JP6159572B2 - トルク伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トルクを伝達するトルク伝達装置に関する。
トルク伝達装置として、例えば、特許文献1には、FRP製駆動シャフトが開示されている。図5(a)、(b)に示されるように、このFRP製駆動シャフト1は、FRP製円筒(シャフト本体)2と、FRP製円筒2の両端部に圧入される金属製の端部ジョイント3と、FRP製円筒2の外周面に固定されるアウタカラー4とから構成される。なお、図5(a)、(b)では、FRP製円筒2の一端部側のみを図示し、他端部側の図示を省略している。
このFRP製駆動シャフト1では、シャフト本体であるFRP製円筒2に対して端部ジョイント3を固定するために、端部ジョイント3の外周面にセレーション部5が設けられている。また、FRP製円筒2の外周面に対してアウタカラー4を固定するために、端部ジョイント3に側面視して小判形状からなる非円形断面軸部6を設けると共に、アウタカラー4に前記非円形断面軸部6と係合する非円形係合穴7を設けている。
特開2011−52719号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたFRP製駆動シャフト1では、端部ジョイント3に対し、FRP製内筒用の固定部(セレーション部5)と、アウタカラー用の固定部(非円形断面軸部6)とをそれぞれ別個に加工する必要があると共に、アウタカラー自体にも特別の加工(非円形係合穴7を設ける加工)をする必要がある。
このため、特許文献1に開示されたFRP製駆動シャフト1では、加工工程が多くなると共に、装置自体の構成も複雑となる。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、装置自体の構成を簡素化して加工工程を簡略化することが可能なトルク伝達装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、一側から他側へトルクを伝達する端部ジョイントと、前記端部ジョイントの外周面に形成されたセレーション部の一部に内周面が嵌合するFRP(Fiber Reinforced Plastics)製円筒と、前記端部ジョイントと前記FRP製円筒とを接続するアウタカラーと、を備えるトルク伝達装置において、前記アウタカラーは、大径部と小径部とを有し、前記アウタカラーの前記大径部を前記FRP製円筒の外周面に結合すると共に、前記アウタカラーの前記小径部を前記端部ジョイントの前記セレーション部に結合し、前記大径部は、円筒状のスリーブを有し、前記スリーブは、前記端部ジョイントの軸線と略平行に延在し、前記スリーブの内周面と前記セレーション部の外径面との間に前記FRP製円筒の端部が介装され、前記アウタカラーの前記小径部と前記端部ジョイントの前記セレーション部との間には、クリアランスが設けられ、前記小径部の軸方向に沿った前記端部ジョイント側の端面と、前記セレーション部の軸方向に沿った前記端部ジョイント側の端面とは、面一又は略面一に設けられ、前記スリーブの内周面と前記セレーション部の外径面との間、前記FRP製円筒の端部と前記アウタカラーの内壁面との間、及び、前記小径部と前記セレーション部との間の前記クリアランスには、接着剤が介装され、前記接着剤で形成された膜は、前記大径部の軸方向に沿った前記FRP製円筒側の端面から、前記小径部の軸方向に沿った前記端部ジョイント側の端面まで連続していることを特徴とする。
本発明によれば、端部ジョイントとFRP製円筒との固定、及び、端部ジョイントとアウタカラーとの固定との両方の固定を、端部ジョイントに設けられたセレーション部が担うことにより、端部ジョイントに特別な固定部(図5に示される非円形断面軸部6)を加工することが不要となる。
従って、本発明では、端部ジョイントのセレーション部の一部とその一部を除いたセレーション部の残部とにより、端部ジョイントとFRP製円筒との固定、及び、端部ジョイントとアウタカラーとの固定を完了することができ、端部ジョイントに対する加工工程を従来技術と比較して削減することができる。また、本発明では、従来技術のようにアウタカラー自体への特別な加工(非円形係合穴7を設ける加工)が不要となるため、より一層加工工程を削減することができる。この結果、本発明では、装置自体の構成を簡素化して加工工程を簡略化することができる。
本発明によれば、例えば、組付時にFRP製円筒の端部の外周面に接着剤を塗布すると、スリーブの内周面に対しFRP製円筒の外周面が接着されて固定されると共に、セレーション部の外径面に対しFRP製円筒の内周面が圧入されて固定される。この結果、FRP製円筒の内周側と外周側との両方の固定部により、FRP製円筒と端部ジョイントとが強固に固定され、トルク(例えば、回転トルクや捩れトルク等)の伝達を円滑に遂行することができる。
また、本発明によれば、アウタカラーの大径部及び小径部の全部にわたって接着剤の膜を連続して設けることで、結合強度を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、アウタカラーの小径部と端部ジョイントのセレーション部との間に設けられるクリアランスを介して、例えば、接着剤中に含有する気泡を外部に排出することができる。なお、本発明において、「大径部」、「小径部」は、それぞれ、アウタカラーの内径部分をいう。
さらにまた、本発明によれば、クリアランスを介して進入する接着剤によりアウタカラーとセレーション部との間に膜が介在するため、異種金属同士が非接触状態となり、電食が発生することを抑制することができる。
本発明では、装置自体の構成を簡素化して加工工程を簡略化することが可能なトルク伝達装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係るトルク伝達装置の斜視図である。 図1に示すトルク伝達装置の分解斜視図である。 (a)は、図1に示すトルク伝達装置の軸方向に沿った縦断面図、(b)は、(a)の部分拡大縦断面図である。 (a)、(b)は、それぞれ、本発明の実施形態に係るトルク伝達装置の組付工程を示す説明図である。 (a)は、従来技術に係るFRP製駆動シャフトの一端部の分解斜視図、((b)は、(a)に示すFRP駆動シャフトの一端部の軸方向に沿った縦断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るトルク伝達装置の斜視図、図2は、図1に示すトルク伝達装置の分解斜視図、図3(a)は、図1に示すトルク伝達装置の軸方向に沿った縦断面図、図3(b)は、図3(a)の部分拡大縦断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係るトルク伝達装置10は、シャフト本体であるFRP製円筒18の両端部に、それぞれ同一の端部ジョイント12がアウタカラー20を介して配置されている。このため、一方の構成について詳細に説明し、他方の構成について同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
また、本実施形態では、トルク伝達装置10の一例として、回転トルクを伝達するドライブシャフトを用いて説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図示しないプロペラシャフトやスタビライザ等のトルク伝達手段に適用することが可能である。
図2及び図3に示されるように、トルク伝達装置10は、一側から他側へ回転トルクを伝達する端部ジョイント12と、端部ジョイント12の外周面に形成されたセレーション部14の一部に内周面16が嵌合するFRP(Fiber Reinforced Plastics)製円筒(シャフト本体)18と、端部ジョイント12とFRP製円筒18とを接続するアウタカラー20とを備えて構成されている。
FRP製円筒18は、貫通孔が形成された中空の円筒体からなり、例えば、炭素繊維を熱硬化性樹脂シート中に含浸させて形成された複数のプリプレグを筒状に巻回して熱硬化させた複数のCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)層により構成される。なお、短繊維の炭素繊維が樹脂に分散されたものを射出成形して、FRP製円筒18としてもよい。
端部ジョイント12は、金属製材料で形成され、中実のロッド状に形成される軸部22と、軸部22の軸方向に連続しFRP製円筒18の端部の内周面16内に圧入されるセレーション部14とから構成される。セレーション部14の外径面34には、例えば、三角歯セレーションやインボリュートセレーション等のセレーションが形成される。なお、本実施形態では、セレーション部14を端部ジョイントの軸方向に沿って一体に形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、セレーション部14を端部ジョイント12の軸方向に沿って複数に分割した多数のリング状に構成してもよい。
アウタカラー20は、金属製材料で形成され、大径部24と小径部26とを有する環状体によって構成される。大径部24と小径部26とは、軸方向に沿って一体的に連続して形成される。大径部24は、比較的に大径な環状体からなり、円形状の大径な開口部28を有する(図2参照)。なお、本実施形態において、大径部24とは、アウタカラー20の内径が比較的に大径な部分、小径部26とは、アウタカラー20の内径が比較的に小径な部分を示している。
大径部24は、円筒状のスリーブ30を有し、このスリーブ30は、端部ジョイント12の軸線と略平行に延在するように設けられる。スリーブ30の内周面32とセレーション部14の外径面34との間には、FRP製円筒18の挿入側端部18aが介装される環状間隙36(図4(b)参照)が設けられる。
小径部26は、比較的に小径な環状体からなり、円形状の小径な開口部38を有する(図2参照)。小径部26の内壁には、図3(b)に示されるように、端部ジョイント12のセレーション部14の一部に対して圧入される圧入部40と、FRP製円筒18の端面と対向する環状側壁42とが設けられる。アウタカラー20の小径部26と端部ジョイント12のセレーション部14との間には、後記するクリアランス44が設けられる。
アウタカラー20の大径部24は、FRP製円筒18の外周面46に結合して固定されている。アウタカラー20の小径部26は、端部ジョイント12のセレーション部14の一部に結合して固定されている。FRP製円筒18の端部は、端部ジョイント12のセレーション部14の一部を除いた残部に圧入して固定されると共に、後記する接着剤48を介してアウタカラー20のスリーブ30の内周面32に接着して固定される(図3(b)参照)。
このように、本実施形態では、端部ジョイント12とFRP製円筒18との固定部、及び、端部ジョイント12とアウタカラー20との固定部の両方の固定部を、端部ジョイント12のセレーション部14で行うように構成されている(図3(b)参照)。なお、アウタカラー20の外周面には、半径外方向に向かって拡径する図示しないフランジ部を設けてもよい。
本実施形態に係るトルク伝達装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
本実施形態に係るトルク伝達装置10は、ドライブシャフトとして機能するものであり、例えば、一方の端部ジョイント12の軸部22に図示しないインボード側等速ジョイント及びデファレンシャル装置を介してエンジン(図示せず)が連結されると共に、他方の端部ジョイント12の軸部22に図示しないアウトボード側等速ジョイントを介して車輪(図示せず)が連結される。
エンジンの回転駆動力がトルク伝達装置10に伝達されて、トルク伝達装置10に回転トルクが付与されると、端部ジョイント12とFRP製円筒(シャフト本体)18との間で回転トルクが伝達される。なお、アウタカラー20は、端部ジョイント12からFRP製円筒18に対して回転トルクが付与される際、FRP製円筒18の内側の回転トルクと外側の回転トルクとの間での回転トルクの差を無くすために設けられている。
次に、本実施形態に係るトルク伝達装置10の組付工程について説明する。図4(a)、(b)は、それぞれ組付工程を示す説明図である。
外周面に環状段差部50を有する略円筒状の圧入治具52を準備し、圧入治具52を図示しない固定部材に固定しておく。圧入治具52は、環状段差部50を境界とする小径円筒部54と、大径フランジ部56とが軸方向に沿って一体的に設けられている。
図4(a)に示されるように、圧入治具52を端部ジョイント12のセレーション部14の所定位置に装着した状態において、アウタカラー20を端部ジョイント12の軸部22の軸方向(矢印方向)に沿って挿通させ、アウタカラー20の圧入部40を端部ジョイント12のセレーション部14に対して圧入して固定する。アウタカラー20の大径部24(スリーブ30)は、圧入治具52の小径円筒部54に挿入され、大径部24の挿入側端面24aが圧入治具52の環状段差部50に当接することで、アウタカラー20の軸方向への変位が規制される。なお、アウタカラー20の圧入部40が端部ジョイント12のセレーション部14に圧入して固定される際、セレーション部14がアウタカラー20よりも硬質に形成されているため、セレーション部14のセレーション形状が圧入部40の内周面に転写される。
圧入治具52は、アウタカラー20を端部ジョイント12のセレーション部14に対して圧入して固定する際、アウタカラー20をセレーション部14の所定位置に位置決めして固定する位置決め手段としての機能と、アウタカラー20の軸方向への変位を規制するストッパとしての機能とを併有する。
アウタカラー20の内壁に形成された圧入部40が端部ジョイント12のセレーション部14に圧入されてアウタカラー20がセレーション部14の所定位置(軸方向に沿った端部)に固定される。その際、アウタカラー20の小径部26の軸方向に沿った端面とセレーション部14の軸方向に沿った端面とが面一又は略面一となる(図4(b)参照)。なお、アウタカラー20が端部ジョイント12のセレーション部14に固定された後、圧入治具52は、セレーション部14から抜脱される。
続いて、図4(b)に示されるように、図示しない接着剤塗布手段を介して挿入側端部18aの外周面に接着剤48が塗布されたFRP製円筒18を、アウタカラー20の挿入方向と反対方向(矢印方向)から端部ジョイント12のセレーション部14に対して圧入する。FRP製円筒18の挿入側端部18aは、スリーブ30の内周面32とセレーション部14の外径面34との間に形成された環状間隙36内に挿入され、環状側壁42に当接してその変位が規制されて所定位置に固定される。
なお、圧入治具52の小径円筒部54の径方向の肉厚(T1)は、FRP製円筒18の挿入側端部18aの径方向の肉厚(T2)と接着剤48の膜厚(α)(図3(b)参照)との合計寸法(T1=T2+α)に設定されている。
このように設定することで、端部ジョイント12のセレーション部14の外径面34とアウタカラー20(スリーブ30)の内周面32との間に、接着剤48の膜厚(α)となる所定の間隙を予め形成することができる。この結果、FRP製円筒18とアウタカラー20との接着性能を向上させ、FRP製円筒18とアウタカラー20とを確実に且つ強固に接着することができる。また、所定の間隙は、周方向に沿って均一に設定されるため、接着剤48の膜厚を均一に形成することができる。
FRP製円筒18の内周面がアウタカラー20のセレーション部14に対して圧入される際、金属製のアウタカラー20よりもFRP製円筒18が比較的に軟質な材料で形成されているため、FRP製円筒18の内周面に対してセレーション部14のセレーション形状が転写される。この結果、FRP製円筒18とアウタカラー20とを互いに強固に圧入嵌合することで、回り止めを行なうことができる。
FRP製円筒18の挿入側端部18aの外周面に塗布された接着剤48は、クリアランス44を介してアウタカラー20の圧入部40と端部ジョイント12のセレーション部14との間に進入する(図3(b)参照)。この場合、例えば、接着剤48に含有される気泡を、前記クリアランス44を介して外部に排出することができる。
また、例えば、端部ジョイント12とアウタカラー20とを異種金属(例えば、鉄鋼とアルミニウム)で形成した場合、異種金属同士のイオン化傾向に基づく電位差によって電食が発生するおそれがある。本実施形態では、クリアランス44を介して進入する接着剤48によりアウタカラー20の圧入部40と端部ジョイント12のセレーション部14との間に接着剤48の膜が介在するため、異種金属同士が非接触状態となり、電食が発生することを抑制することができる。
本実施形態では、端部ジョイント12とFRP製円筒18との固定部、及び、端部ジョイント12とアウタカラー20との固定部との両方の固定部を、端部ジョイント12に設けられたセレーション部14が担うことにより、端部ジョイント12に特別な固定部(図5に示される非円形断面軸部6)を加工することが不要となる。
従って、本実施形態では、端部ジョイント12のセレーション部14の一部とその一部を除いたセレーション部14の残部とにより、端部ジョイント12とFRP製円筒18との固定部、及び、端部ジョイント12とアウタカラー20との固定部を併設することができ、端部ジョイント12に対する加工工程を従来技術と比較して削減することができる。
また、本実施形態では、従来技術のようなアウタカラー4自体への特別な加工(図5に示される非円形係合穴7を設ける加工)が不要となるため、より一層加工工程を削減することができる。この結果、本実施形態では、装置自体の構成を簡素化して加工工程を簡略化することができる。
さらに、本実施形態では、組付時にFRP製円筒18の挿入側端部18aの外周面に接着剤48を塗布することで、スリーブ30の内周面32に対しFRP製円筒18の外周面が接着されて固定されると共に、セレーション部14の外径面34に対しFRP製円筒18の内周面16が圧入されて固定される。この結果、本実施形態では、FRP製円筒18の内周側と外周側との両方の固定部により、FRP製円筒18と端部ジョイント12とが強固に固定され、回転トルクの伝達を円滑に遂行することができる。
さらにまた、本実施形態では、アウタカラー20の小径部26と端部ジョイント12のセレーション部14との間に設けられるクリアランス44を介して、接着剤48中に含有する気泡を外部に円滑に排出することができる。
10 トルク伝達装置
12 端部ジョイント
14 セレーション部
16 (FRP製円筒の)内周面
18 FRP製円筒
20 アウタカラー
24 大径部
26 小径部
30 スリーブ
32 (スリーブの)内周面
44 クリアランス

Claims (2)

  1. 一側から他側へトルクを伝達する端部ジョイントと、
    前記端部ジョイントの外周面に形成されたセレーション部の一部に内周面が嵌合するFRP(Fiber Reinforced Plastics)製円筒と、
    前記端部ジョイントと前記FRP製円筒とを接続するアウタカラーと、
    を備えるトルク伝達装置において、
    前記アウタカラーは、大径部と小径部とを有し、
    前記アウタカラーの前記大径部を前記FRP製円筒の外周面に結合すると共に、前記アウタカラーの前記小径部を前記端部ジョイントの前記セレーション部に結合し、
    前記大径部は、円筒状のスリーブを有し、
    前記スリーブは、前記端部ジョイントの軸線と略平行に延在し、前記スリーブの内周面と前記セレーション部の外径面との間に前記FRP製円筒の端部が介装され、
    前記アウタカラーの前記小径部と前記端部ジョイントの前記セレーション部との間には、クリアランスが設けられ、
    前記小径部の軸方向に沿った前記端部ジョイント側の端面と、前記セレーション部の軸方向に沿った前記端部ジョイント側の端面とは、面一又は略面一に設けられ、
    前記スリーブの内周面と前記セレーション部の外径面との間、前記FRP製円筒の端部と前記アウタカラーの内壁面との間、及び、前記小径部と前記セレーション部との間の前記クリアランスには、接着剤が介装され、
    前記接着剤で形成された膜は、前記大径部の軸方向に沿った前記FRP製円筒側の端面から、前記小径部の軸方向に沿った前記端部ジョイント側の端面まで連続していることを特徴とするトルク伝達装置。
  2. 請求項1記載のトルク伝達装置において、
    前記スリーブの内周面と前記セレーション部の外径面との間には、前記FRP製円筒の端部が結合される環状間隙が設けられ、
    前記環状間隙の径方向の寸法(T1)は、前記FRP製円筒の端部の肉厚(T2)と前記接着剤の膜厚(α)との合計寸法(T1=T2+α)に設定されていることを特徴とするトルク伝達装置。
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