JP6158878B2 - 吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプの動作によってノズルから流体を吐出する吐出装置に関する。
流体をノズルから吐出する吐出装置として、特許文献1には塗布装置が開示されている。特許文献1に開示された塗布装置では、ポンプは、スリットノズル及び塗布液タンクに接続されている。塗布液タンクの塗布液は、ポンプが動作すると、該ポンプの吐出室を介してスリットノズルへ供給され、その後、スリットノズルから吐出される。このような塗布装置は、加熱された塗布液を吐出する加熱塗布を行う場合がある。
特開2014−184405号公報
しかしながら、従来技術の塗布装置は、スリットノズルから塗布液を吐出するために、ポンプからスリットノズルまでの流路を塗布液で満たさなければならない。すなわち、従来技術の塗布装置は、スリットノズルから塗布液を吐出するために、所定量の塗布液の準備を必要とする。
特に、比較的高価な塗布液を用いる場合、及び、実験用途の場合といった吐出量(総量)が少量の場合、実際に吐出される量に比べて、準備する塗布液の量の割合は大きくなる。すなわち、塗布液の使用効率は、吐出量が少量になればなるほど、低くなる。
ポンプからスリットノズルまでの流路中に残った塗布液は、塗布処理終了後には再利用されないことがある。例えば、パーティクル及び有機物の混入、並びに、大気との接触によって状態が変化した塗布液は再利用されない。この場合、ポンプからスリットノズルまでの流路中に残った塗布液は無駄になる。
そこで、本発明は、上述の従来技術の問題に鑑み、吐出用流体を効率的に使用できる吐出装置を提供することにある。
本発明の吐出装置は、吐出用流体を吐出するノズルと、吐出側ポンプと、駆動側流路と、駆動側ポンプと、を備える。吐出側ポンプは、圧力伝達部材と、ノズルに接続されると共に吐出用流体で満たされる第1吐出室と、圧力伝達部材を介して吐出室に隣接する駆動室と、を有する。駆動側流路は、吐出側ポンプの駆動室に通じる流路である。駆動側ポンプは、駆動側流路を介して吐出側ポンプの駆動室に連通した第2吐出室を有する。吐出側ポンプは着脱可能であり、吐出側ポンプが取り付けられている場合、吐出側ポンプの駆動室、駆動側流路、及び駆動側ポンプの第2吐出室の何れもが駆動用流体で満たされ、当該第2吐出室内の駆動用流体に駆動側ポンプが圧力を与えることにより、駆動用流体を介して圧力が吐出側ポンプに伝えられる。吐出側ポンプは、駆動用流体を介して伝えられた圧力を、更に圧力伝達部材を介して第1吐出室内の吐出用流体に伝達することにより、当該吐出用流体をノズルから吐出する一方、吐出側ポンプが取り外されている場合、第2吐出室にノズルが接続されると共に当該第2吐出室が吐出用流体で満たされ、駆動側ポンプが、第2吐出室内の吐出用流体に圧力を与えることにより、当該吐出用流体をノズルから吐出する。そして、吐出側ポンプにおける第1吐出室の容積が、駆動側ポンプにおける第2吐出室の容積より小さい。
本発明の吐出装置は、さらに、吐出側流路と、吐出用流体が貯留された貯留部と、を備える。吐出側流路は、吐出側ポンプの第1吐出室を含み、かつ、貯留部からノズルまでである。
本発明の吐出装置において、吐出側ポンプは、駆動側流路を介して駆動ポンプから分離されると共に当該駆動ポンプで駆動するスレイブポンプとして機能する。
上記吐出装置において、圧力伝達部材は、吐出側ポンプにおいて駆動室及び第1吐出室を互いに分離するダイアフラムであることが好ましい。この構成において、第1吐出室は、ダイアフラムに対向すると共に当該ダイアフラムに沿った形状を呈した内面を有することが好ましい。駆動側流路の内部の圧力は、駆動側ポンプが駆動すると高まる。ダイアフラムは、高くなった駆動室の圧力を第1吐出室へ伝達する。吐出装置は、吐出側ポンプの第1吐出室からノズルまでが吐出用流体で満たされている状態において、ダイアフラムが圧力を伝達すると、ノズルから吐出用流体を吐出する。すなわち、吐出装置は、駆動側ポンプの動作に基づいてノズルから吐出用流体を吐出する。
上記吐出装置において、吐出側流路の容積が、駆動側流路の容積より小さくなっていてもよい。吐出側流路の容積は、吐出側ポンプにおける第1吐出室の容積が、駆動側ポンプにおける第2吐出室の容積より小さく設定されることで、駆動側流路の容積より小さくなる。
これにより、吐出側流路を満たすために必要な吐出用流体は少なくて済む。本発明の吐出装置は、吐出を行うための吐出用流体の準備量を抑えるので、効率的に吐出用流体を使用することができる。特に、本発明の吐出装置は、吐出量が多量の場合に比べて吐出量が少量の場合に、吐出用流体の使用効率をさらに大きくすることができる。
この発明の吐出装置は、吐出用流体を効率的に使用することができる。
この発明の実施形態1に係る塗布装置のブロック図である。 (A)は、同塗布装置のスレイブポンプの模式的な内部構成を示す断面図であり、(B)は、同スレイブポンプの筐体の分解を示す図である。 変形例に係る塗布装置のブロック図である。 この発明の実施形態2に係る塗布装置のブロック図である。 この発明の実施形態3に係る塗布装置のブロック図である。 実施形態3に係る塗布装置の変形例に塗布装置のブロック図である。
以下に、この発明の実施形態に係る塗布装置100について、図を参照しつつ説明する。
図1に示すように、塗布装置100は、スリットノズル20と、マスターポンプ50と、貯留タンク40と、スレイブポンプ10と、貯留タンク30と、を備えている。マスターポンプ50は本発明の駆動側ポンプに相当する。スレイブポンプ10は本発明の吐出側ポンプに相当する。
スリットノズル20は、下方先端にスリット22を備えている。スリットノズル20は、水平面においてスリット22の長手方向をワークWの搬送方向と直交させて配置されている。スリットノズル20は、搬送方向に搬送されるワークWの主面上に対し、内部の貯留部21に貯留される塗布液31をスリット22から吐出する。これにより、塗膜CFがワークWの主面上に形成される。ただし、ワークWの代わりにスリットノズル20が、水平面においてスリット22の長手方向と直交する方向に移動する態様であっても構わない。
マスターポンプ50は、モータ51からの駆動力によって動作するシリンジポンプである。マスターポンプ50の吸引室(不図示)は、接続チューブ61を介して貯留タンク40に連通している。貯留タンク40は、水41を貯留している。貯留タンク40は、所定圧力で加圧されている。接続チューブ61の流路には開閉自在の空気作動弁42が配置されている。マスターポンプ50の吐出室(不図示。特許請求の範囲に記載の「第2吐出室」に相当。以下、「第2吐出室」と称す。)は、接続チューブ62を介してスレイブポンプ10に連通している。これにより、接続チューブ62を含むマスターポンプ50の第2吐出室からスレイブポンプ10までの駆動側流路900が形成されている。ただし、駆動側流路900は、厳密には、マスターポンプ50の第2吐出室からスレイブポンプ10の駆動室11(図2(A)を参照)までの流路である。
なお、駆動側流路900が水41で満たされればよく、貯留タンク40は本発明に必須の構成ではない。
スレイブポンプ10は、接続チューブ63を介して貯留タンク30に接続されている。貯留タンク30は、塗布液31を貯留している。貯留タンク30は、所定の圧力で加圧されている。接続チューブ63の流路には開閉自在の空気作動弁32が配置されている。スレイブポンプ10は、接続チューブ64を介してスリットノズル20の貯留部21に接続されている。
図2(A)に示すように、スレイブポンプ10は、筐体1と、接続口2と、接続口3と、接続口4と、エア抜き口5と、を備えている。筐体1は、ダイアフラム13を内部に備えている。筐体1は、ダイアフラム13によって互いに分離された駆動室11と、吐出室12(特許請求の範囲に記載の「第1吐出室」に相当。以下、「第1吐出室」と称す。)とを、備えている。ダイアフラム13は、本発明の圧力伝達部材の一例であり、駆動室11の圧力を第1吐出室12に伝達する。
接続口2は、駆動室11に連通している。接続口2は、接続チューブ62の一端に接続されている。すなわち、駆動室11は、接続口2及び接続チューブ62を介してマスターポンプ50の第2吐出室に接続されている。接続口3および接続口4は、第1吐出室12に連通している。接続口3は、接続チューブ63の一端に接続されている。接続口4は、接続チューブ64の一端に接続されている。すなわち、第1吐出室12は、貯留タンク30及びスリットノズル20の貯留部21に連通している。これにより、第1吐出室12を含む流路であって、貯留タンク30からスリット22までの吐出側流路901が形成されている。
第1吐出室12の容積は、マスターポンプ50の第2吐出室の容積よりも小さい。図2(A)に示す例では、第1吐出室12の内面であって、ダイアフラム13に対向する内面は、ダイアフラム13から一定距離だけ離間するようにダイアフラム13に沿っている。例えば、この離間する距離は、接続チューブ63,64の内径と等しい。また、この離間する距離は、ダイアフラム13の変位幅と等しくてもよい。この第1吐出室12の形状により、第1吐出室12の容積は、マスターポンプ50の第2吐出室の容積よりも小さくなっている。また、実際には、接続チューブ63及び接続チューブ64は、スリット22から塗布液31を吐出するための塗布液31の必要量を抑えるために、供給タンク30から貯留部21までの流路が最短となるように内径及び長さが設定されている。これにより、吐出側流路901の容積は、駆動側流路900の容積より小さくなっている。
塗布装置100は、塗布液31の塗布処理前に、空気差動弁32及び空気差動弁42への空気の供給を制御することで、空気差動弁32及び空気差動弁42を所定時間開く。すると、駆動側流路900は、水41で充填され、吐出側流路901は、塗布液31で充填される。その後、空気差動弁42は、閉じられる。これにより、駆動側流路900は、密閉される。また、空気差動弁32も、閉じられる。なお、駆動側流路900に空気が混入しても、その空気は、スレイブポンプ10のエア抜き口5から排出される。
マスターポンプ50が第2吐出室に正圧を加えるように動作すると、駆動側流路900中の水41に正圧が加わる。水41に加わった正圧は、駆動室11側から第1吐出室12側へのダイアフラム13の変位により、第1吐出室12に伝達される。すると、吐出側流路901中の塗布液31に正圧が加わり、塗布液31がスリット22から吐出される。ダイアフラム13は、塗布液31が吐出されるにつれて、駆動室側11へ変位する。塗布装置100は、これら一度の塗布動作が完了した後にリチャージ動作を行う。リチャージ動作とは、シリンジポンプであるマスターポンプ50のフランジャを塗布動作前の位置に戻す動作である。すなわち、リチャージ動作とは、駆動側流路900中の水41に正圧を再び加えられるように、マスターポンプ50を動作させるものである。
その後、塗布装置100は、空気作動弁32を開き、再び吐出側流路901を塗布液31で充填する。そして、吐出装置100は、空気差動弁32を閉じた後に、駆動側流路900中の水41に正圧を加えるようにマスターポンプ50を動作させる。塗布装置100は、この動作を繰り返すことで、スリットノズル20のスリット22から塗布液31を吐出する。
ただし、マスターポンプ50として特殊なポンプを用意する必要はない。マスターポンプ50は、駆動側流路900中の水41に正圧を加えるものであればよく、例えば、マスターポンプ50として、塗布装置100に予め備え付けられた他の方式のポンプを用いることができる。塗布装置100に利用可能な他の方式のポンプは、例えばダイアフラムポンプ又はスクリューポンプである。
塗布装置100は、マスターポンプ50の第2吐出室の容積より小さい容積の第1吐出室12を有するスレイブポンプ10の動作によって、塗布を行う。塗布装置100は、塗布を行うために第1吐出室12を満たす塗布液31の量が少なくて済むので、吐出される塗布液31の消費量を抑えることができる。
特に、塗布装置100は、少量の塗布液31の塗布を行う場合に、吐出する塗布液31の量に対する第1吐出室12を満たす塗布液31の量を大きく抑えることができる。従って、塗布装置100は、比較的高価な塗布液を用いる場合、及び、実験用途の場合といった塗布量が少量の場合に、塗布液の使用効率をさらに大きくすることができる。
なお、塗布装置100は、塗布液31の交換において、吐出側流路901中の塗布液31を再利用しない場合に、無駄になる塗布液31の量を抑えることもできる。
また、塗布装置100は、吐出量が多い場合に、スレイブポンプ10が取り外された状態でマスターポンプ50のみを用いてスリットノズル20から塗布液を吐出してもよい。従って、塗布装置100は、スレイブポンプ10を脱着自在とすることで、吐出量に適した態様(マスターポンプ50のみの態様、又は、マスターポンプ50とスレイブポンプ10の両方の態様)で吐出することもできる。
ここで、塗布装置100の効果の具体例を説明する。吐出室の容積が比較的に大きいマスターポンプのみを用いる従来技術の構成において、マスターポンプからスリットノズルまでの流路を満たすために必要な塗布液の量が100ccであるとする。この従来技術の構成において、スリットノズルから0.1ccの塗布液を吐出する場合、実際に吐出される量に比べて1000倍(100/0.1)の量の塗布液の準備が必要となる。
これに対し、実施形態1に係る塗布装置100は、スレイブポンプ10の第1吐出室12の容積を小さくすることで、吐出側流路901を充填するのに必要な塗布液31の量を5ccに抑える。これにより、塗布装置100は、実際に吐出される量(0.1cc)に比べて50倍(5/0.1)の量の塗布液31の準備で済ますことができる。このように、本実施形態に係る塗布装置100は、塗布液31の使用効率を向上させることができる。さらに、塗布装置100は、駆動側流路900に充填する流体が水41でよいので、経済的である。
ただし、第1吐出室12の容積を小さくすることは本発明に必須の構成ではない。本発明では、吐出側流路901の容積が駆動側流路900の容積より小さければよい。例えば、接続チューブ63,64の内径及び長さを接続チューブ61,62の内径及び長さより小さくすることで、吐出側流路901の容積を駆動側流路900の容積より小さくしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る塗布装置100は、塗布液31を効率的に使用することができる。
また、図2(B)に示すように、スレイブポンプ10は、第1吐出室12側の蓋部1Aが筐体1から取り外し可能な構造を有する。第1吐出室12内の洗浄は、蓋部1Aの取り外しによって第1吐出室12が外部に露出するので、容易である。さらに、ダイアフラム13は、図2(B)に示すように、駆動側流路900を密閉するように、蓋部1A以外の筐体1の本体部1Bに取り付けられている。従って、蓋部1Aが取り外されて第1吐出室12が外部に露出しても、駆動室11を含む駆動側流路900の密閉状態は、ダイアフラム13によって維持される。これにより、第1吐出室12の洗浄は、駆動室11に水41を満たしたままで、可能である。
また、塗布装置100は、スレイブポンプ10の駆動室11の圧力を第1吐出室12へ伝達する流体として非圧縮性の水41を用いたので、駆動室11の水41にかかる圧力が損なわれにくい。
ただし、マスターポンプ50の動作によって加わる圧力を伝達する流体は、非圧縮性の液体(水41)に限らない。塗布装置100は、非圧縮性の液体を用いない場合、接続チューブ62に圧力計を取り付け、計測した圧力に基づいてマスターポンプ50の動作を制御する。塗布装置100は、接続チューブ62を流れる流体の圧力を制御することで、駆動側流体900中の流体に所望の圧力を加えることができる。
また、本発明の圧力伝達部材は、ダイアフラム13に限らない。例えば、スレイブポンプ10は、ダイアフラム13に代えて、駆動室11と第1吐出室12との間を移動自在に構成されたシリンダを圧力伝達部材として備えてもよい。
また、本実施形態では、塗布液31を吐出するノズルとしてスリットノズル20を用いたが、吐出するノズルはスリットノズル20に限らない。さらに、本実施形態では、スリットノズル20からは液体(塗布液31)が吐出されたが、スリットノズル20から吐出される流体は液体に限らない。
図3に示すように、変形例に係る塗布装置100Aは、流量制御弁70を接続チューブ62に備える点において、実施形態1に係る塗布装置100と相違する。
ダイアフラム13の変位速度は、駆動側流路900の水41の流量に対応する。そこで、塗布装置100Aは、流量制御弁70を用いて駆動側流路900の流量を制御することで、ダイアフラム13の変位速度を制御する。これにより、この変形例に係る塗布装置100Aは、スリット22から吐出される塗布液31の単位時間当たりの量を一定に維持することができる。
図4に示すように、実施形態2に係る塗布装置100Bは、複数のスリットノズル20A、スリットノズル20B、およびスリットノズル20Cと、複数のスレイブポンプ10A,10B,10Cと、複数の貯留タンク30A,30B,30Cと、を備える。スレイブポンプ10A,10B,10Cと、貯留タンク30A,30B,30Cは、それぞれ、スリットノズル20A、スリットノズル20B、およびスリットノズル20Cに対応する。
貯留タンク30Aは、スレイブポンプ10Aへ供給される塗布液31A(例えば金を含む導電性インク)を貯留している。貯留タンク30Bは、スレイブポンプ10Bへ供給される塗布液31B(例えば白金を含む導電性インク)を貯留している。貯留タンク30Cは、スレイブポンプ10Cへ供給される塗布液31C(例えばレジスト液)を貯留している。
塗布装置100Bは、流路分岐弁71を備える。流路分岐弁71は、マスターポンプ50からの駆動側流路900Bを各スレイブポンプ10A,10B,10Cに分岐する。具体的には、流路分岐弁71は、接続チューブ62Aを介してスレイブポンプ10Aに接続されている。流路分岐弁71は、接続チューブ62Bを介してスレイブポンプ10Bに接続されている。流路分岐弁71は、接続チューブ62Cを介してスレイブポンプ10Cに接続されている。接続チューブ62A,62B,62Cは、流量制御弁70A,70B,70Cを備えている。
塗布装置100Bは、搬送路において、ワークWA、ワークWB、及びワークWCを、搬送方向に搬送する。塗布装置100Bは、ワークWA,WB,WCを搬送しつつ、スリットノズル20A,20B,20Cから塗布液31A,31B,31Cを吐出する。これにより、ワークWAの主面上には、塗布液31Aの塗膜が形成される。ワークWBの主面上には、塗布液31Bの塗膜が形成される。ワークWCの主面上には、塗布液31Cの塗膜が形成される。ただし、ワークWA,WB,WCの搬送の駆動源の説明は省略する。
一枚のワークに対して、塗布液31Aの塗膜の形成、塗布液31Bの塗膜の形成、及び塗布液31Cの塗膜の形成は、乾燥工程を挟んで順に実施される。すなわち、ワーク上には、塗布液31Aで形成された膜、塗布液31Bで形成された膜、及び塗布液31Cで形成された膜が積層される。
本実施形態に係る塗布装置100Bは、塗布液31A,31B,31Cの使用効率を高めることができる。さらに、本実施形態に係る塗布装置100Bは、ワークWA,WB,WCの主面上に、塗布液31A,31B,31Cを用いた各塗布工程を同時に実施することができる。
また、本実施形態に係る塗布装置100Bは、スリットノズル20A,20B,20Cに対応する流量制御弁70A,70B,70Cで各流量が制御されることにより、塗布液31A,31B,31Cの塗膜の厚みが互いに異なっても、各塗布工程を同時に実施することができる。
ただし、塗布装置100Bは、各塗布工程を同時に実施しなくてもよい。例えば、塗布装置100Bは、流路分岐弁71に代えて流路切換弁を備える。流路切換弁は、マスターポンプ50からの流路900Bを、スレイブポンプ10A〜10Cのいずれかに接続するように構成される。塗布装置100Bは、流路切換弁を備えれば、マスターポンプ50の洗浄、及びマスターポンプ50へ充填する塗布液の交換を必要とすることなく、塗布液31A〜31Cのうちのいずれかの塗布液による塗布に簡単に切り替えることができる。
図5に示すように、実施形態3に係る塗布装置100Cは、加熱装置80を備える点において、実施形態1に係る塗布装置100と相違する。
加熱装置80は、筐体81と、ヒータ82と、を備える。筐体81は、ヒータ82、スリットノズル20、耐熱性を有する貯留タンク30C、耐熱性を有するスレイブポンプ10C、及びこれらを接続する接続チューブを内蔵している。筐体81は、スリットノズル20のスリット22のみを露出させている。なお、図示は省略するが、筐体81の周囲は、ヒータ82の熱を外部に逃がさないために、断熱材で覆われている。
貯留タンク30Cには、加熱塗布用の塗布液31Cが貯留されている。駆動側流路900は、塗布液31Cの沸点以上の沸点を有する液体(例えばオイル)で満たされている。
上述のように、スレイブポンプ10Cの第1吐出室12は、容積がマスターポンプ50の第2吐出室より小さい。従って、小さい容積の第1吐出室12を有するスレイブポンプ10Cを加熱する加熱装置80も小さくて済む。塗布装置100Cは、大きい容積の第2吐出室を有するマスターポンプ50を覆う筐体、および、マスターポンプ50の耐熱化を不要とすることができる。
さらに、スレイブポンプ10Cは、ダイアフラム13で駆動室11と第1吐出室12とを分離するだけの単純な構造であり、電気的構成等(例えばモータ51)を用いていない。従って、スレイブポンプ10Cの耐熱化は容易に実現できる。
図6に示すように、塗布装置100Cの変形例に係る塗布装置100Dは、冷却装置90を備えている。冷却装置90は、冷却水が流入し、温水が流出する熱交換器を備えている。接続チューブ62は、熱交換器内では、螺旋している。接続チューブ62と冷却水との接触面積は、接続チューブ62が螺旋することで、増加している。
塗布装置100Dは、接続チューブ62を冷却装置90によって冷却するので、加熱装置80の熱が接続チューブ62を伝わって、マスターポンプ50に影響を与えることを防ぐことができる。
なお、上述の塗布装置100C及び100Dの特徴と、塗布装置100Bの特徴とを組み合わせてもよい。すなわち、複数のスリットノズルから塗布を行う塗布装置100Bのいずれかのスリットノズルにおいて加熱塗布を行ってもよい。
100,100A,100B,100C,100D…塗布装置
10,10A,10B,10C…スレイブポンプ
11…駆動室
12…第1吐出室
13…ダイアフラム
1…筐体
1A…蓋部
1B…本体部
2,3,4…接続口
5…エア抜き口
20,20A,20B,20C…スリットノズル
21…貯留部
22…スリット
30,30A,30B,30C…貯留タンク
31,31A,31B,31C…塗布液
40…貯留タンク
41…水
50…マスターポンプ
61,62,62A,62B,62C,63,64…接続チューブ
70,70A,70B,70C…流量制御弁
71…流路分岐弁
80…加熱装置
81…筐体
82…ヒータ
90…冷却装置
900…駆動側流路
901…吐出側流路

Claims (9)

  1. 吐出用流体を吐出するノズルと、
    圧力伝達部材と、前記ノズルに接続されると共に前記吐出用流体で満たされる第1吐出室と、前記圧力伝達部材を介して前記第1吐出室に隣接する駆動室と、を有する吐出側ポンプと、
    前記駆動室に通じる駆動側流路と、
    前記駆動側流路を介して前記駆動室に連通した第2吐出室を有する駆動側ポンプと、
    を備え、
    前記吐出側ポンプは着脱可能であり、
    前記吐出側ポンプが取り付けられている場合、前記駆動室、前記駆動側流路、及び前記第2吐出室の何れもが駆動用流体で満たされ、当該第2吐出室内の駆動用流体に前記駆動側ポンプが圧力を与えることにより、駆動用流体を介して圧力が前記吐出側ポンプに伝えられ、前記吐出側ポンプは、前記駆動用流体を介して伝えられた圧力を、更に前記圧力伝達部材を介して前記第1吐出室内の前記吐出用流体に伝達することにより、当該吐出用流体を前記ノズルから吐出し
    前記吐出側ポンプが取り外されている場合、前記第2吐出室に前記ノズルが接続されると共に当該第2吐出室が前記吐出用流体で満たされ、前記駆動側ポンプが、前記第2吐出室内の吐出用流体に圧力を与えることにより、当該吐出用流体を前記ノズルから吐出し、
    前記吐出側ポンプにおける前記第1吐出室の容積が、前記駆動側ポンプにおける前記第2吐出室の容積より小さい、吐出装置。
  2. 前記吐出側ポンプは、前記駆動側流路を介して前記駆動ポンプから分離されると共に当該駆動ポンプで駆動するスレイブポンプとして機能する、請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記圧力伝達部材は、前記吐出側ポンプにおいて前記駆動室及び前記第1吐出室を互いに分離するダイアフラムであり、
    前記第1吐出室は、前記ダイアフラムに対向すると共に当該ダイアフラムに沿った形状を呈した内面を有する、請求項1または2に記載の吐出装置。
  4. 前記吐出側ポンプは筐体を有し、当該筐体の内部が前記圧力伝達部材で仕切られることで前記駆動室及び前記第1吐出室が形成されており、
    前記筐体は、前記駆動室を形成する本体部と、前記第1吐出室を形成する蓋部と、から構成されており、前記蓋部は、前記本体部に着脱可能であり、前記圧力伝達部材は、前記本体部に取り付けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の吐出装置。
  5. 前記駆動用流体は、非圧縮性の流体である、請求項1〜4のいずれかに記載の吐出装置。
  6. 前記駆動側流路に設けられ、当該駆動側流路内における前記駆動用流体の流量を制御する流量制御弁、をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載の吐出装置。
  7. 前記ノズル及び前記吐出側ポンプを複数組備え、
    前記吐出側ポンプのそれぞれが有する前記駆動室の少なくとも1つを選択的に前記駆動側ポンプに繋ぐ流路切換部を更に備える、請求項1〜6のいずれかに記載の吐出装置。
  8. 前記吐出側ポンプを加熱する加熱装置、をさらに備え、
    前記吐出用流体は、液体であり、
    前記駆動用流体は、前記吐出用流体よりも高沸点の液体である、請求項1〜7のいずれかに記載の吐出装置。
  9. 前記駆動側流路を冷却する冷却装置、をさらに備える、請求項8に記載の吐出装置。
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