JP2007188327A - 災害警報システム - Google Patents

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康一 古角
Iwao Takagi
岩生 高木
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昌幸 伊藤
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克彦 小川
Ryutaro Kawamura
龍太郎 川村
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Abstract

【課題】 災害が発生したことを低コストで確実に把握する。
【解決手段】 家屋などの住宅2に設置された電化製品制御装置(インターホン制御装置)としてのHGW(ホームゲートウェイ)3と、複数のエリア内に設置されたセンター装置(避難信号送信装置)15とを備えており、HGW3およびセンター装置15はネットワーク13を介して接続されている。緊急性の高い状態通知の場合は、宅内ドアホン(宅外ドアホン)で呼び出しをして応答があれば音声メッセージを出力する。緊急性の低い状態通知では、人感センサで在室を確認し宅内ドアホンで呼び出して、応答があれば音声メッセージを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、災害警報システムに関し、例えば、地震、津波、土砂崩れ等の災害が発生したときに、住宅内に設置されたインターホンなどの電化製品を制御するホームゲートウェイ等の電化製品制御装置を用いて速やかに警報を行うことができる災害警報システムに関する。
一般に、地震、津波、土砂崩れ、台風、洪水、噴火等の災害情報をテレビやラジオ等で広域に伝達することが知られている。しかしながら、テレビやラジオ等は災害情報を広域に伝達するため、町、村等の狭い地域の人々にきめ細かい災害情報を伝達することができない。
このような不具合に対応するものとしては、広告やCMの配信元である広域情報発信者から広告データが配信センターを通じて表示装置に配信されている状況下で、配信センターに地域情報配信者から緊急情報データの配信要請があった場合には、配信センターで緊急情報データのデータ情報として配信元情報、属性コード、地域コードを用いて、緊急情報を配信すべき地域を決定し、その地域に設置されている表示装置の位置を抽出し、広告データの配信に割り込んで緊急情報データを適切に表示装置に配信するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、火山の活動情報と洪水の情報を配信する可能性のある地域では、情報の配信地域区分はおのずと異なるので、このように、災害情報を配信する場合には、地域毎に内容、詳細度が異なる情報をそれが必要となる地域に適切に配信することができる。
特開2001−274830号公報
しかしながら、このような従来の災害警報システムにあっては、広告データの配信に割り込んで緊急情報データを表示装置に配信して表示するようにしているため、住宅内にいて広告を見ることができない人は災害情報を把握することができない。
また、緊急情報データを表示するので、表示装置の近傍にいても表示装置を常時見ていないと、緊急情報データを見過ごしてしまうこともあり、確実に警報を受け取ることが困難となってしまい、未だ改善の余地がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、災害が発生したことを低コストで確実に把握することができる災害警報システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、ネットワークを介して家屋に設置されたインターホンを制御するための制御情報を取得して前記インターホンを制御するためのインターホン制御装置と、取得した災害情報に基づいて所定の避難信号を生成して前記インターホン制御装置へ送信するための避難信号送信装置と、前記インターホン制御装置に備わり受信した前記避難信号に基づいて避難情報を前記インターホンを介して報知するための報知制御装置と、を備える。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、前記インターホンは、前記家屋の宅内または宅外の少なくとも一方に設けられている。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2において、前記避難信号送信装置は、前記所定の避難信号として、前記インターホン制御装置が設置された地域の災害の種別、災害の規模、避難場所に関する情報の少なくとも1つ以上の情報を生成する。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記インターホン制御装置は、室内の異常を検知するための異常検知装置と、電化製品制御装置の状態が変化したことを検知するための状態変化検知装置と、を備える。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項4において、前記報知制御装置は、人体を検知するための人体検知装置を備える。
本発明は、災害警報が発生したことを低コストで確実に把握することができる災害警報システムを提供することができる。
以下、災害警報システムの実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図5は災害警報システムの実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、災害警報システム1は、家屋などの住宅2に設置された電化製品制御装置(インターホン制御装置)としてのホームゲートウェイ(以下、単にHGWという)3と、複数のエリア内に設置されたセンター装置(避難信号送信装置)15とを備えており、HGW3およびセンター装置15は電話回線等の公衆回線やインターネット等のネットワーク13を介して接続されるようになっている。なお、ネットワーク13は外部ネットワーク手段を構成している。
図2は、本実施の形態に係るHGW3の構成図である。なお、HGW3は任意の家屋毎に設置されているが、本実施の形態では、説明の便宜上、1つのみを図示している。
図2において、HGW3は、外部通信部21、内部通信部22、記憶部23、入力部24、表示部25、音声生成部26、スピーカ27および異常検知部28を備えており、これら外部通信部21、内部通信部22、記憶部23、入力部24、表示部25、音声生成部26、スピーカ27および異常検知部28は内部バス30を介して接続されている。
外部通信部21は、モデムやTA(ターミナルアダプタ)、無線TA等から構成されており、ネットワーク13を経由して端末装置としての携帯電話14やセンター装置15と通信を行う。
内部通信部22は、内部ネットワーク手段としての内部LAN(Local Area Network)12を介して電化製品4〜7、宅内ドアホン(インターホン)8および宅外ドアホン(インターホン)9との間でデータ通信を行うようになっている。電化製品4〜7は住宅2に設けられており、例えば、テレビ、ビデオデッキ、照明器具、窓や玄関等の錠を自動開閉する自動施錠装置、ブレーカー、監視カメラ等のように電気によって制御されるものであれば何でも良い。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、電化製品を4つ図示しているが、実際は4つに限定されるものではない。
また、宅内ドアホン8は住宅2内に設けられており、この宅内ドアホン8は図3に示すように、呼出し音を出力するスピーカ31、画像を表示する表示パネル32、通話を行うためのオンフック/オフフック可能な送受話器33および宅内ドアホン8全体を制御する制御部34等を備えている。
また、宅外ドアホン9は住宅2外に設けられており、この宅外ドアホン9は図4に示すように、カメラ41、呼出しボタン42、マイク43、スピーカ44および宅外ドアホン9全体を制御する制御部45等を備えている。
このような構成を有する宅内ドアホン8および宅外ドアホン9にあっては、来客が宅外ドアホン9の呼出しボタン42を押下すると、宅内ドアホン8がスピーカ31から呼出し音を出力し、住人が宅内ドアホン8の送受話器33をオフフックすると、宅外ドアホン9のカメラ41で撮像した来客の画像を宅内ドアホン8の表示パネル32に表示するとともに、オフフックされた送受話器33によって来客と会話を行うことができるようになっている。
本実施の形態では、宅内ドアホン8が音声出力手段としての送受話器33を備えた電化製品を構成し、宅外ドアホン9が音声出力手段としてのスピーカ44を備えた電化製品を構成している。
記憶部23はハードディスクやCD−ROM等の記憶媒体から構成されており、HGW3を制御するためのプログラムが記憶されているとともに、制御部29が各種制御を行う際のデータの一時的な記憶を行うようになっている。また、センター装置15から送信される後述する警報信号を一時的に記憶するようになっている。
また、記憶部23には、HGW3の異常を通知するためのメッセージが記憶されている。このメッセージは、例えば、「ガス漏れが発生している可能性があります」「火災が発している可能性があります」、「水漏れが発生している可能性があります。」というようなメッセージである。
また、記憶部23には、HGW3の故障が発生したり、バージョンアップが行われたことを通知するためのメッセージが記憶されている。このメッセージは、例えば、「故障箇所がありますので、修理を行う必要があります」というメッセージや、「バージョンアップが行われました」というようなメッセージである。
入力部24は、各種操作ボタンやキーボード等から構成されており、制御する電化製品4〜7の制御内容を設定する等の入力を行う。表示部25は、液晶表示装置等の表示装置から構成されており、電化製品4〜7の制御内容等を表示するようになっている。
音声生成部26は記憶部23に記憶された警報信号を、警報信号の内容に応じた音声信号に変換するようになっており、スピーカ27はその音声信号を音声に変換して出力するようになっている。
また、異常検知部28は外部通信部21、内部通信部22、記憶部23、入力部24、表示部25、音声生成部26、スピーカ27および制御部29の状態を常時監視し、異常が発生したか否かを検知し、異常が発生したときに制御部29に異常検知信号を送信するようになっている。
制御部(報知制御装置)29は、CPU(Central Processing Unit)等から構成されており、HGW3全体を制御するようになっている。本実施の形態では、制御部29は、外部通信部21を介して携帯電話14から電化製品4〜7、宅内ドアホン8および宅外ドアホン9を制御するための制御情報を受信したときに所定のシーケンスに従って電化製品4〜7、宅内ドアホン8および宅外ドアホン9を制御する。
また、センター装置15から後述する避難信号が入力されると、避難信号を音声生成部26によって音声信号に変換して宅内ドアホン8および宅外ドアホン9に出力するようになっている。
すなわち、宅内ドアホン8に音声信号が入力すると、制御部34はスピーカ31から呼出し音を出力するようになっており、住人が送受話器33をオフフックすると送受話器33から避難情報を出力する。また、宅外ドアホン9は、音声信号が入力すると、音声信号を音声に変換して避難情報を出力する。
一方、内部LAN12には火災センサ、ガス検知センサ、水検知センサ等を備えた異常検知センサ(異常検知装置)10が接続されており、この異常検知センサ10は、住宅2内で発生した火災、ガス漏れ、水漏れ等を検知して検知信号をHGW3に送信する。
また、内部LAN12には人体検知手段としての人感センサ11が接続されており、この人感センサ11は温度センサや光センサから構成され、住宅2の所定のエリアに人が位置したときや通過したときに人を検知して検知情報をHGW3に出力する。なお、人感センサ11はカメラから構成しても良い。
また、制御部29はネットワーク13を介して図示しないサーバから外部通信部21にHGW3のバージョンアップ情報をダウンロードしてHGW3のバージョンアップを行うようになっている。なお、このバージョンアップに関しては、HGW3に端末装置を接続してこの端末装置からバージョンアップ情報をダウンロードしても良い。このときに、制御部29はHGW3のバージョンアップが行われたことを検知して、例えば、記憶部23にバージョンアップ履歴を記憶する。本実施の形態では、異常検知部28および制御部29が状態変化検知装置を構成している。
HGW3は、異常検知センサ10または異常検知部28の検知情報に基づいて宅内ドアホン8および宅外ドアホン9を制御するようになっている。具体的には、HGW3の制御部29は異常検知センサ10が住宅2内の異常を検知したときに、宅内ドアホン8に異常信号を送信するようになっており、宅内ドアホン8の制御部34はこの異常信号に基づいてスピーカ31から呼出し音を出力する。居住者が送受話器33をオフフックすると、異常検知に応じた音声を出力する。
また、宅外ドアホン9の制御部45は異常信号に基づいてスピーカ44から異常検知に応じた音声を出力する。
また、HGW3は、制御部29から状態変化信号が入力した場合には、人感センサ(人体検知装置)11および宅外ドアホン9の作動状態に基づいて宅内ドアホン8を制御する。
具体的には、制御部29がHGW3のバージョンアップや故障等の緊急性の低い状態変化を検知した場合には、居住者が宅外ドアホン9を作動した後、住宅2内に入って人感センサ11が人体を検知したときに、状態変化信号を宅内ドアホン8の制御部34に送信する。
宅内ドアホン8は、状態変化信号を受信すると、制御部34がスピーカ31から呼出し音を出力し、居住者が送受話器33をオフフックすると、状態変化信号に応じた音声を出力する。なお、本実施の形態では、制御部29が制御手段を構成している。
一方、センター装置15は、例えば、区役所等の自治体、気象庁、ガス会社、電力会社、水道局、電話局等のサーバ等から構成されており、地域毎に設置されている。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、1つのセンター装置15を図示しているが、実際は日本全国の各地域に設けられている。また、本実施の形態では、自治体に設置されたサーバを例にしてセンター装置15の説明を行う。
図5はセンター装置15の構成図である。図5において、センター装置15は外部通信部51、災害情報取得部52、制御部53および記憶部54を備えている。
外部通信部51は、モデムやTA、無線TA等から構成されており、ネットワーク13と通信を行う。
異常情報取得部43は、地震計を備えているとともに、気象庁等から送信される津波、土砂崩れ、台風、洪水、噴火等の災害情報を取得するようになっている。なお、異常情報取得部43は、津波、土砂崩れ、台風、洪水、噴火等の災害情報を検知する各種検知装置を備えたものから構成しても良い。
記憶部54は、ハードディスクやCD−ROM等の記憶媒体から構成されており、地震計が検知した地震情報(P波、N波等の検知情報やその到達時間)や津波の大きさとその到達時間、土砂崩れの大きさとその発生時間、台風の風速とその到達時間、洪水の大きさとその到達時間、噴火の大きさとその到達時間等のような災害の種別とその規模等の災害情報を記憶するようになっている。
また、記憶部54は、センター装置5の管轄エリアに設置された避難信号の送信先のHGW3のアドレス、そのHGW3が設置された地域の避難場所の名称や位置等の避難場所に関する情報、それらを報知するための文章等が記憶されている。
制御部53は、CPU等から構成されており、制御部53はセンター装置15の全体を制御するようになっている。本実施の形態では、災害情報取得部52が災害情報を取得したときに、制御部53は、記憶部54に記憶された災害の種別と規模、HGW3のアドレス、避難場所に関する情報等を読み出して避難信号を生成し、この避難信号を外部通信部51からネットワーク13を介してHGW3に送信するようになっている。
本実施の形態では、避難信号取得部52が災害情報取得手段を構成し、外部通信部51、制御部53および記憶部54が避難信号送信手段を構成している。
次に、災害警報システム1による災害警報方法を説明する。
センター装置15は、災害情報取得部52によって地震、津波、土砂崩れ、台風、洪水、噴火等の災害情報を取得すると、制御部53は、記憶部54に記憶された災害の種別と規模、HGW3のアドレス、避難場所に関する情報等を読み出して避難信号を生成する。
例えば、地震計によって初期微動信号(例えば、P波(縦揺れ)地震が発生した場合には、記憶部54に記憶された避難信号として、例えば「震度7の地震が2分後に到達します。○○小学校に避難して下さい」というメッセージを生成して、外部通信部51からネットワーク13を介してHGW3に避難信号を送信する。
すなわち、制御部53は、災害の種別、災害の規模、避難場所等に関する情報を避難信号として生成して、外部通信部51からネットワーク13を介してHGW3に送信する。
HGW3は、外部通信部21がこの避難信号を受信すると、制御部29がこの避難信号を記憶部23に一時的に記憶する。制御部29はこの避難信号を音声生成部26によって音声信号に変換した後、内部通信部22から宅内ドアホン8および宅外ドアホン9に出力する。
宅内ドアホン8は、HGW3から音声信号が入力すると、制御部34がスピーカ31から呼出し音を出力するので、住人が送受話器33をオフフックすると送受話器33から避難情報として、上述した「震度7の地震が2分後に到達します。○○小学校に避難して下さい」という避難情報を出力する。
また、宅外ドアホン9は、HGW3から音声信号が入力すると、制御部45がスピーカ44から「震度7の地震が2分後に到達します。○○小学校に避難して下さい」という避難情報を出力する。
なお、本実施の形態では、地震が発生したときに警報信号を生成する例について説明しているが、津波、土砂崩れ、台風、洪水、噴火等の災害情報が発生した場合に、避難信号を生成する場合にも上述したものと同様に避難信号が生成されることは、言うまでもない。例えば、津波が発生した場合には「高さ10mの津波が10分後に到達します。××公民館に避難して下さい」という避難信号が生成される。
一方、異常検知センサ10によって火災、ガス漏れ、水漏れ等の住宅2内の異常が検知された場合には、制御部29により発生した異常に応じたメッセージを記憶部23から読み出し、このメッセージを音声生成部26によって音声信号に変換して宅内ドアホン8に異常信号として出力する。
このとき、宅内ドアホン8の制御部34はこの異常信号を受信すると、スピーカ31から呼出し音を出力する。居住者が送受話器33をオフフックすると、異常信号を音声に変換し、例えば、「ガス漏れが発生している可能性があります」という音声を出力する。
また、宅外ドアホン9の制御部45は異常信号を受信すると、スピーカ44によって異常信号を音声に変換し、スピーカ44から「ガス漏れが発生している可能性があります」という音声を出力する。
一方、異常検知部28がHGW3の故障を検出するか、制御部29がHGW3のバージョンアップが行われたことを検知した場合には、制御部29により宅外ドアホン9から呼出しボタン42の操作信号を受信したか否かを判別し、操作信号を受信した場合には、人感センサ11が人体を検知したか否かを判別する。
すなわち、宅外ドアホン9から呼出しボタン42の操作信号を受信し、人感センサ11が人体を検知した場合には、制御部29は外出先から居住者が帰宅したものと判断し、宅内ドアホン8の制御部34に状態変化信号を送信する。
宅内ドアホン8の制御部34は状態変化信号を受信すると、スピーカ31から呼出し音を出力するので、居住者が送受話器33をオフフックすると、状態変化信号に応じた音声、例えば、「故障箇所がありますので、修理を行う必要があります」というメッセージや、「バージョンアップが行われました」という音声を出力する。
このように本実施の形態では、センター装置15が災害情報を取得すると、避難信号を生成して各家屋に設置されるHGW3に送信し、HGW3が宅内ドアホン8および宅外ドアホン9を制御して避難情報を音声によって通知するので、住宅2内にいる人は避難情報を確実に把握することができる。
また、住宅2内に設置されたHGW3を用いてセンター装置15から送信される避難信号を受信して音声により避難情報を報知するので、災害警報システム1のコストが増大するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、住宅2に既存の宅内ドアホン8および宅外ドアホン9を利用して避難信号を音声に変換して避難情報を報知するので、音声通知を行うための特別な出力手段を不要にでき、災害警報システム1のコストが増大するのをより一層防止することができる。
また、宅内ドアホン8から避難情報を報知すれば、在宅する人が避難情報を確実に把握することができる。さらに、宅外ドアホン9から避難情報を音声報知すれば、宅外ドアホン9の周辺にいる人に避難情報を知らせることができ、住宅2外にいる人やドアホンが設置されていない住宅2内の人にも避難情報を知らせることができる。
また、本実施の形態では、センター装置15からHGW3送信される避難信号として災害の種別、災害の規模、避難場所に関する情報を送信し、宅内ドアホン8および宅外ドアホン9から音声によって報知することにより、住宅2内において避難情報の把握や安全の確保を図ることができる。
また、本実施の形態では、室内に火災、ガス漏れ、水漏れ、侵入者等の異常が発生したときやHGW3の故障、バージョンアップ等の状態変化が発生した場合に、異常情報を宅内ドアホン8および宅外ドアホン9によって報知するので、住宅2内の異常やHGW3の状態変化を把握することができる。
また、本実施の形態では、HGW3の故障やバージョンアップ等のような緊急性の低い状態変化を検知した場合には、居住者が宅外ドアホン8を作動した後、居住者が住宅2内に入って人感センサ11によって検知されたときに、宅内ドアホン8および宅外ドアホン9によって報知を行うことにより、住宅2内に人がいないのにもかかわらず、不要な報知を行うのを防止することができる。また、HGW3の状態変化があった場合に、宅外ドアホン9を作動させただけでは状態変化を報知しないので、不在時に来客や勧誘等の訪問者に不必要な情報を伝えるのを防止することができる。
また、火災等の住宅2内の異常を検知した場合には、宅内ドアホン8および宅外ドアホン9によって直ちに報知を行うことにより、周囲の人に異常を報知することができ、何らかの対処を講じることができる。
なお、本実施の形態では、警報信号を音声信号に変換して宅内ドアホン8および宅外ドアホン9から音声によって避難情報や、室内の異常、HGW3の状態変化等を報知するようにしているが、HGW3に内蔵されたスピーカ27から避難情報や異常情報を報知するようにしても良い。この場合には、スピーカ27が第2の出力手段を構成する。また、スピーカ27、宅内ドアホン8、宅外ドアホン9の全てから避難情報や異常情報を出力するようにしても良い。
また、本実施の形態では、避難情報を報知するのに際しては、センター装置15が生成した避難信号をHGW3によって再生するようにしているが、これに限るものではない。
例えば、HGW3の記憶部23にテキスト文書を音声データに変換するプログラムを記憶しておき、センター装置15が避難信号をテキスト文書で生成してHGW3に送信したときに、HGW3がこのテキスト文書による避難信号を音声信号に変換するようにしても良い。
また、HGW3の記憶部23に複数の音声データを記憶し、センター装置15が音声データに対応した複数の文章コードを避難信号として生成してHGW3に送信し、HGW3がそれぞれの文章コードに対応した音声データを記憶部23から読み出して合成しても良い。
例えば、記憶部23に「“震度”、“7”、“地震”、“2分後”、“到着します”、“○○小学校”、“避難してください”」という音声データを記憶し、センター装置15が「“震度”、“7”、“地震”、“2分後”、“到着します”、“○○小学校”、“避難してください”」という文章コードを避難信号として生成してHGW3に送信すると、HGW3の制御部29がこの文章コードと記憶部23に記憶された音声データを比較し、一致した音声データを読み出して合成し、音声生成部26によって音声データを生成し、最終的に宅内ドアホン8および宅外ドアホン9から「震度7の地震が2分後に到着しますので、○○小学校に避難してください」という音声を出力するのである。
以上のように、本実施の形態に係る災害警報システムは、災害が発生したことを低コストで確実に把握することができるという効果を有し、地震、津波、土砂崩れ等の災害が発生したときに、住宅内に設置された電化製品を制御するホームゲートウェイ等の電化製品制御装置を用いて速やかに警報を行うことができる災害警報システム等として有用である。
実施の形態に係る、構成図を示す。 実施の形態に係る、HGWの構成図を示す。 実施の形態に係る、宅内ドアホンの構成図を示す。 実施の形態に係る、宅外ドアホンの構成図を示す。 実施の形態に係る、センター装置の構成図を示す。
符号の説明
1 災害警報システム
3 HGW
4〜7 電化製品
8 宅内ドアホン
9 宅外ドアホン
10 異常検知センサ
11 人体検知手段
12 内部LAN
13 ネットワーク
28 異常検知部
29 制御部
33 送受話器
44 スピーカ
51 外部通信部
52 避難信号取得部
53 制御部
54 記憶部

Claims (5)

  1. ネットワークを介して家屋に設置されたインターホンを制御するための制御情報を取得して前記インターホンを制御するためのインターホン制御装置と、
    取得した災害情報に基づいて所定の避難信号を生成して前記インターホン制御装置へ送信するための避難信号送信装置と、
    前記インターホン制御装置に備わり受信した前記避難信号に基づいて避難情報を前記インターホンを介して報知するための報知制御装置と、
    を備えることを特徴とする災害警報システム。
  2. 前記インターホンは、
    前記家屋の宅内または宅外の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の災害警報システム。
  3. 前記避難信号送信装置は、
    前記所定の避難信号として、前記インターホン制御装置が設置された地域の災害の種別、災害の規模、避難場所に関する情報の少なくとも1つ以上の情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の災害警報システム。
  4. 前記インターホン制御装置は、
    室内の異常を検知するための異常検知装置と、
    電化製品制御装置の状態が変化したことを検知するための状態変化検知装置と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載の災害警報システム。
  5. 前記報知制御装置は、
    人体を検知するための人体検知装置
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の災害警報システム。

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