JP6157663B1 - スナバ回路およびスイッチング回路 - Google Patents

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【課題】電力変換回路におけるスイッチング動作で生じるサージを効果的に回生して電力損失を軽減できるスナバ回路およびスイッチング回路を提供すること。【解決手段】メインスイッチ素子S1−S4により構成された上アームおよび下アームの組を少なくとも2つずつ備えた電力変換用ブリッジ回路における前記各アームに設けられ、前記メインスイッチ素子の動作に起因する派生電圧を抑制するスナバ回路において、ダイオードDとスナバコンデンサCとが直列接続され、前記上アームおよび下アームの組に跨がって接続されたDC直列回路と、前記ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続点と前記上アームおよび下アームの組との接続点との間に接続されたスナバ用スイッチ素子S5,S6とを有する回生回路を備えたスナバ回路、および同様のスナバ回路を用いたスイッチング回路。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換回路用のスナバ回路に係わり、とくにFET等のスイッチ素子を組み込んだ電力変換回路に用いるスナバ回路およびスナバ回路を用いるスイッチング回路に関する。
スイッチ素子を用いた電力変換回路では、スイッチング動作に伴い種々の不都合な高調波派生電圧が発生するため、スイッチ素子にスナバ回路を設けてその抑制を図っている。
スナバ回路は、幾つかの形態があり、例えば抵抗RとスナバコンデンサCとにより構成されスイッチング時のリンギングを抑えるCRスナバ、また、サージを抑えるCスナバ、さらにダイオードDを加えてスイッチ素子のターンオフ時に発生するサージ電圧を抑えるDCRスナバ等がある。
ここで、DCRスナバでは、ダイオードとスナバコンデンサとの協働によりスナバコンデンサに蓄積されたエネルギが抵抗によって消費されるため、電力損失となる。この損失は、できるだけ抑えるべきものであり、特許文献1は、この対策としてなされたものである。
特開2012-105499号公報
しかしながら、従来のスナバ回路では、派生電圧の抑制はできるものの、スイッチングに伴って発生するサージに対して必ずしも十分な対策にはなっておらず、電力損失を生じている。
本発明は、上述の点を考慮してなされたもので、電力変換回路におけるスイッチング動作で生じるサージを効果的に回生して電力損失を軽減できるスナバ回路およびスイッチング回路を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明では、
メインスイッチ素子により構成された上アームおよび下アームの組を少なくとも2つずつ備えた電力変換用ブリッジ回路における前記アームそれぞれに設けられ、前記メインスイッチ素子の動作に起因する派生電圧を抑制するスナバ回路において、
ダイオードとスナバコンデンサとが直列接続され、前記上アームおよび下アームの組に跨がって接続されたDC直列回路と、前記ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続点と前記上アームおよび下アームの組との接続点との間に直接接続されたスナバ用スイッチ素子とを有する回生回路
を備えたことを特徴とするスナバ回路、
および
コンデンサとリアクトルとを有し、直流出力を形成する2組の平滑回路と、前記2組の平滑回路にそれぞれ組合わされた2つのメインスイッチ素子およびこれらスイッチ素子それぞれに設けられたスナバ回路とを備え、前記スイッチ素子の動作により交流出力を形成するスイッチング回路において、
前記2つのメインスイッチ素子それぞれにつき設けられた2つのダイオードが1つのスナバコンデンサに直列接続された上で前記平滑回路に接続され、2つのスナバ用スイッチ素子が前記2つのダイオードそれぞれに並列接続されて前記スナバコンデンサの放電を行うように構成されたスナバ回路をそなえた
ことを特徴とするスイッチング回路、
を提供するものである。
本発明は、上述のように、DC直列回路にスナバ用スイッチ素子を組み合わせ、DC直列回路のスナバコンデンサに蓄積したサージエネルギを回生させて電力変換器の出力として取り出すため、電力損失を軽減することができる。
本発明の一実施例である絶縁型力率改善回路の構成を示す回路図。 図1の実施例における各スイッチ素子のオン、オフのタイミングを示すタイミングチャート。 図2に示したスイッチ素子のオン、オフに伴う回路上の電流の流れを示す説明図。 図2に示したスイッチ素子のオン、オフに伴う回路上の電流の流れを示す説明図。 図2に示したスイッチ素子のオン、オフに伴う回路上の電流の流れを示す説明図。 図2に示したスイッチ素子のオン、オフに伴う回路上の電流の流れを示す説明図。 図2に示したスイッチ素子のオン、オフに伴う回路上の電流の流れを示す説明図。 図2に示したスイッチ素子のオン、オフに伴う回路上の電流の流れを示す説明図。 図2に示したスイッチ素子のオン、オフに伴う回路上の電流の流れを示す説明図。 図1に示した実施例を簡略化した、本発明の他の実施例を示す回路図。 本発明をカレントダブラ方式絶縁型力率改善回路に適用した、本発明のさらに他の実施例を示す回路図。 従来のブリッジ方式絶縁型力率改善回路におけるスナバ回路の構成を示す回路図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
回路構成
図1は、本発明の一実施例を示す回路図である。この実施例は、交流入力を直流変換して出力する電力変換器として構成されている。
電力変換器の主たる部分は、FET等のメインスイッチ素子S1,S2,S3およびS4によるブリッジ回路を用いたインバータ回路であり、各メインスイッチ素子S1,S2,S3およびS4には、それぞれCRスナバ回路が設けられている。
CRスナバ回路は、メインスイッチ素子S1で言えば、スナバコンデンサC1と抵抗R1の組み合わせが設けられ、同様に、メインスイッチ素子S2は、スナバコンデンサC2と抵抗R2の、メインスイッチ素子S3は、スナバコンデンサC3と抵抗R3の、メインスイッチ素子S4は、スナバコンデンサC4と抵抗R4の各組み合わせが設けられている。
そして、ブリッジ回路における、メインスイッチ素子S1により構成される一方の上アームとメインスイッチ素子S2により構成される一方の下アームとに跨がって、ダイオードD1とスナバコンデンサC5とのDC直列回路が接続されており、さらにこれら両要素の接続点と上アームと下アームとの接続点間にスナバ用スイッチ素子S5が接続されている。
同様に、ブリッジ回路における、メインスイッチ素子S3により構成される他方の上アームとメインスイッチ素子S4により構成される他方の下アームとに跨がって、ダイオードD2とスナバコンデンサC6とのDC直列回路が接続されており、さらにこれら両要素の接続点と上アームと下アームとの接続点間にスナバ用スイッチ素子S6が接続されている。
このメインスイッチ素子S1-S4とリアクトルL1によるインバータ回路は、交流電源ACVからの交流入力を、整流回路BD1、ならびに平滑用コンデンサCinによる平滑回路を介して与えられた直流電力を交流電力に変換し、トランスT1、整流回路BD2および平滑用コンデンサCoを介して直流に再変換し、直流端子Vout+、Vout−から出力する。
図2は、図1の回路におけるメインスイッチ素子S1-S4およびスナバ用スイッチ素子S5,S6のオン、オフ・タイミングを示したタイミングチャートである。
この図2では、上段にメインスイッチ素子S1-S4の駆動信号Ss1−Ss4およびスナバ用スイッチ素子S5,S6の駆動信号Ss5-Ss6、中段にメインスイッチ素子S1-S4の電圧波形Vs1−Vs4、下段にスナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6を示し、横方向はブリッジ回路の各メインスイッチ素子S1−S4およびスナバ用スイッチ素子S5,S6のスイッチング・タイミングを期間t1ないしt8に区分して示している。
スイッチ素子の駆動信号および電圧波形
メインスイッチ素子S1−S4は、S1とS4の組およびS2とS3の組が、駆動信号の制御周波数に基づいて組毎に同じタイミングで、3/4周期(t1からt5まで)はオンし、1/4周期(t6からt8)はオフする。
メインスイッチ素子S1−S4のオン、オフによりその出力端子間、例えばFETであればそのドレイン・ソース間電圧Vs1−Vs4は、遷移時間を伴って駆動信号Ss1−Ss4とほぼ同タイミングで変化し、オン期間はロー,オフ期間はハイとなる。
各スイッチ素子S1−S4の電圧Vs1−Vs4は、オンからオフに変わる瞬間に変化し、さらにサージ電圧のパルス(想像線図示)が重畳した波形を示す。図2の中段に示された電圧Vs1−Vs4には、その立ち上がり直後にサージ電圧Vsが重畳している。
そして、このサージ電圧Vsと同タイミングで、スナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6に重畳したサージ電圧Vs’のピークが生じる。メインスイッチ素子S1−S4のスイッチングにより生じたサージ電圧Vsは、スナバコンデンサC5,C6に充電電荷として蓄積され、次いでスナバ用スイッチ素子S5,S6のターンオンにより放出される。
すなわち、スナバ用スイッチ素子S5は、メインスイッチ素子S2,S3のオフ時にオンしてスナバコンデンサC5の充電電荷をトランスT1に放出し、スナバ用スイッチ素子S6は、メインスイッチ素子S1,S4のオフ時にオンしてスナバコンデンサC6の充電電荷をトランスT1に放出する。これが、サージエネルギの回生動作である。
スナバ用スイッチ素子S5のオン期間は、メインスイッチ素子S2,S3のオフ開始から遷移時間分のデッドタイムDtS5(t2)だけ遅れて始まり、メインスイッチ素子S2,S3のオンよりもほぼ同時間(t4)だけ早くオフになる。
スナバ用スイッチ素子S6も、メインスイッチ素子S1,S4に対してスナバ用スイッチ素子S5と同様のタイミング関係(DtS6,t6およびt8)でオン、オフする。
C5,C6の充電電圧
メインスイッチ素子S1−S4およびスナバ用スイッチ素子S5,S6のスイッチング動作に応じてスナバコンデンサC5,C6の充電状態が変化する。ブリッジ回路の動作周期との関係で言えば、スナバコンデンサC5,C6は互いに半周期ずれて充放電を繰り返す。
まず全てのスイッチ素子S1-S4がオンになる期間t1では、スナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6は基底電圧Vbに保持した状態で変化しない。ここで、基底電圧Vbは、上アームおよび下アームの組に跨がって接続されるDC直列回路の電圧からダイオードD1,D2の順方向電圧を差し引いた値である。
そして、メインスイッチ素子S2,S3がオフになる期間t2では、メインスイッチ素子S2,S3の電圧Vs2,Vs3がスナバコンデンサC5,C6の電圧Vc5,Vc6にダイオードD1,D2の順方向電圧を加えた基底電圧Vbを超えると、2つのスナバコンデンサC5,C6の電圧Vc5,Vc6がともに上昇する。この際、メインスイッチ素子S2,S3の電圧Vs2,Vs3には、サージ電圧Vs’が重畳してピーク(想像線図示)が現れる。
次いで、期間t3に移行してスナバ用スイッチ素子S5がオンすると、スナバコンデンサC5は放電を始めてその充電電圧Vc5が基底電圧Vbまで低下し、スナバコンデンサC6はその充電電圧Vc6を保持する。
次の期間t4ではスナバ用スイッチ素子S5がオフするが、スナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6は変化しない。
続く期間t5では、メインスイッチ素子S2,S3がオンになり、全てのメインスイッチS1−S4がオンになるが、スナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6は変化しない。
その次の期間t6になると、メインスイッチ素子S1,S4がオフになるが、当初、スナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6は変わらず、次いでメインスイッチ素子S1,S4の電圧Vs1,Vs4がスナバコンデンサC5,C6の電圧Vc5,Vc6にダイオードD1,D2の順方向電圧を加えた基底電圧Vbを超えると、2つのスナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6がともに上昇する。
次いで期間t7になると、スナバ用スイッチ素子S6がオンになってスナバコンデンサC5は充電電圧Vc5を保持し、スナバコンデンサC6は放電を始めるから充電電圧Vc6が基底電圧Vbまで低下した後、保持状態になる。
そして、期間t8になると、スナバ用スイッチ素子S6がオフするが、スナバコンデンサC5,C6の充電電圧は変化しない。
このように、ブリッジ回路の1動作周期におけるメインスイッチ素子S1−S4およびスナバ用スイッチ素子S5,S6のオン、オフに伴ってスナバコンデンサC5,C6の充電電圧Vc5,Vc6は変化する。この間、メインスイッチ素子S1−S4のスイッチング動作によって生じるサージVsは、スナバコンデンサC5,C6に蓄積された後、図3を用いて後述するスナバ用スイッチ素子S5,S6のオン動作により回生される。
回路動作
図3Aないし図3Gは、図2に示したメインスイッチ素子およびスナバ用スイッチ素子のオン、オフ動作に伴って生じる、電力変換回路上の電流の流れ変化を示す説明図であり、図3A−図3Gと図2における期間t1−t8とがほぼ対応している。
まず期間t1およびt5の電流状態を示す図3Aでは、メインスイッチ素子S1−S4が全てオンであり、太い実線で示したように電流が流れる。すなわち、平滑回路の+出力端(リアクトルL1とブリッジ回路との接続点)からメインスイッチ素子S1,S2の直列回路およびメインスイッチ素子S3,S4の直列回路を経て、平滑回路の−出力端(ブリッジ回路とコンデンサCinとの接続点)に向かって流れる電流である。
次に期間t2(DtS5)の電流状態を示す図3Bでは、メインスイッチ素子S1およびS4がオンであり、メインスイッチ素子S1からトランスT1の1次巻線およびメインスイッチ素子S4を経て電流が流れる。
この期間t2への切り替わりに際して、メインスイッチ素子S1,S2の直列回路およびメインスイッチ素子S3,S4の直列回路の各スナバ回路には、それぞれ破線で図示するサージ電流が流れてスナバコンデンサC5およびC6が充電される。
続いて期間t3の電流状態を示す図3Cでは、ブリッジ回路は期間t2と同様にメインスイッチ素子S1およびS4がオンであることに加えて、スナバ用スイッチ素子S5がオンになる。
この結果、スナバコンデンサC5の両端間がスナバ用スイッチ素子S5およびトランスT1の1次巻線によって短絡され、破線図示のようにスナバコンデンサC5が放電する。この放電電流は、トランスT1の2次巻線から出力される回生電流となる。
この回生動作後の期間t4の電流状態を示す図3Dでは、スナバ用スイッチ素子S5がオフしてメインスイッチ素子S1,S4によるトランスT1の1次巻線への通電が行われる。この期間t2−t4の通電により、トランスT1の2次巻線に正の半波が生じる。
そして、図3Aで示した期間t5となり、ブリッジ回路におけるメインスイッチ素子S1−S4が全てオンとなった後に、期間t6に移行してトランスT1の1次巻線への逆方向通電が行われる。
すなわち、期間t6の電流状態を示す図3Eでは、メインスイッチ素子S2,S3がオンとなり、太い実線で示すように、平滑回路の+出力端からメインスイッチ素子S3、トランスT1の1次巻線、メインスイッチ素子S2を経て平滑回路の−出力端に至る電流が流れる。図3Bにおける電流がトランスT1の2次巻線に正の半波を生じるとすれば、この図3Eにおける電流は負の半波を生じる。
このとき、2つのスナバ回路では、破線で示すようにスナバコンデンサC5,C6の充電が行われる。
続く期間t7の電流状態を示す図3Fでは、ブリッジ回路のメインスイッチ素子S2,S3がオンであることに加えてスナバ用スイッチ素子S6がオンして、スナバコンデンサC6の両端間をスナバ用スイッチ素子S6およびトランスT1の1次巻線で短絡する。
これにより、スナバコンデンサC6の充電電荷による回生電流がトランスT1の1次巻線に流れ、トランスT1の2次巻線に負の半波に重畳して回生電流による出力が生じる。
そして、最終期間t8の電流状態を示す図3Gでは、スナバ用スイッチ素子S6がオフしてブリッジ回路のメインスイッチ素子S3,S2による電流がトランスT1に流れる。この期間t6−t8の通電により、トランスT1の2次巻線に負の半波を出力する。
ここで、図3Aないし図3Gに示した動作を纏めると、次の通りである。
・期間t1(図3A):エネルギの蓄積
全てのメインスイッチ素子S1−S4をオンしてリアクトルL1にエネルギを蓄積する。
・期間t2−t4(図3B−図3D):エネルギの放出
i)期間t2(図3B):メインスイッチ素子S2,S3をオフする。この際発生するサージのエネルギは、ダイオードD1,D2を介してスナバコンデンサC5,C6に充電される。
ii)期間t3(図3C):メインスイッチ素子S2,S3が完全にオフになるデッドタイムDts5の後に、スナバ用スイッチ素子S5をオンさせる。この際、ダイオードD1およびスナバコンデンサC5により規定される基底電圧Vb以上のサージエネルギは、スナバ用スイッチ素子S5,トランスT1の1次巻線、メインスイッチ素子S4を介して回生電流として流れ、それに応じた出力がトランスT1の2次巻線に生じる。
iii)期間t4(図3D):エネルギ放出後の動作
スナバコンデンサC5に蓄積されたサージエネルギの放出後、メインスイッチ素子S2,S3をオフする。
・期間t5(図3A):エネルギの蓄積
メインスイッチ素子S2,S3をオン(全てのメインスイッチS1−S4がオン)してリアクトルLにエネルギを蓄積する(期間t1と同じ)。
・期間t6−t8(図3E−図3G):エネルギの放出
i)期間t6(図3E):メインスイッチ素子S1,S4をオフする。この際に発生するサージのエネルギは、ダイオードD1,D2を介してスナバコンデンサC5,C6に充電される。
ii)期間t7(図3F):メインスイッチ素子S1,S4が完全にオフになるデッドタイムDts6の後に、スナバ用スイッチ素子S6をオンさせる。この際、ダイオードD2およびスナバコンデンサC6により規定される基底電圧Vb以上のサージエネルギは、スナバ用スイッチ素子S6、トランスT1の1次巻線、メインスイッチ素子S2を介して回生電流として流れ、それに応じた出力がトランスT1の2次巻線に生じる。
iii)期間t8(図3G):エネルギ放出後の動作
スナバコンデンサC6に蓄積されたサージエネルギの放出後、メインスイッチ素子S1,S4をオフする。
上述のように、図3Aないし図3Gに示した期間t1−t8の各動作を繰り返すことにより、トランスT1の2次巻線には、正負の半波に回生電流成分の重畳した出力が生じ、ダイオードブリッジ回路BD2で整流されて平滑用コンデンサCoにより平滑され、+出力端、−出力端間に供給される。
図4は、本発明の他の実施例を示したもので、ブリッジ回路のメインスイッチ素子S1−S4に対して一部を共通化したスイッチングスナバ回路を設けたものである。
すなわち、平滑回路の+出力端と−出力端との間にダイオードD1とスナバコンデンサC7の直列回路を接続し、この直列回路のダイオードD1とスナバコンデンサC7との接続点と、メインスイッチ素子S1とS2との接続点との間にスナバ用スイッチ素子S5を、同様にメインスイッチ素子S3とS4との間にスナバ用スイッチ素子S6をそれぞれ接続した構成である。
このように、ダイオードとスナバコンデンサの直列回路を、ブリッジ回路1つに対して1つだけ設けることによりその数を削減することができる。
図5は、本発明のさらに他の実施例を示した回路図で、カレントダブラ方式絶縁型力率改善回路に適用したものである。この実施例では、上記実施例におけるブリッジ回路に替えて、2つのメインスイッチ素子S1,S2が交番動作して交流を形成するインバータ構成とし、このインバータに、2つのダイオードD1,D2と1つのスナバコンデンサC3とによる充電回路、および2つのスナバ用スイッチ素子S5,S6を設けた構成としている。
この構成では、2つのスナバ用スイッチ素子に対するダイオードとスナバコンデンサとの直列回路を2つ設けずに1つに纏めているため、スナバコンデンサを1個節減することができる。
また、トランスT1の2次巻線には、ダイオードブリッジ回路に替えてダイオードD01,D02による両波整流回路を接続して簡単化している。
他の実施例
上記実施例では、単相交流を入力とし、直流出力を生じる電力変換回路の例を示しているが、3相交流を入力とする場合にも本発明を適用することができる。その場合、ブリッジ回路は3相ブリッジ回路に、単相整流回路は3相整流回路になる等、スイッチング回路の構成が変わる。
S1−S4 メインスイッチ素子
S5,S6 スナバ用スイッチ素子
R 抵抗
Cin,Co 平滑用コンデンサ
C1−C7 スナバコンデンサ
D ダイオード
ACV 交流電源
BD ブリッジ整流器
L リアクトル
T1 トランス
V 電圧
t 期間

Claims (4)

  1. メインスイッチ素子により構成された上アームおよび下アームの組を少なくとも2つずつ備えた電力変換用ブリッジ回路における前記アームそれぞれに設けられ、前記メインスイッチ素子の動作に起因する派生電圧を抑制するスナバ回路において、
    ダイオードとスナバコンデンサとが直列接続され、前記上アームおよび下アームの組に跨がって接続されたDC直列回路と、前記ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続点と前記上アームおよび下アームの組との接続点との間に直接接続されたスナバ用スイッチ素子とを有する回生回路
    を備えたことを特徴とするスナバ回路。
  2. 請求項1記載のスナバ回路において、
    前記上アームおよび下アームの組1つ毎に前記回生回路が設けられたことを特徴とするスナバ回路。
  3. 請求項1記載のスナバ回路において、
    前記回生回路は、少なくとも1組の前記DC直列回路と、前記上アームおよび下アームの組における前記ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続点と前記上アームと前記下アームとの接続点との間にそれぞれ接続された少なくとも2つのスナバ用スイッチ素子とを有する
    ことを特徴とするスナバ回路。
  4. コンデンサとリアクトルとを有し、直流出力を形成する2組の平滑回路と、前記2組の平滑回路にそれぞれ組合わされた2つのメインスイッチ素子およびこれらスイッチ素子それぞれに設けられたスナバ回路とを備え、前記スイッチ素子の動作により交流出力を形成するスイッチング回路において、
    前記2つのメインスイッチ素子それぞれにつき設けられた2つのダイオードが1つのスナバコンデンサに直列接続された上で前記平滑回路に接続され、2つのスナバ用スイッチ素子が前記2つのダイオードそれぞれに並列接続されて前記スナバコンデンサの放電を行うように構成されたスナバ回路をそなえた
    ことを特徴とするスイッチング回路。
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