JP6149879B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、パラレルハイブリッドシステムの発電モード制御に関する。
モータとエンジンの二つの動力源を有するハイブリッド車両のシステムの一つに、モータとエンジンが並列で協働して車輪を駆動するパラレルタイプがある。パラレルハイブリッドシステムは、エンジンによる走行を主体とし、発進時や加速時などの場面においてモータがエンジンをアシストすることで大きなパワーを発揮することができる。パラレルハイブリッドシステムには、エンジンと変速機の間にモータを挟み込んだものや、変速機の下流においてデファレンシャル装置の前に減速機およびクラッチを介してモータを接続したものがある。
パラレルハイブリッドシステムでは、車輪を駆動するモータを発電機として使用してバッテリ充電が行われる。従来、制動時にモータ発電で得られる回生エネルギーをエンジンブレーキで消失させずに回生による発電効率を高めるために、モータおよびエンジンによるハイブリッド走行モードで走行している間にブレーキペダルが踏み込まれた場合に、モータおよびエンジン間のトルクを伝達するクラッチを解放し、かつエンジンをアイドル回転状態で保持し、ブレーキによる摩擦制動とモータによる回生制動との協調による協調回生制動を行うパラレルハイブリッドシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2008−195143号公報
上述したように、パラレルハイブリッドシステムは、発進時や加速時などの大きなパワーが必要な場面でモータがエンジンをアシストする。このため、そのような場面でバッテリの残存容量が不足するとモータがエンジンをアシストすることができなくなってトルク不足に陥るおそれがある。この場合、シフトダウンすることでトルク不足を補うことができるが乗り心地や燃費が低下してしまう。
上記問題に鑑み、本発明は、ハイブリッド車両においてバッテリの残存容量不足に起因するモータによるアシスト不能を回避することを課題とする。
本発明の一局面に従ったハイブリッド車両の制御装置は、エンジンと、該エンジンの下流に設けられたモータと、該モータに駆動電力を供給し、また、該モータの発電電力により充電されるバッテリと、該エンジンと該モータ間に設けられたクラッチとを備えるハイブリッド車両の制御装置であって、車両減速時の上記モータの発電モードとして、上記クラッチを解放して発電する第1発電モードおよび上記クラッチを締結して回生トルクにエンジントルクを付加した大きなトルクで発電する第2発電モードのいずれかを選択する発電モード制御部と、現在位置から先の走行経路における減速走行路区間とそれに続く非減速走行路区間を特定する走行路区間特定部と、上記減速走行路区間において上記第1発電モードが選択されたと想定して上記非減速走行路区間の終了時点における将来的な上記バッテリの残存容量を推定する残存容量推定部とを備え、上記発電モード制御部は、上記推定された残存容量が所定量以下の場合には上記減速走行路区間において上記第2発電モードを選択し、それ以外の場合には上記減速走行路区間において上記第1発電モードを選択するものである。
これによれば、現在位置から先の走行経路における減速走行路区間とそれに続く非減速走行路区間が特定され、ハイブリッド車両が減速走行路区間に進入したときに当該減速走行路区間において第1発電モード(回生トルクのみによる発電)が選択されたと想定して非減速走行路区間の終了時点のバッテリの残存容量が推定され、もし当該バッテリの残存容量が所定量を下回るようであれば当該減速走行路区間において第2発電モード(回生トルクにエンジントルクを付加した発電)が選択され、実際の非減速走行路区間の走行時にバッテリの残存容量不足によるモータアシスト不能を回避することができる。
上記ハイブリッド車両の制御装置は、さらに、上記エンジンに発生させるべきトルクを指示するエンジントルク指令値を出力するエンジントルク指令部と、上記モータに発生させるべきトルクを指示するモータトルク指令値を出力するモータトルク指令部とを備えていてもよく、上記エンジントルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記エンジンを高効率点で駆動させるように上記エンジントルク指令値を出力してもよく、上記モータトルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記エンジントルク指令値に相当する負の上記モータトルク指令値を出力してもよい。
これによれば、第2発電モードにおいてエンジンが高効率点で駆動されるため、エンジンの燃費を良好に保つことができる。
上記ハイブリッド車両の制御装置は、さらに、ブレーキペダルが操作されたときの駆動輪の要求トルクを算出する要求トルク算出部と、車両減速時の上記モータによる回生トルクを算出する回生トルク算出部と、上記駆動輪の摩擦ブレーキ装置に発生させるべきトルクを指示する摩擦ブレーキトルク指令値を出力する摩擦ブレーキトルク指令部を備えていてもよく、上記摩擦ブレーキトルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記回生トルクと上記エンジントルクとの合計値が上記モータの最大許容トルクを超えた場合、上記要求トルクと該最大許容トルクとの差を補償するように上記摩擦ブレーキトルク指令値を出力してもよい。
これによれば、第2発電モードにおいてブレーキペダルの踏込量が大きくなり減速要求トルクが大きくなると、モータを最大許容トルクで発電させて最大の発電量を得ながら、不足する減速要求トルクを摩擦ブレーキトルクで補うことができる。
上記エンジントルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記バッテリの現実の残存容量に応じて上記エンジントルク指令値を変えてもよい。
これによれば、第2発電モードにおいてバッテリの残存容量に応じてバッテリの充電スピードを変えてバッテリの過充電などを回避することができる。
本発明によれば、ハイブリッド車両においてバッテリの残存容量不足に起因するモータによるアシスト不能を回避することができる。これにより、モータアシスト不能により発生するトルク不足を回避し、また、トルク不足によって引き起こされるシフトダウンを抑制して、乗り心地や燃費を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両のシステム概要図 車両減速時の発電モードの選択制御のフローチャート 第2発電モードにおける各種タイムチャート 第2発電モードの制御フローチャート ワインディング路走行時における各種タイムチャート
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
≪ハイブリッド車両のシステム概要≫
図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両1のシステム概要を示す。図示したシステムはパラレルハイブリッドシステムの一例であり、ハイブリッド車両1は、エンジン2、モータ3、変速機4、駆動軸5、デフ(デファレンシャル装置)6、ブレーキ7、駆動輪8、およびVCM(Vehicle Control Module)10を備えている。モータ3はエンジン2と変速機4の間に挟み込まれ、エンジン2とモータ3の間にはクラッチC1が設けられている。また、変速機4の内部の出力側に別のクラッチC2が設けられている。駆動軸5は、変速機4の出力側に接続されている。変速機4の出力は駆動軸5を通じてデフ6に伝わって左右の駆動輪8に分配される。ブレーキ7は、摩擦ブレーキトルクを発生させて駆動輪8の回転を制動する油圧ブレーキなどの摩擦ブレーキ装置である。VCM10は、下述の個別のコントロールモジュールの制御を統合し、ハイブリッド車両1の全体をコントロールする制御装置である。
エンジン2は、PCM(Powertrain Control Module)21によって制御される。PCM21は、VCM10からエンジントルク指令値を受けると、エンジントルクが当該指令値になるようにエンジン2への燃料供給/燃料カットなどを制御する。
エンジン2にはBISG(Belt Integrated Starter Generator)22が併設されている。BISG22は、PCM21によって制御され、ベルト23を介してエンジンを始動する。BISG22は、スタート時やモータ走行からエンジン走行へ切り替わる際に、VCM10からエンジンON指令を受けて動作し、エンジン2を始動させる。
モータ3は、バッテリ31に充電された電気エネルギーにより駆動される電動機として動作し、また、バッテリ31に電気エネルギーを充電する発電機として動作する。インバータ32は、モータ3の駆動およびモータ3による発電を制御する。具体的には、インバータ32は、VCM10から正のモータトルク指令値を受けると、モータトルクが当該指令値になるようにバッテリ31からモータ3への電力供給を制御する。一方、インバータ32は、VCM10から負のモータトルク指令値を受けると、モータトルクが当該指令値になるようにモータ3の発電電力をバッテリ31に充電する。
変速機4は、TCM(Transmission Control Module)41によって制御される。TCM41は、VCM10から要求ギヤ段の指令を受けて変速機4のギヤを切り替える。また、TCM41は、VCM10からクラッチON指令を受けるとクラッチC2を解放させる。
ブレーキ7は、BCU(Brake Control Unit)71によって制御される。BCU71は、VCM10から摩擦ブレーキトルク指令値を受けると、摩擦ブレーキトルクが当該指令値になるようにブレーキ7の油圧を制御する。
≪VCM10の構成≫
次に、VCM10の構成について説明する。VCM10は、図略のサブシステムや各種センサから、ハイブリッド車両1の現在位置情報、地図情報/交通情報、アクセル開度(図略のアクセルペダルの踏込量)、車速、エンジン回転数、ブレーキペダル踏力(図略のブレーキペダルの踏込量)、バッテリ31の残存容量(SOC:State Of Charge)などの情報を取得して、PCM21、インバータ32、TCM41、BCU71などの各種コントロールモジュールに各種指令信号を出力する。また、VCM10は、クラッチC1にクラッチON指令を出力してクラッチC1の締結/解放を制御する。
より詳細には、VCM10は、発電モード制御部101、走行路区間特定部102、残存容量推定部103、要求トルク算出部104、回生トルク算出部105、エンジントルク指令部106、モータトルク指令部107、および摩擦ブレーキトルク指令部108を備えている。
本実施形態に係るハイブリッド車両1では車両減速時のモータ3の発電モードとして、クラッチC1を解放して発電する第1発電モードと、クラッチC1を締結してエンジン2に負荷をかけて発電する第2発電モードの二つがある。すなわち、第1発電モードは回生トルクのみによる発電モードであり、第2発電モードは回生トルクにエンジントルクを付加した大きなトルクで発電するモードである。発電モード制御部101は、車両減速時のさまざまな条件を考慮して発電モードを選択する。発電モードの選択制御については後述する。
走行路区間特定部102は、現在位置から先の走行経路における減速走行路区間とそれに続く非減速走行路区間を特定する。減速走行路区間とは、図略のブレーキペダルが操作される区間であり、例えば、ワインディング路におけるカーブに差し掛かる手前の区間、アップダウン路における降坂区間、交通量の少ない郊外路から渋滞した市街地路へ差し掛かる手前の区間などである。非減速走行路区間とは、減速走行路区間以外の区間であり、図略のアクセルペダルが操作される加速走行路区間および加速されないが一定速度を維持する定常走行路区間を含む。非減速走行路区間として、例えば、ワインディング路におけるカーブ区間(定常走行路区間)およびカーブを抜けた先の区間(加速走行路区間)、アップダウン路における登坂区間(加速走行路区間)および登坂区間と降坂区間の間の区間(定常走行路区間)、交通量の少ない郊外路(定常走行路区間)、渋滞した市街地路(定常走行路区間)、渋滞した市街地路から交通量の少ない郊外路へ出る区間(加速走行路区間)などである。
具体的には、走行路区間特定部102は、図略のGPS(Global Positioning System)車載器から現在位置情報を取得し、また、図略のカーナビゲーションシステムから地図情報や交通情報(例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)情報)を取得し、現在位置情報と地図情報および/または交通情報を照らし合わせて、現在位置から先の走行経路における減速走行路区間とそれに続く非減速走行路区間を特定することができる。
残存容量推定部103は、減速走行路区間において第1発電モードが選択された、すなわち、回生トルクのみで発電したと想定して非減速走行路区間の終了時点のバッテリ31の残存容量(SOC)を推定する。
具体的には、残存容量推定部103は、減速走行路区間の開始時点の車速やSOC、さらに、ワインディング路におけるカーブの曲率、アップダウン路における登坂区間および降坂区間の勾配、現在位置から先の走行経路の渋滞情報などに基づいて、減速走行路区間における減速量および非減速走行路区間における加速量を推定する。そして、残存容量推定部103は、推定した減速量から回生トルクを計算してSOCの回復量を推定し、また、推定した加速量から必要な出力トルクおよびモータ3がアシストすべきトルクを計算してSOCの低下量を推定し、非減速走行路区間の終了時点のバッテリ31のSOCを推定することができる。
要求トルク算出部104は、ブレーキペダルが操作されたときの駆動輪8の要求トルクを算出する。具体的には、要求トルク算出部104は、路面勾配、車速、ブレーキペダル踏力、車両重量などの情報に基づいて駆動輪8の要求トルクを算出することができる。
回生トルク算出部105は、車両減速時のモータ3による回生トルクを算出する。具体的には、回生トルク算出部105は、路面勾配、車速、車両重量などの走行抵抗になり得る情報に基づいてモータ3の回生トルクを算出することができる。
エンジントルク指令部106は、エンジン2に発生させるべきトルクを指示するエンジントルク指令値を出力する。
モータトルク指令部107は、モータ3に発生させるべきトルクを指示するモータトルク指令値を出力する。モータトルク指令値が正の場合、モータ3は電動機として動作し、モータトルク指令値が負の場合、モータ3は発電機として動作する。
摩擦ブレーキトルク指令部108は、駆動輪8のブレーキ7に発生させるべきトルクを指示する摩擦ブレーキトルク指令値を出力する。
VCM10は、図略の記憶装置に格納されている所定のコンピュータプログラムに従って動作することで、発電モード制御部101、走行路区間特定部102、残存容量推定部103、要求トルク算出部104、回生トルク算出部105、エンジントルク指令部106、モータトルク指令部107、および摩擦ブレーキトルク指令部108として機能する。なお、発電モード制御部101、走行路区間特定部102、残存容量推定部103、要求トルク算出部104、回生トルク算出部105、エンジントルク指令部106、モータトルク指令部107、および摩擦ブレーキトルク指令部108を個別のハードウェアとして構成することも可能である。
≪車両減速時の発電モードの選択制御≫
次に、VCM10による車両減速時の発電モードの選択制御について図面を参照して説明する。図2は、車両減速時の発電モードの選択制御のフローチャートである。
VCM10は、ハイブリッド車両1の現在位置、地図情報/交通情報、バッテリ31のSOCなどの情報を取得する(S1)。走行路区間特定部102は、取得された情報から、現在位置から先の走行経路における減速走行路区間とそれに続く非減速走行路区間を特定する(S2)。発電モード制御部101は、現在位置と走行路区間特定部102によって特定された減速走行路区間とを照らし合わせて、ハイブリッド車両1が減速走行路区間に進入したか否かを判定する(S3)。ハイブリッド車両1がまだ減速走行路区間に進入していなければ(S3でNO)、再び現在位置および地図情報/交通情報を取得する(リターン)。
一方、発電モード制御部101が、ハイブリッド車両1が減速走行路区間に進入したと判断すると(S3でYES)、残存容量推定部103は、減速走行路区間において第1発電モードが選択されたと想定して減速走行路区間の開始時点の車速やSOC、さらに、地図情報/交通情報から得たカーブの曲率、路面勾配、渋滞状況などを考慮して、減速走行路区間における減速量を推定し、推定した減速量から回生トルクを計算して獲得充電電力量、すなわちSOCの回復量を推定する(S4)。また、残存容量推定部103は、非減速走行路区間における加速量を推定し、推定した加速量から必要な出力トルクおよびモータ3がアシストすべきトルクを計算してバッテリ31の消費電力量、すなわちSOCの低下量を推定する(S5)。そして、残存容量推定部103は、非減速走行路区間の終了時点のバッテリ31のSOCを推定(推定値SOCe)する(S6)。
発電モード制御部101は、推定値SOCeと所定量とを比較する(S7)。なお、所定量は、例えば、バッテリ31のSOC下限値(例えば、SOC最大値の20%)などである。推定値SOCeが所定量以下の場合には(S7でYES)、発電モード制御部101は、減速走行路区間において第2発電モード、すなわちクラッチC1を解放してエンジン2に負荷をかけて回生トルクとエンジントルクで発電する発電モードを選択する(S8)。一方、推定値SOCeが所定量よりも大きい場合には(S7でNO)、発電モード制御部101は、減速走行路区間において第1発電モード、すなわちクラッチC1を解放して回生トルクのみで発電する発電モードを選択する(S9)。
≪第2発電モードの制御内容≫
次に、第2発電モードの制御内容について図面を参照して説明する。図3は、第2発電モードにおける各種タイムチャートであり、車速、油圧ブレーキトルク、エンジン回転数、エンジントルク、モータトルク、駆動軸の要求トルク、およびブレーキ踏力の各チャートを含む。また、図4は、第2発電モードの制御フローチャートである。便宜上、ハイブリッド車両1が減速走行路区間に進入して第2発電モードによる制御が開始され、時刻t0からブレーキペダルが操作されたものとして説明する。
VCM10は、路面勾配、車速、ブレーキペダル踏力、バッテリ31のSOCおよび温度、エンジン回転数、車両重量などの情報を取得する(S11)。なお、車両重量は、例えば、平地における車速、変速段、アクセル開度、および加速度の関係から算出することができる。
要求トルク算出部104は、取得された路面勾配、車速、ブレーキペダル踏力、車両重量などの情報に基づいて駆動輪8の要求トルクTreqを算出する(S12)。より詳細には、要求トルク算出部104は、設定したエンジンブレーキトルクから算出したトルクに、ブレーキペダルの操作による要求減速度から算出したトルクを追加して駆動輪8の要求トルクTreqを算出する。ただし、算出する要求トルクTreqは駆動軸換算値であり、減速走行路区間では負値をとる。
回生トルク算出部105は、取得された路面勾配、車速、車両重量などの走行抵抗になり得る情報に基づいて回生分のモータトルク、すなわちモータ3の回生トルクTregeneを算出する(S13)。ただし、算出する回生トルクTregeneは駆動軸換算値であり、減速走行路区間では負値をとる。
エンジントルク指令部106は、第2発電モードにおいてエンジン2に発生させるべきエンジントルクTengを算出する(S14)。より詳細には、エンジントルク指令部106は、取得した車速やエンジン回転数などの情報に基づいて、燃費効率が高い状態である高効率点、より好ましくは燃費効率が最も高い状態である最高効率点でエンジン2が駆動するようにエンジントルクTengを算出する。ただし、算出するエンジントルクTengは駆動軸換算値である。エンジントルク指令部106は、エンジントルクTengを算出すると、PCM21に対して当該エンジントルクTengを指示するエンジントルク指令を出す。
モータトルク指令部107は、モータ3に発生させるべきモータトルクTmotを算出する(S15)。より詳細には、モータトルク指令部107は、回生トルクTregeneとエンジントルクTengを合計してモータトルクTmotを算出する。ただし、モータトルクTmotは発電機としてのモータ3の負荷となるためモータトルクTmotは負値をとり、Tmot=Tregene−Tengで計算される。
モータトルク指令部107は、算出したモータトルクTmotとモータ3の最大許容トルクTmotmaxとを比較する(S16)。最大許容トルクとは、モータ3が最大電力を発電するときの発電機負荷トルクであり、正値をとる。算出したモータトルクTmotの絶対値が最大許容トルクTmotmax以下であれば(S16でNO)、モータトルク指令部107は、インバータ32に対して当該モータトルクTmotを指示するモータトルク指令を出す(S17)。これにより、モータ3が発揮するトルクでエンジントルクが相殺されてエンジントルクが駆動軸に影響しなくなる。この結果、エンジンによる発電電力と回生による発電電力との合計をバッテリ31に充電することができる。
一方、ブレーキペダルの踏込量が大きくなり減速要求トルクが大きくなると回生トルクTregeneが大きくなって、算出したモータトルクTmotの絶対値が最大許容トルクTmotmaxを超えることがある(S16でYES)。例えば、図3の例では、時刻t1以後はモータトルクTmotの絶対値が最大許容トルクTmotmaxを超えている。この場合、モータトルク指令部107は、インバータ32に対して、算出したモータトルクTmotではなく、最大許容トルクTmotmaxの負値を指示するモータトルク指令を出す(S18)。
摩擦ブレーキトルク指令部108は、要求トルクTreqと最大許容トルクTmotmaxとの差を補償するように油圧ブレーキトルク(摩擦ブレーキトルク)Tbrkを算出する。ただし、油圧ブレーキトルクTbrkは負値をとり、Tbrk=Treq−Tmotmaxで計算される。摩擦ブレーキトルク指令部108は、油圧ブレーキトルクTbrkを算出すると、BCU71に対して当該油圧ブレーキトルクTbrkを指示する摩擦ブレーキトルク指令を出す(S19)。
以上のように、第2発電モードでは回生トルクによる発電(図3に示した破線のモータトルクを参照)にエンジン2によるエンジン発電が加わることで(図3に示した実線のモータトルクを参照)、より大きな発電電力を得ることができる。これにより、減速走行路区間においてより早急にバッテリ31のSOCを回復させることができる。また、回生トルクとエンジントルクの合計値がモータ3の最大許容トルクを超える場合にはその差を補償するように油圧ブレーキが働くため、モータ3を最大許容トルクで発電させながら要求減速度を満足させることができる。
≪ワインディング路の走行例≫
図5は、ワインディング路走行時における各種タイムチャートであり、平面視でのワインディング路、車速、バッテリ31のSOC、エンジン回転数、およびクラッチC1の解放/締結状態の各チャートを含む。なお、各チャートにおいて破線は従来例を表し、実線は本実施形態を表す。
ワインディング路において、地点p0(時刻t0)以前は定常走行路区間、地点p0(時刻t0)から地点p1(時刻t1)まではカーブ手前の減速走行路区間、地点p1(時刻t1)から地点p2(時刻t2)まではカーブ区間(定常走行路区間)、地点p2(時刻t2)から地点p3(時刻t3)まではカーブ後の加速走行路区間、地点p3(時刻t3)から地点p4(時刻t4)までは再びカーブ手前の減速走行路区間、地点p4(時刻t4)から地点p5(時刻t5)までは再びカーブ区間(定常走行路区間)、地点p5(時刻t5)から地点p6(時刻t6)までは再びカーブ後の加速走行路区間である。
従来例では地点p0から地点p1までの減速走行路区間および地点p3から地点p4までの減速走行路区間において、クラッチC1を解放(OFF)してエンジンを停止させて回生トルクのみで発電してバッテリを充電する。このため、各減速走行路区間においてバッテリ31のSOCを十分に回復させることができずに、地点p5から地点p6までの加速走行路区間においてSOCが下限値を下回ってモータアシストができなくなり、車速の伸びが鈍ってしまう。
これに対して、本実施形態では、ハイブリッド車両1が地点p0から始まる減速走行路区間に進入すると、VCM10は、現在位置から先の走行経路における減速走行路区間とそれに続く非減速走行路区間を特定し、減速走行路区間において第1発電モードが選択されたと想定して非減速走行路区間の終了時点のバッテリ31のSOCを推定する。そして、VCM10は、地点p5から地点p6までの加速走行路区間の終了時点でバッテリ31のSOCが所定量(例えば、SOCの下限値)を下回る(図5に示した従来例のSOCを参照)と判断し、減速走行路区間において第2発電モードを選択する。これにより、地点p0から地点p1までの減速走行路区間および地点p3から地点p4までの減速走行路区間において、クラッチC1を締結(ON)してエンジン2を駆動させて回生トルクにエンジントルクを付加して大きなトルクでモータ3を発電してバッテリ31を充電する。このため、各減速走行路区間においてバッテリ31のSOCを早急に回復させることができ、地点p5から地点p6までの加速走行路区間においてSOCが下限値を下回ることなくモータアシストを継続して車速を伸ばすことができる。
以上のように本実施形態によれば、ハイブリッド車両1においてバッテリ31の残存容量不足に起因するモータ3によるアシスト不能を回避することができる。これにより、モータアシスト不能により発生するトルク不足を回避し、また、トルク不足によって引き起こされるシフトダウンを抑制して、乗り心地や燃費を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、モータ3をエンジン2と変速機4の間ではなく、デフ6の前に図略の減速機およびクラッチを介して接続するようにしてもよい。
また、エンジントルク指令部106は、第2発電モードにおいてバッテリ31の現実のSOCに応じてエンジントルク指令値を変えてもよい。これにより、SOCが比較的高い場合には第2発電モードにおいてエンジントルクを小さめにしてバッテリ31の過充電を回避することができる。また、SOCが比較的低い場合には第2発電モードにおいてエンジントルクを大きめにしてバッテリ31のSOCをより早急に回復させることができる。
また、図1ないし図5を用いて上記実施形態により示した構成および処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成および処理に限定する趣旨ではない。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
3 モータ
31 バッテリ
C1 クラッチ
7 ブレーキ(摩擦ブレーキ装置)
8 駆動輪
10 VCM(制御装置)
101 発電モード制御部
102 走行路区間特定部
103 残存容量推定部
104 要求トルク算出部
105 回生トルク算出部
106 エンジントルク指令部
107 モータトルク指令部
108 摩擦ブレーキトルク指令部

Claims (4)

  1. エンジンと、該エンジンの下流に設けられたモータと、該モータに駆動電力を供給し、また、該モータの発電電力により充電されるバッテリと、該エンジンと該モータ間に設けられたクラッチとを備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    車両減速時の上記モータの発電モードとして、上記クラッチを解放して発電する第1発電モードおよび上記クラッチを締結して回生トルクにエンジントルクを付加した大きなトルクで発電する第2発電モードのいずれかを選択する発電モード制御部と、
    現在位置から先の走行経路における減速走行路区間とそれに続く非減速走行路区間を特定する走行路区間特定部と、
    上記減速走行路区間において上記第1発電モードが選択されたと想定して上記非減速走行路区間の終了時点における将来的な上記バッテリの残存容量を推定する残存容量推定部とを備え、
    上記発電モード制御部は、上記推定された残存容量が所定量以下の場合には上記減速走行路区間において上記第2発電モードを選択し、それ以外の場合には上記減速走行路区間において上記第1発電モードを選択することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 上記エンジンに発生させるべきトルクを指示するエンジントルク指令値を出力するエンジントルク指令部と、
    上記モータに発生させるべきトルクを指示するモータトルク指令値を出力するモータトルク指令部とを備え、
    上記エンジントルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記エンジンを高効率点で駆動させるように上記エンジントルク指令値を出力するものであり、
    上記モータトルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記エンジントルク指令値に相当する負の上記モータトルク指令値を出力することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. ブレーキペダルが操作されたときの駆動輪の要求トルクを算出する要求トルク算出部と、
    車両減速時の上記モータによる回生トルクを算出する回生トルク算出部と、
    上記駆動輪の摩擦ブレーキ装置に発生させるべきトルクを指示する摩擦ブレーキトルク指令値を出力する摩擦ブレーキトルク指令部を備え、
    上記摩擦ブレーキトルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記回生トルクと上記エンジントルクとの合計値が上記モータの最大許容トルクを超えた場合、上記要求トルクと該最大許容トルクとの差を補償するように上記摩擦ブレーキトルク指令値を出力することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 上記エンジントルク指令部は、上記第2発電モードにおいて上記バッテリの現実の残存容量に応じて上記エンジントルク指令値を変えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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