JP6148993B2 - 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6148993B2
JP6148993B2 JP2014032209A JP2014032209A JP6148993B2 JP 6148993 B2 JP6148993 B2 JP 6148993B2 JP 2014032209 A JP2014032209 A JP 2014032209A JP 2014032209 A JP2014032209 A JP 2014032209A JP 6148993 B2 JP6148993 B2 JP 6148993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial direction
cylinder
cylinder chamber
oil supply
rotary compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014032209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015158146A (ja
Inventor
明 森嶋
明 森嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2014032209A priority Critical patent/JP6148993B2/ja
Priority to CN201520115170.4U priority patent/CN204610284U/zh
Publication of JP2015158146A publication Critical patent/JP2015158146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6148993B2 publication Critical patent/JP6148993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明の実施形態は、回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
従来から、空気調和装置等の冷凍サイクル装置に使用される回転式圧縮機として、回転軸と、回転軸を回転させる電動機部と、回転軸の回転により流体(冷媒)を圧縮する圧縮機構部と、これら回転軸、電動機部及び圧縮機構部が収納された密閉容器と、を備えたものが知られている。
圧縮機構部は、シリンダ室と、上述した回転軸の偏心部に取り付けられるとともに、回転軸の回転によりシリンダ室内で偏心回転するローラと、を備えている。そして、ローラがシリンダ室内で偏心回転することで、シリンダ室内の冷媒を圧縮するように構成されている。
ここで、回転軸の内部には、軸方向に沿って延びる給油通路が形成されている。給油通路は、密閉容器内に収容される潤滑油が回転軸の回転に伴い流入し、流入した潤滑油を回転軸の偏心部とローラ間、及び回転軸と軸受間等、圧縮機構部における摺動部分に供給するように構成されている。
しかしながら、上述した圧縮機では、回転軸に加わる軸方向の荷重を支持した上で、給油通路内に効率的に潤滑油を供給する点で、未だ改善の余地があった。
特開2008−14150号公報
本発明が解決しようとする課題は、回転軸に加わる軸方向の荷重を支持した上で、給油通路内に効率的に潤滑油を供給できる回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の回転式圧縮機は、回転軸と、圧縮機構部と、を持つ。回転軸には、軸方向に延びる給油通路が形成される。圧縮機構部は、シリンダと、軸受部と、シリンダプレートと、連通通路と、を持ち、回転軸の回転により流体を圧縮する。シリンダは、回転軸が貫通するシリンダ室を形成する筒状である。軸受部は、軸方向におけるシリンダ室の上側の開口部を閉塞するとともに、回転軸に加わる径方向の荷重を受ける。シリンダプレートは、軸方向におけるシリンダ室の下側の開口部を閉塞するとともに、軸方向における回転軸の下面を摺動可能に支持して、回転軸に加わる軸方向の荷重を受ける。連通通路は、シリンダプレートに形成され、シリンダ室の外側と給油通路の内部とを連通させる。そして、連通通路は、シリンダ室の外側に向けて開口する外側開口部が、シリンダ室の内側に向けて開口する内側開口部に比べて大きくなっている。
実施形態における回転式圧縮機の断面図を含む、冷凍サイクル装置の概略構成図。 回転式圧縮機の要部を説明するための拡大断面図。 シリンダプレートの他の構成を示す図2に相当する拡大断面図。 シリンダプレートの他の構成を示す図2に相当する拡大断面図。
以下、実施形態の回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
始めに、冷凍サイクル装置について簡単に説明する。
図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置1は、回転式圧縮機2と、回転式圧縮機2に接続された凝縮器3と、凝縮器3に接続された膨張装置4と、膨張装置4と回転式圧縮機2との間に接続された蒸発器5と、を備えている。
回転式圧縮機2は、いわゆるロータリ式の圧縮機であって、内部に取り込まれる低圧の気体冷媒(流体)を圧縮して高温・高圧の気体冷媒とする。なお、回転式圧縮機2の具体的な構成については後述する。
凝縮器3は、回転式圧縮機2から送り込まれる高温・高圧の気体冷媒から熱を放熱させ、高温・高圧の気体冷媒を高圧の液体冷媒にする。
膨張装置4は、凝縮器3から送り込まれる高圧の液体冷媒の圧力を下げ、高圧の液体冷媒を低温・低圧の液体冷媒にする。
蒸発器5は、膨張装置4から送り込まれる低温・低圧の液体冷媒を気化させ、低温・低圧の液体冷媒を低圧の気体冷媒にする。そして、蒸発器5において、低圧の液体冷媒が気化する際に周囲から気化熱を奪い、周囲が冷却される。なお、蒸発器5を通過した低圧の気体冷媒は、上述した回転式圧縮機2内に取り込まれる。
このように、本実施形態の冷凍サイクル装置1では、作動流体である冷媒が気体冷媒と液体冷媒とに相変化しながら循環し、気体冷媒から液体冷媒に相変化する過程で放熱され、液体冷媒から気体冷媒に相変化する過程で吸熱され、これらの放熱や吸熱を利用して暖房や冷房等が行われる。
次に、上述した回転式圧縮機2について説明する。
本実施形態の回転式圧縮機2は、圧縮機本体11とアキュムレータ12とを備えている。
アキュムレータ12は、いわゆる気液分離器であって、上述した蒸発器5と圧縮機本体11との間に設けられている。アキュムレータ12は、吸い込みパイプ21を通して圧縮機本体11の後述するシリンダ41に接続されており、蒸発器5で気化された気体冷媒、及び蒸発器5で気化されなかった液体冷媒のうち、気体冷媒のみを圧縮機本体11に供給するように構成されている。
圧縮機本体11は、回転軸31と、回転軸31を回転させる電動機部32と、回転軸31の回転により気体冷媒を圧縮する圧縮機構部33と、これら回転軸31、電動機部32及び圧縮機構部33が収納された円筒状の密閉容器34と、を備えている。なお、密閉容器34内には、潤滑油Jが収容されており、圧縮機構部33の一部が潤滑油J内に浸漬されている。
密閉容器34及び回転軸31は、軸線Oに沿って同軸状に配置されている。また、回転軸31のうち、軸線Oに沿う上側に電動機部32が配置され、下側に圧縮機構部33が配置されている。なお、以下の説明では、軸線Oに沿う方向を単に軸方向といい、軸方向に直交する方向を径方向、軸線O周りの方向を周方向という。
電動機部32は、いわゆるインナーロータ型のDCブラシレスモータである。具体的に、電動機部32は、密閉容器34の内壁面に焼嵌め等により固定された筒状の固定子35と、固定子35の内側に径方向に間隔をあけて配置されるとともに、回転軸31の上部に固定された円柱状の回転子36と、を備えている。
圧縮機構部33は、回転軸31が貫通するシリンダ室46を形成する筒状のシリンダ41と、軸方向におけるシリンダ室46の上側の開口部を閉塞するとともに、回転軸31に加わる径方向の荷重を受ける軸受部42と、軸方向におけるシリンダ室46の下側の開口部を閉塞するとともに、回転軸31に加わる軸方向の荷重を受けるシリンダプレート43と、を備えている。そして、シリンダ41、軸受部42、及びシリンダプレート43により画成された空間がシリンダ室46を構成している。なお、シリンダ41には、上述した吸い込みパイプ21が接続されており、アキュムレータ12で気液分離された気体冷媒がシリンダ室46内に取り込まれるようになっている。
上述した回転軸31は、軸受部42に回転可能に支持されている。回転軸31のうち、シリンダ室46内に位置する部分には、軸線Oに対して径方向に偏心する偏心部51が形成されている。
偏心部51にはローラ53が外嵌されている。ローラ53は、回転軸31の回転に伴い、外周面がシリンダ41の内周面に摺接しながら、軸線Oに対して偏心回転可能に構成されている。
図2に示すように、回転軸31の内部には、軸方向に沿って延びる孔部55が形成されている。この孔部55は、回転軸31の全体に亘って延在するとともに、その両端部が回転軸31の両端面でそれぞれ開口している。
また、回転軸31のうち、偏心部51よりも軸方向の上側に位置する部分には、一端が回転軸31の外周面に開口するとともに、他端が孔部55内に連通する給油孔56が形成されている。この給油孔56は、孔部55内を流通する潤滑油Jを、偏心部51とローラ53間や、軸受部42と回転軸31間等、圧縮機構部33における摺動部分に給油するためのものである。
そして、軸方向において、孔部55のうち、下部から給油孔56に至る部分が、孔部55内に供給される潤滑油Jを給油孔56に向けて流通させるための給油通路55aを構成している。一方、孔部55のうち、給油孔56よりも上部に位置する部分が、給油通路55aに連通するとともに、潤滑油Jや潤滑油J内に混入した冷媒(気体冷媒)を孔部55から排出するためのガス抜き通路55bを構成している。本実施形態において、孔部55の内径は、軸方向の全体に亘って一定になっている。すなわち、給油通路55aとガス抜き通路55bの内径φdp,φdgは同等になっている。
シリンダ41には、径方向に沿ってスライド移動可能なブレード(不図示)が設けられている。これらブレードは、図示しない付勢手段により径方向の内側に向けて付勢されるとともに、その先端部がシリンダ室46内においてローラ53の外周面にそれぞれ当接している。これにより、ブレードは、ローラ53の回転動作に応じてシリンダ室46内に進退可能に構成されている。シリンダ室46は、ローラ53及びブレードによって吸込室側と圧縮室側とに区画されている。そして、ローラ53の回転動作及びブレードの進退動作により、シリンダ室46内で圧縮動作が行われる。
軸受部42は、回転軸31が挿通される筒部61と、筒部61における軸方向の下縁から径方向の外側に向けて突設され、シリンダ室46を軸方向の上側から閉塞するフランジ部62と、を備えている。なお、フランジ部62には、図示しない吐出孔と、シリンダ室46内外の圧力差に応じて吐出孔を開閉可能な図示しない吐出弁機構と、が配設されている。
軸受部42には、軸受部42を軸方向の上側から覆うマフラ63が設けられている。図示の例において、マフラ63は、軸受部42とともにシリンダ41に固定されている。この場合、吐出孔を通して吐出される高温・高圧の気体冷媒は、マフラ63と軸受部42(筒部61)との間を通って密閉容器34内に吐出される。
シリンダプレート43は、鋳造等によって形成された円板状の部材であり、軸方向の下側からシリンダ41に固定されている。シリンダプレート43には、回転軸31における軸方向の下面が摺動可能に近接または当接している。また、シリンダプレート43には、シリンダプレート43を軸方向に貫通するとともに、密閉容器34内と回転軸31の上述した給油通路55a(孔部55)内とを連通する連通通路71が形成されている。
ここで、連通通路71は、軸方向の下側に位置する大径部72と、軸方向の上側に位置するとともに、大径部72よりも小径の小径部73と、を有している。なお、シリンダプレート43のうち、少なくとも大径部72及び小径部73の内面は鋳肌面とされ、シリンダ室46内に露出する面(軸方向における上面)は研磨面とされている。
大径部72は、軸線Oに沿って同軸状に配置されるとともに、軸方向に沿って一定の内径で延在している。大径部72のうち、軸方向の下部はシリンダプレート43における軸方向の下面においてシリンダ室46の外側に向けて開口し、軸方向の上部はシリンダプレート43における軸方向の中途部分に位置している。
小径部73は、軸線Oに沿って同軸状に配置されるとともに、軸方向に沿って一定の内径で延在している。小径部73のうち、軸方向の下部は大径部72内に連通し、軸方向の上部はシリンダプレート43における軸方向の上面において、給油通路55a(孔部55)内に向けて開口している。
連通通路71のうち、シリンダ室46の外側に開口する外側開口部76の内径(大径部72の内径)φ1は、シリンダ室46内(給油通路55a内)に開口する内側開口部77の内径(小径部73の内径)φ2に比べて大きくなっている(φ1>φ2)。
また、図示の例において、シリンダプレート43のうち、大径部72が位置する部分の厚さ(大径部72の深さ)H1は、小径部73が位置する部分の厚さ(小径部73の深さ)H2に比べて大きくなっている(H1>H2)。
ここで、小径部73のアスペクト比(φ2:H2)は、適宜設定可能である。例えば、内径φ2に比べて厚さH2を大きくした場合には、シリンダプレート43のうち、小径部73が位置する部分の厚さH2を確保して、シリンダプレート43の剛性を確保できる。
一方、厚さH2に比べて内径φ2を大きくした場合には、小径部73内での通路抵抗を低減できる。
さらに、外側開口部76の内径φ1は、上述した回転軸31の外径φs以下になっていることが好ましい。これにより、シリンダプレート43の剛性を確保できる。
このように構成された回転式圧縮機2において、図1に示すように電動機部32の固定子35に電力が供給されることで、回転軸31が回転子36とともに軸線O周りに回転する。そして、回転軸31の回転に伴い、偏心部51及びローラ53がシリンダ室46内で偏心回転する。このとき、ローラ53がシリンダ41の内周面にそれぞれ摺接することで、吸込みパイプ21を通してシリンダ室46内に気体冷媒が取り込まれるとともに、シリンダ室46内に取り込まれた気体冷媒が圧縮される。
圧縮された気体冷媒は、軸受部42の吐出孔を通してシリンダ室46の外側に吐出され、その後マフラ63と軸受部42(筒部61)との間を通って密閉容器34内に吐出される。なお、密閉容器34内に吐出された気体冷媒は、上述したように凝縮器3に送り込まれる。
ここで、回転軸31の回転に伴う遠心力により、密閉容器34内に貯留された潤滑油Jが孔部55内に汲み上げられる。具体的に、密閉容器34内の潤滑油Jは、シリンダプレート43の連通通路71(大径部72及び小径部73)を経て、孔部55の給油通路55a内に流入する。給油通路55a内に流入した潤滑油は、給油通路55a内を軸方向の上側に向けて流通した後、給油孔56付近に到達する。給油孔56付近に到達した潤滑油Jは、遠心力によって給油孔56に向けて押し出され、その後給油孔56を通って回転軸31の外部に向けて吐出される。給油孔56から吐出された潤滑油Jは、偏心部51とローラ53間や、軸受部42と回転軸31間等、圧縮機構部33の摺動部分に向けて供給される。これにより、圧縮機構部33の潤滑性能を確保できる。なお、圧縮機構部33の摺動部分に供給された潤滑油Jは、その後密閉容器34内に戻され、再び連通通路71を通って孔部55内に汲み上げられるようになっている。
一方、孔部55内において、給油通路55aを通過した潤滑油Jや、潤滑油J中に混入した気体冷媒は、ガス抜き通路55b内に流入する。ガス抜き通路55b内に流入した潤滑油Jや冷媒は、回転軸31における軸方向の上面から排出され、密閉容器34内に戻される。
このように、本実施形態では、シリンダ室46の下側の開口部を閉塞するとともに、回転軸31における軸方向の下面を摺動可能に支持するシリンダプレート43を備える構成とした。
この構成によれば、例えば回転軸31の両端部をそれぞれ軸受部により支持する構成に比べて、低コスト化や組付性の向上を図ることができる。
特に、本実施形態によれば、連通通路71のうち、外側開口部76が内側開口部77に比べて大きくなっているため、連通通路71内での通路抵抗を低下させ、給油通路55a内に効率的に潤滑油Jを流入させることができる。その結果、給油通路55a内への潤滑油Jの給油量を確保して、圧縮機構部33の摺動部分での焼き付き等の発生を抑制できる。
また、シリンダプレート43の肉厚化を図ることができるので、シリンダプレート43の剛性を確保し、回転軸31に加わる軸方向の荷重をシリンダプレート43により支持することができる。
したがって、回転軸31に加わる軸方向の荷重を支持した上で、給油通路55a内に効率的に潤滑油Jを供給できる。
しかも、本実施形態では、シリンダプレート43に大径部72を形成することで、シリンダプレート43の肉厚化に伴い小径部73の通路長が増加するのを抑制できる。これにより、連通通路71内での通路抵抗の増加を確実に抑制できる。
また、本実施形態のシリンダプレート43は、連通通路71の内面が鋳肌面とされているため、低コスト化を図ることができる。
さらに、上述したように給油通路55a内に効率的に潤滑油Jを供給できるので、給油通路55aの内径をガス抜き通路55bに比べて大きくする等、例えば孔部55に2段穴明け加工を施す必要がない。すなわち、給油通路55a及びガス抜き通路55bの内径φdp,φdgを同等の大きさに形成できるので、孔部55に2段穴明け加工を施す場合に比べて、低コスト化を図ることができる。
そして、本実施形態の冷凍サイクル装置1においては、上述した回転式圧縮機2を備えているため、高品質で信頼性の高い冷凍サイクル装置1を提供できる。
なお、上述した実施形態では、回転式圧縮機2として、ロータリ式の圧縮機について説明したが、これに限らず、スクロール式の圧縮機にも適宜採用することができる。
また、本実施形態の回転式圧縮機2を、シリンダ室46を2つ有するツインロータリ式の圧縮機に採用することも可能である。
また、上述した実施形態では、シリンダプレート43に対して大径部72及び小径部73からなる連通通路71を一体的に形成した場合について説明したが、これに限られない。例えば、図3に示すように、大径部72が形成された第1プレート100、及び小径部73が形成された第2プレート101を重ね合わせ、シリンダプレート102を構成しても構わない。
さらに、本実施形態の回転式圧縮機2では、連通通路71のうち、シリンダ室46の外側に向けて開口する外側開口部76が、シリンダ室46の内側に向けて開口する内側開口部77に比べて大きくなっていれば構わない。例えば、図4に示すシリンダプレート105のように、外側開口部76から内側開口部77に向かうに従い内径が漸次縮小するテーパ状に連通通路103を形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、孔部55が回転軸31の両端面で開口する構成について説明したが、これに限らず、少なくとも軸方向の下面(給油通路55a側)で開口していれば構わない。この場合、回転軸31のうち、軸受部42よりも軸方向の上側に位置する部分に、回転軸31の外周面で開口するとともに、ガス抜き通路55b内に連通する排出孔を形成しても構わない。
この構成によれば、電動機部32に潤滑油Jが付着するのを抑制して、電動機部32の回転性能を維持できる。
さらに、給油孔56の形成箇所や数等については、適宜設計変更が可能である。
また、給油通路55a内に、ポンプ部材(例えば、羽根車等)を設け、給油通路55a内に潤滑油Jを誘導し易くしても構わない。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、連通通路のうち、外側開口部が内側開口部に比べて大きくなっているため、連通通路内での通路抵抗を低下させ、給油通路内に効率的に潤滑油を流入させることができる。その結果、給油通路内への潤滑油の給油量を確保して、圧縮機構部の摺動部分での焼き付き等の発生を抑制できる。
また、シリンダプレートの肉厚化を図ることができるので、シリンダプレートの剛性を確保し、回転軸に加わる軸方向の荷重をシリンダプレートにより支持することができる。
したがって、回転軸に加わる軸方向の荷重を支持した上で、給油通路内に効率的に潤滑油を供給できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷凍サイクル装置、2…回転式圧縮機、3…凝縮器、4…膨張装置、5…蒸発器、31…回転軸、33…圧縮機構部、41…シリンダ、42…軸受部、43,102,105…シリンダプレート、55a…給油通路、55b…ガス抜き通路、71,103…連通通路、76…外側開口部、77…内側開口部

Claims (3)

  1. 軸方向に延びる給油通路が形成された回転軸と、
    前記回転軸の回転により流体を圧縮する圧縮機構部と、を備えた回転式圧縮機において、
    前記圧縮機構部は、
    前記回転軸が貫通するシリンダ室を形成する筒状のシリンダと、
    軸方向における前記シリンダ室の上側の開口部を閉塞するとともに、前記回転軸に加わる径方向の荷重を受ける軸受部と、
    軸方向における前記シリンダ室の下側の開口部を閉塞するとともに、軸方向における前記回転軸の下面を摺動可能に支持して、前記回転軸に加わる軸方向の荷重を受けるシリンダプレートと、
    前記シリンダプレートに形成され、前記シリンダ室の外側と前記給油通路の内部とを連通させる連通通路と、を備え、
    前記連通通路のうち、前記シリンダ室の外側に向けて開口する外側開口部は、前記シリンダ室の内側に向けて開口する内側開口部に比べて大きくなっている回転式圧縮機。
  2. 前記回転軸には、軸方向の上側から前記給油通路内に連通するとともに、軸方向に延びるガス抜き通路が形成され、
    前記給油通路及び前記ガス抜き通路は、内径が同等になっている請求項1記載の回転式圧縮機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転式圧縮機と、
    前記回転式圧縮機に接続された凝縮器と、
    前記凝縮器に接続された膨張装置と、
    前記膨張装置と前記回転式圧縮機との間に接続された蒸発器と、を備えていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
JP2014032209A 2014-02-21 2014-02-21 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Active JP6148993B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014032209A JP6148993B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN201520115170.4U CN204610284U (zh) 2014-02-21 2015-02-17 旋转式压缩机以及制冷循环装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014032209A JP6148993B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015158146A JP2015158146A (ja) 2015-09-03
JP6148993B2 true JP6148993B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=53962853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014032209A Active JP6148993B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6148993B2 (ja)
CN (1) CN204610284U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6683532B2 (ja) * 2016-04-21 2020-04-22 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 ロータリー圧縮機
WO2018168044A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 東芝キヤリア株式会社 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
WO2023166554A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 三菱電機株式会社 ロータリ圧縮機及び冷凍サイクル装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0333493A (ja) * 1989-06-30 1991-02-13 Mitsubishi Electric Corp 密閉型回転式圧縮機
JP2010112174A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Panasonic Corp ロータリ圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015158146A (ja) 2015-09-03
CN204610284U (zh) 2015-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6148993B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP7360785B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6762253B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN108457858B (zh) 旋转式压缩机以及制冷循环装置
JP2017141802A (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6758412B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
WO2020161965A1 (ja) 回転式圧縮機、回転式圧縮機の製造方法及び冷凍サイクル装置
JP7262932B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6454177B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6735662B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2018112108A (ja) 回転式圧縮機
JP6454236B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP7195446B2 (ja) 多段回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6773890B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6405119B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6374732B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6441119B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2010001835A (ja) 気体圧縮機
WO2020121443A1 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2018048764A (ja) 冷凍サイクル装置
JP4807332B2 (ja) 圧縮機
CN114174683A (zh) 多段旋转式压缩机以及制冷循环装置
JP2013076325A (ja) 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2008163831A (ja) 流体機械
JP2008082192A (ja) 回転式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160817

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6148993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150