JP2019071746A - 絶縁型スイッチング電源 - Google Patents

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Abstract

【課題】フライバック方式の絶縁型スイッチング電源において、スイッチング素子のオフ時にトランスの一次コイルに発生する逆起電力を抑制する。【解決手段】極性が逆向きの一次コイル1Npと二次コイル1Nsを具備し入力電圧が印加されスイッチング素子QによりスイッチングされるトランスT1と、極性が逆向きの一次コイル2Npと二次コイル2Nsを具備し、一次コイル2Npの一端及び他端がトランスT1の二次コイル1Nsの一端及び他端とそれぞれ接続され、一次コイル2Npの他端が正極出力端pと接続されかつ二次コイル2Nsの一端が負極出力端nと接続されたトランスT2と、トランスT2の二次コイル2Nsの他端から一次コイル2Npの一端へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された整流要素D1と、出力端p、nの間に接続されたコンデンサC1と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、サージ電圧を抑制することができるフライバック方式の絶縁型スイッチング電源に関する。
トランスを用いて入力側と出力側を絶縁する絶縁型スイッチング電源が知られている。入力が交流電圧の場合は、一般的には、AC/DC変換回路の後にDC/DCコンバータが配置されている(特許文献1〜5)。入力が直流電圧の場合は、直接DC/DCコンバータに入力される。スイッチング電源の代表的方式として、フライバック方式とフォワード方式がある。
フライバック方式のスイッチング電源では、スイッチング素子のオン期間にフライバック用トランスの一次コイルに電流が流れるが、トランスの二次コイルに接続されたダイオードがオフであるために二次側には電流が流れず、トランスに磁気エネルギーが蓄積される。スイッチング素子のオフ期間には、トランスに蓄積された磁気エネルギーがダイオードを通じて二次側に電力として出力される。
特開平7−31150号公報 特開平8−331860号公報 特開2002−10632号公報 特開2005−218224号公報 特開2007−37297号公報
フライバック方式のスイッチング電源においては、スイッチング素子がオフになった瞬間にトランスの一次コイルに高い逆起電力(本明細書における「起電力」及び「逆起電力」は電圧の意味で用いる)すなわちサージ電圧が発生してスイッチング素子に印加される。このため、高耐圧のスイッチング素子を用いたり、逆起電力を処理するためのスナバ回路等を設けたりすることが必要であった。
以上の問題点に鑑み本発明の目的は、フライバック方式の絶縁型スイッチング電源において、スイッチング素子のオフ時にトランスの一次コイルに発生する逆起電力を抑制し、スイッチング素子に要求される耐圧性を軽減することである。
上記の目的を達成するべく、本発明のスイッチング電源の一態様は、以下の構成を有する。
(a)互いに極性が逆向きの一次コイルと二次コイルを具備しかつ該一次コイルに入力電圧が印加される第1のトランスと、
(b)前記第1のトランスの一次コイルを含む電流路を導通又は遮断するように制御信号によりオンオフ制御されるスイッチング素子と、
(c)互いに極性が逆向きの一次コイルと二次コイルを具備し、該一次コイルの一端及び他端が前記第1のトランスの二次コイルの一端及び他端とそれぞれ接続されると共に、該一次コイルの他端が正極出力端と接続されかつ該二次コイルの一端が負極出力端と接続された第2のトランスと、
(d)前記第2のトランスの二次コイルの他端から一次コイルの一端へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された第1の整流要素と、
(e)前記正極出力端と前記負極出力端の間に接続された第1のコンデンサと、を有することを特徴とする。
上記態様において、前記第2のトランスの一次コイルの一端と前記負極出力端の間に接続された第2のコンデンサと、前記第2のトランスの一次コイルの他端と前記正極出力端の間に挿入された第2の整流要素であって、該一次コイルの他端から該正極出力端へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された該第2の整流要素と、をさらに有することができる。
本発明のスイッチング電源の別の態様は、以下の構成を有する。
(a)互いに極性が逆向きの一次コイルと二次コイルを具備し、該一次コイルに入力電圧が印加される第1のトランスと、
(b)前記第1のトランスの一次コイルを含む電流路を導通又は遮断するように制御信号によりオンオフ制御されるスイッチング素子と、
(c)互いに極性が同じ向きでかつ疎結合の一次コイルと二次コイルを具備し、該一次コイルの一端及び他端が前記第1のトランスの二次コイルの一端及び他端とそれぞれ接続されると共に、該二次コイルの他端が負極出力端と接続された第2のトランスと、
(d)前記第2のトランスの二次コイルの一端から一次コイルの一端へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された第1の整流要素と、
(e)前記第2のトランスの一次コイルの他端から前記正極出力端へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された第2の整流要素と、
(f)前記正極出力端と前記負極出力端の間に接続された第1のコンデンサと、
(g)前記第2のトランスの一次コイルの一端と前記負極出力端の間に接続された第2のコンデンサと、を有することを特徴とする。
上記態様において、第2のトランスに替えて、互いに極性が同じ向きでかつ密結合の一次コイルと二次コイルを具備し、該一次コイルの一端及び他端が前記第1のトランスの二次コイルの一端及び他端とそれぞれ接続されると共に、該二次コイルの他端が負極出力端と接続されたトランスと、該トランスの一次コイルと直列に接続されたチョークコイルと、を有することができる。
本発明により、絶縁型スイッチング電源において、スイッチング素子のオフ時にトランスの一次コイルに発生する逆起電力すなわちサージ電圧を抑制し、スイッチング素子に要求される耐圧性を軽減することが実現される。
図1は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第1の実施形態の回路構成例を概略的に示した図であり、(a)はオン期間の、(b)はオフ期間の電流の流れを併せて示している。 図2(a)(b)は、図1に示した回路のトランス二次側におけるオン期間及びオフ期間の電位関係の一例を概略的に示す図である。 図3は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第2の実施形態の回路構成例を概略的に示した図であり、(a)はオン期間の、(b)はオフ期間の電流の流れを併せて示している。 図4(a)(b)は、図3に示した回路のトランス二次側におけるオン期間及びオフ期間の電位関係の一例を概略的に示す図である。 図5は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第3の実施形態の回路構成例を概略的に示した図であり、(a)はオン期間の、(b)はオフ期間の電流の流れを併せて示している。 図6(a)(b)は、図5に示した回路のトランス二次側におけるオン期間及びオフ期間の電位関係の一例を概略的に示す図である。 図7は、図5に示した第3の実施形態の変形形態の回路構成例を概略的に示した図である。
以下、実施例を示した図面を参照しつつ、本発明による絶縁型スイッチング電源の実施形態について説明する。各実施形態の図面において、同一又は類似の構成要素については、同じ符号で示している。
以下では、直流電圧が入力されるDC/DCコンバータの場合を実施例として本発明のスイッチング電源を説明する。しかしながら、本発明のスイッチング電源は、電圧が一定の直流以外に、電圧が変動する矩形波、又は交流等、どのような波形の電圧が入力されても同様に機能し、直流電圧を出力することができる電力変換装置である。
(1)第1の実施形態
(1−1)第1の実施形態の回路構成
図1は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第1の実施形態の回路構成例を概略的に示した図であり、(a)はオン期間の、(b)はオフ期間の電流の流れを併せて示している。
図1(a)を参照して、第1の実施形態の回路構成を説明する。本発明のスイッチング電源は、第1のトランスT1及び第2のトランスT2を有する。本回路は、第1のトランスT1により入力側と出力側を電気的に絶縁する絶縁型スイッチング電源である。トランスT1は、一次コイル1Npと二次コイル1Nsを具備する。トランスT2は、一次コイル2Npと二次コイル2Nsを具備する。トランスT1及びトランスT2はいずれも、一次コイルと二次コイルの極性が逆向きであり、一般的なフライバック方式のトランスと同じである。トランスT1及びトランスT2はいずれも、結合度をできるだけ高くする、すなわち一次コイル1Npと二次コイル1Nsを密結合とすることが好適である。
図中、各コイルの巻き始端を黒丸で示している。本明細書でコイルについて「一端」と「他端」という場合は、それぞれ「巻き始端」と「巻き終端」に対応する場合と、「巻き終端」と「巻き始端」に対応する場合のいずれも含むものとする。以下の説明では、各コイルについて、巻き始端を一端と称し、巻き終端を他端と称する。
入力電圧は、入力端1と入力端2からなる一対の端子間に印加される。トランスT1の一次コイル1Npの一端は、入力端1に接続されている。ここでは、入力端2が入力側基準電位端である。
トランスT1の一次コイル1Npの他端には、スイッチング素子Qの一端が接続されている。スイッチング素子Qの他端は、入力端2に接続されている。スイッチング素子Qは制御端を具備し、制御端は、一次コイル1Npの他端と入力端2の間の電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される。
スイッチング素子Qの制御端は、制御信号Vgにより制御される。制御信号Vgは、例えば所定の周波数及びデューティ比のパルス波形をもつPWM信号である。図示の例では、スイッチング素子Qがnチャネル形MOSFET(以下「FETQ」と称する)であり、一端がドレイン、他端がソース、制御端がゲートである。この場合、制御信号Vgは電圧信号である。
なお、FET以外のスイッチング素子として、例えばIGBT又はバイポーラトランジスタを用いることもできる。
トランスT1の二次側には、直流電圧が出力される一対の出力端である正極出力端pと負極出力端nが設けられている。ここでは、負極出力端nが二次側基準電位端である。正極出力端pと負極出力端nの間に接続された負荷(図示せず)に出力電圧が印加され、出力電流が供給される。
第1のトランスT1の二次コイル1Nsに対して並列に、第2のトランスT2の一次コイル2Npが接続されている。この場合、トランスT2の一次コイル2Npの一端及び他端が、トランスT1の二次コイル1Nsの一端及び他端にそれぞれ接続されている。すなわち、双方のコイルの巻き始端同士及び巻き終端同士が接続されている。
トランスT2もまた、一次コイル2Npと二次コイル2Nsの極性が逆向きであり、一般的なフライバック方式のトランスと同じである。トランスT2の一次コイル2Npの他端は、正極出力端pとも接続されている。トランスT2の二次コイル2Nsの一端は、負極出力端nに接続されている。
さらに、トランスT2については、一次コイル2Npの一端と二次コイル2Nsの他端の間に整流要素D1が接続されている。整流要素D1は、二次コイル2Nsの他端から一次コイル2Npの一端へ流れる電流を導通させ、それとは逆方向の電流を遮断することができるように接続されている。従って、整流要素D1が例えばダイオードである場合、ダイオードD1は、アノードが二次コイル2Nsの他端に、カソードが一次コイル2Npの一端に接続されている。
本回路におけるダイオード等の整流要素は、順方向電圧降下が小さくかつ高速動作を行うものが好適である。なお、ダイオード以外の整流要素の例としては、同等の整流機能を有する他の素子又は回路を用いることができる(以下の実施形態の各整流要素についても同じ)。
さらに、正極出力端pと負極出力端nの間には、平滑用のコンデンサ(以下「平滑コンデンサ」と称する)C1が接続されている。
図示しないが、スイッチング素子Qのための制御信号Vgを発生する制御部を有することが好ましい。一例として制御部は、入力電圧及び/又は出力電圧を検出し、検出した電圧に基づいて制御信号Vgのデューティ比を決定し、それに基づいて所定の高周波パルスの制御信号Vgを生成する。このような制御部の主要部として、PWMICを用いることができる(以下の実施形態においても同じ)。
(1−2)第1の実施形態の動作
図1及び図2を参照して第1の実施形態の動作を説明する。図1(a)及び(b)は、それぞれオン期間及びオフ期間における電流の流れを実線又は点線にて概略的に示している(矢印は電流の向きを示す)。図2(a)及び(b)は、それぞれオン期間及びオフ期間におけるトランスT1の二次側の各構成要素の電位関係の一例を模式的に示す図である。
図2(a)(b)では、上下方向が電位の高低に対応しており、二次側基準電位(負極出力端nの電位)を太線で示している。トランスT1の二次コイル1Ns、トランスT2の一次コイル2Np及び二次コイル2Ns、並びに平滑コンデンサC1の両端電圧を両矢印で示している。また、各コイルについては、巻き始端側を黒丸で示している(他の実施形態の電位関係図においても同じ)。
なお、本回路の始動時及び停止時の過渡的動作は例外とし、本回路が定常状態にある場合の動作について説明する。定常状態では、平滑コンデンサC1は、リップル的な変動を除いてほぼ一定の両端電圧で充電されている。
(1−2−1)オン期間におけるトランスT1の一次側及び二次側の動作
[オン期間:一次側]
トランスT1の一次側では、オン期間に制御信号Vgがオンになると、FETQがオンとなり電流路が導通する。図1(a)に示すように、トランスT1の一次コイル1Npには、入力電圧による入力電流i1が以下の経路で流れる。
・入力電流i1:入力端1→トランスT1の一次コイル1Np→FETQ→入力端2
[オン期間:二次側]
図1(a)に示すように、トランスT1の一次コイル1Npに入力電流i1が流れることにより、二次コイル1Nsに起電力が生じ、以下の経路で電流i2が流れる。
・電流i2:トランスT1の二次コイル1Ns→トランスT2の一次コイル2Np
図2(a)の電位関係図に示すように、トランスT2の一次コイル2Npの両端電圧は、トランスT1の二次コイル1Nsに生じた起電力と同じ大きさである。トランスT2においては、一次コイル2Npに電流i2が流れることにより、二次コイル2Nsに起電力が生じる。しかしながら、ダイオードD1が逆バイアスとなって遮断されるため、トランスT2の二次コイル2Nsには電流が流れない。トランスT2は、一次コイル2Npに流れる電流i2により励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。このように、オン期間にトランスT2に磁気エネルギーが蓄積される。
ダイオードD1が遮断されているので、トランスT1及びT2から正極出力端pへの出力電流は流れない。オン期間には、負荷に対しては、平滑コンデンサC1からの放電電流i3が供給される。
なお、通常のフライバック方式のトランスと同様に、トランスT1も、一次コイル1Npに電流i1が流れることにより励磁され、オン期間に所定の磁気エネルギーが蓄積される。しかしながら、本回路では、通常のフライバック方式とは異なりトランスT1の二次コイル1Nsに電流i2が流れるので、通常のフライバック方式のトランスに比べてトランスT1に蓄積される磁気エネルギーは小さくなる。その低減した分の磁気エネルギーはトランスT2に蓄積されることとなる。
このように本回路では、オン期間においてトランスT1の二次コイル1Nsに電流が流れる。好適には、トランスT1よりも二次側に外付けしたトランスT2の方により大きな磁気エネルギーを蓄積させる。これらの点において、本回路はフライバック方式のトランスを用いているにも拘わらず、オン期間に外付けチョークコイルに磁気エネルギーを蓄積させるフォワード方式のスイッチング電源に類似しているとも言える。第1及び第2のトランスの各コイル(特に一次コイル)のインダクタンス、巻数比及び巻線数等を適切に設計することにより、トランスT2の方に大きな磁気エネルギーを蓄積することを実現できる。
本回路では、通常のフライバック方式のスイッチング電源回路に比べて、オン期間にトランスT1に蓄積される磁気エネルギーが少なくなるので、オフとなった瞬間にトランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力すなわちサージ電圧も小さくなる。スイッチング素子Q(FETの場合、ドレインソース間)には、入力電圧と一次コイル1Npに生じる逆起電力を加算した電圧が印加される。従って、本回路では、スイッチング素子Qに要求される耐圧性が軽減されるとともに、スナバ回路等の処理容量を低減できる。同様に、トランスT1の磁気飽和の可能性も小さくなることから、トランスT1のサイズを小さくすることができる。
(1−2−2)オフ期間におけるトランスT1の一次側及び二次側の動作
図1(b)では、オフ期間の主要な電流の流れを実線にて、副次的な電流の流れを点線にて概略的に示している。
[オフ期間:一次側]
トランスT1の一次側では、制御信号Vgがオフになると、FETQもオフとなりスイッチが開く。トランスT1の一次コイル1Npの電流路は遮断され、電流が零となる。これによりトランスT1の一次コイル1Np及び二次コイル1Nsにそれぞれ逆起電力が生じる。
[オフ期間:二次側]
図2(b)の電位関係図に示すように、オフ期間になると、トランスT1の二次コイル1Ns、トランスT2の一次コイル2Np及び二次コイル2Nsの各々の両端の電位関係が反転する。トランスT2の二次コイル2Nsの他端の電位が一次コイル2Npの一端の電位を超えると、ダイオードD1が順バイアスとなり導通し、図1(b)に示すように電流i4が以下の経路で流れる。
・電流i4:トランスT2の二次コイル2Ns→ダイオードD1→トランスT2の一次コイル2Np→負荷(又は平滑コンデンサC1)
電流i4は、負荷又は平滑コンデンサC1に供給される。これにより、トランスT2にオン期間に蓄積された磁気エネルギーが、オフ期間に電力として出力される。
ダイオードD1が導通すると、図1(b)に示すように、点線で示す電流i5も流れる。この電流i5は、電流i4と合流して負荷又は平滑コンデンサC1に供給される。これにより、トランスT1にオン期間に蓄積された磁気エネルギーが、オフ期間に電力として出力される。上述した通り、好適な設計においては、トランスT1に蓄積された磁気エネルギーは、トランスT2に蓄積された磁気エネルギーよりも小さいため、電流i5は電流i4に比べて小さい。
本回路において、オフになった瞬間にトランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力が、通常のフライバック方式のトランスのそれに比べて小さくなることは、以下のようにも説明できる。図2(b)を参照すると、トランスT1の二次コイル1Nsに生じる逆起電力は、仮にトランスT2が無い場合には、出力端子間電圧すなわち平滑コンデンサC1の両端電圧に相当する大きさとなる。これに対し本回路では、トランスT2があることにより、トランスT1の二次コイル1Nsに生じる逆起電力は、トランスT2の二次コイル2Nsの両端電圧の分だけ小さくなる。従って、トランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力も小さくなる。例えば、トランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力を、通常のフライバック方式のトランスのそれに比べて1/2以下とすることができる。
その結果、スイッチング素子Qに要求される耐圧性が軽減されるとともに、スナバ回路等の処理容量を低減できる。同様に、トランスT1の磁気飽和の可能性も小さくなることから、トランスT1のサイズも小さくすることができる。
(2)第2の実施形態
(2−1)第2の実施形態の回路構成
第2の実施形態は、第1の実施形態の変形形態である。図3は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第2の実施形態の回路構成例を概略的に示した図であり、(a)はオン期間の、(b)はオフ期間の電流の流れを併せて示している。
第2の実施形態の回路においても、スイッチング素子Q、トランスT1、トランスT2及び第1の整流要素(ダイオード)D1の接続の態様は、図1に示した第1の実施形態の回路と共通するので説明を省略する。正極出力端pと負極出力端nの間に接続された平滑用の第1のコンデンサ(以下「平滑コンデンサ」と称する)C1についても同じである。
第2の実施形態の回路に関しては、主として第1の実施形態とは異なる点を説明する。
先ず、第2の実施形態では、トランスT2の一次コイル2Npの一端と負極出力端nとの間に第2のコンデンサC2が接続されている。なお、トランスT2の一次コイル2Npの一端は、第1の実施形態と同じくトランスT1の二次コイル1Nsの一端にも接続されている。
さらに、トランスT2の一次コイル2Npの他端と正極出力端との間に第2の整流要素D2が接続されている。なお、トランスT2の一次コイル2Npの他端は、第1の実施形態と同じくトランスT1の二次コイル1Nsの他端にも接続されている。この第2の整流要素D2は、トランスT2の一次コイル2Npの他端から正極出力端pへ流れる電流を導通させ、それとは逆方向の電流を遮断することができるように接続されている。従って、第2の整流要素D2がダイオードである場合、ダイオードD2は、アノードがトランスT2の一次コイル2Npの他端に、カソードが正極出力端pに接続されている。
(2−2)第2の実施形態の動作説明
図3及び図4を参照して第2の実施形態の動作を説明する。図3(a)及び(b)は、それぞれオン期間及びオフ期間における電流の流れを実線又は点線にて概略的に示している(矢印は電流の向きを示す)。図4(a)及び(b)は、それぞれオン期間及びオフ期間におけるトランスT1の二次側の各構成要素の電位関係の一例を模式的に示す図である。
なお、本回路の始動時及び停止時の過渡的動作は例外とし、本回路が定常状態にある場合の動作について説明する。定常状態では、平滑コンデンサC1及び第2のコンデンサC2は、リップル的な変動を除いてほぼ一定の両端電圧で充電されている。
(2−2−1)オン期間におけるトランスT1の一次側及び二次側の動作
[オン期間:一次側]
トランスT1の一次側では、オン期間に制御信号Vgがオンになると、FETQがオンとなり電流路が導通する。トランスT1の一次コイル1Npには、図3(a)に示すように入力電圧による入力電流i1が以下の経路で流れる。
・入力電流i1:入力端1→トランスT1の一次コイル1Np→FETQ→入力端2
[オン期間:二次側]
図3(a)に示すように、トランスT1の一次コイル1Npに入力電流i1が流れることにより、二次コイル1Nsに起電力が生じ、以下の経路で電流i2が流れる。
・電流i2:トランスT1の二次コイル1Ns→トランスT2の一次コイル2Np
ここで、図4(a)の電位関係図に示すように、トランスT2の一次コイル2NpとトランスT1の二次コイル1Nsは並列であるので両端電圧は同じ大きさである。トランスT1の二次コイル1Ns及びトランスT2の一次コイル2Npの他端の電位は、平滑コンデンサC1の正側の電位よりも低いが、第2のダイオードD2が逆バイアスとなり遮断されるので、平滑コンデンサC1からトランスT1及びトランスT2へ電流が流れることはない。
当然に、トランスT1及びトランスT2から正側出力端pへの出力電流も流れない。オン期間には、負荷に対しては、平滑コンデンサC1からの放電電流i3が供給される。
トランスT2においては、一次コイル2Npに電流i2が流れることにより、二次コイル2Nsに起電力が生じる。しかしながら、ダイオードD1が逆バイアスとなって遮断されるため、トランスT2の二次コイル2Nsには電流が流れない。トランスT2は、一次コイル2Npに流れる電流i2により励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。このように、オン期間にトランスT2に磁気エネルギーが蓄積される。
また、図4(a)に示すように、トランスT1の二次コイル1Ns及びトランスT2の一次コイル2Npの一端の電位は、第2のコンデンサC2を設けたことにより、図2(a)に示した第1の実施形態の場合に比べて安定する。これは、コンデンサの特性として、両端電圧が変動し難いことによる。
第2の実施形態におけるオン期間の電流の流れは、第1の実施形態と同じである。第2の実施形態においても、トランスT1よりもトランスT2の方により大きな磁気エネルギーを蓄積させることが好適である。
ここで、図1の第1の実施形態の回路と図3の第2の実施形態の回路の相違点について補足する。いずれの回路においても、トランスT1とトランスT2の各コイルにそれぞれ印加されるべき電圧の配分を考慮して適切に設計することが必要となる。第2のコンデンサC2を設けない第1の実施形態の回路の場合、トランスT1とトランスT2の各々の設計に精確さが要求される。これに対し第2の実施形態の回路では第2のコンデンサC2を設けたことにより、コンデンサの特性として第2のコンデンサC2の両端電圧が安定していることから、第1の実施形態の回路に比べて各トランスの設計に精確さが要求されず、設計が容易となる。
(2−2−2)オフ期間におけるトランスT1の一次側及び二次側の動作の詳細
図3(b)では、オフ期間の主要な電流の流れを実線にて、副次的な電流の流れを点線にて概略的に示している(矢印は、電流の向きを示す)。
[オフ期間:一次側]
トランスT1の一次側では、制御信号Vgがオフになると、FETQもオフとなりスイッチが開く。トランスT1の一次コイル1Npの電流路は遮断され、電流が零となる。これによりトランスT1の一次コイル1Np及び二次コイル1Nsにそれぞれ逆起電力が生じる。
[オフ期間:二次側]
図4(b)に示すように、オフ期間になると、トランスT1の二次コイル1Ns、トランスT2の一次コイル2Np及び二次コイル2Nsの各々の両端の電位関係が反転する。トランスT2の二次コイル2Nsの他端の電位がコンデンサC2の電位を超えると、第1のダイオードD1は順バイアスとなり導通し、以下の経路で電流i6が流れてコンデンサC2を充電する。
・電流i6:トランスT2の二次コイル2Ns→ダイオードD1→コンデンサC2(充電電流)
また、トランスT2の一次コイル2Npの他端の電位が平滑コンデンサC1の正側の電位を超えると、第2のダイオードD2が順バイアスとなり導通する。その結果、図3(b)に示すように電流i4、i5及びi7、i8が以下の経路で流れる。
・電流i4:トランスT2の二次コイル2Ns→ダイオードD1→トランスT2の一次コイル2Np→ダイオードD2→負荷(又は平滑コンデンサC1)
・電流i5:トランスT2の二次コイル2Ns→ダイオードD1→トランスT1の二次次コイル1Ns→ダイオードD2→負荷(又は平滑コンデンサC1)
・電流i7:コンデンサC2(放電電流)→トランスT2の一次コイル2Np→ダイオードD2→負荷(又は平滑コンデンサC1)
・電流i8:コンデンサC2(放電電流)→トランスT1の二次次コイル1Ns→ダイオードD2→負荷(又は平滑コンデンサC1)
電流i4、i5及びi7、i8は、負荷又は平滑コンデンサC1に供給される。オン期間にトランスT2、T1にそれぞれ蓄積された磁気エネルギーは、オフ期間に電流i4、i5により電力として出力される。上述した通り、好適な設計においては、トランスT1に蓄積された磁気エネルギーは、トランスT2に蓄積された磁気エネルギーよりも小さいため、電流i5は電流i4に比べて小さい。
また、オン期間にコンデンサC2に蓄積された電荷は、オフ期間に電流i7及びi8として放電される。基本的に、第2のコンデンサC2の両端電圧は大きく変動しない。
第2の実施形態においても、トランスT2が存在することによる効果は、上述した第1の実施形態と同じである。
さらに第2の実施形態では、第2のコンデンサC2を設けたことにより、図4(b)に示すオフ期間においても、トランスT1の二次コイル1Nsの一端並びにトランスT2の一次コイル2Npの一端及び二次コイル2Nsの他端の電位が安定する。これは、第2のコンデンサC2の両端電圧が安定であることによる。この場合、トランスT1の二次コイル1Nsに生じる逆起電力は、第2のコンデンサC2の両端電圧(トランスT2の二次コイル2Nsの両端電圧と同じ)の分だけ小さくなると言うこともできる。
(3)第3の実施形態
(3−1)第3の実施形態の回路構成
図5は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第3の実施形態の回路構成例を概略的に示した図であり、(a)はオン期間の、(b)はオフ期間の電流の流れを併せて示している。
図5(a)を参照して、第3の実施形態の回路構成を説明する。本発明のスイッチング電源は、第1のトランスT1及び第2のトランスT2Aを有する。本回路は、第1のトランスT1により入力側と出力側を電気的に絶縁する絶縁型スイッチング電源である。トランスT1は一次コイル1Npと二次コイル1Nsを具備する。トランスT2Aは一次コイル2Npと二次コイル2Nsを具備する。
トランスT1は、一次コイル1Npと二次コイル1Nsの極性が逆向きであり、一般的なフライバック方式のトランスと同じである。トランスT1は、1Npと二次コイル1Nsの結合度をできるだけ高くする、すなわち密結合とすることが好適である。
一方、トランスT2Aは、一次コイル2Npと二次コイル2Nsの極性が同じ向きであり、一般的なフォワード方式のトランスと同じである。トランスT2Aは、一次コイル2Npと二次コイル2Ns結合度を低くする、すなわち疎結合とすることが必要であるが、これについては後述する。
入力電圧は、入力端1と入力端2からなる一対の端子間に印加される。トランスT1の一次コイル1Npの一端は、入力端1に接続されている。ここでは、入力端2が入力側基準電位端である。
トランスT1の一次コイル1Npの他端には、スイッチング素子Qの一端が接続されている。スイッチング素子Qの他端は、入力端2に接続されている。スイッチング素子Qは制御端を具備し、制御端は、一次コイル1Npの他端と入力端2の間の電流路を導通又は遮断するようにオンオフ制御される。
スイッチング素子Qの制御端は、制御信号Vgにより制御される。制御信号Vgは、例えば所定の周波数及びデューティ比のパルス波形をもつPWM信号である。図示の例では、スイッチング素子Qがnチャネル形MOSFET(以下「FETQ」と称する)であり、一端がドレイン、他端がソース、制御端がゲートである。この場合、制御信号Vgは電圧信号である。
なお、FET以外のスイッチング素子として、例えばIGBT又はバイポーラトランジスタを用いることもできる。
トランスT1の二次側には、直流電圧が出力される一対の出力端である正極出力端pと負極出力端nが設けられている。ここでは、負極出力端nが二次側基準電位端である。正極出力端pと負極出力端nの間に接続された負荷(図示せず)に出力電圧が印加され、出力電流が流れる。
トランスT1の二次コイル1Nsに対して並列に、第2のトランスT2Aの一次コイル2Npが接続されている。この場合、トランスT2Aの一次コイル2Npの一端及び他端がトランスT1の二次コイル1Nsの一端及び他端にそれぞれ接続されている。すなわち、双方のコイルの巻き始端同士及び巻き終端同士が接続されている。
上述した通り、トランスT2Aにおいては、一次コイル2Npと二次コイル2Nsの結合度を低く設定し、疎結合とする。これは、後述する第2のコンデンサC2に突入電流が流れ込むことを回避するためである。一次コイル2Npと二次コイル2Nsを疎結合とするには、トランスT2Aが漏れインダクタンス(漏れ磁束)を有するように構成する。具体的には、例えばコアの形状、コアに対する各コイルの配置及び/又はコイル同士の相対的配置等を適宜設計する。
さらに、トランスT2Aについては、その一次コイル2Npの一端と二次コイル2Nsの一端の間に第1の整流要素D1が接続されている。第1の整流要素D1は、二次コイル2Nsの一端から一次コイル2Npの一端へ流れる電流を導通させ、それとは逆方向の電流を遮断することができるように接続されている。従って、第1の整流要素D1が例えばダイオードである場合、ダイオードD1は、アノードが二次コイル2Nsの一端に、カソードが一次コイル2Npの一端に接続されている。トランスT2Aの二次コイル2Nsの他端は、負極出力端nに接続されている。
さらに、トランスT2Aの一次コイル2Npの他端と正極出力端との間に第2の整流要素D2が接続されている。この第2の整流要素D2は、トランスT2Aの一次コイル2Npの他端から正極出力端pへ流れる電流を導通させ、それとは逆方向の電流を遮断することができるように接続されている。従って、第2の整流要素D2がダイオードである場合、ダイオードD2は、アノードがトランスT2Aの一次コイル2Npの他端に、カソードが正極出力端pに接続されている。
さらに、正極出力端pと負極出力端nの間には、平滑用の第1のコンデンサ(以下「平滑コンデンサ」と称する)C1が接続されている。
さらに、トランスT2Aの一次コイル2Npの一端と負極出力端nとの間に第2のコンデンサC2が接続されている。
(3−2)第3の実施形態の動作説明
図5及び図6を参照して第3の実施形態の動作を説明する。図5(a)及び(b)は、それぞれオン期間及びオフ期間における電流の流れを実線又は点線にて概略的に示している(矢印は電流の向きを示す)。図6(a)及び(b)は、それぞれオン期間及びオフ期間におけるトランスT1の二次側の各構成要素の電位関係の一例を模式的に示す図である。
なお、本回路の始動時及び停止時の過渡的動作は例外とし、本回路が定常状態にある場合の動作について説明する。定常状態では、平滑コンデンサC1は、リップル的な変動を除いてほぼ一定の両端電圧で充電されている。
(3−2−1)オン期間におけるトランスT1の一次側及び二次側の動作
[オン期間:一次側]
トランスT1の一次側では、オン期間に制御信号Vgがオンになると、FETQがオンとなり電流路が導通する。トランスT1の一次コイル1Npには、図5(a)に示すように入力電圧による入力電流i1が以下の経路で流れる。
・入力電流i1:入力端1→トランスT1の一次コイル1Np→FETQ→入力端2
[オン期間:二次側]
図5(a)に示すように、トランスT1の一次コイル1Npに入力電流i1が流れることにより、二次コイル1Nsに起電力が生じ、以下の経路で電流i2が流れる。
・電流i2:トランスT1の二次コイル1Ns→トランスT2Aの一次コイル2Np
ここで、図6(a)の電位関係図に示すように、トランスT1の二次コイル1NsとトランスT2Aの一次コイル2Npは並列であるので両端電圧は同じ大きさである。トランスT1の二次コイル1Ns及びトランスT2Aの一次コイル2Npの他端の電位は、平滑コンデンサC1の正側の電位よりも低いが、第2のダイオードD2が逆バイアスとなり遮断されるので、平滑コンデンサC1からトランスT1及びT2Aへ電流が流れることはない。
当然に、トランスT1及びトランスT2Aから正側出力端pへの出力電流も流れない。オン期間には、負荷に対しては、平滑コンデンサC1からの放電電流i3が供給される。
トランスT2Aにおいては、一次コイル2Npに電流i2が流れることにより、二次コイル2Nsに起電力が生じる。二次コイル2Nsの一端の電位が第2のコンデンサC2の正側の電位を超えると、第1のダイオードD1が順バイアスとなり導通し、図6(a)に示すように以下の経路で電流i6が流れる。
・電流i6:トランスT2Aの二次コイル2Ns→第1のダイオードD1→第2のコンデンサC2
電流i6が流れることにより第2のコンデンサC2が充電される。トランスT2Aは、漏れインダクタンスを設けて結合度を低く設定しているため、第2のコンデンサC2を損傷するような大きな突入電流が流れることが回避できる。トランスT2Aの結合度が小さいため、一次コイル2Npに電流i2が流れたときの二次コイル2Nsに流れる電流i6の変化が緩やかになるためである。
一方、トランスT2Aにおいても、一次コイル2Npに流れる電流i2により励磁され、所定の磁気エネルギーが蓄積される。このように、オン期間には、第2のコンデンサC2に電気エネルギーが蓄積されると共に、トランスT2Aに磁気エネルギーが蓄積される。但し、本回路では、二次コイル2Npに電流i6が流れるので、トランスT2Aに蓄積される磁気エネルギーは、第1及び第2の実施形態のトランスT2に蓄積される磁気エネルギーよりも小さい。
なお、通常のフライバック方式のトランスと同様に、トランスT1も、一次コイル1Npに流れる電流i1により励磁され、オン期間に所定の磁気エネルギーが蓄積される。しかしながら、本回路では、二次コイル1Nsに電流i2が流れるので、通常のフライバック方式のトランスに比べてトランスT1に蓄積される磁気エネルギーは小さくなる。その低減した分の磁気エネルギーは、第2のコンデンサC2の電気エネルギー及びトランスT2Aの磁気エネルギーとして蓄積されることとなる。
オン期間において本回路では、トランスT1よりも、二次側に外付けした第2のコンデンサC2及びトランスT2Aの方により大きなエネルギーをそれぞれ蓄積させることが好適である。特に、第2のコンデンサC2に大きな電気エネルギーを蓄積させることが好適である。
本回路では、通常のフライバック方式のトランスに比べて、オン期間にトランスT1に磁気エネルギーが蓄積される度合いが少ないので、オフとなった瞬間にトランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力すなわちサージ電圧も小さくなる。その結果、スイッチング素子Qに要求される耐圧性が軽減されるとともに、スナバ回路等の処理容量を低減できる。同様に、トランスT1の磁気飽和の可能性も小さくなることから、トランスT1のサイズも小さくすることができる。
(3−2−2)オフ期間におけるトランスT1の一次側及び二次側の動作
図5(b)では、オフ期間の主要な電流の流れを実線にて、副次的な電流の流れを点線にて概略的に示している。
[オフ期間:一次側]
トランスT1の一次側では、制御信号Vgがオフになると、FETQもオフとなりスイッチが開く。トランスT1の一次コイル1Npの電流路は遮断され、電流が零となる。これによりトランスT1の一次コイル1Np及び二次コイル1Nsにそれぞれ逆起電力が生じる。
[オフ期間:二次側]
図6(b)の電位関係図に示すように、オフ期間になると、トランスT1の二次コイル1Ns、トランスT2Aの一次コイル2Np及び二次コイル2Nsの各々の両端の電位関係が反転する。これにより第1のダイオードD1は逆バイアスとなり遮断される。
トランスT2Aの一次コイル2Npの他端の電位が平滑コンデンサC1の正側の電位を超えると、第2のダイオードD2が順バイアスとなり導通し、図5(b)に示すように電流i7が以下の経路で流れる。
電流i7:第2のコンデンサC2→トランスT2Aの一次コイル2Np→第2のダイオードD2→負荷(又は平滑コンデンサC1)
電流i7は、負荷又は平滑コンデンサC1に供給される。これにより、オン期間に第2のコンデンサC2に蓄積された電気エネルギー及びトランスT2Aに蓄積された磁気エネルギーが、オフ期間に電力として出力される。本回路では、第2のコンデンサC2に大きな電気エネルギーを蓄積することができるので、電力の伝達効率を向上させることができる。
第2のダイオードD2が導通すると、図5(b)に示すように、点線で示す電流i8も流れる。この電流i8は、電流i7と合流して負荷又は平滑コンデンサC1に供給される。これにより、オン期間にトランスT1に蓄積された磁気エネルギーが、オフ期間に電力として出力される。電流i8は電流i7に比べて小さい。電流i7及び電流i8が流れることにより第2のコンデンサC2は放電される。
本回路において、オフになった瞬間にトランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力が、通常のフライバック方式のトランスのそれに比べて小さくなることは、以下のようにも説明できる。図6(b)を参照すると、トランスT1の二次コイル1Nsに生じる逆起電力は、仮に第2のコンデンサC2が無い場合には、出力端子間電圧すなわち平滑コンデンサC1の両端電圧に相当する大きさとなる。これに対し本回路では、第2のコンデンサC2があることにより、トランスT1の二次コイル1Nsに生じる逆起電力は、第2のコンデンサC2の両端電圧の分だけ小さくなる。従って、トランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力も小さくなる。例えば、トランスT1の一次コイル1Npに生じる逆起電力を、通常のフライバック方式のトランスのそれに比べて1/2以下とすることができる。
その結果、スイッチング素子Qに要求される耐圧性が軽減されるとともに、スナバ回路等の処理容量を低減できる。同様に、トランスT1の磁気飽和の可能性も小さくなることから、トランスT1のサイズも小さくすることができる。
(4)第4の実施形態
図7は、本発明の第4の実施形態の回路構成例を示す図である。第4の実施形態は、第3の実施形態の変形形態である。
第4の実施形態では、第3の実施形態における結合度の低いトランスT2Aに替えて、結合度の高いトランスT2Bと、その一次コイル2Npに直列に接続されたチョークコイルLとを有する。図示の例では、チョークコイルLが、一次コイル2Npの他端とトランスT1の二次コイル1Nsの他端(ダイオードD2のアノード)との間に接続されている。別の例では、チョークコイルLは、一次コイル2Npの一端と第2のコンデンサC2の正側(ダイオードD1のカソード)との間に接続されてもよい。また別の例として、チョークコイルLは、二次コイル2Nsの一端側又は他端側に直列に接続されてもよい。
結合度の高い密結合トランスのコイルにチョークコイルを直列接続した構成は、結合度の低い疎結合トランスと等価である。従って、トランスT2Bの一次コイル2Npに電流が流れたときに、二次コイル2Nsに流れる電流の変化が緩やかになるという作用は、第3の実施形態のトランスT2Aと同じである。
(5)本発明の動作及び効果のまとめ
本発明のスイッチング電源の一態様は、フライバック方式の第1のトランスに加え、第1のトランスの二次側に接続したフライバック方式の第2のトランスを有する構成(第1及び第2の実施形態)により、オン期間には、第2のトランスに磁気エネルギーを蓄積させることにより、第1のトランスに蓄積される磁気エネルギーを一般的なフライバック方式の電源に比べて小さくすることができる。この結果、第1のトランスにオフ時に発生する逆起電力を小さくすることができ、その結果、スイッチング素子に要求される耐圧性を軽減することができ、スナバ回路等の処理容量を低減できる。トランスT1の磁気飽和の可能性も小さくなることから、トランスT1のサイズも小さくすることができる。
本発明のスイッチング電源の別の態様は、フライバック方式の第1のトランスに加え、第1のトランスの二次側に接続したフォワード方式の第2のトランス及び第2のコンデンサ(第1のコンデンサは平滑コンデンサ)を有する構成(第3及び第4の実施形態)により、オン期間には、第2のトランスに磁気エネルギーを蓄積させると共に第2のコンデンサに電気エネルギーを蓄積させることにより、第1のトランスに蓄積される磁気エネルギーを一般的なフライバック方式の電源に比べて小さくすることができる。この結果、第1のトランスにオフ時に発生する逆起電力を小さくすることができ、その結果、スイッチング素子に要求される耐圧性を軽減することができ、スナバ回路等の処理容量を低減できる。トランスT1の磁気飽和の可能性も小さくなることから、トランスT1のサイズも小さくすることができる。さらに、第2のコンデンサに電気エネルギーを蓄積することにより、電力の伝達効率を向上させることができる。
1 入力端
2 入力端(入力側基準端)
p 正極出力端
n 負極出力端(出力側基準電位)
T1、T2、T2A、T2B トランス
1Np、2Np 一次コイル
1Ns 2Ns 二次コイル
Q スイッチング素子(FET)
D1、D2 整流要素(ダイオード)
C1 第1のコンデンサ(平滑コンデンサ)
C2 第2のコンデンサ

Claims (4)

  1. (a)互いに極性が逆向きの一次コイル(1Np)と二次コイル(1Ns)を具備しかつ該一次コイル(1Np)に入力電圧が印加される第1のトランス(T1)と、
    (b)前記第1のトランス(T1)の一次コイル(1Np)を含む電流路を導通又は遮断するように制御信号によりオンオフ制御されるスイッチング素子(Q)と、
    (c)互いに極性が逆向きの一次コイル(2Np)と二次コイル(2Ns)を具備し、該一次コイル(2Np)の一端及び他端が前記第1のトランス(T1)の二次コイル(1Ns)の一端及び他端とそれぞれ接続されると共に、該一次コイル(2Np)の他端が正極出力端(p)と接続されかつ該二次コイル(2Ns)の一端が負極出力端(n)と接続された第2のトランス(T2)と、
    (d)前記第2のトランス(T2)の二次コイル(2Ns)の他端から一次コイル(2Np)の一端へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された第1の整流要素(D1)と、
    (e)前記正極出力端(p)と前記負極出力端(n)の間に接続された第1のコンデンサ(C1)と、を有することを特徴とする
    絶縁型スイッチング電源。
  2. 前記第2のトランス(T2)の一次コイル(2Np)の一端と前記負極出力端(n)の間に接続された第2のコンデンサ(C2)と、
    前記第2のトランス(T2)の一次コイル(2Np)の他端と前記正極出力端(p)の間に挿入された第2の整流要素(D2)であって、該一次コイル(2Np)の他端から該正極出力端(p)へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された該第2の整流要素(D2)と、をさらに有することを特徴とする
    請求項1に記載の絶縁型スイッチング電源。
  3. (a)互いに極性が逆向きの一次コイル(1Np)と二次コイル(1Ns)を具備し、該一次コイル(1Np)に入力電圧が印加される第1のトランス(T1)と、
    (b)前記第1のトランス(T1)の一次コイル(1Np)を含む電流路を導通又は遮断するように制御信号によりオンオフ制御されるスイッチング素子(Q)と、
    (c)互いに極性が同じ向きでかつ疎結合の一次コイル(2Np)と二次コイル(2Ns)を具備し、該一次コイル(2Np)の一端及び他端が前記第1のトランス(T1)の二次コイル(1Ns)の一端及び他端とそれぞれ接続されると共に、該二次コイル(2Ns)の他端が負極出力端(n)と接続された第2のトランス(T2A)と、
    (d)前記第2のトランス(T2A)の二次コイル(2Ns)の一端から一次コイル(2Np)の一端へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された第1の整流要素(D1)と、
    (e)前記第2のトランス(T2A)の一次コイル(2NP)の他端から前記正極出力端(p)へ流れる電流を導通させかつその逆向きの電流を遮断するように接続された第2の整流要素(D2)と、
    (f)前記正極出力端(p)と前記負極出力端(n)の間に接続された第1のコンデンサ(C1)と、
    (g)前記第2のトランス(T2A)の一次コイル(2NP)の一端と前記負極出力端(n)の間に接続された第2のコンデンサ(C2)と、を有することを特徴とする
    絶縁型スイッチング電源。
  4. 第2のトランス(T2A)に替えて、
    互いに極性が同じ向きでかつ密結合の一次コイル(2Np)と二次コイル(2Ns)を具備し、該一次コイル(2Np)の一端及び他端が前記第1のトランス(T1)の二次コイル(1Ns)の一端及び他端とそれぞれ接続されると共に、該二次コイル(2Ns)の他端が負極出力端(n)と接続されたトランス(T2B)と、該トランス(T2B)の一次コイル(2Np)と直列に接続されたチョークコイル(L)と、を有することを特徴とする
    請求項3に記載の絶縁型スイッチング電源。
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