JP2002264301A - 枚葉紙の搬送異常検知装置 - Google Patents

枚葉紙の搬送異常検知装置

Info

Publication number
JP2002264301A
JP2002264301A JP2001072616A JP2001072616A JP2002264301A JP 2002264301 A JP2002264301 A JP 2002264301A JP 2001072616 A JP2001072616 A JP 2001072616A JP 2001072616 A JP2001072616 A JP 2001072616A JP 2002264301 A JP2002264301 A JP 2002264301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
timing
sensor
cylinder
reversing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001072616A
Other languages
English (en)
Inventor
Masateru Shiki
正輝 志岐
Hiroyuki Sarada
浩之 皿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP2001072616A priority Critical patent/JP2002264301A/ja
Publication of JP2002264301A publication Critical patent/JP2002264301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 枚葉印刷機の反転機構で発生する枚葉紙の咥
え換えミスを早期に且つ確実に検知する。 【解決手段】 枚葉印刷機の反転機構(17)に含まれ
る反転胴(23)の下方に、表裏反転した枚葉紙(3)
の搬送状態が正常か否かを検知するセンサ(31)を備
え、反転胴(23)に咥え換えられた枚葉紙(3)をセ
ンサ(31)が検知する第1のタイミング時の設定が枚
葉紙(3)の天地サイズが変わる度に変更され、この第
1のタイミング時にセンサ(31)が枚葉紙(3)を検
知する場合を正常と判断し、第1のタイミング時にセン
サ(31)が枚葉紙(3)を検知しない場合を異常と判
断する制御部(45)を備える。異常が発生すると、速
やかに胴抜き等を行い裏面刷りを中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉印刷機におけ
る枚葉紙の搬送異常検知装置に係り、より詳しくは枚葉
印刷機の印刷ユニットで片面に印刷され反転機構により
裏返された枚葉紙が次の印刷ユニットに適正に受け渡さ
れたか否かを検知するための搬送異常検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】反転機構を有するオフセット枚葉印刷機
は一台の枚葉印刷機で片面刷りと両面刷りを使い分ける
ことができる。図6に示すように、両面刷りを行う場合
は、ゴム胴1と圧胴2との間を通って表面に印刷された
枚葉紙3を第1の渡し胴4から第2の渡し胴5に受け渡
し、第2の渡し胴5はこの枚葉紙3の紙頭3aを咥え爪
6cで咥え紙尻3bを吸引ヘッド7で吸引して反転胴8
との接触箇所を一旦通過させる。吸引ヘッド7で吸引さ
れた紙尻3bが反転胴8の咥え爪9の位置まで来ると、
吸引ヘッド7が紙尻3bの吸引を停止し、反転胴8の咥
え爪9が紙尻3bを咥えると同時に第2の渡し胴5の咥
え爪6cが紙頭3aを解放する。この枚葉紙3は二点鎖
線で示すように紙頭3aが垂れ下がった状態で反転胴8
により次のゴム胴10と圧胴11との間に送られ、圧胴
11の咥え爪6dに紙尻3bを咥えられた状態で裏面に
印刷される。
【0003】ところが、この両面刷り作業では第2の渡
し胴5から反転胴8を経て圧胴11へ枚葉紙3を搬送す
る際に、枚葉紙3が脱落したり、破れたり、捩れたりす
る等の咥え換えミスが発生する場合がある。咥え換えミ
スにより枚葉紙3が反転胴8から脱落等すると、下流側
のゴム胴10と圧胴11との間では枚葉紙3が存在しな
い等異常な状態で印刷が行われ、ゴム胴10上のインキ
が圧胴11上に付着したり、圧胴11や後続の枚葉紙3
等に汚れが発生したりする。また、枚葉紙3が捩れて搬
送されると印刷不良を来たし、落下した紙が反転胴8や
第2の渡し胴5の下方に蓄積すると印刷機の円滑な運転
に支障を来たす。
【0004】そこで、従来図6に示すように、第2の渡
し胴5の上方にセンサ12を設け、第2の渡し胴5から
反転胴8へと枚葉紙3が搬送されているか否かを検知す
るようにしている。ところが、この位置に設置されたセ
ンサ12では枚葉紙3が吸引ヘッド7に吸引されている
か否かを検知することはできるが反転胴8により咥えら
れたかどうかは検知することができないという欠点があ
る。
【0005】このような欠点を解消するため、実開昭6
2−170226号公報が開示する搬送異常検知装置
は、図6に示すように、センサ13を裏刷り用の圧胴1
1の上方に設置し、圧胴11で枚葉紙3が搬送されてい
るか否かを検知するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】実開昭62−1702
26号公報の搬送異常検知装置のように裏刷り用の圧胴
11の箇所に設置したセンサ13で枚葉紙3の存否を検
知する場合は、枚葉紙3が存在しないことを検知したと
しても胴抜きや印刷機停止が間に合わなくなるおそれが
ある。
【0007】枚葉紙3の咥え換えミスを検知し、しかも
胴抜きや印刷機停止が間に合うように検知するには、反
転胴8の下方にセンサを設置し、反転胴8において枚葉
紙3の咥え換えを行う瞬間に咥え爪9が枚葉紙3の紙尻
3bを咥えたか否かを検知することが最も確実であり効
率が良いということができる。
【0008】しかし、反転胴8の下方で枚葉紙3の存否
を検知するためには、以下の問題がある。 枚葉紙3の天地サイズの大きさに変更があった場合
は、咥え爪9が第2の渡し胴5上の枚葉紙3の紙尻3b
に合致するように反転胴8以降の胴の位相を変更しなけ
ればならないが、そのような位相変更を行うとセンサに
よる検出位置がずれてしまい、適正な検知を行うことが
できなくなる。 咥え換えミスにより枚葉紙3が反転胴8から脱落し
センサ上に落下した場合、枚葉紙3の搬送状態の適否が
判別不能になる。
【0009】本発明は、反転胴で反転される枚葉紙に搬
送異常が発生した場合に裏刷り用印刷ユニットでの印刷
前に胴抜きや印刷機停止を早期に行うことができるよう
にすることを目的とし、また、反転胴から脱落した枚葉
紙がセンサ上に落下しセンサが枚葉紙の存在を検知した
場合であっても搬送異常と判別することができるように
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、枚葉印刷機の反転機構(1
7)に含まれる反転胴(23)の下方に、表裏反転した
枚葉紙(3)の搬送状態が正常か否かを検知するセンサ
(31)を備え、反転胴(23)に咥え換えられた枚葉
紙(3)をセンサ(31)が検知する第1のタイミング
時の設定が枚葉紙(3)の天地サイズが変わる度に変更
され、この第1のタイミング時にセンサ(31)が枚葉
紙(3)を検知する場合を正常と判断し、第1のタイミ
ング時にセンサ(31)が枚葉紙(3)を検知しない場
合を異常と判断する制御部(45)を備えた枚葉紙の搬
送異常検知装置を採用する。
【0011】また、請求項2に係る発明は、枚葉印刷機
の反転機構(17)に含まれる反転胴(23)の下方
に、表裏反転した枚葉紙(3)の搬送状態が正常か否か
を検知するセンサ(31)を備え、反転胴(23)に咥
え換えられた枚葉紙(3)をセンサ(31)が検知する
第1のタイミング時の設定と検知しない第2のタイミン
グ時の設定とが夫々枚葉紙(3)の天地サイズが変わる
度に変更され、第1のタイミング時にセンサ(31)が
枚葉紙(3)を検知する場合を正常と判断し、第1のタ
イミング時にセンサが枚葉紙(3)を検知しない場合を
異常と判断し、第2のタイミング時にセンサ(31)が
枚葉紙(3)を検知する場合を異常と判断する制御部
(45)を備えた枚葉紙の搬送異常検知装置を採用す
る。
【0012】また、請求項3に係る発明は、第1のタイ
ミング時が、給紙から反転胴(23)に咥え換えられる
までの枚葉紙(3)の搬送経路情報(Pa)に第1の固
定情報(Pb)を加えた第1の検出位置情報(Pt)に
基づいて定められる請求項1又は請求項2に記載の枚葉
紙の搬送異常検知装置を採用する。
【0013】また、請求項4に係る発明は、第2のタイ
ミング時が、給紙から反転胴(23)に咥え換えられる
までの枚葉紙(3)の搬送経路情報(Pa)に第2の固
定情報(Pc)を加えた第2の検出位置情報(Pm)に
基づいて定められる請求項2に記載の枚葉紙の搬送異常
検知装置を採用する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】図1に示すように、枚葉印刷機は、給紙ユ
ニット14と、給紙ユニット14から一枚ずつ送られる
枚葉紙を印刷する複数個の印刷ユニット15a,15
b,15c,15dと、印刷ユニット15a,15b,
15c,15dで印刷された枚葉紙が排出される排紙ユ
ニット16とを具備する。この枚葉印刷機は四色刷りが
出来るように第1乃至第4の四つの印刷ユニット15
a,15b,15c,15dを有し、また、片面刷りと
両面刷りの切り換えを行うことができるように第2の印
刷ユニット15bと第3の印刷ユニット15cとの間に
反転機構17を備える。この反転機構17は他の印刷ユ
ニット間例えば第1の印刷ユニット15aと第2の印刷ユ
ニット15bとの間、第3の印刷ユニット15cと第4
の印刷ユニット15dとの間に設けることも可能であ
る。また、印刷機は四印刷ユニット以外の例えば二印刷
ユニットを備えるものであってもよい。
【0016】この枚葉印刷機は具体的にはオフセット印
刷機であり、各印刷ユニット15a,15b,15c,
15dは版胴18a,18b,18c,18dとゴム胴
19a,19b,19c,19dと圧胴20a,20
b,20c,20dの基本胴を三本ずつ備える。もちろ
ん、本発明はオフセット印刷機に限らず他の版式の印刷
機にも適用可能である。反転機構17は、図1及び図2
に示すように、第2の印刷ユニット15bと第3の印刷
ユニット15cとの間に設けられ、第2の印刷ユニット
15bの圧胴20bに接する第1の渡し胴21と、第1
の渡し胴21に接する第2の渡し胴22と、第2の渡し
胴22及び第3の印刷ユニット15cの圧胴20cの双
方に接する反転胴23とを備える。第1の渡し胴21は
上流側の圧胴20bの咥え爪24に対応する咥え爪25
を有する。第2の渡し胴22は例えば倍径胴であり、第
1の渡し胴21の咥え爪25に対応する二つの咥え爪2
6,26と、各咥え爪26,26に対応する二つの吸引
ヘッド27,27を備えている。咥え爪26,26は各
枚葉紙3,3の紙頭3aを把持し、吸引ヘッド27,2
7は各枚葉紙3,3の紙尻3b,3bを胴表面に吸引す
るようになっている。反転胴23は片面刷りと両面刷り
の両方に使用される咥え爪28を備えている。圧胴20
cは反転胴23の咥え爪28に対応する咥え爪30を備
える。
【0017】この枚葉印刷機において片面刷りが行われ
る場合は、枚葉紙3が第1の印刷ユニット15aを経て
第2の印刷ユニット15bに来ると、図2に示すよう
に、第2の印刷ユニット15bのゴム胴19bと圧胴2
0bとの間を通りつつ表面に第2色目が印刷され、第1
の渡し胴21に受け渡される。受渡しに際し枚葉紙3の
紙頭3aは圧胴20bの咥え爪24から第1の渡し胴2
1の咥え爪25へと咥え換えられる。続いてこの枚葉紙
3は第2の渡し胴22の咥え爪26により紙頭3aを咥
えられ、反転胴23に受け渡される。受渡しに際し枚葉
紙3の紙頭3aは第2の渡し胴22の咥え爪26から反
転胴23の咥え爪28へと咥え換えられる。反転胴23
により搬送される枚葉紙3は第3の印刷ユニット15c
の圧胴20cへ受け渡される。受渡しに際し枚葉紙3の
紙頭3aは反転胴23の咥え爪28から圧胴20cの咥
え爪30へと咥え換えられる。圧胴20cはこの枚葉紙
3をゴム胴19cとの間に送り込み、これにより枚葉紙
3の表面には第3色目の印刷が行われる。その後さらに
第4の印刷ユニット15dで第4色目を印刷された後、
排紙ユニット16に排出される。
【0018】また、この枚葉印刷機において両面刷りが
行われる場合は、枚葉紙3は片面刷りの場合と同様に、
第1の渡し胴21に受け渡された後、続いて第2の渡し
胴22の咥え爪26により紙頭3aを咥えられ吸引ヘッ
ド27により紙尻3bを吸引され、第2の渡し胴22へ
と搬送される。第2の渡し胴22に保持された枚葉紙3
は、その紙尻3bが反転胴23の咥え爪28に合致する
まで反転胴23との接触点を通過する。図2中、実線で
示すように紙尻3bが反転胴23の咥え爪28の箇所に
到達すると、第2の渡し胴22の咥え爪26と吸引ヘッ
ド27とが紙頭3aと紙尻3bの拘束を解き、同時に反
転胴23の咥え爪28が紙尻3bを咥える。これによ
り、枚葉紙3は図2中、二点鎖線で示すように紙頭3a
側が垂れ下がった状態で下流側の圧胴20cへと搬送さ
れ、この圧胴20cとゴム胴19cとの間で裏面に印刷
される。図示例の枚葉印刷機によれば、枚葉紙3は表面
と裏面に夫々2色ずつ印刷されるが、印刷形態は反転機
構17の設けられる位置やユニット数の違いにより種々
異なる。
【0019】この両面刷りにおいて天地サイズの異なる
枚葉紙3が使用される場合は、反転胴23より下流側の
胴の第2渡し胴22に対する位相が変更され、第2の渡
し胴22の咥え爪26の開閉と吸引ヘッド27の吸引オ
ンオフのタイミングも変更される。天地サイズが小さく
なる場合は、反転胴23の咥え爪28と第2渡し胴22
に対する咥え爪26の位相差は小さく設定され、第2の
渡し胴22の咥え爪26の開閉と吸引ヘッド27の吸引
オンオフのタイミングが早められる。逆に天地サイズが
大きくなる場合は、反転胴23の咥え爪28と第2渡し
胴22に対する咥え爪26の位相差は大きく設定され、
第2の渡し胴22の咥え爪26の開閉と吸引ヘッド27
の吸引オンオフのタイミングは遅く設定される。
【0020】既述したように、第2の渡し胴22と反転
胴23との間で枚葉紙3を咥え換える際、咥え換えミス
が発生し、枚葉紙3が反転胴23から脱落したり、捩れ
たり、破れたりする場合がある。そのような搬送異常が
発生した場合に印刷を続行すると圧胴20cの表面が汚
れたり、後続の枚葉紙3に印刷不良が発生したりする。
そこで、本発明は、図2に示すように、枚葉紙3の脱落
等を検知するためのセンサ31を枚葉印刷機の反転機構
17に含まれる反転胴23の下方に備えている。
【0021】反転機構17の下方には反転した枚葉紙3
の搬送軌跡に沿うようにカバー32が設けられ、センサ
31はこのカバー32下に固定される。センサ31は具
体的には投受光器からなり、カバー32には投光器から
の投受光を通すための穴が設けられている。投光は反転
胴23により搬送される枚葉紙3の面上で反射し、この
反射光を受光器の光電管が受光し信号を図1及び図3に
示す制御部45へ出力する。
【0022】また、既述したように、枚葉紙3の天地サ
イズの大きさに変更があった場合は、咥え爪28が第2
の渡し胴22上の枚葉紙3の紙尻3bに合致するように
反転胴23以降の胴の位相が変更されるが、図1に示す
ように本発明はそのような位相変更があってもセンサ3
1による検出位置がずれないようにするためコンピュー
タからなる制御部45を備える。
【0023】この制御部45は、図3に示すように、プ
ログラムによってこの搬送異常検知装置の制御を行うC
PU33と、枚葉紙3の天地サイズや反転機構17の印
刷機中の位置を記憶するメモリ34と、枚葉紙3の天地
サイズ等を入力する枚葉紙サイズ入力部35と、枚葉紙
3の天地サイズや反転機構17の位置等を通信で受け取
る通信制御部36と、センサ31の情報を入力する入力
部37と、枚葉印刷機の各種胴の回転に同期してパルス
を発生する給紙ユニット14の前当て部に取り付けられ
たエンコーダ38と、反転胴23に咥え換えられた枚葉
紙3をセンサ31が検知する第1のタイミング時を検出
する例えばカウンタで構成されるタイミング検出器39
と、枚葉印刷機に対し停止信号や胴抜き信号を出力する
出力部40とを備える。
【0024】制御部45のCPU33は、枚葉紙3の天
地サイズ及び反転機構17の位置が入力されると、第1
のタイミング時を演算し、この第1のタイミング時にセ
ンサ31が枚葉紙3を検知する場合は正常と判断し、第
1のタイミング時にセンサ31が枚葉紙3を検知しない
場合は異常と判断する。
【0025】第1のタイミング時の演算は、給紙ユニッ
ト14の給紙から反転胴23に咥え換えられるまでの枚
葉紙3の搬送経路情報に第1の固定情報を加えた第1の
検出位置情報に基づいて定められる。枚葉紙3の搬送経
路情報は、具体的には枚葉印刷機の給紙開始位置から反
転胴23が枚葉紙3の紙尻3bを咥え換える位置までの
各種胴の円弧群を夫々挟む各胴の総角度Paである。こ
の総角度Paは、例えば図2に示すように、枚葉紙3の
紙頭3aが所定の胴から反転胴23の咥え爪28に到達
するまでの搬送経路を構成する円弧群が各胴を挟む角度
θx、θy、θz・・・を各胴の胴径も加味し加算する
ことにより求められる。また、第1の固定情報は、具体
的には反転胴23が枚葉紙3の紙尻3bを咥え換える位
置からセンサ31で枚葉紙3を検知する位置までの角度
Pbである。この角度Pbは、枚葉紙3の種類、天地サ
イズ、インキの色、印刷速度等の条件により相違し、実
験的により求められるもので、反転胴23の咥え爪28
に咥え換えてからの角度で与えられる。咥え爪28に咥
えられた紙尻3bがこの角度位置まで来るとセンサ31
からの照射光がこの紙尻3bに当てられる。
【0026】CPU33は、第1の検出位置情報である
角度Pt=Pa+Pbをエンコーダ38のパルス数に基
づいて計算し、この角度Ptがタイミング検出器39の
出力する角度と一致すると、第1のタイミング時である
として入力部37よりセンサ31からの情報を入力して
枚葉紙3の検出を行う。CPU33は、第1のタイミン
グ時にセンサ31が枚葉紙3を検知する場合を正常と判
断し、第1のタイミング時にセンサ31が枚葉紙3を検
知しない場合を異常と判断し、第2のタイミング時にセ
ンサ31が枚葉紙3を検知する場合を異常と判断する。
CPU33は、異常が発生したと判断すると、出力部4
0から枚葉印刷機に対し停止信号や胴抜き信号を出力
し、また警報器に警報信号を出力する。これにより、枚
葉印刷機は反転機構17より下流側での印刷が開始する
前に印刷を停止する。
【0027】また、天地サイズが異なる枚葉紙3に印刷
をする場合は、枚葉印刷機が一旦停止させられ、反転胴
23以降の胴の位相が枚葉紙3の天地サイズに応じて変
えられる。また、メモリ34の記憶も書き換えられ、C
PU33は新しい枚葉紙3について第1の検出位置情報
である角度Pt=Pa+Pbを計算し、第1のタイミン
グ時の設定変更を行う。CPU33は、新たな第1の検
出位置情報である角度Ptがタイミング検出器39の出
力する角度と一致すると、第1のタイミング時であると
して入力部37よりセンサ31からの情報を入力して枚
葉紙3の検出を行い、枚葉紙3の搬送状態の適否を検出
する。
【0028】上述した咥え換えミスにより落下する枚葉
紙3がセンサ31を外れるように落下すれば、センサ3
1は引き続き咥え換えミスを検出することができるが、
センサ31上に落下しその光路を常時遮断する場合は、
枚葉紙3の搬送状態の適否の判別が不能になる。そこ
で、本発明はそのような場合も搬送異常であると判別す
ることができるよう次のような構成を採用する。
【0029】すなわち、図3に示す制御部45は、その
CPU33が、第1のタイミング時にセンサ31が枚葉
紙3を検知する場合を正常と判断し、第1のタイミング
時にセンサ31が枚葉紙3を検知しない場合を異常と判
断し、第2のタイミング時にセンサ31が枚葉紙3を検
知する場合を異常と判断するように構成される。
【0030】制御部45のCPU33は、枚葉紙3の天
地サイズ及び反転機構17の位置が入力されると、上記
第1のタイミング時を演算すると共に、第2のタイミン
グ時を演算する。そしてその上で第1のタイミング時に
センサ31が枚葉紙3を検知する場合は正常と判断し、
第1のタイミング時にセンサ31が枚葉紙3を検知しな
い場合は異常と判断し、第2のタイミング時にセンサ3
1が枚葉紙3を検知する場合は異常と判断し、第2のタ
イミング時にセンサ31が枚葉紙3を検知しない場合は
正常と判断する。
【0031】第1のタイミング時の演算は上述したと同
様にして行われるが、第2のタイミング時の演算は給紙
から反転胴23に咥え換えられるまでの枚葉紙3の搬送
経路情報に第2の固定情報を加えた第2の検出位置情報
に基づいて定められる。枚葉紙3の搬送経路情報は上記
総角度Paである。第2の固定情報は、具体的には反転
胴23が枚葉紙3の紙尻3bを咥え換える位置からセン
サ31が枚葉紙3を検知することがない位置までの角度
Pcである。この角度Pcは、上記角度Pbと同様枚葉
紙3の種類、天地サイズ、インキの色、印刷速度等の条
件により相違し、実験的により求められるもので、反転
胴23の咥え爪28に咥え換えてからの角度で与えられ
る。CPU33は、第2の検出位置情報である角度Pm
=Pa+Pcをエンコーダ38のパルス数に基づいて計
算する。
【0032】この場合、制御部45のCPU33は次の
ような処理を行い枚葉紙3の搬送状態の適否を判断す
る。
【0033】すなわち、図4に示すように、まず、枚葉
紙3の天地サイズが前回の印刷作業で使用した枚葉紙3
の天地サイズの入力値と異なる場合は、オペレータが天
地サイズを新たに入力し(ステップS1)、CPU33
は変更された天地サイズに基づき角度Pa、Pm、Pt
を新たに計算する(ステップS2)。これに前後して枚
葉印刷機のモータが起動し、各種胴が回転する。CPU
33はタイミング検出器39から現在の回転位置を取得
し(ステップS3)、さらにセンサ31からの情報を取
得する(ステップS4)。そして、紙通し中であると判
断した上で(ステップS5)、角度Ptがタイミング検
出器39の出力する角度のカウント値と一致するか否か
の判断を行い(ステップS6)、一致する場合は第1の
タイミング時であるとして入力部37よりセンサ31か
らの情報を入力して枚葉紙3の存否の判別を行う(ステ
ップS7)。CPU33は、このステップS7におい
て、図5(A)に示すように、タイミング検出器39の
出力する角度Ptに対応する「HIGH」のパルス信号
41にセンサ31からの枚葉紙3を検出した旨の「HI
GH」のパルス信号42が合致する場合を正常と判断
し、図5(B)に示すように、タイミング検出器39の
出力する角度Ptに対応するパルス信号41が出力され
る時にセンサ31からの枚葉紙3を検出した旨のパルス
信号が「LOW」である場合を異常と判断する。CPU
33が異常と判断すると、出力部40から枚葉印刷機に
対し停止信号や胴抜き信号を出力し、また警報器に警報
信号を出力する。これにより、枚葉印刷機は反転機構1
7より下流側での印刷が開始する前に印刷を停止する。
また、ステップS6において、角度Ptがタイミング検
出器39の出力する角度のカウント値と一致しない場合
は、角度Pmがタイミング検出器39の出力する角度の
カウント値と一致するか否かの判断を行い(ステップS
9)、一致する場合は第2のタイミング時であるとして
入力部37よりセンサ31からの情報を入力して枚葉紙
3の存否の判別を行う(ステップS10)。CPU33
は、このステップS10において、図5(C)に示すよ
うに、タイミング検出器39の出力する角度Pmに対応
する「HIGH」のパルス信号43が出力される時にセ
ンサ31からの枚葉紙3を検出した旨の「HIGH」の
パルス信号44が存在する場合を異常と判断し、図5
(D)に示すように、タイミング検出器39の出力する
角度Pmに対応するパルス信号43が出力される時にセ
ンサ31からのパルス信号が「LOW」である場合を正
常と判断する。CPU33が異常と判断すると、出力部
40から枚葉印刷機に対し停止信号や胴抜き信号を出力
し、これにより、枚葉印刷機は反転機構17より下流側
での印刷が開始する前に印刷を停止する。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、センサは
従来のように第2の渡し胴の上方でなく反転胴の下方で
枚葉紙の存否を検知するので、反転胴による枚葉紙の咥
え換えミスを確実に検出することができる。また、セン
サは従来のように裏刷り用の圧胴の上方でなく反転胴の
下方で枚葉紙の存否を検出するので、咥え換えミスを早
期に検知し裏刷り用の圧胴で印刷が行われる前に胴抜き
を行い又は印刷機を停止させることができる。また、セ
ンサが反転胴に咥え換えられた枚葉紙を検知する第1の
タイミング時を枚葉紙の天地サイズが変化する度に求
め、第1のタイミング時にセンサが枚葉紙を検知すると
正常と判断し、第1のタイミング時にセンサが枚葉紙を
検知しないと異常と判断するので、枚葉紙の天地サイズ
の大きさに変更があり、反転胴の咥え爪が第2の渡し胴
上の枚葉紙の紙尻に合致するように反転胴以降の胴の位
相が変更されセンサによる検出位置がずれても、搬送状
態の検知を適正に行うことができる。
【0035】請求項2に係る発明によれば、第1のタイ
ミング時のみならず第2のタイミング時も枚葉紙の天地
サイズが変化する度に求め、第1のタイミング時にセン
サが枚葉紙を検知する場合を正常と判断し、第1のタイ
ミング時にセンサが枚葉紙を検知しない場合を異常と判
断し、第2のタイミング時にセンサが枚葉紙を検知する
場合を異常と判断するので、枚葉紙がセンサ上に落下し
た場合であっても、搬送異常が発生したことを検知する
ことができる。
【0036】請求項3又は請求項4に係る発明によれ
ば、第1のタイミング時が、給紙から反転胴に咥え換え
られるまでの枚葉紙の搬送経路情報に第1の固定情報を
加えた第1の検出位置情報に基づいて定められ、第2の
タイミング時が、給紙から反転胴に咥え換えられるまで
の枚葉紙の搬送経路情報に第2の固定情報を加えた第2
の検出位置情報に基づいて定められ、第1と第2の固定
情報はそのまま使用しうることから、反転機構が枚葉印
刷機のいずれの印刷ユニット間に存在する場合であって
もタイミング時を簡易且つ迅速に演算することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枚葉紙の搬送異常検知装置を備え
た枚葉印刷機の立面図である。
【図2】反転機構を示す側面図である。
【図3】搬送異常検知装置の制御部を示すブロック図で
ある。
【図4】搬送異常検知装置の制御内容の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図5】搬送異常検知装置の制御内容の一例を示すタイ
ムチャートである。
【図6】従来の搬送異常検知装置を備えた反転機構の側
面図である。
【符号の説明】
3…枚葉紙 17…反転機構 23…反転胴 31…センサ 45…制御部 Pa…搬送経路情報 Pb…第1の固定情報 Pc…第2の固定情報 Pt…第1の検出位置情報 Pm…第2の検出位置情報

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枚葉印刷機の反転機構に含まれる反転胴
    の下方に、表裏反転した枚葉紙の搬送状態が正常か否か
    を検知するセンサを備え、反転胴に咥え換えられた枚葉
    紙をセンサが検知する第1のタイミング時の設定が枚葉
    紙の天地サイズが変わる度に変更され、この第1のタイ
    ミング時にセンサが枚葉紙を検知する場合を正常と判断
    し、第1のタイミング時にセンサが枚葉紙を検知しない
    場合を異常と判断する制御部を備えたことを特徴とする
    枚葉紙の搬送異常検知装置。
  2. 【請求項2】 枚葉印刷機の反転機構に含まれる反転胴
    の下方に、表裏反転した枚葉紙の搬送状態が正常か否か
    を検知するセンサを備え、反転胴に咥え換えられた枚葉
    紙をセンサが検知する第1のタイミング時の設定と検知
    しない第2のタイミング時の設定とが夫々枚葉紙の天地
    サイズが変わる度に変更され、第1のタイミング時にセ
    ンサが枚葉紙を検知する場合を正常と判断し、第1のタ
    イミング時にセンサが枚葉紙を検知しない場合を異常と
    判断し、第2のタイミング時にセンサが枚葉紙を検知す
    る場合を異常と判断する制御部を備えたことを特徴とす
    る枚葉紙の搬送異常検知装置。
  3. 【請求項3】 第1のタイミング時が、給紙から反転胴
    に咥え換えられるまでの枚葉紙の搬送経路情報に第1の
    固定情報を加えた第1の検出位置情報に基づいて定めら
    れることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の枚
    葉紙の搬送異常検知装置。
  4. 【請求項4】 第2のタイミング時が、給紙から反転胴
    に咥え換えられるまでの枚葉紙の搬送経路情報に第2の
    固定情報を加えた第2の検出位置情報に基づいて定めら
    れることを特徴とする請求項2に記載の枚葉紙の搬送異
    常検知装置。
JP2001072616A 2001-03-14 2001-03-14 枚葉紙の搬送異常検知装置 Pending JP2002264301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001072616A JP2002264301A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 枚葉紙の搬送異常検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001072616A JP2002264301A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 枚葉紙の搬送異常検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002264301A true JP2002264301A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18930175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001072616A Pending JP2002264301A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 枚葉紙の搬送異常検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002264301A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6910416B2 (en) 2002-12-12 2005-06-28 Heidelberger Druckmaschinen Ag Suction guidance device for a single-drum turner
DE102006019761A1 (de) * 2006-04-28 2007-10-31 Koenig & Bauer Aktiengesellschaft Bogenkontrolleinrichtung und Verfahren zur Bogendetektion

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6910416B2 (en) 2002-12-12 2005-06-28 Heidelberger Druckmaschinen Ag Suction guidance device for a single-drum turner
DE102006019761A1 (de) * 2006-04-28 2007-10-31 Koenig & Bauer Aktiengesellschaft Bogenkontrolleinrichtung und Verfahren zur Bogendetektion

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2657025B1 (en) Sheet conveyance device
US5626077A (en) Method for controlling sheet feed
JP4714595B2 (ja) 重畳検知装置
JP2002264301A (ja) 枚葉紙の搬送異常検知装置
US10618271B2 (en) Number printing apparatus
JP2002308468A (ja) 印刷機への枚葉紙給紙を制御する方法
EP1112844B1 (en) Sheet-like object feed unit in sheet-fed rotary printing press
JP2014196175A (ja) 両面デジタル印刷機のシート不正搬送検出装置
JP3848570B2 (ja) 両面印刷機
JP2014139097A (ja) シート処理装置
JPH01306247A (ja) 枚葉印刷機の紙送り異常検出装置
JPH0611785Y2 (ja) 枚葉印刷機の異常排紙検出装置
JP2000191183A (ja) プリンタ装置
JP2001199044A (ja) 枚葉印刷機
JP2014205567A (ja) 排出装置
JPH0540242U (ja) 印刷装置
JP3138967B2 (ja) 紙落下検知装置における検知器点検方法および装置
JPH11263000A (ja) 印刷機のシート状物排出装置
JP2020075496A (ja) 番号印刷装置
JP2008290790A (ja) 枚葉印刷機の給紙装置
JP2003039850A (ja) 刷本の丁合機構に於ける刷本判別装置
JP2002308526A (ja) 枚葉印刷機の排紙不良検知装置
JPH07121600B2 (ja) 用紙搬送装置
JPS61263552A (ja) 斜行検知装置
JP2003267586A (ja) 枚葉印刷機のスインググリッパ装置