JP3219550U - 板搬送機および板搬送設備 - Google Patents

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裕之 中浦
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Abstract

【課題】鉛直に対して傾斜させた状態の板を上流側から下流側に円滑に搬送できる板搬送機を提供する。
【解決手段】板搬送機は、鉛直に対して傾斜させた状態の板Pの下端面を載せて搬送する搬送装置3と、板Pの背面を搬送方向の複数個所で支持する第1の背面支持装置4と、搬送方向の下流側において板Pを背面側から押し込んで正面側に板Pの搬送方向を調節する調節装置6とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、鉛直に対して傾斜させた状態の板を搬送するときに、板を下端面と背面の両面側から支持する板搬送機、および板搬送機を含む板搬送設備に関する。ちなみにこのように傾斜させた状態の板は、背面側を支持しないと、倒れてしまう。したがって『背面』とは、板の厚み方向を向く二面のうち、板が倒れるのを阻止する方の面である。
従来の板搬送機としては、板の下端面を支持する複数のローラと、板を背面側から支持すると共に鉛直に対して傾斜させた状態の支持壁と、支持壁と板の間にエアを供給するために支持壁の下部からエアを上向きに吹き出すように配置したノズルとを備えるものが存在する(特許文献1)。これは、支持壁と板の間にエアクッション層を形成し、エアクッション層で板の背面を支持して、板を搬送するものである。
また別の板搬送機としては、傾斜させた状態の板の下端面に関しては上記した板搬送機と同様の構成で支持すると共に、板の背面に関しては複数のローラで支持するものも存在する(特許文献2)。
また板搬送機は通常、搬送方向に間隔をあけて並列されている。そして並列された板搬送機によって板搬送設備が形成される。各板搬送機では、例えば洗浄・検査・組立等の処理がなされるものである。
そして板搬送設備として、上流側の板搬送機には特許文献2のように板の背面を複数のローラで支持するものを適用し、下流側の板搬送機には特許文献1のように板の背面をエアクッション層で支持するものを適用することがある(以下、『適用例1』という。)。
独国特許出願公開第3308079号明細書 特開2004−349475号公報
ところで上記した特許文献には記載されていないが、板の背面が概ね通過すると予想される面(以下『搬送面』という。)は技術常識として、上流側の板搬送機と下流側の板搬送機とで同一面となるか、上流側の板搬送機の搬送面に対して下流側の板搬送機の搬送面を少し背面側に設置してある。これは板を上流側の板搬送機から下流側の板搬送機に搬送するときに、板の下流側の側面(端面)が下流側の板搬送機の支持壁の側面(端面)に衝突しないようにし、円滑に板を搬送するためである。
しかしながら下流側の板搬送機に板の背面をエアクッション層で支持するものを適用すると、エアの吹き出し量との関係で、下流側の板搬送機の搬送面が想定しづらい。また板は鉛直に対して傾斜させてあるので、背面側に向かって撓んでおり、しかも撓み量は板の大きさや厚み等によって変わるものであり、下流側の板搬送機の搬送面が想定しづらい。そうすると、下流側の板搬送機の搬送面の想定を誤ると、上流側の板搬送機から下流側の板搬送機に板を搬送するときに、下流側の板搬送機(支持壁)に板の側面が衝突しやすいとも言える。なお上記した適用例1は板搬送設備についての一例であり、上流側と下流側の板搬送機とで板の背面を別の方法で支持するようにした板搬送設備の場合でも、同様の問題が生ずる可能性もある。
本考案は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的は鉛直に対して傾斜させた状態の板を下流側の板搬送機に円滑に搬送できるようにすることである。
本考案の板搬送機は、鉛直に対して傾斜させた状態の板の下端面を載せて搬送する搬送装置と、板の背面を搬送方向の複数個所で支持する第1の背面支持装置と、搬送方向の下流側において板を背面側から押し込んで正面側に板の搬送方向を調節する調節装置とを備えるものである。
第1の背面支持装置は、搬送方向の複数個所において板の背面を支持するものであれば良い。また調節装置も板を背面側から押し込むものであれば良い。そして調節装置は第1の背面支持装置の一部を利用するものであれば、第1の背面支持装置とは全く別のものにするよりも、板搬送機の部品点数が少なくて済むので、望ましい。それには本考案の板搬送機は、以下の第2の態様のようにする。
すなわち第2の態様の板搬送機は、第1の背面支持装置を、搬送方向の複数個所において板を支持すると共に板の搬送に伴って回転する第1の背面ローラ群を備えるものとし、調節装置を、第1の背面ローラ群を構成する第1の背面ローラのうち下流側の第1の背面ローラと、当該下流側の第1の背面ローラを板の背面側において往復動可能にする往復駆動装置とを備えるものとする。
また上記した本考案の第2の態様の板搬送機を適用した板搬送設備としては、以下のものが挙げられる。
すなわち板搬送設備は、上記した第2の態様の板搬送機と、第2の態様の板搬送機に対して下流側に設置された第2の板搬送機とを備えるものとする。そして当該第2の板搬送機は、鉛直に対して傾斜させた状態の板の下端面を載せて搬送する第2の搬送装置と、板の背面に対向する対向壁と、対向壁の正面側に空気を排出する空気排出装置とを備えるものとする。そのうえで対向壁は、往復駆動装置によって正面側に押し込まれた第1の背面ローラが板に接する位置に対して、板の背面側に間隔をあけて配置されているものとする。
本考案の板搬送機によれば、調節装置で板を押し込んで、板の搬送方向を正面側に調節するので、調節装置がない場合に比べて、板が下流側の板搬送機に衝突しづらくなり、その結果、円滑に板を搬送できるようになる。
また板搬送機は、第2の態様のものであれば、第1の背面支持装置の一部を調節装置の一部として利用するものなので、第1の背面支持装置とは全く別に調節装置を備えるものと比べれば、部品点数を少なくすることができる。
また本考案の板搬送設備によれば、往復駆動装置で正面側に押し込まれた第1の背面ローラが板に接する位置に対して、板の背面側に間隔をあけて対向壁を配置してあるので、板が対向壁に衝突しづらくなる。
本考案の第1実施形態の板搬送設備を示す正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 第1実施形態の板搬送設備における上流側の搬送機と下流側の搬送機との関係で示す断面図で、(A)図は板を正面側に押し込む前の状態、(B)図は押し込んだ後の状態である。 第1実施形態の板搬送設備における上流側の搬送機と搬送面との関係を示す断面図で、(A)図は板を正面側に押し込む前の状態、(B)図は押し込んだ後の状態である。
本考案の第1実施形態の板搬送設備は図1に示すように、搬送方向に間隔をあけて並列した2つの板搬送機1,2によって構成される。2つの搬送機1,2を区別して説明するときには、搬送方向の上流側の板搬送機1を第1の板搬送機1と称し、下流側の板搬送機2を第2の板搬送機2と称する。また2つの板搬送機1,2は何れも鉛直に対して傾斜させた状態で板Pを搬送するものである。ちなみに本実施形態では板Pはガラス板であり、平面上に置いた場合、矩形状であるものとする。
以後、互いに直交する前後方向・左右方向・上下方向を用いて、第1・第2の板搬送機1,2を説明する。左右方向は搬送方向であり、図1では右から左へ板Pが搬送されている。前後方向は板Pが傾斜することなく鉛直に保持されていると仮定した場合の厚み方向である。上下方向は鉛直方向である。
第1の板搬送機1は、板Pの下端面を載せて搬送する搬送装置3と、板Pの背面を搬送方向の複数個所で支持する第1の背面支持装置4と、第1の背面支持装置4による板Pの支持箇所を昇降可能とする昇降装置5と、搬送方向の下流側において板Pを背面側から押し込んで正面側に板Pの搬送方向を調節する調節装置6と、第1の背面支持装置4による板Pの支持箇所よりも下側で板Pの背面を搬送方向の複数個所で支持する第2の背面支持装置7と、板Pの背面側に配置されると共に板Pの品質を検査するために板Pを見やすくする検査板8と、これら装置等を取り付ける取付部材としてのフレームFとを備える。
第1の背面支持装置4は、搬送方向の複数個所において板Pを支持すると共に板Pの搬送に伴って回転する第1の背面ローラ群11Gと、第1の背面ローラ群11Gを支持する第1の支持部12とを備える。
第1の背面ローラ群11Gは、搬送方向に間隔をあけて配置された複数の第1の背面ローラ11から構成される。より詳しく言えば複数の第1の背面ローラ11は、左右方向に一列に並んで配置され、板Pの背面の同じ高さ位置に接触するようになっている。接触する高さ位置は、板Pの上部となっている。また第1の背面ローラ11は板Pの移動に伴って従動的に回転するものである。
第1の背面ローラ11は図4に示すように、板Pの背面を支持する円盤状のローラ本体部11aと、ローラ本体部11aの両端面のうち一端面から延びる軸部11bとを備える。ローラ本体部11aと軸部11bとの中心線は、一直線に連続しており、第1の背面ローラ11の回転軸を構成する。そして第1の背面ローラ11は、その回転軸としての軸線を上下方向とするものである。
昇降装置5は図1に示すように、板Pの上下寸法に対応させて、第1の支持部12を介して第1の背面ローラ群11Gを昇降するものである。また昇降装置5は、左右に間隔をあけて直立する一対のガイドレール14,14と、一対のガイドレール14,14のそれぞれに沿って昇降可能に案内されると共に第1の支持部12に固定された一対のスライダー15,15と、スライダー15と第1の支持部12の何れかを昇降させる昇降駆動装置(図示せず)とを備えるものである。昇降駆動装置は一例としてモータを利用するものであり、この場合、モータで雄ネジ部材を回転させるものとする。そして一対のガイドレール14,14のうち一方を雄ネジ部材とし、当該一方のガイドレール14に対応したスライダー15を雄ネジ部材にねじ込む雌ネジ部材とする。そうすると、モータの回転によって第1の支持部12が昇降する。
第1の支持部12は、左右方向に延びると共に一対のスライダー15,15の間に架設した第1の支持部材12aと、第1の支持部材12aの左右方向に間隔をあけて固定された複数のブラケット17とを備える。
そして第1の支持部材12aは、搬送方向の上流側に関して、上流側に配置された複数の第1の背面ローラ11をブラケット17を介してそれぞれ回転可能に支持してある。ちなみにブラケット17は図3に示すように支持部材12aに対して前方に突出する状態で固定されている。またブラケット17は左右方向から見てL字状に屈曲している。そしてブラケット17の一片(符号省略)は第1の支持部材12aに固定するものである。ブラケット17の他片(符号省略)は、第1の支持部材12aから前方に突出させてあると共に第1の背面ローラ11を軸部11bにおいて回転可能に支持するものである。
また第1の支持部材12aは搬送方向の下流側に調節装置6を固定してある。
調節装置6は図1,2に示すように、第1の背面ローラ群11Gを構成する第1の背面ローラ11のうち下流側に配置された複数の第1の背面ローラ11と、当該複数の第1の背面ローラ11を板Pの背面側においてそれぞれ往復動可能にする往復駆動装置19とを備えるものである。
往復駆動装置19は、前後方向に直線往復運動するアクチュエータとしてのシリンダである。往復駆動装置19は、中空のシリンダボディ19aと、シリンダボディ19aの内部で往復動するピストン(図示せず)と、シリンダボディ19aから突出すると共にピストンに固定されるピストンロッド19bとを備える。
シリンダボディ19aは第1の支持部材12aに固定され、ピストンロッド19bはブラケット17を介して第1の背面ローラ11を回転可能に支持している。
このブラケット17も図2に示すように左右方向から見てL字状に屈曲している。そしてブラケット17の一片(符号省略)はピストンロッド19bに固定するものである。ブラケット17の他片(符号省略)は、第1の支持部12から前方に突出させてあると共に第1の背面ローラ11を軸部11bにおいて回転可能に支持するものである。
上記した調節装置6は往復駆動装置19が駆動して、下流側の第1の背面ローラ11を前進させたり、後退させたりする。
第2の背面支持装置7は図1に示すように、第1の背面支持装置4と同様の構成である。より詳しく言えば第2の背面支持装置7は、搬送方向の複数個所において板Pを支持すると共に板Pの搬送に伴って回転する第2の背面ローラ群21Gと、第2の背面ローラ群21Gを支持する第2の支持部22とを備える。
第2の背面ローラ群21Gは、第1の背面ローラ群11Gと同様に、搬送方向に間隔をあけて配置された複数の第2の背面ローラ21から構成される。より詳しく言えば複数の第2の背面ローラ21は、左右方向に一列に並んで配置され、板Pの背面の同じ高さ位置に接触するようになっている。ちなみに接触する高さ位置は板Pの下部となっている。また第2の背面ローラ21は板Pの移動に伴って従動的に回転するものである。
第2の背面ローラ21は図4に示すように、板Pの背面を支持する円盤状のローラ本体部21aと、ローラ本体部21aの両端面のうち一端面から延びる軸部21bとを備える。ローラ本体部21aと軸部21bとの中心線は、一直線に連続しており、第1の背面ローラ11の回転軸を構成する。そして第1の背面ローラ11は、その回転軸としての直線を上下方向とするものである。第2の背面ローラ21を支持するのが図1に示すように第2の支持部22である。
第2の支持部22は、左右方向に延びる第2の支持部材22aと、第2の支持部材22aの左右方向に間隔をあけて固定された複数の軸受23とを備える。
軸受23は第2の背面ローラ21の軸部21bを回転可能に支持する。
第2の支持部材22aは左右のガイドレール14,14に架設されたものである。ちなみに前述したように一方のガイドレール14が雄ネジ部材であった場合には、第2の支持部材22aは当該一方のガイドレール14に対して空転する状態で支持されるものとする。そして上記した第2の背面支持装置7によって板Pの背面の下部は支持され、板Pの下端面は搬送装置3によって支持される。
搬送装置3は図1に示すように、板Pの下端面を搬送方向に間隔をあけて複数個所で支持する下面ローラ群24Gと、下面ローラ群24Gを支持する第3の支持部25と、複数の下面ローラ24を回転させる回転駆動装置(図示せず)とを備える。
下面ローラ群24Gは、板Pの下端面を支持すると共に搬送方向に間隔をあけて配置された複数の下面ローラ24から構成される。
下面ローラ24は図4に示すように、板Pの下端面を載せる円柱状のローラ本体部24aと、ローラ本体部24aの円形の一端面から延びる軸部24bとを備える。ちなみにローラ本体部24aと軸部24bとの中心線は一直線に連続しており、下面ローラ24の回転軸を構成する。そして下面ローラ24は、その回転軸としての軸線が前後方向に延びると共に、水平に対して僅かに傾斜している。その傾斜は、前側が後側に対して上側となるものであり、下面ローラ24に載せた板Pを鉛直に対して所定角度傾斜させるようになっている。
第3の支持部25は図1〜3に示すように、左右方向に延びる第3の支持部材25aと、第3の支持部材25aの左右方向に間隔をあけて固定された軸受26とを備える。
第3の支持部材25aはフレームFの一部である。
軸受26は全ての下面ローラ24の軸部24bを回転可能に支持する。
回転駆動装置は全ての下面ローラ24の軸部24bを連動して回転させるものである。例えば回転駆動装置は、各下面ローラ24の軸部24bに固定されたスプロケットと、全てのスプロケットに巻き掛けられたチェーンと、一つの下面ローラ24の軸部24bを回転駆動させるモータとを備えるものである。
上記した搬送装置3、第1の背面ローラ群11G、第2の背面ローラ群21Gによって板Pは支持される。
図5(A)に示すように下流側の第1の背面ローラ11が後退した状態のときには、第1の板搬送機1を左右方向から見て、第1の背面ローラ群11Gを構成する全ての第1の背面ローラ11の前面は前後方向および上下方向に同じ位置になる。また第2の背面ローラ群21Gを構成する全ての第2の背面ローラ21の前面も前後方向および上下方向に同じ位置になる。ただし第2の背面ローラ21の前面は第1の背面ローラ11よりも下方で且つ前方に位置する。そして下流側の第1の背面ローラ11が後退した状態において、第1の背面ローラ11と第2の背面ローラ21とが板に接触する二点を直線で結び、その直線を左右方向に延長して平面を形成する。この平面を、調節装置6で調節する前段階において撓んでいない状態の板Pの背面が通過すると予想される面、すなわち『調節前の搬送面S1』と定める。調節前の搬送面S1は、鉛直に対して角度θ1(90度未満)で傾斜している。
一方、図5(B)に示すように前進した第1の背面ローラ11と第2の背面ローラ21とが板に接触する二点を直線で結び、その直線を左右方向に延長して平面を形成する。この平面を、調節装置6で調節した後段階において板Pの背面が通過するときの基準となる面、すなわち『調節後の搬送基準面S2』と定める。また調節後の搬送面と定めることなく、調節後の搬送基準面S2と定めたのは、板Pの下流端は、第1の板搬送機1(最下流の第1の背面ローラ11)を通過した後から第2の板搬送機2で支持されるまでの間、何にも支持されておらず、調節後の搬送基準面S2上を通過するか否か不確実だからである。また調節後の搬送基準面S2は調節前の搬送面S1よりも正面側(前側)に倒れている。調節後の搬送基準面S2は、調節前の搬送面S1よりも鉛直に対して小さな角度θ2(90度未満)で傾斜している。
なお調節前の搬送面S1の背面側には図1〜3に示すように検査板8が配置される。
検査板8は搬送中の板P(調節前の搬送面S1)よりも上側及び下側に張り出すように設置すると共に、板Pよりも左右方向の寸法を長くしたものである。また検査板8は着色されており、板Pとしてのガラス板に傷があるか否か等の品質を視認するために用いられる。検査板8を含めて、上記した搬送装置3、第1の背面支持装置4、第2の背面支持装置7は、フレームFによって支持されている。
フレームFは下面ローラ群24Gを支える横フレーム部F1と、横フレーム部F1の上に直立すると共に検査板8および第1の背面ローラ群11Gおよび第2の背面ローラ群21Gなどを支持する縦フレーム部F2とを備える。
上記した第1の板搬送機1は以下のようにして板Pを搬送する。例えば板Pをクランプ装置によって挟んで持ち上げ、第1の板搬送機1の上流側において搬送装置3の上に板Pを載せる。そうすると、図4(A)に示すように第1の背面ローラ11、第2の背面ローラ21によって板Pの背面側が支持される。このとき、往復駆動装置19によって下流側の第1の背面ローラ11を後退させ(後方に配置させ)、全ての第1の背面ローラ11が左右に一直線に並んだ状態にしておく。そうすると、板Pは調節前の搬送面(図示せず)を基準にして後方に撓んだ状態で支持される。
そして搬送装置3を駆動させると、板Pが下流側に移動する。板Pが調整装置6の第1の背面ローラ11に達してから第2の板搬送機2に到達するまでの間に、調節装置6の往復駆動装置19を駆動させ、下流側の第1の背面ローラ11を前進させる。そうすると、図4(B)に示すように板Pが搬送方向の下流側に関して背面側から正面側に押され、押された分だけ板Pの搬送方向が正面側に移動し、調節後の搬送基準面(図示せず)を基準にして後方に撓んだ状態で保持される。そして板Pは第2の板搬送機2に向かう。板Pを第2の板搬送機2に搬送し終わった後、第1の板搬送機1では調節装置6の往復駆動装置19を駆動させ、下流側の第1の背面ローラ11を後退させる。
第2の板搬送機2は図1に示すように、板Pの下端面を載せて搬送する第2の搬送装置3aと、板Pの背面を空気層で支持する空気層形成装置28と、これら装置を取り付ける取付部材としての第2のフレームFaとを備える。なお第2の搬送装置3aと第2のフレームFaの詳細については第1の板搬送機1の搬送装置3とフレームFと同様なので、説明を省略する。
空気層形成装置28は、板Pの背面に対向する対向壁29と、対向壁29の正面側に空気を排出する空気排出装置31とを備える。
対向壁29は図4(B)に示すように、第1の板搬送機1の調節後の搬送基準面S2に対して間隔をあけて後方に設置するものとする。
空気排出装置31は図1または図4に示すように、本実施形態では、対向壁29の下部に左右方向に間隔をあけて形成された複数の貫通穴32と、各貫通穴32に挿入されたノズル(図示せず)と、全てのノズルに対して空気の出口側を接続された管路33と、管路33における空気の入口側に接続された空気供給機34とを備える。
空気供給機34から管路33を経て空気を貫通穴32から排出し、その排出方向を上向きにすることによって板Pと対向壁29と間には空気層が形成され、空気層によって板の背面が支持される。
上記した第1実施形態の板搬送設備は以下の効果を有する。第1実施形態の板搬送設備は、板Pが第1の板搬送機1から第2の板搬送機2に対して搬送されたときに、調節装置6で板Pの下流側の部分を押し込んで、板Pの搬送方向を正面側に調節し、調節後の搬送基準面S2を基準にして搬送されるので、調節装置6がない場合(調節前の搬送面S1を基準にして搬送される場合)に比べて、板Pが下流側の第2の板搬送機2に衝突しづらくなり、その結果、円滑に板Pを搬送できるようになる。
また第1実施形態の板搬送設備においては、第1の板搬送機1が第1の背面支持装置4の一部(第1の背面ローラ11)を調節装置6の一部として利用するものなので、第1の背面支持装置4とは別に調節装置を備えるものと比べれば、部品点数を少なくすることができる。
また第1実施形態の板搬送設備は、往復駆動装置19で正面側に押し込まれた第1の背面ローラ11が板Pに接する位置(調節後の搬送基準面S2)に対して、板Pの背面側に間隔をあけて対向壁29を配置してあるので、板Pが対向壁29に衝突しづらくなる。
本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
たとえば第2の板搬送機2は、本実施形態では板Pの背面を空気層で支持するものであったが、本発明ではこれに限らず、例えば第1の板搬送機1と同じように板Pの背面をローラで支持するものであっても良い。
また第1の板搬送機1は、下面ローラ24のローラ本体部24aを円柱状とし、下面ローラ24とは全く別に第2の背面ローラ21を備えるものであり、これによって板Pの下側を支持するものであったが、本発明ではこれに限らず、下面ローラ24のローラ本体部24aを前側に比べて後側を大径にするものとし、その大径の部分で板Pの下部の背面側を支持するものとし、第2の背面ローラ21を不要とし、下面ローラ24のみによって板Pの下側を支持するものであっても良い。
1 第1の板搬送機
2 第2の板搬送機
3 搬送装置
3a 第2の搬送装置
4 第1の背面支持装置
5 昇降装置
6 調節装置
7 第2の背面支持装置
8 検査板
11G 第1の背面ローラ群
11 第1の背面ローラ
11a ローラ本体部
11b 軸部
12 第1の支持部
12a 第1の支持部材
14 ガイドレール
15 スライダー
17 ブラケット
19 往復駆動装置
19a シリンダボディ
19b ピストンロッド
21G 第2の背面ローラ群
21 第2の背面ローラ
21a ローラ本体部
21b 軸部
22 第2の支持部
22a 第2の支持部材
23 軸受
24G 下面ローラ群
24 下面ローラ
24a ローラ本体部
24b 軸部
25 第3の支持部
25a 第3の支持部材
26 軸受
28 空気層形成装置
29 対向壁
31 空気排出装置
32 貫通穴
33 管路
34 空気供給機
P 板
F フレーム
F1 横フレーム部
F2 縦フレーム部
Fa 第2のフレーム
S1 調節前の搬送面
S2 調節後の搬送基準面

Claims (3)

  1. 鉛直に対して傾斜させた状態の板(P)の下端面を載せて搬送する搬送装置(3)と、前記板(P)の背面を搬送方向の複数個所で支持する第1の背面支持装置(4)と、搬送方向の下流側において前記板(P)を背面側から押し込んで正面側に前記板(P)の搬送方向を調節する調節装置(6)とを備えることを特徴とする板搬送機。
  2. 前記第1の背面支持装置(4)は、搬送方向の複数個所において前記板(P)を支持すると共に前記板(P)の搬送に伴って回転する第1の背面ローラ群(11G)を備え、
    前記調節装置(6)は、前記第1の背面ローラ群(11G)を構成する第1の背面ローラ(11)のうち下流側の第1の背面ローラ(11)と、当該下流側の第1の背面ローラ(11)を前記板(P)の背面側において往復動可能にする往復駆動装置(19)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の板搬送機。
  3. 請求項2に記載の板搬送機(1)と、請求項2に記載の板搬送機(2)に対して下流側に設置された第2の板搬送機(2)とを備え、
    当該第2の板搬送機(2)は、鉛直に対して傾斜させた状態の前記板(P)の下端面を載せて搬送する第2の搬送装置(3a)と、前記板(P)の背面を空気層で支持する空気層形成装置(28)とを備え、
    前記空気層形成装置(28)は、前記板(P)の背面に対向する対向壁(29)と、前記対向壁(29)の正面側に空気を排出する空気排出装置(31)とを備え、
    前記対向壁(29)は、前記往復駆動装置(19)によって正面側に押し込まれた前記第1の背面ローラ(11)が前記板(P)に接する位置に対して、前記板(P)の背面側に間隔をあけて配置されていることを特徴とする板搬送設備。
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