JP6150742B2 - 熱交換換気装置 - Google Patents

熱交換換気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6150742B2
JP6150742B2 JP2014033305A JP2014033305A JP6150742B2 JP 6150742 B2 JP6150742 B2 JP 6150742B2 JP 2014033305 A JP2014033305 A JP 2014033305A JP 2014033305 A JP2014033305 A JP 2014033305A JP 6150742 B2 JP6150742 B2 JP 6150742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
exhaust
air
air passage
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014033305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015158313A (ja
Inventor
哲史 飯田
哲史 飯田
嘉範 藤井
嘉範 藤井
宣征 安江
宣征 安江
幸男 渡邉
幸男 渡邉
祐樹 宮崎
祐樹 宮崎
裕樹 青木
裕樹 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014033305A priority Critical patent/JP6150742B2/ja
Publication of JP2015158313A publication Critical patent/JP2015158313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6150742B2 publication Critical patent/JP6150742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Central Air Conditioning (AREA)

Description

本発明は、熱交換換気装置に関する。
従来、室内の空気を室外に排気するための排気風路と、室外の空気を室内に給気するための給気風路とをケーシング内に備え、排気風路を流れる排気流と給気風路を流れる給気流とを熱交換素子に通過させることで、気流間での熱交換を行いながら換気を行う熱交換換気装置がある(例えば、特許文献1を参照)。このような熱交換換気装置には、ケーシングの底面にメンテナンス用の開口を形成し、その開口をドレンパンで塞ぐ場合がある。開口をドレンパンで塞ぐことで、開口からの水漏れの発生が抑制される。
特開2009−250451号公報
熱交換換気装置では、給気風路と排気風路において、熱交換素子よりも上流側にフィルタを設けて、熱交換素子に埃等が侵入することを抑制している。風路内に設けられるフィルタは、目詰まりを防ぐために定期的に清掃する必要がある。上述したような、メンテナンス用の開口がドレンパンで塞がれた熱交換換気装置では、開口からフィルタを取り出すために、ドレンパンを取り外す必要がある。一般的に、ドレンパンの取り外しは、メンテナンス作業者以外の一般ユーザにとって非常に煩わしいものである。特に、ドレンパンに排水管が接続されている場合には、排水管の切断や再接続といった専門的な作業も必要となり、ドレンパンの取り外し作業は、より煩わしいものとなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ケーシングに形成された開口からの水漏れを抑制しつつ、風路内に設けられたフィルタの取出しの容易を図ることのできる熱交換換気装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、室内の空気を室外に排気する排気風路と室外の空気を室内に給気する給気風路とが内部に形成された箱体形状を呈して底面に開口が形成されたケーシングと、排気風路と給気風路とが交差する交差部に配置され、排気風路を流れる排気流と給気風路を流れる給気流との間で熱交換させる熱交換素子と、ケーシングの開口を塞ぐ構成部材と、排気風路に設けられた排気フィルタと、排気フィルタを保持するフィルタユニットと、を備え、ケーシングの開口は、熱交換素子の下方となる領域を含んだ位置に形成され、構成部材には、熱交換素子の下方となる領域を避けた位置に、フィルタユニットを挿入可能なフィルタ挿入口が形成され、フィルタ挿入口に挿入してフィルタユニットを構成部材に取り付けることで、排気フィルタが排気風路における熱交換素子よりも上流側に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ケーシングに形成された開口からの水漏れを抑制しつつ、風路内に設けられたフィルタの取出しの容易を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換換気装置の平面図である。 図2は、図1に示す熱交換換気装置の底面図である。 図3は、図1に示す熱交換換気装置の正面図である。 図4は、図1に示す熱交換換気装置の背面図である。 図5は、図1に示す熱交換換気装置の左側面図である。 図6は、図1に示す熱交換換気装置の右側面図である。 図7は、図1に示す熱交換換気装置のケーシングの内部構成を概略的に示す平面図である。 図8は、図1に示す熱交換換気装置において、第1の室内側吸込口からの排気量を大きくした状態を示す正面断面図である。 図9は、図1に示す熱交換換気装置において、第2の室内側吸込口からの排気量を大きくした状態を示す正面断面図である。 図10は、図1に示す熱交換換気装置の風路構成を模式的に示す図である。 図11は、図1に示す熱交換換気装置を底面側から見た斜視図であって、構成部材とフィルタを取り外した状態を示す図である。 図12は、図1に示す熱交換換気装置を天面側から見た斜視図であって、構成部材とフィルタを取り外した状態を示す図である。 図13は、熱交換素子、フィルタおよび構成部材の位置関係を模式的に示す分解側面断面図である。 図14は、給気側フィルタユニットを底面側から見た斜視図である。 図15は、給気側フィルタユニットを天面側から見た分解斜視図である。 図16は、給気側フィルタユニットを給気流の上流側から見た断面図である。 図17は、図16に示すA部分を拡大した部分拡大断面図である。 図18は、図17のB−B線に沿って見た矢視断面図である。
以下に、本発明の実施の形態にかかる熱交換換気装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換換気装置の平面図である。図2は、図1に示す熱交換換気装置の底面図である。図3は、図1に示す熱交換換気装置の正面図である。図4は、図1に示す熱交換換気装置の背面図である。図5は、図1に示す熱交換換気装置の左側面図である。図6は、図1に示す熱交換換気装置の右側面図である。図7は、図1に示す熱交換換気装置の内部構成を概略的に示す平面図である。
図8は、図1に示す熱交換換気装置において、第1の室内側吸込口からの排気量を大きくした状態を示す正面断面図である。図9は、図1に示す熱交換換気装置において、第2の室内側吸込口からの排気量を大きくした状態を示す正面断面図である。図10は、図1に示す熱交換換気装置の風路構成を模式的に示す図である。
熱交換換気装置1は、ケーシング2、熱交換素子3、排気送風機4、給気送風機5、排気側フィルタユニット9、給気側フィルタユニット10を備える。熱交換換気装置1は、一般的に建物の天井内に設置されて、室内空気と室外空気の間で熱交換させながら換気を行う。
ケーシング2は、直方体形状を呈する。以下の説明において、熱交換換気装置1の設置姿勢に基づいて、上方側の面を天面(壁面)2aとし、下方側の面を底面(壁面)2bとし、それ以外の面を側面(壁面)2cとする。ケーシング2の側面2cには、第1の室内側吸込口21、室外側吹出口22、第2の室内側吸込口23、室外側吸込口24、室内側吹出口25が開口として形成され、ダクト(図示せず)が接続可能とされている。
図10で模式的に示した図のように、ケーシング2の内部には、第1の室内側吸込口21と室外側吹出口22とを結ぶ熱交換排気風路26が形成されている。また、ケーシング2の内部には、室外側吸込口24と室内側吹出口25とを結ぶ熱交換給気風路27が形成されている。
熱交換素子3は、熱交換排気風路26と熱交換給気風路27とが交差する交差部に配置される。熱交換素子3は、立方体形状を呈している。熱交換素子3には、立方体の一面を排気流入口3aとし、それと対向する面を排気流出口3bとして、熱交換排気風路26を流れる排気流を通過させる排気通路31と、排気流入口3aとなる一面と隣接する面を給気流入口3cとし、それと対向する面を給気流出口3dとして、熱交換給気風路27を流れる給気流を通過させる給気通路32とが形成される(図8,9も参照)。
熱交換素子3は、排気通路31を通過する排気流と、給気通路32を通過する給気流との間で熱交換させる。熱交換素子3は、排気流入口3a、排気流出口3b、給気流入口3cおよび給気流出口3dが形成される面を、天面2aや底面2bに対して平行とならないように、ケーシング2内に配置される。より具体的には、排気流入口3aと給気流出口3dとが斜め下方を向けてケーシング2内に配置される。
排気送風機4は、熱交換排気風路26における熱交換素子3の下流側に設けられる。排気送風機4は、室外側吹出口22から空気を吹き出させる。図8,9には、排気送風機4の詳細な断面構成が示されている。排気送風機4は、羽根車4aを回転させることで、ベルマウス4bから吸い込んだ空気を吐出口4cから吐出させる。
給気送風機5は、熱交換給気風路27における熱交換素子3の下流側に設けられる。給気送風機5は、室内側吹出口25から空気を吹き出させる。給気送風機5は、排気送風機4と同様の構成であり、詳細な構成の説明は省略する。
図10で模式的に示した図のように、ケーシング2の内部には、熱交換素子3と排気送風機4との間で、熱交換素子3を通過せずに熱交換排気風路26に合流する直接排気風路28が形成される。第2の室内側吸込口23は、ケーシング2の側面2cのうち、直接排気風路28を囲む部分に形成される。ケーシング2には、複数の第2の室内側吸込口23が形成されている。複数の第2の室内側吸込口23同士は、ケーシング2の異なる側面2cに形成されており、本実施の形態では、互いに対向する側面2c同士に形成されている。
熱交換排気風路26と直接排気風路28とは、排気送風機4のベルマウス4bへの吸込部分で合流される。熱交換排気風路26と直接排気風路28との合流部分、すなわち排気送風機4のベルマウス4bへの吸込部分には、熱交換排気風路26と直接排気風路28の開度を調節するダンパー8が設けられている。排気送風機4のベルマウス4bへの吸込部分にダンパー8を設けるスペースを確保するために、排気送風機4は、ケーシング2の天面2a側に寄せて配置されている。なお、図10では、図面の便宜上、排気送風機4の手前にダンパー8が示されているが、図8,9に示すように、ベルマウス4bへの吸込部分にダンパー8が設けられる。
図8,9に示すように、ダンパー8は、軸8aを中心に回転可能となっている。図8では、ダンパー8は、熱交換排気風路26の開度を大きくし、直接排気風路28の開度を小さくしている(X>Y)。図9では、ダンパー8は、熱交換排気風路26の開度を小さくし、直接排気風路28の開度を大きくしている(X<Y)。ダンパー8は、図示しないモータにより駆動されて開度を調整する。
図8,9に示すように、側面視において、熱交換素子3を挟んだ一方側に第1の室内側吸込口21および室内側吹出口25が形成され、他方側に室外側吹出口22、室外側吸込口24および第2の室内側吸込口23が形成される。以下の説明において、ケーシング2内において、熱交換素子3を挟んだ一方側となる領域を室内側領域ともいい、他方側となる領域を室外側領域ともいう。
次に、ケーシング2内に形成された各風路の詳細な経路等について説明する。上述したように、側面視において、熱交換素子3を挟んだ一方側に第1の室内側吸込口21および室内側吹出口25が形成されている。すなわち、ケーシング2内の室内側領域には、熱交換排気風路26と熱交換給気風路27が形成される。そして、室内側領域では、熱交換排気風路26が底面2b側に形成され、熱交換給気風路27が天面2a側に形成される。
また、側面視において、熱交換素子3を挟んだ他方側に室外側吹出口22、室外側吸込口24および第2の室内側吸込口23が形成される。すなわち、ケーシング2内の室外側領域には、熱交換排気風路26と熱交換給気風路27と直接排気風路28とが形成される。ケーシング2の室外側領域では、熱交換排気風路26は、熱交換素子3からの流出部分で天面2a側に形成され、その下流で排気送風機4のベルマウス4b部分に向けて形成される。ケーシング2の室外側領域では、熱交換給気風路26は、熱交換素子3への流入部分で底面2b側に形成され、その上流では平面的に排気送風機4を避けた位置に形成される。
図11は、図1に示す熱交換換気装置1を底面2b側から見た斜視図であって、構成部材とフィルタを取り外した状態を示す図である。図12は、図1に示す熱交換換気装置を天面側から見た斜視図であって、構成部材とフィルタを取り外した状態を示す図である。図13は、熱交換素子、フィルタおよび構成部材の位置関係を模式的に示す分解側面断面図である。
ケーシング2の底面2aには、開口29が形成されている。開口29は、熱交換素子3の下方となる領域を含んだ位置に形成される。構成部材33は、開口29を塞ぐ蓋部材である。構成部材33は、実質的に開口29を塞ぐ板状部材となるドレンパン33aと、開口29を塞いだ状態で熱交換素子3を下方から支持する素子支持部33bとを有する。
ケーシング2内のメンテナンス時、例えばケーシング2内に設けられた排気送風機4や給気送風機5を交換する場合に、構成部材33を取り外して、開口29を通して排気送風機4や給気送風機5の出し入れが行われる。
ドレンパン33aには、熱交換素子3の下方となる領域を避けた位置に、排気側フィルタユニット9を挿入する開口(フィルタ挿入口)2dが形成される。また、ドレンパン33aには、熱交換素子3の下方、特に熱交換素子3の給気流入口3cの下方となる領域に、給気側フィルタユニット10を挿入する開口(フィルタ挿入口)2eが形成される。排気側フィルタユニット9には、排気フィルタ11が保持される。給気側フィルタユニット10には、給気フィルタ12が保持される。
開口2dに排気側フィルタユニット9を挿入することで、熱交換排気風路26における熱交換素子3よりも上流側に排気フィルタ11が取り付けられる。これにより、排気流に含まれる埃が熱交換素子3に流入する前に、排気フィルタ11で捕獲することが可能となる。排気フィルタ11は、平面視において熱交換素子3と重ならない位置、すなわち熱交換素子3の下方となる領域を避けた位置に設置される。
開口2eに給気側フィルタユニット10を挿入することで、熱交換給気風路27における熱交換素子3よりも上流側に給気フィルタ12が取り付けられる。これにより、給気流に含まれる埃が熱交換素子3に流入する前に、給気フィルタ12で捕獲することが可能となる。
ドレンパン33aには、開口2dと開口2eの間、すなわち熱交換素子3の排気流入口3aの下方となる領域に凹み34が形成される。熱交換素子3を通過する排気流が高湿度である場合や、給気流の温度が低い場合に、熱交換素子の排気通路31で結露水が発生して、排気流入口3aから滴下する場合がある。
ここで、熱交換素子3の下方となる領域を避けた位置に開口2dが形成されているので、熱交換素子3で発生した結露水は、開口2dが形成されていない領域に滴下することとなる。したがって、開口2dからケーシング2の外部に結露水が漏れるのを抑えることができる。また、結露水が滴下する領域は、ドレンパン33aに形成された凹み34部分であるため、開口29からケーシング2の外部に結露水が漏れるのを抑えることができる。
また、凹み34には、ケーシング2の内部と外部とを連通させる連通孔34aが形成される。連通孔34aに排水管(図示せず)を接続することで、凹み34に溜まった結露水(ドレン水)をケーシング2の外部に排出させることができる。したがって、凹部34から結露水が溢れることを抑えることができる。これにより、ケーシング2の外部に水漏れが発生するのをより確実に抑えることができる。
次に、給気側フィルタユニット10のより詳細な構成について説明する。図14は、給気側フィルタユニット10を底面2b側から見た斜視図である。図15は、給気側フィルタユニット10を天面2a側から見た分解斜視図である。図16は、給気側フィルタユニット10を給気流の上流側から見た断面図である。図17は、図16に示すA部分を拡大した部分拡大断面図である。図18は、図17のB−B線に沿って見た矢視断面図である。
給気側フィルタユニット10は、閉塞板13、ハンドル(把持部)14、蓋部18、フィルタ支持枠15、フィルタ保持枠16、第1給気フィルタ12a、第2給気フィルタ12bを備える。
閉塞板13は、給気側フィルタユニット10が開口2eに挿入されることで、開口2eを閉塞する樹脂製の板部材である。閉塞板13は、開口2eを閉塞することで、熱交換給気風路27の壁面の一部を構成する。閉塞板13には、2つの挿入口13aが形成されている。挿入口13aには、後に詳説するハンドル14の端部が挿入される。閉塞板13の熱交換給気風路27側となる面には、挿入口13aを囲む筒状の堰17が立設される。堰17には、対向する内側面同士を結ぶ梁17aが形成されている。また、堰17の内側面には、梁17aが形成された高さと同じ高さとなる位置であって、堰17の内側面の全周に渡って突出する受け部17bが形成されている。
ハンドル14は、帯状に成形されて可撓性を有する樹脂製の部品である。ハンドル14の両端は、閉塞板13に形成された挿入口13aに挿入される。ハンドル14の端部は、図17に示すように、挿入口13aからの抜け落ちを防ぐために返し部14aが形成されており、T字状の断面形状を呈している。返し部14aが挿入口13aに引っ掛かることで、ハンドル14の抜け落ちが防がれる。挿入口13aから挿入されたハンドル14の端部は、閉塞板13と梁17aとの間に収容される。ハンドル14の両端が挿入口13aに挿入されることで、ハンドル14が給気側フィルタユニット10に固定され、閉塞板13とハンドル14との間に隙間が形成される。
蓋部18は、梁17aおよび受け部17b上に設けられて、堰17の内側を塞ぐ。蓋部18は、断熱性の材料で形成された断熱部材である。蓋部18は、梁17aおよび受け部17bに貼付されていてもよい。蓋部18は、例えばポリエチレン系のフォーム剤が用いられる。蓋部18の厚さは、例えば10mmである。発泡形態は独立発泡となっており、フォーム内の気泡が独立構造となっている。
フィルタ支持枠15は、閉塞板13と一体に形成されている。フィルタ支持枠15には、フィルタ保持枠16が取り付けられる。フィルタ保持枠16は、詳細な構成の説明は省略するが、ヒンジ構造で連結された枠部材同士の間に第1給気フィルタ12aを挟んで保持する。
フィルタ保持枠16には、第2給気フィルタ12bを保持する保持溝16aが形成される。このように保持された第1給気フィルタ12aと第2給気フィルタ12bは、熱交換素子3の給気流流入口3cの手前に配置される。
第1給気フィルタ12aは、給気流に含まれる埃を捕獲する。第2給気フィルタ12bは、オプションとして設けられるフィルタであり、例えば、給気流に含まれる窒素酸化物の除去を図るNoxフィルタである。
閉塞板13の外側は、断熱材19で覆われている。断熱材19は、例えば発泡スチロール製の板部材である。断熱材19には、閉塞板13の挿入口13aと重なる位置に開口が形成されており、ハンドル14の端部を貫通させることが可能となっている。閉塞板13の外側が断熱材19で覆われることで結露が抑制される。
このような給気側フィルタユニット10によれば、閉塞板13の挿入口13aが堰17によって囲まれているので、熱交換給気風路27や熱交換素子3で発生した結露水が閉塞板13上に溜まっても、堰17に遮られることで、挿入口13を通してケーシング2外に漏れにくくなる。また、閉塞板13上に溜まった結露水は、熱交換給気風路27を通過する給気流によって蒸発しやすいため、堰17を越えるほど溜まる前に蒸発することがほとんどである。
また、堰17の内側が断熱性の蓋部18によって塞がれているので、挿入口13を通して給気流がケーシング2の外部に漏れるのを抑えることができる。また、ハンドル14に給気流が触れにくくなるため、ハンドル14の表面での結露の発生を抑えることができる。また、蓋部18に用いられるフォーム内の気泡が独立構造となっているため、水の侵入や空気による伝熱を抑えることができる。これにより、気泡を通して給気流がケーシング2の外部に漏れることをより確実に抑えることができる。また、蓋部18上に水滴が付着した場合にも、気泡を通して水滴がケーシング2の外部に漏れることを抑えることができる。
また、蓋部18は、堰17の内側に設けられた梁17aと受け部17b上に載置または貼付されるので、蓋部18が外れにくくなる。また、ハンドル14の端部が、閉塞板13と梁17aの間に収容されるので、ハンドル14の端部の姿勢が変化しても、梁17aに遮られて蓋部18に接触しにくくなる。したがって、蓋部18が外れることをより確実に防ぐことができる。
また、閉塞板13および断熱材19とハンドル14との間に隙間が形成されるので、その隙間に手指を差し込んでハンドル14を掴むことができるので、給気側フィルタユニット10を安定して把持することができる。また、ハンドル14の端部に形成された返し部14aによってハンドル14が挿入口13aから抜け落ちるのが防がれるので、より安定した給気側フィルタユニット10の把持が可能となる。
なお、ハンドルによる安定した把持の実現や、結露水の漏れの防止を図る構成は、排気側フィルタユニット9に適用してももちろん構わない。
次に、本実施の形態にかかる熱交換換気装置1を一般的な住居の換気装置として適用した場合の適用例について説明する。一般的な住居では、排気を行う部屋として、トイレと浴室が上げられる。そのうち、第1の室内側吸込口21をトイレの換気口につながるダクトと接続する。また、第2の室内側吸込口22を浴室の換気口につながるダクトと接続する。また、室外側吹出口22は、屋外につながるダクトと接続する。また、室外側吸込口24は、屋外につながるダクトと接続し、室内側吹出口25は、居室等の給気口とつながるダクトと接続する。
このように、住居内の部屋および屋外と熱交換換気装置1とを接続することで、トイレから排気する室内空気を熱交換排気風路26に通し、屋外から取り込む室外空気を熱交換給気風路27に通すことができる。したがって、室内空気と室外空気とを熱交換素子3に通過させて、熱交換を行わせながら換気を行うことができる。
浴室の使用後に室内を乾燥させたい場合以外では、浴室から排出すべき空気の量は、トイレ等から排出すべき空気の量よりも少ないのが一般的である。そこで、例えば24時間換気における通常時は、図8に示すように、熱交換排気風路26の開度を大きくして、トイレ等からの空気の排気量を大きくする。
浴室の使用後に浴室内を乾燥させる場合には、図9に示すように、直接排気風路28の開度を大きくして、浴室からの排気量を大きくし、浴室内の乾燥の迅速化が図られる。直接排気風路28の開度が大きくされている間は、排気送風機4の出力を大きくして、浴室内の乾燥の一層の迅速化を図る制御を行ってもよい。
以上説明した適用例によれば、浴室から排気される湿度の高い空気を、熱交換素子3を通過させずに屋外に直接排気させることができる。浴室からの湿度の高い空気が熱交換素子3を通過しないので、熱交換素子3で結露が発生しにくくなる。
ここで、熱交換素子3には、排気通路31と給気通路32とを仕切る仕切部材が紙製のものがある。仕切部材が紙製の熱交換素子は、結露によって発生した水分によって劣化しやすく、熱交換効率が低下しやすい。しかしながら、直接排気風路28を通して浴室からの排気を行うことで、熱交換素子3に結露が発生しにくいので、仕切部材が紙製の熱交換素子を用いることができる。
水分によって熱交換効率が低下しにくい熱交換素子としては、仕切部材が樹脂製のものがある。一般的に、樹脂製の熱交換素子よりも紙製の熱交換素子のほうが、熱交換効率が高くなる。したがって、紙製の熱交換素子を用いることで、熱交換換気装置1の熱交換効率の向上を図ることができる。
また、浴室から排気される空気には、石鹸や洗髪剤の臭い、浴室内で衣類を乾燥させる際の洗剤の臭いなどが含まれやすい。熱交換素子では、排気流の一部が給気流に混入してしまう場合がある。浴室から排気される空気を熱交換素子に通した場合、排気流が給気流に混入することで、石鹸等の臭いが給気流とともに居室に漏れてしまい、居室内にいる人に不快感を与えてしまう場合がある。本実施の形態では、浴室からの排気を直接排気風路28から行うことができるので、臭いを含んだ浴室からの排気を、熱交換素子3を通さずに排出することができる。したがって、浴室からの臭いが居室に漏れることを抑制することができる。
なお、一般的に、室内から排気されるすべての空気を熱交換素子3に通過させたほうが、熱交換効率は高くなる。本実施の形態では、直接排気風路28に接続された浴室から排気される空気は熱交換素子3を通過しないため、熱交換効率が低下してしまうとも考えられる。ここで、本実施の形態では、直接排気風路28がケーシング2内の室外側領域のみに形成されている。これは、直接排気風路28を、室内側領域から室外側領域に跨らせて形成する必要がない、と換言することができる。従来の熱交換換気装置では、熱交換素子を迂回する風路として、室内側領域から室外側領域に跨るバイパス風路が形成されていた。このような熱交換換気装置では、バイパス風路を跨らせるために、熱交換素子の設置スペースが制限されてしまい、その分だけ熱交換素子を小さくする必要があった。
一方、本実施の形態では、熱交換素子3を通さずに排気させる直接排気風路28が、室外側領域のみに形成されているため、熱交換素子3を迂回するための風路を形成する必要がない。したがって、本実施の形態にかかる熱交換換気装置1では、バイパス風路が形成された熱交換換気装置よりも、大きな熱交換素子3を用いることができる。例えば、図8,9に示すように、ケーシング2の天面2aや底面2bと熱交換素子3との間隔を小さくし、図7に示すように、ケーシング2の側面2cと熱交換素子3との間隔を小さくして、より大きな熱交換素子3を用いることができる。より大きな熱交換素子3を用いることで、熱交換効率の向上を図ることができる。また、上述したように、仕切部材が紙製の熱交換素子3を用いることで、より一層の熱交換効率の向上を図ることができる。
すなわち、本実施の形態では、室内から排気される空気の一部を直接排気風路28から排出することで低下してしまう熱交換効率を、熱交換素子3のサイズや材質によって補うことができる。これにより、室内から排気される空気のすべてを熱交換素子に通過させる場合と同等またはそれ以上の熱交換効率を得ることが可能となる。
また、熱交換排気風路26と直接排気風路28との合流部分、すなわち排気送風機4のベルマウス4bへの吸込部分にダンパー8を設けているので、合流部分よりも上流側、例えば第1の室内側吸込口21や第2の室内側吸込口23にダンパーを設ける場合よりも、ダンパーの数を減らすことができる。
また、第2の室内側吸込口23がケーシング2の複数の面に形成されているので、熱交換換気装置3が設置される場所の状況に応じて、ダクトの接続位置を選択することが可能となり、施工性の向上を図ることができる。
また、熱交換素子3は、排気流入口3aと給気流出口3dとが斜め下方を向けてケーシング2内に配置されている。そのため、ケーシング2の室内側領域では、熱交換排気風路26を底面2b側に形成することができる。これにより、排気側フィルタユニット9をケーシング2の底面2bから挿入することで、熱交換排気風路26において熱交換素子3よりも上流側に排気フィルタ11を取り付けることが可能となる。
また、ケーシング2の室外側領域では、熱交換給気風路27を、熱交換素子3への流入部分で底面2b側に形成することができる。これにより、給気側フィルタユニット10をケーシング2の底面2bから挿入することで、熱交換給気風路27において熱交換素子3よりも上流側に給気フィルタ12を取り付けることが可能となる。
このように、ケーシング2の底面2bからの各フィルタユニット9,10の挿抜によって、各フィルタ11,12の着脱を行うことができるので、例えば天井面に形成された点検口から容易にフィルタ11,12の着脱を行うことが可能となる。一方、本実施の形態とは逆に、排気流入口3aと給気流出口3dとが斜め上方を向くように熱交換素子3が配置された場合には、各フィルタ11,12を天面2a側に取り付ける必要が生じる。そのため、底面2b側からの挿抜だけでフィルタ11,12を着脱させることは困難となる。
なお、本実施の形態では、図8と図9に示すように、ダンパー8によって熱交換排気風路26と直接排気風路28との開度の大小を切り替えているが、いずれか一方の風路を完全に閉塞するように構成しても構わない。
以上のように、本発明にかかる熱交換換気装置は、湿度の高い空気を排出させる熱交換換気装置に有用である。
1 熱交換換気装置、2 ケーシング、2a 天面(壁面)、2b 底面(壁面)、2c 側面(壁面)、2d,2e 開口、3 熱交換素子、3a 排気流入口、3b 排気流出口、3c 給気流入口、3d 給気流出口、4 排気送風機、4a 羽根車、4b ベルマウス、4c 吐出口、5 給気送風機、8 ダンパー、8a 軸、9 排気側フィルタユニット、10 給気側フィルタユニット、11 排気フィルタ、12 給気フィルタ、21 第1の室内側吸込口、22 室外側吹出口、23 第2の室内側吸込口、24 室外側吸込口、25 室内側吹出口、26 熱交換排気風路、27 熱交換給気風路、28 直接排気風路、31 排気通路、32 給気通路。

Claims (3)

  1. 室内の空気を室外に排気する排気風路と室外の空気を室内に給気する給気風路とが内部に形成された箱体形状を呈して底面に開口が形成されたケーシングと、
    前記排気風路と前記給気風路とが交差する交差部に配置され、前記排気風路を流れる排気流と前記給気風路を流れる給気流との間で熱交換させる熱交換素子と、
    前記ケーシングの開口を塞ぐ構成部材と、
    前記排気風路に設けられた排気フィルタと、
    前記排気フィルタを保持するフィルタユニットと、を備え、
    前記ケーシングの開口は、前記熱交換素子の下方となる領域を含んだ位置に形成され、
    前記構成部材には、前記熱交換素子の下方となる領域を避けた位置に、前記フィルタユニットを挿入可能なフィルタ挿入口が形成され、
    前記フィルタ挿入口に挿入して前記フィルタユニットを前記構成部材に取り付けることで、前記排気フィルタが前記排気風路における前記熱交換素子よりも上流側に設けられることを特徴とする熱交換換気装置。
  2. 前記構成部材のうち、前記熱交換素子の下方となる領域には凹みが形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱交換換気装置。
  3. 前記構成部材の凹み部分には、前記ケーシングの内部と外部とを連通させる連通孔が形成されることを特徴とする請求項2に記載の熱交換換気装置。
JP2014033305A 2014-02-24 2014-02-24 熱交換換気装置 Active JP6150742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014033305A JP6150742B2 (ja) 2014-02-24 2014-02-24 熱交換換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014033305A JP6150742B2 (ja) 2014-02-24 2014-02-24 熱交換換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015158313A JP2015158313A (ja) 2015-09-03
JP6150742B2 true JP6150742B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=54182428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014033305A Active JP6150742B2 (ja) 2014-02-24 2014-02-24 熱交換換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6150742B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019229878A1 (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 三菱電機株式会社 空気調和システムおよび空気調和システムの設置方法
WO2019234872A1 (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 三菱電機株式会社 熱交換換気装置
CN115218316B (zh) * 2021-04-18 2024-04-12 大金工业株式会社 空气处理设备
JP7482849B2 (ja) 2021-12-21 2024-05-14 三菱電機株式会社 熱交換型換気装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5632773Y2 (ja) * 1975-04-18 1981-08-04
JPH0252038U (ja) * 1988-10-07 1990-04-13
JP3736273B2 (ja) * 2000-03-28 2006-01-18 三菱電機株式会社 熱交換気装置
JP4129792B2 (ja) * 2003-02-28 2008-08-06 マックス株式会社 空調装置
JP5822752B2 (ja) * 2012-02-13 2015-11-24 三菱電機株式会社 換気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015158313A (ja) 2015-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6150742B2 (ja) 熱交換換気装置
KR20150067918A (ko) 제습기
KR20180002680U (ko) 응축수를 제거할 수 있는 전열교환기
JP5057958B2 (ja) 空気調和機
JP6987241B2 (ja) 熱交換換気装置
JP4284530B2 (ja) 除湿乾燥機
JP6169015B2 (ja) 熱交換換気装置
JP2017009259A (ja) 換気装置及び換気システム
JP7296909B2 (ja) 熱交換型換気装置
JP6426353B2 (ja) 熱交換換気装置
JP6210690B2 (ja) 換気装置
JP7237160B2 (ja) 熱交換型換気装置
JP6142284B2 (ja) 換気装置
JP5467333B2 (ja) 給気フィルター装置
JP6890725B2 (ja) 熱交換換気装置
JP2015158309A (ja) 熱交換換気装置
JP6315555B2 (ja) 熱交換換気装置
JP6203240B2 (ja) 熱交換器及び換気装置
JP6463496B2 (ja) 室内機および空気調和機
KR20160014296A (ko) 열교환 환기장치
JP6956870B2 (ja) 熱交換換気装置
JP5423115B2 (ja) 給気フィルター装置
JP6037855B2 (ja) 換気装置
JP5693329B2 (ja) 排気装置
JP7450584B2 (ja) 外気処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6150742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250