JP6155760B2 - セレクタ装置、サーバ装置および制御システム - Google Patents

セレクタ装置、サーバ装置および制御システム Download PDF

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Description

本発明は、セレクタ装置、サーバ装置および制御システムに関するものである。
近年、表示対象となるコンテンツを提供する様々なサービスが普及している。しかし、例えば、このようなサービスによって提供されるコンテンツのすべてを表示装置に表示させなくてもよい場合がある。そこで、例えば、複数のサービスそれぞれにより提供されたコンテンツの何れかを選択的に表示装置に表示させるセレクタ装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
より詳細には、このセレクタ装置は、表示装置とは遠隔に設置された操作卓への入力操作に基づいて、複数のサービスそれぞれにより提供されたコンテンツから選択したコンテンツを表示装置に表示させる。
特開2002−185850号公報
しかしながら、表示装置に表示させたいコンテンツはセレクタ装置または表示装置の位置に応じて異なる場合も想定される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、表示装置またはセレクタ装置の位置に基づいて複数のサービスそれぞれにより提供されたコンテンツの何れかを選択的に表示装置に表示させることが可能な技術を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、自装置または表示装置の位置を示す位置情報をサーバ装置に通知する通信制御部と、前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知された場合に、前記表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替える自動切り替え部と、を備える、セレクタ装置が提供される。
前記自動切り替え部は、前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知され、前記入力チャネルを切り替える旨の通知がされた場合に、前記入力チャネルを第1のチャネルから第2のチャネルに切り替えてもよい。
前記自動切り替え部は、前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替える時刻に関する情報が前記サーバ装置から通知された場合に、前記時刻に関する情報に基づいて前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替えてもよい。
また、前記セレクタ装置は、前記位置情報をGPSセンサにより取得する位置情報取得部を備えてもよい。
また、本発明のある観点によれば、セレクタ装置または表示装置の位置を示す位置情報を取得するセレクタ制御部を備え、前記セレクタ制御部は、前記位置情報を選択した場合、前記位置情報を選択した旨をコントローラに通知することにより、前記表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替えるよう前記コントローラに指示する、サーバ装置が提供される。
前記セレクタ制御部は、前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替える時刻に関する情報を前記コントローラに通知してもよい。
前記セレクタ制御部は、前記コントローラを介して前記位置情報が前記セレクタ装置から取得された場合、前記位置情報と前記コントローラのアドレスとを関連付け、前記位置情報を選択した場合、前記位置情報と関連付けられた前記コントローラのアドレスに前記位置情報を選択した旨を通知してもよい。
前記セレクタ制御部は、操作者から入力された操作情報に基づいて、前記位置情報を選択してもよい。
前記セレクタ制御部は、所定の情報を分析して得られた分析結果に基づいて、前記位置情報を選択してもよい。
前記サーバ装置は、前記セレクタ装置、前記表示装置および前記コントローラそれぞれにおける電力使用に関する情報に基づいて、前記コントローラの電力使用料金と前記入力チャネルが前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替えられた状態における前記セレクタ装置および前記表示装置の電力使用料金とを計算する料金計算部を備えてもよい。
また、本発明のある観点によれば、セレクタ装置とコントローラとを有する制御システムであって、前記セレクタ装置は、前記セレクタ装置または表示装置の位置を示す位置情報をサーバ装置に通知する通信制御部と、前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知された場合に、表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替える自動切り替え部と、を備え、前記コントローラは、前記第2のコンテンツを再生して前記第2のチャネルから入力させる再生部を備える、制御システムが提供される。
また、本発明のある観点によれば、セレクタ装置とコントローラとサーバ装置とを有する制御システムであって、前記セレクタ装置は、前記セレクタ装置または表示装置の位置を示す位置情報を前記サーバ装置に通知する通信制御部と、前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知された場合に、表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替える自動切り替え部と、を備え、前記コントローラは、前記第2のコンテンツを再生して前記第2のチャネルから入力させる再生部を備え、前記サーバ装置は、前記位置情報を取得するセレクタ制御部を備え、前記セレクタ制御部は、前記位置情報を選択した場合、前記位置情報を選択した旨を前記コントローラに通知することにより、前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替えるよう前記コントローラに指示する、制御システムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、表示装置またはセレクタ装置の位置に基づいて複数のサービスそれぞれにより提供されたコンテンツの何れかを選択的に表示装置に表示させることが可能となる。
事業者間の関係の例を示す図である。 DS事業者のシステム構成の概略を示す図である。 事業者AのDSシステムの構成例を示す図である。 事業者BのDSシステムの構成例を示す図である。 事業者CのDSシステムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る制御システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る災害対策用DSコントローラおよびコンテンツ配信サーバそれぞれの機能構成例を示す図である。 防災センタ管理端末に表示される位置情報の例を示す図である。 防災センタ管理端末における位置情報の選択画面の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置の機能構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置の外観図の例である。 本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置を側面から見た図である。 図10Dと同じ方向からセレクタ装置を見た図である。 本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置の側面図であり、入力ケーブルが接続される側から箱の内部を見た図である。 災害時に自治体等が表示する情報画面の一例である。 災害時に自治体等が表示する情報画面の一例である。 災害時に自治体等が表示する情報画面の一例である。 災害時に自治体等が表示する情報画面の一例である。 災害時に自治体等が表示する情報画面の一例である。 本発明の第1の実施形態に係る制御システムの動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態で想定する事業モデルを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御システムの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る災害対策用DSコントローラおよびコンテンツ配信サーバそれぞれの機能構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るディスプレイの構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
本明細書は、一例として、地域的な規模の大災害(例えば、津波、地震、噴火、洪水、火災、河川の氾濫、火砕流、土石流など)、テロなどにより、市民に対して的確な避難指示役務をもつ組織(国、自治体、企業、団体など)に対し、デジタルサイネージ(以下、「DS」と略す。)システムを通して視聴者(避難の必要な人)の状況(視聴者の有無、視聴者の人数など)の把握と、時間と場所に依存した避難誘導情報を伝達させるためのDSシステムの活用に関する。
従来、DSは、企業の広告または販売促進に利用されているほか、地域情報表示や環境演出などにも利用されている。特に、DSは大勢の人に広告情報を見てもらうことを目的に利用される場合には、人通りの多いところに設置されることが多く、災害時の緊急情報を不特定多数の人々に伝達するためのメディアとしても利用されている。具体的には、災害が発生した場合に、DS事業者は広告表示を一旦中止し、受信した緊急ニュース速報をDSに表示させる緊急措置を採用していた。
しかし、火災や津波といった時間と共に危険エリアが変化(遷移)する場合には、危険地域あるいは、これから危険地域に化すと予想される地域に存在する住民に対して、その場所に応じた危険度や避難情報を伝達する必要があるが、実際にはDSは避難誘導などには利用されていない。現在は災害発生時のDSの運用については、法的な規制は何もないため、各事業者の一存により情報ソースに切り替えられて運用されているからである。東日本大震災以降、特に人が多く集まる場所に設置されているDSシステムは、公共性が高く伝達効率が高いことから、特定のメディアに限定して一部の自治体とDS事業者間で災害時の利用に関する取り交わしをしているところもある。
しかし、自治体が特定のDS事業者と個別に契約する場合、避難誘導時のコンテンツのフォーマットはその特定の事業者が運用しているシステムのフォーマットになる。そのため、自治体は異なる複数のDS事業者と契約すると、異なる複数のDS事業者それぞれのフォーマットにコンテンツを変換する作業が生じる。そうなれば、各DS事業者側が分担してコンテンツの変換作業を行うにしても、災害発生時にDS事業者のコンテンツ変更担当者が作業しなくてはならない。災害発生時に、各DS事業者側の担当者の存在する場所が安全かは不明であり、表示させるコンテンツを切り替える担当者が対応可能な状態であるかということも不明である。
したがって、既存のDSシステムをそのまま活用して事業者に依存してコンテンツ配信を行う場合、緊急時のシステムとして扱うにはリスクが伴う。また、より多くの人々に地域特有の避難情報を伝達しようとすると、数が限定される大型ディスプレイだけではなく、利用可能な中型・小型のDSシステムもできるだけ多く活用し、自治体が他の事業者を介さずにコンテンツを特定地域に一斉配信することが望ましい。しかし、これを実現するには、自治体が地域に広がるDSの運営事業者と個別に契約をする手間を低減し、異なるメーカのシステムを利用するために発生する表示内容の制限を吸収し(例えば、画面の隅にテキスト形式のデータしか表示できない装置もある)、コンテンツ変換作業を低減し、担当者不在などによる伝達遅延リスクを低減する必要がある。
そこで、上記の課題を解決するために、本明細書においては、一例として、災害発生時に必要な以下の機能とビジネスモデルを実現する手法を提案する。
(A)既設のDSシステム(及び運用メカニズム)に依存せずに、遠隔地からネットワークを介して、通常時に動作するDSコントローラから災害時用に用意された別のDSコントローラに切り替える機能を提案する。
(B)(A)の切り替えを行った時刻を記録する機能を提案する。
(C)異なるDS事業者が管理する表示装置から選択した複数の表示装置を1つのグループとして扱い、当該1つのグループに同一のコンテンツを一斉配信可能にする機能を提案する。
図1は、事業者間の関係の例を示す図である。広告主100は、従来からのDSを利用する広告主を示す。DS事業者110は、DSの時間枠を販売し、広告主から依頼された広告を表示して収益を得る事業者である。事業者a(120)は、既存のDSサイネージ事業者の保有する表示装置に対して自治体等130からの指示で災害発生時にコンテンツを配信する事業者である。
図2は、DS事業者のシステム構成の概略を示している。事業者Aコンテンツ配信サーバ220は、事業者Aによって運営されるコンテンツ配信サーバである。事業者Bコンテンツ配信サーバ230は、事業者Bによって運営されるコンテンツ配信サーバである。事業者Cコンテンツ配信サーバ240は、事業者Cによって運営されるコンテンツ配信サーバである。
DS−A221は、事業者A配信サーバ220によって配信されたコンテンツ(例えば、電子広告)を表示するDS群である。DS−B231は、事業者B配信サーバ230によって配信されたコンテンツを表示するDS群である。DS−C241は、事業者C配信サーバ240によって配信されたコンテンツを表示するDS群である。
DS−A221、DS−B231、DS−C241は、それぞれ管理する業者が異なり、管理されているDSの大きさは必ずしも等しくない。しかし、事業者A配信サーバ220、事業者B配信サーバ230および事業者C配信サーバCは、一旦インターネット210を介して、コンテンツを配信する。また、DS側(DS−A221、DS−B231、DS−C241)において配信サーバ(事業者A配信サーバ220、事業者B配信サーバ230、事業者C配信サーバ240)からのデータを受け取る装置のIPアドレスとしては、可変IP及び固定IPが存在する。
図3は、事業者AのDSシステムの構成例を示している。事業者A配信サーバ410は、事業者Aのコンテンツ配信サーバである。事業者A配信サーバ310およびルータ320は、インターネット210に接続している。例えば、ファイアウォール等の機能は、事業者A配信サーバ310が有していてもよい。DSコントローラ330、340、350は、汎用PCと同等の機能を有しており、ハードウェアとしては、CPU、メモリ、記憶装置、ネットワークインタフェースを備え、OS上でアプリケーションが動作している。
インターネット210を経由して事業者A配信サーバから配信されるコンテンツは、ルータ320を経由して、DSコントローラ330、340、350の内部、あるいは、DSコントローラ330、340、350に接続された記憶装置331、341、351に蓄積される。また、DSコントローラ330、340、350は、あらかじめ決められたスケジュールにしたがって、記憶装置331、341、351からコンテンツを読み出し、ディスプレイケーブル380で接続されたディスプレイ360に表示させる。
例えば、DSコントローラ330に接続された3つのディスプレイ360は、DSコントローラ330に蓄積されている同一のコンテンツを表示し、異なるコンテンツを表示することはできない。その代わり、DSコントローラ330は、事業者A配信サーバ310からコンテンツを1回ダウンロードするだけで、当該コンテンツを3つのディスプレイ360に表示させることが可能である。
図4は、事業者BのDSシステムの構成例を示している。事業者B配信サーバ410は、事業者Bのコンテンツ配信サーバである。事業者B配信サーバ410およびルータ412は、インターネット210に接続している。ルータ412は、DSコントローラ460、LANケーブル450を経由して、ディスプレイ420、430、440に接続されている。事業者B配信サーバ410から配信されたコンテンツをDSコントローラ460の内部の記憶装置に保持し、あらかじめ定められたスケジュールにしたがって表示する。
事業者BのDSシステムと図3に示した事業者AのDSシステムとの違いは、DS−B231内のディスプレイ全部にコンテンツを表示させるためには、同一のコンテンツであっても3回ダウンロードしなければならない点である。事業者BのDSシステムと図3に示した事業者AのDSシステムとにおいて、同一のコンテンツであれば、インターネットを通してダウンロードされるデータ量は同じである。
図5は、事業者CのDSシステムの構成例を示している。事業者C配信サーバ510は、事業者Cのコンテンツ配信サーバである。事業者C配信サーバ510は、インターネット210に接続している。通信網520は、ワイヤレスの通信インフラ(携帯電話など)の公衆通信網である。DSコントローラ550は、携帯電話(3G、LTE等)や、公衆ワイヤレス通信機能を伴ったDSコントローラである。ディスプレイ530、540は、DSコントローラ550に接続された表示装置である。
事業者CのDSシステムと図3に示した事業者AのDSシステムおよび図4に示した事業者BのDSシステムとの違いは、DSコントローラ550に固定IPアドレスが割り振られていることにより、緊急時にコンテンツ配信サーバ側から直接そのDSコントローラ550にコンテンツ(緊急情報)を送り込み、PUSH型で強制的に当該コンテンツを表示させることが可能である点である。
以上に示したように、事業者毎に扱っているDSコントローラが異なり、コンテンツを表示させるために動作している制御ソフトウェアも異なっている。したがって、準備するコンテンツのデータ形式も事業者毎に異なり、同じコンテンツを複数の表示装置に表示させるには、事業者間でそれぞれのシステムに合う形式にコンテンツを変換する必要が生じる。さらに、遠隔から特定のDSコントローラにアクセスして制御する場合には、DSコントローラのIPアドレスが固定IPであるか可変IPであるかによって、アクセスするための仕組みが異なる。そのため、事業者間の異なるシステムをまたがって同一の手法でコンテンツを変更することが困難である。
図6に、本発明の第1の実施形態に係る制御システムの構成例を示す。セレクタ装置610は、少なくとも2系統の入力チャネル(第1のチャネルおよび第2のチャネル)の何れかを選択する。例えば、遠隔地からネットワーク630(インターネットなど)を介してコンテンツの入力チャネルの切り替えを可能にするために、セレクタ装置610は、DSコントローラからの信号を受けてHDMIの入力元を切り替える機能を有する。以下では、第1のチャネルの例としてHDMI661を用い、第2のチャネルの例としてHDMI662を用いて説明する。
また、本明細書では、既存のDSコントローラ670が用いられる場合を説明するが、既存のDSコントローラ670の代わりに、新規のDSコントローラが用いられてもよい。災害対策用DSコントローラ620は、災害対策時に自治体から利用されるDSコントローラであり、この上で動作するアプリケーションプログラム(プレーヤ)によって、ディスプレイ600の表示内容が制御される。なお、災害対策用DSコントローラ620の代わりに、災害対策以外の用途のDSコントローラが使用されてもよい。
既存のDSコントローラ670上で動作するプレーヤは、既設DS事業者用コンテンツ配信サーバ680からの操作が可能であり、災害対策用DSコントローラ620上のプレーヤは、アグリゲータのコンテンツ配信サーバ640を経由して自治体などの防災センタ管理端末690から操作され得る。例えば、災害対策用DSコントローラ620および既存のDSコントローラ670は、HDMI661、662を介してコンテンツ(例えば、音声と映像)を表示装置600に出力させる。
セレクタ装置610は、どちらのDSコントローラからのコンテンツをディスプレイ600に出力させるかを切り替えるセレクタであり、パラレルケーブル651または652を経由して、災害対策用DSコントローラ620または既存のDSコントローラ670から送られる信号により、遠隔地から(例えば、災害発生時に)切り替えを行う。
また、セレクタ装置610には、手動で切り替えを可能にするつまみがついており、手動で切り替えを行った際には、遠隔地からの切り替えは実行できなくてもよい。ネットワーク630は、インターネットなどのネットワークである。ライン691および692は、ネットワーク630と接続するインフラであるが、有線LANまたは無線LAN(3G、LTEなど)の場合もある。例えば、ディスプレイ600、セレクタ装置610および災害対策用DSコントローラ620それぞれには、電源617から電力が供給される。
コンテンツ配信サーバ640は、防災センタが利用するサーバである。防災センタ管理端末690は、防災センタ内の管理端末であり、コンテンツ配信サーバ640に指示を出し、災害対策用DSコントローラ620に避難誘導コンテンツを配信する。なお、避難誘導コンテンツの代わりに他のコンテンツが配信されてもよい。
図7に、本発明の第1の実施形態に係る災害対策用DSコントローラ620およびコンテンツ配信サーバ640それぞれの機能構成例を示す図である。災害対策用DSコントローラ620は、OS129の上で動作する機能ブロック(再生部121)を備える。また、コンテンツ配信サーバ640は、OS129の上で動作する機能ブロック(コンテンツ配信部131、セレクタ制御部134、DSコントローラ制御部135および料金計算部136)を備える。
再生部121は、コンテンツ配信サーバ640のコンテンツ配信部131からネットワーク128を介して配信されたコンテンツを再生してHDMI662からセレクタ装置610にコンテンツを入力させる。HDMI662からセレクタ装置610に入力されたコンテンツは、セレクタ装置610により表示装置600に表示される。
その他、災害対策用DSコントローラ620は、DSコントローラ620上で動作するソフトウェア全体の起動終了や、ステータスを確認するための管理ソフトウェアを実行する。具体的には、管理ソフトウェアの機能により、DSコントローラ制御部135からの指示に従ったアクションが実行される。
セレクタ制御部134は、セレクタ装置610からセレクタ装置610の位置を示す位置情報を取得する。なお、セレクタ装置610の位置の代わりに、表示装置600の位置が取得されてもよい。セレクタ制御部134は、取得した位置情報を選択した場合、位置情報を選択した旨を災害対策用DSコントローラ620に通知することにより、ディスプレイ600に表示させるコンテンツの入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替えるよう災害対策用DSコントローラ620に指示する。
災害対策用DSコントローラ620は、セレクタ制御部134からの指示に従って、ディスプレイ600に表示させるコンテンツの入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替える。ここで、セレクタ制御部134による位置情報の選択の手法は特に限定されない。例えば、セレクタ制御部134は、防災センタ管理端末690に入力された操作情報に基づいて、位置情報を選択してもよい。
例えば、図8に示すように、セレクタ制御部134は、防災センタ管理端末690に位置情報を表示させ、図9に示すように、領域を選択する操作が防災センタ管理端末690に入力された場合に、その領域内に含まれる位置情報を選択してもよい。図9には、選択された位置情報が「配信先DS」として示されている。あるいは、セレクタ制御部134は、所定の情報(例えば、災害が起こっている地域に関する情報など)を分析して得られた分析結果に基づいて、位置情報を選択してもよい。
セレクタ制御部134によって通知される情報は、セレクタ装置610の位置情報に限定されない。例えば、セレクタ制御部134は、入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替える時刻に関する情報を災害対策用DSコントローラ620に通知してもよい。入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替える時刻に関する情報は、入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替える時刻自体であってもよいし、入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替える時刻を指定するための何らかの情報であってもよい。
セレクタ制御部134は、災害対策用DSコントローラ620を介して位置情報がセレクタ装置610から取得された場合、その位置情報と災害対策用DSコントローラ620のアドレスとを関連付ける。また、セレクタ制御部134は、位置情報を選択した場合、位置情報と関連付けられた災害対策用DSコントローラ620のアドレスに位置情報を選択した旨を通知すればよい。災害対策用DSコントローラ620のアドレスは、IPアドレスであってもよい。
料金計算部136は、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおける電力使用に関する情報に基づいて、災害対策用DSコントローラ620の電力使用料金(以下、電力使用料金C620とも言う。)と入力チャネルがHDMI661からHDMI662に切り替えられた状態におけるセレクタ装置610およびディスプレイ600の電力使用料金とを計算する。これらの電力使用料金は、防災センタ側が負担するのがよいと考えられるため、DS事業者に対して防災センタ側が支払うべき料金として利用され得る。
以下、災害対策用DSコントローラ620の電力使用料金を「電力使用料金C620」とする。また、入力チャネルがHDMI661からHDMI662に切り替えられた状態におけるセレクタ装置610の電力使用料金を「電力使用料金C610」とし、入力チャネルがHDMI661からHDMI662に切り替えられた状態におけるディスプレイ600の電力使用料金を「電力使用料金C600」とする。
例えば、料金計算部136は、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおいて電力が使用された地域に応じて、「電力使用料金C620」、「電力使用料金C610」および「電力使用料金C600」が計算されてもよい。また、例えば、料金計算部136は、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおいて電力が使用された時間に基づいて、「電力使用料金C620」、「電力使用料金C610」および「電力使用料金C600」を計算してもよい。
例えば、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおいて電力が使用された時間の長さに応じて、「電力使用料金C620」、「電力使用料金C610」および「電力使用料金C600」が計算されてもよいし、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおいて電力が使用された時間帯に応じて「電力使用料金C620」、「電力使用料金C610」および「電力使用料金C600」が計算されてもよい。
例えば、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおいて電力が使用された時間は、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれと電源617との間を流れる電流を計測することにより把握され得る。しかし、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおいて電力が使用される時間は、あらかじめ定められていてもよい。その場合には、電流は計測されなくてもよい。
また、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれと電源617との間を流れる電流値が計測された場合には、セレクタ装置610、ディスプレイ600および災害対策用DSコントローラ620それぞれにおいて電力使用時に計測された電流値と電圧値との乗算により得られた消費電力量に応じて、「電力使用料金C620」、「電力使用料金C610」および「電力使用料金C600」が計算されてもよい。
図10Aは、本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置610の概略構成を示している。HDMIケーブル661とパラレルケーブル651は、既存のDSコントローラ670に接続されており、HDMIケーブル662とパラレルケーブル652は、災害対策用DSコントローラ620に接続されている。HDMI661、662は、既存のDSコントローラ670、災害対策用DSコントローラ620から、コンテンツ(例えば、映像と音声)をディスプレイに送るためのケーブルであり、セレクタ装置610の入力ソースとなっている。通常時は既存のDSコントローラ670がディスプレイに接続され、災害時には災害対策用DSコントローラ620がディスプレイに接続される。
図10Bに、本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置610の機能構成例を示す。位置情報取得部611は、セレクタ装置610の位置を示す位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部611は、GPS(Global Positioning System)センサにより構成されており、位置情報を取得することが可能であってもよい。しかし、位置情報取得部611は、他の手法によって位置情報を取得してもよい。
通信制御部612は、例えば、災害対策用DSコントローラ620および既存のDSコントローラ670とセレクタ装置610とがパラレルインタフェースで接続された場合に通信制御を行う。また、通信制御部612は、例えば、災害対策用DSコントローラ620および既存のDSコントローラ670とセレクタ装置610とがUSBインタフェースで接続する場合には、USBインタフェースを経由して災害対策用DSコントローラ620および既存のDSコントローラ670とセレクタ装置610との間の通信制御を行う。
例えば、通信制御部612は、位置情報取得部611によって取得された位置情報をコンテンツ配信サーバ640に通知する。例えば、通信制御部612は、コンテンツ配信サーバ640から災害対策用DSコントローラ620を経由して、コマンドが送られた場合に、そのコマンドに対する応答として、位置情報をコンテンツ配信サーバ640に通知してもよい。
データ処理部613は、通信制御部612により受け取られたコマンドを解釈する。データ処理部613は、通信制御部612により受け取られたコマンドが自動切り替えコマンドであった場合には、自動切り替え部614を呼び出し、ライン750の先に繋がるディスプレイに表示させるコンテンツの入力チャネルを、HDMI661、662のどちらかに切り替えるように指示する。
自動切り替え部614は、位置情報を選択した旨がコンテンツ配信サーバ640から通知された場合に、ディスプレイに表示させるコンテンツの入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替える。自動切り替え部614は、位置情報を選択した旨がコンテンツ配信サーバ640から通知され、入力チャネルを切り替える旨の通知がされた場合に、ディスプレイに表示させるコンテンツの入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替えてもよい。例えば、自動切り替え部614は、入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替える時刻に関する情報がコンテンツ配信サーバ640から通知された場合に、この時刻に関する情報に基づいて入力チャネルをHDMI661からHDMI662に切り替えてもよい。
手動切り替え部615は、物理的に手動でディスプレイを選択することにより、切り替えを行う。記憶部616は、例えば、マイクロSDカード型記憶媒体であり、手動切り替え部615または自動切り替え部614の切り替え機能が実行された場合に、切り替えた時間、HDMI661、662のどちらに切り替えたのかを記録する。例えば、通信制御部612は、コンテンツ配信サーバ640から災害対策用DSコントローラ620を経由して、コマンドが送られた場合に、そのコマンドに対する応答として、616に記録した情報をコンテンツ配信サーバ640に通知してもよい。
セレクタ装置610の内部には切り替えスイッチ760があり、入力チャネルを手動で切り替える場合には、回転軸Cを軸に接点棒773を回転させて、接点Aまたは接点Bに接続することにより、入力チャネルを選択することができる。セレクタ装置610は、接点棒773が入力チャネルAに接している場合には、既存のDSコントローラ670からのコンテンツ(例えば、映像、音声)を出力し、接点Bに接している場合には、災害対策用DSコントローラ620からのコンテンツ(例えば、映像、音声)を出力する。
図10Cは、本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置610の外観図の例である。つまみ770は、手動で入力チャネルを選択するためのつまみであり、セレクタ装置610は、操作者がつまみ770を押して回転させて「DS1」に向けると、箱の中で物理的に接続されたHDMI661からのコンテンツ(例えば、映像と音声)をライン750に流す。また、セレクタ装置610は、操作者がつまみ770を逆に回転させて「DS2」を選択すれば、物理的に接点棒773がHDMI662の線に接続され、災害対策用DSコントローラ620のコンテンツ(例えば、映像と音声)をライン750に出力する。つまみ770を図中の「SW」の位置にセットしておくと、電気的に接点棒773を制御可能な状態になると同時に、災害対策用DSコントローラ620および既存のDSコントローラ670のどちらかから、パラレルケーブル651、652を経由して信号がセレクタ装置610によって受信されない限りは、どちらの入力チャネルも選択されていない状態になる。
LEDランプ618は、パラレルケーブル651、652経由の外部信号により入力チャネルが切り替わった場合に、現在どちらの入力チャネルが選択されているのか、箱の表面に表示するものである。接点棒773がどちらも選択していない場合には、真ん中のランプだけが点灯し、HDMI661が選択されている場合には、上側のランプだけが点灯し、HDMI662が選択されている場合には、下側のランプのみが点灯する。
図10Dは、セレクタ装置610を側面から見た図であり、つまみ770は手動で入力チャネルを選択するためのつまみである。
図10Eは、図10Dと同じ方向からセレクタ装置610を見た図であり、箱の中を示している。板772は、つまみ770を上部から押した場合にコイル771を圧縮するための円盤上の板であり、つまみ770の軸と接続し固定されている。稼働部774は、つまみ770を押された際に接点棒773を挟み込む稼働部であって、つまみ770を左に回した際に、稼働レールの役割をする板762の形状に沿って稼働し、接点棒773を挟んだまま、ストッパとなるへこみの部分で止まり、手を離すとコイル771により上方に押し上げられるため、動かないようにロックされる。
この際、接点棒773は、稼働部774にやや挟まれた状態で接点A(781)に接して固定される。また、反対に右側に回す場合にも同様の効果を発揮するレールが付いている。ライン764は、HDMIの線であり、接点棒773の入力選択を受けて外部出力750に接続されている線である。軸767は、接点棒773を回転させるための軸である。回路基板763(766)には、ボタン電池、及びマイクロSDカード搭載されている。接点781は、HDMI661と繋がっており、接点782は、HDMI662と繋がっている。電流の流れる方向によって、電磁誘導により接点棒が接点781または782に引き寄せられる。
接点棒773は、接点781、782に引き寄せられる機能を有している。接点棒773は、接点781、782に接続した際には、HDMIで供給される線がすべて繋がった状態になる。図10Fは、本発明の第1の実施形態に係るセレクタ装置610の側面図であり、入力ケーブルが接続される側から箱の内部を見た図である。
図11Aは、災害時に自治体等が表示する情報画面の一例である。図11Aに示すように、画面の一部に情報提供元名を表示するフレームを使用して情報の更新を行ってもよい。また、図11Bおよび図11Cに示したように、周囲に災害が発生したときに自治体の避難誘導役務を持つ組織からの情報が表示されるディスプレイであることを示すマークを、ディスプレイの外側に付けてもよい。図11D、図11Eに示したように、当該マークをディスプレイの外枠の色、文字列で表してもよい。
図12に、本発明の第1の実施形態に係る制御システムの動作例を示すフローチャートを示す。例えば、各DS事業者110と自治体等130とは、事前に協議の上、DSコントローラの切り替えタイミングについて契約で決めておくこととし、ここでの動作の説明においては、災害発生時にDSを利用する際の流れを示す。
はじめに、防災センタ管理端末690内のネットワークに接続された端末から災害対策用DSコントローラ620を経由して、セレクタ装置610に現在の位置情報を問い合わせる(ステップS11)。位置情報が正常に表示されれば、その地域のDSが正常に動作していることを確認することができる。図8には、各設置場所のDSが正常動作していることを認識し、管理事業者別に色分けされて表示された状態が示されている。
次に、当該端末は、避難情報を展開するエリアを画面上で選択する(ステップS12)。コンテンツ配信サーバ640は、選択された領域内のDSに備え付けられているDSコントローラに対して、既に起動されているプログラムがある場合には停止させ、コンテンツを表示するプレーヤを起動させる。また、コンテンツ配信サーバ640から災害対策用DSコントローラ620にコンテンツを送付し、そのコンテンツをプレーヤで再生することを災害対策用DSコントローラ620に指示する(ステップS13)。
コンテンツ配信サーバ640は、正常にコンテンツ再生が開始されたことが確認できた場合には、災害対策用DSコントローラ620に切り替えコマンド送付指示を行い、災害対策用DSコントローラ620は、セレクタ装置610に切り替えコマンドを送信する(ステップS14)。セレクタ装置610は、災害対策用DSコントローラ620からの切り替えコマンドに従って、入力チャネルの切り替えを実行する。
入力チャネルの切り替え完了後、セレクタ装置610に保存された切り替え時刻は、コンテンツ配信サーバ640に送信され、コンテンツ配信サーバ640において履歴として保存されてもよい(ステップS15)。
[効果]
(1)セレクタ装置610を利用することによって、遠隔地に、且つ複数あり、異なる事業運営者によって運営されていた電子広告用ディスプレイを、既存の各事業者のDSシステムに何の変更も加えることなく、「他の特定組織」が運用するコンテンツ配信サーバから、一斉に同一のコンテンツを配信し、異なる事業者のDSシステムのディスプレイにコンテンツを表示させることが可能になる。
(2)(1)の切り替えを行った際に、切り替え時刻をセレクタ装置610の記録媒体に保存することで、DS事業者側が「他の特定組織」に自社の管理するディスプレイが使用された時間(つまり、広告ができなかった時間)を把握することが可能になり、「他の特定組織」からの利用時間申告と突き合わせるための証拠データとして使用することができる。
[第2の実施形態]
図13に、本発明の第2の実施形態で想定する事業モデルを示す。図13に示した例は、基本的には図1に示した例と同一であるが、事業者aは、図1ではコンテンツ配信事業者であるが、図13に示した例では、事業者aは、DS事業者からディスプレイをあらかじめ借用し、災害時にディスプレイを使う契約を取り付ける役割と、自治体等130が利用するコンテンツ配信サーバを運営する役割とを担う。
図14は、本発明の第2の実施形態に係る制御システムの構成例を示す。図14に示した例は、基本的には図6に示した例と同一であるが、図14に示した例では、カメラ621が加えられている。カメラ621は、災害対策用DSコントローラ620にUSBインタフェースで接続されているWebカメラであって、ディスプレイ600の近傍にあり、ディスプレイ600の前にいる視聴者を撮影可能である。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る災害対策用DSコントローラ620およびコンテンツ配信サーバ640それぞれの機能構成例を示す図である。図15に示した例は、基本的には図7に示した例と同一であるが、災害対策用DSコントローラ620がライブ映像配信部122と広告効果計測部123とを備える点、コンテンツ配信サーバ640がライブ映像表示制御部132と計測データ表示制御部133とを備える点が異なる。
広告効果計測部123は、カメラ621から読み込んだ画像(ライブ映像)を解析し、画像に映った視聴者の人数や、年齢性別などといった広告効果を計測する。広告効果計測部123は、ネットワーク128を経由して広告効果を計測データ表示制御部133に出力する。ライブ映像配信部122は、カメラ621から読み込んだ画像を圧縮してネットワーク128を経由してライブ映像表示制御部132に出力する。
ライブ映像表示制御部132は、画像が表示されるように制御する。例えば、ライブ映像表示制御部132および計測データ表示制御部133は、入力されたデータをローカルな管理画面に表示させてもよいし、ネットワーク経由で他の管理端末に表示させてもよい。
本発明の第2の実施形態に係る制御システムの動作についてさらに説明を続ける。事業者a(120)は、自治体等130の避難誘導役務に付く組織と契約し、あらかじめ利用可能な表示装置と災害時に切り替える手続きなどは別途決められているものとして説明する。既存のDSコントローラ670は、既設DS事業者用コンテンツ配信サーバ680から配信されるコンテンツを再生してディスプレイ600に出力させている。
また、災害対策用DSコントローラ620においては、広告効果計測部123が起動しており、計測した視聴人数、時間、視聴者の年齢、性別などといった広告効果をローカルの記憶装置に記録している。災害対策用DSコントローラ620は、定期的にコンテンツ配信サーバ640に広告効果を送信し、計測データ表示制御部133を経由して管理される。
災害が発生した場合、DSコントローラ制御部135は、広告効果計測部123を停止してプレーヤを起動させ、コンテンツ配信部131は、避難誘導コンテンツを災害対策用DSコントローラ620に配信し、再生部121は、避難誘導コンテンツを再生して表示させる。
プレーヤが正常に稼働後、セレクタ制御部134は、災害対策用DSコントローラ620を介してセレクタ装置610に切り替えコマンドを送り、入力チャネルの切り替えを実行させる。ここまでの動作はプログラムとして記憶させておくことも可能であり、サーバの管理画面からネットワークを経由して災害対策用DSコントローラ620にアクセスして実行することも可能である。
災害発生時の避難誘導コンテンツの配信を終わらせる場合には、コンテンツ配信サーバ640は、災害対策用DSコントローラ620に繋がったHDMI661から、既存のDSコントローラ670に繋がったHDMI662に入力チャネルを切り替えさせる。また、コンテンツ配信サーバ640は、災害対策用DSコントローラ620のライブ映像配信部122を終了させ、広告効果計測部123を起動し、通常運用に戻る。
図16は、本発明の第2の実施形態に係るディスプレイの構成例を示す図である。図16に示すように、ディスプレイには、カメラ621が設置される。また、ディスプレイには、災害発生時に自治体が避難誘導用に利用するマークが付けられていてもよい。図16に示した例では、説明書き980がマークの例としてディスプレイに付けられている。
[効果]
(1)第1の実施形態に加えて、カメラを用いて防災センタ(自治体)側が、各DS設置場所近辺の状況を映像でより正確に把握可能になる。
(2)第1の実施形態の効果に加えて、通常利用されない災害対策用のDSコントローラを有効に活用することができる。
(3)(1)(2)のように2者(DS事業者110と自治体等130)の双方のために災害対策用DSコントローラ620を使う手法を、事業者a(120)がサービスとして実施することにより、DS事業者110と自治体等130自身の投資リスクを軽減することができる。
[変形例の説明]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記した各装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成され、記憶部により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、上記した各装置は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
121 再生部
122 ライブ映像配信部
123 広告効果計測部
131 コンテンツ配信部
132 ライブ映像表示制御部
133 計測データ表示制御部
134 セレクタ制御部
135 DSコントローラ制御部
136 料金計算部
600 ディスプレイ
610 セレクタ装置
611 位置情報取得部
612 通信制御部
613 データ処理部
614 自動切り替え部
615 手動切り替え部
616 記憶部
620 災害対策用DSコントローラ
621 カメラ
630 ネットワーク
640 コンテンツ配信サーバ
670 既存のDSコントローラ
680 既設DS事業者用コンテンツ配信サーバ


Claims (12)

  1. 自装置または表示装置の位置を示す位置情報をサーバ装置に通知する通信制御部と、
    前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知された場合に、前記表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替える自動切り替え部と、
    を備える、セレクタ装置。
  2. 前記自動切り替え部は、前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知され、前記入力チャネルを切り替える旨の通知がされた場合に、前記入力チャネルを第1のチャネルから第2のチャネルに切り替える、
    請求項1に記載のセレクタ装置。
  3. 前記自動切り替え部は、前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替える時刻に関する情報が前記サーバ装置から通知された場合に、前記時刻に関する情報に基づいて前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替える、
    請求項1に記載のセレクタ装置。
  4. 前記セレクタ装置は、
    前記位置情報をGPSセンサにより取得する位置情報取得部を備える、
    請求項1に記載のセレクタ装置。
  5. セレクタ装置または表示装置の位置を示す位置情報を取得するセレクタ制御部を備え、
    前記セレクタ制御部は、前記位置情報を選択した場合、前記位置情報を選択した旨をコントローラに通知することにより、前記表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替えるよう前記コントローラに指示する、
    サーバ装置。
  6. 前記セレクタ制御部は、前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替える時刻に関する情報を前記コントローラに通知する、
    請求項に記載のサーバ装置。
  7. 前記セレクタ制御部は、前記コントローラを介して前記位置情報が前記セレクタ装置から取得された場合、前記位置情報と前記コントローラのアドレスとを関連付け、前記位置情報を選択した場合、前記位置情報と関連付けられた前記コントローラのアドレスに前記位置情報を選択した旨を通知する、
    請求項に記載のサーバ装置。
  8. 前記セレクタ制御部は、操作者から入力された操作情報に基づいて、前記位置情報を選択する、
    請求項に記載のサーバ装置。
  9. 前記セレクタ制御部は、所定の情報を分析して得られた分析結果に基づいて、前記位置情報を選択する、
    請求項に記載のサーバ装置。
  10. 前記サーバ装置は、
    前記セレクタ装置、前記表示装置および前記コントローラそれぞれにおける電力使用に関する情報に基づいて、前記コントローラの電力使用料金と前記入力チャネルが前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替えられた状態における前記セレクタ装置および前記表示装置の電力使用料金とを計算する料金計算部を備える、
    請求項に記載のサーバ装置。
  11. セレクタ装置とコントローラとを有する制御システムであって、
    前記セレクタ装置は、
    前記セレクタ装置または表示装置の位置を示す位置情報をサーバ装置に通知する通信制御部と、
    前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知された場合に、表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替える自動切り替え部と、を備え、
    前記コントローラは、
    前記第2のコンテンツを再生して前記第2のチャネルから入力させる再生部を備える、
    制御システム。
  12. セレクタ装置とコントローラとサーバ装置とを有する制御システムであって、
    前記セレクタ装置は、
    前記セレクタ装置または表示装置の位置を示す位置情報を前記サーバ装置に通知する通信制御部と、
    前記位置情報を選択した旨が前記サーバ装置から通知された場合に、表示装置に表示させるコンテンツの入力チャネルを、第1のコンテンツ配信サーバから配信される第1のコンテンツを入力する第1のチャネルから、第2のコンテンツ配信サーバから配信される第2のコンテンツを入力する第2のチャネルに切り替える自動切り替え部と、を備え、
    前記コントローラは、
    前記第2のコンテンツを再生して前記第2のチャネルから入力させる再生部を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記位置情報を取得するセレクタ制御部を備え、
    前記セレクタ制御部は、前記位置情報を選択した場合、前記位置情報を選択した旨を前記コントローラに通知することにより、前記入力チャネルを前記第1のチャネルから前記第2のチャネルに切り替えるよう前記コントローラに指示する、制御システム。
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