JP6645197B2 - 搬送システム - Google Patents

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Description

本発明は搬送システムに係り、特に、車両部品が載置されたパレットを搬送するための搬送システムに関する。
エンジン組立工場や車両組立工場等の生産施設において、車両部品としてのエンジン(内燃機関)をパレットに載置し、このパレットを搬送する搬送システムが知られている。かかる搬送システムは複数のコンベアを直列に備え、搬送方向の後方から前方へと、これらコンベアを乗り継いでパレットを搬送する。
特開平1−229783号公報
パレットの搬送過程でパレットの向きを変えるため、パレットが回転されることがある。このとき、エンジンの重心を回転中心に合わせた状態でパレットが回転される。回転中の遠心力でエンジンが転倒しないようにするためである。
他方、異なるエンジンを共通のパレットに載置させることがあり、このとき、パレットに対するエンジン重心の位置がエンジン間で異なることがある。この場合、いずれのエンジンの場合でもエンジン重心は回転中心に合わせられる。しかし、エンジン重心位置に対するパレットの相対位置がエンジン間で異なるため、回転後の搬送に支障が生じることがある。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、回転後のパレットの搬送を円滑に行うことができる搬送システムを提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
車両部品が載置されたパレットを、搬送軸方向の後方から前方に搬送するための搬送システムであって、
搬送軸方向の後方から順に設置された第1コンベア、第2コンベアおよび第3コンベアを備え、
前記第2コンベアは、前記車両部品の重心を搬送軸上の回転中心に合わせた状態で前記パレットを回転させる回転機構を備え、
前記第3コンベアは、前記車両部品の重心を搬送軸からずらすよう、前記パレットを搬送軸に垂直な方向に横送りする横送り機構を備える、
ことを特徴とする搬送システムが提供される。
好ましくは、前記パレットは、第1重心を有する第1車両部品と、第2重心を有する第2車両部品とを共通に載置可能であり、
前記第1コンベア上に前記パレットが配置されたとき、前記パレットに前記第1車両部品が載置された場合の前記第1重心の位置と、前記パレットに前記第2車両部品が載置された場合の前記第2重心の位置とは、搬送軸上で所定距離ずれており、
前記回転機構は、いずれの場合でも、前記第1重心または前記第2重心を前記回転中心に合わせた状態で前記パレットを90°回転させ、
前記横送り機構は、前記第2車両部品が載置されたパレットを、前記搬送軸に垂直な方向において、前記第1車両部品が載置された場合のパレットと同じ位置に位置させるよう、前記所定距離だけ横送りする。
好ましくは、前記第1コンベア上に前記パレットが配置されたとき、前記第1車両部品と前記第2車両部品の後端部が搬送軸方向の同一位置に位置される。
好ましくは、前記車両部品がエンジンである。
本発明によれば、回転後のパレットの搬送を円滑に行うことができる。
本実施形態に係る搬送システムの概略平面図である。 第1コンベアの概略斜視図である。 エンジンが載置され第1コンベア上に配置されたパレットを示す概略側面図である。 第3コンベアの平面図である。 第3コンベアの右側面図である。 比較例の搬送システムによる搬送方法を示す概略平面図である。 比較例の搬送システムによる搬送方法を示す概略平面図である。 比較例の搬送システムによる搬送方法を示す概略平面図である。 本実施形態の搬送システムによる搬送方法を示す概略平面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る搬送システムSの概略平面図である。搬送システムSは、直線状の搬送軸である縦軸Xを有し、車両部品としてのエンジンが載置されたパレット(後述)を、縦軸X方向の後方(上流側)から前方(下流側)に搬送する(これを「縦送り」ともいう)よう構成されている。搬送システムSの前後左右の方向は図示する通りである。搬送システムSは、縦軸X方向の後方から順に直列に設置された複数のコンベア、すなわち第1コンベア1、第2コンベア2および第3コンベア3を備える。また搬送システム1は、第3コンベア3の後方に直列に設置された第4コンベア4をさらに備える。これら第1〜第4コンベア1〜4は概ね縦軸Xを中心に対称となるよう構成されている。
図2に第1コンベア1の構成を概略的に示す。第1コンベア1は、所謂トラバースコンベアと称されるもので、縦軸X方向の搬送に加え、縦軸Xに垂直な軸すなわち横軸Yの方向に自らが移動し得るものである。
第1コンベア1は、床上に敷設され横軸Y方向に延びる一対のレール10上を走行可能である。第1コンベア1は、第1コンベア本体11と、第1コンベア本体11の下端部に設けられレール10上を転動可能な複数の車輪12と、第1コンベア本体11の上面部に設けられパレットを縦軸X方向に送る第1搬送コンベア13とを備える。第1搬送コンベア13は、本実施形態ではローラコンベアにより形成されるが、チェーンコンベア等の他の種類のコンベアにより形成されてもよい。
第1コンベア1は、白抜き矢印で示すように、横軸Y方向の右側から左側に自走した後、パレットを縦送りするようになっている。第1コンベア1は、その横軸Y方向の中心が縦軸X上に位置したときに自走を停止する。このときの第1コンベア1の位置をホームポジションという。なお第1コンベア1は、ホームポジションより右側の供給ポジションにて、エンジンが載置されたパレットを供給される。第1コンベア1は、ホームポジションと供給ポジションの間を往復移動し、エンジンが載置されたパレットを次々と第2コンベア2に送る。
図3は、エンジンが載置されたパレットが第1コンベア1上に配置されたときの状態を示す概略側面図である。パレット50は、クランク軸方向の長さが異なる第1車両部品としての第1エンジンE1と、第2車両部品としての第2エンジンE2とを共通にかつ択一的に載置可能である。例えば、第1エンジンE1は直列6気筒エンジン、第2エンジンE2は直列4気筒エンジンである。図3は、第2エンジンE2を載置した場合を実線で示し、第1エンジンE1を載置した場合を仮想線で示す。
図9(A)に示すように、エンジンが載置されたパレット50が、ホームポジションに位置する第1コンベア1上に配置されたとき、パレット50は、縦軸X方向の長さが横軸Y方向の幅より長い略長方形とされる。但しこれら長さと幅の関係は逆でもよく、長さと幅が同じであってもよい。またこのとき、第1および第2エンジンE1,E2の長さ方向は縦軸X方向に一致し、第1および第2エンジンE1,E2の重心は縦軸X上の異なる位置に配置される(詳しくは後述)。こうしたパレット50およびエンジンE1,E2の配置状態を「縦の状態」もしくは「縦向き」という。
図3に示すように、パレット50は、パレットベース51と、パレットベース51の後端部に設けられ第1および第2エンジンE1,E2の後端部を長さ方向の同一位置にて共通に支持する後部マウント52と、パレットベース51における後部マウント52より前方の位置に設けられ、第1および第2エンジンE1,E2の後端部より前方の部分を支持する前部マウント53とを備える。
前部マウント53はパレットベース51に着脱可能に取り付けられ、エンジンE1,E2に合わせて交換可能とされている。すなわち、パレット50に相対的に長い第1エンジンE1が載置される場合、第1エンジンE1に合った前部マウント53が、相対的に前方の位置に取り付けられる。またパレット50に相対的に短い第2エンジンE2が載置される場合、第2エンジンE2に合った前部マウント53が、相対的に後方の位置に取り付けられる。
なお、このように前部マウント53の取付位置を変更することに代えて、パレットベース51における前部マウント53の取付部を伸縮可能にし、この伸縮により前部マウント53の位置を変更してもよい。
本実施形態において後部マウント52は、エンジンE1,E2の後端部に位置するフライホイールハウジングを支持するハウジング受け部材54と、ハウジング受け部材54を所定の高さ位置に保持する支持ポスト55とを有する。支持ポスト55の高さ寸法は調節可能であり、ハウジング受け部材54の高さをエンジンに合わせて調節可能となっている。
エンジンE1,E2の両側部には、車両搭載時に車両側に支持されるマウント部(図示せず)が設けられている。本実施形態では、これらマウント部を支持するよう、幅方向に離間された一対の前部マウント53が設けられている(一方のみ図示)。本実施形態において前部マウント53は、マウント部を支持するマウント支持部56と、マウント支持部56を所定の高さ位置に保持する支持ポスト57とを有する。支持ポスト57の高さ方向の寸法は調節可能であり、マウント支持部56の高さをエンジンに合わせて調節可能となっている。
詳しくは後述するが、第1エンジンE1はその重心である第1重心を有し、第2エンジンE2はその重心である第2重心を有する。前述したように、第1および第2エンジンE1,E2は後端部において共通の後部マウント52により同一位置に支持される。また第1および第2エンジンE1,E2の長さは異なる。よって、エンジンが載置されたパレット50が、ホームポジションに位置する第1コンベア1上に配置されたとき、第1エンジンE1と第2エンジンE2の後端部は、縦軸X方向の同一位置に位置され、第1重心の位置は、第2重心の位置より縦軸X上で所定距離だけ前方にずれている。
図1に戻って、第2コンベア2は、パレット50を縦軸X方向に送る第2搬送コンベア20と、鉛直方向に延びる回転中心C周りにパレット50を回転させる回転機構21とを備える。本実施形態において、第2搬送コンベア20はチェーンコンベアにより形成されるが、ローラコンベア等の他の種類のコンベアにより形成されてもよい。回転機構21の回転中心Cは縦軸X上に位置される。
回転機構21は、第2搬送コンベア20上に載せられたパレット50を所定量リフトさせ、回転させた後、第2搬送コンベア20上に降ろすよう構成されている。回転角は90°であり、これにより回転機構21は、縦向きのパレット50を、これより90°回転された状態である「横向き」に変える。
回転機構21による回転前、第2搬送コンベア20は、パレット50に載置されたエンジンが第1エンジンE1である場合も第2エンジンE2である場合も、エンジンの重心(第1重心または第2重心)を回転中心Cに合わせるよう、パレット50を搬送する。すなわちパレット搬送中、エンジン重心は縦軸X上を移動するが、エンジン重心が回転中心Cに一致した時点で、第2搬送コンベア20はパレット50の搬送を一旦停止する。
第3コンベア3は、横向きのパレット50を縦軸X方向に送る第3搬送コンベア60と、横向きのパレット50を縦軸Xに垂直な横軸Yの方向に送る(これを「横送り」という)横送り機構70とを備える。その詳細は後述する。
第4コンベア4は、横向きのパレット50を縦軸X方向に送る、縦軸X方向に分割された複数の第4搬送コンベアを備える。しかしながら第4コンベア4は、単一の第4搬送コンベアを備えていてもよい。図1には便宜上二つの第4搬送コンベア40,41のみを示すが、実際にはより多くの第4搬送コンベアが存在する。これら第4搬送コンベア40,41は、トップローラ付きのチェーンコンベアにより形成されるが、ローラコンベア等の他の種類のコンベアにより形成されてもよい。第4コンベア4は縦軸X方向に比較的長い長さを有する。
第4搬送コンベア40,41の横軸Y方向両側には、第4コンベア4の区画を画定する縦壁42が、床上に起立して設置されている。縦壁42は任意の形態であってよく、例えば柵、壁、またはポール列の形態であってよい。これら縦壁42の間で、横向きのパレット50が縦送りされる。縦壁42の間の領域は、所謂エンジンのストックヤードをなすもので、ここに、次工程で扱われるエンジンが一時的にストックされる。パレット50が横向きであり、かつ、複数の第4搬送コンベアを適宜作動させることでパレット50を密に並べることができるので、縦軸X方向の少ない長さで多くのエンジンをストックすることができる。
図4は第3コンベア3の平面図、図5は同右側面図である。これら図は第3コンベア3の横送り前の状態を示す。
図示するように、第3コンベア3は、床上に設置された固定フレーム30と、固定フレーム30上に配置され固定フレーム30に対し横軸Y方向に可動の可動フレーム31とを備える。固定フレーム30および可動フレーム31は複数のリニアモーションガイド32により相対移動可能に連結される。リニアモーションガイド32は、固定フレーム30に固定され横軸Y方向に延びるレール33と、可動フレーム31に固定されレール33にスライド可能に係合される溝部材34とを備える。
また第3コンベア3は、固定フレーム30に固定された横送り用アクチュエータ35を備える。横送り用アクチュエータ35は、本実施形態では油圧シリンダから形成され、その伸縮動作により、可動フレーム31に固定された被駆動部材36を押し引きして、可動フレーム31を固定フレーム30に対して横軸Y方向に移動させる。このように横送り機構70は、固定フレーム30に対する可動フレーム31の移動を案内するガイド機構としてのリニアモーションガイド32と、固定フレーム30に対して可動フレーム31を駆動する横送り用アクチュエータ35とを備える。
なお、ガイド機構の形態は任意であり、例えばリニアモーションベアリングを有する機構から形成されてもよい。また横送り用アクチュエータ35の形態も任意であり、例えば空圧シリンダ、ギア駆動機構から形成されてもよい。
また第3コンベア3は、可動フレーム31に設けられた第3搬送コンベア60を備える。本実施形態において、第3搬送コンベア60はローラコンベアから形成されるが、チェーンコンベア等の他の種類のコンベアにより形成されてもよい。
第3搬送コンベア60は、横軸Y方向の左右両側に配置された一対のローラ列61,62と、これらローラ列61,62の間に配置された中央ローラ列63とを備える。ローラ列61,62は、横軸Y方向に比較的長い複数のローラ64を、横軸Yに平行な中心軸周りに回転可能に設置し、かつ、縦軸X方向に整列させて構成される。中央ローラ列63は、横軸Y方向に比較的短い複数のローラ65を、横軸Yに平行な中心軸周りに回転可能に設置し、かつ、縦軸X方向に整列させて構成される。中央ローラ列63は左右のローラ列61,62に対し縦軸X方向の前後に突出され、後方の第2搬送コンベア20からのパレット50の受け取り、および前方の第4搬送コンベア40へのパレット50の受け渡しをスムーズに行えるようになっている。
左右のローラ列61,62が駆動される一方、中央ローラ列63は駆動されないアイドルローラ列となっている。左右のローラ列61,62において、各ローラ64にはスプロケット66が設けられ、これらスプロケット66にチェーン67が噛合される。チェーン67は、可動フレーム31に固定されたモータ68により循環駆動される。なおチェーン67の循環経路を規定する複数のアイドラスプロケットを符号69で示す。モータ68を作動させると、左右のローラ列61,62の各ローラ64がチェーン67により同時にかつ同方向に回転駆動される。
図4に示すように、横送り前の状態において、第3コンベア3上には、第2コンベア2から送られてきた横向きのパレット50が配置されている。図は短い第2エンジンE2(図示せず)が載置されたパレット50を示す。第2エンジンE2の第2重心G2は縦軸X上に位置されている。他方、仮にパレット50に長い第1エンジンE1(図示せず)が載置されていたとすると、第1エンジンE1の第1重心G1は、縦軸Xに対し右側に所定距離ΔGずれている(以下、ΔGを「ずれ量」ともいう)。詳しくは後述するが、横送り機構70は、このずれ量ΔGだけパレット50を左側に横送りし、第2重心G2を縦軸Xから左側にΔGだけずらすと共に、第2エンジンE2が載置されたパレット50を、第1エンジンE1が載置された場合のパレット50と同じ位置に位置させる。
図4において、横軸Yは、便宜上、第3コンベア3の縦軸X方向の中心(「第3コンベア縦軸中心」という)の位置に描かれている。図から分かるように、パレット50は、必ずしも第3コンベア縦軸中心の位置に配置する必要はない。図は、第3コンベア縦軸中心に対し、パレット50の縦軸X方向の中心Q(「パレット縦軸中心」という)が前方にΔXだけずれている場合を示す。しかしながらこれに限らず、パレット縦軸中心Qは、第3コンベア縦軸中心と同じ位置にあってもよいし、第3コンベア縦軸中心より後方にずれていてもよい。
図示されるパレット縦軸中心Qは、パレット50の幅方向の中心(「パレット幅中心」ともいう)でもある。第1エンジンE1および第2エンジンE2がパレット50に択一的に載置されたとき、第1重心G1および第2重心G2は共にパレット幅中心上にある。しかしながら、第1重心G1の位置は第2重心G2の位置よりも、パレット50の長さ方向の前方にΔGだけずれている。このようにエンジン重心位置に対するパレットの相対位置はエンジン間で異なる。本実施形態において、第1重心G1は、パレット50の長さ方向の中心(「パレット長さ中心」ともいう)上にも位置されている。
なお、パレット50に対する第1重心G1および第2重心G2の相対位置は適宜変更可能であり、第1重心G1および第2重心G2はパレット幅中心上になくてもよく、第1重心G1はパレット長さ中心上になくてもよい。
本実施形態の搬送システムSは、全自動で作動するように構成されている。すなわち搬送システムSは、システム全体を制御する制御ユニットと、各コンベア等の作動状態やパレット位置等を検出する複数のセンサとを備え、センサからの検出信号に応じて制御ユニットが各コンベアを制御するようになっている。こうした全自動システムは周知であるので詳細な説明は割愛する。もっとも搬送システムSは必ずしも全自動式でなくてもよく、半自動式または手動式であってもよい。
次に、本実施形態におけるパレットの搬送方法を説明する。まず本実施形態を説明する前に、本発明の着想前の比較例について説明する。
図6には比較例の搬送システムS’を示す。本実施形態の搬送システムSとの主な相違点は、第3コンベア3がない点である。すなわち搬送システムS’は、縦軸X方向後方から順に設置された第1コンベア1、第2コンベア2および第4コンベア4’を備える。第1コンベア1および第2コンベア2の構成は本実施形態と同様である。比較例の第4コンベア4’は、本実施形態の第4コンベア4の構成に加え、本実施形態では最後尾だった第4搬送コンベア40の後方に、追加の第4搬送コンベア49を有する。比較例ではこの第4搬送コンベア49が最後尾の第4搬送コンベアをなす。
図6(A)に示すように、ホームポジションに位置する第1コンベア1上には、第1エンジンE1が載置されたパレット50が縦の状態で配置されている。第1エンジンE1の第1重心G1は縦軸X上に位置されている。
かかる初期状態から、第1コンベア1の第1搬送コンベア13および第2コンベア2の第2搬送コンベア20を作動させ、図6(B)に示すようにパレット50を第2コンベア2に縦送りする。この縦送り中、第1重心G1は縦軸X上を後方に移動する。第1重心G1が回転中心Cに合った時点で、縦送りを一旦停止する。
次いで図6(C)に示すように、第2コンベア2の回転機構21を作動させ、パレット50を平面視時計回りに90°回転させ、パレット50の向きを縦向きから横向きに変更する。第1重心G1を回転中心Cに合わせた状態でパレット50を回転させるので、パレット50上でのエンジンの転倒を回避することができる。なお回転方向は逆でもよい。
次いで図6(D)に示すように、第2コンベア2の第2搬送コンベア20を再び作動させると共に、第4コンベア4’の第4搬送コンベア49,40,41(特に少なくとも最後尾の第4搬送コンベア49)を作動させ、横向きのパレット50を第2コンベア2から第4コンベア4’へと縦送りする。これによってパレット50は、両側の縦壁42内のストックヤードに入り、ストックされる。縦送り中、第1重心G1は縦軸X上を後方に移動する。
次に、この比較例の問題点を説明する。図7は、比較例において、第1エンジンE1の代わりに第2エンジンE2をパレット50に載置し、第1エンジンE1のときと同じように搬送システムS’を作動させた場合の例を示す。
図7(A)の初期状態において、第1エンジンE1の代わりに第2エンジンE2がパレット50に載置されている。このとき第2重心G2の位置は、図6の例と比較して、ずれ量ΔGだけ、第1重心G1の位置より後方にずれている。但し縦軸X方向における第2エンジンE2の後端部の位置は、第1エンジンE1の後端部の位置と同じである。
かかる初期状態から図6の例と同じように(同じ距離だけ)パレット50を縦送りすると、図7(B)に示すように必然的に、第2重心G2の位置は回転中心Cよりずれ量ΔGだけ後方にずれる。
図7(C)に示すように、この状態でパレット50を90°回転させると、第2重心G2が回転中心Cに合っていないので、回転中の遠心力で第2エンジンE2がパレット50上で転倒するか、もしくは転倒する虞がある。
仮に第2エンジンE2が転倒した場合、図7(D)に示すように、転倒した第2エンジンE2が載ったパレット50が第4コンベア4’上に搬送されストックされるので、後工程での作業に支障が生じる。
図8は、比較例において、こうした転倒の問題を解決した場合の例を示す。
図8(A)の初期状態は図7(A)の初期状態と同じである。かかる初期状態から、図7の例よりもずれ量ΔGだけ長い距離、パレット50を縦送りし、図8(B)に示すように、第2重心G2を回転中心Cに合わせる。
次に図8(C)に示すように、パレット50を90°回転させる。第2重心G2を回転中心Cに合わせた状態でパレット50を回転させるので、パレット50上でのエンジンの転倒を回避することができる。
しかし、この後に別の問題が生じる。すなわち、第1エンジンE1を載せたときより後方にΔGだけずれた位置を中心に、パレット50が回転されるため、回転後のパレット50が、第1エンジンE1を載せたときより横軸Y方向右側に、ΔGだけずれてしまう。すると、この回転後のパレット50を第4コンベア4’に向かって縦送りしたときに、図8(D)に示すように、パレット50が右側の縦壁42に衝突するか、もしくは衝突する虞がある。
一方、本実施形態の搬送システムSはこうした問題を一挙に解決可能である。図9は、本実施形態の搬送システムSにおいて、第2エンジンE2をパレット50に載置した場合を示す。例えば図8と比較すると分かるように、本実施形態の第3コンベア3は、比較例の最後尾の第4搬送コンベア49およびその両側の縦壁42を撤去したスペースに設置されている。
図9(A)の初期状態は図8(A)の初期状態と同じである。かかる初期状態から、図8の例と同じようにパレット50を縦送りし、図9(B)に示すように、第2重心G2を回転中心Cに合わせる。
次に図9(C)に示すように、パレット50を90°回転させる。図8の例と同様、第2重心G2を回転中心Cに合わせた状態でパレット50を回転させるので、パレット50上でのエンジンの転倒を回避することができる。
次に、第2コンベア2の第2搬送コンベア20を作動させると共に、第3コンベア3の第3搬送コンベア60を作動させ、横向きのパレット50を第2コンベア2から第3コンベア3へと縦送りする。そしてパレット50を第3搬送コンベア60上に配置する。
このとき、第3コンベア3は予め、図4に示したような横送り前の状態となっている。そして図4に示すように、第2エンジンE2の第2重心G2は縦軸X上に位置されている。
この状態から、第3コンベア3における横送り機構70の横送り用アクチュエータ35を作動させ、図9(D)に示すように、可動フレーム31ひいては第3搬送コンベア60を横軸Y方向左側にずれ量ΔGだけ移動させる。すると図9(D)に示すように、第2エンジンE2の第2重心G2が縦軸XからΔGだけ左側にずらされる。そしてパレット50が左側に横送りされ、横軸Y方向において、第1エンジンE1が載置された場合のパレット50と同じ位置に位置させられる。
この横送り後、図9(E)に示すように、第3コンベア3の第3搬送コンベア60を再び作動させると共に、第4コンベア4の第4搬送コンベア40,41(特に少なくとも最後尾の第4搬送コンベア40)を作動させ、横向きのパレット50を第3コンベア3から第4コンベア4へと縦送りする。パレット50が予め、第1エンジンE1が載置された場合のパレット50と同じ位置に位置されているので、こうした縦送りを行ってもパレット50が縦壁42に衝突する虞がない。これによってパレット50は支障なく、両側の縦壁42内のストックヤードに入り、ストックされる。このように本実施形態によれば、回転後のパレット50の搬送を円滑に行うことができる。
他方、本実施形態の搬送システムSは、パレット50に第1エンジンE1が載置された場合でも、パレット50を第4コンベア4まで円滑に搬送することができる。このときの作動は図6の比較例とほぼ同様であるため、以下簡単に説明する。
本実施形態における初期状態から回転までの工程は、図6(A)〜図6(C)に示した比較例と同様である。回転後、横向きのパレット50が第2コンベア2から第3コンベア3へと縦送りされる。パレット50を受け取った第3コンベア3は、パレット50を横送りすることなく、パレット50を縦送りする。これによってパレット50は、単に第3コンベア3を通過して第4コンベア4に搬送される。第2コンベア2から第4コンベア4まで、第1エンジンE1の第1重心G1は縦軸X上を後方に移動する。
この説明からも、第2エンジンE2が載置された横送り後のパレット50(図9(D)に示す)が、横軸Y方向において、第1エンジンE1が載置された場合のパレット50と同じ位置に位置されることが理解されるであろう。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は他の実施形態も可能である。
(1)本実施形態では図9(D)に示すように、第2重心G2を縦軸Xからずれ量ΔGだけずらすよう、ずれ量ΔGと等しい量だけパレット50を横送りした。しかしながら、横送り量は必ずしもずれ量ΔGと等しくする必要はない。要はパレット50の縦壁42への衝突を回避できればよいので、そのような範囲内で横送り量を変更してもよい。
(2)本実施形態では、直線状の縦軸Xに対してパレット50を縦向きから横向きに変更するため、パレット50を90°回転させたが、回転角は必ずしも90°でなくてもよい。例えば、第3コンベア3の直後の位置で搬送軸が屈曲されているような場合、屈曲前の搬送軸に対し縦向きの状態から、屈曲後の搬送軸に対し横向きの状態にパレットの向きを変更するよう、パレット50を90°以外の回転角で回転させてもよい。
(3)パレットに載置される車両部品はエンジン以外のものであってもよい。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 第1コンベア
2 第2コンベア
3 第3コンベア
21 回転機構
50 パレット
70 横送り機構
S 搬送システム
E1 第1エンジン
E2 第2エンジン
X 縦軸
Y 横軸
C 回転中心
G1 第1重心
G2 第2重心
ΔG 所定距離(ずれ量)

Claims (3)

  1. 車両部品が載置されたパレットを、搬送軸方向の後方から前方に搬送するための搬送システムであって、
    搬送軸方向の後方から順に設置された第1コンベア、第2コンベアおよび第3コンベアを備え、
    前記第2コンベアは、前記車両部品の重心を搬送軸上の回転中心に合わせた状態で前記パレットを回転させる回転機構を備え、
    前記第3コンベアは、前記車両部品の重心を搬送軸からずらすよう、前記パレットを搬送軸に垂直な方向に横送りする横送り機構を備え
    前記パレットは、第1重心を有する第1車両部品と、第2重心を有する第2車両部品とを共通に載置可能であり、
    前記第1コンベア上に前記パレットが配置されたとき、前記パレットに前記第1車両部品が載置された場合の前記第1重心の位置と、前記パレットに前記第2車両部品が載置された場合の前記第2重心の位置とは、搬送軸上で所定距離ずれており、
    前記回転機構は、いずれの場合でも、前記第1重心または前記第2重心を前記回転中心に合わせた状態で前記パレットを90°回転させ、
    前記横送り機構は、前記第2車両部品が載置されたパレットを、前記搬送軸に垂直な方向において、前記第1車両部品が載置された場合のパレットと同じ位置に位置させるよう、前記所定距離だけ横送りする
    ことを特徴とする搬送システム。
  2. 前記第1コンベア上に前記パレットが配置されたとき、前記第1車両部品と前記第2車両部品の後端部が搬送軸方向の同一位置に位置される
    ことを特徴とする請求項に記載の搬送システム。
  3. 前記車両部品がエンジンである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の搬送システム。
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