JP2015201989A - 回転電機ロータ - Google Patents

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一聡 中田
Kazutoshi Nakada
一聡 中田
北原 誠
Makoto Kitahara
誠 北原
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Abstract

【課題】回転電機ロータにおいて、ロータコアの軸方向に対し傾斜する方向のスキュー溝にシャフト部材の凸部を係合して、ロータコアにシャフト部材を組み付ける場合の作業性を向上し、かつ、耐久性を高くすることである。
【解決手段】ロータ10は、シャフト部材20の外径側に固定されるロータコア50を含む。ロータコア50は、複数の電磁鋼板が周方向にずれて積層されることにより形成され、内周面に軸方向に対し傾斜したスキュー溝55を有する積層体52を含む。シャフト部材20は、外周面に軸方向に対し傾斜して設けられ、スキュー溝55に挿入される係合凸部36を有する外側筒状体30と、外側筒状体の内周側に挿入される内側シャフト本体40とを含む。係合凸部36は、外側筒状体の内周側に内側シャフト本体40を挿入することにより外側筒状体の一部が外径側に押し出されるように変形して形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、シャフト部材と、シャフト部材に固定されるロータコアとを備える回転電機ロータに関し、特にロータコアが軸方向に対し傾斜したスキュー溝を有する場合の構造に関する。
従来から電動モータまたは発電機として用いられる回転電機を形成するロータとして、シャフト部材の外径側にロータコアが固定され形成される場合がある。特許文献1には、シャフト部材の外周面に設けられたキー溝と、ロータコアの内周面に設けられたキー凸部とを係合させて、シャフト部材にロータコアを嵌合固定することにより形成される回転電機ロータが記載されている。
特許文献2には、内周面に軸方向に対し傾斜したキー凸部を有する鋼板積層体を含むロータコアと、ロータコアの内側に嵌合固定されるシャフト部材とを含む回転電機ロータが記載されている。シャフト部材の外周面には、軸方向に沿うキー溝が形成され、キー溝の内側面にキー凸部の長さ方向の周方向一端または他端が当接している。
特開2012−217283号公報 特開2012−23801号公報
特許文献2に記載された構成の場合、シャフト部材のキー溝と、ロータコアのキー凸部とが、キー凸部の長さ方向両端の周方向一端または他端でのみ接触する。これによって、キー溝とキー凸部との一部に過度に応力が集中するので、ロータの耐久性向上の面から改良の余地がある。一方、別の構造として、シャフト部材のキー凸部と、ロータコアのスキュー溝とをいずれも軸方向に対し傾斜させて係合させる構成の場合、ロータコアに対するシャフト部材の軸方向の組み付け方向に対しスキュー溝及びキー凸部の方向が異なる。これによって、シャフト部材にロータコアを組み付ける場合の作業性が悪化する。特許文献1,2のいずれにもこのような課題を解決する手段は開示されていない。
本発明の目的は、ロータコアの軸方向に対し傾斜するスキュー溝にシャフト部材の凸部を係合して、ロータコアにシャフト部材を組み付ける場合の作業性を向上でき、かつ、耐久性を高くできる回転電機ロータを提供することである。
本発明に係る回転電機ロータは、シャフト部材と、前記シャフト部材の外径側に固定されるロータコアと、を備える回転電機ロータであって、前記ロータコアは、キー溝を有する複数の鋼板が周方向にずれて積層されることにより形成され、内周面に前記キー溝を含んで軸方向に対し傾斜したスキュー溝を有する積層体を含み、前記シャフト部材は、外周面に軸方向に対し傾斜して設けられ、前記スキュー溝に挿入される係合凸部を有する外側筒状体と、前記外側筒状体の内周側に挿入される内側シャフト本体とを含み、前記係合凸部は、前記外側筒状体の内周側に前記内側シャフト本体を挿入することにより前記外側筒状体の一部が外径側に押し出されるように変形して形成される。
本発明に係る回転電機ロータによれば、ロータコアの軸方向に対し傾斜する方向のスキュー溝にシャフト部材の係合凸部を係合して、ロータコアにシャフト部材を組み付ける場合の作業性を向上でき、かつ、耐久性を高くできる。
本発明の実施形態の回転電機ロータの斜視図である。 本発明の実施形態の回転電機ロータにおいて、組み付けの直前状態(a)と、組み付け後の状態(b)とを断面で示す図である。 図1からロータコアを取り出して軸方向に見た図である。 図3のA−A断面図である。 図2(a)から外側筒状体を取り出して示す斜視図である。 外側筒状体において、図2(b)のB−B断面の拡大対応図である。 図2(a)から内側シャフト本体を取り出して示す斜視図である。 内側シャフト本体において、図2(b)のB−B断面の拡大対応図である。 本発明の実施形態の別例の回転電機ロータにおいて、組み付けの直前状態(a)と、組み付け後の状態(b)とを断面で示す図である。 図9(b)から外側筒状体を取り出して示す斜視図である。 外側筒状体において、図9(b)のC−C断面の拡大対応図である。 図11のD矢視図である。
以下において、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。この説明において、具体的な形状、材料、及び個数は、本発明の理解を容易にするための例示であって、仕様に応じて適宜変更することができる。以下では、すべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
図1は、実施形態の回転電機ロータ10の斜視図である。図2は、実施形態の回転電機ロータ10において、組み付けの直前状態(a)と、組み付け後の状態(b)とを断面で示している。以下では、回転電機ロータ10は単にロータ10という。ロータ10は、シャフト部材20と、シャフト部材20の外径側に嵌合固定されるロータコア50とを含む。ロータ10は、図示しないステータと組み合わせて回転電機の一種である、かご型誘導モータを形成する。なお、シャフト部材20は図1における上下方向の端部が図示しないケース軸受により回転可能に支持される。
図3は、図1からロータコア50を取り出して軸方向に見た図である。図4は、図3のA−A断面図である。ロータコア50は、複数の電磁鋼板51を積層してなる積層体52と、複数の導体バー56及び2つの環状連結部57とを含む。電磁鋼板51の厚さ方向両側面には絶縁皮膜が設けられる。電磁鋼板51は、中心孔51Aを有する円板であって、中心軸Oを中心として同一円周上に等間隔で形成された図示しない複数の貫通孔を有する円板により形成される。電磁鋼板51の中心孔51A側の内周面の直径方向に対向する2個所位置には、キー溝53が形成される。キー溝53は、電磁鋼板51の中心軸Oに対し平行であっても、中心軸Oに対し傾斜していてもよい。複数の電磁鋼板51は互いに同一形状を有する。
積層体52は、複数の電磁鋼板51が周方向に徐々にずれて積層されることにより形成される。積層体52の中心孔54は、複数の電磁鋼板51の中心孔51Aにより構成され軸方向に伸びて形成される。積層体52の中心孔54側の内周面は、直径方向に対向する2個所位置に形成され、軸方向に対し全体的に傾斜しながら全体として軸方向に伸びた2つのスキュー溝55を有する。各スキュー溝55は、複数の電磁鋼板51のキー溝53が軸方向に少しずつ周方向にずれて連結されることにより形成される。この状態で、複数の電磁鋼板51に形成された貫通孔が中心軸Oに対し全体的に傾斜するように連結されることによって、図示しない複数の傾斜孔が形成される。
複数の導体バー56は、金属、例えばアルミニウム合金の鋳造によって複数の傾斜孔内に直線状に形成される。各導体バー56は、中心軸Oに対し傾斜する。2つの環状連結部57は、積層体52の軸方向両端よりも外側に、金属、例えばアルミニウム合金により円環状に形成され、複数の導体バー56の両端部に連結される。2つの環状連結部57と複数の導体バー56とは、例えば金型内に積層体52の少なくとも一部を配置した状態で、導体バー56及び環状連結部57を形成すべき部分に溶融金属を流し込み固化させる鋳造により同時に形成される。
図2に戻って、シャフト部材20は、外側筒状体30と、外側筒状体30の内側に挿入され結合される内側シャフト本体40とを含む。図5は、図2(a)から外側筒状体30を取り出して示す斜視図であり、図6は、外側筒状体30において、図2(b)のB−B断面の拡大対応図である。
外側筒状体30は、筒状挿入部31と、筒状挿入部31の軸方向一端部(図2、図5の下端部)に筒状挿入部31の中心軸Oを中心とするように連結された円環状のフランジ32とを含む。図2、図6に示すように、筒状挿入部31は、外周面の中心軸Oに対して対称な2個所に、軸方向に対して傾斜して設けられ、ロータコア50のスキュー溝55に挿入される2つの係合凸部36を有する。
図5に示すように、筒状挿入部31の外周面は、自由状態で円筒面状に形成される。筒状挿入部31の外径D1は、自由状態でロータコア50の内径d1(図2(a))よりも小さい(D1<d1)。図2に示すように、筒状挿入部31は、内周面に形成されるテーパ面33と、内周面のフランジ32側の端部に設けられる円筒面34とを含む。テーパ面33は、フランジ側端部(図5の下端部)に向かって直径が小さくなるように中心軸Oに対し傾斜する。
テーパ面33の直径方向に対向する2個所位置には、第2キー溝35が形成される。第2キー溝35は、筒状挿入部31の中心軸Oに対し、ロータコア50のスキュー溝55と同じ角度で傾斜している。後述するように、第2キー溝35に後述の内側シャフト本体40のキー凸部41が係合されることによって、筒状挿入部31の外周面において、第2キー溝35と周方向に同じ位置が凸状に変形し、その変形した部分によって2つの係合凸部36(図2(b))が形成される。
さらに、図5に戻って、筒状挿入部31の軸方向他端面(図5の上端面)の周方向に離れた複数(図5では2個所)の位置には、軸方向に突出する位置決め凸部37が形成される。各位置決め凸部37の内周面にも、筒状挿入部31の第2キー溝35が延長して形成され、位置決め凸部37の一端面(図5の上端面)に達する。位置決め凸部37は、後述の内側シャフト本体40に形成される位置決め孔42に挿入されて、外側筒状体30及び内側シャフト本体40の相対回転を阻止する。位置決め凸部37は、第2キー溝35とは筒状挿入部31の周方向にずれた位置に形成されてもよい。
図7は、図2(a)から内側シャフト本体40を取り出して示す斜視図であり、図8は、内側シャフト本体40において、図2(b)のB−B断面の拡大対応図である。内側シャフト本体40は、第2筒状挿入部43と、第2筒状挿入部43の軸方向一端部(図7の上端部)に第2筒状挿入部43の中心軸Oを中心として連結された円環状のフランジ44とを含む。
図2に示すように、第2筒状挿入部43は円筒状の内周面を有する。図7に示すように、第2筒状挿入部43は、外周面に形成されるテーパ面45と、外周面のフランジ44と反対側の端部に設けられ、外径側に突出する抜け止めフランジ46とを含む。テーパ面45は、フランジ44に向かって直径が大きくなるように中心軸Oに対し傾斜する。テーパ面45において、中心軸Oに対して対称な2個所位置には、キー凸部41が形成される。キー凸部41は、第2筒状挿入部43の中心軸Oに対して、図5、図6に示す筒状挿入部31の第2キー溝35と同じ角度で傾斜している。抜け止めフランジ46の外径D2(図7)は、自由状態で外側筒状体30のテーパ面33の小径側端部(図2の下端部)の内径d2(図2(a))よりも大きい(D2>d2)。
図2に戻って、フランジ44の内側面(図2の下側面)において、第2筒状挿入部43との連結部近傍の周方向に離れた2個所位置には、筒状挿入部31の位置決め凸部37を進入可能な位置決め孔42が形成される。位置決め孔42は、位置決め凸部37と周方向に係合して、外側筒状体30及び内側シャフト本体40の相対回転を阻止する。なお、位置決め孔42及び位置決め凸部37はそれぞれ2つずつを形成するものに限定せず、それぞれ1つまたは3つ以上が形成されてもよい。
外側筒状体30及び内側シャフト本体40は、鋼等の金属により形成される。図2に示すようにシャフト部材20は、外側筒状体30及び内側シャフト本体40において、それぞれのフランジ32,44がロータコア50の軸方向両側に配置されるように、嵌合され結合されて形成される。
具体的には、ロータ10を形成する場合、図2(a)に示すように、ロータコア50の内周面に外側筒状体30の筒状挿入部31が挿入される。この場合、外側筒状体30の2つの第2キー溝35と、ロータコア50の2つのスキュー溝55との周方向位置を一致させる。
この状態で、筒状挿入部31の内側に内側シャフト本体40の第2筒状挿入部43が、抜け止めフランジ46を先にして、テーパ面33の大径側端部(図2の上端部)の開口から、小径側端部(図2の下端部)に向けて挿入される。この場合、第2筒状挿入部43の2つのキー凸部41と、外側筒状体30の2つの第2キー溝35との周方向位置を一致させる。
筒状挿入部31に第2筒状挿入部43が挿入されるのにしたがって、抜け止めフランジ46がテーパ面33の小径側端部を外径側に弾性変形させて、図2(b)に示すように抜け止めフランジ46が外側筒状体30の円筒面34の内側に進入する。これによって、筒状挿入部31が内径側に少し復元して、テーパ面33の小径側端部の内径d2が抜け止めフランジ46の外径D2よりも小さくなるので、外側筒状体30に対し内側シャフト本体40が抜け出ることが阻止される。
さらにこの状態で、第2筒状挿入部43が筒状挿入部31の内周側に挿入され嵌合されて、筒状挿入部31の一部が外径側に押されて変形することによって、筒状挿入部31の外周面に2つの係合凸部36が形成される。各係合凸部36は、筒状挿入部31の軸方向に対し傾斜する。
より具体的には、第2キー溝35に内側シャフト本体40のキー凸部41が挿入され、キー凸部41の先端が第2キー溝35の底面に強く押し付けられる。これによって、筒状挿入部31の一部であって、第2キー溝35と周方向位置が一致して径方向厚さの小さい部分が凸状に変形し、その変形した部分によって軸方向に対し傾斜する2つの係合凸部36が形成される。各係合凸部36は、ロータコア50のスキュー溝55に係合するので、ロータコア50に対するシャフト部材20の回転が阻止される。この場合、キー凸部41と第2キー溝35との周方向の係合によって、内側シャフト本体40及び外側筒状体30の相対回転が阻止される。
上記のロータ10は、図示しないステータと径方向に対向するように組み合わせされて、かご型誘導モータを形成する。ステータは、例えば3相ステータコイルを有し、3相交流電流がステータコイルに流れることで回転磁界を生成する。この回転磁界がロータ10に作用することでロータ10が回転する。この場合、ロータ10に設けられた隣り合う2本の導体バー56と、導体バー56を連結する2つの環状連結部57とに誘導電流が流れる。各導体バー56は、中心軸Oに対し傾斜しているのでロータ回転時のリップルの発生抑制を図れる。
また、ロータコア50に外側筒状体30を組み付けた後に、内側シャフト本体40により外側筒状体30を外径側に変形させて中心軸Oに対して傾斜する係合凸部36が形成され、ロータコア50の内周面のスキュー溝55に係合凸部36が係合する。このため、スキュー溝55に係合凸部36を係合して、ロータコア50にシャフト部材20を組み付ける場合の作業性を向上できる。
また、係合凸部36とスキュー溝55とが広い面積で接触するので、係合凸部36とスキュー溝55とに過度に応力が集中することを防止できる。これによって、ロータ10の耐久性を高くできる。上記の特許文献2に記載された構成では、ロータコアのキー凸部とシャフト部材のキー溝との接触面積が小さく、キー凸部の一部に過度に応力が集中する場合がある。この場合、ロータコアを形成する積層体に軸方向に押圧することによって複数のかしめ部を形成し、複数の鋼板の位置ずれを阻止する構成の場合に、かしめ部に加わる負荷が大きくなることにより、かしめ部の結合強度が低下する可能性がある。また、キー凸部に生じる応力が過度に高くなることを防止するためにロータの最高回転数を低く抑える必要が生じる場合がある。本例の構成によればこのような不都合を防止できる。
図9は、実施形態の別例のロータ10において、組み付けの直前状態(a)と、組み付け後の状態(b)とを断面で示している。図10は、図9(b)から外側筒状体30Aを取り出して示す斜視図であり、図11は、外側筒状体30Aにおいて、図9(b)のC−C断面の拡大対応図である。図12は、図11のD矢視図である。
本例の場合、シャフト部材20Aは、外側筒状体30Aと内側シャフト本体40Aとを結合することにより形成される。図10から図12に示すように、外側筒状体30Aは、自由状態で上記の図5に示した外側筒状体30において、筒状挿入部31の周方向に離れた2個所位置に、軸方向に対し傾斜した方向に延びる略U字形状の切欠47が形成される。各切欠47は、ロータコア50のスキュー溝55と係合する係合凸部36A(図9(b))の形成位置に対応して形成される。切欠47は、中心軸Oに対し傾斜した略平行な2つの直線部47aと、2つの直線部47aを連結する第2直線部47bとにより形成され、筒状挿入部31を径方向に貫通する。図9(a)に示すように、第2直線部47bは、筒状挿入部31の内周面において、テーパ面33の小径側端部よりも円筒面34側に外れた部分に形成される。各切欠47の内側部分の径方向内側に第2キー溝35の底面が形成されるように、各切欠47の内側部分は切欠47の周方向両側部分よりも径方向厚さが小さくなっている。
内側シャフト本体40Aは、図7に示した内側シャフト本体40において、第2筒状挿入部43の外周面にテーパ面45の代わりに円筒面48が形成され、軸方向一端部(図9の下端部)の外周面に抜け止めフランジ46が形成される。円筒面48において、互いに中心軸Oに対して対称となる2個所位置には、図7の内側シャフト本体40と同様に、中心軸Oに対し傾斜したキー凸部41が形成される。
なお、内側シャフト本体40Aのフランジ44側端部の内周縁部には軸方向に突出する円筒部49が形成され、円筒部49の内周面に雌スプライン部49aが形成される。雌スプライン部49aは、図示しない回転軸の端部に形成される雄スプライン部と係合する。これによって、シャフト部材20Aに回転軸を相対回転を不能として同軸に結合することが可能となる。円筒部49の内周面に雌スプライン部を形成せず、円筒部49の外周面に雄スプライン部を形成してもよい。この場合、回転軸の雌スプライン部と雄スプライン部とを係合させることが可能となる。
本例のロータでは、次のようにシャフト部材20Aがロータコア50に結合される。まず、図9(a)に示すように、ロータコア50の内周面に外側筒状体30Aの筒状挿入部31が挿入される。この場合、外側筒状体30Aの2つの第2キー溝35と、ロータコア50の2つのスキュー溝55との周方向位置を一致させる。この状態で、筒状挿入部31の内側に、内側シャフト本体40Aの第2筒状挿入部43が挿入される。この場合、第2筒状挿入部43の2つのキー凸部41と、外側筒状体30Aの2つの第2キー溝35との周方向位置を一致させる。
筒状挿入部31に第2筒状挿入部43が挿入されるのにしたがって、抜け止めフランジ46がテーパ面33の小径側端部(図9の下端部)を外径側に弾性変形させる。これに続いて、図2(b)のように抜け止めフランジ46が外側筒状体30Aの円筒面34の内側に進入することで筒状挿入部31が内径側に少し復元して、テーパ面33の小径側端部の内径が抜け止めフランジ46の外径よりも小さくなる。
この状態で、第2キー溝35に内側シャフト本体40Aのキー凸部41が挿入され、キー凸部41の先端が第2キー溝35の底面に強く押し付けられることにより、切欠47の内側部分が外径側に弾性的に変形する。これによって、切欠47の内側部分が、筒状挿入部31の円筒状の外周面よりも外側に変形することにより係合凸部36Aが形成され、係合凸部36Aがロータコア50のスキュー溝55に挿入される。これによって、ロータコア50に対するシャフト部材20Aの回転が阻止される。
上記構成によっても、ロータコア50にシャフト部材20Aを組み付ける場合の作業性を向上でき、かつ、耐久性を高くできる。その他の構成及び作用は、図1から図8の構成と同様である。
なお、上記の各例の構成では、外側筒状体30,30Aに形成される係合凸部36,36Aが2つである場合を説明したが、係合凸部36,36Aは1つ、または3つ以上の任意の個数としてもよい。また、内側シャフト本体40,40A及び外側筒状体30,30Aの相対回転を阻止するために、内側シャフト本体40,40Aの位置決め孔42に外側筒状体30,30Aの位置決め凸部37が挿入される第1構成と、外側筒状体30,30Aの第2キー溝35に内側シャフト本体40,40Aのキー凸部41が係合される第2構成とを採用している。一方、第1構成及び第2構成の一方のみの構成を採用して、外側筒状体及び内側シャフト本体の相対回転を阻止する構成を採用してもよい。また、第1構成及び第2構成のいずれも採用せず、外側筒状体の内側に内側シャフト本体を嵌合し結合することにより外側筒状体の内周面と内側シャフト本体の外周面との間に生じる摩擦力により、2つのシャフトの相対回転を阻止する構成を採用してもよい。
上記ではかご型誘導モータを形成するロータの場合を説明したが、周方向複数個所にスリットを有する複数の電磁鋼板を周方向に徐々にずれて積層することにより積層体を形成し、この積層体を含む誘導モータ用のロータに、本発明を適用してもよい。
10 回転電機ロータ、20,20A シャフト部材、30,30A 外側筒状体、31 筒状挿入部、32 フランジ、33 テーパ面、34 円筒面、35 第2キー溝、36,36A 係合凸部、37 位置決め凸部、40,40A 内側シャフト本体、41 キー凸部、42 位置決め孔、43 第2筒状挿入部、44 フランジ、45 テーパ面、46 抜け止めフランジ、47 切欠、47a 直線部、47b 第2直線部、48 円筒面、49 円筒部、49a 雌スプライン部、50 ロータコア、51 電磁鋼板、51A 中心孔、52 積層体、53 キー溝、54 中心孔、55 スキュー溝、56 導体バー、57 環状連結部。

Claims (1)

  1. シャフト部材と、
    前記シャフト部材の外径側に固定されるロータコアと、を備える回転電機ロータであって、
    前記ロータコアは、キー溝を有する複数の鋼板が周方向にずれて積層されることにより形成され、内周面に前記キー溝を含んで軸方向に対し傾斜したスキュー溝を有する積層体を含み、
    前記シャフト部材は、
    外周面に軸方向に対し傾斜して設けられ、前記スキュー溝に挿入される係合凸部を有する外側筒状体と、
    前記外側筒状体の内周側に挿入される内側シャフト本体とを含み、
    前記係合凸部は、前記外側筒状体の内周側に前記内側シャフト本体を挿入することにより前記外側筒状体の一部が外径側に押し出されるように変形して形成される、回転電機ロータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180088472A (ko) * 2015-12-18 2018-08-03 지멘스 악티엔게젤샤프트 전기 회전 기계의 샤프트 상에서 폴 휠의 체결 방법

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KR20180088472A (ko) * 2015-12-18 2018-08-03 지멘스 악티엔게젤샤프트 전기 회전 기계의 샤프트 상에서 폴 휠의 체결 방법
KR101981021B1 (ko) 2015-12-18 2019-05-21 지멘스 악티엔게젤샤프트 전기 회전 기계의 샤프트 상에서 폴 휠의 체결 방법

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