bは、第1の溝部4bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第1の傾斜面4dを備える。
(2)回転子100−6Dの第1の突起部3bは、第1の突起部3bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第2の傾斜面3dを備える。第2の傾斜面3dは第1の傾斜面4dと接する。
図17は図12に示す回転子の第1の変形例を示す図である。図12に示す回転子100−5と図17に示す回転子100−6Eとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−6Eの第1の溝部4bは、第1の溝部4bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第1の傾斜面4dを備える。
(2)回転子100−6Eの第1の突起部3bは、第1の突起部3bの回転子鉄心1とは反対側の端部に第2の傾斜面3dを備える。第2の傾斜面3dは第1の傾斜面4dと接する。
エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの間の摩擦力による回転時の変形抑制効果は、中心軸AXに対して角度を有する面の方が高い。従って、回転時の変形を抑制する効果を高くするためには、中心軸AXに対して角度を有する接触面積を大きくすることが望ましい。
実施の形態6によれば、第1の溝部4bが第1の傾斜面4dを備え、第1の突起部3bが第2の傾斜面3dを備えることにより、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの接触面積において、中心軸AXと角度を有する面の面積が実施の形態1から5に比べて広くなり、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの間の摩擦力が実施の形態1から5に比べて高まる。その結果、エンドリング3−1,3−2の補強効果をより一層高めることができる。
実施の形態7.
実施の形態7では実施の形態1から5の第2の変形例を説明する。図18は図2に示す回転子の第2の変形例を示す図である。図2に示す回転子100−1と図18に示す回転子100−7Aとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−7Aの第1の溝部4bは、第1の溝部4bの回転子鉄心1側の端部に第1の傾斜面4d1を備える。
(2)回転子100−7Aの第1の突起部3bは、第1の突起部3bの回転子鉄心1側の端部に第2の傾斜面3d1を備える。第2の傾斜面3d1は第1の傾斜面4d1と接する。
補強部材4−1の第1の傾斜面4d1は、軸線方向D1において補強部材4−1から補強部材4−2に向かって広がる形状である。補強部材4−2の第1の傾斜面4d1は、軸線方向D1において補強部材4−2から補強部材4−1に向かって広がる形状である。エンドリング3−1の第2の傾斜面3d1は、軸線方向D1においてエンドリング3−1からエンドリング3−2に向かって広がる形状である。エンドリング3−2の第2の傾斜面3d1は、軸線方向D1においてエンドリング3−2からエンドリング3−1に向かって広がる形状である。
図19は図9に示す回転子の第2の変形例を示す図である。図9に示す回転子100−2と図19に示す回転子100−7Bとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−7Bは、複数の第1の溝部4bのそれぞれが、第1の溝部4bの回転子鉄心1側の端部に第1の傾斜面4d1を備える。
(2)回転子100−7Bは、複数の第1の突起部3bのそれぞれが、第1の突起部3bの回転子鉄心1側の端部に第2の傾斜面3d1を備える。第2の傾斜面3d1は第1の傾斜面4d1と接する。
図20は図10に示す回転子の第2の変形例を示す図である。図10に示す回転子100−3と図20に示す回転子100−7Cとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−7Cは、第1の溝部4b及び第2の溝部4b1のそれぞれが、第1の溝部4b及び第2の溝部4b1のそれぞれの回転子鉄心1側の端部に第1の傾斜面4d1を備える。
(2)回転子100−7Cは、第1の突起部3b及び第2の突起部3b1のそれぞれが、第1の突起部3b及び第2の突起部3b1のそれぞれの回転子鉄心1側の端部に第2の傾斜面3d1を備える。第2の傾斜面3d1は第1の傾斜面4d1と接する。
図21は図11に示す回転子の第2の変形例を示す図である。図11に示す回転子100−4と図21に示す回転子100−7Dとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−7Dの第1の溝部4bは、第1の溝部4bの回転子鉄心1側の端部に第1の傾斜面4d1を備える。
(2)回転子100−7Dの第1の突起部3bは、第1の突起部3bの回転子鉄心1側の端部に第2の傾斜面3d1を備える。第2の傾斜面3d1は第1の傾斜面4d1と接する。
図22は図12に示す回転子の第2の変形例を示す図である。図12に示す回転子100−5と図22に示す回転子100−7Eとの相違点は以下の通りである。
(1)回転子100−7Eの第1の溝部4bは、第1の溝部4bの回転子鉄心1側の端部に第1の傾斜面4d1を備える。
(2)回転子100−7Eの第1の突起部3bは、第1の突起部3bの回転子鉄心1側の端部に第2の傾斜面3d1を備える。第2の傾斜面3d1は第1の傾斜面4d1と接する。
実施の形態7によれば、第1の溝部4bが第1の傾斜面4d1を備え、第1の突起部3bが第2の傾斜面3d1を備えることにより、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの接触面積が実施の形態1から5に比べて広くなり、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの間の摩擦力が実施の形態1から5に比べて高まる。その結果、エンドリング3−1,3−2の補強効果をより一層高めることができる。
実施の形態8.
実施の形態8では実施の形態1から5の第3の変形例を説明する。図23は図2に示す回転子の第3の変形例を示す図である。図23に示す回転子100−8Aは、第1の溝部4bが、実施の形態6の第1の傾斜面4dと実施の形態7の第1の傾斜面4d1とを備える。また回転子100−8Aは、第1の突起部3bが、実施の形態6の第2の傾斜面3dと実施の形態7の第2の傾斜面3d1とを備える。
図24は図9に示す回転子の第3の変形例を示す図である。図24に示す回転子100−8Bは、複数の第1の溝部4bのそれぞれが、実施の形態6の第1の傾斜面4dと実施の形態7の第1の傾斜面4d1とを備える。また回転子100−8Bは、複数の第1の突起部3bのそれぞれが、実施の形態6の第2の傾斜面3dと実施の形態7の第2の傾斜面3d1とを備える。
図25は図10に示す回転子の第3の変形例を示す図である。図25に示す回転子100−8Cは、第1の溝部4b及び第2の溝部4b1のそれぞれが、実施の形態6の第1の傾斜面4dと実施の形態7の第1の傾斜面4d1とを備える。また回転子100−8Cは、第1の突起部3b及び第2の突起部3b1のそれぞれが、実施の形態6の第2の傾斜面3dと実施の形態7の第2の傾斜面3d1とを備える。
図26は図11に示す回転子の第3の変形例を示す図である。図26に示す回転子100−8Dは、第1の溝部4bが、実施の形態6の第1の傾斜面4dと実施の形態7の第1の傾斜面4d1とを備える。また回転子100−8Dは、第1の突起部3bが、実施の形態6の第2の傾斜面3dと実施の形態7の第2の傾斜面3d1とを備える。
図27は図12に示す回転子の第3の変形例を示す図である。図27に示す回転子100−8Eは、第1の溝部4bが、実施の形態6の第1の傾斜面4dと実施の形態7の第1の傾斜面4d1とを備える。また回転子100−8Eは、第1の突起部3bが、実施の形態6の第2の傾斜面3dと実施の形態7の第2の傾斜面3d1とを備える。
実施の形態8によれば、第1の溝部4bが第1の傾斜面4d及び第1の傾斜面4d1を備え、第1の突起部3bが第2の傾斜面3d及び第2の傾斜面3d1を備えることにより、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの接触面積が実施の形態1から5に比べて広くなり、エンドリング3−1,3−2の内周部3aと補強部材4−1,4−2の外周部4aとの間の摩擦力が実施の形態1から5に比べて高まる。その結果、エンドリング3−1,3−2の補強効果をより一層高めることができる。
実施の形態1から実施の形態8では、補強部材に溝部が形成されているが、補強部材は以下のように構成してもよい。図28は図2に示す回転子の第4の変形例を示す図である。図28に示す回転子100−9は、補強部材4−1,4−2の代わりに補強部材4−1B,4−2Bを備え、エンドリング3−1,3−2の代わりにエンドリング3−1B,3−2Bを備える。
補強部材4−1Bは、補強部材4−1Bの回転子鉄心1とは反対寄りに設けられた第1の環状部41と、補強部材4−1Bの回転子鉄心1寄りに設けられた第2の環状部42とを備える。第2の環状部42の外径は第1の環状部41の外径よりも小さい。そのため、第1の環状部41及び第2の環状部42の間には段差部が形成される。第1の補強部材4−2Bは、補強部材4−1Bと同様に構成される。
ダイカストにより形成されたエンドリング3−1Bの内周部3aは、第1の環状部41及び第2の環状部42のそれぞれの外周部4aに接する。このとき、第1の突起部3bの回転子鉄心1とは反対側の端部3eは、第1の環状部41の回転子鉄心1側の端部4e、すなわち第1の環状部41及び第2の環状部42の間の段差部に接する。すなわち、第1の突起部3bが段差部に嵌められている。そのため回転時におけるエンドリング3−1Bでは、当該段差部に第1の突起部3bが引っかかるため、回転時におけるエンドリング3−1Bの変形を抑制する効果が得られる。回転時におけるエンドリング3−2Bにおいても同様の効果が得られる。
なお第2の環状部42の外径が第1の環状部41の外径よりも小さい場合、図7に示す比較例に比べて接着面積が増加する効果は得られるが、回転時におけるエンドリング3−1Bの第1の突起部3bが上記の段差部に引っかからないため、回転時の変形を抑制する効果が十分には得られない。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 回転子鉄心、1a,4c 貫通穴、1b1,6a 一端部、1b2,6b 他端部、2 シャフト、3−1,3−1A,3−1B,3−2,3−2A,3−2B エンドリング、3a,3a1 内周部、3b 第1の突起部、3b1 第2の突起部、3c 端部、3d,3d1 第2の傾斜面、3e,4e 端面、4−1,4−1A,4−1B,4−2,4−2A,4−2B 補強部材、4a,4a1,4a2,4a3 外周部、4b 第1の溝部、4b1 第2の溝部、4d,4d1 第1の傾斜面、5 コアスロット、6 導体バー、41 第1の環状部、42 第2の環状部、100−1,100−2,100−3,100−4,100−5,100−6A,100−6B,100−6C,100−6D,100−6E,100−7A,100−7B,100−7C,100−7D,100−7E,100−8A,100−8B,100−8C,100−8D,100−8E,100−9,100A 回転子、300 誘導電動機、200 固定子、210 ハウジング、220 固定子鉄心、 230 コイル、AX 中心軸、D1 軸線方向、D2 軸線周り方向、D3 径方向、OD1,OD2 外径寸法。

Claims (6)

  1. 回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心を貫通するシャフトと、
    前記回転子鉄心の端部に設けられる環状のエンドリングと、
    前記シャフトと前記エンドリングの内周部との間に設けられ、外周部が前記エンドリングに接する環状の補強部材と
    を備え、
    前記エンドリングの内周部に設けられた第1の突起部が、前記補強部材の外周部に設けられた第1の溝部内に嵌められ
    前記補強部材は、前記補強部材の外周部の内、前記第1の溝部よりも前記回転子鉄心側の外周部の外径寸法が、前記第1の溝部よりも前記回転子鉄心とは反対側の外周部の外径寸法よりも大きいことを特徴とする誘導電動機の回転子。
  2. 回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心を貫通するシャフトと、
    前記回転子鉄心の端部に設けられる環状のエンドリングと、
    前記シャフトと前記エンドリングの内周部との間に設けられ、外周部が前記エンドリングに接する環状の補強部材と
    を備え、
    前記エンドリングの内周部に設けられた第1の突起部が、前記補強部材の外周部に設けられた第1の溝部内に嵌められ、
    前記補強部材は、前記補強部材の外周部の内、前記第1の溝部よりも前記回転子鉄心とは反対側の外周部の外径寸法が、前記第1の溝部よりも前記回転子鉄心側の外周部の外径寸法よりも大きいことを特徴とする誘導電動機の回転子。
  3. 前記第1の突起部及び前記第1の溝部は、それぞれ環状に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誘導電動機の回転子。
  4. 前記エンドリングは、前記第1の突起部の内周部に設けられる第2の突起部を備え、
    前記補強部材は、前記第1の溝部の外周部に設けられ前記第2の突起部が嵌まる第2の溝部を備え、
    前記回転子鉄心の中心軸の軸線方向における前記第2の突起部の幅は、前記軸線方向における前記第1の突起部の幅よりも狭く、
    前記軸線方向における前記第2の溝部の幅は、前記軸線方向における前記第1の溝部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の誘導電動機の回転子。
  5. 前記第1の溝部は、前記回転子鉄心の中心軸の軸線方向における前記第1の溝部の端部に第1の傾斜面を備え、
    前記第1の突起部は、前記軸線方向における前記第1の突起部の端部に、前記第1の傾斜面と接する第2の傾斜面を備えることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の誘導電動機の回転子。
  6. 請求項1から請求項の何れか一項に記載の誘導電動機の回転子を備えた誘導電動機。
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