JP6152935B2 - 卓上カレンダー - Google Patents
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Description
従来のカレンダーには以下のようなものがある。
屏風状に折り曲げ自在の多面のカレンダー表示部を、台座にあるV字状のスリットに植立させて、多数月を掲示する卓上カレンダーがある。(特許文献1参照)
また、長方形状の用紙の表面にカレンダーを表記し、裏面に広告コンテンツを表記して三角筒体に折り曲げて挿し込み片とスリットを使って、三角筒体を立てて使用するカレンダーがある。(特許文献2参照)
また、単一のシートを折り曲げて角筒形状を形成し、角数を選択的に変更することができる卓上表示体がある。(特許文献3参照)
前記カレンダーや広告コンテンツを記載した紙を、三角筒体に折り曲げて立てて使用するカレンダーは、やはり三角筒体の転倒を防ぐための台座が卓上の場所を占めてしまう。三角筒状のカレンダー用紙が、台座から下に抜け落ちないためのストッパー装置も必要である。また三面に3ケ月のカレンダーを表示するので見易いが、一年の残りの9ケ月分のカレンダーを記載した用紙を別な場所に保管しなければならない不便さがある。
前記単一シートを折り曲げて角筒形状を形成し、角筒を卓上に立てて使用する卓上表示体においては、やはり紙の筒であるため、風等によって倒れやすい不便さがある。また、角筒状の側面が表示版となっているため、どの側面のコンテンツが重要であるのか差別ができない不便がある。
1)カレンダー用紙が卓面から略垂直に立っているため、利用者の視線の方向は斜め上からであり、カレンダーを見辛い。
2)卓上カレンダーまたは表示体が直立しているため、卓上の空間の場所を占めている。
3)複数の表示面(多角柱の側面)に優劣がないため、どこを見て良いか判りにくい。
4)屏風状や角筒形状のカレンダーに書き込みをする場合、下敷がないため書き込みができない。
5)筆記用具やメモ用紙の保管場所がない。
などの課題や改良を必要とする点がある。
カレンダー用紙を折り曲げて形成する正多角錐台の側面形状のカレンダー本体と、前記カレンダー本体を被せて嵌める支持台とよりなり、
前記支持台は多角錐台の側面形状を有し、
前記カレンダー用紙は折り曲げて形成する前記正多角錐台の側面形状の個々の側面に月毎の七曜表を表記している卓上カレンダーである。
また、
前記支持台が有する前記多角錐台の側面形状が、支持台用紙を折り曲げて形成する多角錐台の側面形状である卓上カレンダーである。
また、
前記支持台が有する前記多角錐台の側面形状が、正多角錐台の側面形状である卓上カレンダーである。
また、
前記正多角錐台の側面形状を有する支持台は、卓面に置いたときに、前記正多角錐台の側面形状の中心軸が前記卓面の鉛直方向から傾くように形成されている卓上カレンダーである。
さらに、
前記支持台が有する前記多角錐台の側面形状が、正四角錐台または正六角錐台の側面形状の前後幅を狭め左右幅を広げてできる四角錐台または六角錐台の側面形状である卓上カレンダーである。
1)カレンダー本体と支持台は折り曲げて、上部が小さく底面が広い多角錐台の側面形状を形成するので、風等によって倒れにくい。
2)カレンダー本体を支持台に被せて嵌めるため、カレンダー本体はより倒れ難くなる。また支持台はカレンダー本体と嵌合するため、カレンダー本体よりわずかに広がる程度であり、卓上の場所を余りとらない。
3)カレンダー本体は多角錐台の側面を形成し、上に面を向けて傾斜する錐台の側面に七曜表は表示されるため、見易い。
4)カレンダー本体を、支持台の上に正多角錐台の形状のまま重ねて収納することができるため、多数の七曜表やコンテンツが記載可能で、過去のカレンダーを収納して見返すことができる。
5)卓上カレンダーは上部が小さく下部が大きい角錐台の形をしているので、従来の屏風型や角柱型と比較して、卓上の上部空間を小さく使用して、卓上の見通しがよい。
6)多角立体形の支持台を使用する卓上カレンダーでは、個々の側面が後方に傾く角度が異なる状況が生じる。利用者にとって見易い面と見辛い面とが生じ、コンテンツを表示する側面として、優劣あるいは序列のある側面を形成することができる。
7)支持台の内部を中空として、筆記具やメモカードなどを収納することができる。
8)支持台を下敷き替わりにして、七曜表を外すことなくカレンダー用紙に書き込みができる。
9)月毎の七曜表の更新にあたって、支持台を水平回転させて七曜表の位置を変えることができる。しかし、支持台からカレンダー本体を外して、水平回転させて、被せる嵌める方法でも七曜表の位置を変えることができるため、今月の七曜表の表示位置を特定することができる。
10)前後幅を狭めた支持台を使用することで、卓上を広く使える。
11)正三角錐台の側面形状の支持台を使用する場合、常に時系列で3ケ月分の七曜表を表示することができる。
12)支持台があることで、今月の七曜表の位置が分かり易い。
図1のカレンダー用紙1は、折り目1aで折り曲げることで正多角錐台の側面を形成することができ、その個々の側面に、つまりカレンダー用紙1の端部1bと折り目1aとで、あるいは折り目1aと折り目1aとで囲まれた個々の側面1cに月毎の七曜表が表記されている。
正多角錐台の各側面は同形で同サイズ(合同)の等脚台形の形状している。従って、折り曲げる前のカレンダー用紙1はカレンダー用紙1の端部1bと折り目1aとで囲まれた個々の側面1cは同形で同サイズの等脚台形の形状をしている。図1のカレンダー用紙1は8面の個々の側面1cがあるので、最大で正8角錐台の側面形状を形成することが可能である。
図1で表すように正多角錐台の側面の展開図が、等脚台形の左右の辺を接した形状である場合、個々の側面1cの左右の辺1dを延長すると延長線1eは頂点である一点で交わる。等脚台形の底辺と左右の辺とその延長線がなす形状は二等辺三角形である。カレンダー用紙1の個々の側面1cの左右の辺1dの延長線1eの交点のなす角度1αは一定の角度となる。
カレンダー用紙1を折り曲げて形成する正多角錐台の側面2a形状のカレンダー本体となる。また、前記カレンダー用紙1は折り曲げて形成する前記正多角錐台の側面2a形状の個々の側面1cに月毎の七曜表11を表記している。
カレンダー用紙の個々の側面は月毎の七曜表を表記するため、カレンダー用紙の個々の側面の数は12面が必要であり、一枚のカレンダー用紙の表裏面を利用する場合、カレンダー用紙の一面に6面以上の個々の側面を必要とする。
本願発明の、折り曲げて正多角錐台の側面を形成するカレンダー本体は、重ね合せて使用することができるので、複数枚のカレンダー用紙を使用してもよい。
個々の側面の数が12面以上ある一枚または複数枚のカレンダー用紙を用いる場合には、月毎の七曜表以外を表記してもよい。例えば、年間の七曜表、地下鉄路線図、緊急連絡先リスト、写真、絵、標語や予定表を記載した面があってもよい。
また、カレンダー用紙は正多角錐台の側面形状として支障のない限り、カレンダー用紙の上部や下部の形状に凹凸や切欠きがあったり、用紙に開口部があったりしてもかまわない。
図1のカレンダー用紙1は同形で同サイズの等脚台形の個々の側面1cが折り目で仕切られているため、一部の面を重ねて折り曲げることで、数の少ない角の正多角錐台の側面を形成することができる。
図2の(A)図は、図1で表すカレンダー用紙1を折り曲げて形成する正三角錐台の側面形状のカレンダー本体2を表す図である。図2の(B)図は、図1で表すカレンダー用紙1を折り曲げて形成する正四角錐台の側面形状のカレンダー本体2を表す図である。
図3の(A)図で表すカレンダー用紙1は、予め折り曲げて両端部を連結した正四角錐台の側面形状が形成されているカレンダー用紙1であって、カレンダー本体10であり、すなわちカレンダー本体2である。三つのカレンダー本体10を支持台4に重ねて被せて嵌めるだけで、直ちに卓上カレンダーとして利用が可能なカレンダーである。
図3の(A)図に表す卓上カレンダーは、
カレンダー用紙1を折り曲げて形成する正多角錐台の側面2a形状のカレンダー本体2と、前記カレンダー本体2を被せて嵌める支持台4とよりなり、
前記支持台4は多角錐台の側面5a形状を有し、
前記カレンダー用紙1は折り曲げて形成する前記正多角錐台の側面2a形状の個々の側面1cに月毎の七曜表11を表記していることを特徴とする卓上カレンダーである。
また、
前記支持台4が有する前記多角錐台の側面形状が、支持台用紙3を折り曲げて形成する多角錐台の側面5a形状である卓上カレンダーである。
さらに、
前記支持台4が有する前記多角錐台の側面5a形状が、正多角錐台の側面4a形状である
ことを特徴とする卓上カレンダーである。
カレンダー本体2は支持台4に被せて嵌る寸法の正四角錐台の側面形状であって、第三の正四角錐台の側面形状を形成するカレンダー本体10cの上に第二の正四角錐台の側面形状を形成するカレンダー本体10bを被せて重ね、そのまた上に第一の正四角錐台の側面形状を形成するカレンダー本体10aを被せて重ねる。重ねた三枚のカレンダー本体10を支持台4の上に被せて重ねるだけで、卓上カレンダーとして使用可能な状態となる。カレンダー本体相互もカレンダー本体と支持台とも、被せて重ねるだけで嵌り、外れたりずれたりしない状態となる。
図3の(B)図は、三枚のカレンダー本体10を支持台4の上に被せて重ねた使用状態を表す斜視図である。
図3で表す支持台4は、図4で表す支持台用紙3を折り曲げて容易に形成することができる。また、木製部材や、合成樹脂部材を組み立てる方法や、ガラスや陶器のように形成する方法でも容易に製作が可能である。
カレンダー本体10を三枚重ねた厚みは、三枚の紙を傾斜させた厚さ分だけ正四角錐台の側面の高さが高くなることと同じであるが、カレンダー使用上の支障はない。
時期が過ぎたカレンダー本体10は破棄してもよいし、破棄せずに表面のカレンダー本体の下層に重ねて保管することであってもよい。
また図3に表すような、折り曲げて形成する正四角錐台の側面は、左右あるいは前後から押しつぶして平板状にすることができる。三枚のカレンダー用紙と支持台とを押しつぶして平板状にして、梱包することができる。また、平板状の両端部を近づけることで、平板状から正四角錐台の側面の形状に簡単に戻すことができる。運搬時は平板状で運び易く、使用時には正多角錐台の側面形状を簡単に形成できる、便利な卓上カレンダーであると言える。
尚、支持台および支持台の有する多角錐台の側面形状の材料と形成方法は、前記したように木、金属、ガラス等を用いて、公知の方法で、目的とする形状に形成することでもよい。
支持台用紙3を折り曲げて形成する多角錐台の側面形状を有する支持台の展開図である。
また、図4の支持台用紙3を折り曲げて形成する支持台は、多角錐台の側面形状のうち、正多角錐台の側面形状を有している支持台である。
図4で表すように正多角錐台の側面の展開図が、等脚台形の左右の辺を接した形状である場合、各面3cの左右の辺3dを延長すると延長線3eは頂点である一点で交わる。当然、支持台用紙3の各面3cの左右の辺3dの延長線3eの交点のなす角度3βは一定の角度となる。支持台用紙3を折り目3aで折り曲げ、挿し込み片3hをスリットに差し込むことで、正四角錐台の側面を形成する支持台を形成することができる。
カレンダー本体を被せて嵌める、
支持台用紙3を折り曲げて形成する多角錐台の側面形状を有する支持台の展開図である。
図5の実施例は、多角錐台の側面形状のうちの正四角錐台の側面形状を有する支持台の展開図である。
図5の展開図は、底板3fを中心に高さ調整台の側壁3gを間に入れて正多角錐台の各面3cが四方に向いた形の展開図である。正多角錐台の各面3cは合同の等脚台形である。
図4の展開図と異なり、正多角錐台の側面の展開図が、正多角錐台の各面3cの左右の辺3dを延長すると延長線3eは頂点を形成しない。しかし、支持台用紙3の各面3cの左右の辺3dの延長線3eの交点のなす角度3βはいずれも一定の角度となり、正四角錐台の側面を形成することができる。
また、支持台および支持台の有する多角錐台の側面形状を形成する材料は、紙を折り曲げるよりも多少価格が高くなるが、木、金属、合成樹脂、ガラスあるいは陶器等でもよい。それらの材料を用いても、後述する本願発明の支持台の形状に、公知の方法で組み立てる、あるいは形成することができる。
図6(A)図は支持台用紙を折り曲げて形成する正三角錐台の側面形状を有する支持台4を用いた実施例であり、(B)図は同じく正四角錐台の側面形状を有する支持台4を用いた実施例である。
図6で表す本願発明の卓上カレンダーは、
カレンダー用紙1を折り曲げて形成する正多角錐台の側面2a形状のカレンダー本体2と、前記カレンダー本体2を被せて嵌める支持台4とよりなり、
前記支持台4は支持台用紙3を折り曲げて形成する多角錐台の側面5a形状を有し、
前記カレンダー用紙1は折り曲げて形成する前記正多角錐台の側面2a形状の個々の側面1cに月毎の七曜表11を表記している卓上カレンダーである。
正多角錐台の側面形状を形成したカレンダー本体2が、正多角錐台の側面形状を有する支持台4に嵌るとは、
カレンダー本体2の正多角錐台の側面形状と支持台4の有する正多角錐台の側面形状の角の数が一致することは勿論である。
カレンダー本体2の正多角錐台の側面形状の個々の側面1cの左右の辺1dの延長線1eが交わる角度1αと、支持台4が有する正多角錐台の側面形状の各面の左右の辺3dの延長線3eが交わる角度3βが同じである必要がある。
そして支持台4の有する正多角錐台の側面形状が小さ過ぎずに、カレンダー本体2の正多角錐台の側面形状の上底から支持台が抜け出さない限り、
正多角錐台の側面形状のカレンダー本体2を支持台4の有する正多角錐台の側面形状に被せたとき、カレンダー本体2は支持台4に嵌り、ずれたり外れたりしない。
上記に「嵌る」の説明に関して、別な言い方をすると、
カレンダー本体の正多角錐台の側面形状の個々の側面1cの左右の辺1dを延長して形成される正多角錐の頂部の形状1xと、支持台の有する正多角錐台の側面形状の各面3cの左右の辺3dを延長して形成される正多角錐の頂部の形状3xとが、同じ形状であるということである。
上記のような条件が整えば、支持台の有する正多角錐台の側面形状が多角錐台の側面形状であっても、正多角錐台の側面形状のカレンダー用紙が支持台に嵌まることができる。後記する偶数角の正多角錐台の側面形状の前後幅を狭め左右幅を広げた多角錐台の側面形状は上記の条件を整えている。これは、正多角錐台の側面形状のカレンダー用紙は、折り目で折り曲げる可能であるため、支持台に被せて嵌るときに、支持台の形状に追随することができるからである。
上部が小さい正多角錐台の側面形状を形成するカレンダー本体が、支持台の正多角錐台の側面形状に嵌っているので、カレンダー用紙が下に落ちないための装置であるストッパー装置がなくても、下にずり落ちない。また、支持台に密着しているので、風で揺れたり飛ばされたりすることはない。支持台4は錐台形の、言わば足を広げた安定した形である。
また、支持台の有する正多角錐台の側面形状の高さはカレンダー本体の正多角錐台の側面形状の高さと同じである必要はない。紙製の壁掛けカレンダーやパンフレットの綴じ代は2〜3センチメートル程度である故、支持台の有する正多角錐台の側面形状の高さは2〜3センチメートル以上あれば面と面が接触して、カレンダー本体は嵌って動かない。つまり支持台の正多角錐台の側面形状は見かけ上、上方が斜めであったり、下方に切欠きがあったりしても、2〜3センチメートル以上の高さで一周帯状に正多角錐台の側面形状があれば、その側面部分でカレンダー本体の正多角錐台の側面形状と嵌ることが可能である。
尚、正四角錐台以上角の多い、例えば一年12カ月の正12角錐台の側面形状のカレンダー本体と支持台であっても上記のように被せて嵌めることができる。
図6の実施例では、筆記具等8bを収納できる卓上カレンダーを表している。また、吊下げ装置8が目印となって支持台の正面の位置がわかり、今月の七曜表の位置が分かり易い。支持台がない場合は、カレンダー本体のどの面が今月の位置であるのか、一目では分からない不便さがある。
図7は図5で表した展開図の支持台用紙3を折り曲げて支持台4を形成し、カレンダー本体2を被せて嵌めた状態を表している正面の説明図である。尚、支持台は木製や金属部材を従来の方法で組み立てしたり、ガラスや陶器のように形成する方法で製作してもよい。
図では、カレンダー本体2に表記すべき七曜表等は表現せずに、カレンダー本体2に隠れて見えない支持台4の外形線を点線で表している。
支持台4の有する正四角錐台の側面4a形状部分が、カレンダー用紙を折り曲げて正四角錐台の側面2a形状を形成したカレンダー本体2と嵌って、カレンダー本体2を保持している状態を表している。
図7の本願発明の卓上カレンダーはミニチュアの小屋の形状である。小屋の屋根部分に月毎の七曜表が表示され、月が替わるごとに小屋の屋根を持ち上げて90度水平回転して屋根を再度被せて嵌めることで月毎のカレンダーを簡単に更新することができ卓上カレンダーである。小屋の入り口が正面であり、今月の七曜表の位置を表す目印となる。あるいは、小屋全体(支持台ごと)を90度水平回転して月毎のカレンダーを更新することができる。しかし、その場合は今月の七曜表がどこにあるのか、迷うことになる。
図7で表すように、カレンダー本体2と支持台4は面と面で接触して嵌合する。前記したように、卓上に置くカレンダーのサイズであるならば、カレンダー本体と支持台は双方の正多角錐台の側面が高さ2〜3センチメートル以上で一周を帯状に接していればよい。カレンダー本体の正四角錐台の側面形状全体の面と面が接触する必要はない。従って、図7のミニチュアの小屋12の屋根12aのようにカレンダー本体2の上部や下部にデザイン的な凹凸を設けても支障はない。
しかし、大きな違いは本願発明の卓上カレンダーは、カレンダー本体も支持台も正多角錐台の側面形状をしているため、図3(B)図で表すように、カレンダー本体を幾つでも被せて、嵌めて、積重ねることができることである。他方、従来事例の卓上カレンダー9は筒状形であって、筒と筒とを連結するための差し込み接合はあっても、被せる、嵌める、重ねる、ことはできない。また、嵌めるためには、前述の図6の説明にあるような条件を整える必要がある。
本願発明の卓上カレンダーは、カレンダー本体2も支持台4とも、言わば上部が平らなピラミッド形に近い、正多角錐台の形状をしているため、風や卓面の不陸に対して転倒し難い卓上カレンダーである。
また、従来事例の卓上カレンダー9では、三角柱形であり、カレンダー用紙が支持台から抜け落ちるため、何らかのストッパー9a装置が必要である。しかし、本願発明の卓上カレンダーは、上部が小さく下部が大きい正多角錐台を同じ形状の正多角錐台に被せるため、抜け落ちることはなく、ストッパー等の装置は不要である。
また本願発明の卓上カレンダーの形状は、カレンダー本体2の正多角錐台形の大きな面積の下底の面を、支持台4の正多角錐台形の小さな面積の上底の面に被せるのであって、非常に容易に被せることができる。そして、被せたカレンダー用紙が支持台の側面に沿って下に落ちるとともに、しっかりと嵌る、便利な構造である。
また、従来事例のカレンダーは表示面が卓面から略垂直に立っているが、本願発明の卓上カレンダーは、七曜表11の表示面が正多角錐台の側面2a形状であり、個々の側面が後方に傾いている。利用者の視線の方向9bは斜め上方からであるため、後方に傾いている本願発明の卓上カレンダーは見易いカレンダーである。
限られたスペースである卓上において、本願発明の卓上カレンダーは従来事例の卓上カレンダー9と異なり、上部が小さくなっている。利用者の視線の方向9bである斜め上から見たとき、従来事例の卓上カレンダー9の形状よりも卓上の空間的視野を阻害することが少なくなる、つまり本願発明の卓上カレンダーは卓上の見通しの邪魔になる程度が少ない卓上カレンダーであると言える。
図9の(A)図は正四角錐台の側面4a形状の支持台4の側面図であり、(B)図は(A)図の支持台4を上から見た平面図である。(C)図は、(A)図で表された支持台4にカレンダー本体2を被せて嵌めた使用状態の側面を表している図である。
図10の(A)図は、図9で表された支持台の下方胴部4dを傾斜平面7aで切り取った面を底面とする多角立体形6の支持台の側面図である。図10の(B)図はその支持台を上から見た平面図であり、(C)図は(A)図で表された支持台4にカレンダー本体2を被せて嵌めた使用状態の側面を表している図である。
つまり、図10で表す支持台は、図9で表す支持台の、カレンダー本体が被る正多角錐台の側面4a形状部分(図10図(A)図の斜線部分)を残して、下方胴部を斜めに切り取った形状である。
正多角錐台形の支持台4の下方胴部4dを底面4bと平行ではない傾斜平面7aで切取り取った面を(図10(A)図を参照にして)底面6bとする多角立体形6は、
切り取られずに残った正多角錐台の側面4a形状の中心軸4cが、卓面7の鉛直方向7cから傾くように形成する正多角錐台の側面4a形状を有する多角立体形である。
上記説明したように、正多角錐台形の支持台4の下方胴部4dを底面4bと平行ではない傾斜平面7aで切取り取った面を底面6bとする多角立体形6を支持台4としても、正多角錐台の側面を形成するカレンダー本体2を被せて嵌めることが可能である。
つまり、このような立体の形状は正多角錐台ではないが、側面に正多角錐台の側面形状を有している多角立体形6の支持台4であると言うことができる。
図10の(C)図で表される卓上カレンダーは、
カレンダー用紙1を折り曲げて形成する正多角錐台の側面形状のカレンダー本体2と、前記カレンダー本体2を被せて嵌める支持台4とよりなり、
前記支持台4は支持台用紙を折り曲げて形成する多角錐台(図(C)では正四角錐台)の側面5a形状を有し、
前記カレンダー用紙1は折り曲げて形成する前記正多角錐台の側面形状の個々の側面1cに月毎の七曜表11を表記している卓上カレンダーである。
また、
前記正多角錐台の側面4a形状を有する支持台4は、卓面7に置いたときに、前記正多角錐台の側面4a形状の中心軸4cが前記卓面の鉛直方向7cから傾くように形成されている卓上カレンダーである。
図10の(B)図の平面図で表すように、支持台4の側面はA、B、CとD面の4面あるが、それぞれの面が後方に傾く角度が異なる状況が生じる。(B)図の支持台4の場合では、A面が一番後方に傾いていることから、A面が利用者にとって見易く、A面に表示されたコンテンツが一番目立つ状況が生じる。逆にC面に表示されるコンテンツが一番見辛く、目立たない状況となる。つまり、図9の(B)図で表された正四角錐台の4側面は平等な価値を有した側面であるが、図10の(B)図で表す多角立体形の4側面はコンテンツを表示する側面として、優劣あるいは序列のある4側面であると言うことができる。
カレンダーとして利用する場合であれば、利用者が視線を向けることが多い今月の七曜表をA面に、D面に先月の七曜表、B面に来月の七曜表を表示することで、見易く、どこを見て良いのか目が迷わない、便利な卓上カレンダーを創り出すことができる。
また、月毎の七曜表の表示の交換の手間も、カレンダー本体2を摘まんで支持台4から浮かし、水平方向に90度回転させて、再度支持台に被せ、下に押し下げることで、カレンダー本体2を支持台4に嵌めることができる。月毎の表示の交換も簡単な手間である。
11図の(A)図は、支持台4の有する正多角錐台の側面4a形状の中心軸4cが、卓面7の鉛直方向7cと平行である支持台を表している。
11図の(B)図は、(A)図の支持台の、正多角錐台の側面ではない下方胴部4dを斜めに切り落とした形状の支持台を表している。このような、正多角錐台の側面4a形状の中心軸4cが、卓面7の鉛直方向7cから傾くように形成する正多角錐台の側面4a形状を有する支持台は、正多角錐台の側面形状のカレンダー本体を被せて嵌めることができる。
図11の(B)図で表す本願発明の卓上カレンダーは、
正多角錐台の側面4a形状を有する支持台4は、卓面7に置いたときに、前記正多角錐台の側面4a形状の中心軸4cが前記卓面の鉛直方向7cから傾くように形成されている卓上カレンダーである。
図12の(A)図は正四角錐台の支持台を前後から押しつぶした、前後幅6eを狭め左右幅6fを広げた形状の多角立体形の正面図である。(B)図はその平面図である。平面形状は左右対称であり、上下にも対称形であることにより、横断面の形状も左右対称かつ上下対称の四面体であり、ひし形である。
(C)図はその側面図である。しかしこの形状は底部が平坦ではない。そのため支持台4の下方胴部4dを平面7bで切取った面を底面とする多角立体形の支持台を形成する必要がある。
この多角立体形の支持台4の4側面の形状は多角立体形の側面形状であるが、各側面の左右の辺3dを延長すると延長線3eは頂点である一点で交わり、左右の辺の延長線3eの交点のなす角度3βは一定の角度となる。つまり、この支持台の4側面は正四角錐台の側面の性質と前述の点で同じ性質を保持しているため、左右の辺1dの延長線1eの交点のなす角度1αが上記支持台の角度3βと同じカレンダー本体2は嵌めることができる。カレンダー本体は折り曲げて正四角錐台の側面を形成するものであり、これを前後幅を狭め左右幅を広げた形状を形成することは可能であり(図2の(C)図を参照)、カレンダー本体はこの形状であっても追随することができ、何ら支障はない。
ここで、図13の支持台4の上部と下部の凹凸を除いた中央部分(図12で表す斜線部分)は多角錐台(四角錐台)の側面5a形状である。つまり、図13に表されている支持台4は多角立体形であるが、側面には前記説明したような正四角錐台の側面形状と同じ性質を保持した四角錐台の側面形状を有している支持台である。あるいは、四角錐台の側面形状の上方と下方に側面が延長された多角立体の側面形状と言うこともできる。
図13で表す卓上カレンダーは、
カレンダー用紙1を折り曲げて形成する正四角錐台の側面形状のカレンダー本体2と、前記カレンダー本体2を被せて嵌める支持台4とよりなり、
前記支持台4は支持台用紙3を折り曲げて形成する四角錐台の側面形状を有し、
前記カレンダー用紙1は折り曲げて形成する前記正四角錐台の側面形状の個々の側面1cに月毎の七曜表11を表記している卓上カレンダーである。
また、
前記支持台が有する前記多角錐台の側面形状が、正四角錐台の側面形状の前後幅を狭め左右幅を広げてできる四角錐台の側面形状である卓上カレンダーである。
ここで、正多角錐台の側面形状のカレンダー本体は、折り曲げ可能であるため、四角錐台の側面形状の支持台に嵌めることができる。
実施例6の卓上カレンダーは、実施例1、2、3、4と5と同様にカレンダー本体とカレンダー本体を被せて嵌める支持台とよりなる卓上カレンダーである。しかし、支持台の形状が平面的に前後の幅が狭い多角立体形である。この形状は、卓上やテーブル上を広く使用したい場合、前後の幅の狭い実施例6の卓上カレンダーを用いることで、壁際や隅に寄せて卓上カレンダーを置くことができる利点がある。
また、実施例4と同様に、支持台4の下方胴部4dを傾斜平面7aで切り落とした多角立体形の支持台4とすることも可能で、卓上カレンダーの側面の傾斜角度を変えることができる。つまり実施例6の卓上カレンダーは、図13の(B)図の側面図に表すように、卓上カレンダーの前面を後面より大きく後方に傾けて、コンテンツを見易くすることができる、便利なカレンダーである。
正六角錐台の側面形状の横断面は正六角形であり、正六角錐台の側面形状の前後幅を狭め左右幅を広げてできる横断面の形状は六角形となる。
図14で表す支持台4の形状は、正六角錐台の前後幅を狭め左右幅を広げてできる多角立体形の、下部と上部の凹凸部分を平行な面で切りそろえた六角錐台の形状である。
図14で表す卓上カレンダーは、
カレンダー用紙1を折り曲げて形成する正多角錐台の側面形状のカレンダー本体2と、前記カレンダー本体2を被せて嵌める支持台4とよりなり、
前記支持台4は支持台用紙3を折り曲げて形成する多角錐台(図は六角錐台)の側面5a形状を有し、
前記カレンダー用紙1は折り曲げて形成する前記正多角錐台の側面形状の個々の側面1cに月毎の七曜表11を表記している卓上カレンダーである。
また、
前記支持台4が有する前記多角錐台の側面5a形状が、正六角錐台の側面形状の前後幅6eを狭め左右幅6fを広げてできる六角錐台の側面形状である卓上カレンダーである。
(尚、図14では、支持台は四角錐台に見えるが、六角錐台の前後幅を、2側面が平面状になるように狭めているためである。)
カレンダー本体2は折り曲げ可能であるため、前記実施例6で説明したように、この支持台の6側面は正六角錐台の側面の性質と同じ性質(左右の辺の延長線の交点のなす角度3βが一定)を保持している多角錐台(六角錐台)であるため、このような多角立体形状の支持台4であっても、正六角錐台の側面形状を有する支持台と同じようにカレンダー本体2が被って嵌ることができる。また、正六角錐台の形状より前後幅が狭いため、卓上の隅に寄せて卓上を広く使うことが可能な卓上カレンダーを形成することができる。
本願発明の卓上カレンダーはカレンダー本体と支持台とが切り離せるため、それらの耐久性のある材料で支持台を構成することによって、二年目以後はカレンダー用紙のみを更新することで、経済的な卓上カレンダーを創りだすことができる。
本願発明の卓上カレンダーは、図6に表すような吊下げ装置8を支持台4設けて、壁掛け式カレンダーとしても利用することができるため、卓上が書類で溢れている場合等に便利である。
1a:折り目
1b:カレンダー用紙の端部
1c:個々の側面
1d:辺
1e:辺の延長線
1x:正多角錐の頂部の形状
1α:左右の辺の延長線の交わる角度
2:カレンダー本体
2a:正多角錐台の側面
3:支持台用紙
3a:折り目
3c:正多角錐台の各面
3d:辺
3e:辺の延長線
3f:底板
3h:挿し込み片または糊付け片
3x:正多角錐の頂部の形状
3g:高さ調整台の側壁
3β:左右の辺の延長線の交わる角度
4:支持台
4a:正多角錐台の側面
4b:正多角錐台の底面
4c:正多角錐台の中心軸
4d:下方胴部
5a:多角錐台の側面
6:多角立体形
6a:多角立体形の側面
6b:多角立体形の底面
6d:切り取られる以前の正多角錐台形の支持台の外形線
6e:前後幅
6f:左右幅
7:卓面
7a:傾斜平面
7b:平面
7c:卓面の鉛直方向
8:吊下げ装置
8a:クリップ
8b:筆記具等
8c:筆記具等を収納する内空
9:従来事例の卓上カレンダー
9a:カレンダー用紙が抜け落ちないためのストッパー装置
9b:利用者の視線の方向
10:予めカレンダー用紙の両端部を連結した正四角錐台の側面形状のカレンダー本体
10a:第一の正四角錐台の側面形状のカレンダー本体
10b:第二の正四角錐台の側面形状のカレンダー本体
10c:第三の正四角錐台の側面形状のカレンダー本体
11:七曜表
11a:日付表示
11b:曜日表示
11c:月表示
12:ミニチュアの小屋
12a:屋根
12b:入口
12c:窓
Claims (1)
- カレンダー用紙を折り曲げて形成する正多角錐台の側面形状のカレンダー本体と、前記カレンダー本体を被せて嵌める支持台とよりなり、
前記支持台は多角錐台の側面形状を有し、卓面に置いたときに、前記正多角錐台の側面形状の中心軸が前記卓面の鉛直方向から傾くように形成されていて、
前記カレンダー用紙は折り曲げて形成する前記正多角錐台の側面形状の個々の側面に月毎の七曜表を表記していることを特徴とする卓上カレンダー。
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