JP6441119B2 - 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
空気調和装置等の冷凍サイクル装置には、回転式圧縮機を用いたものがある。回転式圧縮機は、シリンダ室と、シリンダ室を貫通するとともに、シリンダ室内に位置する部分に偏心部を有する回転軸と、偏心部に外嵌され、シリンダ室内を偏心回転するローラと、を備えている。上述したシリンダ室は、回転軸と同軸上に延びる筒状のシリンダと、シリンダの両側の開口部を各別に閉塞するとともに、回転軸の両端部が各別に挿通された一対の軸受(主軸受及び副軸受)と、により形成されている。
ここで、回転式圧縮機では、上述した軸受のうち、副軸受に代えてシリンダプレートを用いる構成が検討されている。シリンダプレートは、シリンダの開口部を閉塞するとともに、回転軸の端面を摺動可能に支持する。
この構成によれば、回転軸の両端部をそれぞれ軸受により支持する構成に比べ、構成の簡素化や低コスト化、回転軸との間でのメカニカルロスの低減等の効果が期待されている。
しかしながら、回転式圧縮機において、シリンダプレートを用いる構成にあっては、圧縮性能及び動作信頼性の向上を図る点で未だ改善の余地があった。
特許第4864572号公報
本発明が解決しようとする課題は、圧縮性能及び動作信頼性の向上を図ることができる回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の回転式圧縮機は、シリンダと、回転軸と、ローラと、軸受部と、シリンダプレートと、を持つ。シリンダは、シリンダ室を形成する筒状である。回転軸は、シリンダ室内に位置する部分に偏心部を有する。ローラは、偏心部に外装され、回転軸の回転に伴いシリンダ室内で偏心回転する。軸受部は、シリンダの一端側の開口部を閉塞するとともに、回転軸が挿通される。シリンダプレートは、シリンダの他端側の開口部を閉塞するとともに、回転軸における軸方向の端面を摺動可能に支持する。回転軸は、主軸部と、連結部と、を持つ。主軸部は、軸受部内に挿通されている。連結部は、軸受部の内周面及びローラの内周面から離間した状態で軸受部及びシリンダ室間を軸方向に跨り、偏心部と主軸部との間を連結する。偏心部のうち偏心方向とは反対側である反偏心方向の外周面は、回転軸の軸方向に直交する径方向において主軸部の外周面よりも内側に位置している。連結部は、上軸部と、下軸部と、を持つ。上軸部は、主軸部に連なる。下軸部は、上軸部及び偏心部間を連結する。上軸部のうち、反偏心方向に位置する部分には、下軸部に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜するとともに、ローラの一端部を収容する逃げ部が形成されている。軸方向において、ローラの一端面と、連結部における主軸部との境界部分と、の間の距離は、ローラの一端面と、連結部における偏心部との境界部分と、の間の距離よりも短くなっている。そして、方向において、偏心部の中心位置がローラの中心位置よりも軸受部側に配置されている。
実施形態における回転式圧縮機の断面図を含む、冷凍サイクル装置の概略構成図。 圧縮機構部の拡大断面図。 図2のIII−III線に沿う断面図。 回転軸を上方から見た平面図。 回転軸を下方から見た底面図。
以下、実施形態の回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
始めに、冷凍サイクル装置について簡単に説明する。
図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置1は、回転式圧縮機2と、回転式圧縮機2に接続された凝縮器3と、凝縮器3に接続された膨張装置4と、膨張装置4と回転式圧縮機2との間に接続された蒸発器5と、を備えている。
回転式圧縮機2は、いわゆるロータリ式の圧縮機であって、内部に取り込まれる低圧の気体冷媒を圧縮して高温・高圧の気体冷媒とする。なお、回転式圧縮機2の具体的な構成については後述する。
凝縮器3は、回転式圧縮機2から送り込まれる高温・高圧の気体冷媒から熱を放熱させ、高温・高圧の気体冷媒を高圧の液体冷媒にする。
膨張装置4は、凝縮器3から送り込まれる高圧の液体冷媒の圧力を下げ、高圧の液体冷媒を低温・低圧の液体冷媒にする。
蒸発器5は、膨張装置4から送り込まれる低温・低圧の液体冷媒を気化させ、低温・低圧の液体冷媒を低圧の気体冷媒にする。そして、蒸発器5において、低圧の液体冷媒が気化する際に周囲から気化熱を奪い、周囲が冷却される。なお、蒸発器5を通過した低圧の気体冷媒は、上述した回転式圧縮機2内に取り込まれる。
このように、本実施形態の冷凍サイクル装置1では、作動流体である冷媒が気体冷媒と液体冷媒とに相変化しながら循環する。
次に、上述した回転式圧縮機2について説明する。
本実施形態の回転式圧縮機2は、圧縮機本体11とアキュムレータ12とを備えている。
アキュムレータ12は、いわゆる気液分離器であって、上述した蒸発器5と圧縮機本体11との間に設けられている。アキュムレータ12は、吸い込みパイプ21を通して圧縮機本体11の後述するシリンダ41に接続されている。アキュムレータ12は、蒸発器5で気化された気体冷媒、及び蒸発器5で気化されなかった液体冷媒のうち、気体冷媒のみを圧縮機本体11に供給する。
圧縮機本体11は、回転軸31と、回転軸31を回転させる電動機部32と、回転軸31の回転により気体冷媒を圧縮する圧縮機構部33と、回転軸31、電動機部32及び圧縮機構部33を収納する密閉容器34と、を備えている。なお、密閉容器34は筒状とされ、その内部に潤滑油Jが収容されている。潤滑油J内には、圧縮機構部33の一部が浸漬されている。
密閉容器34及び回転軸31は、軸線O1に沿って同軸上に配置されている。なお、以下の説明では、軸線O1に沿う方向を単に軸方向といい、軸方向に沿う電動機部32側を上側、圧縮機構部33側を下側という。また、軸方向に直交する方向を径方向、軸線O1周りの方向を周方向という。
回転軸31は、主軸部22、連結部23、偏心部24、及びスラスト摺動部25が上方から順に連設されて構成されている。
主軸部22は、軸線O1を中心とする円柱状とされ、軸方向の全体に亘って外径が一様とされている。偏心部24及びスラスト摺動部25は、後述するシリンダ室46内に収容されている。連結部23は、主軸部22及び偏心部24間を連結するものであって、シリンダ室46の内外を跨っている。なお、回転軸31の詳細な構成については、後述する。
電動機部32は、いわゆるインナーロータ型のDCブラシレスモータである。具体的に、電動機部32は、密閉容器34の内壁面に焼嵌め等により固定された筒状の固定子35と、固定子35の内側に径方向に間隔をあけて配置され、回転軸31の主軸部22に固定された円柱状の回転子36と、を備えている。
図2に示すように、圧縮機構部33は、回転軸31が貫通する筒状のシリンダ41と、シリンダ室46の両端開口部を各別に閉塞するとともに、回転軸31を回転可能に支持する軸受部42及びシリンダプレート43と、を備えている。シリンダ41、軸受部42、及びシリンダプレート43により画成された空間はシリンダ室46を構成している。シリンダ室46内には、アキュムレータ12で気液分離された気体冷媒が上述した吸い込みパイプ21を通して取り込まれる。
上述した回転軸31の偏心部24は、軸線O1に対して径方向に偏心する軸線O2を中心とする円柱状とされている。偏心部24には、筒状のローラ53が摺動可能に外嵌されている。ローラ53は、回転軸31の回転に伴い、外周面がシリンダ41の内周面に摺接しながら、軸線O1に対して偏心回転可能に構成されている。なお、ローラ53は、軸方向の長さがシリンダ41と同等とされている。したがって、ローラ53のうち、上端面は軸受部42の後述するフランジ部62に近接または当接し、下端面はシリンダプレート43に近接または当接している。
図3に示すように、シリンダ41には、径方向の外側に向けて窪むブレード溝54がシリンダ41の軸方向の全体に亘って形成されている。ブレード溝54内には、径方向に沿ってスライド移動可能なブレード55が設けられている。ブレード55は、図示しない付勢手段により径方向の内側に向けて付勢されるとともに、その先端部がシリンダ室46内においてローラ53の外周面に当接している。これにより、ブレード55は、ローラ53の回転動作に応じてシリンダ室46内に進退可能に構成されている。シリンダ室46は、ローラ53及びブレード55によって吸込室側と圧縮室側とに二分されている。そして、圧縮機構部33では、ローラ53の回転動作及びブレード55の進退動作により、シリンダ室46内で圧縮動作が行われる。
シリンダ41において、ローラ53の回転方向(図3中の矢印参照)に沿うブレード溝54の奥側(図3中、ブレード溝54の右側)に位置する部分には、シリンダ41を径方向に貫通する吸込孔56が形成されている。吸込孔56は、径方向の外側から上述した吸い込みパイプ21(図1参照)が接続される一方、径方向の内側端部がシリンダ室46内に開口している。
図2に示すように、軸受部42は、シリンダ41の上端開口部を閉塞するとともに、回転軸31の主軸部22のうち、回転子36よりも下方に位置する部分を回転可能に支持している。具体的に、軸受部42は、回転軸31(主軸部22)が挿通された筒部61と、筒部61における軸方向の下端部から径方向の外側に向けて突設され、シリンダ室46を上方から閉塞するフランジ部62と、を備えている。
筒部61の内周面上には、回転軸31の回転に伴い主軸部22の外周面が周方向に沿って摺接する。筒部61は、圧縮室内と吸込み室内との差圧(ガス負荷)等に起因して回転軸31に作用する径方向の荷重を受ける。なお、図示の例において、主軸部22の下端縁は、筒部61の下端縁よりも上方に位置している。
フランジ部62は、ボルト等の締結部材71によって後述するマフラ72とともにシリンダ41に上方から固定されている。フランジ部62の周方向の一部には、シリンダ室46内外を連通する図示しない吐出孔が形成されている。また、フランジ部62には、シリンダ室46(圧縮室)内の圧力上昇に伴い吐出孔を開閉し、シリンダ室46外に冷媒を吐出する図示しない吐出弁機構が配設されている。
軸受部42には、軸受部42を上方から覆うマフラ72が設けられている。マフラ72は、上述した締結部材71によって軸受部42とともにシリンダ41に固定されている。マフラ72には、軸受部42の筒部61が挿通される挿通孔75が形成されている。また、マフラ72のうち、挿通孔75の周囲には、マフラ72の内外を連通する連通孔76が形成されている。この場合、シリンダ室46から吐出される高温・高圧の気体冷媒は、連通孔76を通して密閉容器34内に吐出される。
シリンダプレート43は、上述したフランジ部62と同等の外径を有する円板状の部材である。シリンダプレート43は、ボルト等の締結部材81を介してシリンダ41に下方から締結されている。シリンダプレート43には、回転軸31(スラスト摺動部25)の下端面が摺動可能に近接または当接している。
ここで、回転軸31の偏心部24は、軸方向の全体に亘って外径が一様とされている。また、偏心部24は、軸方向の長さがローラ53よりも短くなっており、その上下両端面がローラ53の上下両端面よりも軸方向の内側に位置している。軸方向において、偏心部24の中心位置G1(重心)は、ローラ53の中心位置G2(重心)よりも上方に位置している。
連結部23は、上方から下方に向かうに従いクランク状に屈曲されたものであって、その外周面が軸受部42及びローラ53の内周面から径方向の内側に離間して配置されている。具体的に、連結部23は、主軸部22の下端に連なる上軸部83と、上軸部83と偏心部24とを連結する下軸部84と、を有している。
上軸部83は、外径が主軸部22よりも小径とされている。上軸部83は、軸受部42及びシリンダ室46間を軸方向に跨って配設されている。具体的に、上軸部83は、上半部が軸受部42の筒部61内に位置し、下半部がシリンダ室46内でローラ53内に収容されている。また、上軸部83のうち、偏心部24の偏心方向とは反対側に位置する部分には、径方向の内側に窪む逃げ部85が形成されている。逃げ部85内には、ローラ53の上端開口縁のうち、偏心部24の偏心方向とは反対側に位置する部分が収容されている。
下軸部84は、軸方向から見た平面視で楕円形状を呈し、軸方向の全体に亘って外径が一様とされている。また、下軸部84の外周面は、偏心部24の外周面よりも径方向の内側に位置し、ローラ53の内周面から離間している。図4に示すように、下軸部84のうち、偏心方向に位置する半円領域は軸線O1を中心とした半径Raの円弧状とされ、偏心方向とは反対側に位置する半円領域は軸線O2を中心とした半径raの円弧状とされている。図示の例において、半径Raは、主軸部22の半径Rよりも大きくなっている(Ra>R)。半径raは、偏心部24の半径rよりも小さくなっている(ra<r)。
図2に示すように、軸方向において、ローラ53の上端面と上軸部83の上端縁(主軸部22との境界部分)との間の距離L1は、ローラ53の上端面と下軸部84の下端縁(偏心部24との境界部分)との間の距離L2よりも短くなっている。
スラスト摺動部25は、偏心部24から下方に向けて突設された柱状とされ、その下端面がシリンダプレート43の上面に摺動可能とされている。スラスト摺動部25は、軸方向から見た平面視で楕円形状を呈し、軸方向の全体に亘って外径が一様とされている。なお、スラスト摺動部25における軸方向の長さは、偏心部24よりも短く、上述した下軸部84よりも長くなっている。
また、スラスト摺動部25の外周面は、偏心部24の外周面よりも径方向の内側に位置し、ローラ53の内周面から離間している。図5に示すように、径方向において、スラスト摺動部25の断面積は、主軸部22及び下軸部84よりも大きく、偏心部24よりも小さくなっている。具体的に、スラスト摺動部25のうち、偏心方向に位置する半円領域は軸線O1を中心とした半径Rbの円弧状とされ、偏心方向とは反対側に位置する半円領域は軸線O2を中心とした半径rbの円弧状とされている。図示の例において、半径Rbは、下軸部84の半径Raよりも大きくなっている(Rb>Ra>R)。半径rbは、偏心部24の半径rよりも小さく、下軸部84の半径raよりも大きくなっている(r>rb>ra)。
このように構成された回転式圧縮機2において、図1に示すように電動機部32の固定子35に電力が供給されることで、回転軸31が回転子36とともに軸線O1周りに回転する。そして、回転軸31の回転に伴い、偏心部24及びローラ53がシリンダ室46内で偏心回転する。このとき、ローラ53がシリンダ41の内周面にそれぞれ摺接することで、吸込みパイプ21を通してシリンダ室46内に気体冷媒が取り込まれるとともに、シリンダ室46内に取り込まれた気体冷媒が圧縮される。
圧縮された気体冷媒は、軸受部42の吐出孔を通してシリンダ室46の外側(マフラ72内)に吐出され、その後マフラ72の連通孔76を通して密閉容器34内に吐出される。なお、密閉容器34内に吐出された気体冷媒は、上述したように凝縮器3に送り込まれる。
ところで、本実施形態において、回転軸31が挿通された軸受部42には、ガス負荷等に起因して径方向の荷重が作用する。具体的に、主軸部22の下端縁(軸受部42との摺動部分のうち最下端)を支点にして、偏心部24の中心位置G1までの距離をD、偏心部24に作用する荷重をFとすると、回転軸31に作用するモーメントMはD×Fとなる。一方、回転軸31(スラスト摺動部25)の下端面を摺動可能に支持するシリンダプレート43には、回転軸31から軸方向の荷重は作用するものの、径方向の荷重は作用しない。
そこで、本実施形態では、軸方向において、偏心部24の中心位置G1が、ローラ53の中心位置G2よりも上方に位置する構成とした。
この構成によれば、偏心部24の中心位置G1を主軸部22の下端縁に近づけ、主軸部22の下端縁から偏心部24の中心位置G1までの距離Dを短縮できるので、回転軸31に作用するモーメントMを低減できる。これにより、荷重Fに伴う回転軸31の撓み量を小さくすることができ、回転軸31の撓みに伴うローラ53の変位を小さくできる。そのため、ローラ53と軸受部42(フランジ部62)やシリンダプレート43との軸方向の相対位置を全体に亘って所望の範囲に保つことができる。この場合、例えばローラ53及び軸受部42やシリンダプレート43間のクリアランスが大きい場合に生じる冷媒のリークを抑制し、圧縮性能の低下を抑制できる。一方、ローラ53及び軸受部42やシリンダプレート43の接触部分で生じる摩耗の増大やかじり等を抑制でき、長期に亘って動作信頼性を確保できる。
また、ローラ53の変位を小さくすることで、ローラ53とブレード55との径方向の相対位置を所望の範囲に保ち、ローラ53とブレード55との片当たりを抑制できる。この場合には、ローラ53とブレード55との接触部分において摩耗の増大やかじり等を抑制でき、長期に亘って動作信頼性を確保できる。一方、ローラ53とブレード55との離間部分において冷媒のリークを抑制し、圧縮性能の低下を抑制できる。
さらに、回転軸31の撓み量が小さくなることで、主軸部22と軸受部42との間に作用する面圧も低減できる。これによっても動作信頼性を確保できる。
しかも、ローラ53の上端面と上軸部83の上端縁との距離L1が、ローラ53の上端面と下軸部84の下端縁との距離L2よりも短くなっているため、モーメントMの支点となる主軸部22の下端縁を偏心部24に近づけることができる。そのため、主軸部22の下端縁から偏心部24の中心位置G1までの距離Dを短縮できるので、回転軸31に作用するモーメントMをより低減できる。その結果、上述したように圧縮性能の低下を抑制するとともに、長期に亘って動作信頼性を確保できる。
また、スラスト摺動部25の断面積が主軸部22の断面積よりも大きくなっているため、スラスト摺動部25とシリンダプレート43との接触面積を増加し、両者間での面圧を低減できる。
一方、スラスト摺動部25の断面積が偏心部24よりも小さくなっているため、スラスト摺動部25とシリンダプレート43との間に作用する摺動抵抗を抑制できる。
そのため、長期に亘って動作信頼性を確保できる。
そして、本実施形態の冷凍サイクル装置1においては、上述した回転式圧縮機2を備えているため、高性能で動作信頼性に優れた冷凍サイクル装置1を提供できる。
なお、上述した実施形態では、シリンダ室46が1つの構成について説明したが、これに限らず、シリンダ室46を複数設けても構わない。
また、上述した実施形態では、軸方向を上下方向に一致させた場合について説明したが、これに限らず、軸方向を水平方向に一致させても構わない。
さらに、上述した実施形態では、ローラ53とブレード55とを別体で形成した場合について説明したが、これに限らず、ローラ53とブレード55とを一体で形成しても構わない。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、偏心部の中心位置を主軸部の下端縁に近づけ、主軸部の下端縁から偏心部の中心位置までの距離を短縮できるので、回転軸に作用するモーメントを低減できる。これにより、荷重に伴う回転軸の撓み量を小さくすることができ、回転軸の撓みに伴うローラの変位を小さくできる。そのため、ローラと軸受部やシリンダプレートとの軸方向の相対位置を全体に亘って所望の範囲に保つことができる。この場合、例えばローラ及び軸受部やシリンダプレート間のクリアランスが大きい場合に生じる冷媒のリークを抑制し、圧縮性能の低下を抑制できる。一方、ローラ及び軸受部やシリンダプレートの接触部分で生じる摩耗の増大やかじり等を抑制でき、長期に亘って動作信頼性を確保できる。
また、ローラの変位を小さくすることで、ローラとブレードとの径方向の相対位置を所望の範囲に保ち、ローラとブレードとの片当たりを抑制できる。この場合には、ローラとブレードとの接触部分において摩耗の増大やかじり等を抑制でき、長期に亘って動作信頼性を確保できる。一方、ローラとブレードとの離間部分において冷媒のリークを抑制し、圧縮性能の低下を抑制できる。
さらに、回転軸の撓み量が小さくなることで、主軸受と軸受部との間に作用する面圧も低減できる。これによっても動作信頼性を確保できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷凍サイクル装置、2…回転式圧縮機、3…凝縮器、4…膨張装置、5…蒸発器、22…主軸部、23…連結部、24…偏心部、25…スラスト摺動部、31…回転軸、41…シリンダ、42…軸受部、43…シリンダプレート、46…シリンダ室、53…ローラ

Claims (3)

  1. シリンダ室を形成する筒状のシリンダと、
    前記シリンダ室内に位置する部分に偏心部を有する回転軸と、
    前記偏心部に外装され、前記回転軸の回転に伴い前記シリンダ室内で偏心回転するローラと、
    前記シリンダの一端側の開口部を閉塞するとともに、前記回転軸が挿通された軸受部と、
    前記シリンダの他端側の開口部を閉塞するとともに、前記回転軸における軸方向の端面を摺動可能に支持するシリンダプレートと、を備え、
    前記回転軸は、
    前記軸受部内に挿通された主軸部と、
    前記軸受部の内周面及び前記ローラの内周面から離間した状態で前記軸受部及び前記シリンダ室間を軸方向に跨り、前記偏心部と前記主軸部との間を連結する連結部と、を有し、
    前記偏心部のうち偏心方向とは反対側である反偏心方向の外周面は、前記回転軸の軸方向に直交する径方向において前記主軸部の外周面よりも内側に位置し、
    前記連結部は、
    前記主軸部に連なる上軸部と、
    前記上軸部及び前記偏心部間を連結する下軸部と、を有し、
    前記上軸部のうち、前記反偏心方向に位置する部分には、前記下軸部に向かうに従い前記径方向の内側に向けて傾斜するとともに、前記ローラの一端部を収容する逃げ部が形成され、
    前記軸方向において、前記ローラの一端面と、前記連結部における前記主軸部との境界部分と、の間の距離は、前記ローラの一端面と、前記連結部における前記偏心部との境界部分と、の間の距離よりも短くなっており、
    記軸方向において、前記偏心部の中心位置が前記ローラの中心位置よりも前記軸受部側に配置されている、
    回転式圧縮機。
  2. 前記回転軸のうち、前記偏心部よりも前記シリンダプレート側に位置する部分には、前記シリンダプレートに摺動可能に支持されたスラスト摺動部が設けられ、
    記径方向において、前記スラスト摺動部の断面積が前記主軸部よりも大きく前記偏心部よりも小さくなっている、
    請求項記載の回転式圧縮機。
  3. 請求項1又は請求項に記載の回転式圧縮機と、
    前記回転式圧縮機に接続された凝縮器と、
    前記凝縮器に接続された膨張装置と、
    前記膨張装置と前記回転式圧縮機との間に接続された蒸発器と、を備えていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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