JP6149104B2 - トリアゾール化合物の調製方法 - Google Patents

トリアゾール化合物の調製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6149104B2
JP6149104B2 JP2015510775A JP2015510775A JP6149104B2 JP 6149104 B2 JP6149104 B2 JP 6149104B2 JP 2015510775 A JP2015510775 A JP 2015510775A JP 2015510775 A JP2015510775 A JP 2015510775A JP 6149104 B2 JP6149104 B2 JP 6149104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
triazol
formula
compound
sodium
vii
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015510775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015516403A (ja
Inventor
ミリツアー,ハンス−クリスチテイアン
エツガート,ヨハネス
Original Assignee
バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト
バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=48325714&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6149104(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト, バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト filed Critical バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2015516403A publication Critical patent/JP2015516403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6149104B2 publication Critical patent/JP6149104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing three or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/32One oxygen, sulfur or nitrogen atom
    • C07D239/42One nitrogen atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D249/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D249/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D249/041,2,3-Triazoles; Hydrogenated 1,2,3-triazoles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、1,2,3−トリアゾール(III)と、ブロモ酢酸メチル(IV−Me−Br)又はブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)と、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)と、モルホリン(IX)と、ヒドラジン(XII)とから、1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オール(I−エノール形態)又は2−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(I−ケト形態)及びナトリウム1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オラート(II)を調製する方法に関する。
化合物「1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オール(エノール形態)」又は「2−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(ケト形態)」は、WO 2008/067871から知られており、そして、式(I):
Figure 0006149104
に対応する。
化合物「ナトリウム1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オラート」は、式(II):
Figure 0006149104
に対応する。
式(I)及び式(II)で表される化合物は、HIF−プロリル−4−ヒドロキシラーゼ類に対する阻害薬として作用し、そして、この特異的な作用機序によって、非経口投与又は経口投与された後、インビボで、HIF標的化遺伝子(例えば、エリスロポエチン)及びそれによってもたらされる生物学的なプロセス(例えば、赤血球形成)を誘発する。
WO 2008/067871には、1,2,3−トリアゾール(III)、ブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)、モルホリン(IX)及びヒドラジン(XII)から、式(I)で表される化合物をグラム範囲で調製するための合成法が記載されている:
スキーム1
Figure 0006149104
式(I)で表される化合物の上記合成は、3つの部分に分けることができる:
(a)1,2,3−トリアゾール(III)とブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)とから、式(V−Et)で表される化合物を介し、式(VII−Et)で表される化合物を調製すること;
(b)4,6−ジクロロピリミジン(VIII)、モルホリン(IX)及びヒドラジン(XII)から、式(XI)で表される化合物を調製すること;
(c)式(VII−Et)で表される化合物と式(XI)で表される化合物との反応により、式(I)で表される化合物を調製すること。
段階(a)
工業的実施と比較的大量(kg量)な製造に関して、WO 2008/067871に記載されている調製方法は、限られた範囲内でしか適さない。かくして、エタノール中でブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)とナトリウムエトキシドとによる1,2,3−トリアゾール(III)のアルキル化においては、式(V−Et)で表される所望の化合物に加え、約30〜40%の式(VI−Et)で表される異性化合物が形成される。従って、式(V−Et)で表される所望の化合物は、減圧蒸留によって、式(VI−Et)で表される異性化合物から分離される。第1に、低い選択性によって低い総収率(50%)をもたらし、第2に、該蒸留は、高真空下で、式(V−Et)で表される化合物と式(VI−Et)で表される化合物の分解点に近い温度で実施されるため、工業規模における安全性のリスクがある。2日間というアルキル化の反応時間は、結果として高価な工業用プラント構成部品が占有され、調製コストが増大するので、技術的な観点から言って極めて長い。それよりも短い16時間という反応時間もまた、3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を調製するのに必要である。上記2段階を通して、50%の収率しか達成されない。式(VII−Et)で表される化合物の精製は、WO 2008/067871に記載されるように、クロマトグラフィーによって実施することが可能であるか、又は、DE 102008020113に記載されるように、ジエチルエーテルと一緒に撹拌することによって実施することができる。クロマトグラフィーは、工業規模では装置に関して極めて高い費用を必要とし、これは、多大な付加的なコストを伴う。ジエチルエーテルと一緒に撹拌することは、収率をさらに低下させると記載されている。結局、ブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)による1,2,3−トリアゾール(III)のアルキル化の低い選択性が、この調製方法の決定的な不利点を表しており、そして、50%以下という低い収率の大きな原因となっている。
1,2,3−トリアゾール(III)のアルキル化は、通常、1位が置換されている生成物に対して低い選択性でしか進行しないということが知られている。H.Gold(Liebigs Annalen der Chemie (1965) 205 ff)によれば、1,2,3−トリアゾール(III)は、ハロゲン化アルキルを用いて、低い選択性でのみ、アルキル化することが可能である。それぞれの生成物において、典型的には、約3:2から最大で4:1までの1位置換トリアゾールと2位置換トリアゾールの比率が得られる。ナトリウムメトキシドの存在下でブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)を用いて1,2,3−トリアゾール(III)をアルキル化する場合、3:2の比率が得られた(H.Goldにおける実施例10及び実施例11)。1,2,3−トリアゾール(III)の中の窒素原子がほぼ同等であることに起因して、2:1(N−1−異性体:N−2−異性体)の比率が期待されたが、これは、実験的に求められた値と極めて良く一致する。ここで求められているN−1−異性体のさらに高い比率は、トリアゾールを過剰に使用した場合、臭化プロピルと臭化アリルを使用する1,2,3−トリアゾール(III)のアルキル化において、H.Goldによって達成された。しかしながら、達成された変換率は極めて不充分であり、収率は低く、反応時間は極めて長い。
WO 2006/114706、WO 2006/123242及びUS 20050154024にも、同様に、ブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)による1,2,3−トリアゾール(III)のアルキル化について記載されている。しかしながら、そこで選択されたエタノールの中で炭酸カリウムを使用する手順において、5:6(N−1−異性体:N−2−異性体)という極めて低い選択性しか認められていない。溶媒としてのアセトン中で塩基として炭酸ナトリウムを使用する同様の反応が、M.Kume(J. Antibiot. 46 (1993) 177)によって記載されている。30℃で5日間の反応時間及びクロマトグラフィーによる精製の後で、式(V−Et)で表される化合物が65%、の式(VI−Et)で表される化合物が26%得られた。これは、2.5:1の異性体比に等しい。
別法として、1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル−酢酸エチル(V−Et)は、アセチレン(XIII)と2−アジド酢酸エチル(XIV−Et)の[3+2]−付加環化によって調製することも可能であり、この場合、式(V−Et)で表される所望の位置異性体のみが形成される。しかしながら、この反応の収率は、L.Fisera及びD.Pavlovic(Collection of Czech. Chem. Commun. 49 (1984) 1990)によって、11%にすぎないと記載されている。74%の収率が、B.Rickborn(Organic Reactions 52 (1998))によって報告されている。アセチレン(XIII)及び、特に、2−アジド酢酸エチル(XIV−Et)は、極めてエネルギーの高い化合物である。有機アジドは、ほんの少量のエネルギーを供給することによって、例えば、衝撃の結果として、又は、圧力若しくは温度の上昇の結果として、分解して窒素を発生する。そのような場合、それらは爆発的に分解し得る。従って、アセチレン(XIII)と2−アジド酢酸エチル(XIV−Et)とを、大気圧超えで工業規模で反応させるのには特に高いレベルの安全要求事項を満たさなければならず、そして、適切なオートクレーブが必要である。これらの安全要求事項は、ごく少数の工業プラントによってのみ充足される。
スキーム2
Figure 0006149104
段階(b)
WO 2008/067871に記載されているように、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)とモルホリン(IX)と10モル当量のヒドラジン水和物(XII水和物)とからの4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)の調製では、いずれの場合にも16時間の反応時間の後で、2つの段階を通じて58%の収率が達成される。この低い収率と長い反応時間は、工業的な実施に関して、満足のいくものではない。10モル当量という大過剰量のヒドラジン水和物(XII水和物)(これは、毒性を有しており、また、実験動物において癌を引き起こすことが分かっている)を使用することは、工業的な実施には適していない。それは、面倒な廃水処理を必要とし、また、生成物が100ppm超の含有量のヒドラジンで汚染されるからである。WO 2004/046120においては、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)へと至る同様の合成経路が選択されているが、その調製の詳細については記載されていない。WO 2003/101442においても同様の合成経路が用いられているが、第2の反応段階では120℃でマイクロ波加熱しながら3モル当量のヒドラジン水和物(XII水和物)を反応させている。式(XI)で表される化合物は、分取クロマトグラフィーで精製される。マイクロ波加熱は、現時点では、工業規模での実施は不可能であり、また、欠くことのできないクロマトグラフィー精製は、工業規模ではさらなる高コストを招くであろう。
スキーム3
Figure 0006149104
EP 121341には、式(XV)で表される化合物を還流条件下、16時間、水中で2モル当量のモルホリン(IX)と反応させ、次いで、式(XI)で表される化合物をクロロホルムで抽出し、その抽出物を蒸発させた後で単離することによる、式(XI)で表される化合物の調製について記載されている。クロロホルムを用いた抽出、及び、さらに、抽出物を蒸発させることによる生成物の単離は、クロロホルムが発癌性を有する疑いがあるので、工業的な実施に関しては極めて限定的な適合性しか有さない。
Postovskii、Smirnova及びKirov(Polytech. Inst., Sverdlovsk, Doklady Akademii Nauk SSSR(1966), 166(5), 1136−9)も、同様に、式(XV)で表される中間体を介した式(XI)で表される化合物の2段階調製について記載している。しかしながら2段階を通じて達成される50%未満の収率は、満足できるものではない。
式(XV)で表される化合物に対する安全性研究によって、この化合物が極めて高エネルギーであり、粉状固体として爆燃する可能性があることが示された。爆燃する可能性は、特に工業規模において、この物質を取り扱うことに関する安全性リスクを表しており、そして、この物質が可動性内部構造物を有している容器(例えば、機械式撹拌機を有している乾燥機)の中で乾燥形態で取り扱われる場合、摩擦に関していえば、例えば、該撹拌機が内壁と接触するときに発火に充分な温度が生じるので、付加的な技術的安全性予防措置を必要とする。しかしながら、そのような装置は、工業規模での調製にとって好ましい。それは、それらが、比較的大量の乾燥製品であっても、従業員が当該製品と接触することなく包装するところまで、密閉された状態で取り扱うのを可能とするからである。
WO 2003/101442には、式(VIII)で表される化合物とカルバジド酸tert−ブチル(XVI)をマイクロ波加熱しながら120℃で反応させて式(XVII)で表される中間体を形成させることを介した、式(XI)で表される化合物の調製について記載されている。式(XVII)で表される化合物をモルホリン(IX)と反応させて式(XVIII)で表されるさらなる中間体を形成させ、次いで、その中間体から、保護基を除去し及び分取クロマトグラフィーに付すことによって、式(XI)で表される化合物が総収率50%で得られる。前と同じように、マイクロ波加熱及び欠くことのできないクロマトグラフィー精製は、いずれも、この調製方法を工業的に実施する上で妨げとなる。
段階(c)
式(VII−Et)で表される化合物と式(XI)で表される化合物から式(I)で表される化合物を調製することに関して、WO 2008/067871に記載されているような、トリフルオロ酢酸の存在下、沸騰している酢酸エチルの中での16時間の反応時間後における61%という収率は、工業的な調製方法としては不充分である。さらに、酢酸エチルから単離された生成物は、トリフルオロ酢酸の塩を含んでおり、従って、医薬活性化合物に求められる純度に関する要件を満たさない。
スキーム4
Figure 0006149104
式(II)で表される化合物の合成に関しては、これまで記載されていない。式(II)で表される化合物は式(I)で表される化合物のナトリウム塩であるので、式(II)で表される化合物は、式(I)で表される化合物を塩基性ナトリウム塩(例えば、水酸化ナトリウム)と反応させることによって、調製することが可能である。
スキーム5
Figure 0006149104
国際特許出願公開第2008/067871号 独国特許出願公開第102008020113号 国際特許出願公開第2006/114706号 国際特許出願公開第2006/123242号 米国特許出願公開第20050154024号 国際特許出願公開第2004/046120号 国際特許出願公開第2003/101442号 欧州特許出願公開第121341号
Liebigs Annalen der Chemie (1965) 205 ff J. Antibiot. 46 (1993) 177 Collection of Czech. Chem. Commun. 49 (1984) 1990 Organic Reactions 52 (1998) Polytech. Inst., Sverdlovsk, Doklady Akademii Nauk SSSR(1966), 166(5), 1136−9
このことは、本発明の目的、即ち、式(I)で表される化合物、及び、式(II)で表される化合物の調製方法を提供すること、特に、比較的大量の生成物を良好な収率及び高い純度で製造するのに適した調製方法を提供することへと至る。
段階(a)
驚くべきことに、塩基としてエチルジイソプロピルアミンを使用して、ブロモ酢酸アルキル(IV−R−Br;R=メチル(Me)、エチル(Et))で1,2,3−トリアゾール(III)をアルキル化することによって、大過剰量のアルキル化剤を必要とすることなく又は低い反応転化率に終わることなく、2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル酢酸アルキル(VI−R;R=メチル(Me)、エチル(Et))に基づいて、所望の1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸アルキル(V−R;R=メチル(Me)、エチル(Et))に対して有利な6:1以上の選択性がもたらされるということが分かった。この選択性の程度は、1,2,3−トリアゾール(III)のアルキル化に関してこれまでに記載された値よりも著しく高い。特に、該アルキル化の選択性が大きくなることによって、式(I)で表される化合物又は式(II)で表される化合物の調製において、1,2,3−トリアゾール(III)に基づいた総収率を高くすることが可能となる。該反応は、一般に、不活性溶媒の中で実施する。
スキーム6
Figure 0006149104
該反応は、好ましくは、ブロモ酢酸メチル(IV−Me−Br)又はブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)を用いて実施し、極めて特に好ましくは、ブロモ酢酸メチル(IV−Me−Br)を用いて実施する。該反応は、好ましくは、溶媒としての短鎖アルコール(C−1〜C−4)のアルキルアセテートの中で実施し、極めて特に好ましくは、溶媒としての酢酸エチルの中で実施する。1,2,3−トリアゾール(III)に基づいて、特に好ましくは、0.9〜1.8モル当量の、極めて特に好ましくは、1.1〜1.3モル当量の、ブロモ酢酸アルキル(IV−R−Br)を使用する。該反応は、好ましくは、20〜80℃で、特に好ましくは、30〜50℃で、極めて特に好ましくは、35〜45℃で、実施する。特に好ましくは、1.2〜3モル当量の、極めて特に好ましくは、1.8〜2.2モル当量の、エチルジイソプロピルアミンを使用する。該ブロモ酢酸アルキル(IV−R−Br)は、溶媒中の1,2,3−トリアゾール(III)とエチルジイソプロピルアミンの混合物を撹拌しながら、それに、好ましくは、0.5〜16時間かけて導入する;この導入は、極めて特に好ましくは、30〜40℃の温度で実施する。該ブロモ酢酸アルキル(IV−R−Br)を導入した後、該反応混合物は、好ましくは、30〜50℃でさらに2〜24時間撹拌する;該反応混合物は、極めて特に好ましくは、35〜45℃でさらに4〜10時間撹拌する。
該調製方法の変形態様においては、塩基としての1.0〜2.0モル当量の炭酸水素ナトリウムの存在下で、好ましくは、0.05〜0.5モル当量の、極めて特に好ましくは、0.1〜0.3モル当量の、エチルジイソプロピルアミンを使用する。
該反応において形成された塩は、濾過することによって、又は、水に溶解させることによって、当該生成物から除去することができる。好ましくは、適切な濾過装置を通して該反応生成物を濾過することによって、当該塩を分離除去する。この濾過は、特に好ましくは、−5〜25℃の温度で実施する。
このようにして得られた生成物混合物の溶液は、蒸留によって濃縮することが可能であり、そして、例えば、結晶化によって精製することが可能である。別法として、好ましくは、式(V−R)で表される化合物と式(VI−R)で表される化合物の生成物混合物の溶液をそれ以上精製することなく当該反応において使用して、式(VII−R)で表される化合物を形成させる。極めて特に好ましくは、該溶媒の一部を蒸留によって除去した後、式(VII−R)で表される化合物に転化させる。
さらに、ブロモ酢酸アルキル(IV−R−Br;R=メチル(Me)、エチル(Et))を用いた1,2,3−トリアゾール(III)のアルキル化において、アセトニトリル中の1.5〜3当量の炭酸水素ナトリウムを使用した場合においてさえ6:1の高い選択性が達成されるということが分かった。該反応は、好ましくは、30〜90℃の温度範囲で、特に好ましくは、50〜70℃の温度範囲で、及び、16〜48時間の反応時間、特に好ましくは、20〜30時間の反応時間、実施する。
驚くべきことに、式(V−Me)で表される化合物と式(VI−Me)で表される化合物又は式(V−Et)で表される化合物と式(VI−Et)で表される化合物の調製から得られた粗製生成物の溶液(これらは、互いに、少なくとも6:1の比率で存在している)を、高温下、第1の不活性溶媒の中で、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)と反応させることによって、式(VII−Me)で表される化合物及び式(VII−Et)で表される化合物を単純なプロセスで比較的大量に及び高い生成物品質で得ることができるということが分かった。式(VII−Me)で表される化合物又は式(VII−Et)で表される化合物から得られた個々の生成物を、次に、該溶液を冷却することによって、又は、該溶媒を蒸発させて第2の溶媒を添加することによって、結晶化させる。その結晶化の前に、第3の溶媒を添加しても良く、その溶液を濾過し、溶媒を留去する。
スキーム7
Figure 0006149104
該反応は、好ましくは、式(V−Me)で表される化合物と式(VI−Me)で表される化合物の調製から得られた粗製生成物の溶液(これらは、互いに、少なくとも6:1の比率で存在している)をジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)と一緒に使用して実施する。
該反応は、好ましくは、第1の不活性溶媒の中で実施する。該反応は、特に好ましくは、酢酸アルキル又はアルキルアルコール(ここで、アルキルは、メチル、エチル、1−プロピル、1−ブチル、2−プロピル、2−ブチルである)の中で実施する。別法として、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)を溶媒及び反応体として使用することができる。
それぞれのアルキル化において使用する1,2,3−トリアゾール(III)の量に基づいて、0.9〜4.0モル当量のジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)を使用する。好ましくは、1.1〜3.0モル当量の、極めて特に好ましくは、1.2〜2.0モル当量の、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)を使用する。
該反応は、60〜120℃の温度範囲で実施する。それは、好ましくは、70〜90℃で実施する。該反応混合物は、好ましくは、その反応温度で、0.5〜8時間撹拌する。該反応混合物は、特に好ましくは、70〜90℃で1〜6時間撹拌する。該反応混合物は、極めて特に好ましくは、75〜90℃で2〜4時間撹拌する。
該反応において形成された低沸点物質(low boilers)は、好ましくは、留去する。
反応後、好ましくは、該反応混合物に第3の溶媒(例えば、アセトン、酢酸エチル又はテトラヒドロフラン)を添加し、そして、その溶液を、当該反応において形成された固形不純物を除去するために、濾過する。その濾過は、特に好ましくは、50〜80℃の温度で実施する。
式(VII−Me)で表される化合物及び式(VII−Et)で表される化合物は、好ましくは、該溶液を−5〜25℃の温度まで冷却することによって、先に濾過した反応混合物から結晶化させ、次いで、濾過することによってその結晶を単離する。好ましくは、第2の溶媒(例えば、イソプロパノール、酢酸エチル、アセトン若しくはメチルtert−ブチルエーテル又はこれら溶媒の適切な混合物)から結晶化させる。特に好ましくは、イソプロパノールから結晶化させる。該反応において使用された溶媒以外の溶媒の中で結晶化を実施する場合、溶媒の交換は、好ましくは、蒸留によって実施する。
このようにして調製された化合物の品質は、式(I)で表される化合物又は式(II)で表される化合物の調製においてクロマトグラフィー精製プロセスを行うことなく使用することが可能であるほど充分に高い。特に、該品質は、式(XX−Me)で表される化合物又は式(XX−Et)で表される化合物の異性体不純物の含有量が低いことによって特徴付けられる。複合的な精製段階を含んでいない単純な調製方法を用いて式(XX−Me)で表される化合物又は式(XX−Et)で表される化合物のそれぞれの異性体不純物の極めて低い含有量を達成することは、式(I)で表される化合物又は式(II)で表される化合物が技術的に複雑な精製操作を必要とすることなく比較的大量の製造においてさえ医薬活性化合物に求められる品質を確実に達成することを可能とするためには、本質的な要件である。
段階(b)
さらに、驚くべきことに、第1段階において、最初に、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)を、溶媒中で、場合により補助塩基の存在下で、ヒドラジン水和物(XII水和物)と反応させ、第2段階において、形成された式(XV)で表される化合物を単離することなく、モルホリン(IX)及びさらなる補助塩基を添加した後で、得られた反応混合物を加熱し、次いで、式(XI)で表される化合物を結晶化によって単離した場合、比較的大量の式(XI)で表される化合物を、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)、モルホリン(IX)及びわずかに2モル当量以下のヒドラジン水和物(XII水和物)(4,6−ジクロロピリミジン(VIII)基準)から、良好な品質で且つ付加的な精製段階(例えば、クロマトグラフィー)に付すことなく、単純な調製方法で調製することが可能であるということが分かった。このようにして、爆燃する可能性を有する乾燥形態の式(XV)で表される化合物及び大過剰量のヒドラジン水和物(XII水和物)(これは、毒性を有しており、また、実験動物において癌を引き起こすことが分かっている)を取り扱うことを回避することができる。
スキーム8
Figure 0006149104
該反応は、好ましくは、水又はアルキルアルコール(ここで、アルキルは、メチル、エチル、1−プロピル、1−ブチル、2−プロピル、2−ブチルであるあ)又はこれら溶媒の混合物の中で実施する。該反応は、特に好ましくは、水の中で実施する。極めて特に好ましくは、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)の1kg当たり、2.4〜3.8kgの水を使用する。
1当量の4,6−ジクロロピリミジン(VIII)に基づいて、この調製方法の第1段階において、好ましくは、0.9〜2.0モル当量のヒドラジン水和物(XII水和物)を使用する。特に好ましくは、1.0〜1.5モル当量のヒドラジン水和物(XII水和物)及び補助塩基としての1.0〜1.5モル当量のトリエチルアミン又はエチルジイソプロピルアミンを使用する;極めて特に好ましくは、1当量の4,6−ジクロロピリミジン(VIII)に基づいて、1.1〜1.3モル当量のヒドラジン水和物(XII水和物)及び補助塩基としての1.1〜1.3モル当量のトリエチルアミンを使用する。
使用される溶媒と補助塩基の中に入れられている4,6−ジクロロピリミジン(VIII)へのヒドラジン水和物(XII水和物)の導入は、好ましくは、0〜25℃で、特に好ましくは、10〜20℃で、実施する。この調製方法の変形態様においては、溶媒とヒドラジン水和物(XII水和物)の中に入れられている4,6−ジクロロピリミジン(VIII)へのトリエチルアミン又はエチルジイソプロピルアミンの導入は、0〜25℃で実施し、そして、トリエチルアミンの導入は、特に好ましくは、10〜20℃で実施する。
第1段階でこのようにして生成された反応混合物は、好ましくは、10〜30℃の温度で、特に好ましくは、20〜25℃の温度で、撹拌する。第1段階における反応時間は、好ましくは、2〜24時間であり、その際、該反応混合物は、特に好ましくは、20〜25℃で8〜16時間撹拌する。
このようにして生成された4−クロロ−6−ヒドラジノピリミジン(XV)は、好ましくは、単離しない。このようにして得られた4−クロロ−6−ヒドラジノピリミジン(XV)の溶液又は懸濁液は、好ましくは、モルホリン(IX)を添加することによって、直接、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に変換する。
第2段階において、好ましくは、使用する4,6−ジクロロピリミジン(VIII)に基づいて0.9〜1.5モル当量もモルホリン(IX)を、第1段階から得られた反応混合物に添加する。特に好ましくは、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)に基づいて1.0〜1.3モル当量のモルホリン(IX)を、該反応混合物に添加する。
第2段階におけるモルホリン(IX)との当該反応において、好ましくは、付加的な無機補助塩基(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)を使用する。特に好ましくは、1.0〜2.0モル当量の炭酸水素ナトリウムを使用し、極めて特に好ましくは、1.1〜1.3モル当量の炭酸水素ナトリウムを使用する。
4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)を形成させるために、第2段階のモルホリン(IX)含有反応混合物は、好ましくは、70〜110℃の温度で、特に好ましくは、75〜95℃で、撹拌する。その反応時間は、好ましくは、4〜24時間である。該反応混合物は、特に好ましくは、75〜95℃で6〜10時間撹拌する。
4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)は、好ましくは、反応終了後、結晶化又は濾過によって単離する。該濾過は、特に好ましくは、5〜25℃の温度で実施する。得られた式(XI)で表される化合物は、好ましくは、水で洗浄する。
段階(c)
さらにまた、驚くべきことに、式(I)で表される化合物を、工業的に実施することが可能な単純な調製方法によって、比較的大量に、優れた収率及び極めて優れた品質で調製することが可能であるということが分かった。
スキーム9
Figure 0006149104
この目的のために、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)と式(VII−Me)で表される化合物及び(VII−Et)で表される化合物のうちの1種類を、好ましくは、不活性溶媒の中で、酸の存在下で反応させる。特に好ましくは、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)と(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)を、不活性溶媒の中で、酸の存在下で反応させる。
溶媒としては、好ましくは、ギ酸、酢酸若しくはプロピオン酸のアルキルエステル、アルキルアルコール又はシアン化アルキル(ここで、アルキルは、メチル、エチル、1−プロピル、1−ブチル、2−プロピル、2−ブチルである)、又は、これら溶媒の適切な混合物を使用する。特に好ましくは、溶媒として、酢酸エチル、酢酸n−ブチル又はn−ブチロニトリルを使用する。
酸としては、好ましくは、トリフルオロ酢酸を使用する。特に好ましくは、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に基づいて、0.2〜1.0モル当量のトリフルオロ酢酸を使用する。極めて特に好ましくは、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に基づいて、0.4〜0.6モル当量のトリフルオロ酢酸を使用する。
式(VII−Me)で表される化合物及び式(VII−Et)で表される化合物は、好ましくは、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に基づいて、0.9〜1.5モル当量の量で使用する。式(VII−Me)で表される化合物及び式(VII−Et)で表される化合物は、特に好ましくは、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に基づいて、1.0〜1.2モル当量の量で使用する。
該反応は、好ましくは、70〜140℃の温度範囲で実施する。該反応は、特に好ましくは、75〜120℃の温度範囲で実施する。
酢酸エチルの中での反応時間は、好ましくは、75〜90℃で20〜30時間であり、酢酸n−ブチル又はn−ブチロニトリルの中での反応時間は、好ましくは、110〜120℃で5〜10時間である。
式(I)で表される粗製生成物を単離するために、該反応混合物を、好ましくは、0〜25℃まで冷却し、濾過する。この濾過は、特に好ましくは、0〜10℃で実施する。
得られた式(I)で表される粗製生成物は、好ましくは、水及び酸と混合させて精製を実施し、得られた混合物を再度濾過する。水及び酸を使用する該精製は、特に好ましくは、4〜5.5のpHで実施する。水及び酢酸を使用する該精製は、極めて特に好ましくは、4〜5.5のpHで実施する。
濾過によって単離された式(I)で表される生成物は、好ましくは、減圧下で乾燥させる。
式(I)で表される化合物を調製するための調製方法の変形態様においては、溶媒中の式(VII−Me)で表される化合物又は式(VII−Et)で表される化合物と4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)及びさらにトリフルオロ酢酸で構成される該反応混合物は、60〜120℃(好ましくは、70〜90℃)の温度範囲における最初の反応時間が経過した後、塩基と混合させる。当該調製方法のこの変形態様においては、好ましくは、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に基づいて、1.0〜1.5モル当量のトリフルオロ酢酸を使用する。当該塩基を添加する前の第1の反応時間は、好ましくは、2〜5時間である。溶媒として、好ましくは、酢酸エチルを使用する。
当該調製方法のこの変形態様においては、塩基として、好ましくは、第3級アミンを使用する。極めて特に好ましくは、塩基として、トリエチルアミンを使用する。
当該調製方法のこの変形態様においては、好ましくは、使用する4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に基づいて、1.5〜3モル当量の塩基を使用する。特に好ましくは、使用する4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)に基づいて、1.8〜2.7モル当量の塩基を使用する。
当該調製方法のこの変形態様においては、塩基が添加された後の反応混合物は、好ましくは、20〜90℃の温度に維持し、特に好ましくは、50〜80℃の温度に維持する。
当該調製方法のこの変形態様においては、塩基が添加された後の反応時間は、好ましくは、1〜12時間であり、極めて特に好ましくは、2〜5時間である。
当該調製方法のこの変形態様においては、該反応混合物は、式(I)で表される粗製生成物を単離するために、好ましくは、−10〜25℃まで冷却し、濾過する。この濾過は、特に好ましくは、0〜10℃で実施する。
式(I)で表される化合物の得られた粗製生成物は、好ましくは、水及び酸と混合させて精製し、得られた混合物を再度濾過する。水及び酸を使用する該精製は、特に好ましくは、4〜5.5のpHで実施する。水及び酢酸を使用する該精製は、極めて特に好ましくは、4〜5.5のpHで実施する。
濾過によって単離された式(I)で表される生成物は、好ましくは、減圧下で乾燥させる。
驚くべきことに、式(II)で表される化合物を、式(I)で表される化合物から、単純な調製方法で、水酸化ナトリウム若しくは水酸化ナトリウム水溶液又はナトリウムメトキシド若しくはナトリウムエトキシド又はナトリウム塩との反応によって、比較的大量に、極めて優れた収率及び極めて優れた品質で調製することが可能であるということが分かった。
スキーム10
Figure 0006149104
式(I)で表される化合物を、好ましくは、最初に、第1段階において、有機塩基を添加することによって適切な溶媒に溶解させ、そして、濾過して、存在している不溶性成分を分離除去する。第2段階において、式(I)で表される化合物の場合により濾過された溶液を、水酸化ナトリウム若しくは水酸化ナトリウム水溶液又はナトリウムメトキシド若しくはナトリウムエトキシド又はナトリウム塩と反応させる。
適切な溶媒は、低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール、1−ペンタノール)、又は、テトラヒドロフラン、又は、アセトニトリル、又は、アセトン、又は、トルエン、又は、1,4−ジオキサン、又は、上記溶媒の混合物、又は、上記溶媒と水の混合物である。好ましいのは、メタノール、エタノール、2−プロパノール、テトラヒドロフラン、又は、上記溶媒と水の混合物である。特に好ましいのは、メタノール又はエタノールと水の1:1〜50:1(v/v)の範囲内の比率にある混合物であり、極めて特に好ましいのは、メタノールと水の7:3〜30:1(v/v)の範囲内の比率にある混合物である。
第1段階において適している有機塩基は、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンなどの第3級アミンである。トリエチルアミンが好ましい。該有機塩基は、式(I)で表される化合物に基づいて、0.9〜4モル当量の比率で使用する。該有機塩基は、好ましくは、式(I)で表される化合物に基づいて、0.7〜1.5モル当量の比率で使用する。該有機塩基は、極めて特に好ましくは、式(I)で表される化合物に基づいて、0.9〜1.2モル当量の比率で使用する。
式(I)で表される化合物の上記溶解及び上記濾過は、特に好ましくは、40〜120℃の温度で実施し、式(I)で表される化合物の上記溶解及び上記濾過は、極めて特に好ましくは、40〜80℃の温度で実施する。
第2段階における水酸化ナトリウム若しくは水酸化ナトリウム水溶液又はナトリウムメトキシド若しくはナトリウムエトキシド又はナトリウム塩との該反応は、大気圧下で、好ましくは、20〜120℃の温度範囲で実施し、特に好ましくは、40〜70℃の温度範囲で実施する。式(II)で表される化合物は、得られた該懸濁液から、大気圧下で、−20〜80℃の範囲内の温度(好ましくは、0〜20℃の温度)で濾過することによって単離し、次いで、乾燥させる。
水酸化ナトリウム及び水酸化ナトリウム水溶液並びにナトリウムメトキシド及びナトリウムエトキシド並びにナトリウム塩は、式(I)で表される化合物に基づいて、0.8〜2モル当量のモル比で使用する。水酸化ナトリウム及び水酸化ナトリウム水溶液並びにナトリウム塩は、好ましくは、式(I)で表される化合物に基づいて、1.0〜1.4モル当量のモル比で使用する。
適切なナトリウム塩は、例えば、有機酸の塩(例えば、カルボン酸ナトリウム、例えば、酢酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウム)又は無機酸の塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム又は塩化ナトリウム)である。特に好ましくは、水酸化ナトリウム水溶液又はナトリウムメトキシド若しくはナトリウムエトキシドを使用する。極めて特に好ましくは、水酸化ナトリウム水溶液を使用する。
本発明は、さらに、1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オール(I−エノール形態)又は2−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(I−ケト形態)を調製する方法も提供し、ここで、該方法は、
(a)第1段階において、1,2,3−トリアゾール(III)を、溶媒の中で、塩基としてのエチルジイソプロピルアミンの存在下で、20〜80℃の温度範囲で、ブロモ酢酸メチル(IV−Me−Br)又はブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)と反応させて、式(V−Me)で表される化合物及び式(VI−Me)で表される化合物又は式(V−Et)で表される化合物及び式(VI−Et)で表される化合物を形成させること;
(b)第2段階において、式(V−Me)で表される化合物及び式(VI−Me)で表される化合物又は式(V−Et)で表される化合物及び式(VI−Et)で表される化合物(これらは、互いに、少なくとも6:1の比率で存在している)を、不活性溶媒の中で、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)と反応させ、次いで、該溶液を冷却することによって、又は、溶媒を留去して第2の溶媒を添加することによって、結晶化させて、(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)又は(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を形成させること;
及び、
(c)第3段階において、(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)又は(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を、不活性溶媒の中で、トリフルオロ酢酸の存在下で、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)と反応させ、次いで、式(I)で表される化合物を単離すること;
を特徴とする、
本発明は、さらに、(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)又は(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を調製する方法も提供し、ここで、該方法は、式(V−Me)で表される化合物及び式(VI−Me)で表される化合物又は式(V−Et)で表される化合物及び式(VI−Et)で表される化合物(これらは、互いに、少なくとも6:1の比率で存在している)を、不活性溶媒中で、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)と反応させ、次いで、該溶液を冷却することにより、又は、溶媒を留去して第2の溶媒を添加することにより、結晶化させることを特徴とし、その際、式(V−Me)で表される化合物及び式(VI−Me)で表される化合物又は式(V−Et)で表される化合物及び式(VI−Et)で表される化合物は、1,2,3−トリアゾール(III)を、溶媒の中で、塩基としてのエチルジイソプロピルアミンの存在下で、20〜80℃の温度範囲で、ブロモ酢酸メチル(IV−Me−Br)又はブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)と反応させることによって調製する。
本発明は、さらに、式:
Figure 0006149104
で表される(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルも提供する。
本発明の調製方法の個々の段階は、大気圧下、過圧下又は減圧下(例えば、0.5〜5bar)で、実施することができる。特に別途示されていない限り、当該操作は、一般に、大気圧下で実施する。
本発明について、以下において、例示的な好ましい実施例によって例証するが、本発明は、それら実施例に限定されるものではない。特に別途示されていない限り、全ての量は、重量%である。
実施例
略語及び頭字語
Figure 0006149104
式(I)で表される化合物及び式(II)で表される化合物に関するHPLC法
逆相法:検出:紫外線範囲
装置:サーモスタットを備えたカラムオーブン、UV検出器及びデータ評価システムを有する高性能液体クロマトグラフ;
ステンレス鋼製金属カラム:長さ:15cm;内径:3.0mm;パッキング:例えば、「Poroshell 120 EC−C18,2.7μm」、又は、類似物;
試薬:トリフルオロ酢酸(HPLC用);セトニトリル(HPLC用); 4−ヒドロキシ安息香酸エチル、99%;
試験溶液:約25mgのサンプルを正確に秤量し、水/アセトニトリル(1:1 v/v)に溶解させて100.0mLとしたもの;
較正溶液:約25mgの対照標準を正確に秤量し、水/アセトニトリル(1:1 v/v)に溶解させて100.0mLとしたもの;
比較溶液:較正溶液に類似しているが、さらに、規格限界に相当する少量の有機不純物も含んでいる比較溶液を調製する;
HPLC条件:示されている条件はガイドラインであり、最適な分離を達成するために、クロマトグラフの技術的な可能性及び個々のカラムの特性に適合させなければならないこともあり得る;
溶離液:A.0.2%強度のトリフルオロ酢酸(2.0mLのトリフルオロ酢酸を水に溶解させて1000mLとしたもの);B.アセトニトリル中の0.2%強度のトリフルオロ酢酸(2.0mLのトリフルオロ酢酸をアセトニトリルに溶解させて1000mLとしたもの);流速:0.5mL/分;
カラムオーブンの温度:35℃;検出:測定波長280nm、バンド幅:6nm;注入量:3.0μL;平衡時間:10分(スタート条件下);クロマトグラムの実行時間:30分;
Figure 0006149104
式(V)で表される化合物、式(VI)で表される化合物、式(VII)で表される化合物及び式(XX)で表される化合物に関するGC法
装置/検出:電子式圧力制御、オートサンプラー、FID及びデータ評価システムを有するガスクロマトグラフ;
インジェクター温度:250℃;
ライナー:フォーカスライナー、4mm ID、78.5×6.3mm OD、SGE製、部品番号:092219;
カラム流量:2mL/分(定流量モード);
分割比/分流:20/40mL/分;
カラム:HP5 MS UI(石英ガラス、5%フェニルメチルシロキサン);長さ:30m、内径:0.32mm、フィルムの厚さ:1.0μm;
キャリヤーガス:ヘリウム;
温度プログラム:初期温度:40℃;初期時間:0分;速度10℃/分、最終100℃、ホールド時間5分;速度10℃/分、最終300℃、ホールド時間4分;
トータル(総実行時間):35分;
検出温度:310℃;
燃焼ガス:酸化剤流量(合成空気):450mL/分;燃料流量(水素):40mL/分;メイクアップ(窒素):30mL/分;
データ転送速度:10Hz;
サンプル溶媒:水+アセトニトリル(2+8 V/V);
試験溶液/較正溶液:約5mg/mLの当該物質を超音波浴の中で溶媒で溶解させて、印のところまでとしたもの;
比較溶液:較正溶液に類似しているが、さらに、少量の有機不純物も含んでいる比較溶液を調製する;
注入量:1.0μL。
式(XI)で表される化合物及び式(XV)で表される化合物に関するGC法
装置/検出:電子式圧力制御、オートサンプラー、FID及びデータ評価システムを有するガスクロマトグラフ;
インジェクター温度:250℃;
ライナー:フォーカスライナー、4mm ID、78.5×6.3mm OD、SGE製、部品番号:092219;
カラム流量:2mL/分(定流量モード);
分割比/分流:20/40mL/分;
カラム:HP5 MS UI(石英ガラス、5%フェニルメチルシロキサン);長さ:30m、内径:0.32mm、フィルムの厚さ:1.0μm;
キャリヤーガス:ヘリウム;
温度プログラム:初期温度:40℃;初期時間:0分;速度10℃/分、最終100℃、ホールド時間5分;速度10℃/分、最終300℃、ホールド時間4分;
トータル(総実行時間):35分;
検出温度:310℃;
燃焼ガス:酸化剤流量(合成空気):450mL/分;燃料流量(水素):40mL/分;メイクアップ(窒素):30mL/分;
データ転送速度:10Hz;
サンプル溶媒:水+アセトニトリル(1+1 V/V);
試験溶液/較正溶液:約5mg/mLの当該物質を超音波浴の中で溶媒で溶解させて、印のところまでとしたもの;
比較溶液:比較溶液を個別に調製し、そして、個別に注入する;
注入量:1.0μL。
アニオン性不純物を定量する為のイオンクロマトグラフィー
装置:Sympatec Helos;分散媒:ドライ;圧力:58psi(4bar);
酢酸アニオン、臭化物、トリフルオロ酢酸アニオン;AM−AAL 61に従うイオンクロマトグラフィー;
装置:サプレッサーシステム、伝導度検出器及びクロマトグラフィーデータシステムを有するイオンクロマトグラフ;
プレカラム:A SUPP 4/5 ガード;
カラム:分離相:A SUPP 5;長さ:約250mm;内径:約4.0mm;
試薬:メタノール(HPLC用);炭酸ナトリウム、AR、炭酸水素ナトリウム、AR、Milli−Q水、硫酸、Suprapur;
試験溶液:濃度:0.1%;(例えば、50mg/50mL 標準的なフラスコ);サンプルを20%の総体積のメタノールに溶解させ、超音波浴の中で3分間処理し、そして、水でしるしのところまでとする。次いで、その溶液をイオンを含んでいない酢酸セルロースフィルターで濾過する(孔径0.45μm);
較正溶液:絶対濃度:0.5mg/L〜10mg/L;
IC条件:示されている条件はガイドラインであり、最適な分離を達成するために、クロマトグラフの技術的な可能性及び個々のカラムの特性に適合させなければならないこともあり得る;
溶離液:3.2mmolの炭酸ナトリウム、2.4mmol炭酸水素ナトリウム/1リットルの水;
流量:0.7mL/分;
検出器:伝導性検出器;
レンジ:10mS/cm;
フルスケール:50μS/cm;
サプレッサー:水/50mmolの硫酸;
注入量:20μL(固定ループ);
クロマトグラムの実行時間:30分;
手順:示されている条件下にあるクロマトグラフ試験溶液及較正溶液。試験溶液のクロマトグラムにおいて定量及び検出されるピークは、保持時間に関して、較正溶液のクロマトグラムにおけるピークと一致しなければならない;
Figure 0006149104
評価:ピーク面積の電子積分(electronic integration);
計算:二次回帰を用いた外部標準法(ESTD)。
実施例
4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)の合成
実施例1
35.0kg(234.9mol)の4,6−ジクロロピリミジンを、撹拌下にある容器の中の20℃の82kgの水に懸濁させ、28.5kg(281.6mol)のトリエチルアミンと混合させ、さらに、5kgの水と混合させ、次いで、12℃まで冷却した。次いで、14.0g(279.4mol)のヒドラジン水和物を、12〜14℃で、約1時間かけて導入した。さらに5kgの水を添加し、その混合物を12℃でさらに3時間撹拌し、次いで、20℃まで昇温させた。20℃で16時間経過した後、23.8kg(283.3mol)の炭酸水素ナトリウムを添加し、次いで、23.6kg(270.9mol)のモルホリン及び5kgの水を添加した。その混合物を90℃のジャケット温度で加熱し、9時間撹拌した。得られた溶液を70℃まで冷却し、0.14kgの4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリンを接種し、次いで、5時間かけて3℃まで冷却した。得られた懸濁液を3℃で3時間撹拌し、5℃まで冷却し、ピーラー遠心分離機内の多くの部分の中に濾過して入れた。生成物のケーキを、いずれの場合にも、冷水で洗浄し、混合・乾燥機の中で、減圧下、40℃で約8時間乾燥させた。収量:32.9kg(理論値の71.7%)の式(XI)で表される化合物、98.5重量%、0.5面積%の総不純物、26ppmのヒドラジン。
MS(ESIpos):m/e=196.0[M+H]
H NMR(500,13MHz,d−DMSO):7.95ppm(bs,1H),7.68(bs,1H),5.92(bs,1H),4.14(bs,2H),3.64(t,4H),3.43(t,4H)。
実施例2
50.65g(0.34mol)の4,6−ジクロロピリミジンを140mLの水に懸濁させ、12℃まで冷却した。12−15℃で、20.4g(0.41mol)のヒドラジン水和物を添加し、次いで、41.3g(0.41mol)のトリエチルアミンを添加した。その混合物を12℃でさらに2時間撹拌し、3時間かけて20℃まで昇温させた。20℃で16時間経過した後、34.3g(0.41mol)の炭酸水素ナトリウムを添加し、次いで、34.1g(0.39mol)のモルホリンを添加した。その混合物を80℃まで加熱し、80℃で7時間撹拌及び82℃で2時間撹拌して、低沸点物質を留去した。得られた溶液を3時間かけて20℃まで冷却した。その溶液に、内部温度約70〜76℃で、生成物の結晶を接種した。得られた懸濁液を20℃で約12時間撹拌し、次いで、濾過した。その生成物のケーキを、いずれの場合も25mLの水で、2回洗浄し、減圧下、40℃で少なくとも16時間乾燥させた。収量:43.5g(理論値の65.5%)の式(XI)で表される化合物、97.8重量%。
実施例3
50.65g(0.34mol)の4,6−ジクロロピリミジンを150mLの水に懸濁させ、12℃まで冷却した。12〜15℃で、41.3g(0.41mol)のトリエチルアミンを添加し、次いで、20.4g(0.41mol)のヒドラジン水和物を添加した。その混合物を12℃でさらに2時間撹拌し、3時間かけて20℃まで昇温させた。20℃で約20時間経過した後、34.3g(0.41mol)の炭酸水素ナトリウムを添加し、次いで、34.1g(0.39mol)のモルホリンを添加した。その混合物を約78℃まで加熱し、78℃で9時間撹拌した。得られた溶液を5時間かけて20℃まで冷却した。得られた懸濁液を20℃で約16時間撹拌し、次いで、濾過した。生成物のケーキを、いずれの場合にも15mLの水で、3回洗浄し、減圧下、40℃で乾燥させた。収量:51.7g(理論値の78%)の式(XI)で表される化合物、97重量%。
実施例4
50.65g(0.34mol)の4,6−ジクロロピリミジンを500mLのメタノールに溶解させ、0℃まで冷却した。0〜10℃で、41.3g(0.41mol)のトリエチルアミンを添加し、次いで、20.4g(0.41mol)のヒドラジン水和物を添加した。その混合物を0℃でさらに2時間撹拌し、20℃まで昇温させた。20℃で1時間経過した後、41.3g(0.41mol)のトリエチルアミンを添加し、次いで、34.1g(0.39mol)のモルホリンを添加した。その混合物を還流しながら約70時間撹拌した。得られた溶液を20℃まで冷却した。その溶液に、内部温度約30℃で、生成物の結晶を接種した。得られた懸濁液を20℃で約16時間撹拌し、次いで、濾過した。生成物のケーキを、いずれの場合にも20mLのメタノールで、2回洗浄し、減圧下、40℃で少なくとも16時間乾燥させた。収量:41g(含有量を考慮に入れない理論値の62%)の式(XI)で表される化合物、約80重量%。
実施例5
50.65g(0.34mol)の4,6−ジクロロピリミジンを、340mLのイソプロパノール及び160mLの水と一緒に反応容器の中に入れた。それに、41.3g(0.41mol)のトリエチルアミンを添加し、その混合物を10℃まで冷却した。次いで、10〜15℃で、20.4g(0.41mol)のヒドラジン水和物を添加した。その混合物を10〜15℃でさらに2時間撹拌し、次いで、20℃まで昇温させた。20℃で3時間経過した後、34.3g(0.41mol)の炭酸水素ナトリウムを添加し、次いで、41.5g(0.48mol)のモルホリンを添加した。その混合物を加熱して沸騰させて、約400mLの溶媒を留去した。次いで、その混合物を84℃でさらに約6時間撹拌した。得られた溶液を20℃まで冷却した。得られた懸濁液を20℃でさらに撹拌し、次いで、濾過した。生成物のケーキを、いずれの場合にも10mLの水で、3回洗浄し、減圧下、40℃で乾燥させた。収量:40.5g(理論値の61%)の式(XI)で表される化合物、99重量%。
1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(V−Me)及び2H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(VI−Me)の合成
実施例6
1.87kg(14.4mol)のエチルジイソプロピルアミンと500g(7.2mol)の1,2,3−トリアゾールを5Lの酢酸エチルに溶解させた溶液に、1.34kg(8.7mol)のブロモ酢酸メチルを、内部温度が43℃未満に維持されるように、2.5〜3時間かけて滴下して加えた。次いで、その反応混合物を、40〜44℃で2.5時間撹拌し、室温でさらに16時間撹拌し、次いで、10℃で15分間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、そのフィルターケーキを1.5Lの酢酸エチルで洗浄した。その濾液を合して減圧下(30mbar)に45℃で濃縮した。収量:1.24kgの橙−赤色の油状物(理論値の125%、未訂正)、異性体比 7.6:1(式(V−Me)で表される化合物:式(VI−Me)で表される化合物;ガスクロマトグラフィー);1,2,3−トリアゾールの完全な変換、依然としてエチルジイソプロピルアミン及びエチルジイソプロピルアンモニウム臭化水素酸塩を依然として含有。
MS(EI+):m/e=141.0[M]
H NMR(500,13MHz,d6−DMSO):8.13ppm(s,1H,(V−Me)),7.77ppm(s,1H,(V−Me)),5.43ppm(s,2H,(V−Me)),3.71ppm(s,3H,(V−Me))、及び、(VI−Me)に関するより小さな面積のシグナル:7.86ppm(s,2H,((VI−Me)),5.47ppm(s,2H,((VI−Me)),3.69ppm(s,3H,((VI−Me))。
実施例7
181.5g(1.4mol)のエチルジイソプロピルアミンと50g(0.7mol)の1,2,3−トリアゾールを500mLの酢酸エチルに溶解させた溶液に、130.2g(0.84mol)のブロモ酢酸メチルを、20〜30℃で30分間かけて滴下して加えた。次いで、その反応混合物を40℃で2時間撹拌した。異性体比 8.9:1(式(V−Me)で表される化合物:式(VI−Me)で表される化合物;ガスクロマトグラフィー);約2%の未反応1,2,3−トリアゾールを依然として含有。
実施例8
8.5g(101mmol)の炭酸水素ナトリウムを50mLのアセトンに懸濁させ、5g(72mmol)の1,2,3−トリアゾールと混合させた。9.7mL(101mmol)のブロモ酢酸メチルを約22℃でゆっくりと添加し、その混合物を、最初に、約22℃で約16時間撹拌し、次いで、40℃でさらに3日間撹拌した。その混合物を室温まで冷却し、濾過し、そのフィルターケーキをアセトンで洗浄した。その濾液を合して減圧下で蒸発させて、黄色の油状物を得た。収量:15.1g(理論値の148%、未訂正);異性体比 8.4:1(式(V−Me)で表される化合物:式(VI−Me)で表される化合物;ガスクロマトグラフィー)、約8%の未反応1,2,3−トリアゾール及びさらに無機塩を依然として含有。
実施例9
121.6g(1.45mol)の炭酸水素ナトリウムを500mLのアセトニトリルに懸濁させ、51.5g(0.724mol)の1,2,3−トリアゾールと混合させた。97.3mL(1.01mol)のブロモ酢酸メチルを約60℃で30分間かけて添加し、その混合物を、最初に、60℃で約20時間撹拌した。その混合物を室温まで冷却し、濾過し、そのフィルターケーキをアセトニトリルで洗浄した。その濾液を合して減圧下で蒸発させて、黄色の油状物を得た。収量:147.8g(理論値の145%、未訂正);異性体比 7.5:1(式(V−Me)で表される化合物:式(VI−Me)で表される化合物;ガスクロマトグラフィー)、約4%の未反応1,2,3−トリアゾール及びさらに無機塩を依然として含有。
(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)の合成
実施例10
撹拌下にある容器の中で、74.9kg(579.5mol)のエチルジイソプロピルアミンと20kg(289.6mol)の1,2,3−トリアゾールを184.3kgの酢酸エチルに溶解させた溶液に、53.6kg(4.3mol)のブロモ酢酸メチルを、内部温度が35〜37℃に維持されるように、35℃で約2時間かけて滴下して加えた。次いで、その反応混合物を40℃で8時間撹拌した。10℃まで冷却した後、得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを53.3kgの酢酸エチルで洗浄し、そして、その濾液を合して減圧下で60℃までで濃縮した(255kgの留出液)。蒸発残留物(最大289.6mol)を40℃で53.1kg(445.6mol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと混合させ、80〜86℃で2時間撹拌した。形成された低沸点物質はこの間に留去された(16kgの留出液)。次いで、その混合物を50℃まで冷却し、122kgのアセトンを添加した。その混合物を50℃に維持し、未溶解の成分を熱濾過した。フィルターケーキを19kgのアセトン(50℃)で1回洗浄した。その濾液を合して蒸留によって濃縮し(97kgの留出液)、47kgのイソプロパノールと混合させ、温度が約83℃に達するまで大気圧下で蒸留することによって再度濃縮し(60kgの留出液)、70℃まで冷却し、16kgのイソプロパノールと混合させた。その混合物に、0.15kgの(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルを接種し、7時間かけて0℃まで冷却した。0℃でさらに1時間経過した後、その混合物を濾過し、フィルターケーキを、16kgのtert−ブチルメチルエーテルと16kgのイソプロパノールの0℃まで冷却しておいた混合物で、2回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:43.0kg(1,2,3−トリアゾールに基づいた理論値の75.7%)の式(VII−Me)で表される化合物、98.2重量%、0.29面積%の異性体(GC)、0.2重量%の臭化物。
MS(ESIpos):m/e=197.0[M+H]
H NMR(500,13MHz,d−DMSO):8.10ppm(d,1H),7.78(d,1H),7.67(s,1H),3.55(s,3H),3.4−2.4(極めて広幅なs,3H),2.4−1.7(極めて広幅なs,3H)。
実施例11
95.5g(0.72mol)のエチルジイソプロピルアミンと25g(0.36mol)の1,2,3−トリアゾールを260mLの酢酸エチルに溶解させた溶液に、67.1g(0.43mol)のブロモ酢酸メチルを、内部温度が35℃に維持されるように、約2時間かけて滴下して加えた。次いで、その反応混合物を、40℃で6時間撹拌し、0℃でさらに16時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを60mLの酢酸エチルで洗浄し、その濾液を合して減圧下(230mbar)で40℃で濃縮した。その蒸発残留物(59.5g;理論値の117.1%、未訂正、最大0.36mol)を35℃で66g(1.08mol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと混合させ、83〜90℃で2時間撹拌した。形成された低沸点物質は、この間に留去された。次いで、その混合物を50℃まで冷却し、200mLのアセトンを添加し、未溶解の成分を熱濾過し、いずれの場合にも25mLのアセトンで、2回洗浄した。その濾液を合して蒸留によって濃縮し、75mLのイソプロパノールと混合させ、温度が約82℃に達するまで大気圧下で蒸留することによって再度濃縮し、25mLのイソプロパノールと混合させた。その混合物に70℃で接種し、室温までゆっくりと冷却した。0℃まで冷却した後、その混合物を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも30mLのtert−ブチルメチルエーテル/イソプロパノール(1:1 v/v)で、3回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:45.8g(理論値の64.4%、訂正済み)の式(VII−Me)で表される化合物、99.3重量%、0.30面積%の異性体(GC)、0.02重量%の臭化物。
実施例12
124.1g(0.94mol)のエチルジイソプロピルアミンと50g(0.72mol)の1,2,3−トリアゾールを520mLの酢酸エチルに溶解させた溶液に、134.2g(0.87mol)のブロモ酢酸メチルを、内部温度が35℃に維持されるように、約2時間かけて滴下して加えた。次いで、その反応混合物を、35℃で2時間撹拌し、40℃で4時間撹拌し、及び、22℃でさらに16時間撹拌した。10℃まで冷却した後、得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを60mLの酢酸エチルで洗浄した。その濾液を合して減圧下で45℃で濃縮した。その蒸発残留物(123.9g;理論値の121.9%、未訂正、最大0.72mol)を40℃で133g(1.08mol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと混合させ、76〜88℃で2時間撹拌した。形成された低沸点物質は、この間に留去された。次いで、その混合物を50℃まで冷却し、400mLのアセトンを添加し、未溶解の成分を熱濾過し、いずれの場合にも25mLのアセトンで、4回洗浄した。その濾液を合して蒸留によって濃縮し、150mLのイソプロパノールと混合させ、温度が約82℃に達するまで大気圧下で蒸留することによって再度濃縮し、50mLのイソプロパノールと混合させた。70℃で、その混合物に接種し、室温までゆっくりと冷却した。0℃まで冷却した後、その混合物を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも60mLのtert−ブチルメチルエーテル/イソプロパノール(1:1 v/v)で、3回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:88.8g(理論値の62.8%、訂正済み)の式(VII−Me)で表される化合物、99.9重量%、0.30面積%の異性体(GC)、0.1重量%の臭化物。
実施例13
1231mL(7.2mol)のエチルジイソプロピルアミンと250g(3.6mol)の1,2,3−トリアゾールを2.6Lの酢酸エチルに溶解させた溶液に、671g(4.3mol)のブロモ酢酸メチルを、内部温度が35℃に維持されるように、約2時間かけて滴下して加えた。次いで、その反応混合物を、40℃で6時間撹拌し、22℃でさらに16時間撹拌した。10℃まで冷却した後、得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを1Lの酢酸エチルで洗浄し、その濾液を合して減圧下で45℃で濃縮した。その蒸発残留物(616g;理論値の121%、未訂正、最大3.6mol)のうちの123.3g(最大0.72mol)を40℃で133g(1.08mol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと混合させ、約80℃で2時間撹拌した。形成された低沸点物質は、この間に留去された。次いで、その混合物を50℃まで冷却し、400mLのアセトンを添加し、未溶解の成分を熱濾過し、いずれの場合にも25mLのアセトンで、4回洗浄した。その濾液を合して蒸留によって濃縮し、150mLのイソプロパノールと混合させ、温度が約82℃に達するまで大気圧下で蒸留することによって再度濃縮し、50mLのイソプロパノールと混合させた。70℃で、その混合物に接種し、室温までゆっくりと冷却した。0℃まで冷却した後、その混合物を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも60mLのtert−ブチルメチルエーテル/イソプロパノール(1:1 v/v)で、3回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:98.4g(理論値の68.4%、訂正済み)の式(VII−Me)で表される化合物、98.2重量%、0.29面積%の異性体(GC)、0.2重量%の臭化物。
実施例14
わずかに115g(0.94mol;1.3当量)のジメチルホルムアミドジメチルアセタールを使用して、実施例13の手順を繰り返した。収量:91.4g(理論値の64.1%)の式(VII−Me)で表される化合物、99.1重量%、0.24面積%の異性体。
実施例15
わずかに1.3当量のエチルジイソプロピルアミン(2当量の代わり)を使用して、実施例13の手順を繰り返した。収量:88.8g(理論値の62.8%)の式(VII−Me)で表される化合物、99.9重量%、0.30面積%の異性体。
実施例16
実施例13の手順を繰り返したが、ジメチルホルムアミドジメチルアセタールとの反応の後で、400mLのテトラヒドロフラン(アセトンの代わり)を50℃で添加し、未溶解の成分を熱濾過し、25mLのテトラヒドロフランで4回洗浄した。その濾液を合して蒸留によって濃縮し(約350mLの留出液が除去された)、室温まで冷却し、16時間撹拌した。0℃まで冷却した後、その混合物を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも約40mLの冷テトラヒドロフランで、3回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:86.8g(理論値の61.4%)の式(VII−Me)で表される化合物、99.8重量%、0.30面積%の異性体。
実施例17
実施例13の手順を繰り返したが、400mLのアセトンを添加した後、未溶解の成分を同様に熱濾過し、25mLのアセトンで4回洗浄した。しかしながら、次いで、約400mLのアセトンを大気圧下で留去し、その混合物を0℃までゆっくりと冷却した。得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも約40mLの冷アセトンで、3回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:81.0g(理論値の57.3%)の式(VII−Me)で表される化合物、99.8重量%、0.30面積%の異性体。
実施例18
93.6g(0.72mol)のエチルジイソプロピルアミンと25g(0.36mol)の1,2,3−トリアゾールを260mLの酢酸エチルに溶解させた溶液に、67.1g(0.43mol)のブロモ酢酸メチルを、内部温度が35℃に維持されるように、約2時間かけて滴下して加えた。次いで、その反応混合物を、40℃で6時間撹拌し、22℃でさらに16時間撹拌し、次いで、5℃まで冷却した。得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを100mLの酢酸エチルで洗浄した。その濾液を合して大気圧下で蒸留することによって半分の体積になるまで濃縮した。その濃縮物(198mL;最大0.36mol)を45℃で88.9g(0.72mol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと混合させ、還流しながら(74〜82℃)4時間撹拌した。冷却した後、得られた懸濁液を60℃で濾過し、濾過残渣を、いずれの場合にも25mLの酢酸エチルで、2回洗浄した。その濾液を合して内部温度が80℃になるまで蒸留することによって濃縮し、75mLのイソプロパノールと混合させ、温度が約82℃に達するまで大気圧下で蒸留することによって再度濃縮し、25mLのイソプロパノールと混合させた。70℃で、その混合物に接種し、室温までゆっくりと冷却した。0℃まで冷却した後、その混合物を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にの30mLの冷イソプロパノールで3回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:48.9g(理論値の67.5%、訂正済み)の式(VII−Me)で表される化合物、98.0重量%、99.7面積%、0.20面積%の異性体(GC)、0.1重量%未満の臭化物。
(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)の合成
実施例19
93.6g(0.72mol)のエチルジイソプロピルアミンを260mLの酢酸エチルに溶解させ、25.0g(0.36mol)の1H−1,2,3−トリアゾールと混合させた。得られた溶液を35℃まで加熱し、74.8g(0.43mol)のブロモ酢酸エチルを約90分間かけてゆっくりと添加した。その温度を35℃でさらに2時間維持し、次いで、その混合物を40℃で4時間撹拌し、その後、約22℃で16時間撹拌した。その懸濁液を10℃まで冷却し、エチルジイソプロピルアミン臭化水素酸塩を濾過し、いずれの場合にも40mLの酢酸エチルで、3回洗浄した。異性体比は、7.5:1(GC、式(V−Et)で表される化合物:式(VI−Et)で表される化合物)であった。その濾液を合し、減圧下、約45℃で、約71gの流動性油状物になるまで濃縮し、79.9g(0.54mol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールと混合させ、88〜95℃で2時間撹拌した。その際、形成された低沸点物質を留去された。約50℃まで冷却した後、200mLのアセトンを添加し、その混合物を50℃で約30分間撹拌し、熱濾過して未溶解の成分を除去した。残った固体を、いずれの場合にも12.5mLのアセトンで、4回洗浄した。その濾液を合して蒸留によって濃縮し、75mLのイソプロパノールと混合させ、再度、沸騰するまで加熱した。さらなる低沸点物質は、内部温度が約83℃に達するまでに留去された。25mLのイソプロパノールを添加し、その混合物を20℃までゆっくりと冷却し、その後、0℃まで冷却した。結晶化は観察されなかった。減圧下で蒸発させた後、その残留物を125mLの熱メチルtert−ブチルエーテル/イソプロパノール(3:1 v/v)に溶解させ、再度、20℃までゆっくりと冷却した。少量の結晶が形成された(濾過及び乾燥後、1.5g;生成物ではない)。その母液を再度濃縮し、200mLのメチルtert−ブチルエーテルと50mLのイソプロパノールで処理することによって、結晶懸濁液を得ることができた。濾過によって生成物を単離し、いずれの場合にも100mLのメチルtert−ブチルエーテル/イソプロパノール(9:1 v/v)で、3回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:29.6gの式(VII−Et)で表される化合物(理論値の39%)、98.8面積%、0.7%の異性体(即ち、式(XX−Et)で表される化合物)。
1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オール(エノール形態)又は2−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(ケト形態)(I)の合成
実施例20
撹拌下にある容器の中で、42.0kg(215.1mol)の4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリンと44.0kg(224.2mol)の(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルを378kgの酢酸エチルに懸濁させ、12.1kg(106.1mol)のトリフルオロ酢酸と混合させ、ジャケット温度90℃で26時間加熱還流した(78〜81℃)。得られた懸濁液を0℃まで冷却し、0℃で1時間撹拌し、濾過した。フィルターケーキを53kgの酢酸エチルで洗浄し、減圧下で45℃までの温度で乾燥させた。フィルターケーキを355kgの水と11.7kgの酢酸の混合物と混合させ、懸濁させ、50〜54℃で1時間撹拌した。24℃まで冷却した後、その懸濁液を濾過した。フィルターケーキを、最初に90kgの水で洗浄し、次いで、いずれの場合にも50kgのメタノールで2回洗浄し、最後に、減圧下で35〜45℃で乾燥させた。収量:57.4kg(理論値の84.9%)の式(I)で表される化合物、99.9面積%。
MS(ESI+):m/e=315.0[M+H]
H NMR(500,13MHz,d−DMSO):8.55ppm(s,1H),8.38ppm(d,1H,0.6Hz),8.27ppm(s,1H),7.86ppm(d,1H,0.6Hz),7.42ppm(s,1H),3.71ppm(s,8H)。
実施例21
10.0g(51.2mmol)の4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン及び10.15g(51.2mmol)の3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルを100mLの酢酸エチルに懸濁させ、2.92g(25.6mmol)のトリフルオロ酢酸と混合させ、24時間加熱還流した。得られた懸濁液を0℃まで冷却し、濾過した。フィルターケーキを、いずれの場合にも4mLの酢酸エチルで、2回洗浄し、充分に吸引乾燥(sucked dry)させた。フィルターケーキを100mLの水に懸濁させ、2.4mLの酢酸で酸性化し、50℃で約30分間撹拌した。20℃まで冷却した後、その懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも10mLの水で、2回洗浄し、40℃で乾燥させた。収量:13.5g(理論値の83.9%)の式(I)で表される化合物、99.9面積%、100重量%。
実施例22
10.0g(51.2mmol)の4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン及び12.2g(61.5mmol)の3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルを100mLの酢酸エチルに懸濁させ、2.92g(25.6mmol)のトリフルオロ酢酸と混合させ、24時間加熱還流した。得られた懸濁液を0℃まで冷却し、濾過した。フィルターケーキを、いずれの場合にも4mLの酢酸エチルで、2回洗浄し、充分に吸引乾燥させた。フィルターケーキ100mLの水に懸濁させ、2.4mLの酢酸と混合させ、50℃で約30分間撹拌した。20℃まで冷却した後、その懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも10mLの水で、2回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:14.4g(理論値の85.8%)の式(I)で表される化合物、99.8面積%、95.9重量%。
実施例23
10.0g(51.2mmol)の4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン及び10.7g(53.8mmol)の3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルを100mLの酢酸n−ブチルに懸濁させ、2.92g(25.6mmol)のトリフルオロ酢酸と混合させ、6時間加熱還流した(約120℃)。得られた懸濁液を20℃で16時間撹拌し、次いで、0℃で1時間撹拌し、濾過した。フィルターケーキを、いずれの場合にも4mLの冷酢酸エチルで、2回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。その乾燥したフィルターケーキ(15.6g)を100mLの水に懸濁させ、2.4mLの酢酸と混合させ、50℃で30分間撹拌した。20℃まで冷却した後、その懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも10mLの水で、2回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:13.9g(理論値の86.3%)の式(I)で表される化合物、99.7面積%、99.0重量%。
実施例24
10.0g(51.2mmol)の4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン及び10.66g(53.8mmol)の3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルを100mLのn−ブタノールに懸濁させ、2.92g(25.6mmol)のトリフルオロ酢酸と混合させ、約117℃で8時間撹拌した。得られた懸濁液を0℃まで冷却し、濾過した。フィルターケーキを、いずれの場合にも4mLのn−ブタノールで、2回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させ、次いで、100mLの水に懸濁させ、2.4mLの酢酸と混合させ、50℃で約30分間撹拌した。20℃まで冷却した後、その懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合も10mLの水で、2回洗浄し、40℃で乾燥させた。収量:13.2g(理論値の81.7%)の式(I)で表される化合物、99.7面積%、99.0重量%。
実施例25
10.0g(51.2mmol)の4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン及び10.7g(53.8mmol)の3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチルを100mLの酢酸エチルに懸濁させ、7.01g(61.5mmol)のトリフルオロ酢酸と混合させ、2時間加熱還流した。次いで、11.4g(112.7mmol)のトリエチルアミンを添加し、その混合物を4時間加熱還流した。得られた懸濁液を0℃まで冷却し、0℃で1時間撹拌し、濾過した。フィルターケーキを、いずれの場合にも4mLの酢酸エチルで、2回洗浄し、充分に吸引乾燥させた。フィルターケーキを100mLの水に懸濁させ、3.5mLの酢酸を用いてpH5まで酸性化し、50℃で約30分間撹拌した。20℃まで冷却した後、その懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも10mLの水で、2回洗浄し、減圧下で40℃で乾燥させた。収量:13.5g(理論値の83.9%)の式(I)で表される化合物、99.8面積%。
ナトリウム1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オラート(II)の合成
実施例26
撹拌下にある容器の中で、55kg(175.0mol)の式(I)で表される化合物を200kgのメタノールと30kgの水の混合物に懸濁させ、17.8kg(175.9mmol)のトリエチルアミンと混合させ、60℃まで加熱し、さらに約1時間撹拌し、熱濾過して未溶解の成分を分離除去した。フィルターケーキを15kgのメタノール(60℃)で洗浄した。18.7kg(210.4mmol)の45%強度水酸化ナトリウム溶液を60℃でゆっくりと導入し、5kgのメタノールを添加した。0.12kgのナトリウム1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オラートを種結晶として添加し、その混合物を60℃でさらに1時間撹拌し、約2時間かけて24℃まで冷却した。その混合物を該温度で8時間撹拌し、次いで、約1時間かけて0℃まで冷却し、遠心分離機を用いて少量ずつ濾過した。フィルターケーキの全体を24kgの水と168kgのメタノールの混合物で洗浄し、及び、さらに、いずれの場合にも約23kgのメタノールで洗浄し、乾燥機の中で減圧下で、40℃で8時間、完全に乾燥させた。収量:57.6kg(理論値の97.9%)の式(II)で表される化合物;100重量%、99.9面積%。
H NMR(500,13MHz,d−DMSO):8.98ppm(d,1H,1.4Hz),8.72ppm(s,1H),8.68ppm(s,1H),8.64ppm(d,1H,1.4Hz),7.77ppm(s,1H),4.00−4.25ppm(m,8H)。
実施例27
12.4g(39.5mmol)の式(I)で表される化合物を63mLのメタノールと7mLの水の混合物に懸濁させ、4.0g(39.6mmol)のトリエチルアミンと混合させ、60℃まで加熱した。4.2g(47.4mmol)の45%強度水酸化ナトリウム溶液を60℃でゆっくりと添加した。種結晶を添加した後、その混合物を50℃まで冷却し、該温度で1時間撹拌し、次いで、約5℃までゆっくりと冷却した。得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも約4mLのメタノール/水(9:1 v/v)で、2回洗浄し、減圧下で40℃で16時間乾燥させた。収量:13.1g(理論値の98.7%)の式(II)で表される化合物;100重量%、99.9面積%。
実施例28
12.4g(39.5mmol)の式(I)で表される化合物を63mLのメタノールと7mLの水の混合物に懸濁させ、4.0g(39.6mmol)のトリエチルアミンと混合させ、60℃まで加熱した。このようにして得られた溶液を、1.9g(47.4mmol)の水酸化ナトリウムを50mLのメタノールに溶解させた溶液に、60℃で約30分間かけて添加した。種結晶を添加した後、その混合物を50℃まで冷却し、該温度で1時間撹拌し、次いで、約5℃までゆっくりと冷却した。得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも約10mLのメタノール/水(9:1 v/v)で、2回洗浄し、減圧下で40℃で18時間乾燥させた。収量:12.7g(理論値の95.4%)の式(II)で表される化合物;100重量%、99.9面積%。
実施例29
12.4g(39.5mmol)の式(I)で表される化合物を63mLのメタノールと7mLの水の混合物に懸濁させ、4.0g(39.6mmol)のトリエチルアミンと混合させ、60℃まで加熱した。このようにして得られた溶液を、50mLのメタノールの中の8.5g(47.4mmol)のメタノール性ナトリウムメトキシド溶液(30%強度)に60℃で30分間掛けて添加した。種結晶を添加した後、その混合物を50℃まで冷却し、該温度で1時間撹拌し、次いで、約5℃までゆっくりと冷却した。得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、得られた懸濁液を濾過し、フィルターケーキを、いずれの場合にも約4mLのメタノール/水(9:1 v/v)で、2回洗浄し、減圧下で40℃で16時間乾燥させた。収量:12.8g(%理論値の96.5)の式(II)で表される化合物;100重量%、99.9面積%。

Claims (7)

  1. 1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オール(I−エノール形態)又は2−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(I−ケト形態)の調製方法であって、
    (a)第1段階において、1,2,3−トリアゾール(III)を、溶媒中、塩基としてのエチルジイソプロピルアミンの存在下で、20〜80℃の温度範囲で、ブロモ酢酸メチル(IV−Me−Br)又はブロモ酢酸エチル(IV−Et−Br)と反応させて、化合物1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(V−Me)及び2H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(VI−Me)、又は、化合物1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸エチル(V−Et)及び2H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸エチル(VI−Et)を形成させること;
    (b)第2段階において、化合物1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(V−Me)及び2H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(VI−Me)、又は、化合物1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸エチル(V−Et)及び2H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸エチル(VI−Et)(これらは、互いに、少なくとも6:1の比率で存在している)を、不活性溶媒の中で、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)と反応させ、次いで、該溶液を冷却することによって、又は、溶媒を留去して第2の溶媒を添加することによって、結晶化させて、(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)又は(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を形成させること;
    及び、
    (c)第3段階において、(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)又は(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を、不活性溶媒の中で、トリフルオロ酢酸の存在下で、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)と反応させ、次いで、式(I)で表される化合物を単離すること;
    を特徴とする、方法。
  2. (2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)又は(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を、不活性溶媒の中で、トリフルオロ酢酸の存在下で、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)と反応させ、次いで、塩基としてトリエチルアミンを添加し、そして、その後、式(I)で表される化合物を単離すること;
    を特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
  3. トリエチルアミンを添加した後、前記反応混合物を20〜90℃の温度で維持することを特徴とする、請求項に記載の調製方法。
  4. 式(I)で表される化合物の得られた粗製生成物の精製を、水及びpH4〜5.5の酸を使用して実施することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の調製方法。
  5. 前記のようにして得られた式(I)で表される化合物を、次の段階で、水酸化ナトリウム若しくは水酸化ナトリウム水溶液又はナトリウムメトキシド若しくはナトリウムエトキシド又はナトリウム塩と反応させて、ナトリウム1−[6−(モルホリン−4−イル)ピリミジン−4−イル]−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−オラート(II)を形成させ
    前記ナトリウム塩が、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウムおよび塩化ナトリウムから成る群より選択されることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の調製方法。
  6. 第1段階において、最初に、4,6−ジクロロピリミジン(VIII)を、溶媒中、場合により補助塩基の存在下で、ヒドラジン水和物(XII水和物)と反応させ、そして、
    第2段階において、生じた4−クロロ−6−ヒドラジノピリミジン(XV)を単離することなく、モルホリン(IX)及びさらなる補助塩基を添加した後、得られた反応混合物を加熱し、次いで、結晶化の後で化合物4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)を単離することによって、4−(6−ヒドラジノピリミジン−4−イル)モルホリン(XI)を調製する、請求項1〜のいずれかに記載の調製方法。
  7. 化合物1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(V−Me)及び2H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸メチル(VI−Me)、又は、化合物1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸エチル(V−Et)及び2H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸エチル(VI−Et)(これらは、互いに、少なくとも6:1の比率で存在している)を、不活性溶媒中、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(XIX−Me)又はジメチルホルムアミドジエチルアセタール(XIX−Et)と反応させ、次いで、該溶液を冷却することにより、又は、溶媒を留去して第2の溶媒を添加することにより、該生成物を結晶化させることによって、(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸メチル(VII−Me)又は(2E/Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アクリル酸エチル(VII−Et)を調製する、請求項1〜のいずれかに記載の調製方法。
JP2015510775A 2012-05-08 2013-05-06 トリアゾール化合物の調製方法 Active JP6149104B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP12167152.3 2012-05-08
EP12167152 2012-05-08
PCT/EP2013/059418 WO2013167552A1 (de) 2012-05-08 2013-05-06 Verfahren zur herstellung von triazol-verbindungen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015516403A JP2015516403A (ja) 2015-06-11
JP6149104B2 true JP6149104B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=48325714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015510775A Active JP6149104B2 (ja) 2012-05-08 2013-05-06 トリアゾール化合物の調製方法

Country Status (36)

Country Link
US (1) US10301289B2 (ja)
EP (1) EP2847183B1 (ja)
JP (1) JP6149104B2 (ja)
KR (1) KR102086389B1 (ja)
CN (1) CN104411704B (ja)
AP (1) AP2014008089A0 (ja)
AU (1) AU2013258107B2 (ja)
BR (1) BR112014027564B1 (ja)
CA (1) CA2872726C (ja)
CL (2) CL2014003003A1 (ja)
CO (1) CO7121324A2 (ja)
CR (1) CR20140514A (ja)
CU (1) CU20140128A7 (ja)
DK (1) DK2847183T3 (ja)
DO (1) DOP2014000254A (ja)
EA (1) EA027804B1 (ja)
ES (1) ES2641205T3 (ja)
HK (1) HK1208027A1 (ja)
HR (1) HRP20171321T1 (ja)
HU (1) HUE034430T2 (ja)
IL (1) IL235441A (ja)
LT (1) LT2847183T (ja)
MX (1) MX350519B (ja)
MY (1) MY184577A (ja)
NZ (1) NZ701661A (ja)
PE (1) PE20142453A1 (ja)
PH (1) PH12014502482A1 (ja)
PL (1) PL2847183T3 (ja)
PT (1) PT2847183T (ja)
RS (1) RS56255B1 (ja)
SG (2) SG11201407043PA (ja)
SI (1) SI2847183T1 (ja)
TN (1) TN2014000469A1 (ja)
UA (1) UA116349C2 (ja)
WO (1) WO2013167552A1 (ja)
ZA (1) ZA201408571B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109071500B (zh) * 2016-05-03 2021-05-18 拜耳制药股份公司 制备5-羟基烷基-取代的1-苯基-1,2,4-三唑衍生物的方法
CN108084099B (zh) * 2017-12-20 2019-01-29 天驰药业有限公司 一种1,2,3-三氮唑化合物的合成方法
US10702525B1 (en) 2019-09-04 2020-07-07 United Arab Emirates University Pyrimidine derivatives as anti-diabetic agents
EP3888684A1 (en) 2020-03-31 2021-10-06 Bayer Animal Health GmbH Composition having improved voluntary acceptance
CN114264752B (zh) * 2021-12-29 2023-08-15 北京金城泰尔制药有限公司 溴乙酸甲酯的检测方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK135184A (da) 1983-03-03 1984-10-10 Riker Laboratories Inc Triazol(4,3-c)- og triazol(1,5-c)pyrimidiner
US4572910A (en) * 1983-03-03 1986-02-25 Riker Laboratories, Inc. Triazolo[1,5-c]pyrimidines substituted by nitrogen-containing heterocyclic rings
US4752910A (en) 1984-10-30 1988-06-21 Prime Computer, Inc. Method and apparatus for continuous after-imaging
UY27813A1 (es) * 2002-05-31 2003-12-31 Smithkline Beecham Corp Inhibidores de la peptido-desformilasa
AR042052A1 (es) 2002-11-15 2005-06-08 Vertex Pharma Diaminotriazoles utiles como inhibidores de proteinquinasas
EP1682494A4 (en) * 2003-10-30 2006-11-08 Merck & Co Inc ARALKYLAMINES AS MODULATORS OF CANNABINOID RECEPTORS
US7745630B2 (en) 2003-12-22 2010-06-29 Justin Stephen Bryans Triazolyl piperidine arginine vasopressin receptor modulators
DE102008020113A1 (de) 2008-04-23 2009-10-29 Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft Substituierte Dihydropyrazolone und ihre Verwendung
CA2605899C (en) 2005-04-26 2011-02-08 Pfizer Limited Triazole derivatives as vasopressin antagonists
US20080234252A1 (en) 2005-05-18 2008-09-25 Pfizer Inc Compounds Useful in Therapy
DE102006050516A1 (de) * 2006-10-26 2008-04-30 Bayer Healthcare Ag Substituierte Dihydropyrazolone und ihre Verwendung
DE102010041236A1 (de) * 2010-09-23 2012-03-29 Osram Ag Optoelektronisches Halbleiterbauelement
DE102010044131A1 (de) * 2010-11-18 2012-05-24 Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft Substituiertes Natrium-1H-pyrazol-5-olat

Also Published As

Publication number Publication date
TN2014000469A1 (en) 2016-03-30
SG10201609319YA (en) 2016-12-29
DOP2014000254A (es) 2016-01-31
UA116349C2 (uk) 2018-03-12
BR112014027564A2 (ja) 2017-08-22
AU2013258107B2 (en) 2017-06-22
PE20142453A1 (es) 2015-01-17
CU20140128A7 (es) 2015-03-30
ES2641205T3 (es) 2017-11-08
ZA201408571B (en) 2016-03-30
LT2847183T (lt) 2017-09-25
HK1208027A1 (en) 2016-02-19
DK2847183T3 (en) 2017-10-02
EP2847183B1 (de) 2017-06-21
MX2014013448A (es) 2014-12-08
US10301289B2 (en) 2019-05-28
HUE034430T2 (en) 2018-02-28
JP2015516403A (ja) 2015-06-11
CL2016001165A1 (es) 2016-12-02
KR20150018534A (ko) 2015-02-23
WO2013167552A1 (de) 2013-11-14
CL2014003003A1 (es) 2015-02-13
CO7121324A2 (es) 2014-11-20
CN104411704B (zh) 2017-12-22
CA2872726A1 (en) 2013-11-14
PH12014502482A1 (en) 2015-01-12
CA2872726C (en) 2020-07-07
MY184577A (en) 2021-04-06
HRP20171321T1 (hr) 2017-10-20
AP2014008089A0 (en) 2014-11-30
CR20140514A (es) 2014-12-02
EA201492032A1 (ru) 2015-04-30
KR102086389B1 (ko) 2020-03-09
EA027804B1 (ru) 2017-09-29
EP2847183A1 (de) 2015-03-18
BR112014027564B1 (pt) 2022-05-03
PT2847183T (pt) 2017-10-02
MX350519B (es) 2017-09-08
US20150087827A1 (en) 2015-03-26
SG11201407043PA (en) 2014-12-30
RS56255B1 (sr) 2017-11-30
AU2013258107A1 (en) 2014-11-27
CN104411704A (zh) 2015-03-11
PL2847183T3 (pl) 2017-11-30
NZ701661A (en) 2016-08-26
IL235441A (en) 2017-09-28
SI2847183T1 (sl) 2017-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6149104B2 (ja) トリアゾール化合物の調製方法
WO2014027330A1 (en) Process for the preparation of|(2z,5z)-5-(3-chloro-4-((r)-2,3-dihydroxypropoxy)benzylidene)-2-(propylimino)-3-|(o-tolyl)thiazolidin-4-one and intermediate used in said process
EP2262756A1 (en) Process for preparing alkyl 2-alkoxymethylene-4,4-difluoro-3-oxobutyrates
US6653475B2 (en) Method for preparing pyrimidone derivatives with antifungal activity
EP1201647B1 (en) Process for producing 4-cyano-4oxobutanoate and 4-cyano-3-hydroxybutanoate
CN110612291B (zh) 2-([1,2,3]三唑-2-基)-苯甲酸衍生物的制备
CN107428648B (zh) 用于制备可用于合成美托咪定的诸如3-芳基丁醛的化合物的方法
CN101531636B (zh) 一种2-(1-咪唑基)乙胺的合成方法
JP2022184396A (ja) 1-アルキル-5-ヒドロキシピラゾールの製造方法
BR112012029363B1 (pt) Processo para preparar 1-alquil-3-difluorometil-5 -hidroxipirazóis
EP3180333B1 (en) Process for large scale production of 1-isopropyl-3-{5- [1-(3-methoxypropyl) piperidin-4-yl]-[1,3,4]oxadiazol-2-yl}-1h-indazole oxalate
CN108658931A (zh) 一种雷替曲塞关键中间体的制备方法
CN102382056B (zh) 5-羟基-取代吡唑的制备方法
JP4084501B2 (ja) α−メルカプトカルボン酸およびその製造方法
EP0663394B1 (en) Process for preparing 5-aminodihydropyrrole, intermediate thereof and process for preparing said intermediate
JP6660393B2 (ja) 4−シアノピペリジン塩酸塩を調製する方法
RU2412154C1 (ru) Способ получения этиловых эфиров 2-алкил-4-арил-3-оксобутановых кислот
EP3778591A1 (en) Method for preparing pyrroloaminopyridazinone compound and intermediates thereof
Wierschem et al. Introduction of substituents on the 2-oxo-piperazine skeleton by [3+ 2] cycloaddition and subsequent transformation
JP2002249477A (ja) β−ケトニトリル類の製法
JP2002069062A (ja) 3−ヒドロキシイソオキサゾールを製造する方法
JP2001058983A (ja) 1−置換5−ヒドロキシ−イミダゾリン−2,4−ジオン類及び1−置換5−アルコキシ−イミダゾリン−2,4−ジオン類の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6149104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250