JP3154010U - 卓上カレンダー - Google Patents

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Abstract

【課題】台紙と、複数の中紙とを備え、台紙に中紙を綴じ込み可能な綴じ部を備える自立可能な卓上カレンダーであって、台紙の背面或いは中紙に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口が形成されていることにより、贈答者の氏名やカード、写真を着脱可能にできるだけでなく、使用者の氏名やカード、写真を着脱可能にでき、さらに贈答者の販売促進効果を向上させるだけでなく、使用者の使用感の向上や、デザイン性を実現でき、加えて、容易にオリジナルカレンダーを作成できる卓上カレンダーを提供する。【解決手段】台紙3と、複数の中紙とを備え、台紙3に中紙を綴じ込み可能な綴じ部11を備える自立可能な卓上カレンダー1であって、台紙3の背面3a或いは中紙に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口5を形成して卓上カレンダー1を構成する。【選択図】図1A

Description

本考案は、卓上カレンダーに関するものである。とりわけ、名刺、写真等を着脱可能な、卓上カレンダーに関するものである。
従来の卓上カレンダーとしては、カレンダーを備える自立可能なもの(スタンド式)が見られる。また、近年デザイン性に富んだものも散見されている。
ところで、このような従来の卓上カレンダーは、しばしば贈答(頒布)用、或いは広告、メッセージ等を伝える販促用として使用されている。
しかし、従来の卓上カレンダーでは、卓上カレンダーの表示部に直接印刷されているため、個々の趣向を凝らすには限界があった。すなわち、広告、メッセージ等を印刷したものでは、贈答或いは頒布時には、既に卓上カレンダーのデザインが1度決定している。すなわち、送り主等が贈答或いは頒布の際に、新たに広告、メッセージ等を加えたものにする場合には、既にデザイン等が決定された卓上カレンダーに、手書き等でメッセージ等を表示したり、その決定したデザインに新たに加工等を加えたりする必要があるため、1度決定したデザインの調和を破壊することとなり、結果的にデザイン性、或いはデザインの調和等を損ねるものとなっており、送り主或いは贈答された者等の双方の立場から見ても使用感の悪いものとなっていた。
さらに、前述のような従来の卓上カレンダーでは、送り主の氏名・名称・住所等を印刷したものも見受けられるが、このような印刷は、贈答(頒布)用或いは広告、メッセージ等を伝えるという点では、自己の名前や宣伝効果が、卓上カレンダーの使用期間中継続的に使用者に与えられるものであるから意義あるものである。しかし、使用者にとってみれば、そのような印刷は、卓上カレンダーの使用期間中、固定的に表示され続けるものであるため、卓上カレンダーのデザイン性を見劣りさせ使い勝手を悪くさせるものである。
とりわけ、近年個人の価値観は多様なものとなっており、個々が望む機能性、美観性も様々なものが好まれるようになってきており、卓上カレンダーにおいても個々の価値観等を反映させるものが望まれている。しかし、従来の卓上カレンダーでは、規格等が統一された既製品であること、或いは、前述のように、贈答者のメッセージ性が反映されたままの状態で使用することしかできないものとなっている。すなわち、使用者の好みを反映させることができない点で、個々の使用感を向上させるような後発的な付加価値を与えることができない。
加えて、贈答用、販促用として従来の卓上カレンダーを用いる場合に、店名や広告等を印刷すると、部数が少ない場合には割高になりやすい。そのため、卓上カレンダーを贈答することをあきらめざるを得ないといった、贈答者側の問題も生じている。すなわち、製造コストの負担増が問題となっている。
ところで、このような問題に対して次の特許文献1がある。
特許文献1では、台紙にカード装着エリアを設け、カードエリアの各部に切り込みを設けたカード装着式卓上カレンダー用台紙が開示されている。
実開平7−27866号公報
しかし、この特許文献1では、カードの装着は、いずれも4つの隅部に相当する切り込み部を使用するものであり、装着する際に煩雑さが生じる。また、カードの大きさが異なるものを装着する場合には、対応できない。すなわち、前述の切り込み部が対応可能(挿入可能)な隅部は1種類であるため、大きさの異なるカード等を挿入できない。換言すれば、挿入可能なカードの規格が固定されてしまうため、多様な規格(大きさ)からなるカードを挿入できず、贈答者(送り主)或いは使用者の多様なニーズに対応することができないものとなっている。
このように、卓上カレンダーとしては、現在まで十分なものに至っておらず、更なる改良が求められる。
本考案は上記問題点を解決すべくなされたものであり、台紙と、複数の中紙とを備え、台紙に中紙を綴じ込み可能な綴じ部を備える自立可能な卓上カレンダーであって、台紙の背面或いは中紙に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口が形成されていることにより、贈答者の氏名やカード、写真を着脱可能にできるだけでなく、使用者の氏名やカード、写真を着脱可能にでき、さらに贈答者の販売促進効果を向上させるだけでなく、使用者の使用感の向上や、デザイン性を実現できることができ、加えて、誰もが用意にオリジナルカレンダーを作成できるといった卓上カレンダーを提供できる。
本考案により、以下の卓上カレンダーが提供される。
[1] 台紙と、複数の中紙とを備え、前記台紙に前記中紙を綴じ込み可能な綴じ部を備える自立可能な卓上カレンダーであって、前記台紙の背面或いは前記中紙に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口が形成されている卓上カレンダー。
[2] 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの領域を挿入可能に形成されている[1]に記載の卓上カレンダー。
[3] 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの隅角に相当する領域の一部を挿入可能に形成されている[1]又は[2]に記載の卓上カレンダー。
[4] 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の対角状に位置する2つの隅角に相当する領域の少なくとも一部又は全部を挿入可能に形成されている[3]に記載の卓上カレンダー。
[5] 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真を区画づける辺の内、少なくとも1つの辺に相当する領域の一部を挿入可能に形成されている[1]〜[4]のいずれかに記載の卓上カレンダー。
[6] 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真を装着した際に下支え可能に形成されている[1]〜[5]のいずれかに記載の卓上カレンダー。
[7] 前記挿入口の少なくとも一つが、中央切り欠き口と、前記中央切り欠き口の端部から延伸させた第1延伸切り欠き口と、第2延伸切り欠き口とが形成されるとともに、前記第1延伸切り欠き口と前記第2延伸切り欠き口とが、他方の挿入口と平行に位置するように形成されている[1]〜[6]のいずれかに記載の卓上カレンダー。
[8] さらに、前記挿入口が、直線状、かぎ状、Z字状、弧状、舌片状、円状、楕円状、三角状、波状、曲線状、及び/又は前記形状の1種又は2種との組み合わせからなる形状に形成されている[1]〜[7]のいずれかに記載の卓上カレンダー。
[9] 前記挿入口が前記名刺、カード、又は写真の1つの隅角に相当する領域、又は前記名刺、カード、又は写真の少なくとも1つの辺に相当する領域に、複数離間しながら形成されている[1]〜[8]のいずれかに記載の卓上カレンダー。
[10] 前記名刺或いは写真を挿入した際に、前記名刺、カード、又は写真が前記台紙の背面或いは前記中紙の中央に位置するように、前記挿入口の位置が形成されている[1]〜[9]のいずれかに記載の卓上カレンダー。
[11] 前記中紙には、前記挿入口に装着した前記名刺、カード、又は写真相当の大きさの開口部が形成され、前記挿入口に名刺、カード、又は写真を挿入した後、前記中紙を重ねた際に、前記名刺、カード、又は写真が前記中紙を介して視認可能である[1]〜[10]のいずれかに記載の卓上カレンダー。
本考案によれば、台紙と、複数の中紙とを備え、台紙に中紙を綴じ込み可能な綴じ部を備える自立可能な卓上カレンダーであって、台紙の背面或いは中紙に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口が形成されていることにより、贈答者の氏名やカード、写真を着脱可能にできるだけでなく、使用者の氏名やカード、写真を着脱可能にでき、さらに贈答者の販売促進効果を向上させるだけでなく、使用者の使用感の向上や、デザイン性を実現できることができ、加えて、誰もが用意にオリジナルカレンダーを作成できるといった卓上カレンダーを提供できるといった優れた効果を奏することができる。
本考案の卓上カレンダーの斜視図であって模式的に示した図である。 図1Aの卓上カレンダーの正面図であって、台紙と中紙を示した模式図であり、一部省略した図である。 図1Aの卓上カレンダーの斜視図であって模式図であり、底紙方向からみた図である。 図1Aの卓上カレンダの背面図であって、一部省略するとともに、挿入口を部分的に拡大した図であり、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 図1Dの卓上カレンダーの背面図であって、一部省略するとともに、挿入口を部分的に拡大した図であり、名刺等を装着した後の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の形態を示した図であって、一部省略するとともに、縦書きの名刺等を装着する前の挿入口を模式的に示した部分拡大図である。 図1Aの卓上カレンダーの背面図であって、一部省略するとともに、挿入口を部分的に拡大した図であり、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 名刺等の一例を模式的に示した平面図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 図3Aの卓上カレンダーの挿入口に、名刺等を装着した後の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 図6Aの卓上カレンダーの挿入口に、名刺等を装着した後の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、挿入口を部分的に一部拡大した部分拡大図であって、名刺等を装着する前の状態を模式的に示した図である。 図18Aの卓上カレンダーの挿入口に、名刺等を装着した後の状態を模式的に示した図である。 本考案の卓上カレンダーの別の実施形態であって、中紙に開口部を形成した状態を模式的に示した平面図である。
以下、本考案の卓上カレンダーを実施するための形態について具体的に説明する。但し、本考案はその考案特定事項を備える卓上カレンダーを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]本実施形態における卓上カレンダー1は、図1A、1Bに示されるように、台紙3と、複数の中紙9とを備え、台紙3に中紙9を綴じ込み可能な綴じ部11を備える自立可能な卓上カレンダー1であって、台紙3の背面3a或いは前記中紙9に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口5が形成されている卓上カレンダー1として構成されている。
[1−1]台紙:
本実施形態における台紙は、卓上カレンダーの基材となるものであり、この卓上カレンダーを自立させて使用するものである。具体的には、図1A、1Bに示されるように、台紙3は、底紙3cと正面紙3aと、背面紙3bとから概ね構成され、底紙3cがいわば土台となって、その底紙3cの端面側3d,3eから起立させた正面紙3aと、背面紙3bとが互いに支えあって自立できるように形成されている。また、安定させるために、図1A、1Cに示されるように、底紙3cには、山折り等の形状を付与させている。
また、本実施形態における台紙は、図1Aに示されるように、組み立てられた際に、三角錐状に形成され、側面側からみた際に筒抜け状に形成されている。ただし、安定感を向上させるために正面紙と、背面紙との間に互いを支えることが可能な中支持部(図省略)を、正面紙と、背面紙に形成してもよい。
なお、この台紙の素材としては、特に限定されるものではなく、公知の素材が多く含まれる。たとえば、紙、合成樹脂等折り曲げ可能な素材を好適に用いることができる。
[1−2]中紙:
本実施形態における中紙は、暦を表示するために設けられるものであり、表示する暦、月日(たとえば1月〜12月までの日付)等の表示枚数分を中紙に印刷し、前述の台紙に、綴じ部を介して綴じ込まれるものである。なお、表示する暦等は、公知の手法により表示される暦、月日など広く含まれる。
中紙の形状としては、台紙に綴じ込して、その台紙に揃えて重ねることができるものであればよく、また、自立し難いものでなければ、矩形、三角形、四角形、円形、楕円形等公知の形状が広く含まれる。また、寸法は、前述のように自立し難いものでなければよく、台紙とほぼ同じ大きさであればよく、好ましいのは、台紙よりも一回り小さい寸法である。自立させやすいことに加えて、中紙をめくりやすく、また中紙をめくる際に安定させやすいから好ましい。
なお、中紙の素材としては、特に限定されるものではなく、公知の素材が多く含まれる。たとえば、紙、合成樹脂等折り曲げ可能な素材を好適に用いることができる。
たとえば、図1Aに示されるように、台紙3の上端部3fに綴じ込み可能なように、貫通孔13(13b)を形成し、綴じ込み具を介して、中紙を捲ることができるように形成されることが好ましい。
[1−3]綴じ部:
本実施形態における綴じ部は、台紙と中紙を綴じ込みするものであり、さらに、中紙を正面紙側方向へ、或いは背面紙側方向へ捲ることができるように形成されている。具体的には、図1A〜図1Cに示されるように、台紙(正面紙及び背面紙)の上端部3f近辺及び中紙の上端部9f近辺に貫通孔13(13a、13b)を設けて、さらに、台紙3と中紙9とを重ねて揃え、綴じ込みリング等の綴じ具を介して取り付けるとよい。
ここで、貫通孔の形状、寸法は特に限定されるものではない。また個数も適宜必要に数に応じて形成されることが好ましい。
綴じ具の形状は、図1A〜1Cに示されるような綴じ込みリングのように、リング状であることが好ましいが、中紙を捲ることが可能なものであれば、その形状、寸法は特に限定されるものではなく広く公知の綴じ具を用いることができる。また、綴じ具の材質についても、特に限定されるものではないが、卓上カレンダーは一般的に1年間使用されるものであるから、少なくとも1年間使用に耐え得るものであることが好ましい。
[1−4]挿入口:
本実施形態におけるカード等の挿入口は、前記台紙の背面或いは前記中紙に形成されている。このように、挿入口を形成するのは、名刺、カード、又は写真を着脱可能にするためである。具体的には、図1Aに示されるように、台紙3に挿入口5を形成することにより、名刺、カード、又は写真の隅角(「隅部」ともいう。以下、同様である。)を着脱できる。たとえば、図2に示されるような名刺17の隅部17a〜17dのうち、挿入口5aに、隅部17bを挿入し、さらに、挿入口5bに名刺17の隅部17dを挿入することによって、隅部17b−17d間が台紙(背面側)に保持されることになり、装着可能となる。具体的には、挿入口を部分的に拡大するとともに、一部省略して模式的に示す図1D、図1Eに示される挿入口を例示できる。このように、装着前では図1Dに示されるように、名刺等を重ね合わせた際に、隅部17bと隅部17d及びその近傍領域が、挿入口5a及び挿入口5bに相当することになる。このため、装着後には図1Eに示されるように、前述の名刺の隅部が挿入口内に差し込まれた状態となって、隅部が表面側から見えなくなり、その隅部と挿入口が嵌合し、卓上カレンダーに名刺等が保持されることになる。なお、取り外す際には、挿入口5a、5bから隅部17b、17dを取り外せばよい。
なお、前述では、名刺又はカード等は横書きで表示されているものを説明しているが、これは、説明の便宜を図るためのものであり、縦書きのものであれば、その縦横のサイズに応じた位置に挿入口が形成されているものも本考案には含まれる。たとえば、名刺等が横書きのものを装着する場合には、図1A、1Dに示されるように、装着時に名刺等の位置が卓上カレンダーに横付けに装着されるように配置されることが好ましいが、名刺等が縦書きのものであれば、図1Fに示されるように、縦書きの名刺を装着した際にその隅部が装着可能なように装着口5a,5bが形成されることが好ましい。なお、図1Fの符号1は国内で一般的な大きさの名刺サイズのものであり(以下、適宜「国内型」という)、図1Fの符号23は、外国で一般的な大きさの名刺サイズのもの(以下、適宜「外国型」という)であり、このように挿入口5a、5bを設けることで、サイズの異なる名刺であっても、前述の挿入口で対応できるため、汎用性を向上させることができる。このように、以下の挿入口においても、説明の便宜を図るため横書きの名刺について説明するものの、縦書きの名刺についても、前述のように、その配置位置を縦書きように配置することで対応できるため、説明は省略するが、本考案に含まれることは言うまでもない。
好ましいのは、挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの領域の一部を挿入可能に形成されていることである。少なくとも2つの隅角(隅部)に相当する領域の一部を挿入可能に形成されていることによって、名刺、カード、又は写真を、卓上カレンダーに安定して保持できるからである。ここで、「2つの領域」とは、名刺、カード、又は写真の2箇所という意味であり、より具体的には、名刺、カード、又は写真が四角形で4つの隅角(頂角)を備えていれは、その隅角のうち、少なくとも2つの隅角の領域を意味するし、名刺、カード、又は写真が四角形で4つの辺を備えていれば、その4つの辺のうち、少なくとも2つの辺の夫々の一部領域を意味する。また、名刺、カード、又は写真が五角形であれば5つの隅角(頂角)を備えていることになり、その隅角のうち、少なくとも2つの隅角の領域を意味し、以下、三角形、6角形以上の多角形も同様である。さらに、名刺、カード、又は写真が円形、楕円形等のような形状であれば、それぞれの形状の2つの領域を挿入可能に形成されていればよい。
具体的には、図2に示されるような名刺の対角線上にある隅部を挿入可能な、図1A、図1Dに示される挿入口5a,5bを例示できる。また図3Aに示されるような、(名刺等の)隅部に相当する領域を直線状に挿入可能な挿入口5c,5d、図4に示されるような(名刺等の)隅部に相当する領域を、弧状或いは曲線状に挿入可能な挿入口5e,5f、図7に示されるような名刺等の長さ方向の辺の一部に相当する領域を挿入可能に形成される挿入口7a、7b、図8に示されるような名刺等の長さ方向の辺の一部に相当する領域を挿入可能に形成される挿入口7c、7d、図9に示されるような名刺等の幅方向の辺の一部に相当する領域を挿入可能に形成される挿入口7eと、名刺等の長さ方向の辺の一部に相当する領域を挿入可能に形成される挿入口7f、からなるもの、図5に示されるような、(名刺等の)隅部に相当する領域を弧状或いは曲線状に挿入可能な挿入口5gと、(名刺等の)隅部に相当する領域を弧状或いは曲線状に挿入可能且つ、その近傍領域の辺の一部を挿入可能な挿入口5hの2つの挿入口からなるもの、図6A、Bに示されるような、(名刺等の)隅部に相当する領域及びその近傍領域の辺の一部を挿入可能なかぎ形状或いはZ状(或いは直線状と三角状の組み合わせ形状)の挿入口5i、5jの、2つの挿入口からなるもの、若しくは曲線状、弧状、又は舌片状(或いはそれらの組み合わせからなる形状)の挿入口を挙げることができる。ただし、これらに限定されるものではなく、名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの領域の一部を挿入可能に形成されているものであれば、本考案に含まれる。
さらに、挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの隅角に相当する領域の一部又は全部を挿入可能に形成されていることが好ましい。名刺、カード、又は写真の、少なくとも2つの隅角に相当する領域の一部又は全部を挿入可能に形成されていることによって、名刺、カード、又は写真を、卓上カレンダーに安定して保持できる。換言すれば、名刺、カード、又は写真が多角形状であれば、隅角(頂角)を備えることになるため、このような隅角の内の少なくとも2つ以上を挿入することによって、確実に安定保持させることができる。このような挿入口を形成することで、確実に名刺、カード、又は写真を装着でき、しかも、必要以上の挿入口を形成することで、卓上カレンダーの強度を落としたり、安定性を無くしたりすることも防ぐことができる。換言すれば、挿入口を必要以上に形成すると、卓上カレンダーの強度性が低減しやすく、安定性を無くすこともなりかねない。とくに、卓上カレンダーは、1年間に亘って使用するものであるため、最低でも1年間使用に耐えられるだけの強度性を保持させる必要があるため、強度を低減させやすい挿入口は必要最低限に形成されることが好ましい。また、挿入口を必要以上に形成することは、コスト負担を増大させることにもなり、好ましくない。
ここで、名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの「隅角に相当する領域」とは、「隅角(頂角)」のみならず隅角近傍の領域を含む趣旨であり、「隅角に相当する領域の一部又は全部」とは、「隅角(頂角)のみならず隅角近傍の領域の」一部であっても全部であっても、隅角を挿入できればよいとする趣旨である。すなわち、名刺、カード、又は写真の少なくとも2つ隅角を挿入できれば、安定保持可能となるからである。
たとえば、図3Aに示されるように、台紙に挿入口が3つ形成されている場合に(挿入口5c,5d,6a)、図2に示されるような名刺17の隅部17a〜17dのうち、挿入口5cに、隅部17bを挿入し、さらに、挿入口5dに名刺17の隅部17dを挿入することによって、隅部17b−17d間が台紙(背面側)に保持されることになり、図3Bに示されるように、実線sで描かれる名刺等が装着可能となる。さらに、違う装着パターンとして、たとえば、サイズが大きい名刺等の場合には、図3Aに示されるように、挿入口5dの外側に形成される挿入口6aに、隅部17bを挿入して、図3Bに示されるような点線rで描かれる名刺等を装着してもよい。このように、サイズが異なるものであっても、挿入可能となるため、名刺等のサイズが多様であっても、その名刺の大きさに左右されずに装着可能となるため好ましい。
また、挿入口が、名刺、カード、又は写真を区画づける辺の内、少なくとも1つの辺に相当する領域の一部を挿入可能に形成されていることも好ましい形態の一つである。このように挿入口が形成されていることにより、名刺、カード、又は写真を、卓上カレンダーに安定して保持できるからである。ここで、「少なくとも1つの辺に相当する領域」とは、名刺、カード、又は写真を形作る(その外部と区分けする)辺を挿入できれば、名刺、カード、又は写真の幅方向の大きさは問わず、「少なくとも1つの辺に相当する領域」に含む趣旨である。また、少なくとも1つの辺に相当する領域の「一部」とは、長さ方向(幅方向)の一部の領域を意味する。
具体的には、名刺、カード、又は写真が四角形であれば、4つの辺のうち、少なくとも1つの辺の領域の一部、また、名刺、カード、又は写真が、5つの辺を備えていれは、その辺のうち、少なくとも1つの辺の領域の一部を意味し、以下、三角形、或いは6角形以上の多角形も同様である。
たとえば、図7に示されるように、1つの辺の一部を挿入可能な曲線状に形成されている挿入口7a,7bを長さ方向に設けて、夫々の挿入口に対応する名刺の辺を挿入して装着し、卓上カレンダーを自立させた際に、上下方向で保持させたものを例示できる。同様に、図8に示されるように、名刺の長さ方向に1つの辺の一部を挿入可能に曲線状に形成されている挿入口7c,7dを、また、図9に示されるように、名刺の幅方向の1つの辺の一部を挿入可能に曲線状に形成されている挿入口7eを形成するとともに、長さ方向の1つの辺の一部を挿入可能に、曲線状に形成されている挿入口7fを例示できる。
また、たとえば、図10に示される挿入口5rのように、隅部を挿入可能でありながら、同時に(連続的に)更に幅方向の辺の一部を挿入可能である曲線状のものも例示できる。同様に、図10に示されるような挿入口5zのように、隅部を挿入可能でありながら、同時に(連続的に)更に長さ方向の辺の一部を挿入可能であるものも例示できる。
さらに、挿入口が、名刺、カード、又は写真を区画づける辺の内、少なくとも2つの辺に相当する領域の一部を挿入可能に形成されていることが好ましい。このように挿入口が2つ形成されていることにより、たとえば、名刺、カード、又は写真の幅方向の辺の2つに相当する領域に、挿入口が形成される場合には、幅方向の両側から挟持するように、名刺、カード、又は写真を保持できる。また、たとえば、名刺、カード、又は写真の長さ方向の辺の2つに相当する領域に、挿入口が形成される場合には、長さ方向の両側から(上下方向から)挟持するように、名刺、カード、又は写真を保持できる。とくに下支えされるため安定性が向上する。また、名刺、カード、又は写真の幅方向の辺と、長さ方向の辺の夫々に相当する領域に、挿入口が形成される場合には、いわば横と下(或いは上)側から保持することができる。
たとえば、図7に示されるように、長さ方向に形成される上下の辺に夫々挿入口7a,7bを形成して、名刺、カード、又は写真を装着し、卓上カレンダーを自立させた際に上下方向から保持させるものを例示できる。また、図12に示されるように、長さ方向に形成される上下の辺に夫々挿入口7i,7kを形成し、さらに、幅方向の1つの辺にも挿入口7jを形成して、名刺、カード、又は写真を装着し、卓上カレンダーを自立させた際に上下方向及び幅方向の3点で保持させるもの、また、図8に示されるように、長さ方向に形成される1つの辺に2つの挿入口7c,7dを形成し、卓上カレンダーを自立させた際に下方向から所謂下支えさせるものであってもよい。さらに、図9に示されるように、幅方向に1つの辺に挿入口7eを形成するとともに、長さ方向に挿入口7fを形成して、名刺、カード、又は写真を装着し、卓上カレンダーを装着した際に、幅方向と長さ方向から保持させるものであってもよい。
より好ましい形態の一つは、挿入口が、名刺、カード、又は写真を装着した際に下支え可能に形成されていることである。卓上カレンダーを自立させる際には、名刺、カード、又は写真を下側から支持させることができる場合に抜け落ちを防止できるため好ましい。すなわち、挿入口が、名刺、カード、又は写真を区画づける辺の内、少なくとも、卓上カレンダーを自立させた際に、名刺、カード、又は写真を区画づける辺の、台座に近い位置に、名刺、カード、又は写真の重量がかかるため、この重量を、挿入口に嵌め込んで支えることで、誤って抜け落ちる等の不具合を防ぐことができる。
たとえば、図3Aに示される挿入口5c、図4に示される挿入口5e、図5に示される挿入口5g、図6Aに示される挿入口5i、図10に示される挿入口5z、図8に示される挿入口7c、7d、図9に示される挿入口7f等を例示できる。
さらに、挿入口が、直線状、かぎ状、Z字状、弧状、舌片状、円状、楕円状、三角状、波状、曲線状、及び/又は前記形状の1種又は2種との組み合わせからなる形状に形成されていることが好ましい。このような所望形状にすることにより、名刺、カード、又は写真を、卓上カレンダーに安定保持させることができやすくなるため好ましい。
ここで、挿入口が「直線状」とは、その字の如く直線状に挿入口が形成されているものを意味する。たとえば、図3Aの挿入口5c,5d,6aに示されるように、挿入口が直線状のものからなる場合には、挿入した名刺等の隅部を含めて領域が三角状となり、挿入後の状態を示す図3Bのように、隅部が確実に保持されるため好ましい。
また、挿入口が「かぎ状」とは、所謂鍵形状のものを意味し、また、「Z字状」とは、その字の如くZ字状であることを意味する。具体的には、図1A、1Dの挿入口5b、図6Aの挿入口5i、図11の挿入口5sは「Z字状」の挿入口でもあり、「かぎ状」の挿入口ともいえる。また、図6Aの挿入口5i、図11の挿入口5tは、「Z字」の所謂鏡文字(鏡に映した際に見える状態の文字)に近似し、このような場合にもここでの「Z字状」の挿入口、或いは鍵状の挿入口に含まれる。
なお、このような挿入口が「かぎ状」、或いは「Z字状」に形成される場合には、後述のように、複数の挿入口を形成しなくても、サイズが異なる名刺等に応じて対応可能となるため好ましい形状といえる。たとえば、図6Aに示される挿入口5i,5jを形成する場合には、点線rのようなサイズのカード等(又は名刺)の場合であっても、実線sのようなカード(又は名刺)の場合であっても、図6Bに示されるように、サイズの異なるカード等に対応可能となるため好ましい。
また、「弧状」とは、曲線を描くように挿入口が形成されているものを意味し、この意味で、曲線状と同義である。たとえば、図4に示されるように、隅部に相当する領域に対して曲線を描くように挿入口5e、5f、図5に示される挿入口5g等が含まれる。また同様に、図5に示されるように隅部とその近傍の辺の一部までの領域が挿入可能であって、円心が異なる曲線が連続的に組み合わされた挿入口5h等を例示できる。挿入口5h等のように形成すると、前述のように、点線rのようなサイズのカード等(又は名刺)の場合であっても、実線sのようなカード(又は名刺)の場合であっても対応可能となるため好ましい。さらに、図13に示されるように、弧状が連続的に複数組み合わされて形成されている挿入口5h,5u,5v,5wなども例示でき、同様に、点線rのようなサイズのカード等(又は名刺)の場合であっても、実線sのようなカード(又は名刺)の場合であっても対応可能となる。
また、「楕円状」とは、曲線が楕円形に形成されているものを意味する。たとえば、図7の挿入口7a、7bは、前述の弧状からなる挿入口でもあり、この楕円状からなる挿入口ともいえる。また、同様に、図13の挿入口5h,5u,5v,5wも例示できる。同様に、点線rのようなサイズのカード等(又は名刺)の場合であっても、実線sのようなカード(又は名刺)の場合であっても対応可能となる。
また、「波状」とは、挿入口の形状が波線状に形成されているものを意味する。たとえば、図15に示されるように、波線が形成されている挿入口28aを例示できる。また、「曲線状」とは、前述した例示のほか、曲率が一定でないものを広く含み、たとえば、図10に示される挿入口5z、5rを例示できる。
また、円状とは、円形状(周状)に挿入口が形成されているものを意味し、たとえば、図18Aに示される挿入口35a,35b,35c,35dを例示できる。このような、円状からなる挿入口に名刺を装着すると、図18Bに示されるような状態で、卓上カレンダーに保持させることができるため好ましい。
なお、図は省略するが、舌片状とは舌片状に形成されているもの、三角状とは、三角状に形成されているものを意味する。
さらに、前述のようなZ字状、弧状、舌片状、円状、楕円状、三角状、波状、曲線状等の形状の1種又は2種との組み合わせからなる形状に形成されている挿入口であってもよい。このような組み合わせからなるものを挿入口の形状にする場合には、一般的な規格外の名刺等に広く対応できるため、好ましい。
また、挿入口の少なくとも一つが、中央切り欠き口と、前記中央切り欠き口の端部から延伸させた第1延伸切り欠き口と、第2延伸切り欠き口とが形成されるとともに、前記第1延伸切り欠き口と前記第2延伸切り欠き口とが、他方の挿入口と平行に位置するように形成されていることも好ましい形態の一つである。このように挿入口が形成されることによって、大きさが違う複数の名刺も、挿入しやすくなるため好ましい。具体的には、図1Gに示されるように、挿入口5bが、中央切り欠き口Xと、中央切り欠き口Xの端部から延伸させた第1延伸切り欠き口Y1と、第2延伸切り欠き口Y2とが形成されるとともに、第1延伸切り欠き口Y1と第2延伸切り欠き口Y2とが、他方の挿入口3aと平行に位置するように形成されているため、名刺等の表示位置を視認しやすい領域に置くことができるため好ましい。
さらに、挿入口が名刺、カード、又は写真の1つの隅角に相当する領域、又は名刺、カード、又は写真の少なくとも1つの辺に相当する領域に、複数離間しながら形成されていることが好ましい。このように挿入口が複数形成されることによって、大きさが違う複数の名刺も、挿入しやすくなるため好ましい。たとえば、図3Aに示される挿入口5dと挿入口6aのように、隅部に相当する領域に離間させながら複数の挿入口を設けることで、大きさが違う複数の名刺の装着を容易に行える。すなわち、図3Aの点線rはキャッシュカード又はプリペイドカード等のカードサイズであり、実線sは、国内で一般的に使用される名刺サイズを示すものである。このように、名刺の隅部に相当する領域に挿入口5dを形成するとともに、その外側の領域に更に挿入口6aを設けることで、図3Bに示されるように、カードサイズのものであっても、名刺サイズのものであっても、確実に挿入できる。また、図4に示されるように、挿入口5e、5fの外側に曲線状の挿入口8a、8bを設けるとともに、その挿入口が前述のような点線r及び実線sの双方に跨るように形成された挿入口を例示できる。また、たとえば、図14に示されるような国内で一般的に使用されるサイズの名刺(以下、適宜「国内型名刺」という)と、外国等で使用されるサイズの名刺(以下、適宜、「外国型名刺」という。)との双方を装着可能な挿入口を複数設けたものも例示できる。すなわち、国内型名刺21であっても、外国型名刺23(或いは、それ以外のサイズからなる名刺)であっても、図14に示されるような挿入口25a〜25hのいずれかを選択することで装着できる。また、図14のような直線状の挿入口を曲線からなる挿入口にしてもよい。さらに、図15に示されるような挿入口29a〜29dと挿入口28aとの組み合わせ、図16に示されるような挿入口30a〜30dと挿入口31cと組み合わせ、図17に示されるように、挿入口32a、挿入口33a〜33c、及び挿入口34aとの組み合わせからなるものなども例示できる。
なお、名刺或いは写真を挿入した際に、名刺、カード、又は写真が台紙の背面或いは中紙の所望位置になるように、切り欠き部の位置が形成されていることが好ましい。卓上カレンダーに印刷するデザインとの調和等から、挿入口の位置を調整して形成することで、名刺、カード、又は写真の装着位置を調整可能にできるからである。ただし、視覚的効果や、販売促進効果、メッセージ効果等を向上させる場合には、名刺或いは写真を挿入した際に、前記名刺、カード、又は写真が前記台紙の背面或いは前記中紙の中央に位置するように、前記挿入口の位置が形成されていることが好ましい。
さらに、中紙には、挿入口に装着した名刺、カード、又は写真相当の大きさの開口部が形成され、挿入口に名刺、カード、又は写真を挿入した後、中紙を重ねた際に、名刺、カード、又は写真が中紙を介して視認可能であることが好ましい。具体的には、図23に示されるように、中紙9に開口部を形成し、この中紙を、挿入口を形成した台紙に重ねた際に中紙上からも名刺等を視認できるため好ましい。なお、ここでの開口部は、基本的には開口部を設けることによって、カードが視認できる箇所のみのためであるが、必要に応じて全ての中紙に開口部を形成してもよいし、挿入口を設けた台紙背面から1枚目の中紙、或いは、1〜2枚目の中紙等といったように、一部の中紙に限定して開口部を設けてもよい。
なお、本考案における挿入口は、前述のような挿入口の形状等になるように、切りかけ部(或いはスリット)を形成して挿入口としてもよいし、或いは、所定の形状を切り抜きして、前述のような挿入口の形状等に形成してもよい。
また、挿入口の端部には、丸みを付与させて(Rをつけて)、千切れ防止部を形成することも好ましい。カード等の淵が挿入口に接触して切れてしまうことを防ぐためである。たとえば、図1Aに示されるような千切れ防止部77を形成すると、千切れにくくなり、1年間の使用に耐え得るものとなるため好ましい。
[2]名刺、カード、又は写真:
なお、本考案は、前述のように、名刺、カード、又は写真を着脱可能な卓上カレンダーであり、名刺には、日本国内で一般的に使用されている定型サイズの大きさのものから、外国等で一般的に使用され、日本国内で一般的に使用されている定型サイズの大きさより小さいもの或いは大きいものにも広く使用できる。また、矩形状でなく近年使用が散見される、矩形状でないもの(たとえば、円状、楕円状、多角形状のもの等)にも適用できる。同様に、カードには、プリペイドカード、キャッシュカードの他に、メッセージカード等も広く含まれる。さらに、写真には、従来よりある矩形状のものや、矩形状でないもの(たとえば、円状、楕円状、多角形状のもの等)にも適用できる。
ここで、名刺サイズは様々なものが存在するが、最も一般的なものは横55×91mmのものであり、その他、39×70mm、49×85mm、51×89mm、55×91mm、110×91mm(和所謂2つ折りタイプ)、182×55mm(和所謂2つ折りタイプ)、61×100mm、70×116mm、76×121mm等のものが見られる。また、カードとしては、54×86mm(テレホンカード)、57.5mm×85mm(QUOカード)、54mm×86mm(図書カード)、54mm×86.5mm(音楽ギフトカード)等のものが見られる。さらに、クレジットカード規格としては、54×86mmのものが見られる。また、近年では、定型サイズのものでないものも散見されるが、本考案では、前述のような挿入口を設けることにより、様々なサイズのものに対応可能である。
[3]本実施形態の卓上カレンダーの製造方法:
次に、本実施形態の卓上カレンダーを製造方法について説明する。展開された台紙の上端部に複数の貫通孔を形成し、さらに、(台紙の)背面紙の所望箇所に、挿入口を形成する。そして、図1Aに示されるように正面紙と、背面紙とを頂部の重ね合う箇所に、接着材等を使用して接着し、組み立てる。次に、暦等が印刷された中紙を用意する。この中紙には前述の台紙の上端部に複数の貫通孔に、重なるように貫通孔を形成しておく。そして、台氏と中紙とを揃えて重ね合わせ、夫々に形成した貫通孔に、綴じ込リングをはめ込みして卓上カレンダーを得ることができる。
[4]本実施形態の卓上カレンダーの使用方法:
前述のように、得られた卓上カレンダーの挿入口に、名刺等を装着して使用する。たとえば、贈答品として使用する場合には、名刺を装着し、送られた者はそのまま使用してもよいし、個々の名刺、写真等と交換してそのまま使用してもよい。
なお、前述の本実施形態の卓上カレンダーは、前述の製造方法に限定されるものではなく、公知の方法で、本実施形態の卓上カレンダーを製造できる場合には、そのような製造方法によって製造された卓上カレンダーも本実施形態の卓上カレンダーに含まれる。
上述の通り、本考案によれば、台紙と、複数の中紙とを備え、台紙に中紙を綴じ込み可能な綴じ部を備える自立可能な卓上カレンダーであって、台紙の背面或いは中紙に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口が形成されていることにより、贈答者の氏名やカード、写真を着脱可能にできるだけでなく、使用者の氏名やカード、写真を着脱可能にでき、さらに贈答者の販売促進効果を向上させるだけでなく、使用者の使用感の向上や、デザイン性を実現できることができ、加えて、誰もが用意にオリジナルカレンダーを作成できるといった卓上カレンダーを提供できる。
1:卓上カレンダー、3:台紙、3a:(台紙の)正面(正面紙)、3b:(台紙の)背面(背面紙)、3c:(台紙の)底紙、3d,3e:(台紙の底紙の)端面側、3f:(台紙の)上端部、5:挿入口、5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g、5h,5i,5j,5q、5r,5s,5t,5u,5v,5w,5z:挿入口、6a:挿入口、7a,7b,7c,7d,7e,7f,7h,7i,7j,7k:挿入口、8a,8b:挿入口、9:中紙、9f:(中紙の)上端部、11:綴じ部、13:貫通孔、13a:(台紙の)貫通孔、13b:(中紙の)貫通孔、17:名刺、17a,17b,17c,17d:(名刺の)隅部(隅角)、21:国内型名刺、23:外国型名刺、25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g,25h:挿入口、28a:挿入口、29a,29b,29c,29d:挿入口、30a,30b,30c,30d:挿入口、31c:挿入口、32a:挿入口、33a,33b,33c:挿入口、34a:挿入口、35a,35b,35c,35d:挿入口、55:開口部、77:千切れ防止部、r:(カード等(又は名刺)を示す)点線、s:(カード等(又は名刺)を示す)実線、X:中央切り欠き口、Y:第1延伸切り欠き口、Y2:第2延伸切り欠き口。

Claims (11)

  1. 台紙と、複数の中紙とを備え、前記台紙に前記中紙を綴じ込み可能な綴じ部を備える自立可能な卓上カレンダーであって、
    前記台紙の背面或いは前記中紙に、名刺、カード、又は写真を着脱可能な挿入口が形成されている卓上カレンダー。
  2. 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの領域を挿入可能に形成されている請求項1に記載の卓上カレンダー。
  3. 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の少なくとも2つの隅角に相当する領域の一部を挿入可能に形成されている請求項1又は2に記載の卓上カレンダー。
  4. 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真の対角状に位置する2つの隅角に相当する領域の少なくとも一部又は全部を挿入可能に形成されている請求項3に記載の卓上カレンダー。
  5. 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真を区画づける辺の内、少なくとも1つの辺に相当する領域の一部を挿入可能に形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
  6. 前記挿入口が、前記名刺、カード、又は写真を装着した際に下支え可能に形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
  7. 前記挿入口の少なくとも一つが、中央切り欠き口と、前記中央切り欠き口の端部から延伸させた第1延伸切り欠き口と、第2延伸切り欠き口とが形成されるとともに、前記第1延伸切り欠き口と前記第2延伸切り欠き口とが、他方の挿入口と平行に位置するように形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
  8. さらに、前記挿入口が、直線状、かぎ状、Z字状、弧状、舌片状、円状、楕円状、三角状、波状、曲線状、及び/又は前記形状の1種又は2種との組み合わせからなる形状に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
  9. 前記挿入口が前記名刺、カード、又は写真の1つの隅角に相当する領域、又は前記名刺、カード、又は写真の少なくとも1つの辺に相当する領域に、複数離間しながら形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
  10. 前記名刺或いは写真を挿入した際に、前記名刺、カード、又は写真が前記台紙の背面或いは前記中紙の中央に位置するように、前記挿入口の位置が形成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
  11. 前記中紙には、前記挿入口に装着した前記名刺、カード、又は写真相当の大きさの開口部が形成され、前記挿入口に名刺、カード、又は写真を挿入した後、前記中紙を重ねた際に、前記名刺、カード、又は写真が前記中紙を介して視認可能である請求項1〜10のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
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