JP5687373B1 - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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【課題】トランスによって一次側と二次側とが絶縁されたDC/DCコンバータにおいて、入出力電圧差によらず、トランスの二次側に発生するサージ電圧を容易な構成で抑制すると共に、サージエネルギを確実に有効利用する。【解決手段】インバータ2と、インバータ2の交流出力にリアクトル3を介して一次側が接続されたトランス4と、トランス4の二次側に接続された整流回路5とを備え、一端が直流電源1の第一の端子に接続された抵抗9b,10bと、一端が直流電源の第二の端子に接続されたコンデンサ9c,10cとを直列接続した直列体、及びリアクトル3とトランス4との接続点に第一の端子が接続され、第二の端子が抵抗9b,10bとコンデンサ9c,10cとの接続点に接続されたダイオード9a,10aを有するスナバ回路9,10を備えた。【選択図】図1

Description

この発明は、トランスによって一次側と二次側とが絶縁されたDC/DCコンバータに関し、特にスイッチング時に発生するサージ電圧の抑制に関するものである。
従来の電力変換装置は、インバータと、高周波トランスと、整流部とを備え、高周波トランスにより一次側から二次側に伝送された正負の矩形波状パルス列を、整流部で整流し、同一極性の矩形波状パルス列に変換する。このとき、トランスの二次側に発生するサージ電圧を抑制するためのスナバ回路を設ける。スナバ回路は、整流部にそれぞれアノードが接続される第1〜第3のダイオードと、コンデンサと抵抗を直列接続した直列体とを備える。第1〜第3のダイオードのカソードは互いに接続され、その接続点は、コンデンサと抵抗との接続点に接続される。抵抗の他端は負荷の正極に接続され、コンデンサの他端と負荷の負極は互いに接続され、整流部の共通アノード端に接続される(特許文献1)。
このようにスナバ回路を構成することで、トランスの二次側に発生するサージ電圧は、スナバ回路の第1〜第3のダイオードによりコンデンサの電圧にクランプされ、該コンデンサに蓄電されるので、整流部の各素子を過電圧から保護することができる。また、コンデンサに蓄えられたサージエネルギは抵抗を介して出力側に回生される。
特開2013−74767号公報(実施の形態1、図1−2)
従来の電力変換装置では、スナバ回路における抵抗の一端がダイオードを介して整流部の出力に、他端が負荷に接続されているため、サージ電圧をクランプするコンデンサの電圧は負荷の電圧とスナバ回路の抵抗値に大きく依存する。すなわち、負荷の電圧が高いときにはクランプ電圧が高く、負荷の電圧が低い場合にはクランプ電圧が低くなる。さらにスナバ回路の抵抗値が大きい場合にはクランプ電圧は高く、抵抗値が小さい場合にはクランプ電圧は低くなる。したがって、負荷の電圧が高い場合にサージ電圧を効率よく吸収するためには、クランプ電圧が高くならないように、スナバ回路の抵抗値を小さくしなければならない。一方で、スナバ回路の抵抗値を小さくすると、負荷の電圧が低い場合にクランプ電圧は低くなり、サージ電圧を効率よく吸収することはできるが、スナバ回路の抵抗の損失が増大する。クランプ電圧は、スナバ回路のダイオードを介して整流部に接続されているので、トランスの二次側電圧よりも小さくなることはなく、トランスの二次側電圧が大きく、かつ負荷電圧が小さい場合に、特にスナバ回路の抵抗の損失が大きくなる。なお、トランスの二次側電圧は、負荷の電圧の最大値に依存する。
つまり、負荷電圧が大きく変動する用途において、負荷電圧が最大のときにサージ電圧を効率よく吸収するには、負荷電圧が小さい場合に、スナバ回路の抵抗による損失が大きくなる問題があった。スナバ回路の抵抗による損失が大きくなれば、電力変換装置の高効率化の妨げになり、また、抵抗の熱的問題から体格を大きくする必要があり、DC/DCコンバータの小型化に限界があった。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、トランスの一次側にスナバ回路を設けることで、トランスの二次側に発生するサージ電圧を抑制すると共に、サージエネルギを確実に有効利用でき、負荷の電圧が大きく変動する場合にもスナバ抵抗による損失が小さいDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
この発明に係わる電力変換装置は、複数の半導体スイッチング素子を有し、直流電源の直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記インバータの交流出力にリアクトルを介して一次側が接続されたトランスと、複数の半導体素子を有し、前記トランスの二次側に接続された整流回路とを備えて、前記直流電源の直流電力をDC/DC変換して負荷に出力するDC/DCコンバータにおいて、一端が前記直流電源の第一の端子に接続された抵抗と、一端が前記直流電源の第二の端子に接続されたコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記リアクトルと前記トランスとの接続点に第一の端子が接続され、第二の端子が前記抵抗と前記コンデンサとの接続点に接続されたダイオードを有するスナバ回路を備え、前記スナバ回路は、前記コンデンサの電力を前記抵抗を介して前記直流電源に回生するものである。
この発明のDC/DCコンバータによれば、トランス一次側に接続されているリアクトルに起因するトランスの二次側に発生するサージ電圧は、一次側のスナバ回路のダイオードによりコンデンサの電圧にクランプされ、該コンデンサに蓄電される。このため、二次側の整流回路の各素子を過電圧から保護することができる。また、コンデンサに蓄えられたサージエネルギは抵抗を介して入力側に回生されるため、確実に有効利用できる。さらに、コンデンサは、直流電源の電圧を基準としてサージエネルギを蓄えるので、スナバ抵抗の両端は、コンデンサに蓄えられたサージエネルギによる電圧差のみになるので、負荷の電圧の変動によって、スナバ抵抗の損失が増大することはなく、スナバ抵抗の小型化が可能で、DC/DCコンバータの小型化・低価格化が実現できる。
この発明の実施の形態1におけるDC/DCコンバータを示す回路構成図である。 実施の形態1におけるDC/DCコンバータの動作を説明する各部の波形図である。 実施の形態1におけるDC/DCコンバータのサージ発生原理を説明する電流経路図である。 実施の形態1におけるDC/DCコンバータのサージ抑制原理を説明する電流経路図である。 実施の形態1におけるDC/DCコンバータのサージ発生原理を説明する電流経路図である。 実施の形態1におけるDC/DCコンバータのサージ抑制原理を説明する電流経路図である。 実施の形態2におけるDC/DCコンバータを示す回路構成図である。 実施の形態2におけるDC/DCコンバータのサージ抑制原理を説明する電流経路図である。 実施の形態2におけるDC/DCコンバータのサージ抑制原理を説明する電流経路図である。 実施の形態2におけるDC/DCコンバータを示す別の回路構成図である。 実施の形態3におけるDC/DCコンバータを示す回路構成図である。 実施の形態3におけるDC/DCコンバータを示す別の回路構成図である。 実施の形態4におけるDC/DCコンバータを示す回路構成図である。 実施の形態4におけるDC/DCコンバータを示す別の回路構成図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1はこの発明の実施の形態1におけるDC/DCコンバータを示す回路構成図である。図において、DC/DCコンバータは、直流電源1の電圧Vinをトランス4で絶縁された二次側直流電圧に変換し、例えばバッテリ等の負荷8に直流電圧Voutを出力する。単相インバータ2は、トランス4の一次巻線4aに接続され、ソース・ドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなる半導体スイッチング素子2a〜2dをフルブリッジ構成して、直流電源1の直流電圧Vinを交流電圧に変換するインバータである。
DC/DCコンバータは、前記単相インバータ2と、絶縁されたトランス4と、単相インバータ2の交流出力とトランス4の一次巻線4aとの間に挿入されたMOSFETのスイッチング損失低減用のリアクトル3と、トランス4の二次巻線4bに接続され、整流素子(半導体素子)としてのダイオード5a〜5dをフルブリッジ構成した整流回路5とを備える。また、整流回路5の出力には出力平滑用のリアクトル6と平滑コンデンサ7が接続され、負荷8へ直流電圧Voutが出力される。
DC/DCコンバータは、トランス4の二次側に発生するサージ電圧を抑制するためのスナバ回路9,10を備える。スナバ回路9は、リアクトル3とトランス4との接続点にアノードが接続されるダイオード9aと、抵抗9bとコンデンサ9cを直列接続した直列体とを備える。ダイオード9aのカソードは、抵抗9bとコンデンサ9cとの接続点に接続され、抵抗9bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ9cの他端は、直流電源1の負極に接続される。
また、スナバ回路10は、リアクトル3とトランス4との接続点にカソードが接続されるダイオード10aと、抵抗10bとコンデンサ10cを直列接続した直列体とを備える。ダイオード10aのアノードは、抵抗10bとコンデンサ10cとの接続点に接続され、抵抗10bの他端は直流電源1の負極に接続され、コンデンサ10cの他端は、直流電源1の正極に接続される。
更に、主回路の外部には制御回路30が配置され、入力電圧Vin及び出力電圧Voutがそれぞれモニタされて制御回路30へ入力される。制御回路30は、出力電圧Voutが目標電圧になるように、単相インバータ2内の半導体スイッチング素子2a〜2dへのゲート信号31を出力し、半導体スイッチング素子2a〜2dのオンDuty(オン期間)を制御する。なお、単相インバータ2の半導体スイッチング素子2a〜2dは、MOSFETに限らず、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の自己消弧型半導体スイッチング素子でもよい。
このように構成されるDC/DCコンバータの動作について以下に説明する。図2は、単相インバータ2の半導体スイッチング素子2a〜2dへのゲート信号とトランス二次側に発生する電圧とを示す概略波形図である。なお、ゲート信号がHighのとき、各半導体スイッチング素子2a〜2dはオンする。単相インバータ2は、半導体スイッチング素子2a,2dの同時オンと、半導体スイッチング素子2b,2cの同時オンとを交互に同じオンDuty(オン期間)txで行い、この期間にトランス4が一次側から二次側へ電力伝送し、トランス二次側に電圧が発生する。
半導体スイッチング素子2a,2dの同時オンと、半導体スイッチング素子2b,2cの同時オンとの間には、アーム短絡を防止するためにデッドタイムtdを要するため、1周期をTとすると、オンDuty(tx)は、
Figure 0005687373
となる。また、出力電圧Voutは、トランス4の巻線比nとすると、入力電圧Vin、オンDuty(tx)、周期Tを用いて次の式にて示される。
Figure 0005687373
即ち、出力電圧Voutを増加させる場合はオンDuty(tx)を(T/2−td)以下の範囲で大きくし、出力電圧Voutを低下させる場合はオンDuty(tx)を小さくすることで制御できる。
前記のように、半導体スイッチング素子2a,2dの同時オンと、半導体スイッチング素子2b,2cの同時オンとを交互に繰り返すと、電流は正負の向きが反転して流れる。このような転流時に、リアクトル3のインダクタンス成分により、トランス4や整流回路5の共通カソード端にサージ電圧が発生するが、トランス4の一次側に設けられたスナバ回路9,10が上記サージ電圧を抑制する。これによりトランス二次側には、図2に示すように良好な波形の電圧が発生する。なお、スナバ回路9,10のようなサージ抑圧回路のない場合の電圧波形を比較例として併せて図示した。図に示すようにサージ抑制回路のない場合は、サージ電圧はトランス4の二次側に電圧が発生開始する際、即ちトランス4がオンする際に発生している。
次に、二次側にサージ電圧が発生する原理とスナバ回路9,10の動作の詳細について以下に説明する。図3は、半導体スイッチング素子2a,2dがオンした瞬間の電流の流れを示す図である。このとき、二次側には負荷8に流れる電流(実線)に加えて、整流ダイオード5b,5cがオフする際のリカバリ電流(点線)が流れる。その電流の合計値がトランス4を介して一次側に流れる。
その後、整流ダイオード5b,5cのリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときの電流の流れを図4に示す。このとき、リアクトル3は、電流を流し続ける方向に電圧VLを発生し、トランス一次巻線4aに加わる電圧がVin+VLとなり、Vinを一時的に超過する。このリアクトル3の電圧VLが二次側にサージ電圧を発生させる原因となる。
ここで、スナバ回路9があると、トランスの一次側(一次巻線)4aにVinを超過するサージ電圧(つまりVL)が発生すると、ダイオード9aを介してコンデンサ9cにサージ電流が流入する。このため、サージ電圧はコンデンサ9cの電圧Vc9にクランプされる。なお、実際にはサージ電圧は、コンデンサ9cの電圧Vc9にダイオード9aの順方向電圧を加えた電圧となる。コンデンサ9cは、直流電源1に電圧Vinが発生した時点で、直流電源Vinから抵抗9bを介して初期充電されているため、トランス4がオンする際に過大なサージ電流が流れることはない。また、サージ電流の充電によりコンデンサ9cの電圧が上昇すると、コンデンサ9cの電力は抵抗9bを介して直流電源1に回生される。
図3,図4では、半導体スイッチング素子2a,2dがオンした瞬間のサージ発生原理とスナバ回路9の動作について説明したが、半導体スイッチング素子2b,2cがオンした瞬間のサージ発生原理とスナバ回路10の動作について説明する。図5は、半導体スイッチング素子2b,2cがオンした瞬間の電流の流れを示す図である。このとき、二次側には負荷8に流れる電流(実線)に加えて、整流ダイオード5a,5dがオフする際のリカバリ電流(点線)が流れる。その電流の合計値がトランス4を介して一次側に流れる。このとき、トランス4に流れる電流は図3と逆向きとなる。
その後、整流ダイオード5a,5dのリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときの電流の流れを図6に示す。このとき、リアクトル3は、電流を流し続ける方向に電圧VLを発生し、トランス一次巻線4aに加わる電圧が−(Vin+VL)となり、−Vinを一時的に超過する。なお、リアクトル3に発生する電圧は図4と逆向きである。図4のときと同様に、リアクトル3の電圧VLが二次側にサージ電圧を発生させる原因となる。ここで、スナバ回路10があると、トランスの一次巻線4aにVinを超過するサージ電圧(つまりVL)が発生すると、ダイオード10aを介してコンデンサ10cからサージ電流が引き抜かれる。このため、サージ電圧はコンデンサ10cの電圧Vc10にクランプされる。なお、実際にはサージ電圧は、コンデンサ10cの電圧Vc10にダイオード10aの順方向電圧を加えた電圧となる。
コンデンサ10cは、直流電源1に電圧Vinが発生した時点で、直流電源Vinから抵抗10bを介して初期充電されているため、トランス4がオンする際に過大なサージ電流が流れることはない。また、サージ電流の充電によりコンデンサ10cの電圧が上昇すると、コンデンサ10cの電力は抵抗10bを介して直流電源1に回生される。
以上のように、この実施の形態1では、リアクトル3とトランス4の一次巻線との接続点に、ダイオード9aと抵抗9bとコンデンサ9cとから成るスナバ回路9と、ダイオード10aと抵抗10bとコンデンサ10cとから成るスナバ回路10とを備えて、トランス4の一次側4aにサージ電圧が発生すると、ダイオード9aを介してコンデンサ9cにサージ電流が流入するように、また、ダイオード10aを介してコンデンサ10cからサージ電流が流出するようにした。このため、トランス4の一次側に発生するサージ電圧は、コンデンサ9c,10cの電圧Vc9,Vc10でクランプされて抑制され、トランス4の二次側(二次巻線)4b及び整流回路5のダイオード5a〜5dに過電圧が印加されるのを防止でき、整流回路5が保護される。
また、コンデンサ9cの電力は抵抗9bを介して、コンデンサ10cの電力は抵抗10bを介して直流電源1に回生できるため、サージ電圧により発生したサージエネルギを確実に電源側に回生して有効利用でき、DC/DCコンバータの電力変換効率を向上させる。また、コンデンサ9c,10cの電圧上昇を防ぐことでサージ電圧の抑制効果を高い状態で持続できる。さらに、従来のように、スナバ回路を二次側に接続し、サージエネルギを蓄積するコンデンサの電圧を抵抗経由で負荷に回生していないため、負荷8の電圧Voutが小さい場合でも、抵抗で無駄に電力を消費することがない。つまり、トランス4に印加される直流電源1の電圧Vinよりも大きいサージエネルギをコンデンサ9c,10cに蓄積し、それぞれ抵抗9b,10bを介して直流電源1に回生することで、負荷8の電圧Voutに関係なく、サージエネルギのみを直流電源1に回生し、抵抗9b,10bの損失を低減することができる。
実施の形態1では、リアクトル3の接続位置として、半導体スイッチング素子2a,2bの接続点とトランス4の一次側間に接続した場合の例を示したが、半導体スイッチング素子2c,2dの接続点とトランス4の一次側間に接続した構成としても、同様の効果を得ることができる。このとき、ダイオード9aのアノード及びダイオード10aのカソードは、リアクトル3とトランス4の接続点に接続する。
実施の形態2.
前記した実施の形態1では、リアクトル3の接続位置として、半導体スイッチング素子2a,2bの接続点とトランス4の一次側間に接続し、二次側に発生するサージ電圧を抑制するDC/DCコンバータの例を示したが、実施の形態2では、リアクトル3を分割し、インバータ2の交流出力とトランス4の一次側4aとの接続点の両方にリアクトルを挿入した構成におけるサージ抑制回路について説明する。図7は、実施の形態2における回路構成を示した図である。実施の形態1と異なる部分を主に説明する。
実施の形態2におけるDC/DCコンバータは、半導体スイッチング素子2a,2bの接続点とトランス4の一次巻線4aの一端との間及び、半導体スイッチング素子2c,2dの接続点とトランス4の一次巻線4aの他端との間に、MOSFETのスイッチング損失低減用のリアクトル3a,3bをそれぞれ備える。ここで、例えばリアクトル3a,3bは、実施の形態1におけるリアクトル3の半分のインダクタンス値とする。また、トランス4の二次側に発生するサージ電圧を抑制するスナバ回路9,11を備える。スナバ回路9は、リアクトル3aとトランス4の一端との接続点にアノードが接続されるダイオード9aと、抵抗9bとコンデンサ9cを直列接続した直列体とを備える。ダイオード9aのカソードは、抵抗9bとコンデンサ9cとの接続点に接続され、抵抗9bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ9cの他端は、直流電源1の負極に接続される。
また、スナバ回路11は、リアクトル3bとトランス4の他端との接続点にアノードが接続されるダイオード11aと、抵抗11bとコンデンサ11cを直列接続した直列体とを備える。ダイオード11aのカソードは、抵抗11bとコンデンサ11cとの接続点に接続され、抵抗11bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ11cの他端は、直流電源1の負極に接続される。
次に、スナバ回路9,11の動作の詳細について以下に説明する。図8は、半導体スイッチング素子2a,2dがオンした後、整流ダイオード5b,5cがオフする際のリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときの電流の流れを示した図である。このとき、リアクトル3a,3bは、電流を流し続ける方向にそれぞれ電圧VL/2を発生し、トランス一次側4aに加わる電圧がVin+VL/2+VL/2(--=Vin+VL)となり、Vinを一時的に超過する。このリアクトル3a,3bの電圧VL/2が二次側にサージ電圧を発生させる原因となる。
ここで、スナバ回路9があると、リアクトル3aに起因してトランスの一次側4aにVinを超過するサージ電圧(つまりVL/2)が発生すると、ダイオード9aを介してコンデンサ9cにサージ電流が流入する。このため、サージ電圧はコンデンサ9cの電圧Vc9にクランプされる。なお、実際にはサージ電圧は、コンデンサ9cの電圧Vc9にダイオード9aの順方向電圧を加えた電圧となる。したがって、トランスの一次側4aにはリアクトル3bに起因するサージのみが発生し、トランスの一次側4aに発生する電圧はVc9+VL/2となり、サージ電圧を低減させることができる。なお、コンデンサ9cは、直流電源1に電圧Vinが発生した時点で、直流電源Vinから抵抗9bを介して初期充電されているため、トランス4がオンする際に過大なサージ電流が流れることはない。また、サージ電流の充電によりコンデンサ9cの電圧が上昇すると、コンデンサ9cの電力は抵抗9bを介して直流電源1に回生される。
図9は、半導体スイッチング素子2b,2cがオンした後、整流ダイオード5a,5dがオフする際のリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときの電流の流れを示した図である。このとき、リアクトル3a,3bは、電流を流し続ける方向にそれぞれ電圧VL/2を発生し、トランス一次側4aに加わる電圧がVin+VL/2+VL/2(--=Vin+VL)となり、Vinを一時的に超過する。このリアクトル3a,3bの電圧VL/2が二次側にサージ電圧が発生する原因となる。なお、リアクトル3a,3bに発生する電圧VL/2の向きは、図8の場合とそれぞれ逆向きである。
ここで、スナバ回路11があると、リアクトル3bに起因してトランス4の一次側4aにVinを超過するサージ電圧(つまりVL/2)が発生すると、ダイオード11aを介してコンデンサ11cにサージ電流が流入する。このため、サージ電圧はコンデンサ11cの電圧Vc11にクランプされる。なお、実際にはサージ電圧Vc11は、コンデンサ11cの電圧にダイオード11aの順方向電圧を加えた電圧となる。したがって、トランスの一次側4aにはリアクトル3aに起因するサージのみが発生し、トランスの一次側4aに発生する電圧はVc11+VL/2となり、サージ電圧を低減させることができる。なお、コンデンサ11cは、直流電源1に電圧Vinが発生した時点で、直流電源Vinから抵抗11bを介して初期充電されているため、トランス4がオンする際に過大なサージ電流が流れることはない。また、サージ電流の充電によりコンデンサ11cの電圧が上昇すると、コンデンサ11cの電力は抵抗11bを介して直流電源1に回生される。
以上のように、実施の形態2では、リアクトル3aとトランス4の一次側4aとの接続点に、ダイオード9aと抵抗9bとコンデンサ9cとから成るスナバ回路9と、リアクトル3bとトランス4の一次側4aとの接続点にダイオード11aと抵抗11bとコンデンサ11cとから成るスナバ回路11とを備えて、トランス4の一次側4aにサージ電圧が発生すると、ダイオード9aを介してコンデンサ9cにサージ電流が流入するように、またダイオード11aを介してコンデンサ11cにサージ電流が流入するようにした。このため、トランス4の一次側に発生するサージ電圧は、コンデンサ9c,11cの電圧でクランプされて抑制され、クランプ電圧にリアクトル3a,3b片方に起因するサージ電圧のみを加算したもの(Vc9+VL/2,Vc11+VL/2)となり、低減することができる。したがって、トランス4の二次側4b及び整流回路5のダイオード5a〜5dに過電圧が印加されるのが防止でき、整流回路5が保護される。
また、コンデンサ9cの電力は抵抗9bを介して、コンデンサ11cの電力は抵抗11bを介して直流電源1に回生できるため、サージ電圧により発生したサージエネルギを確実に電源側に回生して有効利用でき、DC/DCコンバータの電力変換効率を向上させる。また、コンデンサ9c,11cの電圧上昇を防ぐことでサージ電圧の抑制効果を高い状態で持続できる。さらに、従来のように、スナバ回路を二次側に接続し、サージエネルギを蓄積するコンデンサの電圧を抵抗経由で負荷に回生していないため、負荷8の電圧Voutが小さい場合でも、抵抗で無駄に電力を消費することがない。つまり、トランス4に印加される直流電源1の電圧Vinよりも大きいサージエネルギをコンデンサ9c,11cに蓄積し、それぞれ抵抗9b,11bを介して直流電源1に回生することで、負荷8の電圧Voutに関係なく、サージエネルギのみを直流電源1に回生し、抵抗9b,11bの損失を低減することができる。
実施の形態2では、スナバ回路9は、ダイオード9aと抵抗9bとコンデンサ9cを備え、ダイオード9aのカソードは抵抗9bとコンデンサ9cとの接続点に接続され、スナバ回路11は、ダイオード11aと抵抗11bとコンデンサ11cを備え、ダイオード11aのカソードは、抵抗11bとコンデンサ11cとの接続点に接続される例を示したが、抵抗9bと抵抗11b、コンデンサ9cとコンデンサ11cをそれぞれ共通としても良い。すなわち、図10に示すように、スナバ回路11は、アノードをリアクトル3aとトランス4との接続点に接続されたダイオード9aと、アノードをリアクトル3bとトランス4との接続点に接続されたダイオード11aと、抵抗11bとコンデンサ11cとを直列接続した直列体を備える。ダイオード9a,11aのカソードを共通とし、抵抗11bとコンデンサ11cとの接続点に接続し、抵抗11bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ11cの他端は、直流電源1の負極に接続される構成とする。
図10に示す構成としても、図7に示した構成と同様の効果を得ることができる。またダイオード9a,11aのカソードを共通とし、抵抗11bとコンデンサ11cとをそれぞれ共通とすることで、部品点数が削減でき、小型化・低価格化が期待できる。
実施の形態3.
実施の形態2では、スナバ回路9は、リアクトル3aとトランス4の一次巻線4aとの接続点にアノードが接続されるダイオード9aと、抵抗9bとコンデンサ9cを直列接続した直列体とを備え、ダイオード9aのカソードは、抵抗9bとコンデンサ9cとの接続点に接続され、抵抗9bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ9cの他端は、直流電源1の負極に接続される。スナバ回路11は、リアクトル3bとトランス4の一次巻線4aとの接続点にアノードが接続されるダイオード11aと、抵抗11bとコンデンサ11cを直列接続した直列体とを備え、ダイオード11aのカソードは、抵抗11bとコンデンサ11cとの接続点に接続され、抵抗11bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ11cの他端は、直流電源1の負極に接続される例を示したが、実施の形態3である図11に示すようにスナバ回路10,12のように構成しても良い。
すなわち、スナバ回路10は、リアクトル3aとトランス4の一次巻線4aの一端との接続点にカソードが接続されるダイオード10aと、抵抗10bとコンデンサ10cを直列接続した直列体とを備え、ダイオード10aのアノードは、抵抗10bとコンデンサ10cとの接続点に接続され、抵抗10bの他端は直流電源1の負極に接続され、コンデンサ10cの他端は、直流電源1の正極に接続される。同様に、スナバ回路12は、リアクトル3bとトランス4の一次巻線4aの他端との接続点にカソードが接続されるダイオード12aと、抵抗12bとコンデンサ12cを直列接続した直列体とを備え、ダイオード12aのアノードは、抵抗12bとコンデンサ12cとの接続点に接続され、抵抗12bの他端は直流電源1の負極に接続され、コンデンサ12cの他端は、直流電源1の正極に接続される。
図11の構成では、半導体スイッチング素子2a,2dがオンした後、整流ダイオード5b,5cがオフする際のリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときに、リアクトル3bに起因してトランス4の一次側4aにVinを超過するサージ電圧(つまりVL/2)が発生すると、ダイオード12aを介してコンデンサ12cからサージ電流が流出する。このため、サージ電圧はコンデンサ12cの電圧Vc12にクランプされる。なお、実際にはサージ電圧は、コンデンサ12cの電圧Vc12にダイオード12aの順方向電圧を加えた電圧となる。したがって、トランスの一次側4aにはリアクトル3aに起因するサージのみが発生し、トランスの一次側4aに発生する電圧はVc12+VL/2となり、サージ電圧を低減させることができる。
また、半導体スイッチング素子2b,2cがオンした後、整流ダイオード5a,5dがオフする際のリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときに、リアクトル3aに起因してトランス4の一次側4aにVinを超過するサージ電圧(つまりVL/2)が発生すると、ダイオード10aを介してコンデンサ10cからサージ電流が流出する。このため、サージ電圧はコンデンサ10cの電圧Vc10にクランプされる。なお、実際にはサージ電圧は、コンデンサ10cの電圧Vc10にダイオード10aの順方向電圧を加えた電圧となる。したがって、トランスの一次側4aにはリアクトル3bに起因するサージのみが発生し、トランスの一次側4aに発生する電圧はVc10+VL/2となり、サージ電圧を低減させることができる。
実施の形態3では、スナバ回路10は、ダイオード10aと抵抗10bとコンデンサ10cを備え、ダイオード10aのアノードは抵抗10bとコンデンサ10cとの接続点に接続され、スナバ回路12は、ダイオード12aと抵抗12bとコンデンサ12cを備え、ダイオード12aのアノードは、抵抗12bとコンデンサ12cとの接続点に接続される例を示したが、抵抗10bと抵抗12b、コンデンサ10cとコンデンサ12cをそれぞれ共通としても良い。すなわち、図12に示すように、スナバ回路12は、アノードをリアクトル3aとトランス4の一端との接続点に接続されたダイオード10aと、アノードをリアクトル3bとトランス4の他端との接続点に接続されたダイオード12aと、抵抗12bとコンデンサ12cとを直列接続した直列体を備える。ダイオード10a,12aのアノードを共通とし、抵抗12bとコンデンサ12cとの接続点に接続し、抵抗12bの他端は直流電源1の負極に接続され、コンデンサ12cの他端は、直流電源1の正極に接続される構成とする。
図12に示す構成としても、図11に示した構成と同様の効果を得ることができる。ダイオード10a,12aのアノードを共通とし、抵抗12bとコンデンサ12cとをそれぞれ共通とすることで、部品点数が削減でき、小型化・低価格化が期待できる。
実施の形態4.
さらに、図9及び図11にて示した構成を組み合わせても良い。すなわち、リアクトル3aとトランスの一次巻線4aの一端との接続点に、図9に示すスナバ回路9のダイオード9aのアノード端子と、図11に示すスナバ回路10のダイオード10aのカソード端子を接続し、リアクトル3bとトランスの一次巻線4aの他端との接続点に、図9に示すスナバ回路11のダイオード11aのアノード端子と、図11に示すスナバ回路12のダイオード12aのカソード端子を接続する。実施の形態4である図13にその回路構成図を示す。スナバ回路9は、リアクトル3aとトランス4との接続点にアノードが接続されるダイオード9aと、抵抗9bとコンデンサ9cを直列接続した直列体とを備える。ダイオード9aのカソードは、抵抗9bとコンデンサ9cとの接続点に接続され、抵抗9bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ9cの他端は、直流電源1の負極に接続される。
スナバ回路10は、リアクトル3aとトランス4との接続点にカソードが接続されるダイオード10aと、抵抗10bとコンデンサ10cを直列接続した直列体とを備え、ダイオード10aのアノードは、抵抗10bとコンデンサ10cとの接続点に接続され、抵抗10bの他端は直流電源1の負極に接続され、コンデンサ10cの他端は、直流電源1の正極に接続される。また、スナバ回路11は、リアクトル3bとトランス4との接続点にアノードが接続されるダイオード11aと、抵抗11bとコンデンサ11cを直列接続した直列体とを備える。ダイオード11aのカソードは、抵抗11bとコンデンサ11cとの接続点に接続され、抵抗11bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ11cの他端は、直流電源1の負極に接続される。
そして、スナバ回路12は、リアクトル3bとトランス4との接続点にカソードが接続されるダイオード12aと、抵抗12bとコンデンサ12cを直列接続した直列体とを備え、ダイオード12aのアノードは、抵抗12bとコンデンサ12cとの接続点に接続され、抵抗12bの他端は直流電源1の負極に接続され、コンデンサ12cの他端は、直流電源1の正極に接続される。
実施の形態4の構成では、半導体スイッチング素子2a,2dがオンした後、整流ダイオード5b,5cがオフする際のリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときに、図7の構成で示した通り、リアクトル3aに起因してトランスの一次側4aに発生するサージ電流をダイオード9a経由でコンデンサ9cに流入させ、サージ電圧をコンデンサ9cの電圧Vc9にクランプする。同時に、図11の構成で示した通り、リアクトル3bに起因してトランスの一次側4aに発生するサージ電流をダイオード12a経由でコンデンサ12cから流出させ、サージ電圧をコンデンサ12cの電圧Vc12にクランプする。したがって、リアクトル3a,3bに起因してトランスの一次側4aに発生するサージ電圧合計は、Vin+(Vc9−Vin)+(Vc12−Vin)に低減することができる。
また、半導体スイッチング素子2b,2cがオンした後、整流ダイオード5a,5dがオフする際のリカバリが終了し、リカバリ電流が0となったときに、図11の構成で示した通り、リアクトル3aに起因してトランスの一次側4aに発生するサージ電流をダイオード10a経由でコンデンサ10cから流入させ、サージ電圧をコンデンサ10cの電圧Vc10にクランプする。同時に、図7の構成で示した通り、リアクトル3bに起因してトランスの一次側4aに発生するサージ電流をダイオード11a経由でコンデンサ11cに流入させ、サージ電圧をコンデンサ11cの電圧Vc11にクランプする。したがって、リアクトル3a,3bに起因してトランス一次側4aに発生するサージ電圧合計は、Vin+(Vc10−Vin)+(Vc11−Vin)に低減することができる。
実施の形態4の構成においても、図10p及び図12に示すように、抵抗9bと抵抗11b、抵抗10bと抵抗12b、コンデンサ9cとコンデンサ11c、コンデンサ10cとコンデンサ12cをそれぞれ共通としても良い。すなわち、図14に示すように、スナバ回路11は、アノードをリアクトル3aとトランス4との接続点に接続されたダイオード9aと、アノードをリアクトル3bとトランス4との接続点に接続されたダイオード11aと、抵抗11bとコンデンサ11cとを直列接続した直列体を備える。ダイオード9a,11aのカソードを共通とし、抵抗11bとコンデンサ11cとの接続点に接続し、抵抗11bの他端は直流電源1の正極に接続され、コンデンサ11cの他端は、直流電源1の負極に接続される構成とする。
さらに、スナバ回路12は、アノードをリアクトル3aとトランス4との接続点に接続されたダイオード10aと、アノードをリアクトル3bとトランス4との接続点に接続されたダイオード12aと、抵抗12bとコンデンサ12cとを直列接続した直列体を備える。ダイオード10a,12aのアノードを共通とし、抵抗12bとコンデンサ12cとの接続点に接続し、抵抗12bの他端は直流電源1の負極に接続され、コンデンサ12cの他端は、直流電源1の正極に接続される構成とする。
図14に示す構成としても、図13にて示した構成と同様の効果を得ることができる。また、ダイオード9a,11aのカソードを共通とし、抵抗11bとコンデンサ11cとをそれぞれ共通とし、さらにダイオード10a,12aのアノードを共通とし、抵抗12bとコンデンサ12cとをそれぞれ共通とすることで、部品点数が削減でき、小型化・低価格化が期待できる。
以上のすべての実施の形態では、DC/DCコンバータとしてハードスイッチング型を前提に説明したが、半導体スイッチング素子2a〜2dのソース・ドレイン間にそれぞれ並列に接続されたコンデンサを備え、半導体スイッチング素子2a〜2dは、ゼロ電圧スイッチングで動作するソフトスイッチング型のDC/DCコンバータに適用しても、同様の効果がある。また、二次側の整流回路として、フルブリッジ構成を例に説明したが、センタータップ型の整流回路を用いてもよい。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 直流電源 2 インバータ
2a〜2d 半導体スイッチング素子 3,3a,3b 損失低減用リアクトル
4 トランス 4a 一次巻線
4b 二次巻線 5 整流回路
5a〜5d 整流ダイオード 6 平滑リアクトル
7 平滑コンデンサ 8 負荷
9〜12 スナバ回路 9a〜12a スナバダイオード
9b〜12b スナバ抵抗 9c〜12c スナバコンデンサ
30 制御回路 31 制御信号
Vin 入力電圧 Vout 負荷電圧
VL 損失低減用リアクトル電圧

Claims (9)

  1. 複数の半導体スイッチング素子を有し、直流電源の直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記インバータの交流出力にリアクトルを介して一次側が接続されたトランスと、複数の半導体素子を有し、前記トランスの二次側に接続された整流回路とを備えて、前記直流電源の直流電力をDC/DC変換して負荷に出力するDC/DCコンバータにおいて、
    一端が前記直流電源の第一の端子に接続された抵抗と、一端が前記直流電源の第二の端子に接続されたコンデンサとを直列接続した直列体、
    及び前記リアクトルと前記トランスとの接続点に第一の端子が接続され、第二の端子が前記抵抗と前記コンデンサとの接続点に接続されたダイオードを有するスナバ回路を備え、前記スナバ回路は、前記コンデンサの電力を前記抵抗を介して前記直流電源に回生することを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 前記スナバ回路は、
    一端が前記直流電源の正側に接続された第一の抵抗と、一端が前記直流電源の負側に接続された第一のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記リアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続され、前記第一の抵抗と前記第一のコンデンサとの接続点にカソード端子が接続された第一のダイオードを含む第一のスナバ回路と、
    一端が前記直流電源の負側に接続された第二の抵抗と、一端が前記直流電源の正側に接続された第二のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記リアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続され、前記第二の抵抗と前記第二のコンデンサとの接続点にアノード端子が接続された第二のダイオードを含む第二のスナバ回路を備えることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  3. 前記リアクトルは、一端が前記インバータの交流出力の第一の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第一の端子に接続された第一のリアクトルと、一端が前記インバータの交流出力の第二の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第二の端子に接続された第二のリアクトルを備え、
    前記スナバ回路は、
    一端が前記直流電源の正側に接続された第一の抵抗と、一端が前記直流電源の負側に接続された第一のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続され、前記第一の抵抗と前記第一のコンデンサとの接続点にカソード端子が接続された第一のダイオードを含む第一のスナバ回路と、
    一端が前記直流電源の正側に接続された第二の抵抗と、一端が前記直流電源の負側に接続された第二のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続され、前記第二の抵抗と前記第二のコンデンサとの接続点にカソード端子が接続された第二のダイオードを含む第二のスナバ回路を備えることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  4. 前記リアクトルは、一端が前記インバータの交流出力の第一の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第一の端子に接続された第一のリアクトルと、一端が前記インバータの交流出力の第二の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第二の端子に接続された第二のリアクトルを備え、
    前記スナバ回路は、
    前記直列体の前記抵抗側の端子が前記直流電源の正側に接続され、前記直列体の前記コンデンサ側の端子が前記直流電源の負側に接続され、
    前記ダイオードが前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続された第一のダイオードと、前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続された第二のダイオードを有し、
    前記第一のダイオード及び前記第二のダイオードのカソードが互いに接続されて、その接続点が前記抵抗と前記コンデンサとの接続点に接続されることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  5. 前記リアクトルは、一端が前記インバータの交流出力の第一の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第一の端子に接続された第一のリアクトルと、
    一端が前記インバータの交流出力の第二の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第二の端子に接続された第二のリアクトルを備え、
    前記スナバ回路は、
    一端が前記直流電源の負側に接続された第一の抵抗と、一端が前記直流電源の正側に接続された第一のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続され、前記第一の抵抗と前記第一のコンデンサとの接続点にアノード端子が接続された第一のダイオードを含む第一のスナバ回路と、
    一端が前記直流電源の負側に接続された第二の抵抗と、一端が前記直流電源の正側に接続された第二のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続され、前記第二の抵抗と前記第二のコンデンサとの接続点にアノード端子が接続された第二のダイオードを含む第二のスナバ回路を備えることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  6. 前記リアクトルは、一端が前記インバータの交流出力の第一の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第一の端子に接続された第一のリアクトルと、一端が前記インバータの交流出力の第二の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第二の端子に接続された第二のリアクトルを備え、
    前記スナバ回路は、
    前記直列体の前記抵抗側の端子が前記直流電源の負側に接続され、前記直列体の前記コンデンサ側の端子が前記直流電源の正側に接続され、
    前記ダイオードが前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続された第一のダイオードと、前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続された第二のダイオードを有し、
    前記第一のダイオード及び前記第二のダイオードのアノードが互いに接続されて、その接続点が前記抵抗と前記コンデンサとの接続点に接続されることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  7. 前記リアクトルは、一端が前記インバータの交流出力の第一の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第一の端子に接続された第一のリアクトルと、一端が前記インバータの交流出力の第二の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第二の端子に接続された第二のリアクトルを備え、
    前記スナバ回路は、
    一端が前記直流電源の正側に接続された第一の抵抗と、一端が前記直流電源の負側に接続された第一のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続され、前記第一の抵抗と前記第一のコンデンサとの接続点にカソード端子が接続された第一のダイオードを含む第一のスナバ回路と、
    一端が前記直流電源の負側に接続された第二の抵抗と、一端が前記直流電源の正側に接続された第二のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続され、前記第二の抵抗と前記第二のコンデンサとの接続点にアノード端子が接続された第二のダイオードを含む第二のスナバ回路と、
    一端が前記直流電源の正側に接続された第三の抵抗と、一端が前記直流電源の負側に接続された第三のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続され、前記第三の抵抗と前記第三のコンデンサとの接続点にカソード端子が接続された第三のダイオードを含む第三のスナバ回路と、
    一端が前記直流電源の負側に接続された第四の抵抗と、一端が前記直流電源の正側に接続された第四のコンデンサとを直列接続した直列体、及び前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続され、前記第四の抵抗と前記第四のコンデンサとの接続点にアノード端子が接続された第四のダイオードを含む第四のスナバ回路を備えることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  8. 前記リアクトルは、一端が前記インバータの交流出力の第一の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第一の端子に接続された第一のリアクトルと、一端が前記インバータの交流出力の第二の端子に接続され、他端が前記トランスの一次側の第二の端子に接続された第二のリアクトルを備え、
    前記スナバ回路は、
    前記直列体が第一の直列体と第二の直列体を有し、前記ダイオードが第一のダイオード,第二のダイオード,第三のダイオード及び第四のダイオードを有し、
    前記第一の直列体の前記抵抗側の端子が前記直流電源の正側に接続され、前記第一の直列体の前記コンデンサ側の端子が前記直流電源の負側に接続され、
    前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続された前記第一のダイオードと、前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にアノード端子が接続された前記第二のダイオードを有し、
    前記第一のダイオード及び前記第二のダイオードのカソード端子が互いに接続されて、その接続点が前記第一の直列体の前記抵抗と前記コンデンサとの接続点に接続される第一のスナバ回路と、
    前記第二の直列体の前記抵抗側の端子が前記直流電源の負側に接続され、前記第二の直列体の前記コンデンサ側の端子が前記直流電源の正側に接続され、
    前記第一のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続された前記第三のダイオードと、前記第二のリアクトルと前記トランスとの接続点にカソード端子が接続された前記第四のダイオードを有し、
    前記第三のダイオード及び前記第四のダイオードのアノード端子が互いに接続されて、その接続点が前記第二の直列体の前記抵抗と前記コンデンサとの接続点に接続され第二のスナバ回路を備えることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  9. 前記インバータは、前記各半導体スイッチング素子にそれぞれ並列に接続されたコンデンサを備え、前記各半導体スイッチング素子はゼロ電圧スイッチングにて動作することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
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