JP6155342B2 - イオン発生装置および電気機器 - Google Patents

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Description

この発明は、イオン発生装置およびそれを用いた電気機器に関し、特に、誘導電極および針電極を備え、イオンを発生するイオン発生装置と、それを用いた電気機器とに関する。
イオン発生装置は、基板と誘導電極と針電極とを備える。誘導電極は、環状に形成され、基板上に搭載される。針電極の基端部は基板に設けられ、その先端部は誘導電極の中央部に配置される。針電極および誘導電極の間に高電圧を印加すると、針電極の先端部でコロナ放電が発生し、イオンが発生する。発生したイオンは、送風機によって室内に送出され、空気中に浮遊するカビ菌やウィルスを取り囲み、それらを分解する(たとえば、特開2010−044917号公報(特許文献1)参照)。
特開2010−044917号公報
しかしながら、従来のイオン発生装置では、針電極および誘導電極を1枚の基板の表面に搭載している。このため、基板の表面に塵埃が堆積した状態でイオン発生装置が高湿度環境下に置かれると、吸湿した塵埃を介して針電極および誘導電極の間に電流がリークし、イオン発生量が低下する恐れがある。
また、誘導電極を板状の金属で形成しているため小型化が難しく、イオン発生装置全体の小型化が達成できない。このため、携帯用の小型電気機器にイオン発生装置を搭載することが難しい。
それゆえに、この発明の主たる目的は、高湿度環境下でも安定にイオンを発生することが可能で、小型電気機器にも搭載可能なイオン発生装置と、それを用いた電気機器とを提供することである。
この発明の1つの局面に従ったイオン発生装置は、誘導電極および針電極を備え、空気中でイオンを発生するイオン発生装置である。イオン発生装置は、孔が開けられた第1の基板と、第1の基板の一方側の表面に対向して設けられた第2の基板とを備える。誘導電極は、第1の基板の孔の周りに設けられ、その基本形状の一部が省略された形状を有する。針電極の基端部は第2の基板に設けられ、その先端部は孔に挿入されている。誘導電極の基本形状は、第1の基板の孔の周りに環状に延在する形状である。基本形状の一部と、それに対応する第1の基板の一部とが省略されている。
この発明の別の局面に従ったイオン発生装置は、誘導電極および針電極を備え、イオンを発生するイオン発生装置であって、孔が開けられた第1の基板と、第1の基板の一方側の表面に対向して設けられた第2の基板とを備えたものである。誘導電極は、第1の基板の孔の周りに設けられる。針電極の基端部は第2の基板に設けられ、その先端部は孔に挿入されている。したがって、誘導電極および針電極をそれぞれ第1の基板および第2の基板に別々に設けたので、第1の基板および第2の基板上に塵埃が堆積した状態で高湿度環境下に置かれた場合でも、針電極および誘導電極の間に電流がリークするのを防止することができ、イオンを安定に発生することができる。
また、イオン発生装置全体の小型化を一層可能にするために誘導電極の一部を省略することで、第1の基板の寸法をギリギリまで小型化し、イオン発生装置全体の小型化を行う。
さらに、第1の基板および第2の基板を絶縁性樹脂で覆うので、第1の基板および第2の基板上に塵埃が堆積するのを防止することができる。さらに、針電極および誘導電極の間に電流がリークするのをより効果的に防止することができる。
また、針電極の先端部は、絶縁性樹脂から突出している。この場合は、塵埃が針電極周辺に溜まった場合でも、針電極の先端部が塵埃に埋もれて針電極の放電が妨げられるのを防止することができる。また、針電極の先端部に塵埃が付着した場合であっても、針電極の先端部に送風しながら針電極に高電圧を印加することにより、針電極から塵埃を弾き飛ばすことができる。
また好ましくは、誘導電極は、第1の基板の孔の周りに環状に形成された基本形状に対して、その一部が省略された形状を有する。
また好ましくは、第1の基板はプリント基板であり、誘導電極はプリント基板の配線層によって形成されている。この場合は、誘導電極を低コストで形成することができ、イオン発生装置の低コスト化を図ることができる。
また、この発明に係る電気機器は、上記イオン発生装置と、イオン発生装置で発生したイオンを送出するための送風部とを備えたものである。
この発明に係るイオン発生装置では、誘導電極および針電極をそれぞれ第1の基板および第2の基板に別々に設けたので、第1の基板および第2の基板上に塵埃が堆積した状態で高湿度環境下に置かれた場合でも、針電極および誘導電極の間に電流がリークするのを防止することができ、イオンを安定に発生することができる。
この発明の一実施の形態によるイオン発生装置の外観を示す斜視図である。 図1に示したイオン発生装置の外観を示す平面図である。 図1に示したイオン発生装置の外観を示す側面図である。 図1に示したイオン発生装置の外観を示す底面図である。 図2に示したイオン発生装置から絶縁性樹脂を外した状態を示す内部構造図である。 図3に示したイオン発生装置の内部構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態におけるイオン発生装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態におけるイオン発生装置の誘導電極の形成方法を示す図である。 この発明の実施の形態におけるイオン発生装置の誘導電極形状とイオン発生量との関係を示す図である。 この発明の実施の形態におけるイオン発生装置の誘導電極の試作形状を示す図である。 この発明の実施の形態におけるイオン発生装置の誘導電極の試作形状を示す別の図である。 この発明の実施の形態におけるイオン発生装置の誘導電極の試作形状を示すさらに別の図である。 この発明の実施の形態におけるイオン発生装置の誘導電極の試作形状を示すさらに別の図である。 図1に示したイオン発生装置を用いた空気清浄機の構成を示す断面図である。
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態によるイオン発生装置は、図1〜図6に示すように、正イオンを発生するための針電極1と、負イオンを発生するための針電極2と、針電極1との間に電界を形成するための環状の誘導電極3と、針電極2との間に電界を形成するための環状の誘導電極4と、2枚の長方形状の基板5,6とを備える。
基板5,6は、所定の間隔を開けて、図1中の上下に平行に配置されている。誘導電極3は、基板5の長手方向の一方端の表面に、基板5の配線層を用いて形成されている。誘導電極3の内側には、基板5を貫通する孔5aが開口されている。また、誘導電極4は、基板5の長手方向の他方端部の表面に、基板5の配線層を用いて形成されている。誘導電極4の内側には、基板5を貫通する孔5bが開口されている。誘導電極3および誘導電極4は、基板5の各々の外側において一部を切除して省略されている。
針電極1,2の各々は、基板5,6に対して直角に設けられている。すなわち、針電極1の基端部は基板6の孔に挿嵌されており、その先端部は基板5の孔5aの中心を貫通している。また、針電極2の基端部は基板6の孔に挿嵌されており、その先端部は基板5の孔5bの中心を貫通している。針電極1,2の各々の基端部は、半田によって基板5に固定されている。針電極1,2の各々の先端部は、鋭く尖っている。
また、このイオン発生装置は、基板5,6よりも若干大きな長方形の開口部を有する直方体状の筐体10と、筐体10の開口部を閉じる絶縁性樹脂11と、回路基板12と、回路部品13と、トランス14とを備える。
筐体10は、絶縁性の樹脂で形成されている。筐体10の下部は上部よりも若干小さく形成されており、船の底のような形状となっている。トランス14は、基板5および基板6の一方側の内側に収容されている。回路基板12は、トランス14を挟んで基板5および基板6の反対側に設けられている。回路部品13は、回路基板12に搭載されている。
基板5,6は、筐体10の一方の端側に収容されている。筺体10の他の端側には電力供給を行うためのコネクタ15が外部に突出して設けられる。コネクタ15と回路基板12とトランス14と基板5,6とが配線によって電気的に接続されている。筐体10内の高電圧部には、絶縁性樹脂11が充填されている。絶縁性樹脂11は、基板6の下面まで充填されている。本実施の形態では、トランス14の1次側に接続されている回路部品13は絶縁性樹脂11によって絶縁する必要がないが、作業上の理由から、筺体内部の空間は絶縁性樹脂11を充填している。
絶縁性樹脂11は、基板5の外側表面を覆うように塗布されるが、針電極1,2の先端部は絶縁性樹脂11の上に5mm程度突出している。針電極1,2が絶縁性樹脂11から突出する長さは、特に限定されるものではないが、針電極に印加される高圧電気の電圧や発生するイオンの量から適切な長さが決定される。
図7は、イオン発生装置の構成を示す回路図である。図7において、イオン発生装置は、針電極1,2および誘導電極3,4の他に、電源端子T1、接地端子T2、ダイオード20,24,28,32,33、抵抗素子21〜23,25、NPNバイポーラトランジスタ26、昇圧トランス27,31、コンデンサ29、および2端子サイリスタ30を備える。図7の回路のうちの針電極1,2および誘導電極3,4以外の部分は、図3では回路基板12、回路部品13、およびトランス14などで構成されている。
電源端子T1および接地端子T2には、それぞれ、直流電源の正極および負極が接続される。電源端子T1には、直流電源電圧(たとえば、+12Vまたは+15V)が印加され、接地端子T2は接地される。ダイオード20および抵抗素子21〜23は、電源端子T1とトランジスタ26のベースとの間に直列接続される。トランジスタ26のエミッタは、接地端子T2に接続される。ダイオード24は、接地端子T2とトランジスタ26のベースとの間に接続される。
ダイオード20は、直流電源の正極および負極が端子T1,T2に逆に接続された場合に電流を遮断して直流電源を保護するための素子である。抵抗素子21,22は、昇圧動作を制限するための素子である。抵抗素子23は、起動抵抗素子である。ダイオード24は、トランジスタ26の逆耐圧保護素子として動作する。
昇圧トランス27は、1次巻線27a、ベース巻線27b、および2次巻線27cを含む。1次巻線27aの一方端子は、抵抗素子22,23間のノードN22に接続され、その他方端子は、トランジスタ26のコレクタに接続される。ベース巻線27bの一方端子は、抵抗素子25を介してトランジスタ26のベースに接続され、その他方端子は、接地端子T2に接続される。2次巻線27cの一方端子は、トランジスタ26のベースに接続され、その他方端子は、ダイオード28およびコンデンサ29を介して接地端子T2に接続される。
昇圧トランス31は、1次巻線31aおよび2次巻線31bを含む。2端子サイリスタ30は、ダイオード28のカソードと1次巻線31aの一方端子との間に接続される。1次巻線31aの他方端子は、接地端子T2に接続される。2次巻線31bの一方端子は、誘導電極3,4に接続され、その他方端子は、ダイオード32のアノードおよびダイオード33のカソードに接続される。ダイオード32のカソードは、針電極1の基端部に接続され、ダイオード33のアノードは、針電極2の基端部に接続される。
抵抗素子25は、ベース電流を制限するための素子である。2端子サイリスタ30は、端子間電圧がブレークオーバー電圧に到達すると導通状態になり、電流が最小保持電流以下になると非導通になる素子である。
次に、このイオン発生装置の動作について説明する。コンデンサ29は、RCC方式スイッチング電源動作により充電される。すなわち、電源端子T1および接地端子T2間に直流電源電圧が印加されると、電源端子T1からダイオード20および抵抗素子21〜23を介してトランジスタ26のベースに電流が流れてトランジスタ26が導通状態となる。これにより、昇圧トランス27の1次巻線27aに電流が流れ、ベース巻線27bの端子間に電圧が発生する。
ベース巻線27bの巻線方向は、トランジスタ26が導通状態になるとトランジスタ26のベース電圧をさらに上昇させるように設定されている。このため、ベース巻線27bの端子間に発生した電圧は正帰還状態でトランジスタ26の導通抵抗値を低下させる。このとき、ダイオード28によって通電が阻止されるように、2次巻線27cの巻線方向が設定されており、2次巻線27cには電流が流れない。
このようにして1次巻線27aおよびトランジスタ26に流れる電流が増加し続けることにより、トランジスタ26のコレクタ電圧は飽和領域から外れて上昇する。これにより、1次巻線27aの端子間電圧が低下してベース巻線27bの端子間電圧も低下し、トランジスタ26のコレクタ電圧はさらに上昇する。このため、正帰還状態で動作して急速にトランジスタ26が非導通状態になる。このとき、2次巻線27cは、ダイオード28の導通方向に電圧を発生する。これにより、コンデンサ29が充電される。
コンデンサ29の端子間電圧が上昇して2端子サイリスタ30のブレークオーバー電圧に到達すると、2端子サイリスタ30はツェナーダイオードのように動作してさらに電流を流す。2端子サイリスタ30に流れる電流がブレークオーバー電流に到達すると、2端子サイリスタ30は略短絡状態となり、コンデンサ29に充電された電荷が2端子サイリスタ30および昇圧トランス31の1次巻線31aを介して放電され、1次巻線31aにはインパルス電圧が発生する。
1次巻線31aにインパルス電圧が発生すると、2次巻線31bに正および負の高電圧パルスが交互に減衰しながら発生する。正の高電圧パルスはダイオード32を介して針電極1に印加され、負の高電圧パルスはダイオード33を介して針電極2に印加される。これにより、針電極1,2の先端でコロナ放電が発生し、それぞれ正イオンおよび負イオンが発生する。
一方、昇圧トランス27の2次巻線27cに電流が流れると、1次巻線27aの端子間電圧が上昇して再度トランジスタ26が導通し、以上の動作が繰り返される。この動作の繰り返し速度は、トランジスタ26のベースに流れる電流が大きいほど速くなる。したがって、抵抗素子21の抵抗値を調整することにより、トランジスタ26のベースに流れる電流を調整し、ひいては針電極1,2の放電回数を調整することができる。
本実施の形態においては、針電極1には正の高圧電気、針電極2には負の高圧電気が印加されるように構成してあり、針電極1からは正イオン、針電極2からは負イオンが発生する。
本実施の形態においては、針電極1および針電極2に印加される高電圧を調整してあり、特定のイオンが発生するように構成されている。ここにおいて、正イオンは、水素イオン(H)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、H(HO)m(ただし、mは任意の自然数である)と表わされる。また負イオンは、酸素イオン(O )の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、O (HO)n(ただし、nは任意の自然数である)と表わされる。
正イオンおよび負イオンを室内に放出すると、両イオンが空気中を浮遊するカビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その表面に付着して表面上で結合して化学反応を起こす。その際に生成される活性種の水酸化ラジカル(・OH)および過酸化水素Hの作用により、浮遊カビ菌などが殺菌される。
本実施の形態においては、誘導電極3および誘導電極4の一部が省略される。同時に基板5の一部も切除されるので、基板5の長手方向の寸法が短縮される。図8に誘導電極の形状の定義を示す。誘導電極は、針電極を中心とする円状に形成されており、その一部が省略されて針電極を中心とする扇形に形成される。図8中では、針電極を中心に誘導電極の一部を省略した残りの部分の両端が中心と成す開き角度を基準に形状を表現する。開き角度が0°(度)であれば、誘導電極のすべてが省略され、開き角度が360°(度)であれば完全なリングを形成していることになる。なお、開き角度は、針電極を中心として上下方向対象が好ましいが、大きくバランスが異ならない範囲で変更可能である。
次に、扇形状の誘導電極の開き角度と発生するイオンの量との関係を図9に示す。開き角度が20°の時のイオン発生量は、開き角度360°の時の約65%であり、開き角度90°の時には約80%となり、開き角度180°の時には約90%となっている。この結果から開き角度は20°以上360°以下とすることが出来る。さらに好ましくは、90°以上360°以下であり、最も好ましくは180°以上360°以下とすることができる。
図10には、誘導電極の試作品について示す。図10Aには、開き角度360°の時の誘導電極の試作形状を示し、図10Bには、開き角度180°の時の誘導電極の試作形状を示し、図10Cには、開き角度90°の時の誘導電極の試作形状を示し、図10Dには、開き角度20°の時の誘導電極の試作形状を示す。
図11は、図1に示したイオン発生装置を用いた空気清浄機の構成を示す断面図である。図11において、この空気清浄機では、本体40の下部の背面に吸込口40aが設けられ、本体40の上部の背面および前面にそれぞれ吹出口40b,40cが設けられている。また、本体40の内部にはダクト41が設けられており、ダクト41の下端の開口部は吸込口40aに対向して設けられ、ダクト41の上端は吹出口40b,40cに接続されている。
ダクト41の下端の開口部にはクロスフローファン42が設けられ、ダクト41の中央部にはイオン発生装置43が設けられている。イオン発生装置43は、図1で示したものである。イオン発生装置43の本体はダクト41の外壁面に固定され、その針電極1,2はダクト41の壁を貫通してダクト41内に突出している。2本の針電極1,2は、ダクト41内の空気が流れる方向と直交する向きに配列されている。
また、吸込口40aには樹脂製の格子状のグリル44が設けられており、グリル44の内側に網目状の薄いフィルタ45が貼り付けられている。フィルタ45の奥にはクロスフローファン42に異物やユーザーの指が入り込まないようにファンガード46が設けられている。
クロスフローファン42が回転駆動されると、室内の空気は吸込口40aを介してダクト41内に吸込まれる。吸込まれた空気に含まれるカビ菌などは、イオン発生装置43によって生成されたイオンによって殺菌される。イオン発生装置43を通過した清浄な空気は、吹出口40b,40cを介して室内に放出される。
この実施の形態では、誘導電極3,4を基板5に搭載し、針電極1,2を基板6に搭載したので、イオン発生装置が高湿度環境下に置かれた場合でも、針電極1,2と誘導電極3,4の間に電流がリークするのを防止することができ、イオンを安定に発生することができる。
また、基板5,6を絶縁性樹脂11で覆うので、基板5,6上に塵埃が堆積するのを防止することができる。
また、針電極1,2の先端部は、絶縁性樹脂11の上に突出しているので、塵埃が開口部付近に溜まった場合でも、針電極1,2の先端部が塵埃に埋もれて針電極1,2の放電が妨げられるのを防止することができる。また、針電極1,2の先端部に塵埃が付着した場合であっても、針電極1,2の先端部に送風しながら針電極1,2に高電圧を印加することにより、針電極1,2から塵埃を弾き飛ばすことができる。
また、基板5の配線層を用いて誘導電極3,4を形成したので、誘導電極3,4を低コストで形成することができ、イオン発生装置の低コスト化を図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では誘導電極の基本形状を円形とし、その一部を省略して形成したが、基本形状は、六角形以上の多角形であれば機能的には円形と同等に扱える。また、三角形や四角形であっても、その設置の仕方によっては本実施形態と似た形状とすることも可能である。たとえば、針電極の位置を対象軸として上下対称になるように設置した場合であり、同じく実用できるものと考える。
(実施の形態3)
実施の形態1では、針電極1,2の先端を絶縁性樹脂11の上に突出させたが、針電極1,2の先端を絶縁性樹脂11の上面よりも低くしてもよい。
(実施の形態4)
実施の形態1では、基板5の配線層を用いて誘導電極3,4を形成したが、誘導電極3,4の各々を金属板で形成してもよい。また、誘導電極3,4の各々は、環状でなくてもかまわない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 針電極、3,4 誘導電極、5,6 基板、5a,5b 孔、10 筐体、11 絶縁性樹脂、12 回路基板、13 回路部品、14 トランス、15 コネクタ、T1 電源端子、T2 接地端子、20,24,28,32,33 ダイオード、21〜23,25 抵抗素子、26 NPNバイポーラトランジスタ、27,31 昇圧トランス、27a,31a 1次巻線、27b ベース巻線、27c,31b 2次巻線、29 コンデンサ、30 2端子サイリスタ、40 本体、40a 吸込口、40b,40c吹出口、41 ダクト、42 クロスフローファン、43 イオン発生装置、44 グリル、45 フィルタ、46 ファンガード。

Claims (5)

  1. 誘導電極および針電極を備え、空気中でイオンを発生するイオン発生装置であって、
    孔が開けられた第1の基板と、
    前記第1の基板の一方側の表面に対向して設けられた第2の基板とを備え、
    前記誘導電極は、前記第1の基板の前記孔の周りに設けられ、その基本形状の一部が省略された形状を有し、
    前記針電極の基端部は前記第2の基板に設けられ、その先端部は前記孔に挿入されており、
    前記誘導電極の前記基本形状は、前記第1の基板の前記孔の周りに環状に延在する形状であり、
    前記基本形状の一部と、それに対応する前記第1の基板の一部とが省略されている、イオン発生装置。
  2. 前記第1の基板および前記第2の基板を収納し、一面が開口となっている筺体と、
    前記第1の基板および前記第2の基板を覆うとともに、前記開口を封止する絶縁性樹脂とをさらに備える、請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記針電極の先端部は、前記絶縁性樹脂から突出している、請求項2に記載のイオン発生装置。
  4. 前記第1の基板は、プリント基板であり、
    前記誘導電極は、前記プリント基板の配線層によって形成されている、請求項1からのいずれか1項に記載のイオン発生装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載のイオン発生装置と、
    前記イオン発生装置で発生したイオンを送出するための送風部とを備える、電気機器。
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