JP2013143805A - 回転電機のロータ、およびこれを備えた回転電機 - Google Patents
回転電機のロータ、およびこれを備えた回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013143805A JP2013143805A JP2012002039A JP2012002039A JP2013143805A JP 2013143805 A JP2013143805 A JP 2013143805A JP 2012002039 A JP2012002039 A JP 2012002039A JP 2012002039 A JP2012002039 A JP 2012002039A JP 2013143805 A JP2013143805 A JP 2013143805A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- rotor
- split
- rotating electrical
- electrical machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
【課題】ブリッジ部を太くすることなく、熱衝撃および遠心力に対する分割型ロータコアの強度向上を図れる回転電機のロータを提供する。
【解決手段】回転電機のロータは、磁石固定孔35を有する帯状磁性板材製の複数の分割コア片44が環状に成形されたコア素材38を軸方向に積層して構成される筒状のロータコアと、磁石固定孔35内に固定された磁石34とを備える。そして、分割コア片44は、コア素材38が環状に成形された状態で周方向に隣り合う分割コア片44同士で隙間50を介して対向する分割端面48a,48bと、磁石挿入穴35の周方向端部52とロータコアの外周面27との間に形成されるブリッジ部54と、分割端面48a,48bおよびブリッジ部54の近傍に設けられ、分割コア片44を構成する帯状磁性板材を軸方向に隣接する分割コア片44に対して固定するカシメ部56とを有する。
【選択図】図4
【解決手段】回転電機のロータは、磁石固定孔35を有する帯状磁性板材製の複数の分割コア片44が環状に成形されたコア素材38を軸方向に積層して構成される筒状のロータコアと、磁石固定孔35内に固定された磁石34とを備える。そして、分割コア片44は、コア素材38が環状に成形された状態で周方向に隣り合う分割コア片44同士で隙間50を介して対向する分割端面48a,48bと、磁石挿入穴35の周方向端部52とロータコアの外周面27との間に形成されるブリッジ部54と、分割端面48a,48bおよびブリッジ部54の近傍に設けられ、分割コア片44を構成する帯状磁性板材を軸方向に隣接する分割コア片44に対して固定するカシメ部56とを有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、回転電機のロータ、およびこれを備えた回転電機に係り、特に、帯状磁性板製のコア素材を軸方向に積層して構成される筒状のロータコアと、ロータコアに形成された磁石固定孔内に固定された磁石とを含む回転電機のロータおよびこれを備えた回転電機に関する。
従来、帯状鉄心片を螺旋状に巻回しながら軸方向に積層して、筒状の回転子鉄心を製造することが知られている。例えば、特開2006−166498号公報(特許文献1)には、省エネルギー化、高出力化および高効率化を図った積層回転子鉄心を、形状精度良く、かつ生産性良く製造することを解決課題とした積層回転子鉄心の製造方法が開示されている。この製造方法では、積層回転子鉄心を直線状に展開した形状を呈し、内周相当側縁に所定の間隔で形成された切欠部を有するとともに、隣り合う切欠部の間の内周相当側縁を軸孔の内周に対応する円弧形状とし、かつ幅方向の中間部に所定の間隔で形成された磁石装着孔を有する帯状鉄心片を金属板から打抜き形成する工程と、帯状鉄心片の外周相当側縁を局部的に押圧して展延しつつ、帯状鉄心片を螺旋状に巻回して積層し、かつ積層された帯状鉄心片を互いにカシメ結合する工程とを含む。
上記特許文献1に記載される方法で製造された回転子鉄心では、磁石の周方向端部において磁束の短絡が生じると回転電機の出力低下を招くことになる。そのため、磁石装着孔と回転鉄心の外周面との間の鉄心領域であるブリッジ部の幅をできるだけ狭く(または小さく)形成して、上記磁束の短絡を抑制するのが好ましい。
しかしながら、ブリッジ部を狭くするほど、回転子の回転によって磁石に作用する遠心力に対する強度が低下し、ブリッジ部で変形または歪みが生じやすくなる。
また、回転電機の動作時に回転子が受ける熱衝撃(または温度変化)によって磁石が磁石装着孔内で膨張または伸縮すると、鉄心を構成する材料との線膨張率の違いに起因してブリッジ部に応力が作用することがある。この場合、上記のように磁束短絡を抑制するためにブリッジ部を細く形成すると、このような熱的応力が大きく作用することによっても変形等が生じやすくなる。
そこで、本発明の目的は、ブリッジ部を太くすることなく(すなわち磁石の端部における短絡磁束を抑制しつつ)、熱衝撃および遠心力に対する分割型ロータコアの強度向上を図れる回転電機のロータを提供することである。
本発明は、磁石固定孔を有する帯状磁性板材製の複数の分割コア片が環状に成形されたコア素材を軸方向に積層して構成される筒状のロータコアと、前記ロータコア内に延伸する前記磁石固定孔内に固定された磁石とを備える回転電機のロータであって、前記分割コア片は、前記コア素材が環状に成形された状態で周方向に隣り合う分割コア片同士で隙間を介して対向する分割端面と、前記磁石挿入穴の周方向端部と前記ロータコアの外周面との間に形成されるブリッジ部と、前記分割端面および前記ブリッジ部の近傍に設けられ、当該分割コア片を構成する帯状磁性板材を軸方向に隣接する分割コア片に対して固定するカシメ部と、を有するものである。
本発明に係る回転電機のロータにおいて、前記コア素材を構成する複数の分割コア片は、筒状をなす前記ロータコアの少なくとも1周分についてはヒンジ部を介して互いに繋がっており、前記カシメ部は前記ヒンジ部の近傍であって前記隙間を挟んで周方向両側に設けられていてもよい。
また、本発明に係る回転電機のロータにおいて、前記カシメ部の位置は、前記ブリッジ部を形成する前記磁石固定孔の周方向端部の内径側縁部より外周側に設定されていてもよい。
本発明の別の態様である回転電機は、上記いずれかの構成のロータと、前記ロータに対向配置されて回転磁界を作用させるステータとを備えるものである。
本発明に係る回転電機のロータおよびこれを備えた回転電機によれば、カシメ部によって分割コア片を構成する帯状磁性板の端部が軸方向に隣接する分割コア片に固定されているので、磁石固定孔内に固定された磁石が熱応力によって伸縮するのに伴って分割コア片の分割端面が隙間方向に移動するのが規制され、その結果、上記分割端面の移動によってブリッジ部に作用することとなる応力を低減できる。したがって、ブリッジ部を太くすることなく(すなわち磁石の端部における短絡磁束を抑制しつつ)、熱衝撃および遠心力に対する分割型ロータコアの強度向上を図れる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本発明の一実施形態である回転電機10の軸方向断面図である。回転電機10は、ステータコア12およびコイル14を含むステータ16と、ステータ16の内周側にギャップを隔てて対向配置されたロータ18とを備える。ステータ16のコイル14に例えば三相交流電流が通電されると、ステータ16の内側に回転磁界が発生し、この回転磁界の作用によってロータ18が回転駆動されるようになっている。なお、図1においてコイル14は、ステータコア12の軸方向端面から外側に突出したコイルエンド部だけが示されている。
ステータ16は、略筒状をなすステータコア12とステータコア12の内周側に巻装されたコイル14を含む。ステータコア12は、電磁鋼板等の磁性金属板材を環状に打ち抜き加工したものを多数枚積層および連結して構成される。ただし、これに限定されるものではなく、後述するロータコア26と同様に、ステータコア12もまた、帯状に打ち抜き加工されたコア素材を円環状に成形して構成されるコア素材を軸方向に複数積層して形成されてもよいし、または、帯状に打ち抜き加工されたコア素材を螺旋状に巻いてステータコア12が形成されてもよい。
ロータ18は、径方向中心部にシャフト穴24を有する円筒状のロータコア26と、ロータコア26のシャフト穴24を貫通して固定されるシャフト28と、矢印Xで示すシャフト28(およびロータコア26)の軸方向に関してロータコア26の両側に接して配置されるエンドプレート30とを備える。
シャフト28は、丸棒状のシャフト部28aと、シャフト部28aの外周面から径方向外側へ突出して形成されているフランジ部28bと、フランジ部28bの径方向外側に連結された円筒状の取付部28cとを有している。そして、シャフト28の取付部28cの外周面上にロータコア26が固定されている。
円筒状をなすロータコア26の外周面近傍の内部には、複数の永久磁石34が周方向に間隔を置いて埋め込み固定されている。本実施形態では、ロータコア26は周方向に複数の磁極を含んでおり、各磁極にはそれぞれ2つの永久磁石が略V字状に配置されている。また、ロータコア26は、締り嵌めによる固定またはキー嵌合によってシャフト28の取付部28c上での周方向位置が決められている。
エンドプレート30は、ロータコア26の軸方向端面とほぼ同じ外形状の円環部材により構成される。エンドプレート30は、例えばアルミニウム、銅等の非磁性金属材料により好適に形成されている。ここで非磁性金属材料とするのは、磁極を構成する永久磁石の軸方向端部における磁束の短絡を抑制するためである。ただし、非磁性材料であれば金属材料に限定されるものではなく、樹脂材料で形成されてもよい。また、エンドプレート30をロータコア26よりも小径化するか又は省略することにより、コスト低減を図ってもよい。
図2は本実施形態におけるロータコア26を示す斜視図である。図3は、図2に示すロータコア26を構成する帯状のコア素材38が円環状に巻かれる様子を部分的に示す平面図である。
図2に示すように、円筒状のロータコア26は、円環状をなすコア素材38を軸方向に多数枚積層して構成されている。上述したようにロータコア26は、外周面27近傍の内部に複数の磁極32が周方向に所定ピッチで配設されている。本実施形態では、20個の磁極32が設けられた例を示している。そして、各磁極32には、一対の永久磁石34が径方向外側へ向かって略V字状をなして広がるように配置されている。
なお、本実施形態では、各磁極32に2つの永久磁石34が埋め込まれている例について説明するが、これに限定されるものではなく、各磁極に含まれる永久磁石が1つであってもよいし、あるいは、3つ以上であってもよい。
ロータコア26において、各磁極32の内径側の位置には、位置決め用カシメ部42が設けられている。位置決め用カシメ部42は、周知の円形状の半抜きカシメ部として形成されている。具体的には、位置決め用カシメ部42は、磁性金属板材の一方表面側が凹状に、他方表面側が凸状に形成されており、軸方向に隣接するコア素材38同士で位置決め用カシメ部42が凹凸嵌合されることにより、各磁極32が軸方向に揃った状態でコア素材38が一体に連結されてロータコア26が構成されている。
なお、位置決め用カシメ部42は、円形状のものに限定されるものではなく、他の周知のカシメ形状(例えばV字状)であってもよい。
図3に示すように、コア素材38は、帯状に連なった複数の分割コア片44がヒンジ部40によって繋がった状態で電磁鋼板ウェブ等から打ち抜き加工され、その後、ヒンジ部40で曲げ加工されて円環状に成形されたものとすることができる。各分割コア片44は、略円弧状の外形を有して打ち抜き加工されており、それぞれ2つの磁極32に相当する4つの磁石固定孔35が貫通して形成されている。
また、円弧状をなす各分割コア片44は、略V字状の切込み部46によって区画されている。切込み部46によって切り残された細幅の帯状部分がヒンジ部40を形成している。
本実施形態では、複数の分割コア片44がヒンジ部40によって繋がった帯状のコア素材38が一端部38aと他端部38bとを有している。これにより、図2に示すように、ヒンジ部40で曲げられて円環状に成形されたコア素材38の両端部38a,38bが若干の隙間を介して対向配置されている。このようにコア素材38の両端部38a,38bが非連結状態としているため、本実施形態のロータコア26では、コア素材38の端部位置を周方向において所定ピッチP分だけずらすようにして各コア素材38を積層している。
より詳しくは、各コア素材38は、1つの磁極32に相当するピッチPだけ周方向に交互にずれた状態で積層されている。このようにコア素材38の端部位置を周方向にずらして積層してロータコア26を構成することにより、ロータコア26の周方向および軸方向における強度を確保することが可能になる。
図4は、円環状に成形されたコア素材38のヒンジ部40とその近傍を拡大して示す平面図である。図4においては、ステータコア12の内周部を構成する複数のティースTの先端部がギャップGを隔ててロータコア26に対向する様子が示されている。
図4に示すように、帯状に打ち抜き加工されたコア素材38を構成する分割コア片44は、切込み部46によって形成された分割端面48a,48bを周方向両側に有している。これにより、コア素材38がヒンジ部40を塑性変形させて曲げて円環状に成形されたとき、各分割コア片44の内周縁部が同一半径の略円形をなすとともに、各分割コア片44の分割端面48a,48b同士が隙間50を介して対向するように構成されている。
このように円環状をなすコア素材38において各分割コア片44の分割端面48a,48b同士を突き当てることなく隙間50を形成するようにしたことで、円環状に形成されたときに分割コア片44の分割端面48a,48b同士が突き当たって周方向に押圧されることにより磁気抵抗が増大するのを無くすか又は抑制することが可能になる。その結果、回転電機10のロータ18において、良好な磁束の流れを確保でき、トルク出力の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、ヒンジ部40に隣接して径方向内側に切り欠き部51が形成されている。これにより、ヒンジ部40が細幅の帯状金属板部分として形成されている。このようにヒンジ部40が形成されることによって、コア素材38を円環状に成形しやすくなるとともに、分割コア片44の分割端面48a,48b間に径方向にわたって一定幅の隙間50を形成しやすくなるという利点がある。
さらに図4を参照すると、分割コア片44には、2つの磁極32に相当する計4つの永久磁石34を挿入および固定するための磁石固定孔35が形成されている。ロータコア26において積層されたコア素材38の分割コア片44の磁石固定孔35が軸方向に揃って位置することにより、ロータコア26内で軸方向に貫通する磁石固定孔35が形成されている。これにより、ロータコア26の軸方向一方端面から扁平直方体形状の永久磁石34を挿入して配置することが可能になる。
また、磁石固定孔35は、永久磁石34の周方向端部からロータコア26の外周面27に向かって拡張された空隙部分であるポケット部52を含む。そして、ポケット部52とロータコア26の外周面27との間に残された細幅の磁性金属板材部分がブリッジ部54となっている。
上記ポケット部52は、磁性金属板材と比較して低透磁率の空隙部を含むことから、永久磁石34の周方向外側端部における磁束の回り込みによる短絡を抑制する機能を果たす。加えて、ポケット部52にモールド樹脂を充填することにより、磁石固定孔35内に永久磁石34をしっかりと固定することにも使用することが可能である。
また、上記のように永久磁石34の周方向外側端部における磁束の短絡を抑制するためにブリッジ部54の幅は細くするのが好ましい。しかしながら、ブリッジ部54は、ロータ回転時に永久磁石34に作用する遠心力を支える支持部としての機能を果たすため、ある程度の強度が必要となる。
さらに、磁石固定孔35内に固定された永久磁石34は、回転電機10の作動によって熱衝撃または温度変化を受けると、熱応力によって膨張または収縮する変形を生じる。例えば、永久磁石34は、温度が上がると、径方向に略沿った方向の厚みが増す一方で、周方向に略沿った方向の幅が小さくなる。反対に、永久磁石34は、温度が下がると、径方向に略沿った方向の厚みが小さくなる一方で、周方向に略沿った方向の幅が長くなる。
磁石固定孔35内に固定された永久磁石34が上記のような熱的変形を生じるとき、ロータコア26を構成する磁性金属板材との線膨張率の相違から、磁石固定孔35の外周側縁部であるブリッジ部54に周方向および径方向の応力が作用し、上記遠心力と相まって変形または歪みを生じやすくなる。
ここで、電磁鋼板ウェブからコア素材が円環状に一体に打ち抜き加工されたものを多数枚積層して構成されるロータコアの場合では、永久磁石について上記のような熱的変形が生じても周方向に隣り合う磁極間で互いに押し合う状態となるために、ロータコア26の全周について見るとブリッジ部の歪み量は小さく抑えられる傾向にある。
これに対し、本実施形態のロータコア26のように、ロータコア26を構成するコア素材38に含まれる分割コア片44が周方向に隙間50を空けて配置されている構成では、上記のような永久磁石34の熱的変形に伴って分割コア片44の分割端面48a,48bの隙間方向への移動が許容されると、細幅のブリッジ部54に作用する応力が増大して歪み量が大きくなる。
そこで、本実施形態では、分割コア片44において、分割端面48a,48bおよびブリッジ部54の近傍に、分割コア片44を構成する帯状磁性金属板材を軸方向に隣接する分割コア片44に対して固定するカシメ部56を設けてある。より詳しくは、カシメ部56は、分割コア片44同士を互いに繋いでいるヒンジ部の近傍であって、分割コア片44間に形成された隙間50を挟んで周方向両側に設けられている。カシメ部56は、周知の円形の半抜きカシメ部であってもよいし、他の形状(例えばV字状)のカシメ部であってもよい。
このように分割コア片44がブリッジ部54および分割端面48a,48bの近傍で軸方向に隣接する分割コア片に対して固定されることで、磁石固定孔35内に固定された永久磁石34が熱応力によって伸縮するのに伴って分割コア片44の分割端面48a,48bが隙間50の方向(すなわち周方向)に移動するのが規制され、その結果、上記分割端面48a,48bの移動によってブリッジ部54に作用することとなる応力を低減できる。したがって、ブリッジ部54を太くすることなく(すなわち永久磁石34の周方向端部における短絡磁束を抑制しつつ)、熱衝撃および遠心力に対する分割型ロータコア26の強度向上を図れる。
ここで、上記カシメ部56の径方向位置は、ポケット部52の内径側縁部の半径位置Rよりも外周側に形成されるのが好ましく、また、カシメ部56の周方向位置は磁石固定孔35のポケット部52と隙間50との間に形成されるのが好ましい。このようにすることでブリッジ部54に近い位置で分割コア片44の移動をより確実に規制することができ、上記のようなロータコア26の強度向上により有効である。
なお、本発明に係る回転電機のロータおよびこれを備えた回転電機は、上述した実施形態およびその変形例の構成に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においては、それぞれ円環状に成形されたコア素材38が軸方向に多数枚積層されてロータコア26が構成されると説明したが、これに限定されるものではなく、帯状に連続して打ち抜き加工されたコア素材がヒンジ部で曲げながら螺旋状に巻回されてロータコアが構成されてもよい。
また、上記においては、コア素材38に含まれる複数の分割コア片44がそれぞれ2つの磁極32に相当する磁石固定孔が形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、それぞれ1つの磁極に相当する磁石固定孔を含むように形成されてもよいし、あるいは、3つ以上の磁極に相当する磁石固定孔を含むように形成されてもよい。
10 回転電機、12 ステータコア、14 コイル、16 ステータ、18 ロータ、24 シャフト穴、26 ロータコア、27 外周面、28 シャフト、28a シャフト部、28b フランジ部、28c 取付部、30 エンドプレート、32 磁極、34 永久磁石、35 磁石固定孔、38 コア素材、38a 一端部、38b 他端部、40 ヒンジ部、42 位置決め用カシメ部、44 分割コア片、46 切込み部、48a,48b 分割端面、50 隙間、51 切り欠き部、52 ポケット部(周方向端部)、54 ブリッジ部、56 カシメ部、T ティース。
Claims (4)
- 磁石固定孔を有する帯状磁性板材製の複数の分割コア片が環状に成形されたコア素材を軸方向に積層して構成される筒状のロータコアと、前記ロータコア内に延伸する前記磁石固定孔内に固定された磁石とを備える、回転電機のロータであって、
前記分割コア片は、前記コア素材が環状に成形された状態で周方向に隣り合う分割コア片同士で隙間を介して対向する分割端面と、前記磁石挿入穴の周方向端部と前記ロータコアの外周面との間に形成されるブリッジ部と、前記分割端面および前記ブリッジ部の近傍に設けられ、当該分割コア片を構成する帯状磁性板材を軸方向に隣接する分割コア片に対して固定するカシメ部と、を有する、
回転電機のロータ。 - 請求項1に記載の回転電機のロータにおいて、
前記コア素材を構成する複数の分割コア片は、筒状をなす前記ロータコアの少なくとも1周分についてはヒンジ部を介して互いに繋がっており、前記カシメ部は前記ヒンジ部の近傍であって前記隙間を挟んで周方向両側に設けられている、回転電機のロータ。 - 請求項1または2に記載の回転電機のロータにおいて、
前記カシメ部の位置は、前記ブリッジ部を形成する前記磁石固定孔の周方向端部の内径側縁部より外周側に設定されている、回転電機のロータ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のロータと、
前記ロータに対向配置されて回転磁界を作用させるステータと、を備える回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012002039A JP2013143805A (ja) | 2012-01-10 | 2012-01-10 | 回転電機のロータ、およびこれを備えた回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012002039A JP2013143805A (ja) | 2012-01-10 | 2012-01-10 | 回転電機のロータ、およびこれを備えた回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013143805A true JP2013143805A (ja) | 2013-07-22 |
Family
ID=49040092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012002039A Pending JP2013143805A (ja) | 2012-01-10 | 2012-01-10 | 回転電機のロータ、およびこれを備えた回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013143805A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016063371A1 (ja) * | 2014-10-22 | 2016-04-28 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の回転子、回転電機、及び空調機器 |
CN107968497A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-04-27 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种电机转子铁芯、电机转子、电机和洗衣机 |
JP2018113796A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機のロータ |
CN114006489A (zh) * | 2021-10-18 | 2022-02-01 | 南京航空航天大学 | 一种直驱交替极永磁轮毂电机 |
-
2012
- 2012-01-10 JP JP2012002039A patent/JP2013143805A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016063371A1 (ja) * | 2014-10-22 | 2016-04-28 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の回転子、回転電機、及び空調機器 |
GB2546177A (en) * | 2014-10-22 | 2017-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | Rotor of rotating electrical machine, rotating electrical, machine and air conditioning device |
US10298091B2 (en) | 2014-10-22 | 2019-05-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotor of rotating motor, rotating motor, and air-conditioning apparatus |
GB2546177B (en) * | 2014-10-22 | 2021-04-07 | Mitsubishi Electric Corp | Rotor of rotating motor, rotating motor, and air-conditioning apparatus |
JP2018113796A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機のロータ |
CN107968497A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-04-27 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种电机转子铁芯、电机转子、电机和洗衣机 |
CN107968497B (zh) * | 2017-12-08 | 2024-05-24 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种电机转子铁芯、电机转子、电机和洗衣机 |
CN114006489A (zh) * | 2021-10-18 | 2022-02-01 | 南京航空航天大学 | 一种直驱交替极永磁轮毂电机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5040988B2 (ja) | ステータおよびこのステータを備えるモータ | |
CN103516081B (zh) | 转子、具有转子的发电-电动机及转子制造方法 | |
JP6274475B2 (ja) | 回転子、回転電機および回転子の製造方法 | |
JP2012120326A (ja) | 磁石埋め込み型回転子、電動機及び電動機の組立方法 | |
JPWO2017141361A1 (ja) | 回転電機及び回転電機の製造方法 | |
JP2013143805A (ja) | 回転電機のロータ、およびこれを備えた回転電機 | |
JP6110062B2 (ja) | 回転電機 | |
JP5900180B2 (ja) | 回転電機の回転子鉄心 | |
JP2009247169A (ja) | ステータコアの製造方法 | |
JP6627784B2 (ja) | 回転電機ロータ | |
JPWO2017195249A1 (ja) | 固定子鉄心、及びその固定子鉄心を備えた電動機 | |
JP2011147200A (ja) | モータの電機子 | |
JP2009081939A (ja) | 回転電機の回転子及び回転電機 | |
JP4286642B2 (ja) | 永久磁石式回転子 | |
JP6416417B2 (ja) | 回転電機の固定子、回転電機、および回転電機の固定子の製造方法 | |
JP6112970B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP4543415B2 (ja) | 平滑電機子巻線形acサーボモータのコア構造およびこのコア構造を用いた平滑電機子巻線形acサーボモータ | |
JP2018023232A (ja) | 回転電機および回転電機の製造方法 | |
JP4062938B2 (ja) | モータのステータコア組立体、及びステータ組立体の組み付け方法 | |
WO2015114794A1 (ja) | アキシャルギャップ型回転電機 | |
JP2015056911A (ja) | ロータ及びこのロータを備える回転電機 | |
JP2012125111A (ja) | アウターロータ型回転機のロータ | |
JP6022962B2 (ja) | ロータ及びモータ | |
JP2015006110A (ja) | モータ装置 | |
JPWO2019123513A1 (ja) | 固定子鉄心及びその固定子鉄心を備えた電動機 |