JP6155814B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、車両制御装置に関する。
従来から、電気自動車について、電気モータをハブと一体化して駆動輪の各々に接続するインホイールモータが提案されている。
ところで、電気自動車の走行距離は、当該電気自動車に搭載されているバッテリの容量に依存している。このため、バッテリの容量を大きくせずに、走行距離を長くするためには、走行時の消費電力を低減させることが必要となる。
インホイールモータを適用した電気自動車においては、駆動輪の各々を独立して制御可能である。このため、当該電気自動車の旋回時に、左右の両側の駆動輪に対するトルク配分により、エネルギー損失が変化する。そこで、エネルギー損失を低減させるための技術が提案されている。
特開2011−188561号公報 特開2008−68815号公報
しかしながら、従来技術においては、コーナリング抵抗による仕事や、ヨーモーメントによる仕事等について考慮されているが、その他の条件については、考慮されていなかった。
実施形態にかかる車両制御装置は、一例として、アクセルの操作状態に基づいて、車両の左右の駆動輪毎に設けられたモータの駆動制御に必要な合計トルクを算出するトルク算出部と、上記合計トルクと、上記モータのトルクと当該トルクで消費する消費電力との関係を示した関係情報と、から算出される、上記駆動輪毎のモータで消費される消費電力の合計値が、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てる場合より小さくなる、上記駆動輪毎に設けられたモータに対するトルク配分を算出する配分算出部と、上記配分算出部で算出された上記トルク配分に従って上記合計トルクを、上記駆動輪毎に設けられた上記モータに配分して、駆動制御を行う制御部と、上記車両が旋回する場合に、当該車両の操舵角と、当該車両の車体速度と、を取得する取得部と、を備える。上記配分算出部は、さらに、上記操舵角と上記車体速度とに基づいて導き出される上記車両の進行方向のコーナリング抵抗で生じる仕事率と、上記操舵角と上記車体速度とにより算出されるヨーレートに基づいて導き出される仕事率と、上記消費電力と、の合計値が、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てる場合より小さくなるように、上記駆動輪毎に設けられたモータに対するトルク配分を算出する。よって、一例としては、旋回時のエネルギー消費量を低減させることができるという効果を奏する。
また、上記車両制御装置では、一例として、上記制御部は、算出された上記トルク配分で上記合計トルクを配分した場合に、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てた場合より低減した分の上記コーナリング抵抗に対応するトルクを、上記合計トルクから差し引いたトルクを、上記トルク配分に従って上記モータに配分する。よって、一例としては、運転者に対して違和感のない加速感を提供できるという効果を奏する。
また、上記車両制御装置では、一例として、上記配分算出部は、上記合計トルクと、上記モータのトルクと当該トルクで消費する消費電力との関係を示した関係情報と、から算出される、上記駆動輪毎のモータで消費される消費電力の合計値が、最も小さくなるように、上記駆動輪毎に設けられたモータに対するトルク配分を算出する。よって、一例としては、旋回時のエネルギー消費量を低減させることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態にかかる車両の駆動力伝達系統の構成例を示した図である。 図2は、車両のコーナリング抵抗を含む前後方向(進行方向)の仕事を説明した図である。 図3は、車両のヨーモーメントによる仕事を説明した図である。 図4は、駆動トルクに対応する消費電力を示した2次関数を表した図である。 図5は、第1の実施形態にかかる統合コントローラ内に実現されるソフトウェア構成を示した図である。 図6は、第1の実施形態にかかる車両の統合コントローラにおける、車両旋回時のトルクの配分処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、消費エネルギーが最小となるトルク配分係数を表した図である。 図8は、第2の実施形態にかかる統合コントローラにおける、車両旋回時のトルクの配分処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、第3の実施形態にかかる統合コントローラ内に実現されるソフトウェア構成を示した図である。 図10は、第3の実施形態にかかる車両の旋回中の旋回半径を示した図である。 図11は、第3の実施形態にかかる車両の旋回時におけるトルク配分に基づいて生じる各車輪の駆動力と、電気的損失と、を示した図である。 図12は、第3の実施形態にかかる統合コントローラにおける、車両旋回時のトルクの配分処理の手順を示すフローチャートである。
本実施形態では、車両は、電動機を駆動するのに必要な種々の装置(システム、部品等)を搭載することができる。また、車両における車輪の駆動に関わる装置の方式や、数、レイアウト等は、種々に設定することができる。
図1は、実施形態にかかる車両100の駆動力伝達系統の構成例を示した図である。図1に示されるように、車両100は、右側の前輪1FR、左側の前輪1FL、右側の後輪1RR、及び左側の後輪1RLを備えた4輪車の場合について説明するが、4輪車に制限するものではない。
また、車両100は、右側の後輪1RRを駆動させるための動力源として、右輪側駆動モータ2Rと、左側の後輪1RLを駆動させるための動力源として、左輪側駆動モータ2Lと、を備える。つまり、本実施形態にかかる車両100は、車両100の後側の駆動輪の左右それぞれに駆動モータ(右輪側駆動モータ2R、左輪側駆動モータ2L)を接続した、いわゆるインホイールモータを駆動源として用いた自動車とする。
本実施形態にかかる右輪側駆動モータ2R、左輪側駆動モータ2Lは、インホイールモータとして、後輪1RR、1RLのハブ内部に設けられたものとするが、このような構成に制限するものではなく、ハブと一体化して同軸で接続されていれば良い。
本実施形態においては、車両100に設けられた各構成を制御するために統合コントローラ(ECU)50を備えている。なお、本実施形態は、各構成を制御するために、1つの統合コントローラ(ECU)50で制御する例について説明するが、複数のコントローラで制御しても良い。
本実施形態にかかる車両100は、操舵角センサ11と、アクセルストロークセンサ12と、ブレーキストロークセンサ13と、左側の車輪速センサ14Lと、右側の車輪側センサ14Rと、車速センサ15と、を備える。
操舵角センサ11は、車両100に設けられた、ステアリングホイール(ハンドル)4からの操舵角を検出する。そして、統合コントローラ50が、操舵角センサ11により検出された操舵角に応じて、前輪1FR、1FLに転舵力を付与することにより、これらの車輪を転舵させる。
アクセルストロークセンサ12は、車両100に設けられたアクセルペダルの操作状態を検出する。なお、アクセルの操作状態とは、例えば、アクセルペダルの踏み込み量とするが、アクセルペダルの踏み込み量に制限するものではなく、アクセルに関する操作の度合いであればよい。ブレーキストロークセンサ13は、車両100に設けられたブレーキペダルの操作状態を検出する。
左側の車輪速センサ14Lは、左側の後輪1RLの回転数(rpm)を検出する。右側の車輪速センサ14Rは、右側の後輪1RRの回転数(rpm)を検出する。車速センサ15は、車両100の速度を検出する。
そして、操舵角センサ11、アクセルストロークセンサ12、ブレーキストロークセンサ13、左側の車輪速センサ14L、右側の車輪速センサ14R、及び車速センサ15は、接続されている統合コントローラ50に対して、各センサの検出結果となる信号を送信する。
シフト操作受付部16は、車両100の(図示しない)シフトレバーに対する操作を受け付け、当該操作結果を、統合コントローラ50に送信する。
本実施形態では、前輪側の減速機3Fならびに後輪の両側の減速機3RL、3RR(これらを総称する場合には減速機3と称す)は、対応する各輪1FL、1FR、1RL、1RRに制動力を付与する。減速機3は、ブレーキストロークセンサ13が受け付けた、運転者によるブレーキペダルの踏み込みに応じて作動する。減速機3の構成はどのような構成でも良いが、例えば、減速機3RL、3RRは、各輪1RL、1RRと同軸回転するディスクロータと、当該ディスクロータに接触可能に設けられたブレーキパッドと、当該ブレーキパッドに押圧力を付与するピストンと、図示しないブレーキブースターにより増圧されたブレーキペダル踏力をピストンに伝達する油圧回路などにより構成する。
さらに、車両100は、駆動モータ2L,2Rを駆動させる構成として、左輪側駆動回路20Lと、右輪側駆動回路20Rと、バッテリ25と、を備えている。
そして、統合コントローラ50は、バッテリ25から通知される、バッテリ25に関する情報(例えば、SOC(State Of Charge))、放電許容電力、電圧等)に基づいて、バッテリ25を制御する。
本実施形態にかかる左輪側駆動回路20L、右輪側駆動回路20Rは、バッテリ25と接続され、IG信号を受け取る。そして、左輪側駆動回路20Lは、統合コントローラ50から指示に従って、左輪側駆動モータ2Lを制御する。右輪側駆動回路20Rは、統合コントローラ50から指示に従って、右輪側駆動モータ2Rを制御する。そして、バッテリ25が、車両100全体に対して電力を供給する。特に、バッテリ25は、左輪側駆動モータ2L及び左輪側駆動モータ2Rに対して電力を供給することで、後輪1RL、1RRの駆動を実現する。
上述したように、統合コントローラ50は、操舵角センサ11が検出した操舵角に応じて、前輪1FR、1FLを転舵させられることで、車両100の走行が行われる。
本実施形態では、当該車両100の旋回中に消費するエネルギーを、コーナリング抵抗を含む前後方向の仕事率、ヨーモーメントによる仕事率、及び左輪側駆動モータ2Lと右輪側駆動モータ2Rとによる電気的損失の合計と定義する。そして、本実施形態にかかる統合コントローラ50は、旋回中に消費するエネルギーが最小になるように、左輪側駆動モータ2Lと右輪側駆動モータ2Rとに対するトルク配分を決定する。まずは、コーナリング抵抗を含む前後方向の仕事から説明する。
図2は、車両100のコーナリング抵抗を含む前後方向(進行方向)の仕事を説明した図である。図2に示す例では、説明を容易にするために、車両100の左右幅を考慮しなくてよい2輪モデルで前後方向の仕事率を説明する。図2に示す例では、前輪1FR、1FLを仮想的にまとめた仮想的な前輪201と、後輪1RL、1RRを仮想的にまとめた仮想的な後輪202とする。そして、仮想的な前輪201の進行方向Dfは、車両100の車体の前方向から、操舵角δと前輪のスリップ角βfとの合計角だけ傾いている。
そして、仮想的な2輪モデルにおいて、車重m、車速V、路面に加わる駆動力Fu、前輪側のコーナリング抵抗力Fcff、後輪側のコーナリング抵抗力Fcfr、転がり抵抗力且つ空気抵抗力Fdisとした場合に、運動方程式を式(1)で表すことができる。なお、スリップ角βは、β≒sinβが成り立つ程度に小さいものとする。
m(dV/dt)=Fu−Fdis−Fcff−Fcfr…(1)
そして、仮想的な前輪201のスリップ角βfと、進行方向Dfから垂直方向に生じる前輪201のコーナーリングフォースFfyと、により、Fcff=2Ffysinβfが成り立つ。同様に、仮想的な後輪202のスリップ角βrと、後輪202のコーナーリングフォースFfrと、により、Fcfr=2Frysinβrが成り立つ。
そして車両100が定常円旋回の場合、(dV/dt)=0となる。従って、式(1)は、定常円旋回の場合に、以下に示す式(2)を導き出せる。
u=Fdis+2Ffysinβf+2Frysinβr…(2)
よって駆動力Fuが進行方向にする仕事率Fu・Vは、以下に示す式(3)で表すことができる。
u・V=(Fdis+2Ffysinβf+2Frysinβr)…(3)
そして、トルク配分では、転がり抵抗力且つ空気抵抗力Fdisを調整することはできないため、本実施形態では、トルク配分で調整可能な、旋回中における進行方向の仕事率Pcを以下に示す式(4)で表すことができる。なお、式(4)において、前輪201のコーナーリングスティフネスKf、後輪202のコーナーリングスティフネスKr、車両100の重心から前輪軸までの長さlf、車両100の重心から後輪軸までの長さlr、及び(車両100のz軸周りの角速度である)ヨーレートγとする。本実施形態では、進行方向にかかる力の係数をコーナーリングスティフネスKf、rとする。具体的にはコーナーリングスティフネスKf、rは、タイヤの状態等に基づいて導き出されるパラメータとする。
Figure 0006155814
次にヨーモーメントによる仕事について説明する。図3は、車両100のヨーモーメントによる仕事を説明した図である。図3に示す例でも、2輪モデルとした場合の仮想的な前輪201と、仮想的な後輪202と、を示しておく。また、図3に示す例では、車両100の後ろ側のトレッド(車両における左右の車輪の中心間距離)trとし、左側の後輪1RLに割り当てられるトルク配分係数α(ただし、0≦α≦1とする)とし、右側の後輪1RRに割り当てられるトルク配分1―αとする。
車両100全体の駆動力Fuの場合、左側の後輪1RLの駆動力Fuα、右側の後輪1RRの駆動力Fu(1−α)とする。これにより、図3のヨーレートγ方向の駆動力として、(2α―1)Fuを導出できる。
この場合ヨーレートγ方向の仕事率Pyを以下に示す式(5)から導き出すことができる。
y=(2α―1)Fu・(tr/2)・γ…(5)
次に、トルク配分による駆動モータ2L、2Rの電気的損失について説明する。図4は、駆動トルクTに対応する消費電力を示した2次関数を表した図である。図4に示されるように、後輪の各々の駆動トルクに基づいて、消費電力を導き出すことができる。なお、図4に示されるトルク−消費電力の関係を表した2次方程式“y=ax+bx+c”の係数a、b、cは、駆動モータの種類、回転数に応じて異なるものとする。なお、駆動トルクTは、駆動輪の車輪半径rrear及び駆動力Fの間で、T=F・rrearの関係が成り立っている。
本実施形態にかかる車両100では、トルク配分に応じて左車輪側駆動モータ2L、及び右輪側駆動モータ2Rの消費電力が決定される。そして、左車輪側駆動モータ2L、及び右輪側駆動モータ2Rの電気損失の合計Pmは以下に示す式(6)から導き出すことができる。
m=y(αTu)+y((1―α)Tu
=a(αTu+b(αTu)+c+a((1−α)Tu+b((1−α)Tu)+c…(6)
なお、上述したように、係数a、b、cは、駆動モータの種類、回転数に応じて特定される変数である。そして、本実施形態では、統合コントローラ50内の記憶部に予め記憶されたトルク−消費電力変換マップから導き出される変数(パラメータ)とする。
そして、本実施形態にかかる統合コントローラ50は、上述したPc+Py+Pmの合計値が最も少なくなるようなトルク配分係数αを導出し、当該トルク配分係数αに従って駆動モータ2L、2Rを制御する。
図5は、本実施形態にかかる統合コントローラ50内に実現されるソフトウェア構成を示した図である。図5に示す統合コントローラ50内の各構成は、統合コントローラ50内の(図示しない)CPUが、(図示しない)ROM内に格納されたソフトウェアを実行することで実現される。
統合コントローラ50は、ROM内に格納されたソフトウェアを実行することで、取得部501と、トルク算出部502と、配分算出部503と、制御部504と、を実現する。また、ROM内にトルク−消費電力変換マップ記憶部505が格納されている。
取得部501は、統合コントローラ50に接続されている各種センサ(操舵角センサ11、アクセルストロークセンサ12、ブレーキストロークセンサ13、車輪速センサ14R、14L)から、検出結果を取得する。これにより、本実施形態にかかる取得部501は、車両100の操舵角と、車両100の車体速度と、左右の後輪1RL、1RRの回転数(rpm)と、を取得する。
本実施形態にかかる取得部501が取得する操舵角により、車両100が旋回しているか否かを判断できる。そして、本実施形態にかかる取得部501が取得した操舵角により車両100が旋回していると判断できる場合に、取得した車両100の操舵角、及び車両100の車体速度を用いて、後述する処理を行う。
トルク算出部502は、アクセルストロークセンサ12が検出したアクセルの操作状態に基づいて、車両の左右の駆動輪毎に設けられたモータの駆動制御に必要な合計トルクを算出する。
配分算出部503が、トルク算出部502で算出された合計トルクを、上述したコーナリング抵抗を含む前後方向の仕事率、ヨーモーメントによる仕事率、及び左輪側駆動モータ2Lと右輪側駆動モータ2Rとよる電気的損失を考慮して、左輪側駆動モータ2Lと右輪側駆動モータ2Rとに対するトルク配分を算出する。
制御部504は、配分算出部503に算出されたトルク配分に従って、トルク算出部502で算出された合計トルクを配分して、左輪側駆動回路20L及び右輪側駆動回路20Rを介して、左輪側駆動モータ2Lと右輪側駆動モータ2Rとを制御する。
次に、本実施形態にかかる車両100の統合コントローラ50における、車両100旋回時のトルクの配分処理について説明する。図6は、本実施形態にかかる統合コントローラ50における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、取得部501が、各種センサ(操舵角センサ11、アクセルストロークセンサ12、ブレーキストロークセンサ13、及び車輪速センサ14R、14L)から、操舵角、車速、駆動モータ2L、2Rの回転数、アクセルの操作状態等を取得する(ステップS601)。
次に、トルク算出部502が、アクセルの操作状態に基づいて、車両100の左右の後輪1RL、1RRの各々に設けられた駆動モータ2L、2Rの駆動制御に必要な合計トルク(ドライバ要求トルクT)を算出する(ステップS602)。
その後、配分算出部503が、操舵角δ、速度Vに基づいて、旋回時の車両100のスリップ角β(α)、ヨーレートγ(α)を算出する(ステップS603)。
そこで、スリップ角β(α)、及びヨーレートγ(α)の算出手法について説明する。
まず、車両100を仮想的に2輪モデルにした場合の、横方向に関する運動方程式を式(7)に示す。
mV(dβ/dt)+2(Kf+Kr)β+{mV+2/V(lff―lrr)}γ=2Kfδ…(7)
なお、各変数は、車重m、車速V、スリップ角β、前輪のコーナーリングスティフネスKf、後輪のコーナーリングスティフネスKr、車両100の重心から前輪軸までの長さlf、車両100の重心から後輪軸までの長さlrとする。
次に、車両100を仮想的に2輪モデルにした場合の、ヨー方向に関する運動方程式を式(8)に示す。
Figure 0006155814
なお、操舵角δ、要求駆動力Fuとする。なお、要求駆動力Fuは、要求駆動力Fu=(要求トルクTu/車輪半径rrear)から算出される。
本実施形態は定常円旋回の場合について説明するため、(dβ/dt)=0、(dγ/dt)=0とする。
このため、定常円旋回の場合の横方向の運動方程式として式(9)を導き出すことができる。
2(Kf+Kr)β+{mV+2/V(lff―lrr)}γ=2Kfδ…(9)
さらに、定常円旋回の場合のヨー方向の運動方程式として式(10)を導き出すことができる。
Figure 0006155814
そして、この式(9)及び式(10)からヨーレートγを消去することで、以下の式(11)を導き出せる。
Figure 0006155814
同様に、この式(9)及び式(10)からスリップ角βを消去することで、以下の式(12)を導き出せる。
Figure 0006155814
つまり、図6のステップS603において、配分算出部503は、式(10)及び式(11)に基づいて、車体のスリップ角β(α)、及びヨーレートγ(α)を算出する(ステップS603)。なお、ヨーレートγは実測可能であるが、本実施形態では、実測による遅れを考慮して演算により求めるものとする。
次に、配分算出部503が、トルク−消費電力変換マップ記憶部505に記憶されているトルク−消費電力変換マップを参照して、駆動モータ2L、2Rの回転数から、駆動モータ2L、2Rの電気的損失を導き出すためのパラメータ(式(6)の係数a、b、c)を算出する(ステップS604)。
本実施形態にかかる配分算出部503は、トルク算出部502で算出された合計トルクと、前記モータのトルクと当該トルクで消費する消費電力との関係が示されたトルク−消費電力変換マップと、から算出される、駆動輪毎の駆動モータ2L、2Rで消費される消費電力の合計値が、最小になるように、駆動輪毎に設けられた駆動モータ2L、2Rに対するトルク配分を算出する。なお、合計値が最小になるように制御することに制限するものではなく、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てる場合より小さくしていればよい。この場合でも消費電力を低減させるという効果は生じる。
その後、配分算出部503は、電気的損失が最小となるトルク配分係数αを算出する(ステップS605)。本実施形態では、配分算出部503が、上述した処理で導き出されたパラメータ(例えば、車速V、操舵角δ、駆動力Fu、スリップ角β(α)、ヨーレートγ)を、エネルギー関数P(α)=Pc(α)+Py(α)+Pm(α)に代入した上で、エネルギー関数P(α)が最小となるトルク配分係数αを導き出す。
さらに、配分算出部503は、駆動モータ2L、2Rの上下限値を考慮して、トルク配分係数αを求める。なお、上下限値は、以下に示す式(13)、式(14)から導き出せる。なお、内輪の車輪速度vinは、内輪側から検出された回転数と車輪半径rrearとから算出する。同様に、外輪の車輪速度voutも、外輪側から検出された回転数と車輪半径rrearとから算出する。
imin(vin)≦(1−α)Tu≦Timax(vin)…(13)
なお、Timin(v)を、内輪の車輪速度vの場合における内輪側のトルクの最低値を算出する式とし、Timax(v)を、内輪の車輪速度vの場合における内輪側のトルクの最大値を算出する式とする。
omin(vout)≦αTu≦Tomax(vout)…(14)
なお、Tomin(v)を、外輪の車輪速度vの場合における内輪側のトルクの最低値を算出する式とし、Tomax(v)を、外輪の車輪速度vの場合における内輪側のトルクの最大値を算出する式とする。
また、Timin(v)、Timax(v)、Tomin(v)、Tomax(v)の具体的な内容については、従来から用いられている式を適用すれば良いものとして、説明を省略する。
そして、配分算出部503は、式(13)、式(14)を満足した上で、P(α)が最も小さくなるトルク配分係数αを算出する。
図7は、P(α)が最小となるトルク配分係数αを表した図である。図7に示される例では、式(13)及び式(14)を満足する範囲701の間で、トルク配分係数αを特定する。
例えば、P(α)が2次関数702の場合に、(dP(α)/dt)=0となる座標711のαが、エネルギーP(α)が最も小さくなる値となる。換言すれば、配分算出部503は、座標711で示されるトルク配分係数αを、制御に利用する値として特定する。
他の例として、P(α)が2次関数703の場合に、(dP(α)/dt)=0となる座標ではなく、範囲701の間でエネルギーP(α)が最も小さくなる座標712のαが、配分算出部503により、制御に利用される値として特定される。同様に、P(α)が2次関数704の場合に、範囲701の間でエネルギーP(α)が最も小さくなる座標713のαが、配分算出部503により、制御に利用される値として特定される。
つまり、配分算出部503は、(1―Timax/Tu)≦α≦(1―Timin/Tu)、(Tomin/Tu)≦α≦(Tomax/Tu)に重複するαの範囲を特定する。その後、配分算出部503は、2次関数P(α)において(dP(α)/dt)=0となる座標が、特定された範囲内に含まれている場合に、(dP(α)/dt)=0を満たすαが、制御に利用される値として特定される。
一方、(dP(α)/dt)=0となる座標が、特定された範囲内に含まれていない場合、特定された範囲の両端の座標のうち、P(α)が小さい方の座標のαが、制御に利用される値として特定される。
図6に戻り、制御部504が、配分算出部503により算出されたトルク配分係数αに従って、トルク算出部502で算出された合計トルクを配分して、左輪側駆動回路20L及び右輪側駆動回路20Rを介して、左輪側駆動モータ2Lと右輪側駆動モータ2Rとを制御する(ステップS606)。
上述したように、本実施形態においては、車両100が旋回中に消費するエネルギー損失Pを、「コーナリング抵抗による仕事+ヨーモーメントによる仕事+トルク配分によるモータの電気的損失」で定義した上で、当該エネルギー損失Pが最小になるようトルク配分係数を算出し、当該トルク配分係数に基づいて、ドライバからの要求トルクを配分することとした。
つまり、本実施形態は、従来と比べて、駆動モータの電気的損失を考慮した上で、トルク配分を行うため、車両100の消費電力を低減させることができる。
上述した実施形態においては、従来考慮されていなかった駆動モータの電気的損失を考慮した上で車両100の旋回中に消費するエネルギー損失を最小にするよう、左右の後輪1RL、1RRにトルク配分を行う制御を行うこととした。これにより、エネルギー消費量を低減することができる。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態では、エネルギー関数P(α)=Pc(α)+Py(α)+Pm(α)が最小となるαを算出する例について説明した。しかしながら、“Pc(α)+Py(α)+Pm(α)”が最小となるαに制限するものではない。変形例としては、“(コーナリング抵抗による仕事)Pc(α)+(トルク配分によるモータの電気的損失)Pm(α)”が最小となるαを算出しても良いし、“(ヨーモーメントによる仕事)Py(α)+(トルク配分によるモータの電気的損失)Pm(α)”が最小となるαを算出しても良いし、“(トルク配分によるモータの電気的損失)Pm(α)”のみが最小となるαを算出しても良い。変形例では、第1の実施形態で示した手法と同様の手法でαを算出できるものとして、説明を省略する。また、変形例の場合でも、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、駆動モータの電気的損失を考慮すると共に、アクセルの操作状態に従って得られたトルクを、コーナリング抵抗が低減するように、トルク配分等を行った場合について説明した。しかしながら、アクセルの操作状態に従って得られたトルクを適切に配分した場合、従来と比べてコーナリング抵抗が減る分、運転者が意図しない加速が生じることになり、運転者に違和感を与える可能性がある。
そこで、第2の実施形態では、コーナリング抵抗を低減させつつ、運転者に対して従来と同様の加速感を提供する例について説明する。なお、第2の実施形態にかかる車両100は、第1の実施形態と同様の構成として、説明を省略する。
次に、本実施形態にかかる車両100の統合コントローラ50における、車両100旋回時のトルクの配分処理について説明する。図8は、本実施形態にかかる統合コントローラ50における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まずは、第1の実施形態の図6のステップS601〜S605までの処理と同様の処理を行い、トルク配分係数αを取得する(ステップS801〜S805)。
その後、配分算出部503は、ステップS805で算出されたトルク配分を行った場合に、従来と比べてコーナリング抵抗が低減された分の抵抗力Frを算出する(ステップS806)。
まず、コーナリング抵抗力Fcf(α)は、以下の式(15)で示すことができる。
Figure 0006155814
第1の実施形態で示したように、適切にトルクを配分しない、換言すれば左右で均等にトルクを配分する場合(α=1/2)、以下に示す式(16)で示されるコーナリング抵抗力Fcf(1/2)が生じる。この場合、コーナリング抵抗力Fcf(1/2)は、以下の式(16)で示すことができる。
Figure 0006155814
そして、従来と比べてコーナリング抵抗が低減された分の抵抗力Frは、コーナリング抵抗力Fcf(1/2)と、第1の実施形態で算出されたFcf(α)との差分となる。従って、以下に示す式(17)で示すことができる。
Figure 0006155814
つまり、本実施形態では、配分算出部503は、式(17)を用いて、従来と比べてコーナリング抵抗が低減された分の抵抗力Frを算出する。
次に、制御部504は、ユーザの要求トルクTuから、低減された分の抵抗力Frで生じるトルク(Fr・rrear)を引いた差分値を、算出されたαを用いて配分する(ステップS807)。なお、制御部504は、旋回中に外側となる後輪(1RL、又は1RR)に対して、α1(Fu―Fr)を配分し、内側となる後輪(1RR、又は1RL)に対して、(1−α1)(Fu―Fr)を配分する。
また、第2の実施形態で示した制御は、駆動時のみに制限するものではなく、制動時に適用しても良い。本実施形態では、上述した制御を行うことで、運転者に対して、違和感のない加速感を提供できる。
上述した第1〜第2の実施形態においては、車両100の旋回中に消費するエネルギー損失Pを「コーナリング抵抗による仕事+ヨーモーメントによる仕事+トルク配分によるモータの電気的損失」と定義した場合に、当該エネルギー損失Pが最小になるようにトルク配分を行うこととした。
つまり、第1〜第2の実施形態においては、車両100の旋回中に消費するエネルギー損失を低減させるための左右トルク配分制御において、これまで考慮されていなかったモータの電気的損失を考慮していることで、さらなるエネルギー損失の低減を実現した。
(第3の実施形態)
第1〜2の実施形態では、コーナリング抵抗による仕事+ヨーモーメントによる仕事+トルク配分によるモータの電気的損失の和が最小となるようにトルク配分を行う例について説明した。しかしながら、コーナリング抵抗による仕事+ヨーモーメントによる仕事+トルク配分によるモータの電気的損失の和が最小になるようにトルク配分を行うことに制限するものではなく、旋回中に旋回中心から内輪及び外輪の距離に応じてトルク配分を行うことで消費電力を低減させても良い。
本実施形態では、第1の実施形態の統合コントローラ50と処理が異なる統合コントローラ900を備えているものとする。図9は、本実施形態にかかる統合コントローラ900内に実現されるソフトウェア構成を示した図である。
統合コントローラ900の、第1の実施形態の統合コントローラ50と異なる点としては、トルク−消費電力変換マップ記憶部505が削除され、配分算出部503と処理が異なる配分算出部901を備えている点とする。
配分算出部901は、旋回中心から後輪1RL、1RRの各々までの長さに従って、トルク配分を算出する。図10は、本実施形態にかかる車両100の旋回中の旋回半径を示した図である。図10に示されるように、車両100の旋回中における旋回中心Oを中心に、内側の後輪(例えば右側の後輪1RR)までの距離を半径r1とし、外側の後輪(例えば右側の後輪1RL)までの距離を半径r2とする。そして、図10において、トルク配分に従って、内側の後輪に配分される駆動力F1と、外側の後輪に配分される駆動力F2と、する。
本実施形態にかかる配分算出部901は、操舵角等に基づいて、内側の後輪までの半径r1と、外側の後輪までの距離を半径r2と、を算出する。そして、配分算出部901は、算出した半径r1と半径r2とにより、トルク配分を行う。
図11は、車両100の旋回時におけるトルク配分に基づいて生じる各車輪の駆動力と、電気的損失と、を示した図である。図11に示す例では、車両100が旋回中に配分される駆動力に応じて電気的損失が変化することが示されている。なお、図11に示す例では、車両100の旋回中心から内側の後輪までの半径r1が9xであり、旋回中心から外側の後輪までの半径r2が11xであるものとする。
さらに、図11に示される例では、内輪の駆動力1101と、外輪の駆動力1102とする。さらに、図11に示される例では、内輪の電気的損失1103と、外輪の電気的損失1104とする。なお、各駆動輪の電気的損失は、トルクの2乗に比例するものとする。
そして、内輪の電気的損失と外輪の電気的損失との合計損失1110に示されているように、合計損失が最低となる内輪側のトルク配分の値が存在する。つまり、内側の後輪までの半径r1(9x)及び外側の後輪までの半径r2(11x)と比率が等しくなる内輪側のトルク配分T(ただし、0≦T≦1)及び外輪側のトルク配分(1−T)の場合に合計損失が最低となる。
そこで、本実施形態にかかる配分算出部901は、旋回中心からの駆動輪までの半径に従って、トルク配分を行う。
次に、本実施形態にかかる車両100の統合コントローラ900における、車両100旋回時のトルクの配分処理について説明する。図12は、本実施形態にかかる統合コントローラ900における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まずは、第1の実施形態の図6のステップS601〜S602までの処理と同様の処理を行い、ドライバ要求トルクTuを算出する(ステップS1201〜S1202)。
その後、配分算出部901は、車両100の旋回時における、内側の後輪(駆動輪)の旋回半径r1と、外側の後輪(駆動輪)の旋回半径r2と、を算出する(ステップS1203)。
その後、配分算出部901が、算出された内側の後輪のトルク:外側の後輪のトルク=内側の後輪(駆動輪)の旋回半径r1:外側の後輪(駆動輪)の旋回半径r2となるように、旋回半径r1、r2に基づいて、左右の後輪に対してトルク配分を行う(ステップS1204)。
上述した実施形態においては、旋回中の消費エネルギーが最小になるようにトルク配分を行うことで、従来と比べて最小エネルギーで旋回可能として、航続距離延長を実現できる。
上述した実施形態に関して、付記を開示する。
(付記)
アクセルの操作状態に基づいて、車両の左右の駆動輪毎に設けられたモータの駆動制御に必要な合計トルクを算出するトルク算出部と、
上記操舵角と上記車体速度とに基づいて導き出される上記車両の進行方向のコーナリング抵抗で生じる仕事率が、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てる場合より小さくなるように、上記駆動輪毎に設けられたモータに対するトルク配分を算出する配分算出部と、
上記配分算出部で算出された上記トルク配分で上記合計トルクを配分した場合に、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てた場合より低減した分の上記コーナリング抵抗に対応するトルクを、上記合計トルクから差し引いたトルクを、上記トルク配分に従って上記モータに配分して、駆動制御を行う制御部と、
を備える車両制御装置。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…車両、50、900…統合コントローラ、501…取得部、502…トルク算出部、503,901…配分算出部、504…制御部、505…トルク−消費電力変換マップ記憶部。

Claims (3)

  1. アクセルの操作状態に基づいて、車両の左右の駆動輪毎に設けられたモータの駆動制御に必要な合計トルクを算出するトルク算出部と、
    前記合計トルクと、前記モータのトルクと当該トルクで消費する消費電力との関係を示した関係情報と、から算出される、前記駆動輪毎のモータで消費される消費電力の合計値が、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てる場合より小さくなる、前記駆動輪毎に設けられたモータに対するトルク配分を算出する配分算出部と、
    前記配分算出部で算出された前記トルク配分に従って前記合計トルクを、前記駆動輪毎に設けられた前記モータに配分して、駆動制御を行う制御部と、
    前記車両が旋回する場合に、当該車両の操舵角と、当該車両の車体速度と、を取得する取得部と、を備え、
    前記配分算出部は、さらに、前記操舵角と前記車体速度とに基づいて導き出される前記車両の進行方向のコーナリング抵抗で生じる仕事率と、前記操舵角と前記車体速度とにより算出されるヨーレートに基づいて導き出される仕事率と、前記消費電力と、の合計値が、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てる場合より小さくなるように、前記駆動輪毎に設けられたモータに対するトルク配分を算出する、
    車両制御装置。
  2. 前記制御部は、算出された前記トルク配分で前記合計トルクを配分した場合に、当該駆動輪各々にトルクを均等に割り当てた場合より低減した分の前記コーナリング抵抗に対応するトルクを、前記合計トルクから差し引いたトルクを、前記トルク配分に従って前記モータに配分する、
    請求項に記載の車両制御装置。
  3. 前記配分算出部は、前記合計トルクと、前記モータのトルクと当該トルクで消費する消費電力との関係を示した関係情報と、から算出される、前記駆動輪毎のモータで消費される消費電力の合計値が、最も小さくなるように、前記駆動輪毎に設けられたモータに対するトルク配分を算出する、
    請求項1または2に記載の車両制御装置。
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