JP6161288B2 - 毛髪用の皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
(1)黒米抽出物の加水分解物と、ノウゼンカズラ科タベブイア属タベブイアインペティギノーサ(Tabebuia Impetiginosa)樹皮抽出物とを含有することを特徴とする、毛髪用の皮膚外用剤。
(2)黒米抽出物の加水分解物が、皮膚外用剤全量に対して、固形分として、0.0001質量%〜1質量%含有することを特徴とする、(1)に記載の毛髪用の皮膚外用剤。
(3)ノウゼンカズラ科タベブイア属タベブイアインペティギノーサ(Tabebuia Impetiginosa)樹皮抽出物が、皮膚外用剤全量に対して、固形分として、0.00001質量%〜0.1質量%含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の毛髪用の皮膚外用剤。
(4)育毛用及び毛髪の色調変化の改善用であることを特徴とする、(1)〜(3)の何れかに記載の毛髪用の皮膚外用剤。
(5)毛髪化粧料であることを特徴とする、(1)〜(4)の何れかに記載の毛髪用の皮膚外用剤。
本発明の毛髪用の皮膚外用剤は、必須成分として黒米抽出物の加水分解物を含有することを特徴とする。黒米は、玄米の種皮又は果皮の少なくとも一方にアントシアニン系色素を含む品種である。抽出に用いる黒米は、玄米、又は玄米を搗精して得られる精白米のいずれを使用しても良い。黒米抽出物は、それら玄米又は精白米を溶媒で抽出して得られるものである。抽出方法としては、浸漬法、向流抽出法等が用いられる。又、場合によっては超臨界抽出法を用いてもよい。
黒米の粉砕物100gを、水酸化ナトリウムでpH11〜13に調整した水400ml中で、室温条件下で約24時間浸漬し、抽出した。次に、当該抽出液について、用いる各酵素の至適pHに調整してアクチナーゼ、パパインを各々5mg添加して処理した。処理条件はいずれも30〜40℃で1〜2時間であった。これをろ過して淡黄色透明の酵素分解物溶液約250mlを得た。これを減圧濃縮し、凍結乾燥して、その乾固物1.3gを得た。
本発明の毛髪用の皮膚外用剤は、必須成分としてノウゼンカズラ科タベブイア属タベブイアインペティギノーサ(Tabebuia Impetiginosa)樹皮抽出物を含有することを特徴とする。タベブイアインペティギノーサはブラジルにおいてパウダルコ、イペ、イペロッショ、ラパッチョ、タヒボ等と呼ばれ、同意義語としては、タベブイアアヴェラネダエ[T.avellanedae]、タベブイアイペ[T.ipe]等がある。
タベブイアインペティギノーサの内部樹皮の細切物100gに精製水1000gを混合し、4℃で24時間抽出を行った後ろ過し、淡褐色透明の抽出物溶液655gを得た。これを減圧濃縮し、凍結乾燥して、その乾固物8.5gを得た。
かかる黒米抽出物の加水分解物と、タベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物とを含有する本発明の毛髪用の皮膚外用剤は、化粧料、医薬部外品、医薬等のいずれとしても使用可能である。その剤形としては、例えばヘアートニック、スカルプエッセンス、ヘアーシャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
黒米抽出物の加水分解物とタベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物による育毛効果及び毛髪の色調変化(例えば、毛髪の白化)の改善の相乗効果を検討するために、毛包成長に関与する毛乳頭細胞のコラーゲン産生の促進効果を調べた。即ち、ヒト由来毛乳頭細胞を96ウェルマイクロプレートに播種し、培地を用いて1日培養後、タベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物のみ、あるいはタベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物及び黒米抽出物の加水分解物を添加して、さらに5日間培養した。培養後、シリウスレッドによって細胞内のプロコラーゲンを染色した。その後、色素を抽出して540nmの吸光度を測定した。また、コントロールとして、タベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物に代えてPBS(-) を添加した場合の吸光度も測定した。結果を図1に示す。黒米抽出物の加水分解物は、タベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物のコラーゲン産生促進効果に対して、相乗効果を有することが判る。
タベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物と黒米抽出物の加水分解物による育毛効果及び毛髪の色調変化(例えば、毛髪の白化)の改善の相乗効果を検討するために、毛髪黒化に関与する毛乳頭細胞のSCFの分泌促進効果を調べた。即ち、ヒト由来毛乳頭細胞を96ウェルマイクロプレートに播種し、1日培養後、当該培地に毛周期退行因子(TGF−β1)を100pg/mlになるように添加してSCFの分泌を抑制した状態で、黒米抽出物の加水分解物のみ、あるいは黒米抽出物の加水分解物及びタベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物を添加して、3日間培養した。培養後、培養上清を回収し、ELISA法によりSCF量を測定した。また、コントロールとして、黒米抽出物の加水分解物に代えてPBS(-)を添加した場合のSCF量も測定した。結果を図2に示す。タベブイアインペティギノーサ樹皮抽出物は、黒米抽出物の加水分解物のSCF分泌促進効果に対して相乗効果を有することが判る。
下記に示す表1の処方に従って、本発明の毛髪用の皮膚外用剤であるヘアートニックを作製した。
下記に示す表2の処方に従って、本発明の毛髪用の皮膚外用剤であるヘアーシャンプーを作製した。すなわち、(12)に(1)〜(11)を順次添加し、加熱混合した後、冷却してヘアーシャンプーを得た。
下記に示す表3の処方に従って、本発明の毛髪用の皮膚外用剤であるヘアーリンスを作製した。すなわち、(16)に(1)、(2)、(7)〜(15)を加熱混合し、(6)に(3)〜(5)を加熱混合し、両者を混合、乳化してヘアーリンスを得た。
下記に示す表4の処方に従って、本発明の毛髪用の皮膚外用剤であるヘアートリートメントを作製した。すなわち、(19)に(1)、(2)、(11)〜(18)を加熱混合し、(6)及び(10)の混合物に(3)〜(5)及び(7)〜(9)を加熱混合し、両者を混合、乳化してヘアートリートメントを得た。
Claims (4)
- 黒米抽出物の加水分解物と、ノウゼンカズラ科タベブイア属タベブイアインペティギノーサ(Tabebuia impetiginosa)樹皮抽出物とを含有することを特徴とする、育毛用及び
毛髪の色調変化の改善用の皮膚外用剤。 - 黒米抽出物の加水分解物を、皮膚外用剤全量に対して、固形分として、0.0001質量%〜1質量%含有することを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- ノウゼンカズラ科タベブイア属タベブイアインペティギノーサ(Tabebuia impetiginosa)樹皮抽出物を、皮膚外用剤全量に対して、固形分として、0.00001質量%〜0
.1質量%含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。 - 毛髪化粧料であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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