JP6151522B2 - アルミナ質焼結体およびこれを用いた耐電圧部材 - Google Patents
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Description
てなり、沿面絶縁破壊到達電圧が11kV/mm以上であることを特徴とするものである。
面絶縁破壊到達電圧が11kV/mm以上であることにより、主結晶およびスピネル結晶における酸素欠陥が少なくなるため、2次電子の放出を抑制することができることから、電圧が印可されることによる沿面絶縁破壊を起こりにくくすることができる。
ことを特徴としている。
内に入れて混合・攪拌してスラリーとした後、これを噴霧造粒装置(スプレードライヤー)にて造粒し、顆粒を得る。
チタン源となる粉末を用いる。なお、チタン源となる粉末の平均粒径ついては、マイクロトラック装置(日機装製 MT3300EXII)を用いたレーザー回折散乱法により求めることができる。
1)本発明となる試料の顆粒の作製
まず、平均粒径が1.0μmの酸化アルミニウム粉末と、平均粒径が0.5μmの酸化チタン粉末と、平均粒径が1.0μmの水酸化マグネシウム粉末とを準備した。その後、アルミナ
(酸化アルミニウム):酸化チタン:酸化マグネシウムのモル%比率が、80:10:10となるように秤量して1次原料とした。そして、秤量後の1次原料と、この1次原料の合計100質量%に対し、1質量%のPVA(ポリビニールアルコール)と、100質量%の溶媒と、0.2質量%の分散剤とを攪拌機内に入れて混合・攪拌してスラリーとした。その後、この
スラリーを噴霧造粒装置(スプレードライヤー)にて造粒して顆粒を得た。
2)比較例1となる試料の顆粒の作製
平均粒径が1.0μmである酸化チタン粉末を用いること以外は、本発明となる試料の顆
粒の作製時と同じ方法により比較例1となる試料の顆粒を作製した。
3)比較例2となる試料の顆粒の作製
予め所定量の酸化アルミニウム粉末、水酸化マグネシウム粉末、酸化チタン粉末を混合し、焼成炉内で大気中1200℃に加熱して遷移金属であるチタンを固溶させたスピネル(MgAl2O4)を仮焼合成した。その後、炉内より取り出して1.0μmの平均粒径となる
まで粉砕して合成スピネル粉末を得た。そして、平均粒径が1.0μmの合成スピネル粉末
と平均粒径が1.0μmの酸化アルミニウム粉末を出発原料としたこと以外は、本発明とな
る試料の顆粒の作製時と同じ方法により比較例2となる試料の顆粒を作製した。
4)比較例3となる試料の顆粒の作製
酸化チタン粉末を添加しないこと以外は、本発明となる試料の顆粒の作製時と同じ方法により比較例3となる試料の顆粒を作製した。
た値の順位付けを行なった。なお、マグネシウム、ニッケル、マンガン、亜鉛のいずれかの源となる粉末を異ならせたこと以外は、実施例1と同様の方法とした。結果を表2に示す。
粉末と、平均粒径が0.5μmの酸化チタン粉末と、平均粒径が1.0μmの水酸化マグネシウム粉末とを用い、酸化アルミニウム:酸化チタン:酸化マグネシウムのモル%比率が、表2に示す値となるように秤量して1次原料とした。その後の作製方法は、実施例1と同様の方法とした。結果を表2に示す。
が11kV/mm以上と高い値が得られ、印可される電圧によって沿面絶縁破壊の起こりにくい良好なアルミナ質焼結体であることがわかった。
ことが確認された。
Claims (2)
- 主結晶であるアルミナと、
マグネシウムとアルミニウムからなる酸化物の結晶であるスピネルのみからなり、
透過型電子顕微鏡で観察し、付設のエネルギー分散型X線分光器により、前記アルミナおよび前記スピネルの各結晶内の粒界が確認されない部分に、φ1nmのスポットを当てた際にチタンが検出され、それぞれのモル%比率を、前記アルミナをα、前記チタンの酸化物をβ、前記マグネシウムの酸化物をγとしたとき、α,βおよびγが下記を満足してなり、沿面絶縁破壊到達電圧が11kV/mm以上であることを特徴とするアルミナ質焼結体。
80≦α≦99.8
0.1≦β≦10
0.1≦γ≦10
α+β+γ=100 - 請求項1に記載のアルミナ質焼結体を放電が生じる部位に用いたことを特徴とする耐電圧部材。
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