JP6374732B2 - 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6374732B2
JP6374732B2 JP2014176303A JP2014176303A JP6374732B2 JP 6374732 B2 JP6374732 B2 JP 6374732B2 JP 2014176303 A JP2014176303 A JP 2014176303A JP 2014176303 A JP2014176303 A JP 2014176303A JP 6374732 B2 JP6374732 B2 JP 6374732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
partition plate
working fluid
bearing
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014176303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016050528A (ja
Inventor
勝吾 志田
勝吾 志田
平山 卓也
卓也 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2014176303A priority Critical patent/JP6374732B2/ja
Publication of JP2016050528A publication Critical patent/JP2016050528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6374732B2 publication Critical patent/JP6374732B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明の実施の形態は、回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
密閉ケース内に電動機部と当該電動機部に連結された回転軸により駆動される圧縮機構部とを収容する回転式圧縮機が知られている。このような回転式圧縮機では、圧縮機構部に仕切板を介して上下一対のシリンダが設けられ、各シリンダ内に形成されたシリンダ室内でガス冷媒が圧縮される。圧縮されたガス冷媒である作動流体は密閉ケース内の空間を介して回転式圧縮機の外部へと吐出され、凝縮器、膨張装置、蒸発器を通って再度回転式圧縮機内に戻ってくることによって、冷凍サイクル装置を構成している。ここに挙げた回転式圧縮機として、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の回転式圧縮機では、軸受及び仕切板に吐出ポートが設けられる例が示されており、それぞれに設けられた各吐出ポートの断面積やリード弁のリフト量について記載されている。
特開2013−083245号公報
しかしながら、上記特許文献1において開示されている発明では、次の点について配慮がなされていない。
すなわち上述したように、冷凍サイクル装置においては、回転式圧縮機にて圧縮された作動流体は、凝縮器、膨張装置、蒸発器を通って再度回転式圧縮機内に戻ってくることになる。その際、回転式圧縮機内に吸い込まれる作動流体は、低温の状態にある。一方でシリンダ室内のローラが回転することによって作動流体は圧縮され、高温となる。
このような高温の作動流体が吐出ポートから吐出通路を介して密閉容器内に吐出される際に吸込通路の近くを通過することになると、吸込通路を通ってシリンダ室内に吸い込まれる作動流体を加熱することになりかねない。吸い込まれる作動流体の温度が高くなると、作動流体の比体積が大きくなり、圧縮を効率良く行うことができない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、圧縮され高温になった作動流体を吐出する吐出通路の位置を適切に配置することで圧縮効率を向上させることが可能な回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置を提供することにある。
実施の形態の回転式圧縮機は、電動機部と、前記電動機部に連結された回転軸により駆動される圧縮機構部とが密閉ケース内に収容される回転式圧縮機であって、圧縮機構部を構成する第1のシリンダと第2のシリンダとの間にあって両者を仕切る仕切板は、その厚さ方向と直交する方向に延びる仕切板内の空間である吐出通路と、第1のシリンダに設けられた第1のシリンダ室、及び第2のシリンダに設けられた第2のシリンダ室内で圧縮された作動流体をそれぞれ吐出通路内に吐出させる仕切板側吐出ポートと、吐出通路に連通し吐出通路に吐出された作動流体を密閉ケース内の空間に導く連通路とを備え、吐出通路は、第1のシリンダ及び第2のシリンダに形成された作動流体の吸込通路と、回転軸の軸方向から見て重ならない位置に配置され、第1のシリンダ及び第2のシリンダを挟んで仕切板とそれぞれ対向する位置に設けられる各軸受は、第1のシリンダ室又は、第2のシリンダ室内で圧縮された作動流体を吐出させる軸受側吐出ポート及び各軸受側吐出ポートの開閉を行う軸受側リード弁を備え、各軸受側リード弁の固定部は、仕切板側の各リード弁の固定部と対向しないよう位置をずらして設けられている
実施の形態における回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置の全体構成を示す全体図である。 実施の形態における仕切板の近傍を拡大して示す拡大図である。 仕切板を上から見ることで仕切板の吐出ポートの位置を示す平面図である。 軸受を下から見ることで軸受側の吐出ポートの位置を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態について、図1及び適宜図2に基づいて説明する。図1は、実施の形態における回転式圧縮機2を含む冷凍サイクル装置1の全体構成を示す全体図である。また、図2は、実施の形態における仕切板18の近傍を拡大して示す拡大図である。
図1に示すように、冷凍サイクル装置1は、回転式圧縮機2と、回転式圧縮機2に接続された凝縮器3と、凝縮器3に接続された膨張装置4と、膨張装置4に接続された蒸発器5とを有している。符号6は、回転式圧縮機2のアキュムレータである。
この冷凍サイクル装置1では、作動流体である冷媒が気体状のガス冷媒と液体状の液冷媒とに相変化しながら循環し、ガス冷媒から液冷媒に相変化する過程で放熱され、液冷媒からガス冷媒に相変化する過程で吸熱され、これらの放熱や吸熱を利用して暖房、冷房、加熱、冷却等が行われる。
回転式圧縮機2は、供給された作動流体である冷媒を圧縮し、凝縮器3へと送る。凝縮器3では、密閉ケース7内の空間から導かれたガス冷媒が凝縮され、液冷媒となる。膨張装置4では、凝縮器3で凝縮された液冷媒が減圧される。蒸発器5では、膨張装置4で減圧された液冷媒が蒸発し、ガス冷媒となる。アキュムレータ6では、蒸発器5で蒸発したガス冷媒中に液冷媒が含まれていた場合、その液冷媒が除去される。そして液冷媒が除去されたガス冷媒が再度回転式圧縮機2に送られて上述した行程が繰り返される。
冷凍サイクル装置1を構成する各装置の機能、役割は上述した通りである。次に回転式圧縮機2の詳細な内部構成を説明する。
回転式圧縮機2は、略円筒状に形成された気密状態の密閉ケース7を有し、この密閉ケース7内に電動機部8とガス冷媒を圧縮する圧縮機構部9とが収容されている。密閉ケース7は、円筒の長辺方向を上下方向に向けて設置される。密閉ケース7内の上方側に電動機部8が配置され、その下方に圧縮機構部9が配置されている。密閉ケース7内の底部には、潤滑油が貯留されている。密閉ケース7内の空間は、圧縮機構部9で圧縮された後の高圧のガス冷媒で満たされている。
電動機部8は、固定子10と回転子11と回転軸12とを有している。固定子10は円筒状に形成され、密閉ケース7の内周部に焼嵌めや圧入又は溶接等により固定されている。回転子11は、固定子10の内側に回転可能に挿入され、回転子11の中心部に回転軸12が嵌め合わされ、回転軸12と回転子11とが一体に回転する。
回転軸12には、この回転軸12の外周側に向けて張り出した二つの円柱状の偏心部13、14が形成されている。これらの偏心部13、14は、回転軸12の軸方向に沿って設定寸法離間した位置に形成されるとともに、回転軸12の回転方向に沿って180°離
間した位置に形成されている。
圧縮機構部9は、電動機部8の回転軸12により駆動され、低温・低圧の作動流体であるガス冷媒を圧縮して高圧・高温のガス冷媒とする部分であり、回転軸12の軸方向に沿って順に設けられた、第1の軸受15と、第1のマフラケース16と、第1のシリンダ17と、仕切板18と、第2のシリンダ19と、第2の軸受20と、第2のマフラケース21とを備えている。
第1の軸受15は、第1のシリンダ17に固定され、第2の軸受20は、第2のシリンダ19に固定されている。これらの第1の軸受15と第2の軸受20とは、回転軸12を回転可能に支持している。
第1のマフラケース16は、第1の軸受15に固定されて第1の軸受15の周囲を囲む中空のケースである。第1のマフラケース16の内部には第1のマフラ室16aが形成されている。さらに、第1のマフラケース16には、第1のマフラ室16a内と密閉ケース7内の空間とをつなぐ複数の連通孔22が形成されている。これらの連通孔22は、図示しない密閉ケース7内に貯留された潤滑油の液面より上方に位置している。
第2のマフラケース21は、第2の軸受20に固定されて第2の軸受20の周囲を囲む中空のケースである。第2のマフラケース21の内部には第2のマフラ室21aが形成されている。
第1のシリンダ17は、密閉ケース7内の所定の位置に固定されている。第1のシリンダ17には、上端側を第1の軸受15のフランジ部15aにより閉じられ、下端側を仕切板18により閉じられた第1のシリンダ室17aが形成されている。
第2のシリンダ19は、第1のシリンダ17に固定されている。第2のシリンダ19には、上端側を仕切板18により閉じられて下端側を第2の軸受20のフランジ部20aにより閉じられた第2のシリンダ室19aが形成されている。
第1のシリンダ室17a及び第2のシリンダ室19aには回転軸12が挿通されている。このうち回転軸12に形成された一方の偏心部13が第1のシリンダ室17a内に位置し、回転軸12に形成された他方の偏心部14が第2のシリンダ室19a内に位置している。
ここで一方の偏心部13にはローラ23が嵌め合わされ、他方の偏心部14にはローラ24が嵌め合されている。これらのローラ23,24は、回転軸12の回転に伴い外周部の一部を第1のシリンダ室17a、或いは、第2のシリンダ室19aの内周面に接触させながら第1のシリンダ室17a、或いは、第2のシリンダ室19aの内部を回転して移動する。
また、第1のシリンダ室17a及び第2のシリンダ室19aには、ブレード摺動溝31(後述の図3参照)が設けられている。該ブレード摺動溝31には、それぞれスライド可能なブレード(図示せず)が設けられており、スプリング等の付勢体により付勢されてブレードの先端部がローラ23,24の外周面に接触している。
第1のシリンダ室17a、第2のシリンダ室19aの内周面にローラ23,24の外周面の一部が接触し、ローラ23,24の外周面にブレードの先端部が接触する。これにより、第1のシリンダ室17a、第2のシリンダ室19a内はローラ23,24の回転移動に伴って容積が変動する二つの空間に仕切られる。圧縮機構部9の駆動時には、一方の空
間にガス冷媒が流入し、その空間の容積がローラ23,24の回転移動に伴って小さくなることにより、その空間内のガス冷媒が圧縮される。圧縮されたガス冷媒は、仕切板18内の吐出通路18aに吐出され、第1のマフラ室16a、第2のマフラ室21aを通って密閉ケース7内の空間に導かれている。
また、第1のシリンダ17には低圧のガス冷媒を第1のシリンダ室17a内に吸込むための第1の吸込通路25が設けられ、第2のシリンダ19には低圧のガス冷媒を第2のシリンダ室19a内に吸込むための第2の吸込通路26が設けられている。これらの第1の吸込通路25、第2の吸込通路26とアキュムレータ6との間に低圧のガス冷媒が流れる吸込管27が設けられている。
図2に示されているように、仕切板18は、第1のシリンダ17と第2のシリンダ19との間を仕切る。仕切板18は、回転軸12の軸方向に沿って2つに分割された第1の分割仕切板18Aと第2の分割仕切板18Bとにより形成されている。そして第1の分割仕切板18Aと第2の分割仕切板18Bとによってその内部に仕切板18内の空間である吐出通路18aが形成される。
さらに、第1の分割仕切板18Aには、第1のシリンダ室17a内で圧縮されたガス冷媒(以下、適宜「作動流体」という)を吐出通路18aに吐出する第1の仕切板側吐出ポート18Aaが形成されている。第1の仕切板側吐出ポート18Aaには、第1のリード弁18Abの一端部が接触するように設けられており、当該第1の仕切板側吐出ポート18Aaに接触する第1のリード弁18Abが開閉されることによって圧縮された作動流体が第1の仕切板側吐出ポート18Aaから吐出通路18aへと吐出される。
第1のリード弁18Abは、その他端側の固定部18Ab1が固定具18Acによって第1の分割仕切板18Aに固定されている。また当該固定具18Acにより、第1の弁ストッパ18Adも固定されている。第1の弁ストッパ18Adは、第1のリード弁18Abが開閉する際に、その開閉量を抑制するために設けられるものである。
第1のシリンダ室17aを挟んで第1の分割仕切板18Aと対向する位置には、作動流体を第1のマフラ室16aへと吐出する第1の軸受側吐出ポート15bが形成されている。第1の軸受側吐出ポート15bには、第1の軸受側リード弁15cの一端部が接触するように設けられており、当該第1の軸受側吐出ポート15bに接触する第1の軸受側リード弁15cが開閉されることによって圧縮された作動流体が第1の軸受側吐出ポート15bから第1のマフラ室16aへと吐出される。
この第1の軸受側リード弁15cは、第1の軸受15のフランジ部15aにその他端側の固定部15c1が固定具15dによって固定されている。また当該固定具15dにより、第1の弁ストッパ15eも固定されている。第1の弁ストッパ15eは、第1の軸受側リード弁15cが開閉する際に、その開閉量を抑制するために設けられるものである。
第2の分割仕切板18Bには、第2のシリンダ室19a内で圧縮された作動流体を吐出通路18aに吐出する第2の仕切板側吐出ポート18Baが形成されている。第2の仕切板側吐出ポート18Baには、第2のリード弁18Bbの一端部が接触するように設けられており、当該第2の仕切板側吐出ポート18Baに接する第2のリード弁18Bbが開閉されることによって圧縮された作動流体が第2の仕切板側吐出ポート18Baから吐出通路18aへと吐出される。
第2のリード弁18Bbは、その他端側の固定部18Bb1が固定具18Bcによって第2の分割仕切板18Bに固定されている。また当該固定具18Bcにより、第2の弁ス
トッパ18Bdも固定されている。第2の弁ストッパ18Bdは、第2のリード弁18Bbが開閉する際に、その開閉量を抑制するために設けられるものである。
第2のシリンダ室19aを挟んで第2の分割仕切板18Bと対向する位置には、ガス冷媒を第2のマフラ室21aへと吐出する第2の軸受側吐出ポート20bが形成されている。第2の軸受側吐出ポート20bには、第2の軸受側リード弁20cの一端部が接触するように設けられており、当該第2の軸受側吐出ポート20bに接する第2の軸受側リード弁20cが開閉されることによって圧縮された作動流体が第2の軸受側吐出ポート20bから第2のマフラ室21aへと吐出される。
この第2の軸受側リード弁20cは、第2の軸受20のフランジ部20aに他端側の固定部20c1が固定具20dによって固定されている。また当該固定具20dにより、第2の弁ストッパ20eも固定されている。第2の弁ストッパ20eは、第2の軸受側リード弁20cが開閉する際に、その開閉量を抑制するために設けられるものである。
次に、これまで説明した回転式圧縮機2の構成を基に、作動流体であるガス冷媒が回転式圧縮機2に吸入されて回転式圧縮機2から凝縮器3へと吐出されるまでの作動流体の流れについて説明する。
まず、電動機部8が駆動されて回転軸12が回転することにより、アキュムレータ6を通過した低圧のガス冷媒(作動流体)が吸込管27を経由して第1の吸込通路25、第2の吸込通路26から第1のシリンダ室17a、及び、第2シリンダ室19a内に吸込まれる。吸込まれた作動流体は回転軸12が回転し併せてローラ23,24が回転することによって圧縮される。
第1のシリンダ室17a内で圧縮された作動流体は、第1のリード弁18Abが開くことによって、吐出通路18aへと吐出される。また、第2のシリンダ室19a内で圧縮された作動流体は、第2のリード弁18Bbが開くことによって、同じく吐出通路18aへと吐出される。吐出通路18aに吐出された作動流体は、第1の分割仕切板18A、第1のシリンダ17、第1の軸受15を貫通して形成された連通路32(後述する図3参照)を介して第1のマフラ室16aへと導かれる。そして密閉ケース7内の空間に連通する軸受マフラを介して最終的には第1のマフラケース16に形成された連通孔22から密閉ケース7内の空間に導かれる。
一方、第1のシリンダ室17a内で圧縮された作動流体は、第1の軸受側リード弁15cが開くことによって、第1の軸受側吐出ポート15bから第1のマフラ室16a内にも吐出される。第1のマフラ室16aに吐出された作動流体は、第1のマフラケース16に形成された連通孔22から密閉ケース7内の空間に導かれる。
また、第2のシリンダ室19a内で圧縮された作動流体は、第2の軸受側リード弁20cが開くことによって、第2の軸受側吐出ポート20bから第2のマフラ室21a内に吐出される。吐出された作動流体は、第2のマフラケース21から第1のマフラケース16に連通する通路を介して、第1のマフラケース16に集まる。そして第1のマフラケース16に形成された連通孔22から密閉ケース7内の空間に導かれる。
圧縮された作動流体の流れは上述した通りであるが、仕切板18及び各軸受15、20に設けられる吐出ポートとリード弁の位置関係及び吐出通路の位置についてさらに詳述する。
図3は、第2の分割仕切板18Bを回転軸12の軸方向である上から見ることで第2の
分割仕切板18Bの吐出ポート18Baの位置を示す平面図である。ここでは、第2の分割仕切板18Bと第2のシリンダ19、第2の軸受20を例に挙げて説明する。なお、第1の分割仕切板18Aと第1のシリンダ17、第1の軸受15についても位置関係等は同一であるので、説明を省略する。
図3において、第2のシリンダ19の外周19bが図3の平面図において最も外側に実線の円形状に示されている。また、第2のシリンダ室19aは、平面図上における内側に破線で示されている。
第2の分割仕切板18Bは、第2のシリンダ19の外周19bよりもその外周が小さく、第2のシリンダ室19aよりもその外周が大きい。従って、第2の分割仕切板18の外周18Beは、実線で示される外周19bと破線で示される第2のシリンダ室19aの中間に実線で示されている。また、第2の分割仕切板18Bの第2の吐出ポート18Baから吐出された作動流体は吐出通路18aへと導かれる。
図3の平面図においては、吐出通路18aは、円周上に一部切り欠かれた箇所がある略C字形状に示されている。また、第2のシリンダ19には、作動流体を第2のシリンダ室19a内に吸込む第2の吸込通路26が形成されており、吐出通路18aは、回転軸12の軸方向から見て、第2の吸込通路26と重ならない位置に配置されている。
さらに略C字形状の当該吐出通路18aの一端側の下部には、第2の仕切板側吐出ポート18Baが形成され、当該第2の仕切板側吐出ポート18Baからの作動流体の吐出を行う第2のリード弁18Bbが設けられている。なお、第2の弁ストッパ18Bdはその記載を省略している。
また、第2のシリンダ室19aの内部には、図示しないローラ24が収納されており、回転軸12が回転することに伴って回転する。上述したように、当該ローラ24の外周面には、図示しないブレードが接触している。当該ブレードは、ローラ24が回転するに伴ってローラ24の外周面への接触状態を保ったままスライドすることで、第2のシリンダ室19aの容積を変化させる。これによって、第2のシリンダ室19a内に吸い込まれた作動流体は圧縮されることになる。
図3に示す平面図においては、ブレードがスライドする際のブレード摺動溝31が示されている。当該ブレード摺動溝31は、第2の分割仕切板18Bよりも下部に位置することから、その一部は破線で示されている。
また、作動流体は、図3に示す吸込通路26を矢印の方向に流れることになる。
ここで、本発明の実施の形態においては、吐出通路18aは、回転軸12の軸方向から見て、第2の吸込通路26と重ならない位置に配置されている。すなわち圧縮されて高温高圧となった作動流体は上述したように、第2の仕切板側吐出ポート18Baから吐出通路18aへと吐出されるが、このような作動流体の吐出通路18aは、第2のシリンダ室19a内に作動流体が吸い込まれる第2の吸込通路26と交差しない位置に設けられている。
吐出通路18aの配置をこのような位置としたのは、第2の仕切板側吐出ポート18Baから吐出通路18aに吐出される作動流体は、第2のシリンダ室19a内において圧縮されて高温高圧となっている。一方、第2の吸込通路26から吸い込まれる作動流体は、低温低圧となっている。作動流体を圧縮する場合、対象となる作動流体の温度が高いと圧縮効率が低下する。
従って、第2の吸込通路26から吸い込まれる作動流体については、できるだけ低温の状態を保っておくことが望まれる。そのため第2の吸込通路26から吸い込まれる作動流体を加熱するような状況、例えば、作動流体が吸い込まれる第2の吸込通路と高温高圧の作動流体の通路である吐出通路18aが、回転軸12の軸方向から見て重なる位置にあると、第2の仕切板側吐出ポート18Baから吐出通路18aに吐出される高温高圧の作動流体が吸込通路26を通る作動流体を加熱することになってしまう可能性がある。
そのため吐出通路18aは、回転軸12の軸方向から見て、第2の吸込通路26と重ならない位置に配置されている。
また、第2の仕切板側吐出ポート18Baの開閉を行う第2のリード弁18Bbは、第2のシリンダ19に設けられたブレード摺動溝31を跨ぐように配置されている。すなわち、図3において、第2の仕切板側吐出ポート18Baに接触する第2のリード弁18Bbの一端部は、ブレード摺動溝31の左側に位置し、固定具18Bcによって固定される他端部の固定部18Bb1は、ブレード摺動溝31の右側の位置で第2の分割仕切板18Bに固定される。これにより、略C字形状の吐出通路18aの一端側に位置する第2の仕切板側吐出ポート18Baから吐出通路18a吐出された高温高圧の作動流体は、吐出通路18aの他端側に向かって抵抗なくスムーズに流れ、連通路32を介して第1のマフラ室16aへと導かれる。
図4は、第2の軸受20を下から見ることで第2の軸受側吐出ポート20bの位置を示す平面図である。
図4において、図3と同様、第2のシリンダ19の外周19bが平面図の最も外側に実線の円形状に示されている。また、第2のシリンダ室19aは、平面図上において内側に破線で示されている。
第2の軸受20は、第2のシリンダ19の外周19bよりもその外周が小さく、第2のシリンダ室19aよりもその外周が大きい。従って、第2の軸受20の外周20fは、実線で示される第2のシリンダ19の外周19bと破線で示される第2のシリンダ室19aの中間に位置し、図4では実線で示されている。また、第2の軸受のボス部20gが平面図の最も内側に実線の円形状に示されている。
第2の軸受側リード弁20cの一端部が第2の軸受側吐出ポート20bを塞ぐように設けられている。そのため、図4の平面図においては、第2の軸受側リード弁20cが実線で示されており、第2の軸受側吐出ポート20bはその下に位置して見えないことから、破線で示されている。
第2の軸受20には、図2で示すように第2の軸受側吐出ポート20bが設けられている。当該第2の軸受側吐出ポート20bからは、第2のシリンダ室19aにおいて圧縮された作動流体が高温高圧の状態で吐出される。第2の軸受側吐出ポート20bからの作動流体の吐出は、第2の軸受側リード弁20cの開閉によって制御される。第2の軸受側リード弁20cの固定部20c1は固定具20dにより、第2の軸受20のフランジ部20aに固定されている。なお、第2の弁ストッパ20eはその記載を省略している。
また、第2の軸受側吐出ポート20bから吐出される高温高圧の作動流体は、第2のマフラケース21から第1のマフラケース16に連通する図示しない通路を介して、第1のマフラケース16に導かれる。第2の軸受側吐出ポート20bは、図2に示すように、第2の仕切板側吐出ポート18Baと鉛直方向に略同じ位置となるように配置されるように
設けられている。
一方、第2の軸受側吐出ポート20bの開閉は、上述した通り第2の軸受側リード弁20cによって制御される。もちろん、第2の仕切板側吐出ポート18Baも第2のリード弁18Bbによってその開閉が制御される。これらのリード弁18Bb,20cの固定部18Bb1,20c1は、それぞれ固定具18Bc,20dによって、それぞれ第2の仕切板18B、第2の軸受20のフランジ部20aに固定されているが、固定具18Bc,20dは、第2のシリンダ19側へ突出する。
そのため、第1シリンダ17、及び、第2のシリンダ19には、これら固定具を収容する凹部Xが設けられている。そのため固定具20dと固定具18Bcとが鉛直方向において略同じ位置に設けられると、第2のシリンダ19における凹部Xの位置が略同じ位置に設けられることになる。このような配置を採用すると第2のシリンダ19の肉厚が部分的に大幅に薄くなってしまい、その強度が大幅に低下する要因となりかねない。
そこで、第2の軸受側吐出ポート20b、第2の仕切板側吐出ポート18Baの位置は鉛直方向に略同じ位置に配置されるものの、固定具20dと固定具18Bcの位置は、図2に示すようにその位置をずらすように配置されている。従って第2のリード弁18Bbと第2の軸受側リード弁20cとは、それぞれの固定具によって固定される固定部18Bb1、20c1が、第2のシリンダ室19aを挟んで互いに対向しない位置となるように配置されている。
具体的には、図4において、第2の軸受側吐出ポート20bに接触する第2の軸受側リード弁20cの一端部は、ブレード摺動溝31の右側に位置し、固定具20dによって固定される他端側の固定部20c1も、ブレード摺動溝31の右側の位置で第2の軸受20のフランジ部20aに固定される。これにより、第1シリンダ17、及び、第2のシリンダ19における凹部Xの位置がずれ、第2のシリンダ19の強度が大幅に低下することを防止することができる。
以上説明したように、圧縮され高温になった作動流体の吐出通路の位置を適切に配置する構成を採用すること圧縮効率を向上させることが可能な回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置を提供することにある。
また、併せて当該吐出ポートの開閉を制御するリード弁の固定位置を互いにずらすように配置することによって、シリンダの強度を低下させることを回避している。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…冷凍サイクル装置,2…回転式圧縮機,3…凝縮器,4…膨張装置,5…蒸発器,6…アキュムレータ,7…密閉ケース,8…電動機部,9…圧縮機構部,18…仕切板,18A…第1の分割仕切板,18B…第2の分割仕切板,18Ba…第2の仕切板側吐出ポート,18Bb…第2の分割仕切板側リード弁,18Bc…固定具,18Bd…第2の弁ストッパ,18Be…仕切板外周,19…第2のシリンダ,19a…第2のシリンダ室,20…第2の軸受,20a…フランジ部,20b…第2の軸受側吐出ポート,20c…第2の軸受側リード弁,20d…固定具,20e…第2の弁ストッパ,21…第2のマフラ
ケース,25…第1の吸込通路,26…第2の吸込通路,31…ブレード摺動溝,32…連通路。

Claims (3)

  1. 電動機部と、前記電動機部に連結された回転軸により駆動される圧縮機構部とが密閉ケース内に収容される回転式圧縮機であって、
    前記圧縮機構部を構成する第1のシリンダと第2のシリンダとの間にあって両者を仕切る仕切板は、その厚さ方向と直交する方向に延びる前記仕切板内の空間である吐出通路と、前記第1のシリンダに設けられた第1のシリンダ室、及び第2のシリンダに設けられた第2のシリンダ室内で圧縮された作動流体をそれぞれ前記吐出通路内に吐出させる仕切板側吐出ポートと、前記吐出通路に連通し前記吐出通路に吐出された作動流体を前記密閉ケース内の空間に導く連通路とを備え、
    前記吐出通路は、前記第1のシリンダ及び前記第2のシリンダに形成された作動流体の吸込通路と、前記回転軸の軸方向から見て重ならない位置に配置され
    前記第1のシリンダ及び前記第2のシリンダを挟んで前記仕切板とそれぞれ対向する位置に設けられる各軸受は、前記第1のシリンダ室又は、前記第2のシリンダ室内で圧縮された前記作動流体を吐出させる軸受側吐出ポート及び前記各軸受側吐出ポートの開閉を行う軸受側リード弁を備え、前記各軸受側リード弁の固定部は、前記仕切板側の前記各リード弁の固定部と対向しないよう位置をずらして設けられていることを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 前記仕切板は、前記各仕切板側吐出ポートの開閉を行うリード弁を備え、前記各リード弁が、前記回転軸の軸方向から見て前記第1のシリンダ及び前記第2のシリンダに形成されたブレード摺動溝を跨いで設けられるように前記仕切板側吐出ポートに接する一端部と前記リード弁を前記仕切板に固定する他端側の固定部とがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転式圧縮機。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の回転式圧縮機と、
    前記回転式圧縮機に接続される凝縮器と、
    前記凝縮器に接続される膨張装置と、
    前記膨張装置と前記回転式圧縮機との間に接続される蒸発器と、
    を備える冷凍サイクル装置。
JP2014176303A 2014-08-29 2014-08-29 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Active JP6374732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176303A JP6374732B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176303A JP6374732B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016050528A JP2016050528A (ja) 2016-04-11
JP6374732B2 true JP6374732B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=55658224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014176303A Active JP6374732B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6374732B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109312742B (zh) * 2016-06-07 2020-10-16 东芝开利株式会社 密闭型压缩机以及制冷循环装置
JP7003319B1 (ja) * 2021-08-04 2022-01-20 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 圧縮機および熱交換システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943691U (ja) * 1982-09-14 1984-03-22 松下電器産業株式会社 密閉形回転式圧縮機
JP2008002338A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Fujitsu General Ltd 密閉型圧縮機
JP6022247B2 (ja) * 2011-09-29 2016-11-09 東芝キヤリア株式会社 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2014145318A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Fujitsu General Ltd ロータリ圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016050528A (ja) 2016-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10294940B2 (en) Rotary compressor and refrigerating cycle device
JP5809852B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6374732B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
KR101509378B1 (ko) 밀폐형 압축기 및 냉동 사이클 장치
WO2016027413A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
KR101735978B1 (ko) 회전식 압축기 및 냉동 사이클 장치
JP5540557B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2018135780A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2017141802A (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6735662B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2016037865A (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2015158146A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6078393B2 (ja) 回転式圧縮機、冷凍サイクル装置
JP6773890B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2014190176A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6467311B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP5948209B2 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6430904B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6652623B2 (ja) 回転式圧縮機、冷凍サイクル装置及び回転式圧縮機の製造方法
JP2018178793A (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2013076325A (ja) 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6441119B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6743277B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP5818767B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP2012154263A (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6374732

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150