JP4852942B2 - インキ吐出装置 - Google Patents
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Description
特許文献4では、気体による加圧式の供給容器を使用し、弁の開閉を細かく操作することでポンプなしに吐出液の制御が行なえるダイコータが提案されている。この装置を使用すると、ポンプに関しては全く接続せずに液吐出を行なうことも可能である。
特許文献6では、インキ吐出装置において、配管内に吸引ポンプを設けて異物を除去する方法が提案されている。
しかし、上記従来の技術では、いずれも吐出液の吐出量を制御するため、吐出液の配管途中にシリンダー、ポンプ、弁を用いている。このため、配管途中の異物の発生を完全に防止できるものではなかった。
特許文献5の装置では、装置としてのポンプは具備していないものの、液吐出部のマニホールドが実質的にポンプの機構を有しており、かつ該機構が摺動部を持つ構造となっているため、吐出液が不安定なものであった場合にヘッドマニホールド部で異物が誘発される恐れが高い。
同様に特許文献6でも吐出液の制御に弁を使用しており、また吸引ポンプが直接吐出液配管に接続されていることから、弁や吸引ポンプに異物が発生するおそれがある。
前記吐出液供給ユニットに接続されたインキ吐出部を備えるインキ吐出装置において、
前記吐出液供給ユニットが、少なくとも、作動液供給ユニットに接続された外容器と、
前記外容器の内部に内蔵され、インキ吐出部と接続された内容器と、
前記外容器及び前記作動液供給ユニットに接続された制御ユニットと、を備えており、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記外容器内に供給することによって前記作動液の圧力により前記内容器内の前記吐出液を前記インキ吐出部に供給し、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記外容器から排出することによって前記作動液の圧力により前記吐出液を前記インキ吐出部の出口部分から内部に引き戻すことを特徴とするインキ吐出装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御ユニットが定流量ポンプに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のインキ吐出装置である。
請求項3に記載の発明は、前記定流量ポンプを制御する制御ユニットを備えていることを特徴とする請求項2に記載のインキ吐出装置である。
請求項4に記載の発明は、前記外容器に接続された作動液エアベント弁を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインキ吐出装置である。
請求項5に記載の発明は、少なくとも、吐出液供給部と、
前記吐出液供給部に接続された吐出液供給ユニットと、
前記吐出液供給ユニットに接続されたインキ吐出部を備えるインキ吐出装置において、
前記吐出液供給ユニットが、少なくとも、吐出液供給部とインキ吐出部に接続された外容器と、
前記外容器に内蔵され、作動液供給ユニットに接続された内容器と、
前記内容器及び前記作動液供給ユニットに接続された制御ユニットと、を備えており、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記内容器内に供給することによって前記作動液の圧力により前記外容器内の前記吐出液を前記インキ吐出部に供給し、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記内容器から排出することによって前記作動液の圧力により前記吐出液を前記インキ吐出部の出口部分から内部に引き戻すことを特徴とするインキ吐出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記内容器及び前記作動液供給ユニットに接続された定流量ポンプを備えていることを特徴とする請求項5に記載のインキ吐出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御ユニットが定流量ポンプに接続されていることを特徴とする請求項6に記載のインキ吐出装置である。
請求項8に記載の発明は、前記内容器に接続された作動液エアベント弁を備えていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のインキ吐出装置である。
請求項9に記載の発明は、前記外容器及び吐出液供給部に接続された供給弁を有することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のインキ吐出装置である。
また、本発明の別の態様によると、液供給装置は、外容器11と外容器の内部に内蔵された内容器12を備える。外容器11は吐出液供給部70と供給弁82aを通じて接続されている。供給弁82aは外容器11に吐出液を補充する際のみ開かれ、それ以外の時は閉じている。そして、作動液供給ユニット20に接続された外容器11に制御ユニット50で制御された一定量の作動液を供給し、これにより外容器11を一定圧力に加圧して吐出液を液吐出部40に供給するため、作動液の流量制御で精密な吐出液の吐出制御が可能となる。このため、吐出液接液面から摺動部等の異物発生要因を必要最小限まで排除でき、不安定な吐出液であっても定常状態を保ったままの精密な吐出が実現される。
制御ユニット50は定流量ポンプ30を介して接続することで、一定量の作動液を精度よく導入することができる。
本発明の塗工装置は、少なくとも液供給装置と液吐出部を含むものである。本発明の塗工装置は、例えば、(1)複数のインキ供給口からインキを吐出し複数の種類のパターンを同時に形成するインキ吐出装置、(2)フォトレジストなどの感光性材料を吐出可能なスピンコータ、ダイコータ、ディスペンサ等単一の吐出口から吐出液を塗布する塗布装置を含むものである。その他、本発明の液供給装置は配管を解して所望の量の液体を吐出口から供給するあらゆる装置を含むものである。
本発明の液供給装置を前記(1)インキ吐出装置とする場合、インキ吐出部が液吐出部に相当する。発明の液供給装置を前記(2)塗布装置とする場合、液吐出部はスピンコータヘッド、ダイヘッド、吐出ノズル等の各種塗工ヘッドに相当する。
本発明の液吐出装置に用いる吐出液はその用途・目的に応じて、着色顔料、染料、有機発光剤、感光性樹脂、その他の機能性材料を含むインキ、フォトレジスト、機能性溶液等を用いることができ、圧力を伝達することが可能な流体であれば特に制限されない。
作動液は容器を通じて圧力を伝達することが可能な流体を用いる事ができ、例えば、水、有機溶剤、シリコーンオイル等を用いることができる。
本発明の液供給装置100は、図1に示すように、吐出液を液吐出部40に供給する吐出液供給ユニット10と、作動液を蓄える作動液供給ユニット20と、作動液を吐出液供給ユニット10に移送するための定流量ポンプ30と、被吐出基材に塗膜を形成するための液吐出部40と、吐出液の吐出制御を行なう制御ユニット50とから構成されており、作動液供給ユニット20と吐出液供給ユニット10とは定流量ポンプ30を介し作動液配管61a,61bによって接続されていて、さらに吐出液供給ユニット10と液吐出部40とは吐出液配管71によって接続されている。
本発明の液供給装置100は、図1に示すように、吐出液を液吐出部40に供給する吐出液供給ユニット10と、作動液を蓄える作動液供給ユニット20と、作動液を吐出液供給ユニット10に移送するための定流量ポンプ30と、被吐出基材に塗膜を形成するための液吐出部40と、吐出液の吐出制御を行なう制御ユニット50とから構成されており、作動液供給ユニット20と吐出液供給ユニット10とは定流量ポンプ30を介し作動液配管61a,61bによって接続されていて、さらに吐出液供給ユニット10と液吐出部40とは吐出液配管71によって接続されている。さらに吐出液供給ユニット10は、供給弁82aを介して、吐出液を供給する吐出液供給部70に接続されている。
吐出液供給装置100は吐出液供給ユニット10を備えているのが特徴で、吐出液供給ユニット10は外容器11および吐出液が充填された内容器12とから構成される。外容器11には作動液22が満たされており、さらに定流量ポンプ30によって、作動液配管61bを介して作動液22を出し入れ可能となっている。これにより内容器12に所定の圧力がかかる。この圧力で内容器12に充填された吐出液13が吐出液配管71を介して液吐出部から吐出される。定流量ポンプ30は制御ユニット50にて制御される。
作動液を外容器11から吸引することも可能で、吸引時は、定流量ポンプ30によって作動液22が吐出液供給ユニット10から排出され、その力が内容器12を介して吐出液13に伝達されることにより、吸い出された量と同容積の吐出液13が吐出液配管71から容器内へ還流し、液吐出部40の出口部分に付着残留していた吐出液は内部に引き戻される。
配管系内には気体が存在せず、定流量ポンプ30の動作は液吐出部40出口の吐出液の挙動として即座に反映されるため、吐出液が接する系にポンプや弁などの吐出制御機構が存在せずとも精密な吐出が行なえる。
また、吐出液供給ユニット10においては、外容器11のうち作動液の接する部分の最も高い位置に空気抜き用として作動液エアベント弁62が接続することが好ましい。
作動液22に気体が混入した際には、作動液エアベント弁62を開くとともに作動液配管61bから作動液22を送り込むことにより、作動液22とともに気体を作動液エアベント配管61cより排出することで気体を外容器11から除去できる。また、吐出液供給ユニット10は、吐出液13が充填されている内容器12の最も高い位置に空気抜き用として、吐出液エアベント配管(図示せず)と吐出液エアベント弁(図示せず)を配置することもできる。そうして、吐出液13に気体が混入した際には、吐出液エアベント弁を開くとともに作動液配管から作動液22を送り込むことにより、吐出液13とともに気体を吐出液エアベント配管より排出することでこれを内容器12から除去できる。
吐出液供給装置100は吐出液供給ユニット10を備えているのが特徴で、吐出液供給ユニット10は吐出液が充填された外容器11および内容器12とから構成される。内容器12には作動液130が満たされており、さらに定流量ポンプ30によって、作動液配管91を介して作動液130を出し入れ可能となっている。これにより外容器11に所定の圧力がかかる。この圧力で外容器11に充填された吐出液220が吐出液配管91bを介して液吐出部から吐出される。なお、供給弁82は通常は閉じられる。外容器11の吐出液220の残量が少量となった場合、供給弁82を開くことで、吐出液配管81cを介して吐出液を補充できる。また、定流量ポンプ30は制御ユニット50にて制御されている。
作動液を内容器11から吸引することも可能で、吸引時は、定流量ポンプ30によって作動液22が吐出液供給ユニット10から排出され、その力が内容器12を介して吐出液220に伝達されることにより、吸い出された量と同容積の吐出液220が吐出液配管91bから容器内へ還流し、液吐出部40の出口部分に付着残留していた吐出液は内部に引き戻される。
配管系内には気体が存在せず、定流量ポンプ30の動作は液吐出部40出口の吐出液の挙動として即座に反映されるため、吐出液が接する系にポンプや弁などの吐出制御機構が存在せずとも精密な吐出が行なえる。
また、吐出液供給ユニット10においては、内容器12のうち作動液の接する部分の最も高い位置に空気抜き用として、作動液エアベント配管(図示せず)と作動液エアベント弁(図示せず)が接続することが好ましい。作動液130に気体が混入した際には、作動液エアベント弁を開くとともに作動液配管91から作動液130を送り込むことにより、作動液130とともに気体を作動液エアベント配管より排出することで気体を内容器12から除去できる。また、吐出液供給ユニット10は、吐出液220が充填されている外容器12の最も高い位置に空気抜き用として、吐出液エアベント配管(図示せず)と吐出液エアベント弁(図示せず)を配置することもできる。そうして、吐出液220に気体が混入した際には、吐出液エアベント弁を開くとともに作動液配管91から作動液を送り込むことにより、吐出液220とともに気体を吐出液エアベント配管より排出することでこれを外容器11から除去できる。
吐出液13を内容器12に充填して作動液22を外容器11に供給している第1の態様と、吐出液220を外容器11に充填供給し、作動液130を内容器12に充填している第2の態様が示されている。このうち第1の態様で本発明を実施する場合は、塗膜の品質および吐出装置の保守性を考慮すると、内容器12に吐出液を充填して該吐出液を使い切るたびに内容器12ごと交換する形態での運用が合理的と考えられる。
11……内容器
12……外容器
13……吐出液
130…作動液
20……作動液供給ユニット
22……作動液
220…吐出液
30……定流量ポンプ
40……液吐出部
50……制御ユニット
61a、61b……作動液配管
61c……作動液エアベント配管
62……作動液エアベント弁
70……吐出液供給部
71……吐出液配管
81c……吐出液配管
82……供給弁
82a…供給弁
91……作動液配管
91b……吐出液配管
100……液供給装置
Claims (9)
- 少なくとも、吐出液供給ユニットと、
前記吐出液供給ユニットに接続されたインキ吐出部を備えるインキ吐出装置において、
前記吐出液供給ユニットが、少なくとも、作動液供給ユニットに接続された外容器と、
前記外容器の内部に内蔵され、インキ吐出部と接続された内容器と、
前記外容器及び前記作動液供給ユニットに接続された制御ユニットと、を備えており、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記外容器内に供給することによって前記作動液の圧力により前記内容器内の前記吐出液を前記インキ吐出部に供給し、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記外容器から排出することによって前記作動液の圧力により前記吐出液を前記インキ吐出部の出口部分から内部に引き戻すことを特徴とするインキ吐出装置。 - 前記制御ユニットが定流量ポンプに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のインキ吐出装置。
- 前記定流量ポンプを制御する制御ユニットを備えていることを特徴とする請求項2に記載のインキ吐出装置。
- 前記外容器に接続された作動液エアベント弁を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインキ吐出装置。
- 少なくとも、吐出液供給部と、
前記吐出液供給部に接続された吐出液供給ユニットと、
前記吐出液供給ユニットに接続されたインキ吐出部を備えるインキ吐出装置において、
前記吐出液供給ユニットが、少なくとも、吐出液供給部とインキ吐出部に接続された外容器と、
前記外容器に内蔵され、作動液供給ユニットに接続された内容器と、
前記内容器及び前記作動液供給ユニットに接続された制御ユニットと、を備えており、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記内容器内に供給することによって前記作動液の圧力により前記外容器内の前記吐出液を前記インキ吐出部に供給し、
前記作動液を前記制御ユニットにより前記内容器から排出することによって前記作動液の圧力により前記吐出液を前記インキ吐出部の出口部分から内部に引き戻すことを特徴とするインキ吐出装置。 - 前記内容器及び前記作動液供給ユニットに接続された定流量ポンプを備えていることを特徴とする請求項5に記載のインキ吐出装置。
- 前記制御ユニットが定流量ポンプに接続されていることを特徴とする請求項6に記載のインキ吐出装置。
- 前記内容器に接続された作動液エアベント弁を備えていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のインキ吐出装置。
- 前記外容器及び吐出液供給部に接続された供給弁を有することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のインキ吐出装置。
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