JP6152712B2 - 分割パレット及び搬送装置並びに搬送方法 - Google Patents

分割パレット及び搬送装置並びに搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、分割パレット及び搬送装置並びに搬送方法に関する。
従来、各種製品の製造にコンベアを用いた搬送装置が導入されている。搬送装置は、作業対象物(ワーク)が搭載されたパレットを順次組立ロボットの作業エリアに搬送する。このような搬送装置は、種々提案されており、例えば、特許文献1には、パレット上にサブパレットを配置した搬送装置が開示されている。
特開平9−131623号公報
ところで、コンベアの速度を調整することにより、生産物量に合わせたタクトタイムの設定を可能とした搬送装置がある。適切なタクトタイムを設定することにより、過剰生産を回避することができる。また、コンベアを移動するパレット上に作業対象物を搭載したまま組立作業を行うことがある。これにより、作業対象物をコンベアから出し入れする動作を排除し、生産効率を向上させることができる。また、作業対象物をコンベア上に留まらせた状態で作業を行うことにより設備、組立エリアの無駄を省くことができる。このように、作業対象物をコンベア上に搭載したまま組立作業を行う場合、組立ロボットによる適切な部品供給を行うためにパレットに搭載されて移動する作業対象物の推定位置をコンベア速度から予測することが求められる。組立ロボットの位置制御の精度を向上させるためには、可能な限り、認識カメラやセンサ類を活用し、逐次作業対象物の位置認識を実施することが望ましい。
ところが、生産物量の変動により、コンベア速度が変更された場合、作業対象物の搬送速度はその都度変わり、タイミングが変化することから搬送位置ズレの原因ともなる。このため、高密度かつ高精度に部品の組み付けを行うために、生産物量の変動量に応じて、部品の組み付け位置、組立動作速度、さらには、移動軌跡を設定し直さなければならない。一旦、コンベア速度を変更し、これに伴う各種の設定を変更すると、各作業対象物に対する動作検証も必要となり、これらの事前準備が膨大なものとなる。
さらに、通常、コンベアの設備は、敷設量やレイアウト変更に容易に対応するとの観点から、安価に製造されたものが用いられることが多い。このため、ベルト間の高さズレや搬送中の振動に起因してパレットや作業対象物の位置ズレが起こったり、コンベアの駆動部のジッターに起因する作業対象物の予測位置ズレが起こったりすることが考えられる。これらの位置ズレは、部品の挿入ミス発生率の上昇に繋がりかねない。
そこで、本明細書開示の分割パレット及び搬送装置並びに搬送方法は、組立ロボットの作業エリアにおいて作業対象物の搬送位置のズレを抑制することを課題とする。なお、前記課題に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の課題の1つとして位置付けることができる。
本明細書開示の分割パレットは、第1の搬送路に沿って移動する第1の基体と、組立ロボットの作業対象物を搭載して前記組立ロボットの作業エリアに設けられた第2の搬送路に沿って移動する第2の基体と、前記第2の基体を前記第1の基体に対して着座させるとともに、少なくとも前記第2の基体と前記第1の基体の進行方向の変位差を許容するように前記第1の基体と前記第2の基体とを分離可能に連結し、前記第2の搬送路から離脱した前記第2の基体を前記第1の基体に着座させる連結部と、を備える。
第2の搬送路を移動する第2の基体は、第1の搬送路を移動する第1の基体の状態の影響を受けない。これにより、第2の基体上に搭載された作業対象物の搬送位置のズレが抑制される。
本明細書開示の搬送装置は、第1の搬送路と、組立ロボットの作業エリアに前記第1の搬送路と並列に設けられた第2の搬送路と、前記第1の搬送路に沿って移動する第1の基体と、組立ロボットによる作業対象物を搭載して前記第2の搬送路に沿って移動する第2の基体と、前記第2の基体を前記第1の基体に対して着座させるとともに、少なくとも前記第2の基体と前記第1の基体の進行方向の変位差を許容するように前記第1の基体と前記第2の基体とを分離可能に連結し、前記第2の搬送路から離脱した前記第2の基体を前記第1の基体に着座させる連結部と、を備えた分割パレットと、を備える。
組立ロボットにより作業が行われる第2の搬送路を第1の搬送路と並列に設け、第2の搬送路を移動する第2の基体を第1の基体と分離することにより第2の基体に対する第1の基体の影響を排除することができる。この結果、第2の基体上に搭載された作業対象物の搬送位置のズレが抑制される。
本明細書開示の搬送方法は、連結部を介して第2の基体が第1の基体に対して着座及び分離可能に連結した分割パレットを用いて、前記第2の基体に搭載された作業対象物を順次組立ロボットの作業エリアに搬送する搬送方法であって、前記第2の基体が前記第1の基体に着座した状態で、前記第1の基体を第1の搬送路に沿って移動させる工程と、前記第2の基体を少なくとも前記第1の基体との進行方向の変位差を許容するように前記第1の基体と分離し、前記第2の基体を、前記組立ロボットの作業エリアに前記第1の搬送路と並行に設けられた第2の搬送路に沿って移動させる工程と、前記第1の搬送路に沿って移動する前記第1の基体に、前記第2の搬送路を離脱した前記第2の基体を着座させる工程と、を含む。これにより、組立ロボットの作業エリアにおいて作業対象物の搬送位置のズレを抑制することができる。
本明細書開示の分割パレット及びこれを備えた搬送装置並びに搬送方法によれば、組立ロボットの作業エリアにおいて作業対象物の搬送位置のズレを抑制することができる。
図1は実施形態の分割パレットを含む搬送装置の一部を模式的に示す説明図である。 図2は実施形態の搬送装置のブロック図である。 図3は実施形態の搬送装置における下側搬送路及び上側搬送路を模式的に示す説明図である。 図4は分割パレットの斜視図である。 図5は分割パレットの内部を模式的に示す説明図である。 図6は分割パレットの内部を模式的に示す説明図である。 図7は連結部を示す斜視図である。 図8は連結部を示す平面図である。 図9(A)は下部パレットが上部パレットに先行する状態を前後方向に沿った断面として示す説明図であり、図9(B)は下部パレットが上部パレットに先行する状態を左右方向に沿った断面として示す説明図である。 図10(A)は下部パレットが傾斜している状態を前後方向に沿った断面として示す説明図であり、図10(B)は下部パレットが傾斜している状態を左右方向に沿った断面として示す説明図である。 図11は上部パレットが下部パレットと分離して上側搬送路に沿って移動する様子を示す説明図である。 図12は下部パレットに遅れて上側搬送路を移動する上部パレットを示す説明図である。 図13は上側搬送路から離脱し、下部パレットに着座する上部パレットを示す説明図である。 図14は他の実施形態の分割パレットを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されている場合がある。
(実施形態)
図1は実施形態の分割パレット1を含む搬送装置100の一部を模式的に示す説明図である。図2は実施形態の搬送装置100のブロック図である。図3は実施形態の搬送装置100における下側搬送路60及び上側搬送路70を模式的に示す説明図である。図4は分割パレット1の斜視図である。図5、図6は分割パレット1の内部を模式的に示す説明図である。なお、以下、分割パレット1の進行方向に沿う方向を前後方向、進行方向と交差する方向を左右方向として説明する。図5は、前後方向に沿って断面とした分割パレット1を示し、図6は、左右方向に沿って断面とした分割パレット1を示している。
搬送装置100は、組立ロボット80によって各種部品が組み付けられる作業対象物を順次組立ロボット80の作業エリアへ搬送するものであり、本実施形態の搬送装置100は、電子部品111、112が組み付けられる基板110を搬送する。搬送装置100は、基板110以外の他の作業対象物、例えば、内燃機関のシリンダブロック等の組立ラインに採用することもできる。
搬送装置100は、第1の搬送路に相当する下側搬送路60、第2の搬送路に相当する上側搬送路70を備える。下側搬送路60は、コンベア62を含み、分割パレット1を所定の位置へ順次搬送する。下側搬送路60には、コンベア62を駆動する第1駆動部61が含まれる。また、下側搬送路60には、下部パレットガイドローラ63aが配置された下部パレットガイド部63が含まれる。コンベア62は、基本的に分割パレット1全体を移動させることを主機能としており、敷設量やレイアウト変更に容易に対応するとの観点から、上側搬送路70のと比較して安価に製造されている。このため、ベルト間の高さズレや搬送中の振動が生じ易い。
上側搬送路70は、組立ロボット80の作業エリアにおいて、下側搬送路60と並行して設けられている。組立ロボット80が複数準備される場合、組立ロボット80は、下側搬送路60に沿って所望の間隔を空けて設置される。上側搬送路70は、組立ロボット80が設置されている箇所毎に設置される。上側搬送路70には、第2駆動部71が含まれる。第2駆動部71には、プーリ73aとローラ73bが組み合わされた駆動ローラ73を駆動する駆動ベルト72が張設されている。これにより、駆動ローラ73は、駆動力を得ることができる。上側搬送路70には、上昇ランプロードローラ74aが配設された上昇ランプロード74と、下降ランプロードローラ75aが配置された下降ランプロード75が含まれる。上昇ランプロード74には、分割パレット1の進行方向に対して上り傾斜となるように上昇ランプロードローラ74aが配置されている。下降ランプロード75には、分割パレット1の進行方向に対して下り傾斜となるように下降ランプロードローラ75aが配置されている。上昇ランプロードローラ74aと下降ランプロードローラ75aは、上部パレット20をガイドするのみで駆動力を発揮するものではない。上昇ランプロード74の上流側には、送りローラ76が配置されている。送りローラ76は駆動力を発揮することができ、上部パレット20を上昇ランプロード74へ送り出し、上部パレット20が駆動ローラ73へ受け渡されるまでの駆動力を付与する。駆動ローラ73と下降ランプロード75との間には、待機部ローラ77が配置されている。待機部ローラ77も、駆動力を発揮するものではない。待機部ローラ77は、駆動ローラ73の駆動力を受けなくなった上部パレット20を支持し、その場に待機させる。上側搬送路70は、上部パレット20をその両側から各種ローラで支持するため、上部パレット20の姿勢の乱れを抑制することができ、組立ロボット80による組立作業に適している。
搬送装置100は、分割パレット1を含む。分割パレット1は、連結部30によって連結された下部パレット10と上部パレット20を含む。下部パレット10は第1の基体に相当し、上部パレット20は第2の基体に相当する。下部パレット10は、下側搬送路60に沿って移動する。一方、上部パレット20は上側搬送路70に沿って移動する。ただし、後に詳述するように、上部パレット20は、上側搬送路70に導入される前、及び、上側搬送路70から離脱した後は、下部パレット10に着座する状態となるため、下部パレット10と一体となって下側搬送路60に沿って移動することとなる。上部パレット20には、作業対象物となる基板110が搭載される。
図4や図6を参照すると、下部パレット10の側面には、ガイド溝10aが設けられている。ガイド溝10aには、下部パレットガイド部63に設けられた下部パレットガイドローラ63aが当接する。また、図5や図6を参照すると、下部パレット10の底部には、ターンテーブル10cが組み込まれている。これにより、コンベア62上に載置され、コンベア62に沿って移動する下部パレットが下部パレットガイド部63に到達すると、下部パレットガイドローラ63aが案内溝10aに嵌まり込み、下部パレット10の姿勢を整える。
図4や図6を参照すると、上部パレット20の側面には、ガイド溝20aが設けられている。ガイド溝20aには、駆動ローラ73、上昇ランプロードローラ74a及び下降ランプロードローラ75aが当接する。ガイド溝20aが上昇ランプロード74に到達し、ガイド溝20aが上昇ランプロードローラ74aに掛合すると、上部パレット20は、下部パレット10と分離し始める。また、上部パレット20が待機部ローラ77に到達し、さらに、先行する下部パレット60に引かれる状態となると、上部パレット20は、下降ランプロード75を滑降し、下部パレット10に着座する。上部パレット20には、固定ピン20bを用いて作業対象物である基板110が取り付けられている。
図2を参照すると、搬送装置100は、制御部50を備える。制御部50は、コンベア62を駆動する第1駆動部61の駆動速度及び駆動ベルト72を駆動する第2駆動部の駆動速度を制御することができる。ここで、第1駆動部61の駆動速度は、例えば、その日の生産物量に合わせた速度に変更することができる。すなわち、第1駆動部61は、生産物量が多い日には設定速度を上げ、生産物量が少ない日には設定速度を下ることができる。第2駆動部71は、組立ロボット80によって行われる組立作業に最適な速度に設定される。組立作業に最適な速度は、組立ロボット80によって行われる作業が変更されない限り、基本的に変更不要である。このため、第1駆動部61の設定速度と第2駆動部71の設定速度との差は、変化する可能性がある。下側搬送路60と上側搬送路とは、このように速度差があり、また、その速度差が変化することがあるが、下部パレット10と上部パレット20とを接続する連結部30は、両者の速度差を吸収することができる。また、連結部30は、下部パレット10と上部パレット20の分離を許容し、さらに、下部パレット10と上部パレット20との間隔の変化、下部パレット10の姿勢変化に対応することができる。
図5乃至図8を参照して、連結部30について詳細に説明する。図7は連結部30を示す斜視図である。図8は連結部30を示す平面図である。なお、図7、図8において、第1バネ部材41a、第2バネ部材41b、第3バネ部材41c及び第4バネ部材41d並びに第1復帰バネ42a及び第2復帰バネ42bは省略されている。
連結部30は、下部パレット10に設けられた凹部10b内に収納されている。連結部30は、それぞれテトラ構造、すなわち、4節リンク構造を有する第1リンク機構部31と第2リンク機構部33を備える。第1リンク機構部31は、前後方向に延びている。第2リンク機構部33は左右方向に延びている。すなわち、第1リンク機構部31と第2リンク機構部33とは、互いに交差した状態で配置されている。連結部30は、ボールジョイント36を備えた上部ブロック35と、ボールジョイント38を備えた下部ブロック37を備える。上部ブロック35と下部ブロック37は、それぞれ、第1リンク機構部31と第2リンク機構部33の接続部を担っている。上部ブロック35は、ボールジョイント36を介して上部パレット20と接続されている。下部ブロック37は、ボールジョイント38を介して下部パレット10と接続されている。
第1リンク機構部31は、第1リンク31a、第2リンク31b、第3リンク31c及び第4リンク31dを備える。上部ブロック35と第1リンク31aとは、第1接続部32aで回転対偶により接続されている。第1リンク31aと第2リンク31bとは、第2接続部32bで回転対偶により接続されている。第2リンク32bと下部ブロック37とは、第3接続部32cで回転対偶により接続されている。下部ブロック37と第3リンク31cとは、第4接続部32dで回転対偶により接続されている。第3リンク31cと第4リンク31dとは、第5接続部32eで回転対偶により接続されている。第4リンク31dと上部ブロック35とは、第6接続部32fで回転対偶により接続されている。
第2リンク機構部33は、第1リンク33a、第2リンク33b、第3リンク33c及び第4リンク33dを備える。上部ブロック35と第1リンク33aとは、第1接続部34aで回転対偶により接続されている。第1リンク33aと第2リンク33bとは、第2接続部34bで回転対偶により接続されている。第2リンク34bと下部ブロック37とは、第3接続部34cで回転対偶により接続されている。下部ブロック37と第3リンク33cとは、第4接続部34dで回転対偶により接続されている。第3リンク33cと第4リンク33dとは、第5接続部34eで回転対偶により接続されている。第4リンク33dと上部ブロック35とは、第6接続部34fで回転対偶により接続されている。
第1リンク機構部31及び第2リンク機構部33は、それぞれ、弾性部材によって下部パレット10に支持されている。具体的に、第1リンク機構部31は、第2接続部32bを第1バネ部材で支持され、第5接続部32eを第2バネ部材41bで支持されている。第2リンク機構部33は、第2接続部34bを第3バネ部材41cでされ、第5接続部34eを第4バネ部材41で支持されている。第1リンク機構部31において、第2接続部32bと第5接続部32eとの間には、第1復帰バネ42aが張設されている。第2リンク機構部33において、第2接続部34bと第5接続部34eとの間には、第1復帰バネ42aが張設されている。このように、バネ部材及び復帰バネを配置することにより、第1リンク機構部31、及び、第2リンク機構部33の高さ調整、姿勢調整を行うことができる。なお、本実施形態では、弾性部材としてコイルスプリングであるバネ部材を用いているが、他の公知の弾性部材を採用することもできる。第1復帰バネ42a、第2復帰バネ42bについても、本実施形態におけるコイルバネに代えて、他の公知の弾性部材を採用することができる。
第1リンク機構部31及び第2リンク機構部33が最も低い状態となったとき、各接続部の動作が拘束されて、剛性が高い状態となる。このように、剛性が高い状態となったときに、上部パレット20の対向面と20cと下部パレット10の対向面10dとが当接し、上部パレット20が下部パレット10に着座した状態となって両者が一体となる。
つぎに、このような連結部30の動作につき、図9(A)乃至図10(B)を参照して説明する。図9(A)は下部パレット10が上部パレット20に先行する状態を前後方向に沿った断面として示す説明図であり、図9(B)は下部パレット10が上部パレット20に先行する状態を左右方向に沿った断面として示す説明図である。図10(A)は下部パレット10が傾斜している状態を前後方向に沿った断面として示す説明図であり、図10(B)は下部パレット10が傾斜している状態を左右方向に沿った断面として示す説明図である。
図9(A)乃至図10(B)は、いずれも下部パレット10と上部パレット20とが分離した状態となっており、連結部30が柔軟に姿勢変化をすることができる状態となっている。このように、連結部30の柔軟性が発揮される状態となっていると、下部パレット10の姿勢や位置が、上部パレット20の状態へ影響を与えることがなく、各パレットの独立性が保たれる。このため、上部パレット20は、組立ロボット80の作業に適した速度で、また、姿勢が乱れることなく上側搬送路70を移動することができる。
図9(A)を参照すると、進行方向前側に位置し、第1リンク機構部31を支持する第1バネ部材41aが伸びることにより、下部パレット10が、上部パレット20よりも先行する状態が許容される。また、これと併せて、下部パレット10がコンベア62の段差や傾きの影響を受けて下部パレット10が傾いても上部パレット20へ影響は回避される。図9(B)に示すように、第2リンク機構部33も第3バネ部材41c及び第4バネ部材41dで支持されているからである。
図10(A)を参照すると、進行方向前側に位置し、第1リンク機構部31を支持する第1バネ部材41aが伸びることにより、下部パレット10が、進行方向前側に向かって下り傾斜した状態が許容される。これとは逆に、下部パレット10が、進行方向前側に向かって上り傾斜した状態が許容される。また、これと併せて、下部パレット10がコンベア62の段差や傾きの影響を受けて下部パレット10が傾いても上部パレット20へ影響は回避される。図10(B)に示すように、第2リンク機構部33も第3バネ部材41c及び第4バネ部材41dで支持されているからである。
つぎに、図11乃至図13を参照して、分割パレット1が搬送装置100によって移動する様子について説明する。図11は上部パレット20が下部パレット10と分離して上側搬送路70に沿って移動する様子を示す説明図である。図12は下部パレット10に遅れて上側搬送路70を移動する上部パレット20を示す説明図である。図13は上側搬送路70から離脱し、下部パレット10に着座する上部パレット20を示す説明図である。
コンベア62により組立ロボット80の作業エリアへ向かう分割パレット1は、上部パレット20が下部パレット10に着座した状態となっている。すなわち、コンベア20は、上部パレット20が下部パレット10に着座した状態で、下部パレット10を下側搬送路60に沿って移動させる。このような分割パレット1が、下部パレットガイド部63へ到達すると、下部パレットガイドローラ63aが下部パレット10に設けられた案内溝10aに嵌まり込み、下部パレット10の姿勢を整える。これにより、上部パレット20に設けられたガイド溝20に上昇ランプロードローラ74aが容易に嵌まり込む。ガイド溝20に上昇ランプロードローラ74aが嵌まり込むと、上部パレット20が下部パレット10と分離し始める。このとき、上部パレット20は、送りローラ76によって前進駆動される。上部パレット20が下部パレット10と分離し始めると、連結部30が柔軟な状態となり、上部パレット20と下部パレット10とが独立して動くことができるようになる。
つぎに、図12を参照すると、搬送装置100は、上部パレット20を下部パレット10と分離し、上部パレット20を、上側搬送路70に沿って移動させる。具体的に、上部パレット20は、駆動ローラ73の設定速度で進行する。一方、下部パレット10は、下側搬送路60の設定速度で進行する。この結果、両者の速度差により、図12に示すように上部パレット20と下部パレット10とで変位差が生じ始める。ここで、連結部30は、柔軟な状態となっているので、上部パレット20と下部パレット10との変位差に対応することができる。このとき、上部パレット20は、駆動ローラ73に支持され、組立ロボット80に適した速度で進行するので、組立ロボット80は、ズレなく搬送される基板110に対し、電子部品111、112の装着作業を行うことができる。上部パレット20は、下部パレット10との独立性が保たれている。このため、上部パレット20は、下部パレット10がコンベア62から受ける振動等の影響を受けることがない。
このように、上部パレット10は、下部パレット10との速度差や下部パレット10の振動等に起因する搬送位置のズレが生じることがなく、一定の組立動作によって作業をすることができる。
つぎに、図13を参照すると、下部パレット10に遅れて進行する上部パレット20が、下降ランプロード75を下って、下部パレット10に接近する。そして、上部パレット20の下降ランプロード75による拘束が解けると、上部パレット20が下部パレット10と分離することによって各バネ部材や復帰バネに生じていた弾性力により上部パレット20が下部パレット10上に復帰する。すなわち、下側搬送路60に沿って移動する下部パレット10に、上側搬送路70を離脱した上部パレット20が着座する。このように、上部パレット20は、再び下部パレット10に着座した状態となる。上部パレット20が下部パレット10に着座して、連結部30が剛性の高い状態となった分割パレット1は、コンベア62によって次工程に送られる。なお、下側搬送路60の設定速度によっては、上部パレット20が下部パレット10に先行する場合も想定される。このような場合、待機部ローラ77に到達した上部パレット20がその場で待機することにより、下部パレット10を先行させる。これにより、上部パレット20が先行する下部パレット10に追いついて着座する動作を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態の分割パレット1、搬送装置100によれば、コンベア62の設定速度、また、その変更にかかわらず、さらに、コンベアの振動等に起因する作業対象物の搬送位置のズレを回避することができる。これにより、コンベア速度の変動の影響を受けることなく、組立ロボット80に対する同一の動作教示にてコンベア62上での部品組立が可能となる。また、コンベア62の動作やジッターの影響を受けることなく高精度に組立ロボット80によりコンベア62上での部品組立が可能となる。
なお、連結部30は、上部パレット20と下部パレット10との変位差を許容し、上部パレット20と下部パレット10との独立性を担保するものであるが、図14に示すように複数の連結部30を装備するようにしてもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1、5 分割パレット
10、15 下部パレット(第1の基体)
20 上部パレット(第2の基体)
30 連結部
31 第1リンク機構部
33 第2リンク機構部
35 上部ブロック
36 ボールジョイント
37 下部ブロック
38 ボールジョイント
41a 第1バネ部材
41b 第2バネ部材
41c 第3バネ部材
41d 第4バネ部材
42a 第1復帰バネ
42b 第2復帰バネ
50 制御部
60 下側搬送路(第1の搬送路)
61 第1駆動部
62 コンベア
63 下部パレットガイド部
63a 下部パレットガイドローラ
70 上側搬送路(第2の搬送路)
71 第2駆動部
72 駆動ベルト
73 駆動ローラ
80 組立ロボット
100 搬送装置
110 基板(作業対象物)
111、112 電子部品

Claims (6)

  1. 第1の搬送路に沿って移動する第1の基体と、
    組立ロボットの作業対象物を搭載して前記組立ロボットの作業エリアに設けられた第2の搬送路に沿って移動する第2の基体と、
    前記第2の基体を前記第1の基体に対して着座させるとともに、少なくとも前記第2の基体と前記第1の基体の進行方向の変位差を許容するように前記第1の基体と前記第2の基体とを分離可能に連結し、前記第2の搬送路から離脱した前記第2の基体を前記第1の基体に着座させる連結部と、
    を、備えた分割パレット。
  2. 前記連結部は、弾性部材によって支持されたリンク機構部を含む請求項1に記載の分割パレット。
  3. 前記連結部は、互いに交差した状態で配置された第1リンク機構部と第2リンク機構部とを含む請求項1又は2に記載の分割パレット。
  4. 第1の搬送路と、
    組立ロボットの作業エリアに前記第1の搬送路と並列に設けられた第2の搬送路と、
    前記第1の搬送路に沿って移動する第1の基体と、組立ロボットによる作業対象物を搭載して前記第2の搬送路に沿って移動する第2の基体と、前記第2の基体を前記第1の基体に対して着座させるとともに、少なくとも前記第2の基体と前記第1の基体の進行方向の変位差を許容するように前記第1の基体と前記第2の基体とを分離可能に連結し、前記第2の搬送路から離脱した前記第2の基体を前記第1の基体に着座させる連結部と、を備えた分割パレットと、
    を、備えた搬送装置。
  5. 前記第1の搬送路は、第1駆動部を備え、前記第2の搬送路は、前記第1駆動部と別個に駆動速度が制御される第2駆動部を備える請求項4に記載の搬送装置。
  6. 連結部を介して第2の基体が第1の基体に対して着座及び分離可能に連結した分割パレットを用いて、前記第2の基体に搭載された作業対象物を順次組立ロボットの作業エリアに搬送する搬送方法であって、
    前記第2の基体が前記第1の基体に着座した状態で、前記第1の基体を第1の搬送路に沿って移動させる工程と、
    前記第2の基体を少なくとも前記第1の基体との進行方向の変位差を許容するように前記第1の基体と分離し、前記第2の基体を、前記組立ロボットの作業エリアに前記第1の搬送路と並行に設けられた第2の搬送路に沿って移動させる工程と、
    前記第1の搬送路に沿って移動する前記第1の基体に、前記第2の搬送路を離脱した前記第2の基体を着座させる工程と、
    を、含む搬送方法。
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