WO2010140434A1 - イオン発生装置および電気機器 - Google Patents

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Abstract

 イオン発生装置(1)は、対向電極(10、11)と、その対向電極(10、11)との間でイオンを発生させるための放電電極(3a~3d)と、その放電電極(3a~3d)を清掃するために放電電極(3a~3d)に接触した接触状態と接触しない非接触状態との間で移動可能に構成されたスライダー(20)とを備えている。これにより、塵埃の多い環境でもイオン発生効率の低下を防止できるイオン発生装置および電気機器を得ることができる。

Description

イオン発生装置および電気機器
 本発明は、イオン発生装置および電気機器の放電部の汚れ除去に関するものである。
 従来、室内の空気の浄化、殺菌あるいは消臭などを行なうために、イオン発生装置が使用されている。これらの多くは、イオン発生電極を備えてコロナ放電により発生する正イオンと負イオン(以下、併せて正負イオンという)を、筐体に孔設されたイオン放出口から放出させるものである。これらの正負イオンには空気の浄化や消臭あるいは殺菌を行なう作用がある。
 イオン発生素子には、特に針形状の金属などを放電電極とし、これに対向する金属板やグリッドなどを配置したもの(たとえば特開2005-13649号公報参照)、あるいは対向電極を大地として特に対向電極を配置しないものがある。この種類のイオン発生素子では、放電電極と対向電極もしくは大地との間の空気が絶縁体の役割を果たす。このイオン発生素子では、電極に高電圧を印加した際に、鋭角部をした電極の先端で電界集中が生じ、その先端の極近部分の空気が絶縁破壊することで放電現象が得られる。
 放電現象を利用した多くのイオン発生装置が実用化されているが、これらのイオン発生装置は通常、イオンを発生させるためのイオン発生素子と、イオン発生素子に高電圧を供給するための高圧トランスと、高圧トランスを駆動するための高圧トランス駆動回路と、コネクタなどの電源入力部とにより構成されている。
 放電現象を利用したイオン発生装置としては、たとえば特開2002-374670号公報に記載されたものがある。この公報に記載されたイオン発生装置ではイオン発生電極に高電圧を供給する高圧トランスと、その高圧トランスを駆動するための駆動回路とが、ケース内に搭載されている。
特開2005-13649号公報 特開2002-374670号公報
 上記のようなイオン発生装置を長期間使用していると、気流に含まれている埃やその他の汚れ物質がイオン発生電極に付着し、やがては放電面がそれらの汚れ物質にて覆われてしまう。このような状態になると、イオン発生のためのコロナ放電が妨げられ、イオン発生効率が低下する場合がある。
 本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、塵埃の多い環境でもイオン発生効率の低下を防止できるイオン発生装置および電気機器を提供することである。
 本発明のイオン発生装置は、イオンを発生させるための放電電極と、その放電電極を清掃するために放電電極に接触した接触状態と接触しない非接触状態との間で移動可能に構成された清掃部材とを備えている。
 本発明のイオン発生装置によれば、清掃部材が接触状態と非接触状態との間で移動可能であるため、放電電極の清掃時には清掃部材を放電電極に接触させることで放電電極の清掃が可能になる。また放電電極による放電時には清掃部材を放電電極に接触させないことで清掃部材が放電の障害となることも防止できる。このように清掃部材で放電電極の汚れを除去することができ、かつ清掃部材が放電の障害になることもないため、塵埃の多い環境下においてもイオン発生効率の低下を防止することができる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、放電電極との間でイオンを発生させるための誘導電極がさらに備えられている。
 これにより、放電電極と誘導電極との間で放電を生じさせることができる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、清掃部材は、回転運動を直線運動に変換するための変曲部を有している。
 これにより、回転運動を介して大きな直線運動を得ることができる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、清掃部材の変曲部は清掃部材の変曲部以外の部分よりも幅方向に細い寸法を有している。
 これにより、変曲部の柔軟性を確保でき、簡易な構成で変曲部を実現することができる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、清掃部材は金属薄板よりなっている。
 これにより、回転運動を直線運動に変換するための変曲部を実現できるとともに、清掃部材の小型化が容易となる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、清掃部材が接触状態にあるときには放電電極への通電を停止するようにイオン発生装置は構成されている。
 これにより、放電電極の放電時に清掃部材が放電の障害になることを防止することができる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、放電電極は、針状の先端を有し、その先端においてイオンを発生させるためのものである。清掃部材を移動可能とするモータがさらに備えられている。
 このように清掃部材を移動可能とするための駆動源がモータであるため、移動スピードのコントロールが容易である。これにより、清掃部材が放電電極に接触する時間を長くとることが可能となるため、付着物の除去が容易となる。また駆動源をモータとすることで清掃部材の移動距離を長く取れるため、清掃部材が放電電極に接触する部分の面積を大きく確保することができ、付着物の除去が容易となる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、清掃部材はラックギヤを有し、モータはラックギヤに噛み合うピニオンギヤを有している。
 これによりモータの回転運動を清掃部材の直線運動に変換することができる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、イオン発生装置は放電電極と対向して配置された誘導電極をさらに備えている。放電電極の針状の一方端とは反対側の他方端は誘導電極の下側に位置し、かつ清掃部材は誘導電極の上側に位置している。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、誘導電極はイオン放出用の貫通孔を有し、貫通孔は円形部と矩形部とを組み合わせた鍵穴形状を有している。
 これにより清掃部材が誘導電極の上側にあっても誘導電極の下側に位置する放電電極を清掃することが可能となる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、イオン発生装置は放電電極と対向して配置された誘導電極をさらに備えている。放電電極の針状の一方端とは反対側の他方端は誘導電極の下側に位置し、かつ清掃部材は誘導電極の下側に位置している。
 これにより誘導電極のイオン放出孔の形状に関わりなく清掃部材で放電電極を清掃することができる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、イオン発生装置は放電電極を支持する基板をさらに備えている。清掃部材は、放電電極の清掃と同時に基板の表面も清掃できるように構成されている。
 これにより放電電極の清掃だけでなく、放電電極を支持する基板表面の清掃も同時に行なうことが可能となる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、イオン発生装置は少なくとも放電電極を内部に収納するケースをさらに備えている。ケースは、モータから清掃部材へ駆動力を伝達する部分を収納する領域と、放電電極を含むイオン発生部を収納する領域とに平面的に区画されている。イオン発生部を収納する領域の一部は絶縁性の樹脂によりモールドされている。
 このように駆動力を伝達する部分を収納する領域とイオン発生部を収納する領域とが平面的に区画されているため、イオン発生部の収納領域内の高電圧部のみを選択的に絶縁性樹脂でモールドし絶縁を強化することが容易となる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、イオン発生装置は清掃部材の移動位置を検出するための検出部材をさらに備えている。検出部材により検出された清掃部材の位置に基づいて、清掃部材と放電電極との位置関係を制御できるようにイオン発生装置は構成されている。
 これにより効率的に放電電極の清掃を行なうことが可能となる。
 上記のイオン発生装置において好ましくは、清掃部材は少なくとも2つのブラシ部材を含んでいる。2つのブラシ部材の各々は、清掃部材の移動方向に延びる軸と、その軸を中心として外周側に延びるブラシとを有している。清掃部材は、2つのブラシ部材で放電電極の先端を挟み込んだ状態で放電電極の清掃を行なえるよう構成されている。
 本発明の電気機器は、上記のいずれかに記載のイオン発生装置と、そのイオン発生装置で生じたイオンを送風気流に乗せて電気機器の外部に送るための送風部とを備えている。
 本発明の電気機器によれば、イオン発生装置で生じたイオンを送風部により気流に乗せて送ることができるため、たとえば空調機器において機外にイオンを放出することができ、また冷蔵機器において庫内または庫外にイオンを放出することができる。
 以上説明したように本発明のイオン発生装置および電気機器によれば、塵埃の多い環境でもイオン発生効率の低下を防止することができる。
本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置の構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置の蓋体を取り外した状態を概略的に示す平面図である。 図4のV-V線に対応した断面を示す概略断面図である。 図5の状態からスライダー20を省略して示す概略断面図である。 図4のVII-VII線に対応した断面を示す概略断面図である。 図4のVIII-VIII線に対応した断面であって、ソレノイド15を省略して示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置に用いられる付着物除去機能部の構成を概略的に示す分解図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置に用いられるソレノイド15の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置に用いられるスライダー20の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置に用いられるスライダー20の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置に用いられるスライダー20の構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置に用いられるスライダー20の構成を概略的に示す斜視図である。 スライダーの清掃部に樹脂製の薄板を張り合わせた構成を示す概略正面図(A)と、その部分拡大図(B)である。 スライダーの清掃部に樹脂製のブラシ部を取り付けた構成を示す概略正面図(A)と、その部分拡大図(B)である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置の機能ブロック図であり、各機能素子の電気的接続を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置での放電電極の清掃の様子を説明するための図(A)~(C)である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置でスライダー20が放電電極に接触した接触状態を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置でスライダー20が放電電極に接触した接触状態を概略的に示す図であって、図5に対応した断面で示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の構成から蓋体を取り外した状態を概略的に示す平面図である。 図24のXXV-XXV線に対応した断面を示す概略断面図である。 図24のXXVI-XXVI線に対応した断面を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の構成を概略的に示す底面図である。 図24のXXVIII-XXVIII線に対応した断面であって蓋体を取り付けた状態を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるイオン発生回路部の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるイオン発生回路部の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるイオン発生回路部の構成を概略的に示す底面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるイオン発生回路部の構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるモータ制御回路部および付着物除去部の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるモータ制御回路部および付着物除去部の構成を概略的に示す底面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるモータ制御回路部および付着物除去部の構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられる清掃スライダーの構成を概略的に示す平面図である。 図36のXXXVII-XXXVII線に対応した断面を示す概略断面図である。 図36のXXXVIII-XXXVIII線に対応した断面を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置に用いられるケースの構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の機能ブロック図であり、各機能素子の電気的接続を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置での清掃動作を説明するための部分拡大断面図であり、清掃部が放電電極に接触していない状態を示す図(A)と、清掃部が放電電極に接触した状態を示す図(B)とを示す図である。 本発明の実施の形態3におけるイオン発生装置に用いられる清掃スライダーの構成を概略的に示す平面図である。 図42のXLIII-XLIII線に対応した断面を示す概略断面図である。 図42のXLIV-XLIV線に対応した断面を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態4におけるイオン発生装置の構成から蓋体を取り外した状態を概略的に示す平面図である。 図45のXLVI-XLVI線に対応した断面を示す概略断面図である。 図45のXLVII-XLVII線に対応した断面を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態5におけるイオン発生装置に用いられる清掃スライダーの構成を概略的に示す平面図である。 図48のXLIX-XLIX線に対応した断面を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態5におけるイオン発生装置での清掃動作を説明するための部分拡大断面図であり、清掃部が放電電極に接触していない状態を示す図(A)と、清掃部が放電電極に接触した状態を示す図(B)とを示す図である。 本発明の実施の形態におけるイオン発生装置を用いた空気清浄機の構成を概略的に示す斜視図である。 図51に示す空気清浄機にイオン発生装置を配置した様子を示す空気清浄機の分解図である。
 以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
 (実施の形態1)
 まず図1~図7を用いて、本発明の実施の形態1におけるイオン発生装置の全体構成について説明する。
 図1~図7を参照して、本実施の形態のイオン発生装置1は、電源入力コネクタ2と、イオン発生素子5、6と、ケース7と、蓋体8と、基板12と、回路ユニット13と、付着物除去機構部21とを主に有している。
 図1~図3を参照して、ケース7および蓋体8は、イオン発生装置1の外殻を構成している。蓋体8には、複数個(たとえば4個)の貫通孔4a~4dが形成されている。この貫通孔4a~4dは、コロナ放電により発生するイオンをケース7の外部へ放出するための開口部である。
 図4~図7を参照して、電源入力コネクタ2、イオン発生素子5、6、基板12、回路ユニット13および付着物除去機構部21は、ケース7内に収納されている。
 ケース7の内部は、イオン発生ブロックAと付着物除去ブロックBとに分けられている。イオン発生ブロックAには電源入力コネクタ2、イオン発生素子5、6、支持基板12および回路ユニット13が配置されており、付着物除去ブロックBには付着物除去機構部21が配置されている。
 回路ユニット13は、高圧回路、高圧トランスおよび高圧トランス駆動回路を含んでいるが、図4~図7においてはそれらの詳細を示されておらず回路ユニット13として一括して示されている。
 イオン発生素子5、6は、たとえばコロナ放電により正イオンおよび負イオンの少なくともいずれかを生じさせるためのものである。イオン発生素子5は、放電電極3a、3bと、対向電極(誘導電極)10とにより構成されている。またイオン発生素子6は、放電電極3c、3dと、対向電極(誘導電極)11とにより構成されている。
 対向電極10、11の各々は、支持基板12に支持されている。対向電極10、11のそれぞれは、一体の金属板からなっており、かつ放電電極の個数に対応して天板部に設けられた複数の貫通孔10a、10b、11a、11bを有している。この貫通孔10a、10b、11a、11bは、コロナ放電により発生するイオンをケース7の外部へ放出するための開口部である。
 本実施の形態では貫通孔10a、10b、11a、11bの個数はたとえば4個であり、貫通孔10a、10b、11a、11bの平面形状はたとえば円形である。
 放電電極3a~3dの各々は針状の先端を有している。支持基板12は、この放電電極3a~3dの各々を挿通させるための貫通孔(図示せず)を有している。
 針状の放電電極3a~3dの各々は、支持基板12の貫通孔に挿入または圧入されて支持基板12を貫通した状態で支持されている。これにより、放電電極3a~3dの各々の針状の一方端は支持基板12の表面側に突き出しており、また支持基板12の裏面側に突き出した他方端には、半田付けにより支持基板12に電気的に接続されている。
 対向電極10、11および放電電極3a~3dを支持した状態で、支持基板12はケース7のイオン発生ブロック部Aに配置されている。この状態で、支持基板12は、図5および図6に示すようにケース7のイオン発生ブロックA内の支持基板保持壁7aにより規定の高さに位置決めされている。また対向電極10、11は、図5および図6に示すように、支持基板12に固定されて規定の高さに位置決めされている。このように支持基板12と対向電極10、11とが規定の高さに位置決めされることにより、対向電極10、11は支持基板12に対してその厚み方向に位置決めすることが可能である。
 対向電極10、11および支持基板12がケース7に支持された状態で、図4に示すように放電電極3a~3dは、その針状の先端のそれぞれが、対向電極10、11の円形の貫通孔10a、10b、11a、11bの中心に位置するように配置されている。また支持基板12の裏面(半田面)には、回路ユニット13(高圧回路、高圧トランスおよび高圧トランス駆動回路)などの構成素子が取付けられている。
 電源入力コネクタ2は、支持基板12に支持されており、かつケース7の外部に電気的に接続できるようにその一部がケース7の外部に露出するよう構成されている。
 ケース7の蓋体8は、対向電極10、11の貫通孔10a、10b、11a、11bに対向する壁部にイオン放出用の貫通孔4a~4dを有している。これにより、イオン発生素子5、6の各々で生じたイオンがこの貫通孔4a~4dを通じてイオン発生装置1の外部へ放出される。イオン発生素子5の放電電極3a、3bはたとえば正イオンを発生させるものであり、イオン発生素子6の放電電極3c、3dはたとえば負イオンを発生させるものである。このため、ケース蓋体8に設けられた一方の貫通孔4a、4bは正イオン発生部となり、他方の貫通孔4c、4dは負イオン発生部となる。
 イオン放出用の貫通孔4a~4dのそれぞれは、感電防止のために、通電部である対向電極10、11に直接手が触れないように対向電極10、11の貫通孔10a、10b、11a、11bの孔径よりも小さい径に設定されている。
 次に、図4、図8~図10を用いて付着物除去機能について説明する。
 まず図4を参照して、付着物除去機構部21は、ソレノイド15と、連結板16と、スプリング17と、アーム18と、回転軸19と、スライダー(清掃部材)20とを主に有している。この付着物除去機構部21のスライダー20の一部を除く基本機構部はケース7内の付着物除去ブロックBに配置されている。
 図4、図8および図9を参照して、ソレノイド15はケース7のソレノイドガイド7eにはめ込まれることでケース7に保持されている。
 図10を参照して、ソレノイド15は、コイルと、そのコイル内に通された棒状の部材であるプランジャ15aとを有している。プランジャ15aは、コイルへの通電により動作制御可能である。つまりプランジャ15aは、コイルへの通電をONすることでコイル内へ引き込まれ、コイルへの通電をOFFすることによりフリーの状態となるように動作を制御されている。
 図4、図8および図9を参照して、連結板16は、ソレノイド15のプランジャ15aに保持されている。スプリング17は、ケース7の底面から立ち上がった回転軸19に嵌め込まれている。スプリング17の一方端は連結板16に保持されており、スプリング17の他方端はケース7のスプリング保持部7bに保持されている。連結板16は、スプリング17の力によりプランジャ15aをソレノイド15のコイルから引き抜く方向に引っ張られている。
 主に図4を参照して、プランジャ15aの先端はケース7に設けられたストッパー7fに当たって止まるように構成されている。これによりプランジャ15aは、ソレノイド15のコイルから抜けることが防止されており、設定した位置で止まるように構成されている。
 主に図8および図9を参照して、アーム18は、その中央部に回転軸挿入用の貫通孔18cを有しており、その貫通孔18cに回転軸19を嵌め込むことで回転軸19に対して回転可能とされている。アーム18は、回転軸19に対する一方側に連結孔18aを有しており、回転軸19の他方側にスライダー固定部18bを有している。アーム18の連結孔18aには、連結板16のピン部16bが嵌め込まれている。アーム18のスライダー固定部18bには、スライダー20の一方端にあるアーム取付け部20aが取り付けられている。
 次に、図11~図16を用いてスライダー20の構成について説明する。
 図11~図14を参照して、スライダー20は、放電電極に接触した状態と接触しない非接触状態との間でスライド運動(移動)可能に構成されており、薄い板状の材料(たとえば金属薄板)で構成されている。この金属薄板の材質としては、一般的には耐腐食性とある程度のバネ性が必要であるため、たとえばステンレス板が最適であるが、リン青銅板などであってもよい。スライダー20は、本体部20fと、アーム取付け部20aと、肉抜き部(貫通孔)20b、20cと、清掃部支持腕20dと、清掃部20eとを有している。
 本体部20fは、スライド方向に長尺状に延びている。アーム取付け部20aは、その本体部20fの長尺状に延びた一方端に設けられている。このアーム取付け部20aは、確実に位置決めできるように本体部20fに対して約90°に折り曲げられており、この折り曲げられた部分にてアーム18のスライダー固定部18bに固定されている。この固定方法は各種考えられるが、たとえばネジ止め、接着、溶接、挟み込みなどが考えられる。
 本体部20fは図11に示すように、スライド動作時に回転運動をスライド運動(直線運動)に変換するための変曲部Sを有している。この変曲部Sは回転運動を直線運動に変換する際に屈曲する部分であるため、変曲部Sにある程度の柔軟性がないと回転の抵抗になる。そこで、変曲部Sの必要部分に肉抜き部(貫通孔)20bが設けられて、変曲部Sの柔軟性が調整されている。ただし、変曲部Sがあまりに柔軟すぎるとスライド押し出し時に、変曲部Sが抵抗に負けて撓んだりして、正しく直線運動が行なわれなくなる可能性がある。
 また本体部20fは、スライダー20とケース7の接触による抵抗増加を軽減するための肉抜き部(貫通孔)20cを有していてもよい。
 清掃部支持腕20dは、本体部20fから略直角(約90°)に折り曲げられている。清掃部20eはスライダー20と一体的に構成され、清掃部支持腕20dの一部からある角度を持って切起こされた形状になっている。
 清掃部支持腕20dおよび清掃部20eの各々は、放電電極3a~3dに対応して同数設けられている。つまり、本実施の形態では4つの放電電極3a~3dに対応して4つの清掃部支持腕20dおよび清掃部20eが設けられている。これらの清掃部20eの各々は、スライダー20がスライドした際に、放電電極3a~3dの各々の先端に接するように構成されている。
 清掃部20eは、たとえば図15(A)、(B)に示すように樹脂製の薄板22をスライダー20に張り合わせた構成を有していてもよく、また図16(A)、(B)に示すように樹脂製のブラシ23をブラシ部基材に植毛加工したうえでスライダー20に張り合わせた構成を有していてもよい。
 図7に示すようにケース7に設けられたスライダー保持部7cによってスライダー20を保持することにより、スライダー20の図中横方向の位置決め(特に図中右方向へスライダー20がずれないように位置の保持)がなされている。スライダー20の高さ方向の位置は、対向電極10、11の表面と突起7dとで挟み込むことで保持されている。
 次に、図17を用いてイオン発生装置の機能ブロックについて説明する。
 図17を参照して、イオン発生装置1においては、上述したように、ケース7内のイオン発生素子ブロック部Aには、電源入力コネクタ2と、イオン発生素子5、6と、基板12と、回路ユニット13(高圧トランス駆動回路30、高圧トランス31、高圧回路32a、32b)が主に配置されている。またケース7内の付着物除去ブロックBには、付着物除去機構部21(ソレノイド15、連結板16、スプリング17、アーム18、スライダー20)が配置されている。
 電源入力コネクタ2は、入力電源としての直流電源や商用交流電源の供給を受ける部分である。電源入力コネクタ2は高圧トランス駆動回路30に電気的に接続されている。この高圧トランス駆動回路30は高圧トランス31の1次側に電気的に接続されている。この高圧トランス31は、1次側に入力された電圧を昇圧して2次側に出力するためのものである。高圧トランス31の2次側の一方はイオン発生素子5、6の対向電極10、11に電気的に接続されている。2次側の他方は高圧回路(正)32aを通じて放電電極3a、3bに電気的に接続され、かつ高圧回路(負)32bを通じて放電電極3c、3dに電気的に接続されている。
 また電源入力コネクタ2は、付着物除去機構部21に電源を供給する部分である。具体的には電源入力コネクタ2はソレノイド15への電源を供給する。ソレノイド15に電源が供給されると、ソレノイド15のプランジャ15aがコイルに対して動作する。このプランジャ15aの動作に伴なって、付着物除去駆動機構部(連結板16、スプリング17、アーム18、スライダー20)が動作し、ブラシ部となる清掃部20eが動作して放電電極3a~3dに付着した付着物を除去する。
 上記説明したように、イオン発生部と付着物除去駆動機構部へは同じ電源入力コネクタ2を通じて電源の供給を行なうが、供給系統は独立しているので、それぞれ別に制御することが可能である。付着物除去動作時に、清掃部20eが放電電極に接近、接触すると不要な異常放電の可能性があるので、付着物除去動作時には、放電電極への通電を停止することが望ましい。
 次に、モールドについて説明する。
 上記のように各機能素子がケース7内に収容されて電気的に接続された状態で適宜モールドが施されている。ここで、高圧回路32a、32b、高圧回路32a、32bから放電電極3a~3dへの回路、また高圧トランス31から対向電極10、11への回路は高電圧部であるため、イオン発生部分(支持基板12の表面側)を除き、支持基板12の裏面側を樹脂モールド(たとえばエポキシ樹脂)により絶縁を強化することが望ましい。
 次に、本実施の形態のイオン発生装置における清掃動作について図4および図18~図20を用いて説明する。
 この清掃動作は以下の(1)~(3)の順に行われる。
 (1)まず清掃動作を開始する前には、ソレノイド15は無通電の状態にある。この状態においては、図4および図18(A)に示すように清掃部支持腕20dは放電電極3a~3dの先端部から完全に離れた位置にある。
 (2)ソレノイド15に通電すると、図4におけるプランジャ15aがソレノイドの15のコイル内に引き込まれる。これにより、連結板16が移動し、ピン部16bによりアーム18の連結孔18aを引っ張って、アーム18を時計方向に回転させる。アーム18の他端18b(図5に拡大を示す部)にはスライダー20が固着されているため、スライダー20はアーム18の回転により、時計方向回転で押し出される。スライダー20は、その変曲部Sにて回転運動を直線運動に変換することで図中左方向にスライド運動をする。
 このスライダー20のスライド運動により、スライダー20の清掃部支持腕20dおよび清掃部20eが図中左方向に移動する。図18(B)は、このスライダー20の移動途中の状態を示している。この状態においては、清掃部20eの最先端部(清掃部支持腕20dに対して最も高い先端部)は放電電極3a~3dのそれぞれの針状の先端より上の位置にあるので、放電電極3a~3dのそれぞれの先端は清掃部20eの最先端部には接触せず、清掃部20eの途中から接触する。
 清掃部20eの放電電極3a~3dと対向する表面には、上述したように清掃用の樹脂製薄板22または樹脂製ブラシ23が貼り付けられているため、放電電極3a~3dの先端は清掃用の樹脂製薄板22または樹脂製ブラシ23と接触して汚れ物質を除去されて清掃される。
 (3)図18(C)、図19および図20は、ソレノイド15への通電によりスライダー20の移動が完了した状態を示している。放電電極3a~3dのそれぞれの先端部が清掃部20eの傾いた部分を過ぎて清掃部支持腕20dに接触した状態でスライダー20のスライド運動が完了する。
 以上のように、スライダー20の移動に連動して、放電電極3a~3dのそれぞれの針状の先端部に清掃部20eを接触させて擦ることにより、放電電極3a~3dの先端部に付着した付着物を擦り落とすことができる。また放電電極3a~3dの先端部と清掃部20eの接触による衝撃振動で、周辺部分に付着した付着物も剥離落下する。
 なおソレノイド15の通電をOFFにすると、プランジャ15aがスプリング17の付勢力によりソレノイド15のコイル内から引き抜く方向に引っ張られる。これにより、アーム18が図19の反時計方向に回転することで、スライダー20が図中右側にスライド運動をして、図4の状態に戻る。
 このような清掃動作は、一般的な居住空間では頻繁に行なう必要はなく、たとえば月に1回程度でも十分であり、たとえば自動的に一定運転時間毎、イオン発生装置1の通電ON-OFFに連動する、または発生イオンの量をイオン量センサーで検出して一定量以下になった場合に付着物を除去して、イオン発生量の低下を防止することができる。
 上記のイオン発生素子5、6の各々において、板状の対向電極10、11と針状の放電電極3a~3dとを上記のように所定の距離を確保して配置し、対向電極10、11と放電電極3a~3dとの間に高電圧を印加すると、針状の放電電極3a~3dのそれぞれの先端でコロナ放電が生じる。このコロナ放電により正イオンおよび負イオンの少なくともいずれかのイオンが発生し、このイオンがイオン発生装置1本体に設けられた貫通孔4a~4dから外部に放出される。さらに送風を加えることで、より効果的にイオンを放出することが可能となる。
 正イオンと負イオンとの双方を生じさせる場合、一方の放電電極3a、3bの先端では正コロナ放電を発生させて正イオンを発生させ、他方の放電電極3c、3dの先端では負コロナ放電を発生させて負イオンを発生させる。印加する波形はここでは特に問わず、直流、正負にバイアスされた交流波形や正負にバイアスされたパルス波形などの高電圧とする。電圧値は放電を発生させるに十分かつ、所定のイオン種を生成させる電圧領域を選定する。
 ここで、正イオンは、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、H+(H2O)m(mは0または任意の自然数)として表される。また負イオンは、酸素イオン(O2 -)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、O2 -(H2O)n(nは0または任意の自然数)として表される。
 正イオンおよび負イオンの両極性のイオンを放出する場合には、空気中の正イオンであるH+(H2O)m(mは0または任意の自然数)と、負イオンであるO2 -(H2O)n(nは0または任意の自然数)とを略同等量発生させることにより、両イオンが空気中を浮遊するカビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その際に生成される活性種の水酸化ラジカル(・OH)の作用により、浮遊カビ菌などを除去することが可能となる。
 次に、本実施の形態のイオン発生装置の作用効果について説明する。
 本実施の形態のイオン発生装置1によれば、スライダー20は放電電極3a~3dと接触した状態(接触状態)と接触しない状態(非接触状態)との間でスライド運動により移動可能である。このため、放電電極3a~3dの清掃時にはスライダー20の清掃部20eを放電電極3a~3dのそれぞれに接触させることで放電電極3a~3dの清掃が可能になる。また放電電極3a~3dによる放電時にはスライダー20を放電電極3a~3dに接触させないことでスライダー20が放電の障害となることも防止できる。このようにスライダー20で放電電極3a~3dの汚れを除去することができ、かつスライダー20が放電の障害になることもないため、塵埃の多い環境下においてもイオン発生効率の低下を防止することができる。
 またスライダー20が回転運動をスライド運動(直線運動)に変換するための変曲部Sを有しているため、小さな直線運動から回転運動を介して大きな直線運動を得ることができる。
 具体的には、アーム18の回転中心からスライダー20のアーム18への取り付け位置までの距離をアーム18の回転中心からプランジャ15aのアーム18への取り付け位置までの距離よりも大きくすることで、てこの原理で移動距離を拡大することができる。つまり、一般的なソレノイド15におけるプランジャ15aの移動距離は5mm程度と小さいため、スライダー20を清掃動作に必要な距離だけスライド移動させるには無理があるが、そのプランジャ15aの移動距離を回転運動に一旦変換することによりたとえば2倍の約10mmのスライド移動が可能となる。
 なお駆動距離の長い特別なソレノイドを使用してスライダー20を直接駆動する(つまりプランジャ15aの直線運動を回転運動に変換せずに直接、スライダー20のスライド運動とする)ことも可能である。
 またスライダー20が金属薄板よりなっているため、回転運動をスライド運動に変換するための変曲部Sを簡易な構成で実現できるとともに、スライダー20の小型化が容易となる。
 またスライダー20の変曲部Sはスライダー20の変曲部S以外の部分よりも幅方向に細い寸法を有している。具体的には、図12を参照して、スライダー20の変曲部Sは肉抜き部20bを有することにより、変曲部Sの幅方向の実質的な寸法は(W1-W3)となり、変曲部S以外の部分の寸法W2(W1とほぼ同じ寸法)よりも細くなっている。これにより変曲部Sの柔軟性が調整されて、変曲部Sが回転運動をスライド運動に変換する際の抵抗が低減されている。このように簡易な構成で変曲部Sを実現することができる。
 またスライダー20が放電電極3a~3dと接触した状態にあるときには放電電極3a~3dへの通電を停止するようにイオン発生装置1は構成されているため、放電電極3a~3dの放電時にスライダー20が放電の障害になることを防止することができる。
 (実施の形態2)
 次に図21~図28および図39を用いて、本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置の全体構成について説明する。
 図21~図28を参照して、本発明の実施の形態2におけるイオン発生装置101は、電源入力コネクタ102と、ケース105と、蓋体106と、イオン発生回路部107と、モータ制御回路部113と、付着物除去部124とを主に有している。
 図21~図23を参照して、ケース105および蓋体106は、イオン発生装置101の外殻を構成している。蓋体106には、複数個(たとえば4個)の貫通孔104a~104dが形成されている。この貫通孔104a~104dは、コロナ放電により発生するイオンをケース105の外部へ放出するための開口部である。
 図24~図27を参照して、電源入力コネクタ102、イオン発生回路部107、モータ制御回路部113および付着物除去部124は、ケース105内に収納されている。
 図39を参照して、このケース105は中板105dにより上下2段に分割されている。中板105dにより分割されたケース105の上段側は、ストッパー部(壁部)105b、105cにより、イオン発生回路部収納領域(右上がりのハッチング部)と駆動力伝達部収納領域とに平面的に区画されている。
 図24~図27を参照して、イオン発生回路部107はケース105の上記イオン発生回路部収納領域に配置されている。モータ制御回路部113は、中板105dにより分割されたケース105の下段側の領域に配置されている。付着物除去部124は、ケース105の下段側の領域、駆動力伝達部収納領域およびイオン発生回路部収納領域にまたがって配置されている。
 次に、図29~図32を用いて上記のイオン発生回路部107の構成について説明する。
 図29~図32を参照して、イオン発生回路部107は、支持基板120と、イオン発生部103a~103d、108と、高圧回路(高圧ダイオード)122、123と、高圧トランス110と、高圧トランス駆動回路111とを主に有している。イオン発生部103a~103d、108は、たとえばコロナ放電により正イオンおよび負イオンの少なくともいずれかを生じさせるためのものであり、複数の放電電極103a~103dと、対向電極(誘導電極)108とを有している。
 対向電極108は支持基板120に支持されている。対向電極108は一体の金属板からなっており、かつ放電電極103a~103dの個数に対応して天板部に設けられた複数の貫通孔108a~108dを有している。この貫通孔108a~108dの円状端面部と放電電極103a~103dとの間でコロナ放電を発生させることよりイオンが発生する。この貫通孔108a~108dの各々は、このコロナ放電により発生するイオンをケース105の外部へ放出するための開口部である。
 本実施の形態では、貫通孔108a~108dの個数はたとえば4個であり、貫通孔108a~108dの各々の平面形状はたとえば円形部と長方形部(矩形部)とを組み合わせた鍵穴形状である。
 放電電極103a~103dの各々は針状の先端を有している。支持基板120は、放電電極103a~103dの各々を挿通させるための貫通孔(図示せず)と、対向電極108の取り付け足108eを挿通させるための貫通孔(図示せず)とを有している。
 針状の放電電極103a~103dの各々は、支持基板120の貫通孔に挿入または圧入されて支持基板120を貫通した状態で支持されている。これにより、放電電極103a~103dの各々の針状の一方端は支持基板120の表面側に突き出しており、また支持基板120の裏面側に突き出した他方端には、半田付けにより支持基板120裏面の配線パターンに電気的に接続されている。
 また対向電極108は、取り付け足108eが支持基板120の貫通孔に挿入または圧入されて支持基板120を貫通した状態で支持されている。またこの取り付け足108eは支持基板120の裏面側の突き出した端部で半田付けにより支持基板120裏面の配線パターンに電気的に接続されている。
 対向電極108および放電電極103a~103dが支持基板120に取り付けられた状態で、図29に示すように放電電極103a~103dの各々は、その針状の先端が対向電極108のイオン放出孔108a~108dの各々の円形部中心に位置するように配置されている。また支持基板120の裏面(半田面)には、高圧トランス110、高圧トランス駆動回路111、及び高圧ダイオード122、123などの構成素子が取付けられている。
 また支持基板120には貫通孔120a、120bが設けられており、リードピン112a、112bのそれぞれが貫通孔120a、120bの各々を貫通して支持基板120に支持されている。このリードピン112a、112bの各々は、支持基板120裏面の配線パターンにより高圧トランス駆動回路111に電気的に接続されている。
 対向電極108、放電電極103a~103dなどを支持した状態で、図24および図25に示すように支持基板120はケース105の上記イオン発生回路部収納領域に配置されている。この際、支持基板120は基板保持壁105aにより規定の高さに位置決めされている。また対向電極108は、図32に示すように支持基板120の表面に対して規定の高さに位置決めされている。このように支持基板120と対向電極108とが規定の高さに位置決めされることにより、対向電極108を支持基板120に対してその厚み方向に位置決めすることが可能である。
 次に、図33~図35を用いて上記のモータ制御回路部113および付着物除去部124の構成について説明する。
 図33~図35を参照して、モータ制御回路部113は、モータ114と、モータ制御回路115と、清掃スライダー位置検出回路117と、位置検出素子118と、基板119とを主に有している。これらのモータ114、モータ制御回路115、清掃スライダー位置検出回路117および位置検出素子118は、基板119の裏面側に取り付けられている。また基板119には、接続ピン取付け部121a、121bおよび電源入力コネクタ102も取り付けられている。
 モータ114はモータ端子114aにより基板119の回路に電気的に接続されている。位置検出素子118は、たとえば反射型フォトインタラプタのように赤外線の反射を検出して移動体の有無を検出するものである。
 基板119には、ネジなどを通すための基板取り付け孔119a、119bと、モータ114に取り付けたピニオンギヤ114bを通すための孔119cと、位置検出素子118から発した光(たとえば赤外線)を通すための位置検出用孔119dとが形成されている。
 モータ114などを支持した状態で、図25および図26に示すように基板119はケース105の下段側に配置されている。この基板119は、ネジなどを基板取り付け孔119a、119bを通してケース105に螺合することによりケース105に固定されている。基板119をケース105に固定した状態において、接続ピン取付け部121a、121bはそれぞれリードピン112a、112bに電気的に接続されている。これにより、電源入力コネクタ102から入力された電源の一部が接続ピン取付け部121a、121bからリードピン112a、112bを通じてイオン発生回路部107へ供給可能である。
 図33~図35を参照して、付着物除去部124は、ピニオンギヤ114bと、清掃スライダー(清掃部材)109とを主に有している。ピニオンギヤ114bはモータ114に取り付けられており、モータ114の回転駆動力によって回転可能である。清掃スライダー109は、このピニオンギヤ114bに噛み合うラックギヤ109eと、放電電極103a~103dを清掃するための清掃部109a~109dと、位置検出部109fとを主に有している。
 次に、図36~図38を用いて清掃スライダー109の構成について説明する。
 図36~図38を参照して、清掃スライダー109は、天板部109kと、その天板部109kの側部から下方に延びる側板部109mとを有している。天板部109kは、円形部と矩形部とが組み合わされた鍵穴形状の貫通孔109i、109jを有している。その貫通孔109i、109jの各々の矩形部の端部から円形部に向かうように延出部が延びており、その延出部の先端に清掃部109b、109cが取り付けられている。また天板部109kの両端部の各々には矩形の切欠部が設けられている。その切欠部から端部外方へ向かうように延出部が延びており、その延出部の先端に清掃部109a、109dが取り付けられている。
 これらの清掃部109a~109dは、ある程度柔軟性を有するブラシ(歯ブラシと同様の清掃部材)からなっている。清掃部109a~109dをなすブラシは清掃スライダー109の天板部109kの底面から下方に延びている。清掃スライダー109の側板部109mの下端にはラックギヤ109eが形成されている。また清掃スライダー109の側板部109m下端のラックギヤ109eが形成されていない部分には、図33に示すように位置検出部109fが設けられている。
 清掃スライダー109は、図24~図26に示すように、その天板部109kがケース105の上記イオン発生回路部収納領域に位置するように、かつ側板部109mがケース105の上記駆動力伝達部収納領域に位置するように配置されている。その配置状態において、天板部109kは対向電極108の天板部の上側に位置し、かつ対向電極108の天板部の上方を跨ぐように配置されている。この状態で、清掃スライダー109の各清掃部109a~109dの各々は対向電極108の鍵穴形状の貫通孔108a~108dの各々を挿通するように位置している。
 また複数本の放電電極103a~103dは平面視において一直線上に並んでおり、その同一直線上に各清掃部109a~109dも配置されている。
 上記の配置状態において、図26に示すように、側板部109m下端のラックギヤ109eはケース105の上記駆動力伝達部収納領域においてピニオンギヤ114bと噛み合っている。これによりモータ114の回転運動が清掃スライダー109の直線運動に変換可能である。その清掃スライダー109の直線運動の方向は、複数本の放電電極103a~103dが平面視において並ぶ直線方向と同じである。この清掃スライダー109の直線方向の往復運動により、清掃部109a~109dの各々を放電電極103a~103dの各々に接触させることが可能であり、それにより放電電極103a~103dを清掃することが可能である。
 上記の配置状態において、図26に示すように、位置検出部109fが位置検出用孔119dを通して位置検出素子118と対向可能である。位置検出素子118から発した赤外線が位置検出用孔119dを通って清掃スライダー109に達し、その際に清掃スライダー109の位置検出部109fが位置検出素子118と対向した場合のみに赤外線が反射されて、清掃スライダー109の位置を検出することが可能である。
 上記のようにして直線運動をする清掃スライダー109の位置を検出することが可能である。なお清掃スライダー109の位置検出方式は上記に限定されるものではなく、たとえばマクロスイッチを利用した検出方式や磁石とリードスイッチとを利用した方式などでも可能である。
 図25および図26を参照して、電源入力コネクタ102は、ケース105の外部に電気的に接続できるようにイオン発生装置101の背面側に設けられている。
 図21を参照して、ケース105の蓋体106は、対向電極108の貫通孔108a~108dに対向する壁部にイオン放出用の貫通孔104a~104dを有している。これにより、イオン発生回路部107で生じたイオンがこの貫通孔104a~104dを通じてイオン発生装置101の外部へ放出可能である。イオン発生回路部107の放電電極103a、103dはたとえば正イオンを発生させるものであり、イオン発生回路部107の放電電極103b、103cはたとえば負イオンを発生させるものである。このため、蓋体106に設けられた一方の貫通孔104a、104dは正イオン発生部となり、他方の貫通孔104b、104cは負イオン発生部となる。
 イオン放出用の貫通孔104a~104dのそれぞれは、感電防止のために、通電部である対向電極108に直接手が触れないように対向電極108の貫通孔108a~108dの孔径よりも小さい径に設定されている。
 次に、図40を用いてイオン発生装置の機能ブロックについて説明する。
 図40を参照して、イオン発生装置101においては、上述したようにケース105内に、電源入力コネクタ102と、イオン発生回路部107と、モータ制御回路部113と、付着物除去部124とが主に配置されている。
 電源入力コネクタ102は、入力電源としての直流電源や商用交流電源の供給を受ける部分である。電源入力コネクタ102は高圧トランス駆動回路111に電気的に接続されている。この高圧トランス駆動回路111は高圧トランス110の1次側に電気的に接続されている。この高圧トランス110は、1次側に入力された電圧を昇圧して2次側に出力するためのものである。高圧トランス110の2次側の一方は対向電極108に電気的に接続されている。高圧トランス110の2次側の他方は高圧ダイオード122を通じて放電電極103a、103dに電気的に接続され、かつ高圧ダイオード123を通じて放電電極103b、103cに電気的に接続されている。
 また電源入力コネクタ102は、モータ制御回路部113に電源を供給する部分である。具体的には電源入力コネクタ102は、モータ制御回路115を介してモータ114へ電源を供給するとともに、清掃スライダー109の位置を検出する清掃スライダー位置検出回路117へ電源を供給する。モータ114に電源が供給されると、ピニオンギヤ114b、ラックギヤ109eおよび清掃スライダー109が動作して、清掃部109a~109dで放電電極103a~103dの清掃が行なわれる。これにより、放電電極103a~103dに付着した付着物が除去される。
 また清掃スライダー位置検出回路117および位置検出素子118へ電源が供給されることで、位置検出素子118から発した赤外線が清掃スライダー109の位置検出部109fで反射されるか否かにより、清掃スライダー109の位置を検出することが可能である。
 上記に説明したように、イオン発生回路部107とモータ制御回路部113へは同じ電源入力コネクタ102を通じて電源の供給を行なうが、供給系統は独立しているので、それぞれ別に制御することが可能である。またこのイオン発生装置101は各種電気機器に組み込まれて、その電気機器から全体を制御することが可能となっているため、それぞれの電気機器に応じた制御を行なうことができる。付着物除去動作時に、清掃部109a~109dが放電電極103a~103dに接近、接触すると不要な異常放電の可能性があるので、付着物除去動作時には、放電電極103a~103dへの通電を停止することが望ましい。
 次に、モールドについて説明する。
 上記のように各機能素子がケース105内に収容されて電気的に接続された状態で適宜モールドが施されている。ここで、高圧トランス110、高圧ダイオード122、123、高圧ダイオード122、123から放電電極103a~103dへの回路、および高圧トランス110から対向電極108への回路、および放電電極103a~103dは高電圧部であるため、イオン発生部分(支持基板120の表面側)を除き、支持基板120の裏面側を樹脂モールド(たとえばエポキシ樹脂)により絶縁を強化することが望ましい。
 図39に示すように、ケース105の中板105dの上段側は、ストッパー部105b、105cによりイオン発生回路部収納領域(右上がりのハッチング部)と駆動力伝達部収納領域とに平面的に区画されている。このため、上記の樹脂モールドの際に、イオン発生回路部収納領域に樹脂を注入すれば、支持基板120の裏面側が樹脂モールドできるとともに、イオン発生回路部収納領域から駆動力伝達部収納領域へ樹脂が流れることを防止できる。
 次に、本実施の形態のイオン発生装置101における清掃動作について図25、図26、図40および図41を用いて説明する。
 図25、図26および図40を参照して、まず電源入力コネクタ102から信号がモータ制御回路115に入力されるとモータ114が駆動する。これにより、モータ114に直結されたピニオンギヤ114bが回転し、ピニオンギヤ114bに噛み合うラックギヤ109eに駆動力が伝達されて、清掃スライダー109が右または左の直線移動を始める。右か左かはモータ114の回転方向で決定される。以上により清掃動作が始まる。
 上記の動作により、たとえば図41(A)に示すように清掃部109a~109dが放電電極103a~103dに接触しない状態から、図41(B)に示すように清掃部109b、109dが放電電極103b、103dに接触した状態へ清掃スライダー109を移動させることができる。
 清掃スライダー109の移動距離は、モータ114がたとえばステッピングモータであれば、印加したパルス数のカウントで制御でき、またたとえば単純な直流モータであれば、通電時間を制御することで制御できる。もし清掃スライダー109が行き過ぎたとしても左右のストッパー部105b、105cに清掃スライダー9がぶつかりそれ以上移動できないようになっている。
 次にたとえば右方向の終端まで移動完了すれば、モータ114を逆転して清掃スライダー109を左方向に移動させる。これにより清掃部109b、109dが放電電極103b、103dに接触した状態から、清掃部109a、109cが放電電極103a、103cに接触した状態へ清掃スライダー109を移動させることができる。そして、清掃スライダー109が左方向の終端まで移動したら、同様にモータ114を逆転させて、清掃スライダー109を右方向に移動させる。
 そして、清掃スライダー109に設けられた、位置検出部109fが基板119に設けられた位置検出用孔119dの位置に来たときに、位置検出素子118がそれを検出して位置信号を電源入力コネクタ102を通じて電気機器へ送り出す。その信号を検出して電気機器がモータ114への駆動信号を停止しモータ114がその位置で停止する。これにより図41(A)に示すように清掃部109a~109dが放電電極103a~103dに接触しない状態で停止させることができる。
 この位置(図41(A)に示す位置)が通常イオン発生時の清掃スライダー109の位置となる。
 以上の清掃動作は1回1往復して清掃スライダー109が元の位置に戻ることで終了する。これで、放電電極103a~103dの各々は1往復分、清掃部109a~109dで擦られて付着物が除去されて清掃されたことになる。
 図24~図28においてはモータ114がイオン発生装置101に組み込まれているが、清掃スライダー109を駆動するだけであれば、モータ114はイオン発生装置101の外部に配置されておりイオン発生装置101に組み込まれてなくてもよい。この場合、ラックギヤ109eの軸がイオン発生装置101の外部に延長されて、イオン発生装置101の外部でモータ114に取り付けられたピニオンギヤ114bと噛み合うように構成されれば、モータ114によって清掃スライダー109を駆動させることができる。またイオン発生装置101を組み込む電気機器側に何らかの駆動源があればこれを利用して清掃スライダー109を駆動することはコスト的に有利となる。
 以上のように、モータ114の回転からピニオンギヤ114bが回転してラックギヤ109eを左右に動かすことにより、清掃スライダー109が左右に直線状に動いて、放電電極103a~103dの針状先端部に清掃部109a~109dを接触させて擦ることにより、放電電極103a~103dの先端部に付着した付着物を擦り落とすことができる。
 このような清掃動作は、一般的な居住空間では頻繁に行なう必要はなく、たとえば月に1回程度でも十分であり、たとえば、自動的に一定運転時間毎、イオン発生装置の通電ON-OFFに連動する、または発生イオンの量をイオン量センサーで検出して、一定量以下になった場合に付着物を除去して、イオン発生量の低下を防止することができる。
 イオン発生部において、板状の対向電極108と針状の放電電極103a~103dとを上記のように所定の距離を確保して配置し、対向電極108と放電電極103a~103dとの間に高電圧を印加すると、針状の放電電極103a~103dの各々の先端でコロナ放電が生じる。このコロナ放電により正イオンおよび負イオンの少なくともいずれかのイオンが発生し、このイオンがイオン発生装置1の本体に設けられたイオン放出孔104a~104dから外部に放出される。さらに送風を加えることで、より効果的にイオンを放出することが可能となる。
 正イオンと負イオンとの双方を生じさせる場合、一方の放電電極103a、103dの先端では正コロナ放電を発生させて正イオンを発生させ、他方の放電電極103b、103cの先端では負コロナ放電を発生させて負イオンを発生させる。印加する波形はここでは特に問わず、直流、正負にバイアスされた交流波形や正負にバイアスされたパルス波形などの高電圧とする。電圧値は放電を発生させるに十分かつ、所定のイオン種を生成させる電圧領域を選定する。
 ここで、正イオンは、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、H+(H2O)m(mは0または任意の自然数)として表される。また負イオンは、酸素イオン(O2 -)の周囲に複数の水分子が付随したクラスターイオンであり、O2 -(H2O)n(nは0または任意の自然数)として表される。
 正イオンおよび負イオンの両極性のイオンを放出する場合には、空気中の正イオンであるH+(H2O)m(mは0または任意の自然数)と、負イオンであるO2 -(H2O)n(nは0または任意の自然数)とを略同等量発生させることにより、両イオンが空気中を浮遊するカビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その際に生成される活性種の水酸化ラジカル(・OH)の作用により、浮遊カビ菌などを除去することが可能となる。
 次に、本実施の形態のイオン発生装置の作用効果について説明する。
 本実施の形態のイオン発生装置101によれば、図41(A)、(B)に示すように清掃部109a~109dが放電電極103a~103dに接触する接触状態と接触しない非接触状態との間で清掃スライダー109は移動可能である。このため、放電電極103a~103dの清掃時には清掃部109a~109dを放電電極103a~103dに接触させることで放電電極103a~103dの清掃が可能になる。また放電電極103a~103dによる放電時には清掃部109a~109dを放電電極103a~103dに接触させないことで清掃部109a~109dが放電の障害となることも防止できる。このように清掃部109a~109dで放電電極103a~103dの汚れを除去することができ、かつ清掃部109a~109dが放電の障害になることもないため、塵埃の多い環境下においてもイオン発生効率の低下を防止することができる。
 また清掃スライダー109を移動可能とするための駆動源がモータ114であるため、移動スピードのコントロールが容易である。これにより、清掃部109a~109dが放電電極103a~103dに接触する時間を長くとることが可能となるため、付着物の除去が容易となる。また駆動源をモータ114とすることで清掃スライダー109の移動距離を長く取れるため、清掃部109a~109dが放電電極103a~103dに接触する部分の面積を大きく確保することができ、付着物の除去が容易となる。
 またモータ114の回転運動を、ピニオンギヤ114bとラックギヤ109eとの噛み合わせにより清掃スライダー109の直線運動に変換することができる。
 以上説明したように本実施の形態によれば、簡単な構成からなる付着物除去装置によって自動的に、ある所定の周期、一定運転時間毎、イオン発生装置のON-OFFに連動して、または発生イオンの量をイオンセンサーで検出して、一定量以下になった場合に付着物を除去して、イオン発生量の低下を防止することができる。
 このため、イオン発生装置101が搭載された電気機器の寿命に対して、イオン発生量を維持していくことが可能であるため、各種電気機器への搭載への可能性が広がり、イオン発生装置101を搭載した電気機器への用途を拡大することが可能となる。
 (実施の形態3)
 上述した実施の形態2においては清掃部109a~109dが清掃スライダー109の天板部109kの底面から下方に延びるブラシである場合について説明したが、清掃部の構成はこれに限定されるものではなく、放電電極103a~103dの塵埃を清掃できるものであれば他の構成であってもよい。
 そこで、他の構成の清掃部を有するイオン発生装置を実施の形態3として、図42~図44を用いて以下に説明する。
 図42~図44を参照して、本実施の形態では清掃部は、いわゆるねじりブラシよりなっている。このねじりブラシとは、中心の補強材(軸)にブラシ材を巻きつけて、そのブラシ材を補強材の外周側へ延ばして円柱状に構成したものである。1本の放電電極に対して2本のねじりブラシが設けられている。
 具体的には、鍵穴形状の貫通孔109i内には2本のねじりブラシ127b、128bが設けられており、鍵穴形状の貫通孔109j内には2本のねじりブラシ127c、128cが設けられている。
 また清掃スライダー109に設けられた両端部の矩形の切欠部内のうち図中左側の矩形の切欠部内には2本のねじりブラシ127a、128aが設けられており、図中右側の矩形の切欠部内には2本のねじりブラシ127d、128dが設けられている。
 ねじりブラシ127a、127b、128a、128bの各々は、清掃スライダー109に設けられた清掃部材取付部126aに挿入固着されている。またねじりブラシ127c、127d、128c、128dの各々は、清掃スライダー109に設けられた清掃部材取付部126bに挿入固着されている。各ねじりブラシ127a~127d、128a~128dの各々の補強材(軸)は清掃スライダー109の直線状の移動方向に延びるように配置されている。
 ねじりブラシ127aと128aとは互いに密着並行して取り付けられており、その間に電極103aを通すことで清掃を行なうことができる。清掃部127aと128aとはブラシの先端が若干重複する程度密接させた方が、清掃効果が向上する。
 ねじりブラシ127bと128b、ねじりブラシ127cと128c、およびねじりブラシ127dと128dについても、上記のねじりブラシ127aと128aと同様に構成されている。
 なお、本実施の形態のイオン発生装置のこれ以外の構成については上述した実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
 このようにブラシを構成することで、ブラシの繊維方向は放電電極とほぼ直角方向になるため、清掃スライダーがスライドした場合の電極付着物に対する清掃効果が高くなる。
 (実施の形態4)
 上述した実施の形態2および3では、清掃スライダー109の天板部109kが対向電極108の天板部の上側に位置する構成について説明したが、清掃スライダー109の天板部109kは対向電極108の天板部の下側に位置していてもよい。
 そこで、清掃スライダー109の天板部109kが対向電極108の天板部の下側に位置するイオン発生装置を実施の形態4として、図45~図50を用いて以下に説明する。
 図45~図49を参照して、本実施の形態では清掃スライダー109の天板部109kは対向電極108の天板部の下側に位置している。つまり清掃スライダー109の天板部109kは、対向電極108の天板部に対して、放電電極103a~103dの針状の一方端とは反対側の他方端側に位置している。
 清掃スライダー109の天板部109kの側板部109mとは反対側には、突起部109g、109hが設けられている。この突起部109g、109hが対向電極108の開口部に保持されることで清掃スライダー109は対向電極108にガイドされるようになっている。
 清掃スライダー109の天板部109kを対向電極108の天板部の下に配置することで、対向電極108の貫通孔(イオン放出孔)108a~108dの平面形状を円形状にしても、清掃スライダー109が対向電極108に設けられた貫通孔108a~108dの形状に全く関係なく左右にスライドできるようになる。そうすることでブラシ109a~109dのそれぞれを支持基板120の表面に達するように伸ばして、放電電極103a~103dだけでなく支持基板120表面上も清掃することが可能となる。
 なお、本実施の形態のイオン発生装置のこれ以外の構成については上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
 支持基板120の表面上に堆積した塵埃129は、高湿度により吸湿してその絶縁性を低下させる。この絶縁性の低下した塵埃129により、放電電極103a~103d→支持基板120表面→空間→対向電極108の経路で異常な放電が発生するおそれがある。本実施の形態では、図50(A)、(B)に示すように、放電電極103a~103dだけでなく支持基板120の表面もブラシ109a~109dで適宜清掃することができるため、このような異常な放電を抑制することができる。
 (実施の形態5)
 実施の形態5として、上記実施の形態1~4のイオン発生装置を用いた電気機器の一例として空気清浄機の構成について説明する。
 図51および図52を参照して、空気清浄機60は前面パネル61と本体62とを有している。本体62の後方上部には吹き出し口63が設けられており、この吹き出し口63からイオンを含む清浄な空気が室内に供給される。本体62の中心には空気取り入れ口64が形成されている。空気清浄機60の前面の空気取り入れ口64から取り込まれた空気が、図示しないフィルターを通過することで清浄化される。清浄化された空気は、ファン用ケーシング65を通じて、吹き出し口63から外部へ供給される。
 清浄化された空気の通過経路を形成するファン用ケーシング65の一部に、上記実施の形態1~4に記載したイオン発生装置1(または101)が取り付けられている。イオン発生装置1(または101)は、そのイオン発生部となる孔4a~4d(または104a~104d)からイオンを上記の空気流に放出できるように配置されている。イオン発生装置1(または101)の配置の例として、空気の通過経路内であって、吹き出し口63に比較的近い位置P1、比較的遠い位置P2などの位置が考えられる。このようにイオン発生装置1(または101)のイオン発生部4a~4d(または104a~104d)に送風を通過させることにより、吹き出し口63から清浄な空気とともに外部にイオンを供給するイオン発生機能を空気清浄機60に持たせることが可能になる。
 本実施の形態の空気清浄機60によれば、イオン発生装置1(または101)で生じたイオン(正イオンおよび負イオンの一方または双方)を送風部(空気の通過経路)により気流に乗せて送ることができるため、機外にイオンを放出することができる。
 なお本実施の形態においては電気機器の一例として空気清浄機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電気機器は、これ以外に空気調和機(エアコンディショナー)、冷蔵機器、掃除機、加湿器、除湿機、電気ファンヒータなどであってもよく、イオンを気流に乗せて送るための送風部を有する電気機器であればよい。
 また上記においてイオン発生装置1に入力される電源(入力電源)は商用交流電源および直流電源のいずれであってもよい。入力電源が商用交流電源である場合、1次側回路である高圧トランス駆動回路11を構成する部品間やプリント基板のパターン間には法的距離をとる必要がある。
 また部品としては電源電圧に対し耐圧確保できる部品が必要となり、大型化を招くが回路構成は簡素化でき、部品点数は少なくできる。一方、入力電源が直流電源である場合、1次側回路となる高圧トランス駆動回路11を構成する部品間やプリント基板のパターン間の距離は上記商用交流電源の場合と比べると大きく緩和され、近距離で配置でき、かつ部品自体もチップ部品などの小型品が採用でき、高密度配置が可能となるものの、高電圧駆動回路実現のための回路が複雑になり、部品点数が上記商用交流電源の場合と比べて多くなる。
 なお上記の実施の形態1~4では、正負イオン発生部が2組でのイオン発生装置1の例で説明したが、正負イオン発生部は2組に限定されることはなく、1組および3組以上であっても同様の構造で展開することが可能である。
 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 本発明は、放電部の汚れを除去したいイオン発生装置およびそれを搭載した電気機器に特に有利に適用され得る。
 1,101 イオン発生装置、2,102 電源入力コネクタ、3a~3d,103a~103d 放電電極、4a~4d,104a~104d,108a~108d,109i,109j,120a,120b 貫通孔(イオン放出部)、5,6 イオン発生素子、7,105 ケース、7a 支持基板保持壁、7b スプリング保持部、7c スライダー保持部、7d 突起、7e ソレノイドガイド、7f ストッパー、8 ケース蓋体、10,11,108 対向電極(誘導電極)、10a,10b,11a,11b,108a~108d 貫通孔、12 支持基板、13 回路ユニット、15 ソレノイド、15a プランジャ、16 連結板、16b ピン部、17 スプリング、18 アーム、18a 連結孔、18b スライダー固定部、18c 貫通孔、19 回転軸、20 スライダー、20a アーム取付け部、20b,20c 肉抜き部、20d 清掃部支持腕、20e 清掃部、20f 本体部、21 付着物除去機構部、22 樹脂製薄板、23 樹脂製ブラシ、30,111 高圧トランス駆動回路、31,110 高圧トランス、32a,32b 高圧回路、60 空気清浄機、61 前面パネル、62 本体、63 吹き出し口、64 空気取り入れ口、65 ファン用ケーシング、S 変曲部、 105a 基板保持壁、105b,105c ストッパー部、105d 中板、106 蓋体、107 イオン発生回路部、108e 取り付け足、109 清掃スライダー、109a~109d 清掃部、109e ラックギヤ、109f 位置検出部、109g 突起部、109k 天板部、109m 側板部、112a リードピン、113 モータ制御回路部、114 モータ、114a モータ端子、114b ピニオンギヤ、115 モータ制御回路、117 清掃スライダー位置検出回路、118 位置検出素子、119 基板、119a,119b 基板取り付け孔、119c 孔、119d 位置検出用孔、120 支持基板、121a,121b 接続ピン取付け部、122,122 高圧ダイオード、124 付着物除去部、126a,126b 清掃部材取付部、127a~127d,128a~128d ねじりブラシ。

Claims (16)

  1.  イオンを発生させるための放電電極(3a~3d,103a~103d)と、
     前記放電電極を清掃するために前記放電電極に接触した接触状態と接触しない非接触状態との間で移動可能に構成された清掃部材(20,109)とを備えた、イオン発生装置。
  2.  前記放電電極(3a~3d,103a~103d)との間でイオンを発生させるための誘導電極(10,11,108)をさらに備えた、請求の範囲第1項に記載のイオン発生装置。
  3.  前記清掃部材(20)は、回転運動を直線運動に変換するための変曲部(S)を有する、請求の範囲第1項に記載のイオン発生装置。
  4.  前記清掃部材(20)の前記変曲部(S)は前記清掃部材の前記変曲部以外の部分よりも幅方向に細い寸法を有している、請求の範囲第3項に記載のイオン発生装置。
  5.  前記清掃部材(20)は、金属薄板よりなる、請求の範囲第1項に記載のイオン発生装置。
  6.  前記清掃部材(20)が前記接触状態にあるときには前記放電電極(3a~3d)への通電を停止するように構成されている、請求の範囲第1項に記載のイオン発生装置。
  7.  前記放電電極(103a~103d)は針状の先端を有し、前記先端においてイオンを発生させるためのものであり、
     前記清掃部材(109)を移動可能とするモータ(114)をさらに備えた、請求の範囲第1項に記載のイオン発生装置。
  8.  前記清掃部材(109)はラックギヤ(109e)を有し、前記モータ(114)は前記ラックギヤに噛み合うピニオンギヤ(114b)を有している、請求の範囲第7項に記載のイオン発生装置。
  9.  前記放電電極(103a~103d)と対向して配置された誘導電極(108)をさらに備え、
     前記放電電極の前記針状の一方端とは反対側の他方端は前記誘導電極の下側に位置し、かつ前記清掃部材(109)は前記誘導電極の上側に位置している、請求の範囲第7項に記載のイオン発生装置。
  10.  前記誘導電極(108)はイオン放出用の貫通孔(108a~108d)を有し、前記貫通孔は円形部と矩形部とを組み合わせた鍵穴形状を有している、請求の範囲第9項に記載のイオン発生装置。
  11.  前記放電電極(103a~103d)と対向して配置された誘導電極(108)をさらに備え、
     前記放電電極の前記針状の一方端とは反対側の他方端は前記誘導電極の下側に位置し、かつ前記清掃部材(109)は前記誘導電極の下側に位置している、請求の範囲第7項に記載のイオン発生装置。
  12.  前記放電電極(103a~103d)を支持する基板(120)をさらに備え、
     前記清掃部材(109)は、前記放電電極の清掃と同時に前記基板の表面も清掃できるように構成されている、請求の範囲第7項に記載のイオン発生装置。
  13.  少なくとも前記放電電極(103a~103d)を内部に収納するケース(105)をさらに備え、
     前記ケースは、前記モータ(114)から前記清掃部材(109)へ駆動力を伝達する部分を収納する領域と、前記放電電極を含むイオン発生部を収納する領域とに平面的に区画されており、
     前記イオン発生部を収納する領域の一部は絶縁性の樹脂によりモールドされている、請求の範囲第7項に記載のイオン発生装置。
  14.  前記清掃部材(109)の移動位置を検出するための検出部材(118)をさらに備え、
     前記検出部材により検出された前記清掃部材の位置に基づいて、前記清掃部材と前記放電電極(103a~103d)との位置関係を制御できるよう構成されている、請求の範囲第7項に記載のイオン発生装置。
  15.  前記清掃部材(109)は少なくとも2つのブラシ部材(127a~127d,128a~128d)を含み、
     2つの前記ブラシ部材の各々は、
     前記清掃部材の移動方向に延びる軸と、
     前記軸を中心として外周側に延びるブラシとを有しており、
     前記清掃部材は、2つのブラシ部材で前記放電電極(103a~103d)の前記先端を挟み込んだ状態で前記放電電極の清掃を行なえるよう構成されている、請求の範囲第7項に記載のイオン発生装置。
  16.  請求の範囲第1項に記載のイオン発生装置(1,101)と、
     前記イオン発生装置で生じたイオンを送風気流に乗せて電気機器の外部に送るための送風部とを備えた、電気機器。
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