JP2001193815A - ボールねじ装置 - Google Patents

ボールねじ装置

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JP2001193815A
JP2001193815A JP2000001893A JP2000001893A JP2001193815A JP 2001193815 A JP2001193815 A JP 2001193815A JP 2000001893 A JP2000001893 A JP 2000001893A JP 2000001893 A JP2000001893 A JP 2000001893A JP 2001193815 A JP2001193815 A JP 2001193815A
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screw
groove
ball nut
screw shaft
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Hideyuki Sato
秀之 佐藤
Kazuo Miyaguchi
和男 宮口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的簡便な構成を採りながら、塵埃の侵入防
止や密封型シールの耐久性向上等を実現したボールねじ
装置を提供する。 【解決手段】本実施形態では、ねじ軸5の加工にあたっ
て、総形砥石35により雄ねじ溝3と縁部面取り23と
が同時に研削加工され、これにより、従来装置に存在し
た雄ねじ溝3と縁部面取り23との間の微小突起等がま
ったく生じなくなった。これにより、ねじ軸5と摺接す
る密封型シール31のリップ部29の摩耗が殆ど無視し
得るものとなる他、雄ねじ溝3の溝底に逃げ溝も設けら
れていないことも相俟って、塵埃等が密封型シール31
を通過してボールナット9内に侵入することもなくな
り、ボールナット9内の潤滑環境が長期に亘って良好に
保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業ロボット等に
採用されるボールねじ装置に係り、詳しくは耐久性の向
上等を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】産業ロボット等に組み込まれて回転運動
を直線運動に変換する装置として、ボールねじ装置が従
来より知られている。ボールねじ装置は、外周にねじ溝
が形成されたねじ軸と内周にねじ溝が形成されたボール
ナットとの間に多数個のボールを介在させ、ねじ軸を電
動モータ等で回転させることによってボールナット(お
よび、ボールナットが装着された部材)をねじ軸の軸線
に沿って移動させるものである。
【0003】図6は、従来のボールねじ装置の一例を示
す要部縦断面図である。同図に示したように、ボールね
じ装置1は、円弧状の横断面を有する雄ねじ溝3が外周
に形成されたねじ軸5と、ねじ軸5の雄ねじ溝3に対応
する雌ねじ溝7が内周面に形成されたボールナット9
と、多数個のボール11等から構成されている。ボール
ナット9には、その外面と雌ねじ溝7とを連通する連通
路(図示せず)が形成されており、これら連通路に仮想
線で示した略U字形状のボール循環チューブ(仮想線で
示す)13の端部がそれぞれ嵌挿されている。ボール1
1は、雄ねじ溝3と雌ねじ溝7との間に転動自在に介装
されると共に、ボール循環チューブ13内にも所定個数
が収容されている。図7(図6中のB部拡大断面図)に
示したように、雄ねじ溝3には、その溝底に研削加工を
容易にするための逃げ溝51が形成されると共に、ラン
ド部21との間に縁部面取り(この例では、45゜直線
面取り)23が施されている。
【0004】このボールねじ装置1では、ねじ軸5がボ
ールナット9に対して相対回転した場合、ボール11を
介した螺進作用により、ボールナット9がねじ軸5の軸
線に沿って移動する。この際、ボール11は、雄ねじ溝
3と雌ねじ溝7とにより画成された転走路37を転動
し、ボール循環チューブ13の一端部に形成されたタン
グ部(図示せず)に案内されて転走路37からすくい上
げられてボール循環チューブ13内に導かれる。ボール
循環チューブ13内に導かれたボール11は、ボール循
環チューブ13を通過した後にその他端部から転走路3
7に戻り、これによりボール11が循環することにな
る。
【0005】ところで、ボールねじ装置においては、送
り精度を確保するため、雄ねじ溝3、雌ねじ溝7および
ボール11の寸法精度は厳重に管理されている。したが
って、ねじ軸5とボールナット9との間に塵埃等の異物
が侵入した場合、ボールねじ装置の作動不良がもたらさ
れたり、各部材の摩耗によって装置寿命が低下する虞が
生じる。そこで、ボールナット9の両端部にはねじ軸5
の横断面形状に対応する内周形状のリップ部29を有し
た密封型シール31が取り付けられ、ボールナット9内
への異物の侵入が防止されている。図中、符号33で示
した部材は、密封型シール31をボールナット9に固定
するためのリテーナ(図示例では、C型止め輪)であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のボール
ねじ装置では、塵埃の侵入を確実に防止することが難し
い他、密封型シール31の耐久性が低い等の問題があっ
た。例えば、一般にねじ軸5の雄ねじ溝3は図8に示し
たように側面がゴシックアーチ状に成形された砥石61
によって研削されるが縁部面取り23は雄ねじ溝3の研
削に先だち研削加工によって形成される。したがって雄
ねじ溝3と縁部面取り23の加工が別行程であるという
ことと、ねじ軸5が一般に長尺であることも災いして、
ねじ軸5に雄ねじ溝3と縁部面取り23を形成しても互
いの位置がずれ易くねじ軸5の全長に亘って雄ねじ溝3
と縁部面取り23の正確な形状を確保するのが困難であ
った。したがって密封型シールのリップ内周部をねじ軸
5の軸芯と直角に切断した断面形状に製作してもねじ軸
の雄ねじ溝3と縁部面取り23がずれることによってリ
ップ内周部との間にすき間が生じそこから異物が侵入し
てしまいボールねじ装置の寿命の低下を来たすという問
題があった。また、ねじ軸5の雄ねじ溝3には研削加工
を容易にするための逃げ溝51が形成されているため、
塵埃がこの逃げ溝51を通過してボールナット9内に侵
入する虞もあった。
【0007】一方、両ねじ溝3,7とボール11との間
には、通常グリース等の潤滑剤が封入されており、転接
面の摩耗や摩擦による加熱等が防止されるようになって
いる。ところが、グリース等は、温度や、水分、異物、
摩耗粉等の影響により、比較的短期間で潤滑剤としての
機能が低下するため、定期的にその捕給が必要となる。
そこで、潤滑剤の補給作業の省力化や効率化を図るた
め、自動潤滑剤補給装置が開発されている。しかしなが
ら、この種の補給装置は複雑・高価であり、また給脂の
ための配管等も新たに設置しなくてはならず、設備コス
トの大幅な増大が余儀なくされる。更に、補給装置の点
検・保守作業も必要となるため、メンテナンス性が悪化
する問題もあった。
【0008】本発明は、上記状況に鑑みなされたもので
あり、比較的簡便な構成を採りながら、塵埃の侵入防止
や密封型シールの耐久性向上等を実現したボールねじ装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、請求項1の発明では、外周面に雄ねじ溝を有するね
じ軸と、内周面に雌ねじ溝を有するボールナットとを当
該雄ねじ溝と当該雌ねじ溝とにより画成された転走路中
を転動する多数のボールを介して螺合させ、前記ねじ軸
と前記ボールナットとをそれらの相対回転により当該ね
じ軸の軸線方向に相対移動させるボールねじ装置であっ
て、前記ボールナットの端部に前記ねじ軸に摺接する密
封型シールを設けると共に、前記雄ねじ溝の縁部面取り
を当該雄ねじ溝と同時に加工したものを提案する。この
発明では、例えば、総形研削砥石を用いることによって
縁部面取りを雄ねじ溝と同時に成形し、両者の間に位置
ずれを生じさせないようにする。これにより、密封型シ
ールによる異物の侵入防止がより確実に行われる。
【0010】また、請求項2の発明では、外周面に雄ね
じ溝を有するねじ軸と、内周面に雌ねじ溝を有するボー
ルナットとを当該雄ねじ溝と当該雌ねじ溝とにより画成
された転走路中を転動する多数のボールを介して螺合さ
せ、前記ねじ軸と前記ボールナットとをそれらの相対回
転により当該ねじ軸の軸線方向に相対移動させるボール
ねじ装置であって、前記ボールナットの端部に前記ねじ
軸に摺接する密封型シールを設けると共に、前記雄ねじ
溝には研削加工用の逃げ溝を設けないものを提案する。
この発明では、異物が通過する逃げ溝が存在しないた
め、密封型シールによる異物の侵入防止がより確実に行
われる。
【0011】また、請求項3の発明では、請求項1また
は2のボールねじ装置において、前記密封型シールは、
耐摩耗特性に優れたゴムまたはプラスチックスを素材と
して用いたものを提案する。この発明では、ねじ軸との
摺動による密封型シールの摩耗が抑制され、長期に亘る
異物の侵入防止が実現される。
【0012】また、請求項4の発明では、外周面に雄ね
じ溝を有するねじ軸と、内周面に雌ねじ溝を有するボー
ルナットとを当該雄ねじ溝と当該雌ねじ溝とにより画成
された転走路中を転動する多数のボールを介して螺合さ
せ、前記ねじ軸と前記ボールナットとをそれらの相対回
転により当該ねじ軸の軸線方向に相対移動させるボール
ねじ装置であって、前記ボールナットの端部と前記ボー
ルナットの内部におけるボール非通過空間との少なくと
も一方に前記ねじ軸に摺接する潤滑剤含有ポリマ部材を
取り付け、当該潤滑剤含有ポリマ部材の外側に前記ねじ
軸に摺接する密封型シールを設けたものを提案する。こ
の発明では、潤滑剤含有ポリマ部材から滲出した潤滑剤
によりねじ軸の潤滑が長期間に亘って行われると共に、
密封型シールにより異物の侵入や潤滑剤の漏出が防止さ
れる。また、潤滑剤含有ポリマ部材から滲出した潤滑剤
が密封型シールのリップ部にも行き渡りリップ部の摩耗
が低減され長期にわたって異物の侵入が防止できるとと
もにリップ部の摺動抵抗が低減される。
【0013】また、請求項5の発明では、請求項4のボ
ールねじ装置において、前記雄ねじ溝の縁部面取りを当
該雄ねじ溝と同時に加工したものを提案する。この発明
では、例えば、総形研削砥石を用いることによって縁部
面取りを雄ねじ溝と同時に成形し、両者の間に位置ずれ
を生じさせないようにする。これにより、密封型シール
による異物の侵入防止がより確実に行われる。
【0014】また、請求項6の発明では、請求項4また
は5のボールねじ装置において、前記雄ねじ溝には研削
加工用の逃げ溝を設けないものを提案する。この発明で
は、異物が通過する逃げ溝が存在しないため、密封型シ
ールによる異物の侵入防止がより確実に行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、第1実施形態に係るボール
ねじ装置を示す要部縦断面図である。同図に示したよう
に、ボールねじ装置1は、円弧状の横断面を有する雄ね
じ溝3が外周に形成されたねじ軸5と、ねじ軸5の雄ね
じ溝3に対応する雌ねじ溝7が内周面に形成されたボー
ルナット9と、多数個のボール11等から構成されてい
る。ボールナット9には、その上面と雌ねじ溝7とを連
通する一対の連通路(図示せず)が形成されており、こ
れら連通路に仮想線で示した略U字形状のボール循環チ
ューブ(仮想線で示す)13の端部がそれぞれ嵌挿され
ている。ボール11は、雄ねじ溝3と雌ねじ溝7との間
に転動自在に介装されると共に、ボール循環チューブ1
3内にも所定個数が収容されている。
【0016】本実施形態の雄ねじ溝7には、図2(図1
中のA部拡大断面図)に示したように、ランド部21と
の間に縁部面取り(本実施形態では、R面取り)23が
施されているが、溝底には従来装置にあった逃げ溝が設
けられていない。また、ボールナット9の両端部にはね
じ軸5の横断面形状に対応する内周形状のリップ部29
を有した密封型シール31が取り付けられ、ボールナッ
ト9内への異物の侵入が防止されている。密封型シール
31は、一対の金属製リング間にリップ部29を構成す
る摺接環を介装させたもので、本実施形態では、摺接環
の素材としてフッ素ゴムや熱可塑性エラストマー等の耐
摩耗特性に優れたゴムまたはプラスチックスが用いられ
ている。図1中、符号33で示した部材は、密封型シー
ル31をボールナット9に固定するためのリテーナ(図
示例では、C型止め輪)である。
【0017】本実施形態では、ねじ軸5の加工にあたっ
て、図3に示したように、総形砥石35により雄ねじ溝
3と縁部面取り23とが同時に研削加工され、これによ
り、従来装置に存在した雄ねじ溝3と縁部面取り23と
の位置ずれが生じなくなった。
【0018】以下、第1実施形態の作用を述べる。本実
施形態のボールねじ装置1においても、ねじ軸5がボー
ルナット9に対して相対回転した場合、ボール11を介
した螺進作用により、ボールナット9がねじ軸5の軸線
に沿って移動する。この際、ボール11は、雄ねじ溝3
と雌ねじ溝7とにより画成された転走路37を転動し、
ボール循環チューブ13の一端部に形成されたタング部
(図示せず)に案内されて転走路37からすくい上げら
れてボール循環チューブ13内に導かれる。ボール循環
チューブ13内に導かれたボール11は、ボール循環チ
ューブ13を通過した後にその他端部から転走路37に
戻り、これによりボール11が循環することになる。
【0019】ボールねじ装置1の作動時において、ねじ
軸5の雄ねじ溝3やランド部21は密封型シール31の
リップ部29と連続的に摺接する。ところが、本実施形
態の場合、雄ねじ溝3と縁部面取り23との間に位置ず
れが存在しないため、密封型シールのリップ部とねじ軸
の縁部面取り部との間のすき間が生じなくなった。その
ため、長期に亘ってボールナット内への異物の侵入を防
止できる。また、摺接環の素材として耐摩耗特性に優れ
たゴムやプラスチックスが用いられているので、長期に
亘る運転が行われてもリップ部29の摩耗が殆ど無視し
得るものとなる。
【0020】一方、本実施形態では、雄ねじ溝3と縁部
面取り23との間に位置ずれがない他、雄ねじ溝3の溝
底に逃げ溝も設けられていないため、塵埃等が密封型シ
ール31を通過してボールナット9内に侵入することも
きわめて少なく、ボールナット9内の潤滑環境が長期に
亘って良好に保たれる。
【0021】図4は、第2実施形態に係るボールねじ装
置を示す要部縦断面図である。本実施形態においても、
ねじ軸5の雄ねじ溝3とランド部21との間に同時加工
による縁部面取りが施されること等、その全体的な構成
は第1実施形態と略同一であるが、更にボールナット9
内に左右一対の潤滑剤含有ポリマ部材41が嵌挿されて
いる。潤滑剤含有ポリマ部材41は、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブチレン、ポリメチルペンテン等の
基本的に同じ化学構造を有するポリオレフィン系樹脂の
群から選定された合成樹脂に、潤滑剤としてポリα−オ
レフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナフテン
系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエーテル油
のようなエーテル油、フタル酸エステルのようなエステ
ル油等の何れか単独若しくは混合油の形で混ぜて調製し
た原料を、樹脂の融点以上で加熱して可塑化し、その後
冷却することで固形状にしたものであり、潤滑剤の中に
予め酸化防止剤、錆止め剤、摩耗防止剤、あわ消し剤、
極圧剤等の各種添加剤を加えたものでもよい。
【0022】潤滑剤含有ポリマ部材41の外周には細い
環状溝43が形成されており、潤滑剤含有ポリマ部材4
1は、この環状溝43に外嵌したガータスプリング45
によって一定の押圧力でねじ軸5の外周に押圧されるた
め、長期間の運転によりその内周面が摩耗しても、ねじ
軸5との適切な接触が保たれ良好な潤滑が確保されるよ
うになっている。
【0023】本実施形態のボールねじ装置1では、密封
型シール31によりボールナット9外への潤滑剤の漏洩
やボールナット9内への異物の侵入がきわめて少なく、
ボールねじの寿命が大幅に延長される。また、密封型シ
ール31は、潤滑剤含有ポリマ部材41からしみ出た潤
滑剤により常に潤滑されるため、リップ部等の摩耗や破
損が殆ど生じることがなく、極めて高い耐久性が確保さ
れる。
【0024】以上で、具体的な実施の形態についての説
明を終えるが、本発明の態様はこれら実施形態に限られ
るものではない。例えば、上記実施形態では、雄ねじ溝
とランド部との間の縁部面取りをR面取りとしたが、4
5゜面取り等の直線面取りを施すようにしてもよい。ま
た、第2実施形態では、潤滑剤含有ポリマ部材をボール
ねじのランド部にのみ摺接させるようにボールナット9
内に左右一対の潤滑剤含有ポリマ部材を設けたが、潤滑
剤含有ポリマ部材を一つのみ設けるようにしたり、図5
に示したように、潤滑剤含有ポリマ部材41にねじ軸5
の雄ねじ溝3にも一部摺接する突出部47を形成するよ
うにしてもよく、これらの場合にも第2実施形態とほぼ
同様の効果を得ることができる。また、潤滑剤含有ポリ
マ部材の配置や固定方法を始め、ボールねじの具体的構
造等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれ
ば適宜変更可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1のボールねじ装置によれば、外
周面に雄ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に雌ねじ溝を
有するボールナットとを当該雄ねじ溝と当該雌ねじ溝と
により画成された転走路中を転動する多数のボールを介
して螺合させ、前記ねじ軸と前記ボールナットとをそれ
らの相対回転により当該ねじ軸の軸線方向に相対移動さ
せるボールねじ装置であって、前記ボールナットの端部
に前記ねじ軸に摺接する密封型シールを設けると共に、
前記雄ねじ溝の縁部面取りを当該雄ねじ溝と同時に加工
するようにしたため、縁部面取りと雄ねじ溝との間に位
置ずれが生じなくなり、密封型シールによる異物の侵入
防止がより確実に行われる。
【0026】また、請求項2のボールねじ装置によれ
ば、外周面に雄ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に雌ね
じ溝を有するボールナットとを当該雄ねじ溝と当該雌ね
じ溝とにより画成された転走路中を転動する多数のボー
ルを介して螺合させ、前記ねじ軸と前記ボールナットと
をそれらの相対回転により当該ねじ軸の軸線方向に相対
移動させるボールねじ装置であって、前記ボールナット
の端部に前記ねじ軸に摺接する密封型シールを設けると
共に、前記雄ねじ溝には研削加工用の逃げ溝を設けない
ようにしたため、密封型シールによる異物の侵入防止が
より確実に行われる。
【0027】また、請求項4のボールねじ装置によれ
ば、外周面に雄ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に雌ね
じ溝を有するボールナットとを当該雄ねじ溝と当該雌ね
じ溝とにより画成された転走路中を転動する多数のボー
ルを介して螺合させ、前記ねじ軸と前記ボールナットと
をそれらの相対回転により当該ねじ軸の軸線方向に相対
移動させるボールねじ装置であって、前記ボールナット
の端部と前記ボールナットの内部におけるボール非通過
空間との少なくとも一方に前記ねじ軸に摺接する潤滑剤
含有ポリマ部材を取り付け、当該潤滑剤含有ポリマ部材
の外側に前記ねじ軸に摺接する密封型シールを設けるよ
うにしたため、潤滑剤含有ポリマ部材から滲出した潤滑
剤によりねじ軸の潤滑が長期間に亘って行われると共
に、密封型シールにより異物の侵入や潤滑剤の漏出が防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るボールねじ装置を示す要部
縦断面図である。
【図2】図1中のA部拡大断面図である。
【図3】第1実施形態での雄ねじ溝と縁部面取りとの加
工形態を示す説明図である。
【図4】第2実施形態に係るボールねじ装置を示す要部
縦断面図である。
【図5】第2実施形態の一部変形例を示す要部縦断面図
である。
【図6】従来のボールねじ装置を示す要部縦断面図であ
る。
【図7】図6中のB部拡大断面図である。
【図8】従来装置における雄ねじ溝の加工形態を示す説
明図である。
【図9】従来装置における縁部面取りの加工形態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1‥‥ボールねじ装置 3‥‥雄ねじ溝 5‥‥ねじ軸 7‥‥雌ねじ溝 9‥‥ボールナット 11‥‥ボール 13‥‥ボール循環チューブ 21‥‥ランド部 23‥‥縁部面取り 29‥‥リップ部 31‥‥密封型シール 35‥‥総形砥石 37‥‥転走路 41‥‥潤滑剤含有ポリマ部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に雄ねじ溝を有するねじ軸と、内周
    面に雌ねじ溝を有するボールナットとを当該雄ねじ溝と
    当該雌ねじ溝とにより画成された転走路中を転動する多
    数のボールを介して螺合させ、前記ねじ軸と前記ボール
    ナットとをそれらの相対回転により当該ねじ軸の軸線方
    向に相対移動させるボールねじ装置であって、前記ボー
    ルナットの端部に前記ねじ軸に摺接する密封型シールを
    設けると共に、前記雄ねじ溝の縁部面取りを当該雄ねじ
    溝と同時に加工したことを特徴とするボールねじ装置。
  2. 【請求項2】外周面に雄ねじ溝を有するねじ軸と、内周
    面に雌ねじ溝を有するボールナットとを当該雄ねじ溝と
    当該雌ねじ溝とにより画成された転走路中を転動する多
    数のボールを介して螺合させ、前記ねじ軸と前記ボール
    ナットとをそれらの相対回転により当該ねじ軸の軸線方
    向に相対移動させるボールねじ装置であって、前記ボー
    ルナットの端部に前記ねじ軸に摺接する密封型シールを
    設けると共に、前記雄ねじ溝には研削加工用の逃げ溝を
    設けないことを特徴とするボールねじ装置。
  3. 【請求項3】前記密封型シールは、耐摩耗特性に優れた
    ゴムまたはプラスチックスを素材として用いたものであ
    ることを特徴とする、請求項1または2記載のボールね
    じ装置。
  4. 【請求項4】外周面に雄ねじ溝を有するねじ軸と、内周
    面に雌ねじ溝を有するボールナットとを当該雄ねじ溝と
    当該雌ねじ溝とにより画成された転走路中を転動する多
    数のボールを介して螺合させ、前記ねじ軸と前記ボール
    ナットとをそれらの相対回転により当該ねじ軸の軸線方
    向に相対移動させるボールねじ装置であって、前記ボー
    ルナットの端部と前記ボールナットの内部におけるボー
    ル非通過空間との少なくとも一方に前記ねじ軸に摺接す
    る潤滑剤含有ポリマ部材を取り付け、当該潤滑剤含有ポ
    リマ部材の外側に前記ねじ軸に摺接する密封型シールを
    設けたことを特徴とするボールねじ装置。
  5. 【請求項5】前記雄ねじ溝の縁部面取りを当該雄ねじ溝
    と同時に加工したことを特徴とする、請求項4記載のボ
    ールねじ装置。
  6. 【請求項6】前記雄ねじ溝には研削加工用の逃げ溝を設
    けないことを特徴とする、請求項4または5記載のボー
    ルねじ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003207015A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Ntn Corp ボールねじ
JP2012159121A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Nsk Ltd ボールねじ用接触シール及びボールねじ
JP2015206409A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 日本精工株式会社 ボールねじ
US9927010B2 (en) 2012-05-10 2018-03-27 Nsk Ltd. Ball screw device

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