JP5821200B2 - ボールねじ用接触シール及びボールねじ - Google Patents
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Description
そのため、前記環境下で使用されるボールねじには、ナットの内部への異物の侵入を防ぐために、ねじ軸とナットとの間の隙間の開口を密封する略環状の接触シールが取り付けられる。そして、ねじ軸のねじ溝に接触するような形状となっている接触シールの内周部を、スプリング等のバネ機構による付勢力を用いてねじ軸の外周面に押圧することにより、ナットの内部への異物の侵入がより生じにくくなるようにしていた(例えば特許文献1を参照)。
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、ボールねじのトルク上昇や発熱を引き起こすことなくナットの内部への異物の侵入を防止することができるとともに、低コストで製造可能なボールねじ用接触シールを提供することを課題とする。また、トルク上昇や発熱が生じにくく安価なボールねじを提供することを併せて課題とする。
条件A:前記ねじ軸が挿通される中心孔の内周面は、前記ねじ軸の外周面の形状に対応する形状をなしており、前記ねじ軸のねじ溝に対応するシール凸部と、前記ねじ軸のねじ山に対応するシール凹部と、が形成されている。
条件B:周方向の一箇所で切断されて断面形状略C字状をなしているとともに、前記切断により形成されているスリットが開閉可能なように弾性を有する。
条件C:前記中心孔の内周面のうち前記シール凸部が形成されている部分の内径が、前記ねじ軸の外周面のうち前記ねじ溝が形成されている部分の外径よりも小さい。
条件D:前記中心孔の内周面のうち前記シール凹部が形成されている部分の内径が、前記ねじ軸の外周面のうち前記ねじ山が形成されている部分の外径よりも小さい。
条件F:前記スリットの形状は、前記ボールねじ用接触シールの中心又は中心近傍を通らず且つ軸方向に沿い径方向に対して所定の角度を有する平面で切断した場合に形成される形状である。
このようなボールねじにおいては、前記ボールねじ用接触シールが径方向に変位可能なように、前記ボールねじ用接触シールの外周部と前記ナットの内周面との間に隙間を設けて、前記ボールねじ用接触シールを前記ナットに取り付けることが好ましい。
また、本発明のボールねじは、上記のようなボールねじ用接触シールを備えているので、トルク上昇や発熱が生じにくく安価である。
図1に示すように、ボールねじ1は、螺旋状のねじ溝3aを外周面に有するねじ軸3と、ねじ軸3のねじ溝3aに対向する螺旋状のねじ溝5aを内周面に有するナット5と、両ねじ溝3a,5aにより形成される螺旋状のボール転動路7内に転動自在に装填された複数のボール9と、ボール9をボール転動路7の終点から始点へ戻し循環させるボール循環路11(図1には、リターンチューブの例が図示されている)と、ナット5の軸方向両端部に取り付けられた略環状の接触シール13,13と、を備えている。
このようなボールねじ1は、切削粉等の異物がねじ軸3の外周面に付着する可能性が高いような環境下で使用されるボールねじとして好適である。例えば、工作機械等に組み込まれるボールねじとして好適である。
さらに、接触シール13の材質は、弾性変形可能なものであれば特に限定されるものではないが、樹脂,エラストマー,ポリテトラフルオロエチレン等が好ましい。
ただし、接触シール13は、軸方向及び周方向には変位がなるべく生じないように取り付けられている。これにより、接触シール13がナット5から脱落することが防止されている。ただし、前述した接触シール13の弾性変形可能性が失われないように取り付ける必要がある。また、接触シール13が径方向に変位可能なように、接触シール13の外周部とナット5の内周面との間には隙間(図1には図示せず)が設けられている。すなわち、ナット5の内周面のうち接触シール13が取り付けられる部分については、その内径が接触シール13の外径よりも大きく設定されている。これにより、接触シール13の外周部が前記隙間内に変位することが可能となっているので、スリットが開く方向に接触シール13が弾性変形することが可能である。そして、このように接触シール13が径方向外方に変位可能となっているため、接触シール13の内周部がねじ軸3の外周面を押圧する押圧力が過大となることが防止される。
3 ねじ軸
3a ねじ溝
5 ナット
5a ねじ溝
7 ボール転動路
9 ボール
13 接触シール
Claims (6)
- 螺旋状のねじ溝を外周面に有するねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有するナットと、前記両ねじ溝の間に転動自在に配された複数のボールと、を備えるボールねじに使用され、外周部を前記ナットに取り付けて内周部を前記ねじ軸に摺接させる略環状の接触シールであって、下記の条件A,Bを満足することに加えて、下記の条件C,Dのうち少なくとも一方を満足し、且つ、下記の条件Fを満足することを特徴とするボールねじ用接触シール。
条件A:前記ねじ軸が挿通される中心孔の内周面は、前記ねじ軸の外周面の形状に対応する形状をなしており、前記ねじ軸のねじ溝に対応するシール凸部と、前記ねじ軸のねじ山に対応するシール凹部と、が形成されている。
条件B:周方向の一箇所で切断されて断面形状略C字状をなしているとともに、前記切断により形成されているスリットが開閉可能なように弾性を有する。
条件C:前記中心孔の内周面のうち前記シール凸部が形成されている部分の内径が、前記ねじ軸の外周面のうち前記ねじ溝が形成されている部分の外径よりも小さい。
条件D:前記中心孔の内周面のうち前記シール凹部が形成されている部分の内径が、前記ねじ軸の外周面のうち前記ねじ山が形成されている部分の外径よりも小さい。
条件F:前記スリットの形状は、前記ボールねじ用接触シールの中心又は中心近傍を通らず且つ軸方向に沿い径方向に対して所定の角度を有する平面で切断した場合に形成される形状である。 - 螺旋状のねじ溝を外周面に有するねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有するナットと、前記両ねじ溝の間に転動自在に配された複数のボールと、前記ナットに取り付けられ前記ねじ軸に摺接する接触シールと、を備えるボールねじにおいて、前記接触シールを請求項1に記載のボールねじ用接触シールとしたことを特徴とするボールねじ。
- 前記ボールねじ用接触シールが径方向に変位可能なように、前記ボールねじ用接触シールの外周部と前記ナットの内周面との間に隙間を設けて、前記ボールねじ用接触シールを前記ナットに取り付けたことを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
- 前記ナットの内周面に形成した円周溝にリング状のストッパーを嵌め込み、前記ナットの内周面に設けた壁部と前記ストッパーとで前記ボールねじ用接触シールの外周部を挟むことにより、前記ボールねじ用接触シールを取り付けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のボールねじ。
- 前記ナットの内周面に形成した円周溝に前記ボールねじ用接触シールの外周部を嵌め込むことにより、前記ボールねじ用接触シールを取り付けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のボールねじ。
- 前記ナットの外周面と内周面とを貫通する貫通孔に外周面側から挿通されたビスにより、前記ボールねじ用接触シールを取り付け、前記ボールねじ用接触シールの外周部に円周方向の全周に渡って溝部を形成し、該溝部内に前記ビスの先端を配したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のボールねじ。
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