JP6237105B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、車両制御装置に関する。
従来から、電気自動車について、電気モータをハブと一体化して駆動輪の各々に接続するインホイールモータが提案されている。インホイールモータを適用した電気自動車においては、駆動輪の各々を独立して制御可能である。このため、当該電気自動車の旋回を、左右の両側の駆動輪に対するトルク分配により制御することができる。
このような電気自動車に適用できる安定してかつ高精度な車両の旋回制御については従来から種々提案されている。
例えば、非特許文献1に開示されている技術では、後輪操舵車両において、前輪舵角もステアリング舵角とは別個に制御可能な車両について、ドライバにとって操縦しやすさの指標として、横加速度(横G)とヨーレートの位相差を用いて車両の旋回制御を行っている。
また、特許文献1に開示されている技術では、前輪タイヤがステアリングとは別個に操舵可能なシステムにおいて、横加速度の応答性を速めながら、ヨーレートの減衰性を高めることにより、車両の旋回制御を行っている。
また、特許文献2には、左右の駆動輪に駆動力差を発生することが可能な車両に対して、ヨー方向およびロール方向のそれぞれに対する目標モーメントを算出し、各目標モーメントを各駆動輪に指示する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、左右の駆動輪に駆動力差を発生することが可能な車両に対して、操舵に対する車両のヨーレートおよび横加速度(横G)の周波数応答が周波数に対して一定になるようにヨーモメントを計算して駆動力差を発生させることにより、車両の安定性および操縦性を変化させる技術が開示されている。
特許第4331953号公報 特許第4179348号公報 国際公開第2011/096072号
服部義和他,「人間の感受性を考慮した4輪アクティブステア制御」,自動車技術会論文集,Vol.39,No.2(2008),pp.39−44.
しかしながら、これらの従来技術には、以下のような問題がある。非特許文献1の技術では、後輪操舵車両を前提として横加速度とヨーレートの位相差を操縦しやすさの指標として用いているが、一般的な自動車では、後輪は転舵せず、前輪はステアリングとラックアンドピニオンなど機械的に結合している。このため、このような一般的な自動車では、制御による可変の自由度が少なく、横加速度とヨーレートの位相差を操縦しやすさの指標として用いる点を適用することが困難である。また、非特許文献1の自動車では車両の前輪の角度、後輪の角度をステアリング舵角とは別個に転舵させることができるため、車両挙動に対して物理量(ヨーレートや横G)を可変にできる自由度が高いが、このため、製造コストが高くなってしまう。
また、特許文献1の技術でも、自動車の構成が後輪操舵車両であり、車両挙動に対して物理量(ヨーレートや横G)を可変にできる自由度が高いが、一般車両に適用することが困難である。また、特許文献1の技術では、横Gおよびヨーレートの検出のためのセンサを用いているので、製造コストが増加してしまう。
また、特許文献2の技術では、具体的なヨーモメントの算出方法については言及されていない。
さらに、特許文献3の技術では、周波数に対して一定となるようしているため、横Gおよびヨーレートの算出を高精度で行う必要があり、高性能なコントローラが必要となり、この結果、製造コストが増加してしまう。
また、特許文献3の技術では、車両を可変にできる自由度が、ヨーモメントのみの1つと限られているため、複数の目的を同時に達成させることは困難であり、横Gとヨーモメントのそれぞれを組み合わせた制御は行っていない。
このように従来技術では、一般的な車両において、安定してかつ高精度に旋回制御を低コストで行うことが困難であった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、一般的な車両において、安定してかつ高精度に旋回制御を低コストで行うことができる車両制御装置を提供することを主な目的とする。
実施形態の車両制御装置は、車両の操舵角と、前記車両の車速に応じて予め定められた前記操舵角に対する第1ゲインと、前記車両の操舵角速度と、前記車両の車速に応じて予め定められた前記操舵角速度に対する第2ゲインとに基づいて、前記車両を旋回させるための旋回モーメントを算出する旋回モーメント算出部と、前記旋回モーメントに基づいて、前記車両を旋回させるために必要な、左右の駆動輪毎に設けられたモータ間のトルク差を算出するトルク差算出部と、前記モータに要求される合計トルクと、前記トルク差とに基づいて前記モータの各々にトルクを分配する分配部と、を備え、前記第1ゲインおよび前記第2ゲインは、前記車両の旋回時に生じる横加速度と旋回時のヨー角速度の位相が0に近づくように設定され、前記第1ゲインは、所定の基準速度未満の前記車速に対しては、前記車両を旋回させる方向の値である正値に設定され、前記基準速度以上の前記車速に対しては、前記車両の旋回をしない方向の値である負値に設定され、前記第2ゲインは、前記車両を旋回させる方向の値である正値に設定され、基準値を超えた所定の車速に対しては、所定値に維持して設定されている。当該構成により、一例として、一般的な車両において、安定してかつ高精度に旋回制御を低コストで行うことができる。また、当該構成により、一例として、ドライバに違和感を与えることなく、横加速度とヨーレートの位相差をなくし、安定してかつ高精度に旋回制御を行うことができる。さらに、当該構成により、一例として、ドライバに違和感を与えることなく、横加速度とヨーレートの位相差をなくし、安定してかつ高精度に旋回制御を行うことができる。
また、実施形態の車両制御装置において、前記横加速度が所定の加速度となるまでは、前記第1ゲインと前記第2ゲインとを第2の所定値未満に設定されている。当該構成により、一例として、モータの動作量が飽和しないように安定してかつ高精度に旋回制御を行うことができる。
また、実施形態の車両制御装置において、前記第1ゲインは、小さい値になるに従って前記位相が0に近づくように設定されている。
また、実施形態の車両制御装置において、前記旋回モーメント算出部は、前記操舵角に前記第1ゲインを乗算した第1乗算値と、前記操舵角速度に前記第2ゲインを乗算した第2乗算値とを加算して、前記旋回モーメントを算出する。
また、実施形態の車両制御装置において、記憶部と、前記第1ゲインと前記第2ゲインとを前記車速に応じて算出して、算出された前記第1ゲインと前記第2ゲインとを前記車速に対応付けて前記記憶部に保存するゲイン設定部と、さらに備えた。当該構成により、一例として、旋回制御時における演算負荷を軽減することができ、製造コストを低減することができる。
図1は、本実施形態にかかる車両の駆動力信号伝達系統の構成例を示した図である。 図2は、本実施形態にかかる統合コントローラの機能的構成を例示した図である。 図3は、本実施形態の定常ゲインのゲインマップの例を示す図である。 図4は、本実施形態の過渡ゲインのゲインマップの例を示す図である。 図5は、本実施形態における横Gとヨーレートの位相差と、制御ゲインとの関係を示す図である。 図6は、本実施形態の旋回制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態においてトルク差の算出例を説明するための図である。 図8は、本実施形態の制御ゲイン算出・設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、本実施形態にかかる位相差の変化量の算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、本実施形態にかかるモータトルクマップの一例を示す図である。 図11は、本実施形態における車速と、ヨーレートと横Gと時間差との関係を示す図である。
本実施形態では、車両は、電動機などの駆動源を駆動するのに必要な種々の装置(システム、部品等)を搭載することができる。また、車両における車輪の駆動に関わる装置の方式や、数、レイアウト等は、種々に設定することができる。
図1は、本実施形態にかかる車両100の駆動力信号伝達系統の構成例を示した図である。本実施形態は、図1に例示されているように、車両100が、右側の前輪1FR、左側の前輪1FL、右側の後輪1RR、及び左側の後輪1RLを備えた4輪車の場合について説明するが、4輪車に制限するものではない。
また、車両100は、右側の後輪1RRを駆動させるための動力源として、右輪側駆動モータ2Rと、左側の後輪1RLを駆動させるための動力源として、左輪側駆動モータ2Lと、を備える。つまり、本実施形態にかかる車両100は、車両100の後側の駆動輪の左右それぞれを駆動させる駆動モータ(右輪側駆動モータ2R、左輪側駆動モータ2L)を設けた、いわゆるインホイールモータを駆動源として用いた自動車とする。
本実施形態にかかる右輪側駆動モータ2R、左輪側駆動モータ2Lは、インホイールモータとして、後輪1RR、1RLのハブ内部に設けられたものとするが、このような構成に制限するものではなく、ハブと一体化して同軸で接続されていれば良い。
また、本実施形態の車両100は、車輪速センサ15Lと車輪速センサ15Rとを備えている。左側の車輪速センサ15Lは、左側の後輪1RLの回転数(rpm)を検出する。右側の車輪速センサ15Rは、右側の後輪1RRの回転数(rpm)を検出する。
本実施形態の車両100は、駆動モータ2R、2Lを駆動させる構成として、左輪側駆動回路20Lと、右輪側駆動回路20Rと、バッテリ25と、を備えている。さらに、車両100は、車両100に設けられた各構成を制御するために統合コントローラ(ECU)50を備えている。なお、本実施形態は、各構成を制御するために、1つの統合コントローラ(ECU)50で制御する例について説明するが、複数のコントローラで制御しても良い。
本実施形態にかかる左輪側駆動回路20L、及び右輪側駆動回路20Rは、バッテリ25と接続され、IG信号を受け取る。そして、左輪側駆動回路20Lは、統合コントローラ50から指示に従って、左輪側駆動モータ2Lを制御する。右輪側駆動回路20Rは、統合コントローラ50から指示に従って、右輪側駆動モータ2Rを制御する。そして、バッテリ25が、車両100全体に対して電力を供給する。特に、バッテリ25は、左輪側駆動モータ2L及び右輪側駆動モータ2Rに対して電力を供給することで、後輪1RL、1RRの駆動を実現する。
本実施形態の後輪の両側の減速機3RL、3RR(これらを総称する場合には減速機3Rと称す)は、対応する後輪1RL、1RRに制動力を付与する。減速機3Rの構成は任意の構成とすることができる。
本実施形態にかかる車両100は、操舵角センサ11と、アクセルストロークセンサ12と、ブレーキストロークセンサ13と、ESC14と、を備える。
操舵角センサ11は、車両100に設けられた、ステアリングホイール(ハンドル)10からの操舵角を検出し、検出した操舵角を示す情報を統合コントローラ50に出力する。そして、統合コントローラ50が、操舵角センサ11により検出された操舵角に応じて、前輪1FR、1FLに転舵力を付与することで、これらの車輪を転舵させる。
アクセルストロークセンサ12は、車両100に設けられたアクセルペダルの操作量(以下、アクセル操作量と称す)を検出し、アクセル操作量を統合コントローラ50に出力する。なお、アクセル操作量とは、例えば、アクセルペダルの踏み込み量とするが、アクセルペダルの踏み込み量に制限するものではなく、アクセルに関する操作の度合いであればよい。そして、統合コントローラ50が、アクセルストロークセンサ12により検出されたアクセル操作量に応じて、駆動モータ2R、2Lを駆動させる制御を行う。
ブレーキストロークセンサ13は、車両100に設けられたブレーキペダルの操作量を検出し、ブレーキペダルの操作量を統合コントローラ50に出力する。
ESC(Electronic Stability Controller)14は、車両100の速度を制御するためのユニットとする。そして、ESC14は、(図示しない)センサにより計測された車両100の車速を、統合コントローラ50に出力する。
そして、統合コントローラ50は、各種センサ(操舵角センサ11、アクセルストロークセンサ12、及びブレーキストロークセンサ13)から入力された検出結果、駆動モータ2R、2Lから入力された車輪速、及びESC14から入力された車速に基づいて、車両100の制御を行う。
図2は、本実施形態にかかる統合コントローラ50の機能的構成を例示した図である。図2に示す統合コントローラ50内の各構成は、統合コントローラ50内の(図示しない)CPUが、(図示しない)ROM内に格納されたプログラムを実行することで実現される。
図2に示されるように、統合コントローラ50は、機能的構成として、微分処理部205と、変換処理部206と、合計トルク算出部201と、トルク差算出部202と、トルク分配部203と、旋回モーメント算出部204と、ゲイン設定部211、ゲインマップ記憶部210とを備えている。
微分処理部205は、操舵角センサ11から操舵角を入力し、入力した操舵角から微分操舵角速度を算出する。微分処理部205は、操舵角と操舵角速度とを旋回モーメント算出部204に出力する。
変換処理部206は、車輪速センサ15L、15Rから車輪速を入力し、車輪速から車速を算出する。変換処理部206は、算出した車速を、旋回モーメント算出部204に出力する。
合計トルク算出部201は、ESC14から車両100の車速と、アクセルストロークセンサ12からアクセル操作量とを入力し、車速とアクセル操作量とに基づいて、当該車両100の左右の駆動輪1RL、1RR毎に設けられた駆動モータ2R、2Lを駆動させるための合計トルクを算出する。当該合計トルクの出力を駆動モータ2R、2Lに要求することで、車両100の加速が行われる。換言すれば、合計トルクは、車両100に対する加速要求トルクといえる。
本実施形態の合計トルク算出部201は、アクセルの操作量毎に、車速と車両100の出力軸側の合計トルクとの対応関係を示したモータトルクマップ(例えば、図9参照)を記憶している。合計トルク算出部201は、当該モータトルクマップを参照することで、アクセルの操作量と、車速と、から出力軸側の合計トルクを算出し、算出した合計トルクを、トルク分配部203に出力する。
旋回モーメント算出部204は、車両100の操舵角と、操舵角に対する定常ゲインk0(第1ゲイン)と、操舵角速度と、操舵角速度に対する過渡ゲインk1(第2ゲイン)とに基づいて、車両100を旋回させるための旋回モーメントを算出する。定常ゲインk0と過渡ゲインk1とは、それぞれ車両100の車速に応じて予め定められており、ゲインマップに登録されている。このゲインマップは、ゲインマップ記憶部210に記憶されている。ここで、ゲインマップ記憶部210は、メモリ等の記憶媒体である。なお、定常ゲインk0と過渡ゲインk1とを総称する場合、制御ゲインという。
旋回モーメント算出部204は、ゲインマップ記憶部210に保存されているゲインマップを参照して、車速に応じた定常ゲインk0と過渡ゲインk1とを取得して、操舵角に定常ゲインk0を乗算した第1乗算値と、操舵角速度に過渡ゲインk1を乗算した第2乗算値とを加算して、旋回モーメントを算出する。すなわち、操舵角をδ、操舵角速度をω、旋回モーメントをMとすると、旋回モーメント算出部204は、次の(1)式で旋回モーメントMを算出する。
Figure 0006237105
ゲイン設定部211は、車速ごとに定常ゲインk0と過渡ゲインk1とを算出して、ゲインマップに設定する。図3は、本実施形態の定常ゲインk0のゲインマップの例を示す図である。図4は、本実施形態の過渡ゲインk1のゲインマップの例を示す図である。
定常ゲインk0は、図3に示すように、所定の基準速度未満の車両100の車速に対しては正の値に設定され、上記基準速度以上の車速に対しては、負の値に設定されている。そして、定常ゲインk0は、車速に対して滑らかに変化するように設定されている。ここで、正の値は、ステアリングホイール(ハンドル)10を曲げた方向にさらに曲げる方向、すなわち車両100を旋回させる方向の値である。負の値とは、ステアリングホイール(ハンドル)10を曲げた方向と逆方向、車両100の旋回をさせない方向の値である。
定常ゲインk0は、正の値が大きくなる程、車両100の回頭性、すなわち車両100の向きの変わりやすさが高くなり、負の値でかつその絶対値が大きくなる程、回頭性は低くなる一方安定性が高くなる。
ここで、基準速度は以下のように定められる。車両100が一定の車速Vで定常円旋回運動を行っている場合、車両100の重心点には遠心力が作用する。従って、車両100の前輪1FL,1FRおよび後輪1RL,1RRには、この遠心力に釣り合うコーナリングフォースが必要となり、前輪1FL,1FRおよび後輪1RL,1RRにスリップ角βが生じることになる。
スリップ角βは、横すべり角ともいい、車両100の前後方向と車両100の重心点の進行方向(すなわち、旋回円の接線方向)とのなす角度である。また、スリップ角は、車両100の前後方向から反時計回りの角度を正、車両100の前後方向から時計回りの方向の角度を負とする。
車両100の車速Vが小さい場合には、車両100の前後方向は、車両100の旋回円の外側を向き、従ってスリップ角βは正の値となる。そして、車速Vが増加するとともにスリップ角βは小さくなり、さらには負の値となって、車両100の前後方向は、車両100の旋回円の内側を向くようになる。
本実施形態では、スリップ角βが正から負に切り替わる0度となる時点の車両100の速度を基準速度Vxと呼ぶ。
このスリップ角βは、次の(2)式で示される。ここで、(2)式は、後述する横方向に関する運動方程式(9−1)式とヨー方向の運動方程式(9−2)式において、定常円運動であることから、dβ/dt=0(すなわち、sβ=0)、dγ/dt=0(すなわち、sγ=0)と置くことにより算出される。
Figure 0006237105
ここで、車両100の質量(車重)m、車速V、スリップ角β、操舵角δ、前輪のコーナーリングスティフネスKf、後輪のコーナーリングスティフネスKr、車両100の重心から前輪軸までの長さlf、車両100の重心から後輪軸までの長さlr、ヨーレートをγとする。なお、lはホイールベースであり、l=lf+lrである。
そして、基準速度Vxは、スリップ角β=0となる車速であることから、(1)式でβ=0とすることにより算出される。基準速度Vxとしては、例えば、40km/h等があげられるが、これに限定されるものではない。
ここで、本実施形態では、横G(横加速度)とヨーレート(ヨー角速度)の位相差をリアグリップ感と定義し、かかる位相差を0に近づけるように旋回制御することにより、ドライバの違和感を少なくすることができる。
図5は、本実施形態における横Gとヨーレートの位相差と、制御ゲインとの関係を示す図である。図5において、横軸は定常ゲインk0であり、縦軸は過渡ゲインk1である。また、図5では、横Gとヨーレートの位相差を等高線で示している。図5に示すように、定常ゲインk0を小さくすることで位相差を0に近づけることができる。
車速Vが小さく、スリップ角βが正で車両100の前後方向は旋回円の外側を向いている状態の間は、車両100の旋回時に生じる横Gと旋回時のヨーレートの位相は、横Gの方が先行している。このため、本実施形態では、車両100の車速が基準速度Vx未満の場合には、定常ゲインk0を正の値として回頭性を高くした状態で定常ゲインk0を低くしていき、ヨーレートの位相を進め、横Gとヨーレートの位相差を0に近づけている。
一方、車速Vが大きくなり、スリップ角βが負となって車両100の前後方向が旋回円の内側を向いた状態になると、車両100の旋回時に生じる横Gと旋回時のヨーレートの位相は、ヨーレートの方が先行する。このため、本実施形態では、車両100の車速が基準速度Vx以上となった場合には、定常ゲインk0を負の値として回頭性を低くして安定性を高めヨーレートの位相を送らせ、横Gとヨーレートの位相差を0に近づけている。
ここで、車速が基準速度Vx以上となり、定常ゲインk0を負の値として回頭性を低くなるため、ドライバはステアリングホイール10を曲げて車両100を旋回させているのにもかかわらず、車両100の向きが変わりにくくなり、ドライバは違和感を感じる。このため、本実施形態では、図4に示すように、車速が基準速度Vx以上となり定常ゲインk0が低くなった場合でも、過渡ゲインk1を正の値で車速に対して滑らかに変化するように設定され、かつ車速が基準速度Vxより大きい所定速度以上では正の所定の値に維持するように設定して、ドライバに違和感が生じることを防止している。
また、定常ゲインk0と過渡ゲインk1は、横Gが所定の加速度である0.25Gとなるまでは所定値未満に抑制されて設定される。ゲイン設定部211は、このように設定された制御ゲインをゲインマップに設定する。
図2に戻り、トルク差算出部202は、旋回モーメントに基づいて、操舵角に従って車両100を旋回させるために必要な、左右の駆動輪1RR、1RLに設けられた駆動モータ2R、2L間のトルク差を算出する。
トルク分配部203は、合計トルク算出部201から入力される合計トルクと、トルク差算出部202から入力されるトルク差とに基づいて駆動モータ2R、2Lにトルクを分配する。
このように本実施形態では、フィードバック制御ではなく、操舵角を入力して制御ゲインを用いたフィードフォワード制御で車両100の旋回制御を行っているので、ドライバの操作意図を直接反映させることができ、応答を速くすることができる。
次に、以上のように構成された本実施形態の車両100による旋回制御処理の詳細について説明する。図6は、本実施形態の旋回制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、微分処理部205は、操舵角センサ11から車両100の操舵角δを取得して、操舵角に対して微分処理を施すことにより、操舵角速度ωを算出する(ステップS11)。
次に、変換処理部206は、車輪速センサ15L,15Rから車輪速を取得し、車輪速から車両100の車速Vを算出する(ステップS12)。具体的には、変換処理部206は、車輪速Vw(rpm)から車速V(km/s)を次の(3)式で算出する。ここで、rはタイヤの有効半径(m)である。
Figure 0006237105
次に、旋回モーメント算出部204は、ゲインマップ記憶部210に保存されているゲインマップ(図3、4参照)から、ステップS12で算出した車速に対応した定常ゲインk0と過渡ゲインk1を読み取る(ステップS13)。そして、旋回モーメント算出部204は、車両100の操舵角と、定常ゲインk0および過渡ゲインk1とから車両100を旋回させるための旋回モーメントMを算出する(ステップS14)。旋回モーメント算出部204は、旋回モーメントMを、上述の(1)式で算出する。
次に、トルク差算出部202は、ステップS14で算出された旋回モーメントMから、車両100を旋回させるために必要な駆動モータ2R、2L間のトルク差を算出する(ステップS15)。図7は、本実施形態においてトルク差の算出例を説明するための図である。
図7(a)に示すように、旋回モーメントM、左側の駆動輪1RLの力FL、右側の駆動輪1RRの力FR、及び左側の駆動輪1RLと右側の駆動輪1RRの中心点間距離(以下「トレッド」という。)をdとすると、以下の(4)式が成り立つ。
Figure 0006237105
また、図7(b)に示すように、タイヤの有効半径r、左側の駆動モータ2LのトルクTL、右側の駆動モータ2RのトルクTRとすると、各トルクTL、TRは次の(5)式で示される。
Figure 0006237105
従って、(4)、(5)式から、旋回モーメントMは、次の(6)式で表される。
Figure 0006237105
ここで、TL−TRは、駆動モータ2R、2L間のトルク差を意味するため、(6)式からトルク差は(7)式で表される。すなわち、トルク差算出部202は、旋回モーメントM、タイヤの有効半径r、トレッドdを用いて(7)式から、車両100を旋回させるために必要な駆動モータ2R、2L間のトルク差を算出する。
Figure 0006237105
次に、合計トルク算出部201は、アクセル操作量と車速Vとから合計トルクを算出する(ステップS16)。ここで、合計トルクの算出手法は任意であり、公知の手法を用いることができる。そして、トルク分配部203は、ステップS16で算出された合計トルクを、ステップS15で算出されたトルク差となるように、駆動モータ2Rへのトルク、駆動モータ2Lへのトルクに配分する(ステップS17)。
そして、トルク分配部203は、配分された駆動モータ2Rへのトルクの指令を右輪側駆動回路20Rに送出し、配分された駆動モータ2Rへのトルクの指令を、左輪側駆動回路20Lに送出する。これにより、左輪側駆動モータ2Lおよび右輪側駆動モータ2Rが駆動制御され、指令のトルクで左側後輪1RL、右側後輪1RRが駆動される。
次に、制御ゲイン(定常ゲインk0と過渡ゲインk1)の算出・設定処理の詳細について説明する。図8は、本実施形態の制御ゲイン算出・設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ここで、前提として、車両100の車速が80km/hで横Gが0.25Gとなるときに、駆動モータ2R,2L間の最大トルク差となるようにする。
まず、横Gが0.25Gの旋回時において、駆動モータ2R,2L間の最大トルク差の有無によるヨーレートγと横Gの位相差の変化量を求める(ステップS31)。ここで、ステップS31の位相差の変化量の算出処理について説明する。図9は、本実施形態にかかる位相差の変化量の算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ゲイン設定部211は、モータトルクマップから、車速80km/hでの駆動モータ2R、2Lの最大トルクを算出し、さらに駆動モータ2R、2L間の最大トルク差を算出する(ステップS51)。ここで、モータトルクマップは、車速に対する駆動モータ2L.2Rでの出力軸トルク(モータトルク)の対応関係を定めたマップである。図10は、本実施形態にかかるモータトルクマップの一例を示す図である。
ここで、図10の例から、車速80km/hの時の最大のモータトルクが195Nmであったとすると、駆動モータ2R、2L間の最大トルク差は、390Nmとなる。
次に、ゲイン設定部211は、ステップS51で求めた最大トルク差から最大トルク差とするための旋回モーメントである最大旋回モーメントMを算出する(ステップS52)。具体的には、トルク差はTL−TRで示されることから、ゲイン設定部211は、ステップS51で算出した最大トルク差を(TL−TR)として、トレッドd、タイヤの有効半径rを用いて、上述した(6)式により、最大旋回モーメントMを算出する。
次に、ゲイン設定部211は、横Gが0.25Gの旋回に必要な、すなわち最大旋回モーメントに必要なヨーレートγを算出する(ステップS53)。ここで、車両100の質量(車重)をm、重力加速度をgとすると、次の(8−1)式が成立するので、ゲイン設定部211は、(8−2)式により、横Gが0.25Gの旋回に必要なヨーレートγを算出する。
Figure 0006237105
次に、ゲイン設定部211は、最大旋回モーメントMを付与した場合における車両100の操舵角δを算出する(ステップS54)。最大旋回モーメントMを付与時の操舵角δは、以下のようにして算出される。
車両100を仮想的に2輪モデルにした場合の横方向に関する運動方程式を(9−1)式に、ヨー方向の運動方程式を(9−2)式に示す。
Figure 0006237105
ここで、車重m、車速V、スリップ角β、操舵角δ、ヨーレートγ、前輪のコーナーリングスティフネスKf、後輪のコーナーリングスティフネスKr、車両100の重心から前輪軸までの長さlf、車両100の重心から後輪軸までの長さlr、ヨー慣性モーメントI、駆動モータの駆動力差による旋回モーメントM、ラプラス変換演算子sとする。
(9−1)式、(9−2)式を変形すると、操舵角δ、旋回モーメントMから、スリップ角β、ヨーレートγへの伝達関数が(10)式で得られる。
Figure 0006237105
ここで、lはホイールベースであり、l=lf+lrである。
(10)式から第2列目のγの式を抽出し、これにs=0を代入すると、ヨーレートγが次の(11)式で示される。
Figure 0006237105
そして、(11)式を変形することにより、操舵角δは次の(12)式で表される。このため、ゲイン設定部211は、最大旋回モーメントMを付与した場合における車両100の操舵角δを(12)式で算出する。
Figure 0006237105
次に、ゲイン設定部211は、車速ごとに制御ゲインを算出する(ステップS55)。旋回モーメントMは、上述した(1)式で表されるが、これを、ラプラス変換すると次の(13)式で表される。
Figure 0006237105
ゲイン設定部211は、(13)式でs=0として、ステップS52で算出した最大旋回モーメントMの値を用い、定常ゲインk0を算出する。
次に、ゲイン設定部211は、横Gとヨーレートの位相差を算出する(ステップS56)。これにより、ゲイン設定部211は、駆動モータ2R,2L間の最大トルク差の有無による位相差の変化量を求める。
図8に戻り、ステップS31で最大トルク差の有無による横Gとヨーレートの位相差の変化量が算出されたら、ゲイン設定部211は、本実施形態の旋回制御を行わない場合において、横Gとヨーレートの位相差が発生しない(すなわち、位相差=0)車速Vを求める(ステップS32)。
図11は、本実施形態における車速と、ヨーレートと横Gと時間差との関係を示す図である。図11では、駆動モータの可動範囲により、上限と下限の間で、車速に対応した目標となるヨーレートと横Gの時間差を定める。ここで、図11では、ヨーレートと横Gの位相差に相当する時間差を示している。ステップS32において、制御なし、すなわち図11におけるゲイン無しの曲線で時間差が0となる車速Vを求めると、図11における車速Bが該当する。
次に、ゲイン設定部211は、位相差が車速に対して、比例的に増加するように、各車速に対する目標位相差を決定する(ステップS33)。本実施形態では、図11において、ステップS32で求めた車速Bから、時間差が比例して増加するように、(1)の曲線に沿って位相差を定めていく。そして、ゲイン設定部211は、例えば、図5に示した、横Gとヨーレートの位相差と、制御ゲインとの関係から、車速ごとに目標位相差となる制御ゲインを決定する(ステップS34)。そして、ゲイン設定部211は、車速ごとに決定した制御ゲインをゲインマップに設定する。これにより、ゲインマップの設定が行われる。
このように本実施形態では、一般的な車両において、安定してかつ高精度に旋回制御を低コストで行うことができる。
すなわち、本実施形態では、統合コントローラ50にステアリングホイール(ハンドル)10の操舵角を入力して旋回制御を行っているので、ドライバの操作意思を直接反映した旋回制御を行うことができる。このため、本実施形態によれば、ドライバに違和感を生じさせにくく、新たなセンサの追加の必要は無いので、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態によれば、フィードフォワード制御で旋回制御を行っているので、ドライバの操作意図を直接反映させることができ、応答を速くすることができ、ドライバに違和感が生じさせることを回避することができる。
また、本実施形態では、ゲイン設定部211が制御ゲインを予め算出してゲインマップに登録しているので、旋回制御時における演算負荷を軽減することができ、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、制御ゲインを車両100の車速によって変化させて定めているので、車両100の車速に応じて変化する操縦特性に対して、車速に対して変化を抑えた操縦性を実現することができる。
また、本実施形態では、制御ゲインは、車両100の車速に対して滑らかに変化させるように設定されているので、制御ゲインの変化に対するドライバの違和感の発生を防止することができる。
また、本実施形態では、制御ゲインは、横Gとヨーレートの位相差が0に近づくように定められているので、ドライバが視覚で感じるヨーレートと、体感で感じる横Gの発生との遅れが少なく立ち上がるため、操縦に対して車両100が一体となって曲がる感じを実現することができ、ドライバに対して違和感を生じさせにくい。
特に、本実施形態では、車両100の車速が基準速度Vx未満の場合には、定常ゲインk0を正の値として回頭性を高くした状態で定常ゲインk0を低くしていき、車両100の車速が基準速度Vx以上となった場合には、定常ゲインk0を負の値として回頭性を低くすることにより、横Gとヨーレートの位相差を0に近づけている。このため、本実施形態によれば、ドライバに違和感を与えることなく、横加速度とヨーレートの位相差をなくし、安定してかつ高精度に旋回制御を行うことができる。
また、本実施形態では、車速が基準速度Vx以上となった場合、過渡ゲインk1を正の値で車速に対して滑らかに変化するように設定され、かつ車速が基準速度Vxより大きい所定速度以上では正の所定の値に維持するように設定しているので、定常ゲインk0を下げたことに起因するドライバの違和感の発生を防止することができる。
ここで、理想的には横Gとヨーレートの位相差を0とするように制御ゲインを定めることが理想的ではあるが、左右輪の駆動力差による限界も有限である。このため、本実施形態では、少なくとも横Gが0.2Gとなるまでは駆動モータの動作量が飽和しないように、制御ゲインの値が抑制して定められている。
なお、本実施形態では、制御ゲインの算出およびゲインマップへの設定を統合コントローラ50内のゲイン設定部211が行っていたが、これに限定されるものではない。例えば、制御ゲインの算出を車両100とは異なる外部装置で行い、当該外部装置が、算出された車速ごとの制御ゲインを、統合コントローラ50内のゲインマップ記憶部210のゲインマップに設定するように構成してもよい。
また、本実施形態では、旋回モーメント算出部204が変換処理部206から車輪速から算出された車速を入力して旋回モーメントを算出していたが、ESC14から車速を入力して旋回モーメントを算出するように構成してもよい。
また、本実施形態では、合計トルク算出部201がESC14から車速を入力して合計トルクを算出していたが、車輪速から算出された車速を変換処理部206から入力して合計トルクを算出するように構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 車両
201 合計トルク算出部
202 トルク差算出部
203 トルク分配部
204 旋回モーメント算出部
205 微分処理部
206 変換処理部
210 ゲインマップ記憶部
211 ゲイン設定部

Claims (5)

  1. 車両の操舵角と、前記車両の車速に応じて予め定められた前記操舵角に対する第1ゲインと、前記車両の操舵角速度と、前記車両の車速に応じて予め定められた前記操舵角速度に対する第2ゲインとに基づいて、前記車両を旋回させるための旋回モーメントを算出する旋回モーメント算出部と、
    前記旋回モーメントに基づいて、前記車両を旋回させるために必要な、左右の駆動輪毎に設けられたモータ間のトルク差を算出するトルク差算出部と、
    前記モータに要求される合計トルクと、前記トルク差とに基づいて前記モータの各々にトルクを分配する分配部と、を備え、
    前記第1ゲインおよび前記第2ゲインは、前記車両の旋回時に生じる横加速度と旋回時のヨー角速度の位相が0に近づくように設定され、
    前記第1ゲインは、所定の基準速度未満の前記車速に対しては、前記車両を旋回させる方向の値である正値に設定され、前記基準速度以上の前記車速に対しては、前記車両の旋回をしない方向の値である負値に設定され、
    前記第2ゲインは、前記車両を旋回させる方向の値である正値に設定され、基準値を超えた所定の車速に対しては、所定値に維持して設定されている、
    車両制御装置。
  2. 前記横加速度が所定の加速度となるまでは、前記第1ゲインと前記第2ゲインとを第2の所定値未満に設定されている、
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記第1ゲインは、小さい値になるに従って前記位相が0に近づくように設定されている、
    請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記旋回モーメント算出部は、前記操舵角に前記第1ゲインを乗算した第1乗算値と、前記操舵角速度に前記第2ゲインを乗算した第2乗算値とを加算して、前記旋回モーメントを算出する、
    請求項1〜のいずれか一つに記載の車両制御装置。
  5. 記憶部と、
    前記第1ゲインと前記第2ゲインとを前記車速に応じて算出して、算出された前記第1ゲインと前記第2ゲインとを前記車速に対応付けて前記記憶部に保存するゲイン設定部と、
    をさらに備えた請求項1〜のいずれか一つに記載の車両制御装置。
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