JP3597442B2 - 緊急情報配信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子的に配信される掲示情報、広告などを表示する装置に利用する。本発明は地域を限定した緊急情報の伝達技術に関する。
【0002】
【従来技術】
広告、CMを表示するディスプレイを有した表示装置が街角、店先、駅などに設置され、屋外で人々に情報を伝達している。これらの表示装置は、電子的な広告データを入力するフロッピードライブなどの入力装置と、この入力装置から入力された広告データを記憶しておく記憶媒体とを有し、記憶媒体から広告データを取り出し表示部に広告を表示しているもの、あるいは、入力装置や記憶媒体を有せず、表示部がネットワークで繋がっており、外部のサーバからネットワークを通して広告データが配信され、表示部でその広告データを表示するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
洪水、地震等の災害情報では、避難情報など地域ごとに異なる情報を即座に伝達する必要がある。例えば、洪水、地震等の災害の種類により災害情報の配信地域の区分が異なる。さらに、同じ洪水でも河川からの距離で情報の内容が異なる。このような要求に対し、テレビ放送、ラジオ放送では、情報の伝達地域が広域であり、地域毎に異なる情報を伝達するためには適当ではない。
【0004】
したがって、上述した街角、店先、駅などに設置された表示装置のように、設置場所があらかじめわかっており、限定した地域に情報を伝達することができる情報伝達手段を用いて、その地域にそれぞれ対応した災害情報を地方自治体などの手により伝達することが望まれる。
【0005】
しかしながら、上述の入力装置と記憶装置が一体化している表示装置では、緊急事態が生じた場合に、個々の端末にその緊急情報を入力し表示させるのは困難である。また、従来のネットワークを使って広告データを配信しているシステムでは、あらかじめ用意したデータのみを配信することを前提に作られており、緊急事態が生じたときに、その情報をタイムリーに流すことは難しい。
【0006】
本発明は、このような背景に行われたものであって、限定した地域に適切な情報をタイムリーに伝達することができる緊急情報配信装置、緊急情報提供装置、表示装置を提供することを目的とする。本発明は、平常時は広告塔としての役割を果たすことができる緊急情報配信装置、緊急情報提供装置、表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、地域情報配信者から災害情報等の緊急情報を受け、屋外、屋内に設置された表示装置に、緊急情報を配信する手段である配信センタを有することを特徴とする。
【0008】
平常時には、広告やCMの配信元である広域情報発信者から広告データが配信センタに送信され、あらかじめ設定されたスケジュールに基づき表示装置に配信される。災害発生時には、配信センタは、配信地域を特定し、広告データの配信を中断し、地域情報配信者から送信される緊急情報データを配信地域内の表示装置に配信する。
【0009】
すなわち、広告やCMの配信元である広域情報発信者から広告データが配信センタを通じて表示装置に配信されている状況下で、配信センタに地域情報配信者から緊急情報データの配信要請があった場合には、配信センタで緊急情報データのデータ情報として配信元情報、属性コード、地域コードを用いて、緊急情報を配信すべき地域を決定し、その地域に設置されている表示装置の位置を抽出し、広告データの配信に割り込んで緊急情報データを適切に表示装置に配信する。
【0010】
例えば、火山の活動情報と洪水の情報を配信する可能性のある地域では、情報の配信地域区分はおのずと異なる。このように、災害情報を配信する場合には、地域ごとに内容、詳細度が異なる情報をそれが必要となる地域に適切に配信することが必要になる。
【0011】
本発明では、これを解決するために、あらかじめ地域情報配信者が緊急情報の内容を表す属性コードと、地域情報配信者が担当する地域を緊急情報の内容ごとにどのように区分するかを地域区分データとして配信センタに登録しておき、災害が生じ緊急情報を配信する必要が発生したときには、地域情報配信者側は緊急情報データであることを示す属性コードを入力し、配信センタに登録した地域区分データを参照しながら緊急情報を配信する地域コードを指定することで、該当する地域に設置された表示装置に必要な緊急情報が配信センタを介して配信可能となる。すなわち、配信センタには、表示装置の位置情報が登録され、配信地域に設置された表示装置を抽出して緊急情報を配信する。
【0012】
このように、地域情報配信者は、緊急情報データに、属性コード、地域コードなどのデータ情報を付加し、配信センタに送ることで、配信センタは、前記データ情報を用いて表示装置に適切に配信を行う。
【0013】
地域に特化した災害情報を配信可能とするため、広告を配信する広域情報配信者、地域自治体を代表とする地域情報配信者、表示装置がそれぞれネットワークで配信センタと繋がっていることが望ましい。
【0014】
ここでネットワークとはインターネットに代表され、配信センタと広域情報配信者、地域情報配信者、表示装置は容易に接続が可能である。
【0015】
表示装置は、バックアップ用バッテリ等による停電補償手段と、低消費電力であり薄型の液晶表示部とを有しており、災害時の停電状態に緊急情報データの表示が可能であり、また室外、室内共に設置が容易であることが望ましい。また、表示装置の設置運用を容易にするため、通常は広域情報配信者からの広告が表示されており、緊急情報データの配信は、広告費により安価もしくは無料に配信することを可能とすることができる。
【0016】
すなわち、本発明の第一の観点は緊急情報配信装置であって、本発明の特徴とするところは、非緊急情報データおよびまたは緊急情報データを当該データの表示を行う表示装置にネットワークを介して配信する手段を備え、この配信する手段は、前記緊急情報データが到来したときには前記非緊急情報データの配信中であっても当該緊急情報データの配信を行う手段を備えたところにある。
【0017】
前記緊急情報データの配信を行う手段は、前記緊急情報データが到来したときには前記非緊急情報データの配信を中断して前記緊急情報データの配信を行う手段を備えることが望ましい。
【0018】
前記緊急情報データには、配信地域を特定する識別符号が付与され、前記緊急情報データの配信を行う手段には、当該識別符号に対応する地域の情報が格納されたデータベースが設けられ、前記緊急情報データが到来したときにはこのデータベースを参照し当該識別符号に対応する地域に属する前記表示装置に当該データを配信する手段を備えることが望ましい。
【0019】
前記緊急情報データには、緊急度を示す識別符号が付与され、前記緊急情報データの配信を行う手段は、既配信の緊急情報データの緊急度と未配信の緊急情報データの緊急度とを比較し未配信の緊急情報データの緊急度が既配信の緊急情報データの緊急度以上の場合には未配信の緊急情報データを配信し未配信の緊急情報データの緊急度が既配信の緊急情報データの緊急度よりも低い場合には既配信の緊急情報データの情報を当該データの提供元に通知する手段を備えることが望ましい。
【0020】
本発明の第二の観点は、緊急情報提供装置であって、入力されたデータに当該データが緊急情報データであることを示す識別符号を付与する手段と、当該緊急情報データに緊急度を示す識別符号を付与する手段と、当該緊急情報データに配信地域を示す識別符号を付与する手段とを備えたことを特徴とする。さらに、緊急情報データの配信状況を監視する手段を備えることが望ましい。
【0021】
本発明の第三の観点は、配信されたデータが緊急情報データであるか否かを判定する手段と、この判定結果にしたがって配信されたデータが緊急情報データであるときには当該データ内容を現在表示中の情報に優先して表示する手段とを備えたことを特徴とする表示装置である。
【0022】
前記優先して表示する手段は、前記緊急情報データが文字データであるときには現在表示中の情報の一部に当該文字データを割り込み表示する手段を備えることが望ましい。
【0023】
この表示装置は、バックアップ用バッテリ等による停電補償手段と、低消費電力であり薄型の液晶表示部とを備えることが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明実施例の緊急情報配信装置の構成を図1ないし図3および図13を参照して説明する。図1は本発明実施例の緊急情報配信装置のブロック構成図である。図2はデータ構成を示す図である。図3は緊急情報提供装置のブロック構成図である。図13は表示装置としてのクライアント端末のブロック構成図である。
【0025】
本発明は、緊急情報配信装置であって、本発明の特徴とするところは、図1に示すように、非緊急情報データである広告データ108およびまたは緊急情報データ109を当該データの表示を行うクライアント端末110にネットワークを介して配信する手段としての配信センタ1を備え、この配信センタ1は、前記緊急情報データが到来したときには広告データ108の配信中であっても当該緊急情報データ109の配信を行う手段としての緊急情報配信制御部103を備えたところにある。
【0026】
緊急情報配信制御部103は、緊急情報データ109が到来したときには広告データ108の配信を中断して緊急情報データ109の配信を行う。
【0027】
また、緊急情報データ109には、図2に示すように、配信地域を特定する識別符号としての地域コードが付与され、緊急情報配信制御部103には、当該地域コードに対応する地域の情報が格納された地域情報データベース106が設けられ、緊急情報データ109が到来したときにはこの地域情報データベース106を参照し当該地域コードに対応する地域に属するクライアント端末110に当該データを配信する。
【0028】
また、緊急情報データ109には、緊急度を示す識別符号が付与され、緊急情報配信制御部103は、既配信の緊急情報データ109の緊急度と未配信の緊急情報データ109の緊急度とを比較し未配信の緊急情報データ109の緊急度が既配信の緊急情報データ109の緊急度以上の場合には未配信の緊急情報データ109を配信し未配信の緊急情報データ109の緊急度が既配信の緊急情報データ109の緊急度よりも低い場合には既配信の緊急情報データ109の情報を当該データの提供元に通知する。
【0029】
図3に示すように、緊急情報提供装置2は、入力されたデータに当該データが緊急情報データ109であることを示す識別符号である属性コードおよび当該緊急情報データ109に緊急度を示す識別符号および当該緊急情報データ109に配信地域を示す識別符号である地域コードをそれぞれ付与する手段であるデータ入力部202を備えている。さらに、緊急情報データ109の配信状況を監視する手段であるデータ管理部203および表示部204を備えている。
【0030】
図13に示すように、表示装置としてのクライアント端末110は、配信されたデータが緊急情報データ109であるか否かを判定し、この判定結果にしたがって配信されたデータが緊急情報データ109であるときには当該データ内容を現在表示中の情報に優先して表示する手段である制御部402を備えている。さらに、制御部402は、緊急情報データ109が文字データであるときには現在表示中の情報の一部に当該文字データを割り込み表示する。クライアント端末110は、低消費電力であり薄型の液晶表示部を備えている。
【0031】
本発明実施例を図1ないし図14を参照してさらに詳細に説明する。本発明実施例の緊急情報配信装置は、広告データ108を配信元である広域情報配信者、災害情報などの緊急情報データ109の配信元である地域情報配信者、前記二つの配信者から送信されたデータをネットワークを介してクライアント端末110に配備する配信センタ1、そして表示部を備え、広告データ、緊急情報データを受信し表示する表示装置としてのクライアント端末110から構成される。広域情報配信者、地域情報配信者、配信センタ1、クライアント端末110はネットワークで繋がっている。なお、地域情報配信者には、緊急情報提供装置2が設置される。
【0032】
通常、広告やCMの配信元である広域情報発信者は広告データ108を配信センタ1に送信し、配信センタ1の広告データベースl04に広告データを蓄積し、広告配信制御部102において広告データ108の配信スケジュールを作成し、配信スケジュールを元に配信センタ1からクライアント端末110に広告データ108が配信され、クライアント端末110に広告が表示される。
【0033】
このような状況下で災害などが生じたとき、地域情報配信者は緊急情報データ109を作成し、緊急情報データ109を配信センタ1に送信し、配信センタ1の緊急情報配信制御部103で緊急情報データ109の付加情報であるデータ情報を解析し、緊急情報データ109を配信すべさ地域を決定し、その地域に存在するクライアント端末110の位置をクライアントデータベースl05から抽出し、広告データ108の配信に割り込んで緊急情報データ109を適切にクライアント端末110に配信することができる。緊急情報配信制御部103の構成は図10を用いて詳しく後述する。
【0034】
本発明で作成、配信される緊急情報データ109の構成の一形態について図2を用いて説明する。緊急情報データ109は、クライアント端末110に表示されるコンテンツデータと、付加情報としてのデータ情報で構成される。コンテンツデータは、画像、テキスト、映像などのネットワークを介して配信可能であるあらゆるデータを含む。データ情報の項目は、データID、属性コード、地域コード、緊急度である。データIDは前記コンテンツデータの形態を示すものであり、例えば形態が画像やテキストであるかの情報である。データIDによって緊急情報データ109をクライアント端末110の表示部にどのように表示させるかを判断する。属性コードはコンテンツデータの内容を表す。例えば、〇〇河洪水、地震といった情報である。地域コードは、緊急情報データ109を配信する地域を表す。緊急情報データ109を配信する地域の地域分け、緊急情報の内容つまり属性コードごとに地域情報配信者が設定し、配信センタ1に登録を行う。これについては後述する。緊急度は緊急情報データ109の緊急性を示す。
【0035】
本発明の地域情報配信者側での緊急情報提供装置2の構成の一形態を図3に示す。地域情報配信者側での地域コード登録の実施例について図4および図6を用いて詳しく説明する。一実施例として図4のような地域Xに情報を配信する地域情報配信者の緊急情報提供装置2が、配信センタ1に繋がっているとする。地域情報配信者は、あらかじめ予想される様々な災害情報の配信先を想定し、緊急情報の属性ごとに地域Xを区分する。区分されたそれぞれの地域を区域と呼ぶ。
【0036】
区域は、同じ情報を配信する最小の地域単位である。区分方法は、例えば避難場所の違い、番地、洪水時の緊急情報であれば河川を中心とした区分などである。区域の登録は住所で行う。例えばAllの区域は○番地△丁目、□番地■丁目といった具合である。このようにして地域Xを区域に分ける。次に登録された区域をグループ化していき、最終的に図6で示される地域区分データを作成し登録する。区分された各地域は図6で示される木構造を成す。登録されるデータは、緊急情報提供装置2の地域情報データベース205と配信センタ1の地域情報データベースl06に書き込まれる。
【0037】
災害が起きた場合の地域情報配信者側の処理について実施例について図7を用いて説明する。処理手順を簡単化して図7に示す。地域Xに洪水が起きた場合には、地域配信者は、入力部で属性コードとして洪水を入力すると地域情報データベース205から属性にあった地域区分データB(図5)が表示部に出力される。この地域区分データを参照して、配信する地域コードとしてBlを入力する。Blを入力すればBll、B12、B13の区域に同じ情報を配信することになる。
【0038】
次に、配信する緊急情報の内容とクライアント側に表示しておく時間、データ型ID、緊急度を入力し、配信センタ1に送信する。配信センタ1は、受信した緊急情報データ109の配信元、属性コードより地域情報データベースl06より地域区分データを呼び出す。次に地域コードより配信する地域を特定したのち、クライアントデータベースl05より配信する地域に存在するクライアント情報を呼び出し、クライアント端末110に緊急情報を配信する。クライアント端末110側では、制御部402が緊急情報データ109のデータ型IDを調べ、表示部403への表示形態を決定し緊急情報を表示する。
【0039】
災害情報などでは、同種の内容であっても配信地域によってその詳細度が違う情報を配信する必要のある場合がある。例えば、地域情報などでは、震源地に近い地域には避難場所などの詳細な情報を、震源地から遠い地域では簡単な地震情報でよいといった場合である。このような複数の緊急情報データ109の配信要請があった場合には、緊急情報データ109の地域コードが示す地域範囲の大小でクライアント端末側への配信の優先度が決定される。
【0040】
例えば、図8で示すように地域コードがA21、Aという2つの同種の緊急情報データの配信要求があった場合には、地域コードA21を持ったクライアントには、この2つの緊急情報データ109を配信する必要があるが、地域範囲の狭いA21の地域情報を持った緊急情報データ109が優先的に配信され、それ以外のクライアント端末110には地域情報Aを持つ緊急情報データ109が配信される。図9は配信する地域区分の構造をわかりやすく表すため地域構造を表現したものである。
【0041】
データ管理部203では配信センタに送信された緊急情報データ109の情報、データID、属性コード、地域コード、緊急度、配信時間、を配信管理DBに書き込む。緊急情報データを配信したい地域にすでに、それより緊急度が高い緊急情報データ109が配信中であった場合には、配信センタよりその連絡がデータ管理部203に通知され、それを表示部204に表示する。
【0042】
この情報を元に地域情報配信者は、配信管理データベース206から先に配信した緊急情報データ109を呼び出し、緊急度、地域コードを変更し、再度配信しなおすか決定する。
【0043】
配信センタ1が地域情報配信者から緊急情報データ109を受信した場合の処理を行う緊急情報配信制御部103の構成の一形態を図10に示し、緊急情報配信制御部103で行う処理について一実施例を図11の流れ図を用いて詳しく説明する。地域情報配信者から送信されてきた緊急情報データ109を送受信部101で受信する(S1)。次に緊急情報データ109をデータ情報取得部301に渡す。
【0044】
次に、データ情報取得部301での処理(S2)に移る。災害情報などの緊急情報は、配信地域により伝達情報が異なることが多く、図5のような複数の緊急情報データ109を同時に受信し、それを地域ごとに分別する必要がある。そのため、データ情報取得部301で緊急情報データ109の数を調べ、緊急情報データを複数受信したかを調べる。緊急情報データが1つである場合は、緊急情報データに付加されたデータ情報を取得し、配信地域決定部にデータ情報を渡し、(S5)に移る。
【0045】
緊急情報データが複数であるとき、データ情報取得部301で(S3)の処理として、各緊急情報データのデータ情報を取得し、配信先地域が重複していないかを調べる。重複しているとは、例えば災害の概要として緊急情報データ#1が東京都全域に、災害の詳細情報として緊急情報データ#2が新宿区に配信指定がされている場合である。この場合には、緊急情報データ#1は新宿区を除く東京全域に、緊急情報データ#2は新宿区に配信することが望ましい。
【0046】
重複していないときとは、緊急情報データ#1が渋谷区に、緊急情報データ#2が新宿区に配信指定されている場合である。後者の場合は、緊急情報データと配信地域が1対1の対応関係になっているため、緊急情報データごとに配信地域を決定すればよい。配信地域が重複しているか否かを判定するには、データ情報に書き込まれている地域コードを調べる。
【0047】
地域コードは図6のような木構造になっており、比較する地域IDのうち構造的に下位の地域コードから上位にリンクを辿っていって上位の方の地域IDにぶつかれば重複していることになるので、この方法により配信地域が重複しているかどうかが判断できる。例えば、AlとAllとを比べると、Alが上位でありA12が下位にあたる。同じレベルにある地域コードは地域が重複しないのは自明である。配信地域が重複していない場合は、各緊急情報データのデータ情報を配信地域決定部に渡し、(S5)に移る。
【0048】
配信地域が重複している場合は各データ情報を配信優先度決定部に渡し、(S4)の処理として、どの地域にどの緊急情報データを優先して送信するかを決定する。このとき用いるのが、配信元ID、属性コード、地域コードである。それぞれの緊急情報データに書き込まれたこれら3つのIDから地域情報データベース307を参照して、地域コードの示す地域と地域構造を調べる。
【0049】
地域コードが示す地域とは、例えば東京都や新宿区や00小学校近郊などである。地域構造とは、東京都は新宿区、渋谷区などにより構成されているといった図6で示される木構造である。次に、前述した方法で指定された地域への緊急情報データの振り分けを行う。図9の例を用いると地域コードAと指定された緊急情報データの実際の配信先は地域コードAll、A12、A22、A23の地域となり、このデータ情報内の地域コードをAからAll、A12、A22、A23に書き直し配信優先度決定部での処理は終了し、二つのデータ情報を配信地域決定部303に渡す。
【0050】
配信地域決定部303において(S6)の処理として、配信者情報、属性コード、地域コードを用いて地域情報データベース307を参服して、配信地域を決定する。配信地域決定部303で配信地域を決定する手順は、配信者情報と属性コードから地域情報DBより例えば図6のような地域区分データを検索し、次に地域コードから配信地域の決定である。
【0051】
配信管理部304では(S6)の処理として、配信地域決定部303で決定された緊急情報データの配信地域に既に別の緊急情報データが配信されて、現在表示中かどうかを調べる。配信管理部304では緊急情報データを配信した場合に、その配信記録を配信管理データベース308に書き込むため、配信管理データベース308を参照することにより判断可能となる。
【0052】
既に配信しようとしている地域に緊急情報データが配信されている場合に、(S7)の処理として、その配信済みデータ情報内の緊急度を調べる。新規の緊急情報データの緊急度が配信済み緊急情報データのそれより高いもしくは同じであれば、新規の緊急情報データを配信するために配信クライアント決定部305に移る。
【0053】
新規緊急情報データの緊急度の方が低ければ、(S9)の処理として配信元に既緊急情報データのデータ情報を通知する。(S8)では、配信する緊急情報データの配信情報を配信管理データベース308に書き込む。配信管理データベース308に書き込まれる情報の一実施例を図12に示す。書き込む内容は例えば、配信者、データID、属性コード、緊急度、地域コード、配信時刻である。これらの情報により(S7)、(S9)のような配信管理を行う。
【0054】
配信クライアント決定部305で、(S10)の処理として配信するクライアント端末を特定する。(S5)で決定した配信地域を元にクライアントデータベース309からその配信地域に存在するクライアント端末110を抽出する。配信部306で特定したクライアント端末110への通常広告データの配信を中断し(S11)、緊急情報データ送受信部に渡し、クライアント端末110に配信する(S12)。
【0055】
クライアント端末110の位置情報は、クライアントIDを配信センタのクライアントDBに登録することにより配信センタは把握する。また、PHS、携帯電話の位置情報検知サービスをクライアント端末110が利用することにより、固定された位置情報を予め登録することなしに配信センタはクライアント端末110の位置を把握することが可能である。
【0056】
クライアント端末110の装置構成について一実施例として図13に示す。制御部402では表示部への緊急情報データと広告データの表示制御と記憶装置404へのデータの記録を行う。表示部403で表示する情報は、広告データ、緊急情報データである。配信センタ1から送信された緊急情報データが有するデータIDを元に表示部403での表示形態を変える。緊急情報データの表示形態の実施例について図14に示す。例えば、図14のように緊急情報データが文字情報であった場合には、既に表示されている広告データの一部に前記緊急情報データを表示させ、前記緊急情報データが表示部の表示領域全体を使うデータであれば広告データと書き換える。緊急情報データに付加されたデータ情報内のデータ型IDを制御部402で読み込むことで情報の表現形態を識別する。
【0057】
本発明のクライアント端末の実施例では記憶装置404を有しており、あらかじめクライアントIDが記憶されている。配信センタ1にクライアントIDを送信するときは、記憶装置406に記憶されたクライアントIDを制御部402が読み出し、送受信部401に送る。送受信部401は、配信センタから広告データ、緊急情報データを受信し、制御部402に送る。
【0058】
本発明の実施例でのクライアント端末110は記憶装置404を有しており、一時的に緊急情報データおよび広告データを記憶装置に記憶しておき、制御部402から呼び出し可能とする。
【0059】
送受信部および入力部はPHS、携帯電話を用いることが可能である。これによりクライントの位置情報は簡単に配信センタに送信が可能である。
【0060】
表示部403は、バックアップ用バッテリを内蔵して停電補償を行うことができ、低消費電力であり薄型の液晶を用いる。これにより、災害時などの停電状態において緊急情報データを受信して表示可能となる。
【0061】
クライアント端末110には通常時は広域情報配信者からの広告データを表示し、この広告費から無料もしくは安価で端末を設置可能とする。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、限定した地域に適切な情報をタイムリーに伝達することができる。また、平常時は広告塔としての役割を果たすことができるため、その広告費を用いて災害発生時の緊急情報を伝達するための掲示板を運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の配信センタのブロック構成図。
【図2】緊急情報データの構成図。
【図3】緊急情報提供装置のブロック構成図。
【図4】地域IDの作成方法を説明するための図。
【図5】地域区分データを説明するための図。
【図6】地域IDの構造を説明するための図。
【図7】緊急情報データの作成手順を説明するためのフローチャート。
【図8】複数の緊急情報データを処理する方法を説明するための図。
【図9】配信地域が重複した場合の処理を説明するための図。
【図10】配信センタにおける緊急情報配信制御部のブロック構成図。
【図11】緊急情報データの配信処理を示すフローチャート。
【図12】配信管理データベースにおけるデータ構成を示す図。
【図13】クライアント端末のブロック構成図。
【図14】緊急情報データの表示例を示す図。
【符号の説明】
1 配信センタ
2 緊急情報提供装置
101、201、401 送受信部
102 広告配信制御部
103 緊急情報配信制御部
104 広告データベース
105、309 クライアントデータベース
106、205、307 地域情報データベース
107、206、308 配信管理データベース
108 広告データ
109 緊急情報データ
110 クライアント端末
202 データ入力部
203 データ管理部
204、403 表示部
301 データ情報取得部
302 配信優先度決定部
303 配信地域決定部
304 配信管理部
305 配信クライアント決定部
306 配信部
402 制御部
404 記憶装置

Claims (2)

  1. 非緊急情報データおよびまたは緊急情報データを当該データの表示を行う表示装置にネットワークを介して配信する手段を備え、
    この配信する手段は、前記緊急情報データが到来したときには前記非緊急情報データの配信中であっても当該緊急情報データの配信を行う手段を備え
    前記緊急情報データには、緊急度を示す識別符号が付与され、
    前記緊急情報データの配信を行う手段は、既配信の緊急情報データの緊急度と未配信の緊急情報データの緊急度とを比較し未配信の緊急情報データの緊急度が既配信の緊急情報データの緊急度以上の場合には未配信の緊急情報データを配信し未配信の緊急情報データの緊急度が既配信の緊急情報データの緊急度よりも低い場合には既配信の緊急情報データの情報を当該データの提供元に通知する手段を備えた
    ことを特徴とする緊急情報配信装置。
  2. 非緊急情報データおよびまたは緊急情報データを当該データの表示を行う表示装置にネットワークを介して配信する手段を備え、
    この配信する手段は、前記緊急情報データが到来したときには前記非緊急情報データの配信中であっても当該緊急情報データの配信を行う手段を備え、
    前記緊急情報データには、配信地域を特定する識別符号が付与され、
    前記緊急情報データの配信を行う手段には、当該識別符号に対応する地域の情報が格納されたデータベースが設けられ、前記緊急情報データが到来したときにはこのデータベースを参照し当該識別符号に対応する地域に設置された前記表示装置に当該データを配信する手段を備え、
    前記緊急情報データが複数到来し、第一の緊急情報データの第一の配信地域が第二の緊急情報データの第二の配信地域を包含する関係にあるとき、第一の配信地域から第二の配信地域を除いた地域に第一の緊急情報データを配信する手段を備えた
    ことを特徴とする緊急情報配信装置。
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