以下に、実施の形態にかかる熱交換型換気装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる熱交換型換気装置1を模式的に示す平断面図であって、熱交換型換気装置1を上方から見た図である。図1に示すように、熱交換型換気装置1は、筐体2と、熱交換素子3と、給気用送風機4と、排気用送風機5と、給気フィルターユニット6と、排気フィルターユニット7とを備える。また、熱交換型換気装置1は、室外側吸込部8と、室内側吸込部9と、室内側吹出部10と、室外側吹出部11とを備える。熱交換型換気装置1は、室外からの空気と室内からの空気との間で熱交換させながら室内の換気を行う装置である。
図2は、実施の形態1にかかる熱交換型換気装置1を斜め下方から見た斜視図であって、筐体2から給気フィルターユニット6および排気フィルターユニット7を取り外した状態を示す図である。図2に示すように、筐体2は、熱交換型換気装置1の外殻を構成する箱状の部材である。筐体2の形状は、立方体でもよいが、本実施の形態では直方体である。筐体2は、第1の壁部21と、第2の壁部22と、第3の壁部23と、第4の壁部24と、第5の壁部25と、第6の壁部26とを有する。第2の壁部22は、上下方向に沿って第1の壁部21から離れて配置されている。第3の壁部23、第4の壁部24、第5の壁部25および第6の壁部26は、第1の壁部21の外縁と第2の壁部22の外縁とを繋いでいる。
第1の壁部21には、給気フィルターユニット用開口部12および排気フィルターユニット用開口部13が形成されている。給気フィルターユニット用開口部12および排気フィルターユニット用開口部13は、筐体2の内部と外部とを連通している。給気フィルターユニット用開口部12は、筐体2内への給気フィルターユニット6の取り付けおよび筐体2外への給気フィルターユニット6の取り外しを行うための開口である。給気フィルターユニット用開口部12の形状は、本実施の形態では三角形である。排気フィルターユニット用開口部13は、筐体2内への排気フィルターユニット7の取り付けおよび筐体2外への排気フィルターユニット7の取り外しを行うための開口である。排気フィルターユニット用開口部13の形状は、本実施の形態で矩形である。
熱交換型換気装置1は、建物の天井裏または床下に設置される。図2に二点鎖線で示される四角形は、建物の天井または床に形成される点検口15を表している。給気フィルターユニット用開口部12および排気フィルターユニット用開口部13は、点検口15と上下方向で重なる位置に配置されている。本実施の形態では、点検口15の真下または真上で給気フィルターユニット6および排気フィルターユニット7のメンテナンス作業を行う場合を想定している。
熱交換型換気装置1を建物の天井裏に設置する場合には、図2に示すように、給気フィルターユニット用開口部12および排気フィルターユニット用開口部13が下方を向くように、熱交換型換気装置1が設置される。以下、この熱交換型換気装置1の設置状態を、第1の設置状態と称する。第1の設置状態では、点検口15が天井用点検口となる。一方で、熱交換型換気装置1を建物の床下に設置する場合には、図2に示される熱交換型換気装置1の上下を反転させて、給気フィルターユニット用開口部12および排気フィルターユニット用開口部13が上方を向くように、熱交換型換気装置1が設置される。以下、この熱交換型換気装置1の設置状態を、第2の設置状態と称する。第2の設置状態では、点検口15が床用点検口となる。
点検口15は、メンテナンス時以外は、図示しない開閉可能な蓋によって覆われている。給気フィルターユニット6および排気フィルターユニット7のメンテナンス時には、作業者は、蓋を開けて点検口15を通じて、筐体2内から給気フィルターユニット6および排気フィルターユニット7を取り外すことができる。これにより、清掃道具を熱交換型換気装置1の近くまで持ってメンテナンス作業をしたり、無理な体勢でメンテナンス作業をしたりすることなく、給気フィルターユニット6および排気フィルターユニット7のそれぞれを単独で清掃または交換することができる。
図1に示すように、室外側吸込部8および室外側吹出部11は、第3の壁部23に設けられている。室外側吸込部8は、室外からの空気を筐体2内に吸い込むためのダクト接続口である。室外側吸込部8には、室外に繋がる図示しないダクトが接続される。室外側吹出部11は、室内からの空気を筐体2外へ吹き出すためのダクト接続口である。室外側吹出部11には、室外に繋がる図示しないダクトが接続される。
室内側吸込部9および室内側吹出部10は、第4の壁部24に設けられている。室内側吸込部9は、室内からの空気を筐体2内に吸い込むためのダクト接続口である。室内側吸込部9には、室内に繋がる図示しないダクトが接続される。室内側吹出部10は、室外からの空気を筐体2外へ吹き出すためのダクト接続口である。室内側吹出部10には、室内に繋がる図示しないダクトが接続される。
図1に示される実線の矢印Xは、室外から室内に向かう空気の流れ、すなわち給気流の流れを示している。図1に示される破線の矢印Yは、室内から室外に向かう空気の流れ、すなわち排気流の流れを示している。筐体2内には、室外からの空気を室内に給気するための給気風路27と、室内からの空気を室外に排気するための排気風路28とが形成されている。給気風路27は、室外の空気を室外側吸込部8から筐体2内に取り入れて、室内側吹出部10から室内に向けて給気する風路である。排気風路28は、室内の空気を室内側吸込部9から筐体2内に取り入れて室外側吹出部11から室外に向けて排気する風路である。以下、上流側、下流側とは、給気風路27または排気風路28を流れる空気の流れ方向を基準とする。
給気風路27には、上流側から順に、給気フィルターユニット6と熱交換素子3と給気用送風機4とが配置されている。
排気風路28には、上流側から順に、排気フィルターユニット7と熱交換素子3と排気用送風機5とが配置されている。筐体2のうち給気風路27および排気風路28を囲む壁は、結露の発生を抑制するために、断熱部品14で形成されている。断熱部品14には、例えば、発砲スチロールが用いられる。給気風路27と排気風路28とは、筐体2の長手方向の中央部で互いに交差している。
熱交換素子3は、給気風路27内を流れる給気流と排気風路28内を流れる排気流との間で熱交換させる部材である。熱交換素子3は、給気風路27と排気風路28との交差部に配置されている。熱交換素子3の形状は、本実施の形態では四角柱である。熱交換素子3は、本実施の形態では給気流の流れ方向と排気流の流れ方向とが直交する直交流型の熱交換素子であるが、給気流の流れ方向と排気流の流れ方向とが互いに対向する対向流型の熱交換素子でもよい。熱交換素子3は、給気流が流入する給気流入面31と、給気流が流出する給気流出面32とを有する。また、熱交換素子3は、排気流が流入する排気流入面33と、排気流が流出する排気流出面34とを有する。
給気用送風機4は、給気風路27内に配置される送風機である。給気用送風機4は、室外側吸込部8から給気風路27内に空気を取り込み、室内側吹出部10から空気を室内へ向けて送風する。
排気用送風機5は、排気風路28内に配置される送風機である。排気用送風機5は、室内側吸込部9から排気風路28内に空気を取り込み、室外側吹出部11から空気を室外へ向けて送風する。
給気フィルターユニット6は、給気風路27内において、熱交換素子3よりも給気流の流れ方向の上流側に配置される部材である。給気フィルターユニット6は、熱交換素子3の給気流入面31に沿って配置されている。図2に示すように、給気フィルターユニット6は、給気フィルターユニット用開口部12を通じて、筐体2内に取り付けおよび筐体2外に取り外し可能である。
図3は、実施の形態1にかかる給気フィルターユニット6を示す分解斜視図である。図4は、実施の形態1にかかる給気フィルターユニット6の組付状態を示す斜視図である。図3に示すように、給気フィルターユニット6は、給気フィルターケース61と、給気フィルター62と、給気フィルター枠63と、受け皿部64と、給気フィルターカバー65とを有する。
給気フィルターケース61は、後述する第2の受け皿67が一体に形成されるとともに、給気フィルター62が内部に設置される箱状の部材である。給気フィルターケース61の形状は、本実施の形態では3面が開口する中空の三角柱である。給気流は、給気フィルターケース61の内部を通過する。給気フィルターケース61のうち上下方向に沿った一方には、第1の開口部61aが形成されている。第1の開口部61aの形状は、本実施の形態では三角形である。
給気フィルターケース61は、第1の板部61bと、第2の板部61cと、第3の板部61dと、第2の受け皿67とを有する。第2の受け皿67の詳細については後述する。第1の板部61b、第2の板部61cおよび第3の板部61dは、給気フィルターケース61の側板となる部分である。第1の板部61b、第2の板部61cおよび第3の板部61dの上下方向の一端部は、後述する第2の底部67aの外縁に繋がっている。第1の板部61b、第2の板部61cおよび第3の板部61dの上下方向の他端部には、第1の開口部61aが形成されている。第1の板部61b、第2の板部61cおよび第3の板部61dの側面視形状は、本実施の形態で矩形である。
第1の板部61bは、給気フィルターケース61のうち給気流の流れ方向の最も上流側に位置する。第1の板部61bには、給気フィルターケース61の内部に給気流を流入させるための第2の開口部61eが形成されている。第2の開口部61eの形状は、本実施の形態では四角形である。
第2の板部61cは、給気フィルターケース61のうち給気流の流れ方向の最も下流側に位置する。第2の板部61cには、給気フィルターケース61の内部から給気流を流出させるための第3の開口部61fが形成されている。第3の開口部61fの形状は、本実施の形態では四角形である。
第3の板部61dには、ケース孔61gが形成されている。ケース孔61gの数は、特に制限されないが、本実施の形態では4つである。4つのケース孔61gは、第3の板部61dの上下方向および幅方向に互いに間隔を空けて配置されている。
図1に示すように、第1の板部61bは、給気風路27の風路長さ方向と直交するように配置されている。第2の板部61cは、熱交換素子3の給気流入面31と平行に配置されている。第3の板部61dは、筐体2の第5の壁部25と平行に配置されている。第3の板部61dは、筐体2の第5の壁部25の内面と接触している。
図3に示すように、給気フィルター62は、給気流中に含まれる異物を捕集する部材である。給気フィルター62の形状は、本実施の形態では四角形である。図4に示すように、給気フィルター62は、給気フィルター枠63を介して、給気フィルターケース61の内部に配置されている。給気フィルター62および給気フィルター枠63は、第3の開口部61fを覆うように配置されている。
図3に示すように、給気フィルター枠63は、給気フィルター62を保持するとともに、給気フィルターケース61の内部に設置される部材である。給気フィルター枠63は、給気フィルター62の型崩れを抑制するとともに給気フィルター62の気密性を高める役割を果たす。給気フィルター枠63は、第1の枠状部63aと、複数の第1の梁部63bとを有する。第1の枠状部63aは、給気フィルター62の外縁を保持する。第1の枠状部63aの形状は、本実施の形態では四角枠である。第1の梁部63bは、第1の枠状部63aの開口の内側に配置されている。第1の梁部63bは、第1の枠状部63aに保持された給気フィルター62が外れないように、給気フィルター62を支える役割を果たす。複数の第1の梁部63bは、本実施の形態では格子状に配置されている。第1の梁部63bの長さ方向に沿った両端部は、第1の枠状部63aに繋がっている。
受け皿部64は、給気フィルター62から落下する異物を受ける部材である。受け皿部64は、給気フィルター62よりも上および給気フィルター62よりも下のうちの一方に設けられた第1の受け皿66と、給気フィルター62よりも上および給気フィルター62よりも下のうちの他方に設けられた第2の受け皿67と、を有する。
図5は、実施の形態1にかかる給気フィルターユニット6を上下方向に切った断面斜視図であって、第1の設置状態の給気フィルターユニット6を示す図である。第1の受け皿66は、熱交換型換気装置1が天井裏に設置される第1の設置状態において、給気フィルター62よりも下方に配置されて給気フィルター62から落下する異物を受ける。すなわち、第1の設置状態では、第1の受け皿66が給気フィルター62よりも下に設けられ、第2の受け皿67が給気フィルター62よりも上に設けられる。図5に示される実線矢印は、異物の流れを表している。第1の受け皿66は、第1の設置状態において、上方に開口する凹状に形成されている。第1の受け皿66は、異物が蓄積される第1の底部66aと、第1の底部66aの外縁に形成された第1の堰66bとを有する。
第1の底部66aは、図3に示される第1の開口部61aを塞ぐように配置されている。第1の底部66aの平面視形状は、本実施の形態では三角形である。第1の堰66bは、第1の設置状態において、第1の底部66aの外縁から上方に向かって延びている。
第1の堰66bは、給気フィルターケース61の内部に差し込まれている。第1の堰66bは、第1の板部61b、第2の板部61cおよび第3の板部61dの内面と接触している。図3に示すように、第1の堰66bは、第1の底部66aの外縁の全周に亘って形成されている。第1の堰66bは、第1の底部66aの上から周囲に異物がこぼれることを抑制する役割を果たす。第1の堰66bの高さは、本実施の形態では全長に亘って同じである。第1の受け皿66は、給気フィルターケース61と別体に形成されている。
図6は、実施の形態1にかかる給気フィルターユニット6を上下方向に切った断面斜視図であって、第2の設置状態の給気フィルターユニット6を示す図である。図6では、図5に示される給気フィルターユニット6の上下を反転させた状態を図示している。図6に示される実線矢印は、異物の流れを表している。第2の受け皿67は、熱交換型換気装置1が床下に設置される第2の設置状態において、給気フィルター62よりも下方に配置されて給気フィルター62から落下する異物を受ける。すなわち、第2の設置状態では、第1の受け皿66が給気フィルター62よりも上に設けられ、第2の受け皿67が給気フィルター62よりも下に設けられる。第2の受け皿67は、給気フィルターケース61と一体に形成されている。第2の受け皿67は、第2の設置状態において、上方に開口する凹状に形成されている。第2の受け皿67は、第1の底部66aと相似形状に形成されて異物が蓄積される第2の底部67aと、第2の底部67aの外縁に形成された第2の堰67bとを有する。
第2の底部67aは、上下方向に沿って第1の底部66aから離れて配置されており、第1の板部61b、第2の板部61cおよび第3の板部61dと繋がっている。第2の底部67aの平面視形状は、本実施の形態では三角形である。
第2の堰67bは、第2の設置状態において、第2の底部67aの外縁から上方に向かって延びている。第2の堰67bは、第1の板部61bの一部と第2の板部61cの一部と第3の板部61dとで形成されている。第2の堰67bは、第2の底部67aの外縁の全周に亘って形成されている。第2の堰67bは、第2の底部67aの上から周囲に異物がこぼれることを抑制する役割を果たす。第2の堰67bのうち第1の板部61bの一部に相当する部分と第2の板部61cの一部に相当する部分の高さは、本実施の形態では同じである。
図5および図6に示すように、第1の底部66aの平面視形状と第2の底部67aの平面視形状とは、相似形状である。第1の底部66aの平面積と第2の底部67aの平面積とは、本実施の形態では同一である。第1の堰66bの高さと、第2の堰67bのうち第1の板部61bの一部および第2の板部61cの一部に相当する部分の高さとは、本実施の形態では同一である。第1の受け皿66の容積と第2の受け皿67の容積とは、本実施の形態では同一である。なお、第1の受け皿66の容積と第2の受け皿67の容積とは、異なってもよい。
図2に示すように、給気フィルターカバー65は、給気フィルターユニット6が筐体2内に取り付けられた状態において、給気フィルターユニット用開口部12を覆う部材である。図3に示すように、給気フィルターカバー65は、第1の受け皿66を挟んで給気フィルターケース61と反対に配置されている。給気フィルターカバー65の平面視形状は、本実施の形態では三角形である。給気フィルターカバー65のうち第1の受け皿66を向く面には、概ね三角柱状の断熱部68が設置されている。断熱部68には、例えば、発砲スチロールが用いられる。図4に示すように、給気フィルターカバー65のうち第1の受け皿66と反対を向く面には、第1の取っ手69が設けられている。第1の取っ手69は、給気フィルターユニット6を筐体2に着脱する際に作業者が掴む部分である。第1の取っ手69は、概ねU字状に形成されている。第1の取っ手69の材料は、例えば、樹脂である。
ここで、図3、図7および図8を参照して、給気フィルターカバー65、第1の受け皿66および給気フィルター枠63についてさらに説明する。図7は、給気フィルターユニット6の部分拡大斜視図である。図8は、給気フィルター枠63を示す斜視図である。
図3に示すように、給気フィルターカバー65には、円筒形状の突起部65aが形成されている。突起部65aは、断熱部68を貫通するように設けられている。突起部65aの数は、特に制限されないが、本実施の形態では2つである。
図7に示すように、第1の底部66aには、受け皿孔66cが形成されている。受け皿孔66cは、第1の底部66aを上下方向に貫通している。受け皿孔66cの数は、特に制限されないが、本実施の形態では2つである。第1の受け皿66は、受け皿孔66cと図3に示される突起部65aとが一致した状態で、断熱部68の上に配置される。受け皿孔66cと突起部65aとには、第1の締結部材16が給気フィルターケース61の内部から外部に向かって挿通される。第1の締結部材16は、例えば、ネジである。第1の受け皿66と給気フィルターカバー65とは、第1の締結部材16により互いに連結されている。
第1の底部66aのうち受け皿孔66cの周囲には、第3の堰66dが形成されている。第3の堰66dは、第1の底部66aから上方に向かって延びている。第3の堰66dの形状は、筒状であれば特に制限されないが、本実施の形態では円筒状である。第3の堰66dの高さは、第1の堰66bの高さと同じである。第3の堰66dは、第1の底部66aの上に蓄積される水分が受け皿孔66cおよび突起部65a内に浸入することを防ぐ役割を果たす。
図7および図8に示すように、第1の枠状部63aのうち下方に位置する横枠には、給気フィルターケース61の内部に向かって突出する閉塞部63cが形成されている。閉塞部63cは、第3の堰66dのうち上方を向く開口を閉塞する。閉塞部63cの数は、受け皿孔66cの数と同じであれば特に制限されないが、本実施の形態では2つである。閉塞部63cは、給気フィルター62から落下する異物が第3の堰66d内、受け皿孔66cおよび突起部65a内に侵入することを防ぐ役割を果たす。
図1に示すように、排気フィルターユニット7は、排気風路28内において、熱交換素子3よりも上流側に配置される部材である。排気フィルターユニット7は、熱交換素子3の排気流入面33に沿って配置されている。図2に示すように、排気フィルターユニット7は、排気フィルターユニット用開口部13を通じて、筐体2内に取り付けおよび筐体2外に取り外し可能である。排気フィルターユニット7は、排気フィルター71と、排気フィルター枠72と、排気フィルターカバー73とを有する。
排気フィルター71は、排気流中に含まれる異物を捕集する部材である。排気フィルター71の形状は、本実施の形態では四角形である。
排気フィルター枠72は、排気フィルター71を保持する部材である。排気フィルター枠72は、排気フィルター71の型崩れを抑制するとともに排気フィルター71の気密性を高める役割を果たす。排気フィルター枠72は、第2の枠状部72aと、複数の第2の梁部72bとを有する。第2の枠状部72aは、排気フィルター71の外縁を保持する。第2の枠状部72aの形状は、本実施の形態では四角枠である。第2の梁部72bは、第2の枠状部72aの開口の内側に配置されている。第2の梁部72bは、第2の枠状部72aに保持された排気フィルター71が外れないように、排気フィルター71を支える役割を果たす。複数の第2の梁部72bは、本実施の形態では格子状に配置されている。第2の梁部72bの長さ方向に沿った両端部は、第2の枠状部72aに繋がっている。
排気フィルターカバー73は、排気フィルターユニット7が筐体2内に取り付けられた状態において、排気フィルターユニット用開口部13を覆う部材である。排気フィルターカバー73は、排気フィルター枠72のうち上下方向の一端部に配置されている。排気フィルターカバー73の平面視形状は、本実施の形態では矩形である。排気フィルターカバー73のうち排気フィルター枠72と反対を向く面には、第2の取っ手74が設けられている。第2の取っ手74は、排気フィルターユニット7を筐体2に着脱する際に作業者が掴む部分である。第2の取っ手74は、概ねU字状に形成されている。第2の取っ手74の材料は、例えば、樹脂である。
次に、図2および図3を参照して、給気フィルターユニット6のメンテナンス作業について説明する。
図2に示すように、まず、作業者は、給気フィルターカバー65に設けられた第1の取っ手69を掴んで、筐体2内から給気フィルターユニット6を取り外す。図3に示すように、取り外した給気フィルターユニット6から第1の受け皿66を取り外す。第1の受け皿66を取り外すことにより、第1の受け皿66に連結されている給気フィルターカバー65も同時に取り外すことができる。続いて、給気フィルターケース61から給気フィルター枠63を取り外す。給気フィルター枠63を取り外すことにより、給気フィルター枠63に保持されている給気フィルター62も同時に取り外すことができる。最後に、給気フィルター枠63から給気フィルター62を取り外して清掃または交換する。また、第1の受け皿66または第2の受け皿67に落下した異物を廃棄する。
次に、熱交換型換気装置1の効果について説明する。
本実施の形態では、図3に示すように、給気フィルターユニット6は、給気流中に含まれる異物を捕集する給気フィルター62と、給気フィルター62から落下する異物を受ける受け皿部64とを有する。また、本実施の形態では、受け皿部64は、給気フィルター62よりも上および給気フィルター62よりも下のうちの一方に設けられた第1の受け皿66と、給気フィルター62よりも上および給気フィルター62よりも下のうちの他方に設けられた第2の受け皿67と、を有する。このため、建物の天井裏および床下のどちらに熱交換型換気装置1を設置した場合でも、すなわち熱交換型換気装置1の上下を反転させて設置した場合でも、給気フィルター62から落下する異物を第1の受け皿66または第2の受け皿67で受けることができる。詳しくは、図2に示される熱交換型換気装置1を建物の天井裏に設置する第1の設置状態では、図5に示される第1の受け皿66により給気フィルター62から落下する異物を受けることができる。一方で、図2に示される熱交換型換気装置1の上下を反転させて、熱交換型換気装置1を建物の床下に設置する第2の設置状態では、図6に示される第2の受け皿67により給気フィルター62から落下する異物を受けることができる。これにより、建物の天井裏および床下のどちらに熱交換型換気装置1を設置した場合でも、給気フィルター62により捕集しきれなかった水分が、筐体2内のうち給気フィルター62のメンテナンスで除去できない箇所に漏れて蓄積することを抑制することができる。そのため、筐体2内におけるカビの発生を抑えて、筐体2内からダクトを通って室内にカビの胞子が飛散することを防ぐことができる。また、建物の天井裏および床下のどちらに熱交換型換気装置1を設置した場合でも、給気フィルター62により捕集しきれなかった塵埃、虫などが、メンテナンス時に飛散して周辺の床を汚したり、作業者の衣服を汚したりせずに、メンテナンス作業を清潔に行うことができる。また、建物の天井裏および床下のどちらに熱交換型換気装置1を設置した場合でも、給気フィルター62により捕集しきれなかった塵埃、虫などが、筐体2内に残って筐体2内からダクトを通って室内に飛散することを防ぐことができる。
本実施の形態では、図3に示すように、第1の受け皿66は、異物が蓄積される第1の底部66aと、第1の底部66aの外縁に形成された第1の堰66bとを有する。また、本実施の形態では、図6に示すように、第2の受け皿67は、異物が蓄積される第2の底部67aと、第2の底部67aの外縁に形成された第2の堰67bとを有する。また、本実施の形態では、第1の受け皿66の容積と第2の受け皿67の容積とは、同一である。このため、建物の天井裏に熱交換型換気装置1を設置した場合と建物の床下に熱交換型換気装置1を設置した場合とで、受け皿部64に蓄積可能な異物の量を同じにすることができる。なお、第1の底部66aおよび第2の底部67aの大きさ、第1の堰66bおよび第2の堰67bの高さ、すなわち第1の受け皿66および第2の受け皿67の容積は、熱交換型換気装置1の設置場所の環境において予想される異物の蓄積量、熱交換型換気装置1の性能、熱交換型換気装置1の外形サイズなどを考慮して、適宜設定すればよい。予想される異物の蓄積量は、例えば、予め調査を行うことにより求められる。
本実施の形態では、図3に示すように、給気フィルターユニット6は、第2の受け皿67が一体に形成されて、給気フィルター62が内部に設置される箱状の給気フィルターケース61を有する。給気フィルターケース61には、給気フィルター62を給気フィルターケース61内に取り付けおよび給気フィルターケース61外に取り外すための第1の開口部61aが形成されている。第1の開口部61aは、給気フィルターケース61と別体に形成された第1の受け皿66により閉塞されている。このため、給気フィルターケース61から第1の受け皿66を取り外すと、第1の開口部61aが開放されて、第1の開口部61aを通じて、給気フィルターケース61から給気フィルター62を容易に取り外すことができる。これにより、給気フィルター62のメンテナンス作業が容易になる。また、給気フィルターケース61から第1の受け皿66および給気フィルター62を取り外すことにより、給気フィルターケース61の清掃作業が容易になり、給気フィルターケース61内の角部、隙間などに入り込んだ異物を除去しやすくなる。
本実施の形態では、図3に示される給気フィルター62は給気フィルター枠63に着脱可能に設けられている。このため、熱交換型換気装置1の設置場所の環境に合わせて、給気フィルター62の種類を自由に選定することができる。例えば、微粒子を除去できるフィルター、車の排気ガスに含まれる成分を除去できるフィルターなどを、給気フィルター62に用いることができる。
本実施の形態では、図3に示すように、給気フィルターユニット6は、第1の受け皿66を挟んで給気フィルターケース61と反対に配置されて、図2に示される筐体2の外部に露出する給気フィルターカバー65を有する。給気フィルターカバー65のうち第1の受け皿66を向く面には、円筒形状の突起部65aが形成されている。図7に示すように、第1の受け皿66には、受け皿孔66cが形成されている。受け皿孔66cと突起部65aとには、第1の締結部材16が給気フィルターケース61の内部から外部に向かって挿通されている。このため、ネジなどの第1の締結部材16が給気フィルターユニット6の外郭面に露出しない。これにより、第1の締結部材16による給気フィルターユニット6の意匠性の悪化を防ぐことができる。また、第1の締結部材16として熱伝導性のよい金属製のネジを用いた場合に、図1に示される給気風路27内の温度が氷点下になったとしても、金属製のネジを通じて熱交換型換気装置1の外郭面に結露が発生しにくくなる。
本実施の形態では、図3に示すように、給気フィルターユニット6は、給気フィルター62を保持するとともに給気フィルターケース61の内部に設置される給気フィルター枠63を有する。図7に示すように、給気フィルター枠63には、第3の堰66dおよび受け皿孔66cを閉塞する閉塞部63cが設けられている。このため、給気フィルター62から落下する異物が第3の堰66dおよび受け皿孔66cに侵入することを防止できる。特に、受け皿孔66cへの水分の侵入を防止できることにより、第1の受け皿66と断熱部68との間の隙間から給気フィルターユニット6外への漏水を防止できるとともに、断熱部68と給気フィルターカバー65との間の隙間から給気フィルターユニット6外への漏水を防止できる。なお、閉塞部63cの大きさは、第3の堰66dの上方の開口を閉塞できる大きさであればよく、給気流の圧力損失を抑制する観点からは極力小さいことが望ましい。
なお、熱交換型換気装置1の各部材および各部品の形状は、図示した例に限定されない。本実施の形態では、図7に示される第1の受け皿66に受け皿孔66cを形成し、給気フィルターケース61の内部から外部に向かって受け皿孔66cと突起部65aとに第1の締結部材16を挿通したが、これに限定されない。例えば、第1の受け皿66にも円筒形状の突起部を形成し、給気フィルターケース61の外部から内部に向かって第1の受け皿66の突起部と給気フィルターカバー65の突起部65aとに第1の締結部材16を挿通してもよい。
実施の形態2.
次に、図9から図11を参照して、実施の形態2にかかる熱交換型換気装置1Aについて説明する。図9は、実施の形態2にかかる熱交換型換気装置1Aを斜め上方から見た斜視図であって、筐体2Aから給気フィルターユニット6Aおよび排気フィルターユニット7Aを取り外した状態を示す図である。図10は、実施の形態2にかかる給気フィルターユニット6Aを示す分解斜視図である。図11は、実施の形態2にかかる給気フィルターユニット6Aの組付状態を示す斜視図である。本実施の形態では、給気フィルターユニット用開口部12Aおよび排気フィルターユニット用開口部13Aの位置、熱交換型換気装置1Aと点検口15Aとの相対的な位置、および、給気フィルターカバー65Aの構成が前記した実施の形態1と相違する。なお、実施の形態2では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、給気フィルターユニット用開口部12Aおよび排気フィルターユニット用開口部13Aは、筐体2Aの側壁となる第5の壁部25に形成されている。給気フィルターユニット6Aは、図9の実線矢印に示すように、筐体2Aの側方から筐体2A内に取り付けられるとともに筐体2A外に取り外される。排気フィルターユニット7Aは、図9の破線矢印に示すように、筐体2Aの側方から筐体2A内に取り付けられるとともに筐体2A外に取り外される。排気フィルターユニット7Aは、排気フィルターカバー73を横向きにした状態で筐体2A内に配置される。
図9に二点鎖線で示される四角形は、建物の天井または床に形成される点検口15Aを表している。給気フィルターユニット用開口部12Aおよび排気フィルターユニット用開口部13Aとは、点検口15Aと上下方向で重ならない位置に配置されている。点検口15Aは、給気フィルターユニット用開口部12Aおよび排気フィルターユニット用開口部13Aの近くに配置されている。本実施の形態では、作業者が点検口15Aから天井裏または床下に手を伸ばして、熱交換型換気装置1Aの側方から給気フィルターユニット6Aおよび排気フィルターユニット7Aのメンテナンス作業を行う場合を想定している。熱交換型換気装置1Aを建物の天井裏に設置する場合には、点検口15Aは、天井用点検口となる。一方で、熱交換型換気装置1Aを建物の床下に設置する場合には、点検口15Aは、床用点検口となる。
熱交換型換気装置1Aは、設置場所、配管経路の都合により、図9に示される状態で設置される場合、または、図9に示される状態から上下に反転して設置される場合がある。そのような場合でも、図10に示される第1の受け皿66または第2の受け皿67によって給気フィルター62から落下する異物を受けることができる。なお、図10の例では、第1の受け皿66が給気フィルター62よりも下に設けられ、第2の受け皿67が給気フィルター62よりも上に設けられる。給気フィルターユニット6Aおよび排気フィルターユニット7Aのメンテナンス時には、作業者は、図示しない蓋を開けて点検口15Aを通じて、天井裏または床下に手を伸ばして、筐体2A内から給気フィルターユニット6Aおよび排気フィルターユニット7Aを取り外すことができる。これにより、清掃道具を熱交換型換気装置1Aの近くまで持ってメンテナンス作業をしたり、無理な体勢でメンテナンス作業をしたりすることなく、給気フィルターユニット6Aおよび排気フィルターユニット7Aのそれぞれを単独で清掃または交換することができる。
図10に示すように、給気フィルターユニット6Aは、給気フィルターケース61と、給気フィルター62と、給気フィルター枠63と、受け皿部64と、給気フィルターカバー65Aとを有する。給気フィルターケース61、給気フィルター62、給気フィルター枠63および受け皿部64は、実施の形態1と同様である。
給気フィルターカバー65Aは、給気フィルターケース61の側面、すなわち第3の板部61dのうち給気フィルターケース61の内部と反対を向く面に配置されている。給気フィルターカバー65Aの側面視形状は、本実施の形態では四角形である。給気フィルターカバー65Aのうち第3の板部61dを向く面には、直方体状の断熱部68Aが設置されている。断熱部68Aには、例えば、発砲スチロールが用いられる。
給気フィルターカバー65Aのうち給気フィルターケース61を向く面には、円筒形状の突起部65bが形成されている。突起部65bは、断熱部68Aを貫通するように設けられている。突起部65bの数は、特に制限されないが、本実施の形態では4つである。4つの突起部65bは、給気フィルターカバー65Aの上下方向および幅方向に互いに間隔を空けて配置されている。給気フィルターカバー65Aは、ケース孔61gと突起部65bとが一致した状態で、第3の板部61dに配置される。ケース孔61gと突起部65bとには、第2の締結部材17が給気フィルターケース61の内部から外部に向かって挿通される。第2の締結部材17は、例えば、ネジである。給気フィルターケース61と給気フィルターカバー65Aとは、第2の締結部材17により互いに連結されている。
図9に示すように、給気フィルターカバー65Aのうち給気フィルターケース61と反対を向く面は、給気フィルターユニット6Aが筐体2A内に取り付けられた状態で、筐体2A外に露出する。図11に示すように、給気フィルターカバー65Aのうち給気フィルターケース61と反対を向く面には、第1の取っ手69Aが設けられている。第1の取っ手69Aは、給気フィルターユニット6Aを筐体2Aに着脱する際に作業者が掴む部分である。第1の取っ手69Aは、概ねU字状に形成されている。第1の取っ手69Aの材料は、例えば、樹脂である。
次に、図9および図10を参照して、給気フィルターユニット6Aのメンテナンス作業について説明する。
図9に示すように、まず、作業者は、給気フィルターカバー65Aに設けられた第1の取っ手69Aを掴んで、筐体2A内から筐体2Aの側方に給気フィルターユニット6Aを取り外す。図10に示すように、取り外した給気フィルターユニット6Aから第1の受け皿66を取り外す。続いて、給気フィルターケース61から給気フィルター枠63を取り外す。給気フィルター枠63を取り外すことにより、給気フィルター枠63に保持されている給気フィルター62も同時に取り外すことができる。最後に、給気フィルター枠63から給気フィルター62を取り外して清掃または交換する。また、第1の受け皿66または第2の受け皿67に落下した異物を廃棄する。
次に、熱交換型換気装置1Aの効果について説明する。
実施の形態2によっても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。また、本実施の形態では、図9に示すように、給気フィルターユニット6Aは、給気フィルターケース61の側面に配置されて、筐体2Aの外部に露出する給気フィルターカバー65Aを有する。図10に示すように、給気フィルターケース61の側面には、ケース孔61gが形成されており、給気フィルターカバー65Aのうち給気フィルターケース61を向く面には、円筒形状の突起部65bが形成されている。ケース孔61gと突起部65bとには、第2の締結部材17が給気フィルターケース61の内部から外部に向かって挿通されている。このため、ネジなどの第2の締結部材17が給気フィルターユニット6Aの外郭面に露出しない。これにより、第2の締結部材17による給気フィルターユニット6Aの意匠性の悪化を防ぐことができる。また、第2の締結部材17として熱伝導性のよい金属製のネジを用いた場合に、給気風路27内の温度が氷点下になったとしても、金属製のネジを通じて熱交換型換気装置1Aの外郭面に結露が発生しにくくなる。
ここで、本実施の形態にかかる熱交換型換気装置1Aと、図2および図3に示される実施の形態1にかかる熱交換型換気装置1とを比べながら、実施の形態1,2の効果について説明する。図3に示される実施の形態1にかかる給気フィルターユニット6と図10に示される実施の形態2にかかる給気フィルターユニット6Aとで、共通の給気フィルターケース61、給気フィルター62、給気フィルター枠63および受け皿部64が使用されている。このため、製品ごとに異なる給気フィルターケース61、給気フィルター62、給気フィルター枠63および受け皿部64を用意する必要がなくなる。また、図3に示される給気フィルターカバー65と図10に示される給気フィルターカバー65Aとを予め用意し、図2に示される給気フィルターユニット用開口部12が形成された筐体2と図9に示される給気フィルターユニット用開口部12Aが形成された筐体2Aとを用意すれば、実施の形態1にかかる熱交換型換気装置1と実施の形態2にかかる熱交換型換気装置1Aとを製造することができる。すなわち、図3に示される第1の受け皿66に給気フィルターカバー65を取り付ければ給気フィルターユニット6になり、この給気フィルターユニット6を図2に示される給気フィルターユニット用開口部12から筐体2内に取り付ければ実施の形態1にかかる熱交換型換気装置1を製造することができる。一方で、図10に示される給気フィルターケース61に給気フィルターカバー65Aを取り付ければ給気フィルターユニット6Aになり、この給気フィルターユニット6Aを図9に示される給気フィルターユニット用開口部12Aから筐体2A内に取り付ければ実施の形態2にかかる熱交換型換気装置1Aを製造することができる。これにより、製造の効率化を図ることができるため、給気フィルターユニット6,6Aの挿脱方向が異なる製品を製造する場合でも、製造コストを低減することができる。また、筐体2,2Aおよび給気フィルターカバー65,65Aが異なる製品においても、共通の給気フィルター62を使用することができるため、製品ごとに異なる給気フィルター62を用意する必要がなくなる。これにより、給気フィルター62の選定が分かりやすくなり、作業者が給気フィルター62の選定を間違える可能性を低減することができる。
なお、熱交換型換気装置1Aの各部材および各部品の形状は、図示した例に限定されない。本実施の形態では、図10に示される給気フィルターケース61にケース孔61gを形成し、給気フィルターケース61の内部から外部に向かってケース孔61gと突起部65bとに第2の締結部材17を挿通したが、これに限定されない。例えば、給気フィルターケース61にも突起部を形成し、給気フィルターケース61の外部から内部に向かって給気フィルターカバー65Aの突起部65bと給気フィルターケース61の突起部とに第2の締結部材17を挿通してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。