JP6156908B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷機におけるシート処理装置に関する。
印刷機は、印刷に供するシートとしての紙を供給する供給部としての給紙部と、供給された紙に印刷を施す印刷部と、印刷された紙を排出する排出部としての排紙部とから成る。これらは全て高速で作動し、印刷部における機器等の位相を基準として、その他の機器の動作タイミングを計り、全体が連動するようになっている。
例えば、印刷部において駆動モータの動力により回転駆動する胴が所定の位相となると、給紙部においてサッカ装置が給紙台に積まれたシートを一枚だけ吸い上げてフィーダボードへ送る動作、給紙部におけるスイング装置がフィーダボード上のシートを印刷部における渡胴へ受け渡す動作、その他の機器における種々の動作がなされる。このように、印刷部の胴と他の機器とは連動しており、種々の機器における動作は同じ周期で繰り返される。種々の機器における動作タイミングが合致していることにより、機器の破損や印刷不良等の虞は低減される。
しかし、静電気等により重なった二枚の紙が同時に供給される、またはサッカ装置による吸い上げ不良により紙が供給されないなどの動作不良を起こすことがある。このような場合に、印刷機を停止せずに稼働し続ければ、二枚刷りまたは空刷りによる機器の破損へ繋がる虞がある。よって、近年では、紙の供給が正確に行われているか否かを確認する不正供給検出装置を備えたシート処理装置が印刷機における給紙部に採用されている。
特許第3913839号公報 特開2005−205630号公報
不正供給検出装置を備えたシート処理装置に関する技術として、例えば特許文献1がある。これは、フィーダボードにシートの有無を検出する超音波式シート検出センサと光電式シート検出センサを設置し、超音波式シート検出センサによるシートの有無の検出結果に基づいて光電式シート検出センサによるシートの有無の検出結果の適否判断を行い、光電式シート検出センサの誤作動があった場合には作業者に異常を警告するものであり、シート処理装置におけるシート検出器としてのシート検出センサの適否を確認する装置である。
これによれば、給紙部から印刷部へ搬送されるシートが確かに有るかをシート検出センサにより検出しており、シートが無い場合にはシートの供給異常と判断し、印刷機を停止する。また、給紙部から印刷部へ搬送されるシートが確かに一枚であるかを二枚シート検出センサにより検出しており、シートが二枚以上重なっている場合にはシートの供給異常と判断し、印刷機を停止する。よって、シートの搬送不良がなくなり、機器が破損する虞がない。
しかし、特許文献1の技術は、印刷機における一つの胴がシートを把持する場合を繰り返すようにシートを連続的に供給(連続供給)する印刷機に限られ、印刷機における給紙部から印刷部へのシートの供給形式に制限がある。このような連続供給ではない印刷機として、例えば特許文献2がある。これは、版胴が四つの印刷面を有する四倍径に形成され、ゴム胴が四つの印刷面を有する四倍径に形成され、圧胴が三つの印刷面を有する三倍径に形成された印刷機である。
これによれば、圧胴が三倍径であるのに対してゴム胴および版胴を四倍径としているので、圧胴における一つの印刷面は圧胴が四回転することによりゴム胴における四つの印刷面と対接する。よって、一枚のシートに対して、色や版の異なる四種の印刷を施すことができる。
しかし、印刷部において圧胴が四回転する間に、給紙部においてシートを一枚だけ供給しなければならない。つまり、印刷機における一つの胴がシートを把持する場合と把持しない場合を繰り返すようにシートを間欠的に供給(間欠供給)する印刷機である。
このような間欠供給の印刷機においては、シートは一定の間隔を開けて供給される。そのため、間欠供給の場合においては、連続供給の場合における所定の位置にシートが有るべき所定のタイミングでシートが有るべき場合と無かるべき場合とがある。つまり、所定のタイミングにおいて所定の位置にシートが無い場合でも、印刷機の動作として異常ではないことがある。このようなシートが無かるべき場合にシートが有ることは異常であり、印刷機を停止せずに稼働し続けてしまうと紙詰まり等が発生し、機器が破損する虞がある。従って、特許文献1のようなシート処理装置を、特許文献2のような間欠供給の印刷機に採用することができない。
本発明は、上記のような問題を鑑みなされたもので、シートの供給形式によらず所定のタイミングで所定の位置におけるシートの有無を正しく判断することができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係るシート処理装置は、シートを搬送する搬送部と、シートを前記搬送部へ連続供給可能および間欠供給可能な供給部とを備えたシート処理装置であって、前記供給部におけるシートの供給形式が連続供給であるか間欠供給であるかを検知する供給形式検知部と、所定の位置におけるシートの有無を検出するシート検出器と、前記シート検出器によるシートの有無を検出するシート検出タイミングを計るタイミング検出器と、前記タイミング検出器による前記シート検出タイミングで検出させた前記シート検出器の検出結果に基づいてシートの搬送異常を判断する制御部とを有し、前記制御部は、前記供給形式検知部によってシートの供給形式が連続供給であると検知すると、前記タイミング検出器によって検出する前記シート検出タイミングの各タイミングにおいて、前記シート検出器の検出結果として、前記所定の位置にシートが有ることを正常、シートが無いことを異常と判断し、前記供給形式検知部によってシートの供給形式が間欠供給であると検知すると、前記タイミング検出器によって検出する前記シート検出タイミングのうち前記所定の位置にシートが有るべきタイミングでは、前記シート検出器の検出結果として、シートが有ることを正常、シートが無いことを異常と判断し、前記タイミング検出器によって検出する前記シート検出タイミングのうち前記所定の位置にシートが有るべきではないタイミングでは、前記シート検出器の検出結果として、シートが無いことを正常、シートが有ることを異常と判断することを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係るシート処理装置は、第一の発明に係るシート処理装置において、前記搬送部におけるシートの搬送方向下流側に、搬送されたシートを把持可能な把持部を一つ以上有する胴を設け、シートが連続供給されている場合においては、前記胴における前記把持部がシートを連続的に把持するようにシートを連続的に供給し、シートが間欠供給されている場合においては、前記胴における前記把持部がシートを間欠的に把持するようにシートを間欠的に供給することを特徴とする。
例えば、胴として把持部としてのくわえ爪装置を周方向に一つ有するものを用いた場合には、連続供給においては胴の周方向に備えた一つのくわえ爪装置がシートを把持する場合を繰り返すように胴の一周期毎に一枚のシートを連続的に供給し、間欠供給においては胴の周方向に備えた一つのくわえ爪装置がシートを把持する場合とシートを把持しない場合を繰り返すように胴の複数周期毎に一枚のシートを間欠的に供給する。
また、胴として把持部としてのくわえ爪装置を周方向に複数有するものを用いた場合には、連続供給においては胴の周方向に備えた複数のくわえ爪装置のうち各くわえ爪装置がシートを把持するように胴の一周期中に複数枚のシートを連続的に供給し、間欠供給においては胴の周方向に備えた複数のくわえ爪装置のうち一部のくわえ爪装置がシートを把持し、他のくわえ爪装置がシートを把持しないように胴の一周期中に上記複数枚よりも一枚以上少ないシートを間欠的に供給する。
上記課題を解決する第三の発明に係るシート処理装置は、第一または第二の発明に係るシート処理装置において、搬送異常が発生したことを表示する表示部を備えたことを特徴とする。
第一の発明に係るシート処理装置によれば、シートが連続供給される場合においては、シート検出タイミングの各タイミングにおいて、所定の位置にシートが有ることを正常として、シートが無いことを異常とし、シートが間欠供給される場合においては、シート検出タイミングのうち所定の位置にシートが有るべきタイミングでは、所定の位置にシートが有ることを正常として、シートが無いことを異常とし、シート検出タイミングのうち所定の位置にシートが有るべきではないタイミングでは、所定の位置にシートが無いことを正常として、シートが有ることを異常とするので、間欠供給と連続供給のどちらの供給形式においても所定の位置におけるシートの有無の検出について正常または異常とする判断を正しく行うことができる。また、所定の位置におけるシートの有無を検出するにあたり、シートの連続供給または間欠供給という供給形式に応じた制御を行うので、シートの供給形式によらず同じシート検出タイミングで所定の位置におけるシートの有無を正しく判断することができる。つまり、連続供給および間欠供給において、タイミング検出器の設定を変えることなく、同じ周期のシート検出タイミングでシートの搬送異常を検出することができる。
第二の発明に係るシート処理装置によれば、搬送部におけるシートの搬送方向下流側に、搬送されたシートを把持可能な把持部を一つ以上有する胴を設け、シートが連続供給されている場合においては、胴における把持部がシートを把持する場合を繰り返すようにシートを連続的に供給し、シートが間欠供給されている場合においては、胴がシートを把持する場合と把持しない場合を繰り返すようにシートを間欠的に供給することができるので、例えば、種々の印刷機に採用することができる。印刷機に採用した場合には、シートの供給形式によらずシートの搬送異常を正しく判断することができるので、当該シート処理装置とシート搬送方向下流側に設置した胴および当該胴と連動する他の機器において、シートの詰まりや空刷りを防止することができる。また、当該シート処理装置とシート搬送方向下流側に設置した胴および当該胴と連動する他の機器においてシートの詰まりや空刷りを起こす前に当該シート処理装置とシート搬送方向下流側に設置した胴および当該胴と連動する他の機器を制御することにより、当該シート処理装置とシート搬送方向下流側に設置した胴および当該胴と連動する他の機器において詰まってシートの除去作業や機器の損傷確認および修理等が発生しないので、印刷機の稼働効率を向上させることができる。
第三の発明に係るシート処理装置によれば、シート処理装置が制御され、表示部にその制御内容の結果等が表示されると、作業員はシート処理装置の制御について知ることができるので、速やかに対応することができ、シート処理装置等の稼働効率の向上を図ることができる。また、表示部にシート処理装置の制御内容についての詳細が表示されていれば、作業員は更に速やかに対応することができるので、シート処理装置等の更なる稼働効率の向上を図ることができる。
実施例1に係るシート処理装置を備えたシート印刷機を示す全体概略図である。 実施例1に係るシート処理装置におけるシートの連続供給状態を示す説明図である。 実施例1に係るシート処理装置におけるシートの間欠供給状態を示す説明図である。 実施例1に係るシート処理装置におけるシートの間欠供給状態を示す説明図である。 実施例1に係るシート処理装置における制御ブロック図である。 実施例1に係るシート処理装置における制御流れ図である。
以下に、本発明に係るシート処理装置の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例は、本発明に係るシート処理装置を、デジタル印刷を施すシート印刷機に採用したものである。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であることは言うまでもない。
本実施例に係るシート印刷機の構成について図1を参照して説明する。
印刷に供するシート1は給紙台21に積載され、その上方にサッカ装置22が設置されている。サッカ装置22は、給紙台21上のシート1を一枚ずつ吸い上げて、フィーダボード23へ送り出す機構を有する。サッカ装置22によって送り出されたシート1を載せて印刷部の近傍へ搬送するフィーダボード23は、その一端が給紙台21上に積載されたシート1の最上部下流側(図1左方側)に近接して設置されている。フィーダボード23には、前当て23aおよび図示しない見当装置が備えられる。シート1は、フィーダボード23の上面(表面)に突出する前当て23aによって搬送を妨げられるようにして、前当て23aおよび図示しない見当装置によって所定の位置に位置決めされる。
また、フィーダボード23の他端側には、前当て23aおよび見当装置によってフィーダボード23における所定の位置に位置決めされたシート1の有無を検出するシート検出センサ100(図2乃至図3B参照)が設置されている。本実施例では、シート検出センサ100として、投光した光が検出対象物に反射する光を受光することにより検出対象物の有無を検出する反射型光電式センサを採用している。もちろん、検出対象物の有無を検出できるセンサであれば透過型光電式センサまたは超音波式センサなどを採用しても良い。
なお、シート検出センサ100は、後述するタイミング検出器としてのタイミング検出エンコーダ101(図4参照)により求められるシート1の有無を検出するシート検出タイミングにおいてシート1の有無を検出するように、後述する制御部110により制御されている。
フィーダボード23の他端近傍には、シート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を着脱可能に把持する把持部であるくわえ爪装置31aを一組有する一倍径である第一の渡胴31が設置されている。フィーダボード23と第一の渡胴31との間には、フィーダボード23上のシート1を第一の渡胴31へ受け渡すためのスイング装置24が設置されている。スイング装置24は、フィーダボード23上の所定の位置に位置決めされたシート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を着脱可能に把持する図示しないスイング爪を有する。
フィーダボード23には、前当て23aをフィーダボード23の下面へ倒し込むための図示しないエアシリンダー等でなる前当て駆動装置124を備える。前当て23aは、シート1の位置決め後に、前当て駆動装置124によってフィーダボード23の下面(裏面)に倒れ込む。これにより、シート1は前当て23aによって搬送を妨げられず、スイング装置24によって第一の渡胴31へ搬送される。
第一の渡胴31には、シート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を着脱可能に把持する把持部であるくわえ爪装置32aを三組有する三倍径である印刷胴32が対接して設置されている。なお、印刷胴32の駆動モータ120(図4参照)には、印刷胴32の位相を検出するタイミング検出エンコーダ101(図4参照)が設けられている。
印刷胴32の第一の渡胴31との対接位置よりも回転方向(シート1の搬送方向)下流側には、インクジェット方式のデジタル印刷装置33が印刷胴32の外周面に対向するように設置されている。デジタル印刷装置33は、印刷胴32の外周面に保持されているシート1の外側の面に対して、インクジェット方式で複数色(本実施例では四色)をデジタル印刷することができるようになっている。
印刷胴32のデジタル印刷装置33との対向位置よりも回転方向(シート1の搬送方向)下流側には、インキ乾燥装置34が印刷胴32の外周面に対向するように設置されている。インキ乾燥装置34は、印刷胴32の外周面に保持されているシート1の外側の面にデジタル印刷されたインキを乾燥させることができるようになっている。
印刷胴32のインキ乾燥装置34との対向位置よりも回転方向(シート1の搬送方向)下流側には、シート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を着脱可能に把持する把持部であるくわえ爪装置35aを一組有する一倍径である第二の渡胴35が対接して設置されている。第二の渡胴35には、シート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を着脱可能に把持する把持部であるくわえ爪装置36aを一組有する一倍径である第三の渡胴36が対接して設置されている。
第三の渡胴36には、シート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を着脱可能に把持する把持部であるくわえ爪装置41aを一組有する一倍径である紙取胴41が対接して設置されている。紙取胴41は、紙取胴41からシート1を受け取って搬送する排出ベルト42の走行方向(シート1の搬送方向)上流側に連絡している。排出ベルト42の走行方向(シート1の搬送方向)下流側は、シート1を積載する排紙台43上に位置している。
第三の渡胴36の紙取胴41との対接位置よりも回転方向(シート1の搬送方向)下流側には、シート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を着脱可能に把持する把持部であるくわえ爪装置51aを一組有する二倍径である反転前倍胴51が対接して設置されている。なお、反転前倍胴51は印刷胴32に近接して設置されており、反転前倍胴51と印刷胴32との間には反転前倍胴51上のシート1を印刷胴32へ受け渡すための反転スイング装置52が設置されている。
なお、本実施例においては、給紙台21、サッカ装置22で供給部を構成し、フィーダボード23、スイング装置24で搬送部を構成し、供給部と搬送部等によりシート供給手段であるシート処理装置としてのシート処理ユニット20を構成し、第一の渡胴31、印刷胴32、デジタル印刷装置33、インキ乾燥装置34、第二の渡胴35、第三の渡胴36等によりデジタル印刷手段であるデジタル印刷ユニット30を構成し、紙取胴41、排出ベルト42、排紙台43等により排出部としてのシート排出手段であるシート排出ユニット40を構成し、反転前倍胴51、反転スイング装置52等によりシート反転手段であるシート反転ユニット50を構成し、シート処理ユニット20、デジタル印刷ユニット30、シート排出ユニット40、シート反転ユニット50等によりシート印刷機10を構成している。
また、本実施例に係るシート印刷機10には、シート1の搬送異常等のエラーが発生した際に、エラーを作業者等に報せるための表示部121が設けられると共に、シート1の搬送等を停止させるための種々の機構が設けられている。なお、シート1の搬送異常等のエラーが発生した際に、エラーを作業者等に報せるための表示部121としては、例えば、搬送異常が発生したことを表示して作業者等に報せるモニター、搬送異常が発生したことを警告音として鳴らすことにより作業者等に報せる警報器などがある。
シート処理ユニット20は、フィーダクラッチ122を介して駆動モータ120と連結され、駆動モータ120によって作動される。これにより、駆動モータ120を停止させなくとも、フィーダクラッチ122を切ることにより、駆動モータ120の駆動伝達が断たれるので、シート処理ユニット20の動作を停止させることができる。
シート処理ユニット20におけるスイング装置24には、図示しないスイング爪を開閉させるための図示しないカムと、図示しないエアシリンダー等でなるスイング爪開閉カムフォロア着脱装置123によってカムと着脱可能に保持されている図示しないカムフォロアとを備える。スイング爪開閉カムフォロア着脱装置123は、シート検出センサ100がエラー(搬送異常等)を検出した場合には、図示しないカムフォロアを図示しないカムから退避させ、図示しないスイング爪が開いた状態で停止する。これにより、スイング装置24はシート1を把持することができないので、シート1のフィーダボード23から第一の渡胴31への搬送を停止させることができる。
シート処理ユニット20におけるフィーダボード23には、前述したように、前当て23aをフィーダボード23の下面(裏面)に倒し込むための図示しないエアシリンダー等でなる前当て駆動装置124を備える。前当て駆動装置124は、シート検出センサ100がエラー(搬送異常等)を検出した場合には、フィーダボード23の上面(表面)に前当て23aが突出した状態で停止する。これにより、シート1の搬送が前当て23aによって妨げられるので、シート1のフィーダボード23から第一の渡胴31への搬送を停止させることができる。
このような本実施例に係るシート印刷機10の動作について図1を参照して説明する。なお、本実施例に係るシート印刷機10における動作には、供給形式の異なる連続供給の片面印刷と間欠供給の両面印刷とがある。作業員は、供給形式検知部102(図4参照)により片面印刷または両面印刷のどちらかを選択する。
片面印刷は、シート1における一方の面(積み重ねた状態の上面)のみに印刷を施すものである。本実施例に係るシート印刷機10における片面印刷は、シート1を連続供給することにより行われる。連続供給とは、印刷胴32におけるくわえ爪装置32aがシート1を連続的に把持するようにシート1を連続的に供給することであり、シート印刷機10における胴が一度に把持でき得るシート1の最大枚数(本実施例においては、印刷胴32が三倍径であるので三枚)を当該胴の一周期中に連続的に供給することをいう。すなわち、連続供給では、三個のくわえ爪装置32aが備えられた印刷胴32において、シート1が第一の渡胴31から供給されて印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持される場合が繰り返される。片面印刷の動作については以下の通りである。
シート処理ユニット20において給紙台21上のシート1をサッカ装置22によりフィーダボード23上に一枚ずつ送給すると、フィーダボード23上において前当て23aおよび図示しない見当装置によってシート1を所定の位置に位置決めする。前当て23aが前当て駆動装置124によってフィーダボード23の下面に倒れ込むことにより、前当て23aがシート1の搬送の妨げとならず、スイング装置24によるシート1のフィーダボード23上から第一の渡胴31への搬送が可能となる。スイング装置24は、シート印刷ユニット30における第一の渡胴31のくわえ爪装置31aにシート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)をくわえさせるように、フィーダボード23上から第一の渡胴31へシート1を受け渡す。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を第一の渡胴31のくわえ爪装置31aに把持されて第一の渡胴31の外周面に保持されたシート1は、その搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が、印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されてくわえ替えされることにより印刷胴32の外周面に保持される。
搬送方向上流側の端部(一方向の端部)を印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されて印刷胴32の外周面に保持されたシート1は、デジタル印刷装置33によって外側の面(一方の面)がインクジェット方式で複数色(本実施例では四色)を一括してデジタル印刷され、インキ乾燥装置34によって外側の面(一方の面)のインキが乾燥された後、搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が第二の渡胴35のくわえ爪装置35aにくわえ替えされる。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を第二の渡胴35のくわえ爪装置35aに把持されて第二の渡胴35の外周面に保持されたシート1は、搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が、第三の渡胴36のくわえ爪装置36aに把持されてくわえ替えされる。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を第三の渡胴36のくわえ爪装置36aに把持されて第三の渡胴36の外周面に保持されたシート1は、搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が、紙取胴41のくわえ爪装置41aに把持されてくわえ替えされることにより紙取胴41の外周面に保持される。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を紙取胴41のくわえ爪装置41aに把持されて紙取胴41の外周面に保持されたシート1は、排出ベルト42に受け渡されて、排紙台43上に排出される。以上により、本実施例に係るシート印刷機10においてシート1の片面印刷がなされる。
両面印刷は、シート1の両面に印刷を施すものである。本実施例に係るシート印刷機10における両面印刷は、シート1を間欠供給することにより行われる。間欠供給とは、印刷胴32におけるくわえ爪装置32aがシート1を間欠的に把持するようにシート1を間欠的に供給することであり、シート印刷機10における胴が一度に把持でき得るシート1の最大枚数(本実施例においては、印刷胴32が三倍径であるので三枚)よりも少ない枚数を当該胴の一周期中に間欠的(本実施例においては、連続供給に対して一枚置き)に供給することをいう。すなわち、間欠供給では、三個のくわえ爪装置32aが備えられた印刷胴32において、シート1が第一の渡胴31から供給されて印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持される場合と、シート1が第一の渡胴31から供給されずに(第一の渡胴31から搬送されて来ずに)印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されない場合とが繰り返される。両面印刷の動作については以下の通りである。
シート処理ユニット20において給紙台21上のシート1をサッカ装置22によりフィーダボード23上に一枚ずつ送給すると、フィーダボード23上において前当て23aおよび図示しない見当装置によってシート1を所定の位置に位置決めする。前当て23aが前当て駆動装置124によってフィーダボード23の下面に倒れ込むことにより、前当て23aがシート1の搬送の妨げとならず、スイング装置24によるシート1のフィーダボード23上から第一の渡胴31への搬送が可能となる。スイング装置24は、シート印刷ユニット30における第一の渡胴31のくわえ爪装置31aにシート1の搬送方向上流側の端部(一方側の端部)をくわえさせるように、フィーダボード23上から第一の渡胴31へシート1を受け渡す。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を第一の渡胴31のくわえ爪装置31aに把持されて第一の渡胴31の外周面に保持されたシート1は、その搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が、印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されてくわえ替えされることにより印刷胴32の外周面に保持される。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されて印刷胴32の外周面に保持されたシート1は、デジタル印刷装置33によって、外側の面(一方の面)がインクジェット方式で複数色(本実施例では四色)を一括してデジタル印刷され、インキ乾燥装置34によって外側の面(一方の面)のインキが乾燥された後、搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が第二の渡胴35のくわえ爪装置35aにくわえ替えされる。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を第二の渡胴35のくわえ爪装置35aに把持されて第二の渡胴35の外周面に保持されたシート1は、搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が、第三の渡胴36のくわえ爪装置36aに把持されてくわえ替えされる。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を第三の渡胴36のくわえ爪装置36aに把持されて第三の渡胴36の外周面に保持されたシート1は、第三の渡胴36と紙取胴41との対接位置をそのまま通過して、搬送方向上流側の端部(一方側の端部)が、シート反転ユニット50における反転前倍胴51のくわえ爪装置51aに把持されてくわえ替えされる。
搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を反転前倍胴51のくわえ爪装置51aに把持されて反転前倍胴51の外周面に保持されたシート1は、搬送方向下流側の端部(他方側の端部)が反転前倍胴51と印刷胴32との対接位置の近傍に到達すると、反転スイング装置52が印刷胴32のくわえ爪装置32aにシート1の搬送方向下流側の端部(他方側の端部)をくわえさせるように受け渡すと共に、反転前倍胴51がシート1をくわえ爪装置51aによる保持から解放する。
これにより、シート1は、搬送方向下流側に今まで位置していた端部(他方側の端部)が、反転スイング装置52によって搬送方向上流側に新たに位置する。すなわち、搬送方向上流側に位置していた端部(一方側の端部)と搬送方向下流側に位置していた端部(他方側の端部)とが反転されると共に、反転前倍胴51の外周面に保持されていたときの外側の面(一方の面)がそのまま外側に位置するように印刷胴32の外周面に保持されることにより、表裏が反転される(従来技術であるので、反転機構についての詳細な説明は省略する)。
このようにして印刷胴32のくわえ爪装置32aに搬送方向上流側に新たに位置した端部(他方側の端部)を反転把持されたシート1は、印刷胴32の外周面に保持される。
なお、このとき、第一の渡胴31の外周面から搬送方向上流側の端部(一方側の端部)を印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されて印刷胴32の外周面に保持されるシート1と、反転スイング装置52によって反転前倍胴51の外周面から搬送方向下流側の端部(他方側の端部)を印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されて印刷胴32の外周面に保持されるシート1とは、印刷胴32の外周面に搬送方向において交互に保持される。よって、本実施例に係るシート印刷機10による両面印刷においては、シート処理装置20はシート1を前述した間欠供給とする必要がある。
搬送方向上流側の端部(他方側の端部)を印刷胴32のくわえ爪装置32aに把持されて印刷胴32の外周面に保持されたシート1は、デジタル印刷装置33によって、外側の面(他方の面)がインクジェット方式で複数色(本実施例では四色)を一括してデジタル印刷され、インキ乾燥装置34によって外側の面(他方の面)のインキが乾燥された後、搬送方向上流側の端部(他方側の端部)が第二の渡胴35のくわえ爪装置35aにくわえ替えされる。
搬送方向上流側の端部(他方側の端部)を第二の渡胴35のくわえ爪装置35aに把持されて第二の渡胴35の外周面に保持されたシート1は、搬送方向上流側の端部(他方側の端部)が、第三の渡胴36のくわえ爪装置36aに把持されてくわえ替えされる。
搬送方向上流側の端部(他方側の端部)を第三の渡胴36のくわえ爪装置36aに把持されて第三の渡胴36の外周面に保持されたシート1は、搬送方向上流側の端部(他方側の端部)が、紙取胴41のくわえ爪装置41aに把持されてくわえ替えされることにより紙取胴41の外周面上に保持される。
搬送方向上流側の端部(他方側の端部)を紙取胴41のくわえ爪装置41aに把持されて紙取胴41の外周面に保持されたシート1は、排出ベルト42に受け渡されて、排紙台43上に排出される。以上により、本実施例に係るシート印刷機10においてシート1の両面印刷がなされる。
本実施例に係るシート印刷機10における制御について図4および図5を参照して説明する。
図4に示すように、本実施例に係るシート印刷機10おいては、タイミング検出エンコーダ101および供給形式検知部102からの検出信号に基づいてシート検出センサ100により所定のタイミングで所定の位置におけるシート1の有無を検出し、制御部110は検出結果に応じてシート印刷機10のフィーダクラッチ122、前当て駆動装置124、スィング爪開閉カムフォロア着脱装置123、駆動モータ120の動作制御、および表示部121におけるエラー表示すなわち搬送異常発生の表示等を行う。
連続供給である片面印刷における制御の流れは以下の通りである。
図5に示すように、ステップS1において、制御部110が供給形式検知部102の検知結果により供給形式は片面印刷の連続供給であるか、両面印刷の間欠供給であるかを判断する。本実施例に係るシート印刷機10では、作業員が供給形式検知部102において片面印刷または両面印刷のどちらかを選択する。
ステップS1において、制御部110が供給形式検知部102の検知結果により供給形式は連続供給である(N)と判断した場合には、ステップS2において制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相は所定の位相(シート有位相)であるかを判断する。本実施例に係るシート印刷機10では、印刷胴32に設けたタイミング検出エンコーダ101により印刷胴32の位相を検出して、制御部110により所定の位相(シート有位相)との比較を行う。
一方、ステップS1において、制御部110が供給形式検知部102の検知結果により供給形式は間欠供給である(Y)と判断した場合には、ステップS5へ移行する。間欠供給である両面印刷における制御の流れについては後述する。
ステップS2において、制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相は所定の位相(シート有位相)である、つまり、シート1が有るべき所定のタイミング(シート検出タイミング)である(Y)と判断した場合には、ステップS3において、図2に示すように、制御部110がシート検出センサ100にシート1の有無を検出させ、シート検出センサ100の検出結果を判断する。
ステップS3において制御部110がシート検出センサ100の検出結果によりシート1は確かに有る(Y)と判断した場合には、シート1の流れは正常であるので、ステップS2へ戻る。
一方、ステップS3において制御部110がシート検出センサ100の検出結果によりシート1は無い(N)と判断した場合には、シート1の流れは異常であるので、制御部110はシート印刷機10における印刷を停止する。つまり、ステップS4において、制御部110は、表示部121においてエラー表示すなわち搬送異常発生の表示をすると共に、フィーダクラッチ122を切り駆動モータ120の駆動伝達を断ってシート処理ユニット20を停止し、スィング爪開閉カムフォロア着脱装置123を図示しないエアシリンダー等によって作動させて図示しないカムフォロアを図示しないカムから退避させてスイング装置24の図示しないスイング爪を解放状態としてシート1のくわえを停止し、前当て駆動装置124を図示しないエアシリンダー等によって作動させて前当て23aを倒れ込まないようにしてシート1の搬送を妨げることにより、フィーダボード23から第一の渡胴31へ新たなシート1が搬送されないようにし、検出センサ100が異常を検出したときに第一の渡胴31および第一の渡胴31よりも搬送方向下流側で搬送されていた全てのシート1が印刷を終えて排出された後、駆動モータ120を停止する。
ステップS2において、印刷胴32の位相が所定の位相(シート有位相)ではない、つまり、シート1が有るべき所定のタイミング(シート検出タイミング)ではない(N)と判断した場合には、ステップS2へ戻る。
間欠供給である両面印刷の制御は以下の通りである。
図5に示すように、ステップS1において、制御部110が供給形式検知部102の検知結果により供給形式は片面印刷の連続供給であるか、両面印刷の間欠供給であるかを判断する。本実施例に係るシート印刷機10では、作業員が供給形式検知部102において片面印刷または両面印刷のどちらかを選択する。
ステップ1において、制御部110が供給形式検知部102の検知結果により供給形式は間欠供給である(Y)と判断した場合には、ステップS5において制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相が所定の位相(シート有位相)であるかを判断する。本実施例に係るシート印刷機10においては、印刷胴32に設けたタイミング検出エンコーダ101により印刷胴32の位相を検出して、制御部110により所定の位相(シート有位相)との比較を行う。
一方、ステップS1において、制御部110が供給形式検知部102の検知結果により供給形式は連続供給である(N)と判断した場合には、ステップS2へ移行する。連続供給である片面印刷における制御の流れについては前述した通りである。
ステップS5において、制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相は所定の位相(シート有位相)である、つまり、シート検出タイミングのうちシート1が有るべきタイミングである(Y)と判断した場合には、ステップS6において、図3Aに示すように、制御部110がシート検出センサ100にシート1の有無を検出させ、シート検出センサ100の検出結果を判断する。
ステップS6において制御部110がシート検出センサ100の検出結果によりシート1は確かに有る(Y)と判断した場合には、シート1の流れは正常であるので、ステップS5へ戻る。
ステップS6において制御部110がシート検出センサ100の検出結果によりシート1は無い(N)と判断した場合には、シート1の流れは異常であるので、制御部110はシート印刷機10における印刷を停止する。つまり、ステップS7において、制御部110は、表示部121においてエラー表示すなわち搬送異常発生の表示をすると共に、フィーダクラッチ122を切り駆動モータ120の駆動伝達を断ってシート処理ユニット20を停止し、スィング爪開閉カムフォロア着脱装置123を図示しないエアシリンダー等によって作動させて図示しないカムフォロアを図示しないカムから退避させてスイング装置24の図示しないスイング爪を解放状態としてシート1のくわえを停止し、前当て駆動装置124を図示しないエアシリンダー等によって作動させて前当て23aを倒れ込まないようにしてシート1の搬送を妨げることにより、フィーダボード23から第一の渡胴31へ新たなシート1が搬送されないようにし、検出センサ100が異常を検出したときに第一の渡胴31および第一の渡胴31よりも搬送方向下流側で搬送されていた全てのシート1が印刷を終えて排出された後、駆動モータ120を停止する。
ステップS5において、制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相は所定の位相(シート有位相)ではない、つまり、シート検出タイミングのうちシート1が有るべきタイミングではない(N)と判断した場合には、ステップS8において制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相が所定の位相(シート無位相)であるかを判断する。本実施例に係るシート印刷機10においては、印刷胴32に設けたタイミング検出エンコーダ101により印刷胴32の位相を検出して、制御部110は所定の位相(シート無位相)との比較を行う。
ステップS8において、制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相が所定の位相(シート無位相)である、つまり、シート検出タイミングのうちシート1が有るべきではない(無かるべき)タイミングである(Y)と判断した場合には、ステップS9において、図3Bに示すように、制御部110がシート検出センサ100にシート1の有無を検出させ、シート検出センサ100の検出結果を判断する。
ステップS9において制御部110がシート検出センサ100の検出結果によりシート1は確かに無い(N)と判断した場合には、シート1の流れは正常であるので、ステップS5へ戻る。
一方、ステップS9において制御部110がシート検出センサ100の検出結果によりシート1は有る(Y)と判断した場合には、シート1の流れは異常であるので、制御部110はシート印刷機10における印刷を停止する。つまり、ステップS10において、制御部110は、表示部121においてエラー表示すなわち搬送異常発生の表示をすると共に、フィーダクラッチ122を切り駆動モータ120の駆動伝達を断ってシート処理ユニット20を停止し、スィング爪開閉カムフォロア着脱装置123を図示しないエアシリンダー等によって作動させて図示しないカムフォロアを図示しないカムから退避させてスイング装置24の図示しないスイング爪を解放状態としてシート1のくわえを停止し、前当て駆動装置124を図示しないエアシリンダー等によって作動させて前当て23aを倒れ込まないようにしてシート1の搬送を妨げることにより、フィーダボード23から第一の渡胴31へ新たなシート1が搬送されないようにし、検出センサ100が異常を検出したときに第一の渡胴31および第一の渡胴31よりも搬送方向下流側で搬送されていた全てのシート1が印刷を終えて排出された後、駆動モータ120を停止する。
ステップS8において、制御部110がタイミング検出エンコーダ101の検出結果により印刷胴32の位相が所定の位相(シート無位相)ではない、つまり、シート検出タイミングのうちシート1が有るべきではない(無かるべき)タイミングではない(N)と判断した場合には、ステップS5へ戻る。
このようにして本実施例では、所定の位置におけるシート1の有無を検出するにあたり、シート1の連続供給または間欠供給という供給形式に応じた制御を行うので、シート1の供給形式によらず同じシート検出タイミングで所定の位置におけるシート1の有無を正しく判断することができる。つまり、連続供給および間欠供給において、タイミング検出エンコーダ101等の設定を変えることなく、同じ周期のシート検出タイミングでシート1の搬送異常等を検出することができる。
また、本実施例では、印刷胴32として把持部としてのくわえ爪装置32aを周方向に三つ有するものを用い、連続供給においては印刷胴32の周方向に備えた三つのくわえ爪装置32aのうち各くわえ爪装置32aがシート1を把持するように印刷胴32の一周期中に三枚のシート1を連続的に供給し、間欠供給においては印刷胴32の周方向に備えた三つのくわえ爪装置32aのうち一部のくわえ爪装置32aがシート1を把持し、他のくわえ爪装置32aがシート1を把持しないように印刷胴32の一周期中に一枚または二枚のシート1を間欠的に供給した。
もちろん、本発明はこれに限定されず、印刷胴32として把持部としてのくわえ爪装置32aを周方向に一つまたは複数有するものを用いても良い。
例えば、印刷胴として把持部としてのくわえ爪装置を周方向に一つ有するものを用い、連続供給においては印刷胴の周方向に備えた一つのくわえ爪装置がシートを把持する場合を繰り返すように印刷胴の周期毎に一枚のシートを連続的に供給し、間欠供給においては印刷胴の周方向に備えた一つのくわえ爪装置がシートを把持する場合とシートを把持しない場合を繰り返すように印刷胴の複数周期毎に一枚のシートを間欠的に供給しても良い。
1 シート
10 シート印刷機
20 シート処理ユニット
21 給紙台
22 サッカ装置
23 フィーダボード
23a 前当て
24 スイング装置
30 デジタル印刷ユニット
31 第一の渡胴
31a 第一の渡胴のくわえ爪装置
32 印刷胴
32a 印刷胴のくわえ爪装置
33 デジタル印刷装置
34 インキ乾燥装置
35 第二の渡胴
35a 第二の渡胴のくわえ爪装置
36 第三の渡胴
36a 第三の渡胴のくわえ爪装置
40 シート排出ユニット
41 紙取胴
41a 紙取胴のくわえ爪装置
42 排出ベルト
43 排紙台
50 シート反転ユニット
51 反転前倍胴
51a 反転前倍胴のくわえ爪装置
52 反転スイング装置
100 シート検出センサ
101 タイミング検出エンコーダ
102 供給形式検知部
110 制御部
120 駆動モータ
121 表示部
122 フィーダクラッチ
123 スィング爪開閉カムフォロア着脱装置
124 前当て駆動装置

Claims (3)

  1. シートを搬送する搬送部と、シートを前記搬送部へ連続供給可能および間欠供給可能な供給部とを備えたシート処理装置であって、
    前記供給部におけるシートの供給形式が連続供給であるか間欠供給であるかを検知する供給形式検知部と、所定の位置におけるシートの有無を検出するシート検出器と、前記シート検出器によるシートの有無を検出するシート検出タイミングを計るタイミング検出器と、前記タイミング検出器による前記シート検出タイミングで検出させた前記シート検出器の検出結果に基づいてシートの搬送異常を判断する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記供給形式検知部によってシートの供給形式が連続供給であると検知すると、前記タイミング検出器によって検出する前記シート検出タイミングの各タイミングにおいて、前記シート検出器の検出結果として、前記所定の位置にシートが有ることを正常、シートが無いことを異常と判断し、
    前記供給形式検知部によってシートの供給形式が間欠供給であると検知すると、前記タイミング検出器によって検出する前記シート検出タイミングのうち前記所定の位置にシートが有るべきタイミングでは、前記シート検出器の検出結果として、シートが有ることを正常、シートが無いことを異常と判断し、前記タイミング検出器によって検出する前記シート検出タイミングのうち前記所定の位置にシートが有るべきではないタイミングでは、前記シート検出器の検出結果として、シートが無いことを正常、シートが有ることを異常と判断する
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記搬送部におけるシートの搬送方向下流側に、搬送されたシートを把持可能な把持部を一つ以上有する胴を設け、
    シートが連続供給されている場合においては、前記胴における前記把持部がシートを連続的に把持するようにシートを連続的に供給し、
    シートが間欠供給されている場合においては、前記胴における前記把持部が間欠的にシートを把持するようにシートを間欠的に供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 搬送異常が発生したことを表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート処理装置。
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