JP6154791B2 - ワイパーリングを備えたボールねじ装置 - Google Patents

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本発明はボールねじ装置のワイパーリングに係り、特に偽の予圧力がワイパーリングを見かけて固定するのを防止できるワイパーリングを備えたボールねじ装置に関する。
ボールねじ装置はボール又は転動体の転がりを利用することで、ねじ軸とナットとの相対運動を駆動し、しかも低摩擦と高精度の利点を有するものである。若し何らかの埃や粉塵が進入すれば、ボールねじの作用と精度に悪影響を及ぶすので、防塵措置は非常に重要となる。このため、従来はボールねじ装置のための防塵技術が開発されており、そのうち、図1に示すように、この従来技術では、ナットAの一端に環状のワイパーリングBを設け、ナットAに二つのねじ孔A1を半径方向に沿って開設し、この二つのねじ孔A1に二つのねじA2をそれぞれ貫通して螺合することで、二つのねじA2によって、ワイパーリングBを両側から挟むとともに、ナットA内に固定するようになっている。こうして、ワイパーリングBの唇部B1をボールねじ装置のねじ軸Cの転動溝C1内に収容できる。ボールねじ装置が作動するとき、ワイパーリングBの唇部B1がねじ軸Cの回転に伴って転動溝C1内に生じた異物をワイパーする機能を果たす他、埃や粉塵が転動溝C1へ進入するのを防止し、ボールねじの清潔な状態を保ち、精度よく作動することができる。
ところで、実際に使用すると、この種のワイパーリングには、以下のような欠点がある。
(1)ワイパーリングを取付けるとき、これをねじ軸Cへ極度接近させるが、非接触とするのが理想な状態なのに、取付けの力と取付けの深さの制御が相当困難なので、もし二つのねじA2をねじ孔A1に深く入れすぎると、これにより、両側からワイパーリングを圧迫すると共に、ワイパーリングBの唇部B1をねじ軸Cの転動溝C1に圧迫させるので、故に予圧力(以下、この予圧力を偽の予圧力と呼ぶ)を発生させることになる。ここにいう偽の予圧力とは、ボールねじ装置におけるねじ軸、ナット、転動体の間に圧力を予め作用して調整していないことをいい、即ち、転動溝C1に唇部B1を圧迫して作用力を発生することで、ユーザーにボールねじが予圧力を有することを誤認させるものであって、この作用力が一時的に生じるものであり、唇部B1が転動溝C1との磨耗を発生した後に、この作用力が消失するので、故に装置の作動精度に影響を与えてしまう。
そして、ねじ軸Cが回転するとき、唇部B1と転動溝C1との間に摩擦が不断的に発生することになり、ワイパーリングBが硬度が高い金属より低いプラスチックの材質で形成されるので、前記の不断的摩擦によって、唇部B1が高熱を発生して変形するか、又は破砕して磨耗して耗粉になってしまう。このため、ワイパーリングBの破壊のみならず、前記耗粉によって、作動精度に影響を与えるという問題があった。
(2)二つのねじA2をねじ孔A1に浅く入れすぎると、ワイパーリングBが緩くなり易く、故に脱落するという問題があった。
(3)ワイパーリングを取付けるとき、ワイパーリングBの唇部B1をねじ軸Cの転動溝C1内に入れ、かつ一定の隙間を保つように、ワイパーリングBを照準しなければならず、その後、唇部B1と転動溝C1との接触を避けるように、二つのねじA2が螺合する深さを調整する必要があるため、試行錯誤で多数回のテストを繰り返すことでやっと成功することができる。このため、ワイパーリングの取付け作業に時間や手間が相当かかり、想定外のコストが嵩むという問題もあった。
なし
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ワイパーリングと転動溝との隙間を容易に保ち、且つワイパーリングをねじで螺合して固定するとき、過大な作用力又は固定力による偽の予圧力を回避することができるワイパーリングを備えたボールねじ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明はワイパーリングを備えたボールねじ装置であって、ねじ軸と、ナットと、複数の転動体と、二つのワイパーリングと、を含み、前記ねじ軸は、一方向に延伸された長条状構造で、この延伸方向が軸方向であると定義し、このねじ軸の表面には、螺旋状の転動溝が設けられ、前記ナットには、前記長軸を貫通させる貫通孔が設けられ、前記貫通孔の内縁面には前記転動溝と対応する別の転動溝が設けられ、前記転動溝と前記別の転動溝は一つの負荷経路を構成し、前記ナットの軸方向の両端面には、環状の位置決め溝がそれぞれ設けられ、前記貫通孔の軸方向の両端には、取付け溝がそれぞれ設けられ、前記転動体は、前記負荷経路に設置され、前記ワイパーリングの軸方向の一端面は、凹溝が凹設され、この凹溝は、両側が本体部とロック部であるとそれぞれ定義し、前記本体部は、前記取付け溝を収容し、前記ロック部は、前記位置決め溝を収容し、しかも前記本体部は前記ねじ軸を貫通する連通孔を有し、前記連通孔の内縁面には、前記転動溝に向かって突出して延伸された唇部が設けられ、 そのうち、前記ナットは、固定部材を有し、この固定部材は、一端が前記ロック部と当接することを特徴とするワイパーリングを備えたボールねじ装置である。
ここでは、前記固定部材は、ねじとし、前記ナットの表面には、前記位置決め溝と連通するねじ孔が設けられ、このねじ孔は、前記ねじを螺号するのに供し、しかも前記ねじの前端が前記ロック部を押圧することが好ましい。
ここでは、前記凹溝は、底面が前記ナットの端面に支えられることが好ましい。
ここでは、前記唇部と前記転動溝の間には、隙間が設置され、この隙間が0.01〜0.04mmであることが好ましい。
本発明は、ワイパーリングとナットの組合せ構造を採用することにより、固定部材によって、ワイパーリングを取り付けて固定するとき、本体部に圧力を直接作用させずに、しかもロック部と当接することでワイパーリングを固定することができる。その他、ナットの端面に凹溝の底面を受けさせることにより、唇部と転動溝との間に一定の隙間を保つとともに、位置決めを迅速に行い、しかも唇部と転動溝との接触を避け、ボールねじ装置の作動時の抵抗力を高め、唇部の磨耗を回避することができる。
従来技術のワイパーリングを備えたボールねじ装置の縦断面図である。 本発明のワイパーリングを備えたボールねじ装置の全体分解図である。 本発明のワイパーリングを備えたボールねじ装置のアセンブリ図である。 本発明のワイパーリングを備えたボールねじ装置の縦断面図である。
本発明の特徴および技術内容のよりよい理解のために、本発明の実施方式の説明及び図面を参照していただきたい。ただし、この実施方式及び図面は説明及び参考用のものであり、これらにより本発明に対するいかなる制限も加えられるものではない。
図2から図4に示している本発明の好適な実施例1を参照して、本発明は一種のワイパーリングを備えたボールねじ装置であって、ねじ軸1と、ナット2と、複数の転動体4と、二つのワイパーリング3と、を含む。
前記ねじ軸1は、一方向に延伸された長条状構造で、この延伸方向が軸方向Xであると定義し、このねじ軸1の表面には、螺旋状の転動溝11が設けられる。
前記ナット2には、前記長軸1を貫通させる貫通孔21が設けられ、前記貫通孔21の内縁面には前記転動溝11と対応する別の転動溝211が設けられ、前記転動溝11と前記別の転動溝211は一つの負荷経路90を構成し、前記ナット2の軸方向Xの両端面24には、環状の位置決め溝22がそれぞれ設けられ、前記貫通孔21の軸方向Xの両端には、取付け溝212がそれぞれ設けられる。前記転動体4は、前記負荷経路90に設置される。
前記ワイパーリング3の軸方向Xの一端面は、凹溝31が凹設され、この凹溝31は、両側が本体部32とロック部33であるとそれぞれ定義し、前記本体部32は、前記取付け溝212を収容可能にし、前記ロック部33は、前記位置決め溝22を収容可能にし、しかも前記本体部32は前記ねじ軸1を貫通する連通孔321を有し、前記連通孔321の内縁面には、前記転動溝11に向かって突出して延伸された唇部322が設けられる。
本実施例では、前記ワイパーリング3の固定方式としては、前記ナット2の表面に前記位置決め溝22と連通するねじ孔23が開設され、このねじ孔23がねじGを螺号することを採用している。しかも前記ねじGの前端が前記ロック部33を押圧するようになる。図4に示すように、ナット2に前記ワイパーリング3を固定し、しかも前記ワイパーリング3を取り付けた後に、前記凹溝31の底面311をナット2の端面24と緊密に当接しておく。さらに、前記ワイパーリング3の唇部322と転動溝11との間には、一定の隙間を持たせる。しかもこの隙間は、ボールねじ装置の規格に応じて、0.01〜0.04mmが好適である。なお、本発明は本実施例に採用されているねじ孔とねじの螺合方式に限定するものではなく、他のロック構造方式でワイパーリング3を固定しても良い。
上述したように、ワイパーリングとナットの組合せ構造を採用することにより、ワイパーリングを取り付けて固定するとき、前記ねじがワイパーリングのロック部を押圧し、しかも前記ワイパーリングの唇部がワイパーリングの凹溝を介して形成され、前記ねじ軸の転動溝との間に一定の隙間を持たせることにより、前記唇部と前記転動溝との接触を回避するとともに、ボールねじ装置の作動時の抵抗力を高め、前記唇部による磨耗を避けることができる。
<本発明>
1:ねじ軸
11:転動溝
2:ナット
21:貫通孔
211:転動溝
212:取付け溝
22:位置決め溝
23:ねじ孔
24:端面
90:負荷経路
3:ワイパーリング
31:凹溝
311:底面
32:本体部
321:連通孔
322:唇部
33:ロック部
4:転動体
G:ねじ
X:軸方向
T:隙間
<従来技術>
A:ナット
A1:ねじ孔
A2:ねじ
B:ワイパーリング
B1:唇部
C:ねじ軸
C1:転動溝

Claims (4)

  1. ワイパーリングを備えたボールねじ装置であって、
    ねじ軸と、ナットと、複数の転動体と、二つのワイパーリングと、を含み、
    前記ねじ軸は、一方向に延伸された長条状構造で、この延伸方向が軸方向であると定義し、このねじ軸の表面には、螺旋状の転動溝が設けられ、
    前記ナットには、前記ねじ軸を貫通させる貫通孔が設けられ、前記貫通孔の内縁面には前記転動溝と対応する別の転動溝が設けられ、前記転動溝と前記別の転動溝は一つの負荷経路を構成し、前記ナットの軸方向の両端面には、環状の位置決め溝がそれぞれ設けられ、前記貫通孔の軸方向の両端には、取付け溝がそれぞれ設けられ、
    前記転動体は、前記負荷経路に設置され、
    前記ワイパーリングの軸方向の一端面には、凹溝が凹設され、この凹溝は、両側が本体部とロック部であるとそれぞれ定義し、前記本体部は、前記取付け溝収容され、前記ロック部は、前記位置決め溝収容され、しかも前記本体部は前記ねじ軸を貫通する連通孔を有し、前記連通孔の内縁面には、前記転動溝に向かって突出して延伸された唇部が設けられ、
    そのうち、前記ナットは、固定部材を有し、この固定部材は、一端が前記ロック部と当接することを特徴とする、ワイパーリングを備えたボールねじ装置。
  2. 前記固定部材は、ねじとし、前記ナットの表面には、前記位置決め溝と連通するねじ孔が設けられ、このねじ孔は、前記ねじを螺するのに供し、しかも前記ねじの前端が前記ロック部を押圧することを特徴とする、請求項1に記載のワイパーリングを備えたボールねじ装置。
  3. 前記凹溝は、底面が前記ナットの端面に支えられることを特徴とする、請求項1に記載のワイパーリングを備えたボールねじ装置。
  4. 前記唇部と前記転動溝の間には、隙間が設置され、この隙間が0.01〜0.04mmであることを特徴とする、請求項1に記載のワイパーリングを備えたボールねじ装置。
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