JP6735662B2 - 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents

回転式圧縮機および冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6735662B2
JP6735662B2 JP2016249422A JP2016249422A JP6735662B2 JP 6735662 B2 JP6735662 B2 JP 6735662B2 JP 2016249422 A JP2016249422 A JP 2016249422A JP 2016249422 A JP2016249422 A JP 2016249422A JP 6735662 B2 JP6735662 B2 JP 6735662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
lubricating oil
cylinder
inlet
storage space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016249422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018105136A (ja
Inventor
平山 卓也
卓也 平山
木村 茂喜
茂喜 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2016249422A priority Critical patent/JP6735662B2/ja
Publication of JP2018105136A publication Critical patent/JP2018105136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6735662B2 publication Critical patent/JP6735662B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明の実施形態は、回転式圧縮機および冷凍サイクル装置に関する。
冷媒が吸い込まれて圧縮されるシリンダの作動室に冷却用の液冷媒を注入するインジェクション回路が設けられた回転式圧縮機が提案されている。
ところで、上記のような回転式圧縮機では、漏れ損失および摩擦損失の低減のため、シリンダの作動室に潤滑油を供給することが好ましい場合がある。ただしこの場合、シリンダの作動室に供給される潤滑油が多くなり過ぎると、逆に圧縮機の性能を低下させる場合があった。
特公昭58−54274号公報 特開2016−37865号公報
本発明が解決しようとする課題は、性能向上を図ることができる回転式圧縮機および冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の回転式圧縮機は、回転軸と、シリンダと、ローラと、閉塞板とを備える。前記回転軸には、偏心部が設けられている。前記シリンダは、前記偏心部が配置されるシリンダ室を形成している。前記ローラは、筒状に形成され、前記偏心部に嵌められ前記シリンダ室内で偏心回転する。前記閉塞板は、前記回転軸の軸方向において前記シリンダ室の一面を閉塞するとともに、液冷媒を前記シリンダ室内に注入する注入口が設けられている。前記シリンダ室において、前記ローラの外周側には、気体冷媒が吸い込まれて圧縮される作動室が形成され、前記ローラの内周側には、潤滑油が溜まる潤滑油貯留空間が形成されている。前記注入口は、前記ローラによって開閉されることで、前記作動室および前記潤滑油貯留空間に間欠的に連通する。前記潤滑油貯留空間に対して前記注入口が連通している前記ローラの回転角度範囲は、前記作動室に対して前記注入口が連通している前記ローラの回転角度範囲よりも小さい。
第1の実施形態の回転式圧縮機の断面図を含む冷凍サイクル装置の概略構成図。 第1の実施形態の回転式圧縮機の給油通路を示す断面図。 第1の実施形態の作動室と注入口との位置関係を示す断面図。 第1の実施形態の潤滑油貯留空間と注入口との位置関係を示す断面図。 第2の実施形態の回転式圧縮機の圧縮機構部を示す断面図。 第2の実施形態のローラと注入口との位置関係を示す断面図。 第3の実施形態の回転式圧縮機の圧縮機構部を示す断面図。 第4の実施形態の回転式圧縮機を示す断面図。
以下、実施形態の回転式圧縮機および冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。また、本願でいう「接続された」とは、2つの部品や装置(以下、「部品など」と称する)が直接的に接続された場合に加え、別の部品などを間に介在させて2つの部品などが間接的に接続された場合も含む。
(第1の実施形態)
始めに、冷凍サイクル装置について簡単に説明する。
図1は、本実施形態の冷凍サイクル装置1を示す概略構成図である。
図1に示すように、冷凍サイクル装置1は、回転式圧縮機2と、回転式圧縮機2に接続された放熱器3(例えば凝縮器)と、気液分離器91を間に介在させて放熱器3に接続された膨張装置4(例えば膨張弁)と、膨張装置4と回転式圧縮機2との間に接続された吸熱器5(例えば蒸発器)と、液冷媒の一部を回転式圧縮機2の内部に注入するインジェクション回路6とを備えている。
回転式圧縮機2は、いわゆるロータリ式の圧縮機である。回転式圧縮機2は、例えば、内部に取り込まれる低圧の気体冷媒(作動流体)を圧縮して高温・高圧の気体冷媒にする。なお、回転式圧縮機2の具体的な構成については後述する。
放熱器3は、回転式圧縮機2から送り込まれる高温・高圧の気体冷媒から熱を放熱させ、高温・高圧の気体冷媒を高圧の液冷媒にする。
膨張装置4は、放熱器3から送り込まれる高圧の液冷媒の圧力を下げ、高圧の液冷媒を低温・低圧の液冷媒にする。
吸熱器5は、膨張装置4から送り込まれる低温・低圧の液冷媒を気化させ、低温・低圧の液冷媒を低圧の気体冷媒にする。そして、吸熱器5において、低圧の液冷媒が気化する際に周囲から気化熱を奪うことで周囲が冷却される。なお、吸熱器5を通過した低圧の気体冷媒は、上述した回転式圧縮機2の内部に取り込まれる。
このように、本実施形態の冷凍サイクル装置1では、作動流体である冷媒が気体冷媒と液冷媒との間で相変化しながら循環し、気体冷媒から液冷媒に相変化する過程で放熱され、液冷媒から気体冷媒に相変化する過程で吸熱される。そして、これらの放熱や吸熱を利用して暖房や冷房などが行われる。
インジェクション回路(インジェクション機構)6は、回転式圧縮機2のシリンダ室51a(後述)で圧縮された気体冷媒が高温になる場合に、シリンダ室51aに冷却用の液冷媒を注入する。なお、インジェクション回路6については、詳しく後述する。
次に、上述した回転式圧縮機2の具体的な構成について説明する。
本実施形態の回転式圧縮機2は、圧縮機本体11と、アキュムレータ12とを備える。
アキュムレータ12は、いわゆる気液分離器である。アキュムレータ12は、上述した吸熱器5と圧縮機本体11との間に設けられている。アキュムレータ12は、吸込管21を通じて圧縮機本体11に接続されている。アキュムレータ12は、吸熱器5で気化された気体冷媒を、吸込管21を通じて圧縮機本体11に供給する。
圧縮機本体11は、回転軸31と、回転軸31を回転させる電動機部32と、回転軸31の回転によって気体冷媒を圧縮する圧縮機構部33と、これら回転軸31、電動機部32および圧縮機構部33を収容した円筒状の密閉容器34とを備えている。
回転軸31および密閉容器34は、回転軸31の軸心O(軸線)に対して同軸状に配置されている。軸心Oとは、回転軸31の中心(回転中心)を意味する。電動機部32は、密閉容器34のなかで、軸心Oに沿う方向の一端側(図1における上側)に配置されている。圧縮機構部33は、密閉容器34のなかで、軸心Oに沿う方向の他端側(図1における下側)に配置されている。なお以下の説明では、軸心Oに沿う方向を回転軸31の軸方向Z、軸心Oに直交するとともに軸心Oから放射状に離れる方向を回転軸31の径方向R、軸心Oに対して一定の距離を保ちながら軸心Oの周りを回転する方向を回転軸31の周方向θ(図3参照)と称する。
回転軸31には、偏心部41が設けられている。偏心部41は、回転軸31のなかで、圧縮機構部33のシリンダ51(後述)に対応する位置に設けられている。偏心部41は、例えば軸方向Zに沿う円柱状に形成されている。偏心部41は、軸心Oに対して径方向Rに偏心している。
電動機部32は、例えば、いわゆるインナーロータ型のDCブラシレスモータである。具体的には、電動機部32は、固定子36と、回転子37とを備える。固定子36は、筒状に形成され、密閉容器34の内壁面に焼嵌めなどによって固定されている。回転子37は、固定子36の内側に配置されている。回転子37には、回転軸31の上部が連結されている。回転子37は、固定子36に設けられたコイルに電流が供給されることで、回転軸31を回転駆動する。
次に、圧縮機構部33について説明する。
圧縮機構部33は、シリンダ51と、主軸受52と、副軸受53と、ローラ54とを備えている。
シリンダ51は、軸方向Zに開口した筒状に形成されている。これにより、シリンダ51には、シリンダ室51aとなる内部空間が形成されている。シリンダ室51aには、回転軸31の偏心部41が配置される。また、シリンダ51には、吸込管21とシリンダ室51aとを連通させる吸込通路51bが径方向Rに設けられている(図3参照)。これにより、シリンダ室51aには、吸込管21から気体冷媒が供給される。
主軸受52は、シリンダ51に対して軸方向Zに配置されている。主軸受52は、軸方向Zにおいてシリンダ室51aに面して、シリンダ室51aの一面を閉塞している。一方で、副軸受53は、シリンダ51に対して主軸受52とは反対側に配置されている。副軸受53は、主軸受52とは反対側からシリンダ室51aに面して、軸方向Zにおいてシリンダ室51aの他面を閉塞している。本実施形態では、副軸受53は、「閉塞板」の一例である。上述した回転軸31は、シリンダ51を貫通するとともに、主軸受52と副軸受53とによって回転可能に支持されている。
ローラ54は、軸方向Zに沿う筒状に形成されている。ローラ54は、偏心部41に嵌められシリンダ室51aに配置される。ローラ54の内周面と偏心部41の外周面との間には、偏心部41に対するローラ54の相対回転を許容する隙間が設けられている。すなわち、本願でいう「嵌められる」とは、2つの部材の間に相互の回転を許容する隙間が存在する場合も含む。ローラ54は、回転軸31の回転に伴い、ローラ54の外周面をシリンダ51の内周面に摺接させながらシリンダ室51a内で偏心回転する。
ここで、シリンダ51の内部構成を説明する前に、圧縮機構部33に設けられる給油通路60について説明する。
図2は、圧縮機構部33に設けられる給油通路60を示す断面図である。
図2に示すように、給油通路60は、例えば、回転軸31の軸方向Zに設けられた給油孔61と、偏心部41に設けられた連通孔62および給油溝63とにより形成されている。
給油孔61は、軸心Oと同軸状に設けられ、回転軸31の内部に形成されている。給油孔61は、軸方向Zに沿って回転軸31の内部を延びている。給油孔61は、回転軸31の下端面において密閉容器34内に開口している。ここで、密閉容器34内には、潤滑油Jが収容されており、圧縮機構部33の一部が潤滑油J内に浸かっている。潤滑油Jには、回転式圧縮機2からの気体冷媒の吐出圧力と同等の圧力が作用している。潤滑油Jは、回転軸31が回転する場合に、給油孔61に流入し、給油孔61に沿って回転軸31の内部を上昇する。なお、給油孔61の内部には、回転軸31の回転に伴って潤滑油Jを汲み上げる螺旋構造または給油ポンプなどが設けられてもよい。
給油溝63は、偏心部41の外周面に設けられた溝である。すなわち、給油溝63は、偏心部41の外周面とローラ54の内周面との間に形成されている。給油溝63は、軸方向Zに延びており、軸方向Zにおいて偏心部41の全厚に亘って形成されている。
連通孔62は、径方向Rに沿って偏心部41の内部に設けられている。連通孔62は、給油孔61と給油溝63との間に設けられ、給油孔61と給油溝63とを連通させている。これにより、給油孔61内の潤滑油Jは、回転軸31の回転に伴う遠心力によって、連通孔62を通じて給油溝63に供給される。給油溝63に供給された潤滑油Jは、給油溝63から圧縮機構部33の各摺動部に供給される。
次に、シリンダ51の内部構成について説明する。
図3および図4は、ローラ54の回転状態を示す断面図である。なお図3および図4では、説明の便宜上、ローラ54にハッチングを施している。
例えば図3に示すように、シリンダ室51aにおいてローラ54の外周側には、作動室71が形成されている。一方で、シリンダ室51aにおいてローラ54の内周側には、潤滑油貯留空間72が形成されている。
作動室71は、ローラ54の外周面と、シリンダ室51aを規定するシリンダ51の内周面との間に形成されている。作動室71は、吸込通路51bに連通し、吸込通路51bから気体冷媒が供給される。また、作動室71には、ベーン81が設けられている。ベーン81は、シリンダ51に設けられたベーン溝82にスライド移動可能に挿入されている。ベーン81は、図示しない付勢手段によって径方向Rの内側に向けて付勢され、その先端部が作動室71内でローラ54の外周面に当接している。これにより、ベーン81は、周方向θにおいて、作動室71を吸込室71aと圧縮室71bとに仕切っている。このため、ローラ54が偏心回転すると、ローラ54の偏心回転およびそれに伴うベーン81の進退動作によって、作動室71内で気体冷媒を圧縮する圧縮動作が行われる。そして、作動室71内で圧縮された気体冷媒は、シリンダ51の吐出溝(不図示)などを通じて密閉容器34内に排出される。
潤滑油貯留空間72は、ローラ54の内周面と、回転軸31の外周面との間に形成されている。また、図2に示すように、潤滑油貯留空間72は、偏心部41の軸方向Zの端面(例えば下面)と、偏心部41に面する副軸受53の端面(例えば上面)との間に形成される。例えば、偏心部41の軸方向Zの厚さは、ローラ54の軸方向Zの厚さよりも薄い。回転軸31には、軸方向Zにおいて偏心部41と副軸受53との間に配置される支持部31aが設けられている。支持部31aの外径は、回転軸31が挿入される副軸受の開口部の内径よりも大きく、且つ、偏心部41の外径よりも小さい。これにより、偏心部41の端面(例えば下面)と副軸受53の端面(例えば上面)との間に、潤滑油貯留空間72となる隙間が形成されている。潤滑油貯留空間72には、偏心部41の給油溝63から供給された潤滑油Jの一部が溜まる。潤滑油貯留空間72内の潤滑油Jには、例えば、回転式圧縮機2からの気体冷媒の吐出圧力と同等の圧力が作用している。
次に、インジェクション回路6について説明する。
図1に示すように、インジェクション回路6は、気液分離器91、インジェクションパイプ92、副軸受53に設けられたインジェクション通路93、副軸受53に設けられたインジェクション孔94、および閉止弁(制御弁)95を備えている。
気液分離器91は、放熱器3と膨張装置4との間に接続されている。気液分離器91は、放熱器3によって凝縮された液冷媒の一部を、インジェクションパイプ92に供給する。なお、放熱器3で凝縮された液冷媒の一部がそのままインジェクションパイプ92に導かれる場合、気液分離器91は省略されてもよい。
インジェクションパイプ92は、気液分離器91と副軸受53との間に延びている。インジェクションパイプ92は、副軸受53に接続され、インジェクション通路93に連通している。インジェクションパイプ92は、気液分離器91からの液冷媒をインジェクション通路93に供給する。
インジェクション通路93は、径方向Rに沿って副軸受53に設けられている。
インジェクション孔94は、軸方向Zに沿って副軸受53に設けられている。インジェクション孔94は、インジェクション通路93の先端部と繋がっている。インジェクション孔94は、シリンダ室51aに開口した注入口94aを有する。注入口94aは、軸方向Zに開口している。注入口94aは、ローラ54が偏心回転することで、ローラ54の軸方向Zの端面(例えば下面)によって開閉される。本実施形態では、注入口94aは、ローラ54によって開閉されることで、作動室71と間欠的に連結し、且つ、潤滑油貯留空間72とも間欠的に連通する。
例えば、注入口94aは、注入口94aがローラ54の外周面の一部よりも径方向Rの外側に位置する場合(図1参照)に、シリンダ51の作動室71に対して開口し、作動室71と連通する。ここで、インジェクション通路93には、注入口94aと作動室71とが連通する場合の作動室71の内部よりも圧力の高い放熱器3通過後の液冷媒が導かれている。このため、注入口94aと作動室71とが連通する場合、インジェクション通路93内の液冷媒がインジェクション孔94内を介して作動室71に注入される。
一方で、注入口94aは、注入口94aの少なくとも一部がローラ54の内周面の一部よりも径方向Rの内側に位置する場合(図2参照)に、潤滑油貯留空間72に対して開口し、潤滑油貯留空間72と連通する。ここで、インジェクション通路93およびインジェクション孔94内の冷媒の圧力は、潤滑油貯留空間72の内部よりも圧力が低い。このため、注入口94aと潤滑油貯留空間72とが連通する場合、潤滑油貯留空間72からインジェクション孔94およびインジェクション通路93に潤滑油Jが流入する。
閉止弁95は、例えばインジェクションパイプ92に設けられている。閉止弁95は、注入口94aに対する液冷媒の供給を遮断する。これにより、閉止弁95は、例えば作動室71で圧縮された気体冷媒を冷却する必要がない運転領域において、シリンダ室51aに対する液冷媒の注入を遮断する。
次に、ローラ54と注入口94aの位置関係について説明する。
図3は、作動室71と注入口94aとの位置関係を示す断面図である。
図3中の(a)は、作動室71に対する注入口94aの開き始めのタイミング(開口直前のタイミング)でのローラ54の位置を示し、ベーン81の位置を基準とするローラ54の回転角度はR1aである。図3中の(b)は、作動室71に対する注入口94aの開口面積が最大であるローラ54の位置を示す。図3中の(c)は、作動室71に対する注入口94aの閉じ終りのタイミング(閉塞直後のタイミング)でのローラ54の位置を示し、ベーン81の位置を基準とするローラ54の回転角度はR1bである。
図3に示すように、注入口94aは、ローラ54の1回転のなかで、回転角度R1aから回転角度R1b間のローラ54の第1回転角度範囲R1(すなわち、R1b−R1a)において、作動室71に連通している。第1回転角度範囲R1は、作動室71に対する注入口94aの開き始めのタイミングでのローラ54の位置と、作動室71に対する注入口94aの閉じ終わりのタイミングでのローラ54の位置との間の角度範囲である。
一方で、図4は、潤滑油貯留空間72と注入口94aとの位置関係を示す断面図である。図4中の(a)は、潤滑油貯留空間72に対する注入口94aの開き始めのタイミング(開口直前のタイミング)でのローラ54の位置を示し、ベーン81の位置を基準とするローラ54の回転角度はR2aである。図4中の(b)は、潤滑油貯留空間72に対する注入口94aの開口面積が最大であるローラ54の位置を示す。図4中の(c)は、潤滑油貯留空間72に対する注入口94aの閉じ終わりのタイミング(閉塞直後のタイミング)でのローラ54の位置を示し、ベーン81の位置を基準とするローラ54の回転角度はR2bである。
図4に示すように、注入口94aは、ローラ54の1回転のなかで、回転角度R2aから回転角度R2b間のローラ54の第2回転角度範囲R2(すなわち、R2b−R2a)において、潤滑油貯留空間72に連通している。第2回転角度範囲R2は、潤滑油貯留空間72に対する注入口94aの開き始めのタイミングでのローラ54の位置と、潤滑油貯留空間72に対する注入口94aの閉じ終わりのタイミングでのローラ54の位置との間の角度範囲である。
本実施形態では、図3と図4とを比較して示すように、第2回転角度範囲R2は、第1回転角度範囲R1よりも小さい。すなわち、ローラ54の1回転の間において、潤滑油貯留空間72と注入口94aとが連通している時間は、作動室71と注入口94aとが連通している時間よりも短い。言い換えると、本実施形態では、第2回転角度範囲R2が第1回転角度範囲R1よりも小さくなるように、注入口94aの位置(例えば径方向Rにおける位置)、ローラ54の外径、およびローラ54の内径が設定されている。
また、図3中の(b)に示すように、本実施形態では、作動室71に対して注入口94aの開口面積が最大となる状態において、注入口94aの全領域が作動室71に開口する。一方で、図4中の(b)に示すように、本実施形態では、潤滑油貯留空間72に対して注入口94aの開口面積が最大となる状態において、注入口94aの領域の一部のみが潤滑油貯留空間72に開口する。言い換えると、潤滑油貯留空間72に対して注入口94aの開口面積が最大となる状態において、注入口94aの領域の別の一部は、ローラ54によって塞がれている(覆われている)。本実施形態では、潤滑油貯留空間72に対して注入口94aの全領域が開口することはない。すなわち、潤滑油貯留空間72に対する注入口94aの開口面積の最大値は、作動室71に対する注入口94aの開口面積の最大値よりも小さい。また別の観点で見ると、潤滑油貯留空間72に対する注入口94aの開口面積を時間で積分した積分値は、作動室71に対する注入口94aの開口面積を時間で積分した積分値よりも小さい。
次に、本実施形態の回転式圧縮機2の作用について説明する。
回転式圧縮機2が駆動され、回転軸31が回転されると、ローラ54がシリンダ室51a内で偏心回転する。これにより、作動室71の気体冷媒は、圧縮されてシリンダ51の吐出溝などを通じて密閉容器34内に排出される。また、回転軸31の回転に伴い、密閉容器34の下部に貯留された潤滑油Jの一部は、回転軸31の給油孔61、偏心部41の連通孔62、および偏心部41の給油溝63を通じて潤滑油貯留空間72に流入する。また、気体冷媒の冷却が必要な場合、閉止弁95が開かれ、インジェクション孔94に液冷媒が供給される。
ここで、本実施形態では、偏心回転するローラ54によって注入口94aが開閉される。そして、注入口94aと作動室71とが連通することで、インジェクション通路93およびインジェクション孔94内の液冷媒が作動室71に注入される。作動室71に注入された液冷媒は、作動室71内で気化することで作動室71内の気体冷媒から熱を奪う。これにより、作動室71内の気体冷媒が冷却される。
一方で、潤滑油貯留空間72と注入口94aとが連通する場合、潤滑油貯留空間72内の高圧の潤滑油Jが注入口94aからインジェクション孔94およびインジェクション通路93の内部に入る。そして、潤滑油Jがインジェクション孔94およびインジェクション通路93の内部に入った状態で、作動室71と注入口94aとが連通すると、インジェクション孔94およびインジェクション通路93の内部の潤滑油Jは、インジェクション通路93に作用する圧力によって作動室71に注入される。これにより、作動室71に潤滑油Jが供給され、作動室71周りの潤滑性が向上する。
このような構成によれば、回転式圧縮機2の性能向上を図ることができる。
ここで、潤滑油貯留空間72と注入口94aとが連通している間に過大な量の潤滑油Jがインジェクション孔94およびインジェクション通路93に入ると、作動室71と注入口94aとが連通した場合に注入口94aから作動室71に供給される潤滑量Jが適正量に比べて多過ぎる場合がある。注入口94aから作動室71に供給される潤滑油Jが多過ぎると、抵抗になり、圧縮機の性能が低下する場合がある。また、注入口94aから作動室71に供給される潤滑油Jが多過ぎる場合、注入口94aから作動室71に供給される液冷媒の量が少なくなり、十分な冷却効果が得られない場合がある。
そこで本実施形態では、潤滑油貯留空間72に対して注入口94aが連通しているローラ54の回転角度範囲R2が、作動室71に対して注入口94aが連通しているローラ54の回転角度範囲R1よりも小さくなるように、注入口94aの位置(例えば径方向Rにおける位置)、ローラ54の外径、およびローラ54の内径が設定されている。
このような構成によれば、潤滑油貯留空間72からインジェクション孔94に入る潤滑油Jの量を制限することができる。これにより、注入口94aから作動室71に供給される潤滑油Jの量を低減することができる。その結果、圧縮機の性能向上を図ることができる。また、注入口94aから作動室71に十分な量の液冷媒を供給することが可能になり、高い冷却効果を得ることができる。すなわち本実施形態の構成によれば、インジェクション回路6の注入口94aの位置とローラ54の外径および内径を適切に設定するという簡便な方法で、付加的な部品や加工を必要とすることなく、作動室71に供給する潤滑油Jの量を低減でき、潤滑油Jの供給過大による圧縮機性能の低下、および液冷媒の供給不足による圧縮機の冷却不良の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、上述した回転式圧縮機2を備えているため、冷凍サイクル装置1の性能向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の回転式圧縮機2について説明する。本実施形態は、圧縮機構部33が複数のシリンダ51A,51Bを有する点などで第1の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
図5は、第2の実施形態の回転式圧縮機2の圧縮機構部33を示す断面図である。
図5に示すように、回転軸31には、第1偏心部41Aと第2偏心部41Bとが軸方向Zに並べて設けられている。第1偏心部41Aおよび第2偏心部41Bの各々は、第1の実施形態の偏心部41と略同じである。第1偏心部41Aは、圧縮機構部33の第1シリンダ51A(後述)に対応する位置に設けられている。第2偏心部41Bは、圧縮機構部33の第2シリンダ51B(後述)に対応する位置に設けられている。第1偏心部41Aおよび第2偏心部41Bは、例えば周方向θに180°の位相差をもって配置されている。
圧縮機構部33は、複数のシリンダ(第1シリンダ51Aおよび第2シリンダ51B)と、仕切板55と、主軸受52と、副軸受53と、複数のローラ(第1ローラ54Aおよび第2ローラ54B)とを備えている。
第1シリンダ51Aおよび第2シリンダ51Bは、互いの間に距離を空けて軸方向Zに並べられている。第1シリンダ51Aおよび第2シリンダ51Bの各々は、第1の実施形態のシリンダ51と略同じである。また、第1ローラ54Aおよび第2ローラ54Bの各々は、第1の実施形態のローラ54と略同じである。このため、第1シリンダ51Aおよび第1ローラ54Aに関する説明は、第1の実施形態におけるシリンダ51およびローラ54に関する説明において、「シリンダ51」を「第1シリンダ51A」、「シリンダ室51a」を「第1シリンダ室51Aa」、「偏心部41」を「第1偏心部41A」、「ローラ54」を「第1ローラ54A」、「作動室71」を「第1作動室71A」、「潤滑油貯留空間72」を「第1潤滑油貯留空間72A」と読み替えればよい。また、第2シリンダ51Bおよび第2ローラ54Bに関する説明は、第1の実施形態におけるシリンダ51およびローラ54に関する説明において、「シリンダ51」を「第2シリンダ51B」、「シリンダ室51a」を「第2シリンダ室51Ba」、「偏心部41」を「第2偏心部41B」、「ローラ54」を「第2ローラ54B」、「作動室71」を「第2作動室71B」、「潤滑油貯留空間72」を「第2潤滑油貯留空間72B」と読み替えればよい。
仕切板55は、軸方向Zで第1シリンダ51Aと第2シリンダ51Bとの間に配置され、第1シリンダ51Aと第2シリンダ51Bとの間に挟まれている。仕切板55は、軸方向Zにおいて第1シリンダ室51Aaに面して、第1シリンダ室51Aaの一面を閉塞している。同様に、仕切板55は、軸方向Zにおいて第2シリンダ室51Baに面して、第2シリンダ室51Baの一面を閉塞している。本実施形態では、仕切板55は、「閉塞板」の一例である。
インジェクション回路6は、気液分離器91、インジェクションパイプ92、仕切板55に設けられたインジェクション通路93、仕切板55に設けられた第1インジェクション孔94A、仕切板55に設けられた第2インジェクション孔94B、および閉止弁95を備えている。
第1インジェクション孔94Aおよび第2インジェクション孔94Bの各々は、軸方向Zに沿って仕切板55に設けられている。第1インジェクション孔94Aおよび第2インジェクション孔94Bの各々は、インジェクション通路93の先端部と繋がっている。
第1インジェクション孔94Aは、第1シリンダ室51Aaに開口した第1注入口94Aaを有する。第1注入口94Aaは、軸方向Zに開口している。第1注入口94Aaは、第1ローラ54Aが偏心回転することで、第1ローラ54Aの軸方向Zの端面(例えば下面)によって開閉される。本実施形態では、第1注入口94Aaは、第1ローラ54Aによって開閉されることで、第1作動室71Aと間欠的に連結し、且つ、第1潤滑油貯留空間72Aとも間欠的に連通する。第1注入口94Aaと第1作動室71Aとが連通する場合、第1インジェクション孔94A内の液冷媒が第1作動室71Aに注入される。一方で、第1注入口94Aaと第1潤滑油貯留空間72Aとが連通する場合、第1潤滑油貯留空間72Aから第1インジェクション孔94Aおよびインジェクション通路93に潤滑油Jが流入する。
第2インジェクション孔94Bは、第2シリンダ室51Baに開口した第2注入口94Baを有する。第2注入口94Baは、軸方向Zに開口している。第2注入口94Baは、第2ローラ54Bが偏心回転することで、第2ローラ54Bの軸方向Zの端面(例えば上面)によって開閉される。本実施形態では、第2注入口94Baは、第2ローラ54Bによって開閉されることで、第2作動室71Bと間欠的に連結し、且つ、第2潤滑油貯留空間72Bとも間欠的に連通する。第2注入口94Baと第2作動室71Bとが連通する場合、第2インジェクション孔94B内の液冷媒が第2作動室71Bに注入される。一方で、第2注入口94Baと第2潤滑油貯留空間72Bとが連通する場合、第2潤滑油貯留空間72Bから第2インジェクション孔94Bおよびインジェクション通路93に潤滑油Jが流入する。ここで、第1偏心部41Aと第2偏心部41Bとは、例えば周方向θに180°の位相差をもって配置されている。このため、液冷媒および潤滑油Jの各々は、第1作動室71Aおよび第2作動室71Bに交互に供給される。
次に、ローラ54A,54Bと注入口94Aa,94Baとの位置関係について説明する。なお、第1ローラ54Aと第1注入口94Aaとの関係は、第1の実施形態におけるローラ54と注入口94aとの関係と略同じである。このため、第1ローラ54Aおよび第1注入口94Aaに関する説明は、第1の実施形態におけるローラ54および注入口94aに関する説明において、「ローラ54」を「第1ローラ54A」、「注入口94a」を「第1注入口94Aa」、「作動室71」を「第1作動室71A」、「潤滑油貯留空間72」を「第1潤滑油貯留空間72A」と読み替えればよい。また、第2ローラ54Bおよび第2注入口94Baの関係は、第1の実施形態におけるローラ54と注入口94aとの関係と略同じである。このため、第2ローラ54Bおよび第2注入口94Baに関する説明は、第1の実施形態におけるローラ54および注入口94aに関する説明において、「ローラ54」を「第2ローラ54B」、「注入口94a」を「第2注入口94Ba」、「作動室71」を「第2作動室71B」、「潤滑油貯留空間72」を「第2潤滑油貯留空間72B」と読み替えればよい。
次に、第1注入口94Aaの開閉状態に対する第2注入口94Baの開閉状態を説明する。図6は、第1ローラ54Aおよび第2ローラ54Bの回転状態を示す断面図である。なお図6は、平面視であるため、第1注入口94Aaおよび第2注入口94Baは、互いに重なって図示されている。また図6では、説明の便宜上、第1ローラ54Aのみにハッチングを施している。
図6中の(a)は、第1作動室71Aに対する第1注入口94Aaの開き始めのタイミングでのローラ54A,54Bの位置を示す。このとき、第2注入口94Baは、第2ローラ54Bによってまだ塞がれている。図6中の(b)は、第2潤滑油貯留空間72Bに対する第2注入口94Baの開き始めのタイミングでのローラ54A,54Bの位置を示す。このとき、第1注入口94Aaは、第1作動室71Aにすでに開口している。図6中の(c)は、第2潤滑油貯留空間72Bに対する第2注入口94Baの最大開口位置を示す。図6中の(d)は、第2潤滑油貯留空間72Bに対する第2注入口94Baの閉じ終わりのタイミングでのローラ54A,54Bの位置を示す。このとき、第1注入口94Aaは、第1作動室71Aにまだ開口している。図6中の(e)は、第1作動室71Aに対する第1注入口94Aaの閉じ終わりのタイミングでのローラ54A,54Bの位置を示す。このとき、第2注入口94Baは、第2ローラ54Bによってすでに塞がれている。
すなわち、第1注入口94Aaは、図6中の(a)から(e)の間に亘って、第1作動室71Aに開口している。一方で、第2注入口94Baは、図6中の(b)から(d)の間に亘って、第2潤滑油貯留空間72Bに開口している。言い換えると、第1作動室71Aに対して第1注入口94Aaが開口している間に、第2潤滑油貯留空間72Bに対する第2注入口94Baの開閉が完了する。
本実施形態では、例えば、第1作動室71Aに対して第1注入口94Aaが開口し始めてから第2潤滑油貯留空間72Bに対して第2注入口94Baが開口し始めるまでの時間(図6中の(a)から(b)の間の時間)が、第2潤滑油貯留空間72Bに対して第2注入口94Baが開口し始めてから閉じ終わるまでの時間((図6中の(b)から(d)の間の時間))よりも長くなるように、注入口94Aa,94Baの位置(例えば径方向Rにおける位置)、ローラ54A,54Bの外径、およびローラ54A,54Bの内径が設定されている。
上記説明では、第1作動室71Aに対する第1注入口94Aaの開閉状態と、第2潤滑油貯留空間72Bに対する第2注入口94Baの開閉状態との関係を説明した。なお、第2作動室71Bに対する第2注入口94Baの開閉状態と、第1潤滑油貯留空間72Aに対する第1注入口94Aaの開閉状態との関係は、上述した関係と同様である。すなわち、第2作動室71Bに対する第2注入口94Baの開閉状態と、第1潤滑油貯留空間72Aに対する第1注入口94Aaの開閉状態との関係は、上記説明において、「第1作動室71A」を「第2作動室71B」、「第1潤滑油貯留空間72A」を「第2潤滑油貯留空間72B」、「第1注入口94Aa」を「第2注入口94Ba」、「第2注入口94Ba」を「第1注入口94Aa」と読み替えればよい。
このような構成によれば、第1の実施形態と同様に、回転式圧縮機2の性能向上を図ることができる。ここで、本実施形態では、第1作動室71Aと第1注入口94Aaとが連通している間に第2潤滑油貯留空間72Bと第2注入口94Baとが連通するため、第2潤滑油貯留空間72Bから第2注入口94Baに流入した潤滑油Jが、インジェクション通路93を介して、第1注入口94Aaから第1作動室71Aに供給される。そこで本実施形態では、第1作動室71Aに対して第1注入口94Aaが開口している時間に比べて、第2潤滑油貯留空間72Bに対して第2注入口94Baが開口している時間が短くなるように、注入口94Aa,94Baの位置(例えば径方向Rにおける位置)、ローラ54A,54Bの外径、およびローラ54A,54Bの内径が設定されている。このような構成によれば、第2潤滑油貯留空間72Bから第2注入口94Baに流入する潤滑油Jの量を制限することができるため、第2潤滑油貯留空間72Bから第2注入口94Baに流入した潤滑油Jが第1注入口94Aaから第1作動室71Aに過度に供給されることを防止することができる。また、第2潤滑油貯留空間72Bと第2注入口94Baとが連通する時間を比較的短く制限することで、第1作動室71Aに対して第1注入口94Aaからインジェクション通路93内の液冷媒を確実に供給し、気体冷媒の冷却を促進することができる。これにより、回転式圧縮機2のさらなる性能向上を図ることができる。
本実施形態では、第1作動室71Aに対して第1注入口94Aaが開口し始めてから第2潤滑油貯留空間72Bに対して第2注入口94Baが開口し始めるまでの時間は、第2潤滑油貯留空間72Bに対して第2注入口94Baが開口し始めてから閉じ終わるまでの時間よりも長い。このような構成によれば、第1作動室71Aに対して第1注入口94Aaが開口し始めてから第2潤滑油貯留空間72Bに対して第2注入口94Baが開口し始めるまでの時間が比較的長いため、第1作動室71A内で気体冷媒の圧縮が進み、第2潤滑油貯留空間72Bと第2注入口94Baとが連通する状態において、第1作動室71A内の圧力を高くすることができる。これにより、第2潤滑油貯留空間72Bと第1作動室71Aとの差圧が小さくなるため、潤滑油Jが過剰に第2注入口94Baに入ることを抑制することができる。これにより、潤滑油Jの供給過大による圧縮機性能の低下、および液冷媒の供給不足による圧縮機の冷却不良の発生をさらに抑制することができる。
なお、本実施形態では、軸方向Zに複数のシリンダが並べられた構成において、第1シリンダ51Aおよび第1ローラ54Aが上側に配置され、第2シリンダ51Bおよび第2ローラ54Bが下側に配置されている。これに代えて、第1シリンダ51Aおよび第1ローラ54Aが下側に配置され、第2シリンダ51Bおよび第2ローラ54Bが上側に配置されてもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の回転式圧縮機2について説明する。本実施形態は、第1注入口94Aaと第2注入口94Baとが径方向Rで異なる位置に形成された点などで第2の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第2の実施形態と同様である。
図7は、第3の実施形態の回転式圧縮機2の圧縮機構部33を示す断面図である。
図7に示すように、本実施形態では、説明の便宜上、軸方向Zに複数のシリンダが並べられた構成において、下側に配置されたシリンダおよびローラを「第1シリンダ51A」および「第1ローラ54A」と称する。一方で、上側に配置されたシリンダおよびローラを「第2シリンダ51B」および「第2ローラ54B」と称する。また本実施形態では、シリンダおよびローラに付随する構成(偏心部41A,41B、シリンダ室51Aa,51Ba、作動室71A,71B、潤滑油貯留空間72A,72B、インジェクション孔94A,94B、注入口94Aa,94Ba)についても、第2の実施形態の構成に対して上下逆に配置されているものとする。
本実施形態では、圧縮機構部33は、上部マフラカバー101Bと、下部マフラカバー101Aとを備える。上部マフラカバー101Bは、主軸受52に取り付けられ、主軸受52との間に上部マフラ室102Bを形成している。第2シリンダ室51Baで圧縮された気体冷媒は、主軸受52に設けられた図示しない吐出孔を通じて上部マフラ室102Bに吐出され、上部マフラ室102Bから密閉容器34内に吐出される。一方で、下部マフラカバー101Aは、副軸受53に取り付けられ、副軸受53との間に下部マフラ室102Aを形成している。また、圧縮機構部33には、下部マフラ室102Aと上部マフラ室102Bとを連通させる吐出連通通路103が設けられている。第1シリンダ室51Aaで圧縮された気体冷媒は、副軸受53に設けられた図示しない吐出孔を通じて下部マフラ室102Aに吐出され、吐出連通通路103を経由して上部マフラ室102Bから密閉容器34内に吐出される。
また、本実施形態では、第2注入口94Baは、径方向Rにおいて第1注入口94Aaとは異なる位置に設けられている。例えば、第2注入口94Baは、第1注入口94Aaと比べて、径方向Rの外側に配置されている。これにより、第2注入口94Baは、第2ローラ54Bによって開閉されることで第2作動室71Bと間欠的に連通するとともに、第2潤滑油貯留空間72Bとは連通しない。
このような構成によれば、第1の実施形態と同様に、回転式圧縮機2の性能向上を図ることができる。ここで、本実施形態では、第2注入口94Baは、第2潤滑油貯留空間72Bとは連通しない。第1作動室71Aおよび第2作動室71Bには、第1潤滑油貯留空間72Aから第1インジェクション孔94Aに流入した潤滑油Jが供給される。このため、第1作動室71Aに供給される滑油量を低減でき、回転式圧縮機2のさらなる性能向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、軸方向Zに複数のシリンダが並べられた構成において、第1シリンダ51Aおよび第1ローラ54Aが下側に配置され、第2シリンダ51Bおよび第2ローラ54Bが上側に配置されている。これに代えて、第1シリンダ51Aおよび第1ローラ54Aが上側に配置され、第2シリンダ51Bおよび第2ローラ54Bが下側に配置されてもよい。すなわち、第2シリンダ51B(下部シリンダ)側に配置された第2注入口94Baが第2潤滑油貯留空間72Bと連通しないようになっていてもよい。
ここで、第1シリンダ51A(下部シリンダ)から吐出されて、下部マフラ室102Aから吐出連絡通路103を通って上部マフラ室102Bに移動する気体冷媒に潤滑油Jが多く含まれる場合、流路圧力損失が大きくなり、圧縮機の効率低下を招く可能性がある。そこで本実施形態では、第2シリンダ51B(上部シリンダ)側に配置された第2注入口94Baが第2潤滑油貯留空間72Bと連通しないようになっている。このため、第1シリンダ51Aの第1作動室71Aと第1注入口94Aaとが連通している間に、第2潤滑油貯留空間72Bから第2注入口94Baに流入した潤滑油Jが第1注入口94Aaから第1作動室71Aに達することがない。これにより、特に、第1シリンダ室51Aa(下部シリンダ)の第1作動室71Aに供給される潤滑油Jの量を低減することができ、下部マフラ室102Aから吐出連絡通路103を通って上部マフラ室102Bに移動する気体冷媒に含まれる潤滑油Jの量を少なくすることができる。これにより、回転式圧縮機2のさらなる性能向上を図ることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の回転式圧縮機2について説明する。本実施形態は、閉止弁95が密閉容器34の内部に設けられた点などで第1の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
図8は、第4の実施形態の回転式圧縮機2を示す断面図である。
図8に示すように、本実施形態では、閉止弁95は、密閉容器34の内部に設けられている。閉止弁95は、例えば、弁体111と、プランジャ112と、電磁コイル113とにより形成されている。
弁体111は、この弁体111の少なくとも一部がインジェクション通路93内に位置してインジェクション通路93を塞ぐ遮断位置と、インジェクション通路93から外れてインジェクション通路93における液冷媒の流通を許容する開放位置と間で移動可能である。本実施形態では、インジェクション通路93は、シリンダ51よりも下方に位置する。弁体111は、上記遮断位置に移動することで、注入口94aに対する液冷媒の供給を、シリンダ51よりも下方の位置で遮断する。
弁体111には、プランジャ112が取り付けられている。弁体111は、電磁コイル113によってプランジャ112が駆動されることで、上記遮断位置と上記開放位置との間で移動する。電磁コイル113は、例えば密閉容器34の内部に設けられてもよく、この場合、給電はモータの端子部から行われる。なお、電磁コイル113は、密閉容器34の外部に設けられてもよい。
このような構成によれば、第1の実施形態と同様に、回転式圧縮機2の性能向上を図ることができる。ここで、液冷媒の注入が必要ない運転領域では、インジェクション回路6は、閉止弁95により閉止される。このとき、例えばシリンダ51の作動室71よりも上方の位置に閉止弁95が設けられている場合、インジェクション回路6の内部にガス(例えば気体冷媒)が残ることがある。インジェクション回路6の内部にガスが残ると、ローラ54の偏心回転に伴い、インジェクション回路6の内部でガスが圧縮と膨張を繰り返し、損失が生じることになる。
そこで、本実施形態では、閉止弁95は、注入口94aに対する液冷媒の供給をシリンダ室51aよりも下方の位置で遮断するように配置されている。これにより、閉止弁95によりインジェクション回路6が閉塞された場合であっても、インジェクション回路6の内部のガスは、上方にある作動室71に抜けることができる。言い換えると、閉止弁95と作動室71との間にあるインジェクション回路6を潤滑油Jで満たすことができる。これにより、インジェクション回路6の内部でガスが圧縮と膨張を繰り返して損失が生じることを抑制することができる。これにより、回転式圧縮機2のさらなる性能向上を図ることができる。
また、本実施形態では、閉止弁95は、密閉容器34の内部に設けられている。このような構成によれば、インジェクション回路6を閉止される場合において、閉止弁95から注入口94aまでのインジェクション回路6の容積を低減することができる。これにより、インジェクション回路6内が潤滑油Jで満たされる場合でも、密閉容器34の内部の潤滑油Jの油面が低下し、潤滑不良が生じる可能性を低減することができる。
なお、本実施形態では、シリンダ51が1つだけの回転式圧縮機2の例を取り上げて説明した。例えば、第2の実施形態のように複数のシリンダ51A,51Bが設けられる場合は、閉止弁95は、第1注入口94Aaおよび第2注入口94Baに対する液冷媒の供給を、少なくとも1つのシリンダ室(最も上方に配置されたシリンダ室)よりも下方の位置で遮断するように配置される。これにより、上記第4の実施形態と同様に、インジェクション回路6の内部でガスが圧縮と膨張を繰り返して損失が生じることを抑制することができる。
以上、第1から第4の実施形態の回転式圧縮機2について説明した。ただし、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、ブレードとローラとが一体となったスイングタイプや、シリンダが3つ以上のタイプの回転式圧縮機でも同様の効果を得ることができる。また、冷凍サイクル装置1は、第1の実施形態の回転式圧縮機2に代えて、第2から第4の実施形態の回転式圧縮機2を備えてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、潤滑油貯留空間に対して注入口が連通しているローラの回転角度範囲は、作動室に対して前記注入口が連通している前記ローラの回転角度範囲よりも小さい。このような構成によれば、回転式圧縮機の性能向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷凍サイクル装置、2…回転式圧縮機、3…放熱器、4…膨張装置、5…吸熱器、6…インジェクション回路、31…回転軸、41…偏心部(第1偏心部)、41A…第1偏心部、41B…第2偏心部、51…シリンダ(第1シリンダ)、51A…第1シリンダ、51B…第2シリンダ、51a…シリンダ室(第1シリンダ室)、51Aa…第1シリンダ室、51Ba…第2シリンダ室、53…副軸受(閉塞板)、55…仕切板(閉塞板)、71…作動室(第1作動室)、71A…第1作動室、71B…第2作動室、72…潤滑油貯留空間(第1潤滑油貯留空間)、72A…第1潤滑油貯留空間、72B…第2潤滑油貯留空間、95…閉止弁、94a…注入口(第1注入口)、94Aa…第1注入口,94Ba…第2注入口。

Claims (9)

  1. 偏心部が設けられた回転軸と、
    前記偏心部が配置されるシリンダ室を形成したシリンダと、
    前記偏心部に嵌められ前記シリンダ室内で偏心回転する筒状のローラと、
    前記回転軸の軸方向において前記シリンダ室の一面を閉塞するとともに、液冷媒を前記シリンダ室内に注入する注入口が設けられた閉塞板と、
    を備え、
    前記シリンダ室において、前記ローラの外周側には、気体冷媒が吸い込まれて圧縮される作動室が形成され、前記ローラの内周側には、潤滑油が溜まる潤滑油貯留空間が形成され、
    前記注入口は、前記ローラによって開閉されることで、前記作動室および前記潤滑油貯留空間に間欠的に連通し、
    前記潤滑油貯留空間に対して前記注入口が連通している前記ローラの回転角度範囲は、前記作動室に対して前記注入口が連通している前記ローラの回転角度範囲よりも小さい、
    回転式圧縮機。
  2. 第1偏心部と第2偏心部とが軸方向に並べて設けられた回転軸と、
    前記第1偏心部が配置される第1シリンダ室を形成した第1シリンダと、
    前記第1偏心部に嵌められ前記第1シリンダ室内で偏心回転する筒状の第1ローラと、
    前記第1シリンダに対して前記回転軸の軸方向に並べられ、前記第2偏心部が配置される第2シリンダ室を形成した第2シリンダと、
    前記第2偏心部に嵌められ前記第2シリンダ室内で偏心回転する筒状の第2ローラと、
    前記回転軸の軸方向において前記第1シリンダ室の一面および前記第2シリンダ室の一面を閉塞するとともに、液冷媒を前記第1シリンダ室内に注入する第1注入口および液冷媒を前記第2シリンダ室内に注入する第2注入口が設けられた閉塞板である仕切板と、
    を備え、
    前記第1シリンダ室において、前記第1ローラの外周側には、気体冷媒が吸い込まれて圧縮される第1作動室が形成され、前記第1ローラの内周側には、潤滑油が溜まる第1潤滑油貯留空間が形成され、
    前記第2シリンダ室において、前記第2ローラの外周側には、気体冷媒が吸い込まれて圧縮される第2作動室が形成され、前記第2ローラの内周側には、潤滑油が溜まる第2潤滑油貯留空間が形成され、
    前記第1注入口は、前記第1ローラによって開閉されることで、前記第1作動室および前記第1潤滑油貯留空間に間欠的に連通し、
    前記第2注入口は、前記第2ローラによって開閉されることで、前記第2作動室および前記第2潤滑油貯留空間に間欠的に連通し、
    前記第1作動室に対して前記第1注入口が開口している間に、前記第2潤滑油貯留空間に対する前記第2注入口の開閉が完了する、
    回転式圧縮機。
  3. 前記第1潤滑油貯留空間に対して前記第1注入口が連通している前記第1ローラの回転角度範囲は、前記第1作動室に対して前記第1注入口が連通している前記第1ローラの回転角度範囲よりも小さいとともに、
    前記第2潤滑油貯留空間に対して前記第2注入口が連通している前記第2ローラの回転角度範囲は、前記第2作動室に対して前記第2注入口が連通している前記第2ローラの回転角度範囲よりも小さい、
    請求項2に記載の回転式圧縮機。
  4. 前記第1作動室に対して前記第1注入口が開口し始めてから前記第2潤滑油貯留空間に対して前記第2注入口が開口し始めるまでの時間は、前記第2潤滑油貯留空間に対して前記第2注入口が開口し始めてから閉じ終わるまでの時間よりも長い、
    請求項3に記載の回転式圧縮機。
  5. 第1偏心部と第2偏心部とが軸方向に並べて設けられた回転軸と、
    前記第1偏心部が配置される第1シリンダ室を形成した第1シリンダと、
    前記第1偏心部に嵌められ前記第1シリンダ室内で偏心回転する筒状の第1ローラと、
    前記第1シリンダに対して前記回転軸の軸方向に並べられ、前記第2偏心部が配置される第2シリンダ室を形成した第2シリンダと、
    前記第2偏心部に嵌められ前記第2シリンダ室内で偏心回転する筒状の第2ローラと、
    前記回転軸の軸方向において前記第1シリンダ室の一面および前記第2シリンダ室の一面を閉塞するとともに、液冷媒を前記第1シリンダ室内に注入する第1注入口および液冷媒を前記第2シリンダ室内に注入する第2注入口が設けられた閉塞板である仕切板と、
    を備え、
    前記第1シリンダ室において、前記第1ローラの外周側には、気体冷媒が吸い込まれて圧縮される第1作動室が形成され、前記第1ローラの内周側には、潤滑油が溜まる第1潤滑油貯留空間が形成され、
    前記第2シリンダ室において、前記第2ローラの外周側には、気体冷媒が吸い込まれて圧縮される第2作動室が形成され、前記第2ローラの内周側には、潤滑油が溜まる第2潤滑油貯留空間が形成され、
    前記第1注入口は、前記第1ローラによって開閉されることで、前記第1作動室および前記第1潤滑油貯留空間に間欠的に連通し、
    前記第2注入口は、前記回転軸の径方向において前記第1注入口とは異なる位置に設けられ、前記第2ローラによって開閉されることで前記第2作動室に間欠的に連通するとともに、前記第2潤滑油貯留空間には連通しない、
    回転式圧縮機。
  6. 前記第1潤滑油貯留空間に対して前記第1注入口が連通している前記第1ローラの回転角度範囲は、前記第1作動室に対して前記第1注入口が連通している前記第1ローラの回転角度範囲よりも小さい、
    請求項5に記載の回転式圧縮機。
  7. 前記注入口に対する前記液冷媒の供給を前記シリンダ室よりも下方の位置で遮断する閉止弁をさらに備えた、
    請求項1に記載の回転式圧縮機。
  8. 前記第1注入口に対する前記液冷媒の供給を前記第1シリンダ室よりも下方の位置で遮断する閉止弁をさらに備えた、
    請求項2から請求項6の何れか1項に記載の回転式圧縮機。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の回転式圧縮機と、
    前記回転式圧縮機に接続された放熱器と、
    前記放熱器に接続された膨張装置と、
    前記膨張装置と前記回転式圧縮機との間に接続された吸熱器と、
    を備えた冷凍サイクル装置。
JP2016249422A 2016-12-22 2016-12-22 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置 Active JP6735662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249422A JP6735662B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249422A JP6735662B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018105136A JP2018105136A (ja) 2018-07-05
JP6735662B2 true JP6735662B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=62787368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016249422A Active JP6735662B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6735662B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110159532A (zh) * 2019-06-21 2019-08-23 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 压缩机、空调器
WO2023248325A1 (ja) * 2022-06-21 2023-12-28 東芝キヤリア株式会社 圧縮機、および冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018105136A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1965022A1 (en) Rotary fluid machine and refrigerating cycle device
US11428229B2 (en) Scroll compressor having enhanced discharge structure
JP2011169199A (ja) ベーンロータリ型流体装置及び圧縮機
JP5760836B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP5969226B2 (ja) 流体機械
JP5969227B2 (ja) 流体機械
JP6735662B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6762253B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN108457858B (zh) 旋转式压缩机以及制冷循环装置
JP2012184709A (ja) スクロール圧縮機
JP6758412B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2017141802A (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JPWO2020161965A1 (ja) 回転式圧縮機、回転式圧縮機の製造方法及び冷凍サイクル装置
JP6148993B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2011157974A (ja) スクロール圧縮機およびそれを搭載した冷凍サイクル
JP2010275974A (ja) ロータリ式圧縮機
JP7195446B2 (ja) 多段回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6374732B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2017172346A (ja) スクロール圧縮機、及び、空気調和機
JP5045471B2 (ja) 膨張機
WO2022269752A1 (ja) ロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置
US20240191712A1 (en) Scroll compressor and refrigeration device
JP2017203450A (ja) 揺動ピストン式圧縮機
JP5818767B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP6454236B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6735662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150