JP6683532B2 - ロータリー圧縮機 - Google Patents
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Description
ロータリー式の圧縮機構により圧縮された冷媒ガスは、シリンダの開口を塞ぐ部材に形成された吐出ポートを通ってマフラの内側に吐出され、マフラの縮径した部分と回転軸との間の隙間を通じてハウジング内の空間へと吐出される。
特許文献1では、回転軸の外周に形成された隙間(マフラの出口)が、回転軸を中心として、シリンダ内からの吐出ポート(マフラの入口)とは対称な位置にあり、シリンダ内からマフラ内へと吐出された冷媒ガスの脈動がマフラにより低減される。
マフラによっても十分に低減されない脈動がマフラの外部へと吐出されてしまい、ハウジング内の空間で共鳴すると、騒音に繋がってしまう。
図1に示す圧縮機1は、図示しないアキュムレータ(気液分離器)内のガス冷媒を配管8,9を通じて吸入し、圧縮機構4により圧縮する。
圧縮機1およびアキュムレータは、空気調和機、冷凍機等の冷凍サイクル装置を構成しており、冷媒が循環する図示しない冷媒回路に接続されている。
マフラ10,20は、圧縮機構4により圧縮された冷媒の脈動に起因する騒音を抑制する。
モータ2は、ハウジング5の内周部に固定されるステータ2Aと、ステータ2Aの内側に配置されるロータ2Bとを備えている。ロータ2Bは、ステータ2Aに設けられたコイル2Cへの通電によりステータ2Aに対して回転する。
上部クランクピン3Bは、圧縮機構4の上部シリンダ412内に配置され、下部クランクピン3Cは、圧縮機構4の下部シリンダ422内に配置されている。
所謂ツインロータリー式である圧縮機構4は、上部圧縮機構41と、下部圧縮機構42と、仕切板4Aと、回転軸3を回転可能に支持する上部軸受6および下部軸受7とを備えている。
仕切板4Aは、上部圧縮機構41のシリンダ412の内部と下部圧縮機構42のシリンダ422の内部とを仕切っている。
上部ピストンロータ411は、上部クランクピン3Bの外周部に嵌合され、上部ピストンロータ411の回転に伴って上部シリンダ412内で旋回される。
上部シリンダ412内には、配管8を通じて冷媒が吸入される。
上部軸受6には、上部シリンダ412、上部マフラ10、下部シリンダ422、および下部マフラ20がボルト11Bにより一体に組み付けられている。
下部シリンダ422内には、配管9を通じてガス冷媒が吸入される。
ここで、マフラ10,20によっても十分に低減されない脈動がマフラ10,20の外部へと吐出されてしまい、ハウジング5内におけるモータ2よりも下方の空間で共鳴すると、騒音に繋がってしまう。
そこで、本実施形態の圧縮機1は、マフラ10,20の内側で十分には低減されない脈動をも低減するため、マフラ10,20内からそれぞれマフラ10,20の外部へと流れ出る冷媒の吐出流路100,200に特徴を有する。
図2(a)に示すように、マフラ10は、上部軸受6の突当て部6Aとの間に空間を形成するマフラ本体11と、上部軸受6の軸受部6Bとの間に、マフラ10の外部へと冷媒を流出させる吐出流路100を形成する流路壁12とを備えている。流路壁12は、マフラ10の平面中央部に形成された開口10Aの周縁部である。その開口10Aに、上部軸受6の軸受部6Bが通される。
マフラ本体11と、流路壁12とは、アルミニウム合金等の金属材料から、例えば、深絞り加工によって一体に形成されている。
マフラ本体11は、流路壁12よりも径方向外側に所定の直径で延在しており、平面視円形状に形成されている。マフラ本体11の径方向外側の端部は、周方向の複数の箇所で、ボルト11Bにより上部軸受6に締結されている。ボルト11Bは、図3では省略している。
マフラ本体11の寸法や体積は、圧縮冷媒の脈動の主な周波数成分に適合するように適宜に定められている。主な周波数成分は、例えば、騒音に繋がり易い500Hz〜1kHzの中周波数帯域にある。
流路壁12の内周部と軸受部6Bの外周部との間には、図2(b)に示すように、流路壁12の高さに相当する長さの吐出流路100が回転軸3の軸方向に沿って形成されている。
下部マフラ20は、マフラ本体21と、下部軸受7の軸受部7Bとの間に、マフラ20の外部へと冷媒を流出させる吐出流路200を形成する流路壁22とを備えている。
図3は、回転軸3の軸周りに位置する上部軸受6の軸受部6Bと、上部マフラ10の流路壁12との間に所定の流路長x0で形成された吐出流路100を示している。
回転軸3の径方向における吐出流路100の寸法は、回転軸3の周方向D1において変化している。
吐出流路100の流路長x0(図2(b))は、全周に亘り同一である。
吐出流路100全体の断面積、すなわち、吐出流路100を回転軸3の軸方向に投影した面積は、圧縮機1の性能と、マフラ10による脈動低減効果との両者を考慮して定められている。
吐出流路100は、回転軸3の周方向D1の一部に位置する第1流路部101と、周方向D1において第1流路部101に隣接する第2流路部102とを有する。第1流路部101および第2流路部102の両者の間で相対的に、第2流路部102の断面積が大きい。
吐出流路100は、回転軸3の軸周りの全周に亘り形成されており、第1流路部101と第2流路部102とが、回転軸3の周方向D1において1つ置きに交互に配置されていることが好ましい。
第2流路部102は、周方向D1においてほぼ均等に配置されていることが好ましい。
第1壁部121は、軸受部6Bの外周面(円筒面)に沿って、当該外周面に対して所定の間隔をおいて配置されている。第1壁部121と軸受部6Bの外周面との間の間隔、つまり、第1流路部101の幅は、例えば、1mm未満である。
第2流路部102は、回転軸3の径方向における寸法が第1流路部101よりも大きい。
第2流路部102に対応する第2壁部122の断面形状は、例えば、C字状(あるいはU字状)、V字状等、適宜に定めることができる。第2流路部102を通る流れの流路損失が小さくなるように、第1壁部121に連なる第2壁部122の一端122Aから、最も膨らんだ頂部122Bを経て、第2壁部122の他端122Cに至るまでを滑らかな形状に形成することが好ましい。
一例として、本実施形態の第2壁部122は、それぞれ、周方向D1における中心を通る中心線CLに対して対称に、断面略C字状に形成されている。頂部122Bから周方向D1の両側に拡がるように、略V字状に第2壁部122を形成することもできる。
第1流路部101の断面積は、第2流路部102の断面積よりも小さい。そのため、第1流路部101を流れる冷媒の流速は、第2流路部102を流れる冷媒の流速よりも速い。
相対的に断面積が小さい第1流路部101では流速が速いため、図4(a)に示す第1流路部101の圧力変動p1の波形は、図4(b)に示す第2流路部102の圧力変動p2の波形と比べて、横軸(x)方向に引き伸ばされる。
第1、第2流路部101,102をそれぞれ流れる冷媒の流速の違いにより、始端(x=0)から終端(x=x0)までの圧力変動p1,p2の波数が相違する。そうすると、第1、第2流路部101,102への流入時には同じであった位相が、第1、第2流路部101,102の終端(x=x0)ではシフトしている。
したがって、第1、第2流路部101,102から流出した冷媒のそれぞれの圧力波が干渉し合って減衰することにより、マフラ10の外部への圧力変動の流出が十分に抑制される。干渉により圧力波が十分に打ち消し合うように、第1、第2流路部101,102の終端(x=x0)において圧力波形の位相が180°(π)相違する、つまり逆位相となることが好ましい。
なお、図4に示した、圧力変動p1,p2の波数は一例である。
nは自然数(1,2,3・・・)
ここで、流速比αは、第1流路部101を流れる冷媒の流速v1と、第2流路部102を流れる冷媒の流速v2のうち、相対的に速いv1を基準とした流速比(v2/v1)である。
第1、第2流路部101,102への流入時の位相が同一、および振幅が同一の条件より、圧力変動p1,p2の波は式(i)により表される。tは時間、Pは圧力波の振幅、k1,k2は波数、ωは角周波数を示す。圧力変動p1,p2は、波数k1,k2のみが相違する。
p1(x,t)=Psin(k1x−ωt)
p2(x,t)=Psin(k2x−ωt) ・・・(i)
v1=ω/k 1 v2=ω/k 2 ・・・(ii)
v1,v2のうち相対的に速いv1を基準とした流速比をαと置いて、
v1=αv2 (α>1)
式(ii)より、
k 2 =αk 1 ・・・(iii)
p(x=x0,t)
=p1+p2=Psin(k1x0−ωt)+Psin(k2x0−ωt)
=2Psin{(1+α/2)k1x0−ωt}cos{(1−α/2)k1x0} ・・・(iv)
y=cosθの波は、θ=n(π/2)のときに0となるから(n=1,2,3・・・)、
α=(v1/2fx0)+1 ・・・(I´)
式(I´)は、上述した式(I)においてn=1の場合である。
式(I)や(I´)は、圧力波同士が打ち消し合う、x0とαとの関係を示している。
ここで、周波数fの範囲は、概ね、50Hz〜1kHz(1000Hz)であり、低減する必要のある圧力変動成分の周波数を選定する。
x0は、例えば、10mm(0.01m)程度に定めることができる。
v1は、例えば、圧縮機構41の押し退け量および回転数より求められる体積速度と、吐出流路100の全体の断面積から、0.1m/s〜200m/sであるものとする。
上記の値の条件から、αが最小になる場合として、f=1000Hzおよびv1=0.1m/sを適用すると、5×10−1+1が得られ、αが最大になる場合として、f=500Hzおよびv1=200m/sを適用すると、20+1が得られる。
選定した流速比α、そして吐出流路100全体の断面積から、第1、第2流路部101,102の各々の断面積を導くことができる。そして、軸受部6Bと第1壁部121との間、および軸受部6Bと第2壁部122との間にそれぞれ適切な断面積が与えられるようにマフラ10を成形するとよい。
この点、本実施形態では、図3に示すように、吐出流路100に、複数の第1流路部101と、複数の第2流路部102とが存在し、しかもこれらの第1、第2流路部101,102が、回転軸3の全周に亘り交互に配置されているため、有利である。つまり、第1流路部101と第2流路部102とが周方向D1において隣り合う箇所が、回転軸3の全周に亘り分布しており、それらが隣り合う箇所のいずれにおいても、第1、第2流路部101,102から流出した冷媒流の流出直後に圧力波が干渉するので効率よく脈動が低減される。
つまり、本実施形態のように、第1流路部101と第2流路部102とが隣り合う箇所が回転軸3の周方向D1に分布していることにより、周方向D1の広範囲に亘って圧力波の干渉が起こるので、効率よく脈動を低減させることができる。
但し、マフラ10,20のいずれか一方についてのみ、第1、第2流路部を含む吐出流路が設定されており、他方の吐出流路は、例えば、回転軸3の軸周りに円環状に形成されていることも許容される。
次に、図5を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
以下では、第1実施形態と相違する事項を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
マフラ30は、上部圧縮機構41を構成するマフラ(図1の10)、および下部圧縮機構42(図1)を構成するマフラ(図1の20)のいずれにも適用することができる。
例えば、第2流路部302Aは、800Hzに対応し、第2流路部302Bは、900Hzに対応し、第3流路部302Cは、1kHzに対応している。
第2流路部302A〜302Cのいずれの断面積も、上述の式(I)あるいは(I´)を用いて、隣り合う第1流路部101との流速比αを導くことで設定されている。
吐出流路300において、第2流路部302A〜302Cが、回転軸3の周方向D1において第1流路部101と交互に配置されているので、第1流路部101と第2流路部302A〜302Cとが隣り合う箇所のそれぞれにおいて、効率よく脈動を低減することができる。
マフラ50と軸受部6Bとの間に形成される吐出流路500は、第1実施形態や第2実施形態と比べて多くの流路部を含んで花弁状に形成されている。ここでは、断面円弧状の8つの第1流路部501と、8つの第2流路部502とが吐出流路500に含まれている。
マフラ50は、上部圧縮機構41を構成するマフラ(図1の10)、および下部圧縮機構42を構成するマフラ(図1の20)のいずれにも適用可能である。
マフラ60は、マフラ本体11と、回転軸3と同心円の円筒状の流路壁62とを備えている。軸受部6Bの外周部には、軸方向に延びる複数の溝6Cが窪んで形成されている。これらの溝6Cの存在により、軸受部6Bと流路壁62との間の吐出流路600は、相対的に断面積が小さい複数の第1流路部601と、相対的に断面積が大きい複数の第2流路部602とを有している。
第1流路部601および第2流路部602の断面積は、上述した式(I),(I´)を用いてそれぞれ定めることができる。
複数の溝6Cの深さや幅を変えることにより、複数の第2流路部602の相互の間で断面積を異ならせて、複数の周波数の脈動成分に対応することができる。
マフラ70は、マフラ本体11と、回転軸3と同心円の略円筒状の流路壁72と、流路壁72と軸受部6Bとの間の吐出流路700とを備えている。流路壁72は、周方向の一部において径方向外側に突出している突出部721と、突出部721以外の部分である円弧部722とを有している。複数の突出部721と、複数の円弧部722とが流路壁72の周方向において交互に配置されている。
互いに対向する壁721A,721Bが近接した状態で折り返すように形成されている突出部721の内側に、吐出流路700の第1流路部701が存在する。
円弧部722の内周部と軸受部6Bの外周部との間に、吐出流路700の第2流路部702が存在する。
円弧部722と軸受部6Bとの間の間隔が、第1実施形態の第1壁部121と軸受部6Bとの間の間隔よりも広いため、第2流路部702の断面積の方が、第1流路部701の断面積よりも大きい。
上述した式(I),(I´)を用いて第1流路部701および第2流路部702の断面積をそれぞれ定めることにより、第1、第2流路部701,702からそれぞれ流出して合流する冷媒の圧力波の干渉により、効率よく脈動を低減することができる。
複数の突出部721の突出する長さや、壁721A,721Bの間隔を変えることにより、複数の第2流路部702の相互の間で断面積を異ならせて、複数の周波数の脈動成分に対応することができる。
また、回転軸3の周方向D1において、第1流路部と第2流路部とが必ずしも交互に配置されている必要はない。例えば、図6に示す構成において、第2流路部502Aの隣に、第2流路部502Aとは断面積の異なる第2流路部502Bが位置していることも許容される。
その他、吐出流路の第1流路部および第2流路部の各々の断面積や配置等は、低減させたい周波数f、流路長x0、圧縮機の性能、および脈動低減効果等に応じて、式(I),(I´)を用いて適宜に設定することができる。
また、第1流路部と第2流路部との境界に仕切りが配置されていてもよい。この場合、第1流路部と第2流路部とが仕切りを介して隣接している。この場合も、仕切りにより区分される第1、第2流路部の各々の断面積を式(I),(I´)を用いて定めることができる。
特に、図6に示す構成のように第2流路部の数が多い場合には、仕切りを設けると成形が容易となる。
また、本発明の圧縮機の動力源としては、モータ以外、例えば、エンジン等も許容される。
2 モータ
2A ステータ
2B ロータ
2C コイル
3 回転軸
3A 主軸部
3B 上部クランクピン
3C 下部クランクピン
4 圧縮機構
4A 仕切板
5 ハウジング
5A 吐出管
6 上部軸受
6A 突当て部
6B 軸受部
6C 溝
7 下部軸受
7A 突当て部
7B 軸受部
8,9 配管
10 上部マフラ
10A 開口
11 マフラ本体
11B ボルト
12 流路壁
20 下部マフラ
21 マフラ本体
22 流路壁
30 マフラ
302A,302B,302C 第2流路部
41 上部圧縮機構
42 下部圧縮機構
50 マフラ
501 第1流路部
502,502A,502B 第2流路部
60 マフラ
62 流路壁
70 マフラ
72 流路壁
100 吐出流路
101 第1流路部
102 第2流路部
111 内周端
112 湾曲部
121 第1壁部
122 第2壁部
122A 一端
122B 頂部
122C 他端
200 吐出流路
411 上部ピストンロータ
412 上部シリンダ
421 下部ピストンロータ
422 下部シリンダ
500 吐出流路
600 吐出流路
601 第1流路部
602 第2流路部
700 吐出流路
701 第1流路部
702 第2流路部
721 突出部
722 円弧部
D1 回転軸の周方向
Claims (8)
- 回転される回転軸と、
前記回転軸に設けられるピストンロータおよび前記ピストンロータが配置されるシリンダを有するロータリー式の圧縮機構と、
前記回転軸の軸周りに配置されるマフラと、を備え、
前記マフラは、
前記圧縮機構により圧縮された流体を内側に受け入れるマフラ本体と、
前記回転軸または前記回転軸の軸周りに位置する軸受部との間に、前記回転軸の軸方向に沿って前記マフラの外部へと前記流体を流出させる所定の長さの吐出流路を形成する流路壁と、を備え、
前記吐出流路は、
前記回転軸の周方向の一部に位置する第1流路部と、
前記周方向において前記第1流路部に隣接し、かつ、前記回転軸の径方向における寸法が前記第1流路部よりも大きく、前記第1流路部よりも断面積が大きい第2流路部と、を有し、
前記第1流路部および前記第2流路部からそれぞれ流出した前記流体の圧力変動が干渉して打ち消し合う、
ことを特徴とするロータリー圧縮機。 - 前記吐出流路は、複数の前記第2流路部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のロータリー圧縮機。 - 複数の前記第2流路部の各々の断面積は、互いに相違している、
ことを特徴とする請求項2に記載のロータリー圧縮機。 - 前記吐出流路は、
前記回転軸の軸周りの全周に亘り形成されており、
前記周方向において交互に配置される複数の前記第1流路部と複数の前記第2流路部とを有する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のロータリー圧縮機。 - 前記第2流路部を形成する前記流路壁の部分は、断面略C字状または断面略V字状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のロータリー圧縮機。 - 回転される回転軸と、
前記回転軸に設けられるピストンロータおよび前記ピストンロータが配置されるシリンダを有するロータリー式の圧縮機構と、
前記回転軸の軸周りに配置されるマフラと、を備え、
前記マフラは、
前記圧縮機構により圧縮された流体を内側に受け入れるマフラ本体と、
前記回転軸または前記回転軸の軸周りに位置する軸受部との間に、前記回転軸の軸方向に沿って前記マフラの外部へと前記流体を流出させる所定の長さの吐出流路を形成する流路壁と、を備え、
前記吐出流路は、
前記回転軸の周方向の一部に位置する第1流路部と、
前記第1流路部よりも断面積が大きい第2流路部と、を有し、
前記第1流路部が、前記第2流路部から径方向外側に突出している、
ことを特徴とするロータリー圧縮機。 - 前記第1流路部および前記第2流路部からそれぞれ流出した前記流体の圧力変動が干渉して打ち消し合う、
ことを特徴とする請求項6に記載のロータリー圧縮機。 - 前記吐出流路の長さをx0、
前記第1流路部における流速をv1、
前記第2流路部における流速のv1に対する流速比をα、
所定の周波数をf、と置くと、
nが自然数であるとして、
α=n(v1/2fx0)+1
が成立する、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のロータリー圧縮機。
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