JP2014183630A - 回転電機のステータ、及びその製造方法 - Google Patents

回転電機のステータ、及びその製造方法 Download PDF

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JP2014183630A JP2013055437A JP2013055437A JP2014183630A JP 2014183630 A JP2014183630 A JP 2014183630A JP 2013055437 A JP2013055437 A JP 2013055437A JP 2013055437 A JP2013055437 A JP 2013055437A JP 2014183630 A JP2014183630 A JP 2014183630A
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卓也 古市
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Abstract

【課題】バリの発生及びステータコアの磁気特性の低下を抑制しつつ、ステータコアと保持枠とを固定可能な回転電機のステータ、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ステータコア10の外周面11には、第1半径R1を有する第1仮想円C1に対して径方向外側に突出するように形成された複数の凸部13が所定間隔で配置され、ステータホルダ20の内周面21には、第1半径R1よりも大きな第2半径R2を有する第2仮想円C2に対して径方向外側に凹むように形成された複数の凹部22が凸部13と同じ所定間隔で配置され、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21は、複数の凸部13及び複数の凹部22が径方向に対向して配置された状態で、互いに径方向の隙間を有し、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21は、複数の凸部13及び複数の凹部22が周方向においてずれた状態で、互いに当接し、複数の分割コア12同士が一体に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のステータ、及びその製造方法に関する。
特許文献1には、コイルが巻回された複数のステータ片と、円環状をなしその内周側で複数のステータ片を円環状に配列して支持し且つ軸線方向一端側に径方向外側に張り出すフランジ部を有するステータホルダと、を備えたステータが記載されている。
このステータにおいては、ステータ片を環状に配列してなる環状ステータ群を、円筒形状のステータホルダに対して圧入することによって固定している。すなわち、環状ステータ群の外周面の直径は、ステータホルダの内周面の直径よりも大きくなるように設定されており、環状ステータ群とステータホルダの弾性変形による締め付け力で互いに固定されるように構成される。
特許第4115961号公報
このように、環状ステータ群の外周面がステータホルダの内周面に圧入されることによって固定される場合には、環状ステータ群の外周面とステータホルダの内周面とが擦れ合って、所謂バリが発生することがある。このようなバリは、一般的には製造工程において除去されるが、微小な隙間に入ったバリは、回転電機の運転時等に生じる遠心力や振動等によって、外部に抜け出てしまう虞がある。例えば、オイル等で回転電機の冷却又は潤滑を行う場合、上記バリがオイル中へ流入してコンタミとなってしまう可能性もある。
また、圧入によって、円筒形状のステータホルダを拡環させて変形させる場合、変形量に対する発生荷重の感度(バネ定数)が高く、ステータコアに対して大きな圧縮応力が負荷されるため、ステータコアにおいて鉄損が増大し、磁気特性の低下を招いていた。
本発明は前述した課題に鑑みてなされたものであり、バリの発生及びステータコアの磁気特性の低下を抑制しつつ、ステータコアと保持枠とを固定可能な回転電機のステータ、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、
各々が複数の鋼板を積層して構成された複数の分割コア(例えば、後述する実施形態における分割コア12)を、円環状に配列することによって構成されたステータコア(例えば、後述する実施形態におけるステータコア10)と、
前記ステータコアの外周面(例えば、後述する実施形態における外周面11)に嵌合されて、複数の前記分割コア同士を互いに一体に固定する保持枠(例えば、後述する実施形態におけるステータホルダ20)と、
を備える回転電機のステータ(例えば、後述する実施形態における回転電機のステータ1)であって
前記ステータコアの外周面には、第1半径(例えば、後述する実施形態における第1半径R1)を有する第1仮想円(例えば、後述する実施形態における第1仮想円C1)に対して径方向外側に突出するように形成された複数の凸部(例えば、後述する実施形態における凸部13)が所定間隔で配置され、
前記保持枠の内周面(例えば、後述する実施形態における内周面21)には、前記第1半径よりも大きな第2半径(例えば、後述する実施形態における第2半径R2)を有する第2仮想円(例えば、後述する実施形態における第2仮想円C2)に対して径方向外側に凹むように形成された複数の凹部(例えば、後述する実施形態における凹部22)が前記凸部と同じ所定間隔で配置され、
前記ステータコアの外周面及び前記保持枠の内周面は、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が径方向に対向して配置された状態で、互いに径方向の隙間を有し、
前記ステータコアの外周面及び前記保持枠の内周面は、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が周方向においてずれた状態で、互いに当接し、複数の前記分割コア同士が一体に固定される
ことを特徴とする。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記ステータコアの前記凸部は、前記分割コアの周方向中央部において突出し、前記第1仮想円の第1半径よりも大きな半径を有する円弧によって構成され、
前記保持枠の前記凹部は、前記第2仮想円の第2半径よりも大きな半径を有する円弧によって構成される
ことを特徴とする。
また、請求項3に記載された発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記ステータコアの前記凸部は、前記分割コアの周方向一方側から周方向他方側に向かうに従い、前記第1仮想円に対する径方向外側への突出長が大きくなり、
前記保持枠の前記凹部は、周方向一方側から周方向他方側に向かうに従い、前記第2仮想円に対する径方向外側への凹み長が大きくなる
ことを特徴とする。
また、請求項4に記載された発明は、
各々が複数の鋼板を積層して構成された複数の分割コアを、円環状に配列することによって構成されたステータコアと、
前記ステータコアの外周面に嵌合されて、複数の前記分割コア同士を互いに一体に固定する保持枠と、
を備える回転電機のステータの製造方法であって
複数の前記ステータコアの外周面には、第1半径を有する第1仮想円に対して径方向外側に突出するように形成された複数の凸部が所定間隔で配置され、
前記保持枠の内周面には、前記第1半径よりも大きな第2半径を有する第2仮想円に対して径方向外側に凹むように形成された複数の凹部が前記凸部と同じ所定間隔で配置され、
前記ステータコアの外周面及び前記保持枠の内周面は、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が径方向に対向して配置された状態で、互いに径方向の隙間を有し、且つ、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が周方向においてずれた状態で、互いに当接するように構成され、
前記ステータコアと前記保持枠とを、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が径方向に対向する状態となるように、軸方向に相対移動させることにより、前記ステータコアが前記保持枠の内部に挿入される工程と、
前記ステータコアと前記保持枠とを、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が周方向においてずれた状態となるように、周方向に相対回転させることにより、前記ステータコアと前記保持枠とが嵌合し、複数の前記分割コア同士が一体に固定される工程と、
を有する
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ステータコアの外周面及び保持枠の内周面が互いに隙間を有するように配置された状態から、互いに相対回転させることによってステータコアの外周面及び保持枠の内周面が互いに当接して、複数の分割コアが保持枠によって一体に固定された状態をなすことができる。したがって、保持枠に対してステータコアを軸方向に沿って圧入していく必要が無くなるため、ステータコアの軸方向端部と保持枠の内周面が接触することによるバリの発生を抑制することができる。すなわち、ステータコアと保持枠の相対回転は、互いの外周面及び内周面に沿った方向の動きとなるため、ステーアコアの軸方向端部の角部と保持枠の内周面が当たらず、バリの発生を抑制することができる。
また、従来の円筒状の保持枠に円環状のステータコアを圧入する場合に比べて、所定の締め代に対して発生する保持荷重を低減することができるため、複数の分割コアが一体に固定された際にステータコアにおいて生じる応力を低減することができ、ステータコアの磁気特性の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、保持枠の凹部を円弧によって構成することにより、保持枠の曲げ変形が容易となり、締め代に対する発生保持荷重の感度を低くすることができる。したがって、ステータコアと保持枠とを互いに固定するための最低限の保持荷重を得るために、所定の締め代範囲を設定した場合、発生保持荷重のばらつき範囲を狭めることが可能となる。これにより、平均の発生保持荷重を効果的に低減することができ、ステータコアにおいて生じる応力を低減し、ステータコアの磁気特性の低下を抑制することができる。
また、ステータコアの凸部が円弧によって構成されていることにより、保持枠から受ける保持荷重を分散することができるので、ステータコアの一部に荷重が集中することを抑制し、ステータコアの強度の低下を抑制することができる。
また、保持枠からの保持荷重は分割コアの周方向中央部において突出する凸部に加わるため、保持荷重により分割コアに発生する応力は、主磁束の経路から比較的離れた位置において発生することとなる。したがって、ステータコアの磁気特性の低下をより効果的に抑制することができる。
また、ロータの主回転トルクの方向が一方向となる回転電機においては、ステータコアに対してロータの主回転トルクの方向と反対方向に反力トルクが働くこととなる。ここで、請求項3に記載の構成においては、ステータコアの外周面及び保持枠の内周面が互いに隙間を有するように配置された状態から、ステータコアを周方向一方側に相対回転させることによって、ステータコアの外周面及び保持枠の内周面が互いに当接して、保持枠に固定された状態となる。したがって、反力トルクの方向と、周方向一方側と、を一致させることにより、反力トルクの働く方向に対してスリップトルクをより確実に発生させることができ、保持枠によって複数の分割コアをより確実に保持することができる。
第1実施形態にステータにおいて、ステータコアとステータホルダとが嵌合した後の状態を示す平面図である。 第1実施形態にステータにおいて、ステータコアとステータホルダとが嵌合する前の状態を示す平面図である。 ステータホルダに発生する保持荷重と締め代との関係を示すグラフである。 第2実施形態にステータにおいて、ステータコアとステータホルダとが嵌合した後の状態を示す平面図である。 第2実施形態にステータにおいて、ステータコアとステータホルダとが嵌合する前の状態を示す平面図である。
以下、図面に基づいて本発明の各実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る回転電機のステータ1は、回転軸Oを中心とする環状のステータコア10と、ステータコア10の外周面11に内周面21が嵌合するステータホルダ20(保持枠)と、を備える。当該ステータ1は、ステータホルダ20の不図示のフランジ等をハウジングにボルト固定することによって、ロータの外周側に配置され、ロータと共にインナーロータ型の電動モータを構成する。
ステータコア10は、略同一形状の複数(本実施形態では6個)の分割コア12が、円環状に配列されることによって構成されている。分割コア12は、プレスにより打ち抜いた鋼板を軸方向(回転軸Oに沿う方向)に複数枚積層して構成されており、複数の鋼板同士は、互いにカシメや接着等によって連結されている。また、分割コア12(ステータコア10)は、ステータホルダ20の硬度よりも高い金属材料で構成される。
分割コア12の外周面は、周方向中央部において径方向外側に突出する円弧形状に形成されている。したがって、ステータコア10の外周面11の最内径部14を通る仮想円を第1仮想円C1とし、当該第1仮想円C1の半径を第1半径R1とすると、ステータコア10の外周面11には、第1仮想円C1に対して径方向外側に突出するように形成された複数(本実施形態では6個)の凸部13が所定間隔で配置されることになる。
また、ステータホルダ20の内周面21の最内径部23を通る仮想円を第2仮想円C2とし、当該第2仮想円C2の半径を第2半径R2とすると、第2半径R2は第1仮想円C1の第1半径R1よりも大きくなる(R1<R2)。そして、ステータホルダ20の内周面21には、第2仮想円C2に対して径方向外側に凹むように形成された円弧形状の複数(本実施形態では6個)の凹部22が、ステータコア10の外周面11の凸部13と同じ所定間隔で配置されている。
ここで、図2には、複数の凸部13及び複数の凹部22が径方向に対向するように配置された状態、すなわち、複数の凸部13及び複数の凹部22が周方向において同位相に配置された状態におけるステータコア10及びステータホルダ20が示されている。凸部13の最外径部15における半径を凸部半径r1とし、凹部22の最外径部24における半径を凹部内径r2とすると、第1仮想円C1の第1半径R1と第2仮想円C2の第2半径R2との関係は、R1<R2<r1<r2を満たすように設定されている。したがって、図2に示す状態においては、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21は、互いに径方向の隙間を有して対向する。
このように構成されたステータ1において、ステータコア10とステータホルダ20とを互いに嵌合固定する方法を以下に説明する。
先ず、図2に示すように、複数の凸部13及び複数の凹部22が径方向に対向する状態(周方向に同位相となる状態)となるように、ステータコア10とステータホルダ20とを軸方向に相対移動させることにより、ステータコア10がステータホルダ20の内部に挿入される。このとき、上述したように、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21は、互いに径方向の隙間を有するので、従来の特許文献1のように、ステータホルダ20に対してステータコア10を軸方向に沿って圧入していく必要が無く、ステータコア10の軸方向端部の角部とステータホルダ20の内周面21が接触することによるバリの発生を抑制することができる。
次に、図1に示すように、複数の凸部13及び複数の凹部22が周方向においてずれた状態となるように、より具体的には、隣り合う凸部13の周方向中間に凹部22が位置する状態となるように、ステータコア10とステータホルダ20とを周方向に相対回転させる。
このとき、第2半径R2<凸部半径r1と設定されることにより、ステータコア10の外周面11の凸部13の最外径部15と、ステータホルダ20の内周面21の最内径部23と、が互いに当接する。これにより、各々の分割コア12(ステータコア10)及びステータホルダ20が互いに嵌合すると共に、複数の分割コア12同士が一体に固定される。このように、ステータコア10とステータホルダ20の相対回転は、互いの外周面11及び内周面21に沿った方向の動きとなるため、ステーアコア10の軸方向端部の角部とステータホルダ20の内周面21が当たらず、バリの発生を抑制することができる。
ここで、図3には、ステータコア10とステータホルダ20とを互いに嵌合固定する際における、ステータホルダ20に発生する保持荷重と、締め代(本実施形態の場合、r1−R2)と、の関係が示されている。なお、比較例として、従来の特許文献1のように、円環状のステータコアを、円筒形状のステータホルダに対して圧入固定する場合の上記関係も示されている。
図3に示すように、比較例においては、グラフの傾きが非常に大きい。これは、ステータコアを圧入する際、ステータホルダが拡環変形するので、変形量(締め代)に対する発生保持荷重の感度が非常に高いためである。
これに対して、本実施形態のステータ1においては、ステータコア10とステータホルダ20とを周方向に相対回転させることによって嵌合固定するので(図1参照)、ステータホルダ20は曲げ変形する。曲げ変形の変形量(締め代)に対する発生保持荷重の感度は、拡環変形に比較して大幅に鈍化するので、本実施形態においては、グラフの傾きが比較例に比べて小さくなる。特に、本実施形態では、凹部22が円弧によって構成されることにより、ステータホルダ20の曲げ変形が容易となり、締め代に対する発生保持荷重の感度がより低減される。
ここで、ステータコア10とステータホルダ20とを互いに固定するために最低限必要な発生保持荷重をFとすると、締め代は個体毎の寸法のばらつきを考慮して一定の範囲に設定される。より具体的には、締め代はA1からA2の範囲に設定され、締め代がA1であるとき発生保持荷重がFとなり、締め代がA2であるとき発生保持荷重はCとなる。この場合、複数の個体における発生保持荷重のばらつき範囲は(C−F)となり、狭い範囲に設定できる。これにより、平均の発生保持荷重{(C−F)/2}を低減することができるので、ステータコア10において生じる応力を低減することが可能である。
一方、比較例において、実施形態と同じ締め代範囲で締め代をD1からD2と設定し(A2−A1=D2−D1)、締め代がD1であるとき発生保持荷重がFであり、締め代がD2であるとき発生保持荷重がEである場合について考える。この場合、複数の個体における発生保持荷重のばらつき範囲は(E−F)となり、実施形態のばらつき範囲(C−F)に比べ非常に広い範囲となってしまう。そして、平均の発生保持荷重は、{(E−F)/2}となり、実施形態における平均の発生保持荷重{(C−F)/2}よりも大きくなってしまうので、ステータコアに対して大きな圧縮応力が負荷され、磁気特性の低下を招く恐れがある。
このように、本実施形態のステータ1は、比較例に比べて、所定の締め代に対して発生する保持荷重を低減することができるため、ステータコア10に生じる応力を低減することができ、ステータコア10における鉄損を低減し、磁気特性の低下を抑制することが可能である。
また、通常、分割コア12における磁束密度は周方向外側から周方向中央部に向かうに従って低くなるが、本実施形態ではステータホルダ20からの保持荷重が分割コア12の周方向中央部において突出する凸部13に加わるため、保持荷重により分割コア12に発生する応力は、主磁束の経路から比較的離れた位置において発生することとなる。したがって、ステータコア10の磁気特性の低下をより効果的に抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るステータについて、図4及び図5を用いて説明する。なお、第1実施形態に係るステータと同一又は相当部分については、同一符号を付すことにより、その説明を省略又は簡略化する。
図4に示すように、第2実施形態に係る回転電機のステータ1のステータコア10においては、分割コア12の外周面が、当該分割コア12の周方向一方側(図4中、時計周り)から周方向他方側(図4中、反時計周り)に向かうに従い、径方向外側に延在するように形成されている。したがって、ステータコア10の外周面11の最内径部14を通る仮想円を第1仮想円C1とし、当該第1仮想円C1の半径を第1半径R1とすると、ステータコア10の外周面11には、周方向一方側から周方向他方側に向かうに従い第1仮想円C1に対する径方向外側への突出長が大きくなるように形成された複数(本実施形態では6個)の凸部13が所定間隔で配置されることになる。
また、ステータホルダ20の内周面21の最内径部23を通る仮想円を第2仮想円C2とし、当該第2仮想円C2の半径を第2半径R2とすると、第2半径R2は第1仮想円C1の第1半径R1よりも大きくなる(R1<R2)。そして、ステータホルダ20の内周面21には、周方向一方側から周方向他方側に向かうに従い、第2仮想円C2に対して径方向外側への凹み長が大きくなるに形成された複数(本実施形態では6個)の凹部22が、ステータコア10の外周面11の凸部13と同じ所定間隔で配置される。
ここで、図5には、複数の凸部13及び複数の凹部22が径方向に対向するように配置された状態、すなわち、複数の凸部13及び複数の凹部22が周方向において同位相に配置された状態におけるステータコア10及びステータホルダ20が示されている。凸部13の最外径部15の半径を凸部半径r1とし、凹部22の最外径部24の半径を凹部内径r2とすると、第1仮想円C1の第1半径R1と第2仮想円C2の第2半径R2との関係は、R1<R2<r1<r2を満たすように設定されている。したがって、図5に示す状態においては、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21は、互いに径方向の隙間を有して対向する。
このように構成されたステータ1は、ステータコア10とステータホルダ20とを互いに嵌合固定する方法を以下に説明する。
先ず、図5に示すように、複数の凸部13及び複数の凹部22が径方向に対向する状態(周方向に同位相となる状態)となるように、ステータコア10とステータホルダ20とを軸方向に相対移動させることにより、ステータコア10がステータホルダ20の内部に挿入される。このとき、上述したように、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21は、互いに径方向の隙間を有するので、従来の特許文献1のように、ステータホルダ20に対してステータコア10を軸方向に沿って圧入していく必要が無く、ステータコア10の軸方向端部とステータホルダ20の内周面21が接触することによるバリの発生を抑制することができる。
次に、図4に示すように、複数の凸部13及び複数の凹部22が周方向においてずれた状態となるように、図5の状態から、ステータコア10を周方向一方側(時計回り)に相対回転させ、又はステータホルダ20を周方向他方側(反時計回り)に相対回転させる。
このとき、第2半径R2<凸部半径r1と設定されることにより、ステータコア10の外周面11の凸部13の最外径部15と、ステータホルダ20の内周面21の最内径部23と、が互いに当接する。これにより、各々の分割コア12(ステータコア10)及びステータホルダ20が互いに嵌合すると共に、複数の分割コア12同士が一体に固定される。
このようにステータコア10及びステータホルダ20が互いに嵌合される第2実施形態のステータ1は、特に、ロータの主回転トルクの方向が一方向となる回転電機に好適である。すなわち、当該回転電機においては、ステータコア10に対してロータの主回転トルクの方向と反対方向に反力トルクが働くこととなる。ここで、本実施形態においては、上述したように、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21が互いに隙間を有するように配置された状態から、ステータコア10を周方向一方側に相対回転させることによって、ステータコア10の外周面11及びステータホルダ20の内周面21が互いに当接して、ステータホルダ20に固定された状態となる。したがって、反力トルクの方向と、周方向一方側と、を一致させることにより、反力トルクの働く方向に対してスリップトルクをより確実に発生させることができ、ステータホルダ20によって複数の分割コア12をより確実に保持することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
1 回転電機のステータ
10 ステータコア
11 外周面
12 分割コア
13 凸部
14 最内径部
15 最外径部
20 ステータホルダ(保持枠)
21 内周面
22 凹部
23 最内径部
24 最外径部
C1 第1仮想円
C2 第2仮想円
O 回転軸
R1 第1半径
R2 第2半径
r1 凸部半径
r2 凹部半径

Claims (4)

  1. 各々が複数の鋼板を積層して構成された複数の分割コアを、円環状に配列することによって構成されたステータコアと、
    前記ステータコアの外周面に嵌合されて、複数の前記分割コア同士を互いに一体に固定する保持枠と、
    を備える回転電機のステータであって
    前記ステータコアの外周面には、第1半径を有する第1仮想円に対して径方向外側に突出するように形成された複数の凸部が所定間隔で配置され、
    前記保持枠の内周面には、前記第1半径よりも大きな第2半径を有する第2仮想円に対して径方向外側に凹むように形成された複数の凹部が前記凸部と同じ所定間隔で配置され、
    前記ステータコアの外周面及び前記保持枠の内周面は、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が径方向に対向して配置された状態で、互いに径方向の隙間を有し、
    前記ステータコアの外周面及び前記保持枠の内周面は、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が周方向においてずれた状態で、互いに当接し、複数の前記分割コア同士が一体に固定される
    ことを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記ステータコアの前記凸部は、前記分割コアの周方向中央部において突出し、前記第1仮想円の第1半径よりも大きな半径を有する円弧によって構成され、
    前記保持枠の前記凹部は、前記第2仮想円の第2半径よりも大きな半径を有する円弧によって構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記ステータコアの前記凸部は、前記分割コアの周方向一方側から周方向他方側に向かうに従い、前記第1仮想円に対する径方向外側への突出長が大きくなり、
    前記保持枠の前記凹部は、周方向一方側から周方向他方側に向かうに従い、前記第2仮想円に対する径方向外側への凹み長が大きくなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  4. 各々が複数の鋼板を積層して構成された複数の分割コアを、円環状に配列することによって構成されたステータコアと、
    前記ステータコアの外周面に嵌合されて、複数の前記分割コア同士を互いに一体に固定する保持枠と、
    を備える回転電機のステータの製造方法であって
    複数の前記ステータコアの外周面には、第1半径を有する第1仮想円に対して径方向外側に突出するように形成された複数の凸部が所定間隔で配置され、
    前記保持枠の内周面には、前記第1半径よりも大きな第2半径を有する第2仮想円に対して径方向外側に凹むように形成された複数の凹部が前記凸部と同じ所定間隔で配置され、
    前記ステータコアの外周面及び前記保持枠の内周面は、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が径方向に対向して配置された状態で、互いに径方向の隙間を有し、且つ、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が周方向においてずれた状態で、互いに当接するように構成され、
    前記ステータコアと前記保持枠とを、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が径方向に対向する状態となるように、軸方向に相対移動させることにより、前記ステータコアが前記保持枠の内部に挿入される工程と、
    前記ステータコアと前記保持枠とを、複数の前記凸部及び複数の前記凹部が周方向においてずれた状態となるように、周方向に相対回転させることにより、前記ステータコアと前記保持枠とが嵌合し、複数の前記分割コア同士が一体に固定される工程と、
    を有する
    ことを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016185064A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 エスカエフ・マニュティック・メシャトロニク ステータアセンブリおよびそのようなステータアセンブリを具備した磁気ベアリングまたは電気モータ

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