JP6161419B2 - ステッピングモータの駆動制御装置、及びステッピングモータの駆動制御方法 - Google Patents

ステッピングモータの駆動制御装置、及びステッピングモータの駆動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、駆動制御装置、及び駆動制御方法に関し、特にステッピングモータをマイクロステップ駆動により駆動する技術に関する。
ステッピングモータは、コイルへの通電の切り換えによって、所定の角度ごとに回転させることができるため、位置センサを用いることなく位置制御を行うことができる。そのため、所定の時間間隔に従ってコイルの通電状態を切り替える、オープンループ制御による駆動方法が一般的に用いられる。しかし、モータを高速で駆動させる場合や、モータに急激な負荷変動が生じる場合には、コイルの通電の切り替えに対してロータが追従できなくなり、脱調を引き起こすおそれがある。そこで、ステッピングモータに、ロータの回転位置を検出する位置検出センサを取り付け、加速や減速をする際には、位置検出センサの出力に応じて、コイルの通電状態を切り替えるフィードバック制御による駆動方法も用いられる。
特許文献1に記載のステッピングモータでは、モータの駆動を開始してから所定の期間と、モータの停止をする前の所定の期間はオープンループ制御によりモータの駆動が行われ、その他の期間ではフィードバック制御により、モータの駆動が行われる。これにより、モータを高速で駆動させることができ、さらに、モータを精度よく停止させることができる。
特許第4165915号公報
しかしながら、特許文献1に記載の駆動制御装置では、オープンループ制御によりモータの駆動を行う際の励磁方式と、フィードバック制御によりモータの駆動を行う際の励磁方式が異なる。オープンループ制御では、コイルを励磁するための駆動電流の位相を微小変化させることで正弦波形の電圧を印加するマイクロステップ駆動によりモータの駆動を行う。一方、フィードバック制御では、矩形波形の電圧を印加することによりモータの駆動を行う。
ここで、励磁方式が異なるため、オープンループ制御からフィードバック制御に切り替えるタイミングが制限される。これは、駆動電流の制御単位が、マイクロステップから粗いステップに変更されることにより、所定のタイミングで切り替えを行わないとモータの駆動が不安定になるおそれがあるからである。よって、モータ駆動の安定性が確保できるタイミングを待って、制御の切り替えが行われることになる。
このように、制御の切り替えタイミングが制限されるため、オープンループ制御からフィードバック制御に切り替えるタイミングが、意図していたタイミングに対して遅れてしまう可能性がある。切り替えのタイミングが遅れることにより、目標の駆動位置に到達するまでに多くの時間を要するおそれがある。
本発明は、フィードバック制御とオープンループ制御でモータを制御することができる駆動制御装置において、モータの制御の切り替えタイミングを制限することなく、被駆動体を目標の駆動位置にすばやく到達させることを目的とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御装置は、ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記フィードバック駆動手段は、前記オープンループ駆動手段によって設定された前記マイクロステップの分割数と独立して前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とする
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御装置は、ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記フィードバック駆動手段は、切り替え前の前記オープンループ駆動手段により設定されていた前記マイクロステップの分割数で、切り替え後の前記ステッピングモータの駆動を開始することを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御装置は、ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切り替えが実行されてから所定の期間、前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御装置は、ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数を周波数に対して離散的に変化させることを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御装置は、ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記フィードバック駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記ロータが定速で駆動するときの駆動周波数と、前記マイクロステップの分割数の切り替えを実行する切り替え周波数との差分が所定の値以下である場合には、前記切り替え周波数を変化させることを特徴とする。
本発明の一実施形態としての撮像装置は、光学素子を駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御装置とを有する撮像装置であって、前記ステッピングモータの駆動制御装置は、ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有し、前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とする。
本発明の一実施形態としての撮像装置は、光学素子を駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御装置とを有する撮像装置であって、前記ステッピングモータの駆動制御装置は、ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有し、前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数が所定の値より小さくならないように、前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とする。
また、本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御方法は、オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記フィードバック制御において、前記オープンループ駆動手段によって設定された前記マイクロステップの分割数と独立して前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とする
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御方法は、オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ切り替えられるとき、切り替え前の前記オープンループ制御において設定されていた前記マイクロステップの分割数で、切り替え後の前記フィードバック制御による前記ステッピングモータの駆動を開始することを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御方法は、オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ切り替えられてから所定の期間、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御方法は、オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記フィードバック制御において、前記マイクロステップの分割数を周波数に対して離散的に変化させることを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御方法は、オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記フィードバック制御において、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記ロータが定速で駆動するときの駆動周波数と、前記マイクロステップの分割数の切り替えを実行する切り替え周波数との差分が所定の値以下である場合には、前記切り替え周波数を変化させることを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御方法は、光学素子を駆動するステッピングモータを備える撮像装置における前記ステッピングモータの駆動制御方法であって、オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動により前記ステッピングモータの駆動を制御し、前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック制御において、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とする。
本発明の一実施形態としてのステッピングモータの駆動制御方法は、光学素子を駆動するステッピングモータを備える撮像装置における前記ステッピングモータの駆動制御方法であって、オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動により前記ステッピングモータの駆動を制御し、前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック制御において、前記マイクロステップの分割数が所定の値より小さくならないように、前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とする。
本発明によれば、フィードバック制御とオープンループ制御でモータを制御することができる駆動制御装置において、モータの制御の切り替えタイミングを制限することなく、被駆動体を目標の駆動位置にすばやく到達させることができる。
第1の実施形態に係るステッピングモータを含むモータユニットの外観斜視図 第1の実施形態に係るステッピングモータを構成するステータとロータの構成図 第1の実施形態に係るステッピングモータの駆動制御装置のブロック構成図 ロータに加えられるトルクの波形を励磁条件ごとに示す概念図 フィードバック制御において、高効率のトルクを得るための励磁の切り替え方法を示す図 オープンループ制御において、ステッピングモータを低速で駆動した場合の励磁の切り替え方法を示す図 オープンループ制御において、ステッピングモータを中速で駆動した場合の励磁の切り替え方法を示す図 オープンループ制御、フィードバック制御における、ステッピングモータの駆動周波数とマイクロステップの分割数の関係を示す図 オープンループ制御において分割数を連続的に変化させる場合の、ステッピングモータの駆動周波数とマイクロステップの分割数の関係を示す図 フィードバック制御において分割数を一定とする場合の、ステッピングモータの駆動周波数とマイクロステップの分割数の関係を示す図 第1の実施形態に係るステッピングモータの駆動周波数の時間変化を示す図 第1の実施形態に係るステッピングモータの駆動制御装置における制御の詳細を示すフローチャート 第2の実施形態に係る交換レンズ及びカメラの構成を示すブロック図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るステッピングモータ101を含むステッピングモータユニット100の外観斜視図である。図2は、ステッピングモータ101を構成するステータ107、109、111、113とロータ114の関係を示す構成図である。ステッピングモータユニット100は、ステッピングモータ101、ロータ114の回転位置を検出するエンコーダ(位置検出手段)102、エンコーダマグネット103、ロータ軸104、エンコーダホルダ105から構成される。本実施形態に係るステッピングモータ101は、励磁コイルを含むA+相ステータ107、A−相ステータ109、B+相ステータ111、B−相ステータ113とロータ114を備えている。
ロータ114に固定されるマグネットは、外周が10極に着磁された円筒形上の永久磁石であり、角度位置に対して磁力の強さが正弦波状に変化する着磁パターンを有する。ステッピングモータ101の各相励磁コイルに電流を流し、A+相ステータ107、A−相ステータ109、B+相ステータ111、B−相ステータ113を励磁することでロータ114を回転させることができる。エンコーダマグネット103は、ロータ114と同様に外周が10極で着磁された円筒形状の永久磁石である。本実施形態ではエンコーダマグネット103はロータ114と同様の構成であるが、異なる極数で着磁されるように構成することも可能である。
エンコーダ102は、エンコーダホルダ105上に取り付けられ、エンコーダマグネット103の回転により生じる磁束密度の変化を一定の周期で検出し、出力信号を発信する。ロータ114の回転に伴ってロータ軸104も回転し、ロータ軸104上に取り付けられたエンコーダマグネット103も、ロータ114と同期して回転する。本実施形態ではエンコーダ102としてホールICを用いており、単一のホールICから2種類の交番検知信号を得て、2値の出力信号を発信する。なお、本実施例ではエンコーダとしてデジタル信号を出力するホールICを用いたが、フォトインタラプタなどのアナログ出力のエンコーダを用いてもよい。
次に、本実施形態における駆動制御装置について図3を用いて詳細に説明する。ロータ114の回転位置を検出するエンコーダ102から得られた出力信号は、検出値演算部301に入力される。検出値演算部301において、エンコーダ102の出力信号からステッピングモータ101の回転状態(角速度、角加速度、回転方向等)が演算される。また、エンコーダ出力がアナログ出力であった場合は、不図示のADコンバータ回路により、A/D変換が行われ、デジタル信号に変換して検出値演算部301に入力される。
検出値演算部301及び、不図示の上位コントローラから与えられた駆動指令値(駆動量、駆動方向、駆動速度、制御方式等)が制御部302に入力され、制御部302を介して駆動制御装置の各構成要素に処理命令が与えられる。制御部302は、駆動指令値及び検出値演算部301より得られるステッピングモータ101の帰還信号に基づいて、ステッピングモータ101の制御方式を決定する。制御部302によって決定された制御方式に基づいて、オープンループ制御回路(オープンループ駆動手段)304またはフィードバック制御回路(フィードバック駆動手段)305のいずれかにより、モータの駆動制御が行われる。そして、オープンループ制御回路304及びフィードバック制御回路305は、モータの駆動状態に応じて適切な駆動速度を算出する。マイクロステップの分割数を設定する分割数設定部303では、制御部302が有する駆動速度等の情報をもとに、マイクロステップの分割数を決定する。モータドライバ306は、制御部302から与えられた処理命令を基に駆動信号を生成し、ステッピングモータ101を駆動させる。
ここで、検出値演算部301、制御部302、分割数設定部303、オープンループ制御回路304、フィードバック制御回路305におけるモータの駆動制御は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、モータの駆動制御に関する機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステムや装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するものである。
次に、オープンループ制御とフィードバック制御について説明する。オープンループ制御とは、駆動速度に応じてあらかじめ設定される時間間隔で、コイルへの通電を切り替えることによりモータを駆動させる制御方式である。
オープンループ制御では、各相励磁コイル106、108、110、112への通電を順次切り替えることで、駆動指令値が示す駆動方向に回転磁界を発生させる。ロータ114は、回転磁界に追従して回転するが、停止状態から動き始める場合等には、静止摩擦力の影響により一時的に大きなトルクがかかり、オーバーシュートが発生する。オープンループ制御では、過剰な回転を抑制する手段が存在しないため、動きはじめ等の区間では動作が不安定になってしまう。また、急速な加速や減速を行う駆動指令を受けると、ロータ114の回転が、コイルの励磁の切り替えに追従することができなくなり、ロータ114の脱調が生じる。このように、オープンループ制御では、急速な加速や減速を行うとき等の動特性上の問題はあるが、ロータ114の回転を停止させるときには、コイルの駆動電流とロータ114の磁界の位相差が小さくなることから、停止精度において優れた特性を有する。
フィードバック制御では、エンコーダマグネット103の磁束変化をエンコーダ102により検出し、エンコーダ102の出力に応じてステッピングモータ101のコイルへの通電を切り替える。駆動電流を制御することにより、駆動電流に対して最大のトルクを得ることができ、また、過剰な回転を防止する手段を有することにより、オーバーシュートの発生を抑制することができるため、良好な動特性が得られる。
一方で、ステッピングモータ101で発生するトルクリップルやセンサに含まれるノイズ等が、駆動系の安定性に影響を与えるため、十分な静特性を得られないおそれがある。つまり、ロータ114の回転を停止させる際には、コイルの駆動電流とロータ114の回転磁界の位相差が小さくなるため、フィードバック情報に含まれるトルクリップル等のノイズが相対的に大きくなる。これにより、ロータ114の回転が乱れ、モータの振動や騒音が発生するため、オープンループ制御と比較して、ロータ114の停止精度が低下する。
以上より、ロータ114を低速駆動させるときや、ロータ114を精度よく停止させるためには、オープンループ制御によりモータの駆動を制御し、ロータ114を高速で駆動させるときには、フィードバック制御によりモータの駆動を制御することが好ましい。
続いて、オープンループ制御によるモータの駆動とフィードバック制御によるモータの駆動との励磁切り換えに関して説明する。
まず、ステッピングモータ101の相励磁コイルを通電することで励磁し、A+相ステータ107、A−相ステータ109、B+相ステータ111、B−相ステータ113が磁化される。通電する相を周期的に切り替えることで、ロータ114を任意の方向に回転させることができる。A+相ステータ107とA−相ステータ109の電気的な位相差は180度であり、B+相ステータ111とB−相ステータ113の電気的な位相差も180度となっている。また、A+相ステータ107とB+相ステータ111の電気的な位相差は90度であり、A−相ステータ109とB−相ステータ113の電気的な位相差も90度となっている。
図4は、コイルに正弦波電流を流したときに、ロータ114に付与される正転方向のトルクの大きさの変化を示す図である。横軸はロータ114の磁気位相、縦軸はロータ114が受けるトルクである。図4の4つの波形は、各相を励磁した際の合成波から得られるトルクを示している。A+B+と表記した波形は、A+相ステータ107とB+相ステータ111を励磁した場合のトルク波形を示し、A−B+と表記した波形は、A−相ステータ109とB+相ステータ111を励磁した場合のトルク波形を示す。A+B−と表記した波形は、A+相ステータ107とB−相ステータ113を励磁した場合のトルク波形を示し、A−B−と表記した波形は、A−相ステータ109とB−相ステータ113を励磁した場合のトルク波形を示す。図4で示すトルク波形に関して、コイルで発生する逆起電力等によるトルクの減少は考慮していない。
励磁相の切り替えとは、位相の変化に応じて図4の4つの波形を切り替えることをいう。高効率のトルクを得るためには、図5に示すように、位相角0度でA+B+波形に切替え、90度でA−B+波形、180度でA−B−波形、270度でA+B−波形に励磁を切り替える。フィードバック制御により、励磁相を切り替えるタイミングを制御することにより、高効率のトルクを得ることができる。
一方、オープンループ制御では励磁相の切り替えをあらかじめ設定される時間間隔で行うため、高効率のトルクを得ることは困難である。オープンループ制御により得られるトルク波形の例を図6、図7に示す。図6は、ロータ114を低速で駆動する際のトルク波形を示し、図7は、ロータ114を中速で駆動する際のトルク波形を示している。上段の図は、磁気位相と、ロータ114において発生するトルクの波形との関係を示している。中段の図は、磁気位相と、A+相ステータ107、B+相ステータ111の駆動電流の関係を示している。下段の図は、任意の観測点における、磁気位相とロータマグネットの回転磁界との関係を示している。
図6に示すように、低速駆動時には励磁コイルの磁気位相の変化に対して、ロータ114の回転の遅れがほとんど生じないため、コイルの駆動電流とロータ114の回転磁界との位相差はほぼ0となる。ロータ114の駆動状態が安定したところで、励磁相の切り替えが行われる。
ここで、ロータ114の駆動速度を上げると、コイルの駆動電流に対して、ロータ114の回転が追従できなくなるため、コイルの駆動電流とロータ114の回転磁界との位相差が大きくなる。これにより、図7に示すように、励磁相を切り替えるタイミングが低速駆動時に比べて遅れて、逆回転方向のトルクが発生する。駆動速度をさらに上げて高速駆動を行うと、正転方向のトルクは減少し、逆回転方向のトルクは増大し、脱調が生じるおそれが高まる。
次に、フィードバック制御の手法の一つとして、進角制御について説明する。進角制御では、コイルの駆動電流とロータ114の回転磁界との位相差を制御するために、適当な位相角を設定することで、ロータ114が脱調を起こすことなく、高速に駆動することができる。エンコーダ102により検出されるロータ114の回転角に基づき、ステッピングモータ101の励磁相を切り替えるタイミングの制御を行っている。本実施形態における位相差は、図7の矢印αにより表される。αは、ロータ114の回転磁界を示す波形のゼロクロス点から、駆動電流の波形における次のゼロクロス点までの位相差を示す。コイルに流れる駆動電流の周波数を操作することで、位相差の調整を行うことができ、ステッピングモータ101を脱調させることなく、安定して駆動させることができる。また、位相差αを小さくするようにコイルの駆動電流を操作して位相角を進めることにより、ステッピングモータ101を高速に駆動させることができる。本実施例ではフィードバック制御として進角制御を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、PID制御やカルマンフィルタによる制御等、他のフィードバック制御であってもよい。
続いて、マイクロステップ駆動とマイクロステップの分割について説明する。マイクロステップ駆動とは、コイルを励磁する駆動電流の位相を微小変化させることで、ステッピングモータ101固有のステップ角よりも小さなステップ角で、ステッピングモータを駆動することである。マイクロステップで駆動を行うことより、モータの振動を低減させることができる。特に、モータを低速で駆動する際には、マイクロステップ駆動を行うことにより振動を低減させる効果が顕著に表れる。これは、モータを低速で駆動する際にステッピングモータのステップ角を粗くすると、間欠駆動が起こり、モータの振動が大きくなるためである。一方で、ステップ角を小さくすると、より高いクロック周波数で、モータを駆動する必要があるため、制御部302、オープンループ制御回路304、フィードバック制御回路305等の制御系において高速な情報処理が求められる。
本実施形態においては、オープンループ制御、フィードバック制御のいずれにおいてもマイクロステップ駆動を行うことにより、制御の切り替えタイミングに対する制限が緩和される。このため、オープンループ制御とフィードバック制御の切り替えを遅れなく実行することができる。これにより、より速い駆動速度で被駆動体を駆動することができる、フィードバック制御にすばやく切り替えることができ、被駆動体を目標の駆動位置にすばやく到達させることができる。
モータの駆動速度のみに依存して、ステップの分割数を切り替える手法は、駆動速度を能動的に制御することができるオープンループ制御においては有効に作用する。しかし、帰還信号によって駆動速度を受動的に制御するフィードバック制御では、有効に作用しない場合がある。
そこで、本発明においては、オープンループ制御におけるマイクロステップの分割数とフィードバック制御におけるマイクロステップの分割数を、それぞれ個別に定めることで、各制御方式において最適なマイクロステップの分割数を設定することができる。
本実施形態における、マイクロステップの分割数の設定方法の例を図8に示す。図8は、ステッピングモータ101の駆動周波数とマイクロステップの分割数の関係を示している。点線はオープンループ制御におけるマイクロステップの分割数の変化を、実線はフィードバック制御におけるマイクロステップの分割数の変化を示している。マイクロステップの分割数の設定に関して、オープンループ駆動手段とフィードバック駆動手段は、それぞれ独立の制御を行っている。
いずれの制御方式においても、駆動周波数に応じてマイクロステップの分割数が設定され、本実施形態では、駆動周波数が高くなるにつれて分割数を小さくしている。また、マイクロステップの分割数は離散的な値をとり、所定の駆動周波数を閾値として分割数を決定する。ここで、離散的な値をとるというのは、所定の駆動周波数において、分割数がステップ状に変化することを示す。例えば、設定可能な分割数をテーブルデータとして保存しておき、あらかじめ定められた駆動周波数において分割数を変化させる。具体例としては、分割数を512、256、128、64…というように、変化させることができる。
横軸のfmax,opはオープンループ制御での駆動周波数の最大値を示し、オープンループ制御においては、fmax,opより大きな駆動周波数でステッピングモータ101の駆動を行うことはない。fmax,fbはフィードバック制御での駆動周波数の最大値を示している。オープンループ制御による演算処理と、フィードバック制御による演算処理では演算に要する時間に差があるため、マイクロステップの分割数を切り替えるときの駆動周波数は、オープンループ制御とフィードバック制御で異なる。本実施形態においては、フィードバック制御における演算時間の方が長いため、フィードバック制御では、オープンループ制御に比べて低い駆動周波数でマイクロステップの分割数の切り替えを行っている。
図8とは異なる、マクロステップの分割数の設定方法を図9、図10に示す。図9は、オープンループ制御で分割数を連続的に変化させる場合の、駆動周波数とマイクロステップの分割数との関係を示している。オープンループ制御では、駆動周波数が揺らぐことはないため、マイクロステップの分割数が、駆動周波数に対して連続的に変化してもよい。ただし、ステッピングモータ101の共振周波数帯域では、分割数を変更しないことが好ましい。ここで、分割数を連続的に変化させるというのは、駆動周波数の変化に追従して分割数を変化させるものである。具体例としては、分割数を512、511、510…というように、小さなステップで変化させることができる。
また、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替えを実行する駆動周波数においては、各制御方式におけるマイクロステップの分割数が一致していることが好ましい。フィードバック制御への切り替えが実行されたときは、切り替え前のオープンループ制御において設定されていたマイクロステップの分割数で制御が開始される。さらに、フィードバック制御への切り替えの直後は、モータを安定して制御するために、マイクロステップの分割数を所定の時間、一定に保つことが好ましい。
図10は、フィードバック制御においてマイクロステップの分割数を一定にする場合の、駆動周波数とマイクロステップの分割数との関係を示している。フィードバック制御における駆動周波数の最大値fmax,fbにおいて定められる、マイクロステップの分割数を全ての駆動周波数領域で用いている。そのため、図8や図9と比較して、駆動周波数の低い領域の分割数が相対的に小さくなる。ここで、図10におけるマイクロステップの分割数は、ステッピングモータ101の粗動動作による振動や騒音が発生しない程度の分割数に設定される。これにより、マイクロステップの分割数を一定にすることで、ステッピングモータ101を駆動するために必要な情報処理量が減少し、CPU等の処理負担を低減することができる。
図11は、本実施形態におけるマイクロステップの分割数の切り替えタイミングを示す図である。図11において、横軸は時間を、縦軸は駆動周波数を示す。時刻t0においてオープンループ制御で駆動を開始し、時刻t1において所定の駆動周波数でフィードバック制御に移行し、時刻t2において目標の駆動速度に到達する。時刻t3において減速を開始し、時刻t4においてフィードバック制御からオープンループ制御へ移行し、時刻t5で駆動を停止する。縦軸に示す、オープンループ制御においてマイクロステップの分割数の切り替えを実行する周波数(分割数切り替え周波数)fop1、fop2と、フィードバック制御における分割数切り替え周波数ffb1、ffb2は、図8における各記号と対応している。
フィードバック制御においては、t2〜t3の高い駆動周波数における定速領域であっても、帰還信号によって駆動周波数に揺らぎが生じる。図11に示すように、駆動周波数が揺らぐことにより、分割数切り替え周波数ffb2を上回ったり、下回ったりを繰り返す場合、ロータ114を安定して駆動できないおそれが生じる。そこで分割数切り替え周波数が、目標の駆動速度における周波数と一致する場合や、目標の駆動速度における周波数と分割数切り替え周波数の差分が所定の値以下である場合には、分割数の切り替えを実施する周波数を変化させてもよい。
本実施形態では、分割数切り替え周波数ffb2を、低い駆動周波数側に再設定する(ただし、ffb2>ffb1)。本実施形態では、目標の駆動速度を基準に、分割数切り替え周波数を再設定するか否かを判断した。
次に、本実施形態の駆動制御装置における駆動処理の詳細を、図12に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS101において制御部302は駆動指令値を取得する。本実施形態において取得する駆動指令値は、目標駆動量、目標駆動速度、制御方式、パワーレートに関する情報である。駆動量は正負の値をとり、正であれば正転方向の回転を、負であれば逆回転の回転を示す。ステップS102で、制御部302は、制御方式の選択を行う。制御部302は駆動指令値に基づいて、オープンループ制御による駆動を行うか、フィードバック制御による駆動を行うかを決定する。オープンループ制御であればステップS106へ、フィードバック制御であればステップS103へ移行する。ステップS103で、制御部302は、マイクロステップの分割数の切り替えを実行する駆動速度(分割数切り替え速度)を再設定する必要があるか否かを判定する。駆動指令値に含まれる目標駆動速度と分割数切り替え速度を比較し、あらかじめ定められた分割数切り替え速度と等しいか、もしくは分割数切り替え速度に近い速度であれば、ステップS104で分割数切り替え速度を再設定する。ここで、分割数切り替え速度に近い速度とは、フィードバック制御における駆動速度の揺らぎを考慮した値である。分割数切り替え速度の再設定を実行しない場合は、ステップS105へ移行する。
ステップS105で、制御部302は、エンコーダ102の出力に基づいて算出される駆動速度と、あらかじめ定められた制御切替え速度を比較する。その結果、駆動速度の方が速い場合は、S109以降のフィードバック制御に移行する。駆動速度の方が遅い場合は、S106以降のオープンループ制御に移行する。本実施形態においては、所定の駆動速度まではオープンループ制御により駆動を行い、所定の駆動速度を超えると、フィードバック制御により駆動を行う。駆動制御を切り替える駆動速度の閾値として制御切り替え速度を定める。本実施形態では、オープンループ制御において設定可能な駆動速度の最大値を、制御切り替え速度とする。
S102でオープンループ制御が選択された場合や、S105で駆動速度が制御切り替え速度より遅い場合には、S106以降の処理が実行される。S106では駆動速度が、S107ではパワーレートが、それぞれ設定される。目標駆動量、目標駆動速度、パワーレートに関する情報が、制御部302よりオープンループ制御回路304に送信され、これらに基づいて、オープンループ制御回路304で算出された駆動速度、パワーレートが制御部302に出力される。S108では、分割数設定部305において、S106で得られた駆動速度を基準にマイクロステップの分割数が定められる。S106からS108で得た情報を、制御部302からモータドライバ306に送信し、S113において、ステッピングモータ101をマイクロステップで駆動する。
S105において駆動速度が制御切り替え速度以上であると判定された場合、S109以降の処理が実行される。S109では、エンコーダ102の出力信号を検出値演算部301で演算し、フィードバック制御回路305に帰還させる。フィードバック制御回路305では、制御部302から送信された目標駆動速度と、検出値演算部301により演算されたステッピングモータ101の実際の駆動速度をもとに、速度偏差を算出する。S110、S111では、フィードバック制御回路305により、速度偏差や、制御部302から送信される目標駆動量、目標駆動速度、パワーレート等の情報を用いて駆動速度及びパワーレートを算出し、制御部302に出力する。S112では、分割数設定部303により、マイクロステップの分割数が定められる。ここで、マイクロステップの分割数は、一定の値としてもよいし、周波数が高くなるにつれて小さくしてもよい。S113では、制御部302からモータドライバ306に駆動信号が与えられ、モータドライバ306は、ステッピングモータ101をマイクロステップで駆動させる。S114では、制御部302により、マイクロステップ単位で目標地点への到達判定が行われ、目標駆動量を駆動した場合は処理を終了し、目標駆動量に満たない場合は、S105へ戻り、一連のフローが繰り返される。
図8に示すように、本実施形態では、オープンループ制御、フィードバック制御のいずれの場合も、マイクロステップの分割数を特定の周波数を閾値として離散的に設定したが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、フィードバック制御による駆動を行う領域を複数の区間に分類し、区間ごとにマイクロステップの分割数の設定を切り替える方法が考えられる。
例えば、加速駆動や減速駆動をする区間と、定速駆動をする区間に分類する。加速駆動や減速駆動をするときは、モータドライバ306から出力される駆動速度や、検出値演算部301において演算されるステッピングモータ101の回転角速度に基づいて、マイクロステップの分割数を設定する。定速駆動をするときは、目標駆動速度に基づいて、マイクロステップの分割数を一定の値とする。これにより低速で駆動する領域においても、マイクロステップの分割数を適切に設定することができる。また、フィードバック制御のもとで定速駆動をし、駆動周波数の揺らぎが生じた場合に、マイクロステップの分割数が頻繁に変化することを避けられる。
また、本実施形態では、フィードバック制御による駆動を行う場合に、駆動指令値に応じて、マイクロステップの分割数の切り替えを実行する駆動速度(分割数切り替え速度)を再設定するが、本発明はこれに限定されるものではない。分割数の切り替えを実行する駆動速度に幅を持たせ、駆動指令値に応じて適切な分割数切り替え速度を選択できるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
図13は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の一例として、レンズが着脱可能な一眼レフカメラの構成を示した図である。ここで、撮像装置は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、ミラーレスカメラ、顕微鏡であってもよく、レンズはカメラ本体と一体であってもよい。
フォーカスレンズ400は、フォーカスレンズ支持部418によって固定され、ステッピングモータ402が回転することにより、伝達機構404を介して光軸方向に駆動される。ステッピングモータ402の回転軸上には、伝達機構404とエンコーダマグネット403が取り付けられている。ステッピングモータ402の回転に伴い発生するエンコーダマグネット403の磁界変化を磁気センサ401a、401bにより検出する。ここで、ステッピングモータ402の回転を検出する手段は、磁気センサに限られず、スリットを備える円板とフォトインタラプタを用いてもよい。
モータドライバ405は、ステッピングモータ402の励磁コイルに駆動電流を印加する。信号処理回路406は、磁気センサ401a、401bから得られる検出信号に信号処理を施す。さらに、信号処理回路406では、検出信号に対して、信号増幅やレベル変換、D/A変換やノイズ除去のための高周波信号の除去等が行われる。さらに、検出信号に対して適切なフィルタ処理が施された後に、レンズ制御マイコン407へ出力される。レンズ制御マイコン407は、レンズ通信部408、フォーカスレンズ400の移動量指示部409、速度指示部410、及びプログラムなどを記憶するROM412、一時的な情報を記憶するRAM413から構成される。レンズ制御マイコン407は、モータドライバ405、信号処理回路406の制御を行う。
レンズ通信部408は、接点部417a、417b、417cを介してカメラ通信部501から駆動命令等の情報を受信し、また、カメラ通信部501にレンズの状態を示す情報等を送信している。接点部417a、417b、417cは、カメラ側におけるクロック信号ライン、カメラからレンズへのデータライン、レンズからカメラへのデータラインを示し、カメラ側の接点部512a、512b、512cに接続される。移動量指示部409は、レンズ通信部408で受信した駆動命令を基にフォーカスレンズ400の移動量を決定し、RAM413に移動量に関する情報を記憶させる。
モータ制御部411は、1−2相駆動やマイクロステップ駆動等の駆動方式に応じてステッピングモータ402の各相へ励磁するパターンを生成し、モータドライバ405へ出力を行う。また、信号処理回路406から受信する信号により、ステッピングモータ402の回転状態を検知し、さらにステッピングモータ402の駆動速度の算出も行う。ズーム操作部414は、撮影者によって操作され、操作量に応じて不図示のズーム駆動に関連する光学系、メカ系が駆動する。
MF操作部415は、撮影者によって操作され、操作量に応じてフォーカスレンズ400が駆動する。AF/MFスイッチ416は、撮影者が、フォーカスの形式を、AF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)のどちらかを選択するためのスイッチである。AFが選択された場合、カメラからの合焦命令に従ってフォーカスレンズ400は駆動する。一方、MFが選択された場合、フォーカスレンズ400は、カメラからの合焦命令があっても駆動せず、撮影者がMF操作部415を操作することで、フォーカスレンズ400を駆動させることができる。
カメラ側には、カメラを制御するカメラ制御マイコン500が存在し、カメラ通信部501、レンズ制御部502、AF制御部503、ROM504、RAM505から構成される。カメラ通信部501は、接点512a、512b、512cを介して、カメラ装置からレンズ装置へ駆動命令等の情報を送信し、レンズの状態を示す情報を受信する。接点512a、512b、512cは、カメラ側におけるクロック信号ライン、カメラからレンズへのデータライン、レンズからカメラへのデータラインを示す。
レンズ制御部502は、レンズに対する駆動命令を生成する。ROM504には、各種の制御を実行させるためのプログラム等が記憶される。RAM505には、一時的に必要とされる情報が記憶される。撮影モード切替え部506は、撮影者によって操作され、フォーカス形式の選択や、静止画撮影モード、動画撮影モード等の撮影モードの切り替えが行われる。レリーズスイッチ507は、撮影者によって操作され、スイッチを押すことで静止画撮影が行われる。撮影された静止画は記録装置510へ記録される。撮影モード切替え部506でAFが選択され、さらにAF/MFスイッチ416でAFスイッチが選択されている状態で、レリーズスイッチ507が半押しされると、焦点調節が自動で行われる。
録画スイッチ508は、動画撮影用のスイッチであり、撮影者によって操作される。撮影された動画像は記録装置510へ記憶される。表示装置509は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成され、F値やISOなどの撮影に関する各情報の表示や、撮影画像等を表示する。記録装置510は、撮影された静止画や動画像を記録する不揮発性の半導体メモリである。記録装置510は、カメラに備え付けられたメモリでもよいし、SDカードやCFカードなどのフラッシュメモリーカードを用いてもよい。マイクロフォン511は、動画撮影中の音声を音声データとして記録装置510へ記録する。
ここで、モータ制御部411は、第1の実施形態に示す検出値演算部301、制御部302、分割数設定部303、オープンループ制御回路304、フィードバック制御回路305を含む。モータ制御部411からの指令により、フォーカスレンズ400等の光学素子が駆動される。また、モータ制御部411において、マイクロステップの分割数が決定される。
動画撮影中に、フォーカスレンズ400の駆動により駆動音が発生すると、マイクロフォン511により駆動音として記録されてしまう。ステッピングモータ402で発生する駆動音として、モータの間欠駆動に伴う振動が挙げられる。本実施形態においては、マイクロステップ駆動によりロータの駆動を行うことにより、駆動音を低減している。高周波領域では、マイクロステップの分割数が小さくなり、駆動音の影響が大きくなるため、分割数の最小値をあらかじめ定めておく。これにより、モータ制御部411は、マイクロステップの分割数が、あらかじめ定められた最小値よりも小さくならないように制御することができる。
分割数が最小値をとるときの駆動速度を、ステッピングモータ402の駆動速度の上限とすることで、動画撮影中のフォーカスレンズ400の駆動音を抑制することができる。また、フィードバック制御を行う際には、マイクロステップの分割数を一定にしてもよい。フィードバック制御を行う期間、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替えが行われたときの分割数を保持し、一定にする。
以上のように、動画撮影中におけるマイクロステップの分割数を制限することにより、ロータの駆動音を低減することができるため、動画撮影中の静粛性が保たれる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 ステッピングモータ
102 エンコーダ(ホールIC)
103 エンコーダマグネット
104 ロータ軸
105 エンコーダホルダ

Claims (15)

  1. ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、
    前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、
    前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、
    前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記フィードバック駆動手段は、前記オープンループ駆動手段によって設定された前記マイクロステップの分割数と独立して前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とするステッピングモータの駆動制御装置。
  2. ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、
    前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、
    前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、
    前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記フィードバック駆動手段は、切り替え前の前記オープンループ駆動手段により設定されていた前記マイクロステップの分割数で、切り替え後の前記ステッピングモータの駆動を開始することを特徴とするステッピングモータの駆動制御装置。
  3. ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、
    前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、
    前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、
    前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切り替えが実行されてから所定の期間、前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とするステッピングモータの駆動制御装置。
  4. ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、
    前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、
    前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、
    前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数を周波数に対して離散的に変化させることを特徴とするステッピングモータの駆動制御装置。
  5. ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、
    前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、
    前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有するステッピングモータの駆動制御装置であって、
    前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記フィードバック駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記ロータが定速で駆動するときの駆動周波数と、前記マイクロステップの分割数の切り替えを実行する切り替え周波数との差分が所定の値以下である場合には、前記切り替え周波数を変化させることを特徴とするステッピングモータの駆動制御装置。
  6. 光学素子を駆動するステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの駆動を制御する請求項1乃至のいずれか1項に記載のステッピングモータの駆動制御装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  7. 光学素子を駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御装置とを有する撮像装置であって、
    前記ステッピングモータの駆動制御装置は、
    ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、
    前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、
    前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有し、
    前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とする撮像装置。
  8. 光学素子を駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御装置とを有する撮像装置であって、
    前記ステッピングモータの駆動制御装置は、
    ステッピングモータのロータの回転位置を検出する位置検出手段からの出力に基づいて、前記ステッピングモータをフィードバック制御によって駆動するフィードバック駆動手段と、
    前記ステッピングモータをオープンループ制御によって駆動するオープンループ駆動手段と、
    前記フィードバック制御と前記オープンループ制御を切り替える切り替え手段を有し、
    前記フィードバック駆動手段及び前記オープンループ駆動手段は、マイクロステップ駆動で前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記オープンループ駆動手段は、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック駆動手段は、前記マイクロステップの分割数が所定の値より小さくならないように、前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とする撮像装置。
  9. オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記フィードバック制御において、前記オープンループ駆動手段によって設定された前記マイクロステップの分割数と独立して前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
  10. オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ切り替えられるとき、切り替え前の前記オープンループ制御において設定されていた前記マイクロステップの分割数で、切り替え後の前記フィードバック制御による前記ステッピングモータの駆動を開始することを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
  11. オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ切り替えられてから所定の期間、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
  12. オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記フィードバック制御において、前記マイクロステップの分割数を周波数に対して離散的に変化させることを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
  13. オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動によりステッピングモータの駆動を制御するステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記フィードバック制御において、前記ロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記ロータが定速で駆動するときの駆動周波数と、前記マイクロステップの分割数の切り替えを実行する切り替え周波数との差分が所定の値以下である場合には、前記切り替え周波数を変化させることを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
  14. 光学素子を駆動するステッピングモータを備える撮像装置における前記ステッピングモータの駆動制御方法であって、
    オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動により前記ステッピングモータの駆動を制御し、
    前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック制御において、前記マイクロステップの分割数を一定にすることを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
  15. 光学素子を駆動するステッピングモータを備える撮像装置における前記ステッピングモータの駆動制御方法であって、
    オープンループ制御とフィードバック制御のどちらか一方を選択して、マイクロステップ駆動により前記ステッピングモータの駆動を制御し、
    前記オープンループ制御において、前記ステッピングモータのロータの駆動周波数が高くなるにつれて、前記マイクロステップ駆動におけるマイクロステップの分割数が小さくなるように、前記マイクロステップの分割数を設定し、
    前記撮像装置は動画撮影が可能であり、動画撮影が行われている間、前記フィードバック制御において、前記マイクロステップの分割数が所定の値より小さくならないように、前記マイクロステップの分割数を設定することを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
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