JP6148450B2 - 積層構造、スピントランジスタおよびリコンフィギャラブル論理回路 - Google Patents

積層構造、スピントランジスタおよびリコンフィギャラブル論理回路 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、積層構造、スピントランジスタおよびリコンフィギャラブル論理回路に関する。
近年、強磁性体電極として、強磁性層、または強磁性層およびトンネル障壁層の積層構造(強磁性層/トンネル障壁層)をソース領域およびドレイン領域(以下、ソース/ドレイン領域ともいう)上に設けた電界効果トランジスタ(MOSFET)などの新しい機能を有するデバイスの研究開発が盛んに行なわれている。その一つとして、ソース/ドレイン領域が磁性体を含むスピンMOSFETがある。このスピンMOSFETの特徴は、ソース/ドレイン領域の磁性体のスピンモーメントの方向を反転するだけで、その出力特性を制御できる点にあり、これを用いると、リコンフィギャラブルな機能を有し増幅機能を有するスピンMOSFET構造、リコンフィギャラブル論理回路を構成することが可能である。
スピンを反転する書き込み方法として、スピン注入法による書き込み方法が提案されている。スピン偏極した電流を磁性体にスピン注入することによって磁性体内のスピンが反転することが観測されている。また、スピン注入書き込みをスピンMOSFETに利用するため、ソース/ドレインの少なくともどちらか一方にMTJ(Magnetic Tunnel Junction)を付与した構造が提案されている。
また、トンネル障壁層を配向させる方法としては、半導体層とトンネル障壁層との間にアモルファス下地層を設けることが提案されている。しかし、アモルファス下地層を用いると、低抵抗な界面抵抗の効果が損なわれる。
特開2008−66596号公報 特開2009−54724号公報
Thin Solid Films 519, 8266 (2011).
本実施形態は、低い接合抵抗を有する、半導体、トンネル障壁層、および磁性体層を含む積層構造、およびこの積層構造を備えたスピントランジスタ、ならびにリコンフィギャラブル論理回路を提供する。
本実施形態によるスピントランジスタは、半導体層と、前記半導体層上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された一つの元素を含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第1の層と、前記第1の層上に設けられたトンネル障壁層と、前記トンネル障壁層上に設けられた磁性層と、を備えていることを特徴とする。
第1実施形態によるスピントランジスタを示す断面図。 第1実施形態の第1変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第1実施形態の第2変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第1実施形態の第3変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第1実施形態の第4変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第1実施形態の第5変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第1実施形態の第6変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 実施例1のRHEED写真。 比較例1のTEM像のフーリエ逆変換像。 実施例1の積層構造のJ−V曲線を示す図。 比較例2における積層構造のRHEED写真。 実施例1および比較例2における積層構造のJ−V曲線(特性)を示す図。 接合抵抗RAのZr層の厚さ依存性を示す図。 接合抵抗RAのMgO層の厚さ依存性を示す図。 図15(a)、15(b)は、実施例4における磁化反転確率のパルス幅依存性を説明する。 図16(a)、16(b)は、実施例5における磁化反転確率のパルス幅依存性を説明する。 第2実施形態によるスピントランジスタを示す断面図。 第2実施形態の第1変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第2実施形態の第2変形例によるスピントランジスタを示す断面図。 第3実施形態によるスピントランジスタを示す斜視図。 図21(a)、21(b)は、第3実施形態のスピントランジスタに用いられる磁性層の好適な積層構造を示す図。 第4実施形態によるリコンフィギュラブル論理回路のルックアップテーブル回路を示す回路図。 図22に示す論理回路に含まれるマルチプレクサの導通状態を説明する図。
以下に、実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、図面は模式的なものであり、各部分の大きさ、部分間の大きさの比率などは現実のものとは異なる。また、図面の相互間においても、同じ部分を差す場合であっても、互いの寸法や比率が異なって示されている部分もある。
(第1実施形態)
第1実施形態によるスピントランジスタを図1に示す。第1実施形態のスピントランジスタ1は、半導体層10に離間して設けられたソース/ドレイン領域12a、12bと、ソース領域とドレイン領域との間のチャネル領域となる半導体層10の領域13上に設けられたゲート絶縁膜14と、ゲート絶縁膜14上に設けられたゲート電極16と、ゲート電極16の側部に設けられた絶縁体からなるゲート側壁18と、を備えている。また、ソース/ドレイン領域12a、12bのうちの一方の領域12a上に磁性体を含む積層構造20が設けられ、他方の領域12b上に磁性体を含む積層構造30が設けられている。
半導体層10は、半導体基板、SOI(Silicon on Insulator)層、GOI(Germanium on Insulator)層、またはウェル領域であってもよい。また、半導体層10としては、III―V族化合物半導体であってもよい。
以下の説明では、領域12aをソース領域とし、領域12bをドレイン領域として説明するが、領域12aがドレイン領域、領域12bがソース領域であってもよい。また、半導体層10はp型半導体層、ソース領域12aおよびドレイン領域12bはn型不純物を含むn型不純物領域として説明するが、半導体層10がn型半導体層、ソース領域12aおよびドレイン領域12bがp型不純物を含むp型不純物領域であってもよい。前者の場合は、半導体層10にn−p−n接合が形成されてスピントランジスタはnチャネルスピンMOSFETとなり、後者の場合は、半導体層10にp−n−p接合が形成されてpチャネルスピンMOSFETとなる。
また、ソース/ドレイン領域の表面には高濃度に不純物が導入されていることが、より好ましい。例えば、n型不純物領域12a、12bには、n層が表面に形成されていることが、より好ましい。これらのn層は、通常のMOSトランジスタ形成と同様にイオン注入法により不純物のドープ後、RTA(Rapid Thermal Annealing)を用いてアニールすることにより形成可能である。この場合、基板表面から数nm膜厚方向の深い箇所にδ−ドーピングしてn層を成膜で形成しても同様の効果が得られる。
具体的には、Si、Ge半導体層を用いたnチャネルMOSFET、またはpチャネルMOSFETにおいては、p型不純物としてはB(ボロン)、n型不純物としてはP(リン)、またはAs(砒素)を用いることが好ましい。
半導体層10がInGaAsの場合、通常nチャネルMOSFETの移動度がpチャネルMOSFETの移動度よりも大きいため、nチャネルMOSFETを用いることが好ましい。このnチャネルMOSFETの場合、SiまたはGeをドープするのが一般的である。n層,p層にはイオン注入する元素の加速度を20KeV以下の低加速度にし、高濃度にイオン注入を行なうことが好ましい。不純物がSiの場合は、不純物の元素はn型不純物層12a、12bとn層とは同じで問題ない。しかし、不純物がGeの場合は、n型不純物層の不純物としてPまたはAsを用い、n層の不純物をS(硫黄)にすると抵抗が若干低下し、高速デバイスとなるため、より好ましい。Geイオンの注入後には、N中でRTAを行う。半導体層10がSiの場合は1000℃〜1100℃で、半導体層10がGeの場合は、400℃〜500℃で行い、半導体層がGaAsの場合は、As中で、300℃〜600℃の温度でRTAを行うか、または成膜時にSiをドープして成長を行う方法を用いた。いずれにおいても良好なMOSFETが実現できるとともに、スピン依存伝導も観測されるようになる。
積層構造20は、ソース領域12a上に設けられたZrを含む層21と、Zrを含む層21上に設けられたトンネル障壁層22と、トンネル障壁層22上に設けられた磁性層24とを備えている。積層構造30は、ソース領域12b上に設けられたZrを含む層31と、Zrを含む層31上に設けられたトンネル障壁層32と、トンネル障壁層32上に設けられた磁性層34とを備えている。なお、Zrを含む層21およびZrを含む層31は、それぞれTiを含む層に置き換えてもよい。また、Zrを含む層21、31は、後述するように5原子層のZr層であることが好ましく、Tiを含む層は5原子層のTi層であることが好ましい。また、半導体層10がSi層である場合には、Zrを含む層21、31はSi−Zrの混合層であってもよく、Tiを含む層はSi−Tiの混合層であってもよい。なお、ZrまたはTiの代わりにHfを用いてもよい。これらの積層構造20、30が低い接合抵抗を有することは、後述する実施例で詳細に説明する。
この第1実施形態において、ソース領域12a上の積層構造20の膜面の面積とドレイン領域12bの積層構造30の膜面の面積が異なるようにすることが好ましい。ここで、膜面とは、積層構造を積層方向に垂直な平面で切断したときの断面を意味し、膜面の面積とは、上記断面の面積を意味する。この場合、面積が小さい方の積層構造がスピン注入磁化反転に寄与することになる。その面積の比は、1.1倍以上あることが好ましく、より好ましくは1.2倍以上であることが好ましい。図1では、ソース領域12a上に設けた積層構造20の膜面の面積を大きくしたが、ドレイン領域12b上に設けた積層構造30の膜面の面積を大きくしてもかまわない。
(書き込み方法)
このように構成された第1実施形態のスピントランジスタの書き込み方法について説明する。なお、積層構造20の磁性層24および積層構造30の磁性層34は、図1に示すように、磁化の方向がともに膜面に垂直であるとして説明するが、ともに膜面に平行であってもよい。
積層構造の磁性層24の磁化の方向が図1に示すように上向きとし、積層構造30の磁性層34の磁化の方向が下向きである場合に、磁性層34の磁化の方向を上向きにする書き込みについて説明する。この場合の書き込みは、まず、ゲート電極16に電圧を印加し、スピントランジスタ1をON状態にする。この状態で、積層構造20の磁性層24から、トンネル障壁層22、Zrを含む層21、ソース領域12a、チャネル領域13、ドレイン領域12b、Zrを含む層31、トンネル障壁層32、磁性層34に向かって書き込みための電子を流す。すると、磁性層24を通過した電子はスピン偏極され、このスピン偏極された電子は、トンネル障壁層22、Zrを含む層21、ソース領域12a、チャネル領域13、ドレイン領域12b、Zrを含む層31、およびトンネル障壁層32を通って磁性層34に流れる。磁性層34に流れ込んだスピン偏極された電子は、磁性層34の磁化にスピントルクを作用し、磁性層34の磁化の方向を磁性層24の磁化と同じ方向にする。
次に、積層構造30の磁性層34の磁化の方向が上向きである場合に、磁性層34の磁化の方向を下向きにする書き込みについて説明する。この場合の書き込みは、まず、ゲート電極16に電圧を印加し、スピントランジスタ1をON状態にする。この状態で、電子を積層構造34からドレイン領域12b、チャネル領域13、ソース領域12a、積層構造20に流す。すると、磁性層34を通過した電子はスピン偏極され、このスピン偏極された電子は、トンネル障壁層32、Zrを含む層31、ドレイン領域12b、チャネル領域13、ソース領域12a、Zrを含む層21、およびトンネル障壁層22を通って磁性層24に流れる。スピン偏極された電子のうち、磁性層24の磁化と同じ方向のスピンを有する電子は、磁性層24を通過する。しかし、スピン偏極された電子のうち、磁性層24の磁化と反対方向のスピンを有する電子は、トンネル障壁層22と磁性層24との界面で反射される。この反射された電子は、トンネル障壁層22、Zrを含む層21、ソース領域12a、チャネル領域13、ドレイン領域12b、Zrを含む層31、トンネル障壁層32を通って磁性層34に流れる。磁性層34に流れ込んだスピン偏極された電子は、磁性層34の磁化にスピントルクを作用し、磁性層34の磁化の方向を磁性層24の磁化と反対方向にする。
次に、読み出し方法について説明する。まず、ゲート電極16に電圧を印加し、スピントランジスタ1をON状態にする。この状態で、積層構造20と積層構造30との間にチャネル領域13を介して電流を流し、この電流の大きさまたは磁性層24と磁性層34との間の電圧の大きさに基づいて、スピントランジスタが低抵抗状態であるかまたは高抵抗状態であるかを判定することにより行う。
(第1変形例)
第1実施形態の第1変形例によるスピントランジスタを図2に示す。この第1変形例のスピントランジスタ1Aは、第1実施形態のスピントランジスタ1において、ソース/ドレイン領域12a、12b上にそれぞれ設けられた積層構造20、30を積層構造20A、30Aに置き換えた構成を有している。
積層構造20Aは、積層構造20において、磁性層24上に設けられた非磁性層26と、非磁性層26上に設けられた磁性層28とを新たに設けた構成となっている。そして、磁性層24および磁性層28は、非磁性層26を介して磁気結合している。この磁気結合は、反強磁性結合であってもよく、強磁性結合であってもよい。漏れ磁場の観点から、反強磁性結合のほうが好ましい。
積層構造30Aは、積層構造30において、磁性層34上に設けられた非磁性層36と、非磁性層36上に設けられた磁性層38とを新たに設けた構成となっている。そして、磁性層34および磁性層38は、非磁性層36を介して磁気結合している。この磁気結合は、反強磁性結合であってもよく、強磁性結合であってもよい。漏れ磁場の観点から、反強磁性結合のほうが好ましい。なお、磁性層34および磁性層38は、非磁性層36を介して磁気結合していなくともよい。この場合、磁性層34の磁化方向を反転する際に磁性層34の磁化に2倍のスピントルクが作用し、効率良く磁化反転を行うことができる。
この第1変形例において、磁性層24、磁性層28、磁性層34、磁性層38は、磁化方向がともに膜面に垂直であってもよいし、ともに膜面に平行であってもよい。
この第1変形例において、第1実施形態と同様に、ソース領域12a上の積層構造20Aの膜面の面積とドレイン領域12bの積層構造30Aの膜面の面積はどちらを大きくしてもかまわない。その面積の比は、1.1倍以上あることが好ましく、より好ましくは1.2倍以上であることが好ましい。図2では、ソース領域12a上に設けた積層構造20Aの膜面の面積を大きくしたが、ドレイン領域12b上に設けた積層構造30Aの膜面の面積を大きくしてもかまわない。
(第2変形例)
第1実施形態の第2変形例によるスピントランジスタを図3に示す。この第2変形例のスピントランジスタ1Aは、図2に示す第2変形例のスピントランジスタ1Aにおいて、磁性層24、34の磁化方向が膜面に垂直、かつ磁性層28、38の磁化方向が膜面に平行となるように構成したものである。すなわち、積層構造20、30のそれぞれにおいて、含まれる2つの磁性層の磁化方向が略直交している。
このような構成を用いることより、後述の実施例4で説明するように、スピン注入効率が著しく向上し、磁化反転時間τが従来の場合よりもより高速、すなわち10nsec未満、好ましくは1nsec未満の高速な磁化反転が可能となる。これにより、第1変形例に比べて、書き込みをより高速に行うことができる。
(第3変形例)
第1実施形態の第3変形例によるスピントランジスタを図4に示す。この第3変形例のスピントランジスタ1Aは、図2に示す第2変形例のスピントランジスタ1Aにおいて、磁性層24、34の磁化方向が膜面に平行、かつ磁性層28、38の磁化方向が膜面に垂直となるように構成したものである。すなわち、積層構造20、30のそれぞれにおいて、含まれる2つの磁性層の磁化方向が略直交している。
このような構成を用いることより、第2変形例と同様に、スピン注入効率が著しく向上し、磁化反転時間τが従来の場合よりもより高速、すなわち10nsec未満、好ましくは1nsec未満の高速な磁化反転が可能となる。これにより、第1変形例に比べて、書き込みをより高速に行うことができる。
(第4変形例)
第1実施形態の第4変形例によるスピントランジスタを図5に示す。この第4変形例のスピントランジスタ1Bは、第1実施形態のスピントランジスタ1において、ドレイン領域12b上に設けられた積層構造30を積層構造30Aに置き換えた構成を有している。この積層構造30Aは第1変形例で説明したものと同じ構成を有している。
この第4変形例において、第1実施形態と同様に、ソース領域12a上の積層構造20の膜面の面積とドレイン領域12bの積層構造30Aの膜面の面積は、どちらを大きくしても構わない。その面積の比は、1.1倍以上であることが好ましく、より好ましくは1.2倍以上であることが好ましい。図3では、ソース領域12a上に設けた積層構造20の膜面の面積を大きくしたが、ドレイン領域12b上に設けた積層構造30Aの膜面の面積を大きくしてもかまわない。
(第5変形例)
第1実施形態の第5変形例によるスピントランジスタを図6に示す。この第5変形例のスピントランジスタ1Bは、図5に示す第4変形例のスピントランジスタ1Bにおいて、磁性層24、34の磁化方向が膜面に垂直、かつ磁性層38の磁化方向が膜面に平行となるように構成したものである。すなわち、積層構造において、含まれる2つの磁性層34、38の磁化方向が略直交している。
このような構成を用いることより、スピン注入効率が著しく向上し、磁化反転時間τが従来の場合よりもより高速、すなわち10nsec未満、好ましくは1nsec未満の高速な磁化反転が可能となる。これにより、第4変形例に比べて、書き込みをより高速に行うことができる。
(第6変形例)
第1実施形態の第6変形例によるスピントランジスタを図7に示す。この第6変形例のスピントランジスタ1Bは、図5に示す第4変形例のスピントランジスタ1Bにおいて、磁性層24、34の磁化方向が膜面に平行、かつ磁性層38の磁化方向が膜面に垂直となるように構成したものである。すなわち、積層構造30において、含まれる2つの磁性層34、38の磁化方向が略直交している。
このような構成を用いることより、スピン注入効率が著しく向上し、磁化反転時間τが従来の場合よりもより高速、すなわち10nsec未満、好ましくは1nsec未満の高速な磁化反転が可能となる。これにより、第4変形例に比べて、書き込みをより高速に行うことができる。
(実施例)
次に、第1実施形態によるスピントランジスタの実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1として、Si半導体層を用いて、図1に示す第1実施形態のスピントランジスタを以下のように、作製した。
まず、Si半導体層10に素子分離絶縁膜をLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法を用いて作成し、素子領域を形成する。続いて、上記素子領域上にゲート絶縁膜14およびゲート電極16がこの順序で積層されたゲートを形成する。このゲートをマスクとしてn型の不純物を半導体層10にイオン注入する。その後、ゲートの側部にゲート側壁18を形成する。続いて、ゲートおよびゲート側壁18をマスクとして、高濃度のn型の不純物を半導体層10にイオン注入し、RTA処理を行う。これにより、ソース/ドレイン領域12a、12bの表面にn層を形成する。すなわち、ソース/ドレイン領域12a、12bはn−Si層となっている。ここまでの処理は、通常のMOSFETの製造プロセスと同様に行う。
次に、ソース/ドレイン領域12a、12b上にそれぞれ、2原子層のZr層21、31を形成する。Zr層21、31上にそれぞれ、トンネル障壁層22、32として厚さが0.8nmのMgO層を形成する。MgO層22、32上にそれぞれ、磁性層24、34としてCoFe層を形成する。CoFe層24、34上にそれぞれ、キャップ層としてTa層を形成する。これにより、ソース/ドレイン領域12a、12b上にそれぞれ、積層構造20、30が形成される。すなわち、積層構造20、30はそれぞれ、2原子層のZr層/MgO層/CoFe層/Ta層がこの順序で積層されている。そして、積層構造20、30の、半導体層10に平行な断面のサイズは断面0.1μm×0.15μmとする。
このように作製したスピントランジスタを試料1とし、この試料1において、2原子層のZr層21、31を2原子層のTi層21、31に置き換えたスピントランジスタを試料2とする。
(比較例1)
実施例1の比較例1として、積層構造20、30それぞれからZr層21、31を除去した積層構造、すなわち、ソース/ドレイン領域上にそれぞれ、MgO層/CoFe層/Ta層がこの順序で積層された積層構造を有するスピントランジスタを形成する。
(実施例1および比較例1の接合抵抗)
なお、実施例1の試料1および比較例1のスピントランジスタにおいて、図1の奥行き方向のソース領域上に別途も設けられたオーミック電極から接合抵抗を評価した。
実施例1の試料1における積層構造20、30のRHEED(Reflection High Energy Electron Diffraction)写真を図8に示す。図8は、Si(100)上に厚さが0.4nm(2原子層)のZr層を形成し、このZr層上に厚さが0.8nmのMgO層を200℃で形成した場合の回折像を示している。この図8からわかるように、実施例1の試料1における積層構造は、エピタキシャル成長をしていることが明らかである。また、実施例1の試料2も同様に、Ti層上に形成された厚さが0,8nmのMgO層もエピタキシャル成長をしていた。
比較例1のようにZr層を設けない場合は、図9の実線で囲んだ領域に示すように、n−Si層とMgO層との間でエピタキシャル成長している領域と格子が途切れている領域が混在していることがわかる。なお、図9は、n−Si層とMgO層との界面近傍のTEM(Transmission Electron Microscope)像の逆フーリエ変換像を示す。
また、実施例1の試料1および試料2における積層構造20、30のJ−V曲線を図10に示す。図10の横軸は積層構造20、30に印加される電圧Vを示し、縦軸は積層構造20、30に流れる電流密度Jを示す。図10に示すJ−V曲線g、gはそれぞれ、周囲温度が300Kにおける試料1および試料2の特性を示している。この図10からわかるように、300mV電圧での実施例1の接合抵抗(Resistance area product(以下、RAともいう))はRA=10Ωμm(=0.3V/(3×10―2A/μm))である。
これに対して、比較例1の接合抵抗RAは、本願発明者の知見によれば、RA=36Ωμmである。
すなわち、実施例1の試料1および試料2の積層構造は、接合抵抗RAが、比較例1に比べて著しく低下し、F=20nmまでに微細化に対応することができる。この微細化サイズ(F=20nm)までは高速な読出しが可能なことがわかる。
実施例1の試料1の積層構造は、n−Si層とMgO層との界面において、Zr層21、31が、Si−Zr混合層となっていてもよい。実施例1の試料2の積層構造は、n−Si層とMgO層との界面において、Ti層21、31が、Si−Ti混合層となっていてもよい。
また、比較例1において、Mg層をn−Si層10とトンネル障壁層22との間に挿入してもエピタキシャル成長することは確認することができた。しかし、接合抵抗RAは、比較例1に比べて、大きくなってしまう。例えば、比較例1の接合抵抗がRA=36Ωμmであるのに対して、Mg層を挿入した場合の接合抵抗は、RA=310Ωμmとなり、接合抵抗は約9倍となる。
以上説明したように、Zr層またはTi層を半導体層とトンネル障壁層との間に挿入することにより、接合抵抗を低減することができ、且つエピタキシャル成長が行われる。
また、実施例1において、半導体層10としてSi層を用いたが、SiGe層、Ge層、 InGaAs層を用いた場合もSi層と同様の効果を見出すことができる。
また、トンネル障壁層としてMgOの代わりMgAl(スピネル)を用いた場合も同様の効果を得ることができる。
(比較例2)
次に、比較例2として、実施例1において、Zr層の厚さを2原子層から6原子層に変えたスピントランジスタを作製する。すなわち、比較例2における積層構造は、ソース/ドレイン領域上に6原子層のZr層/MgO層/CoFe層/Ta層がこの順序で積層されている。
比較例2における積層構造のRHEED写真を図11に示す。図11は、Si(100)上に厚さが1.9nm(6原子層)のZr層を形成し、このZr層上に厚さが0.8nmのMgO層を200℃で形成した場合の回折像を示している。図11からわかるように、積層構造は、アモルファス層を形成しており、エピタキシャル成長はしていない。
(実施例1の試料1と比較例2の接合抵抗)
実施例1の試料1と比較例2の接合抵抗を測定した。実施例1および比較例2における積層構造のJ−V曲線(特性)を300Kで測定した結果を図12に示す。図12の横軸は積層構造に印加される電圧Vを示し、縦軸は積層構造に流れる電流密度Jを示す。図12に示す特性gが実施例1の試料1の場合を示し、特性gが比較例2の場合を示す。図12からわかるように、300mV電圧を印加した場合における実施例1の試料1の接合抵抗RAは、10Ωμmであったのに対して、図12の矢印100に示すように、比較例2の接合抵抗RAは、30μm〜60Ωμmと著しく増大してしまう。したがって、Zr層を厚く成膜してしまうと、かえって接合抵抗が増大することがわかる。
(実施例2)
次に、実施例1の試料1において、Zr層21、31の厚さを1原子層から8原子層まで、1原子層刻みで変化させた8種類の試料を作製した。これらの試料の接合抵抗RAを測定し、接合抵抗RAのZr層の厚さ依存性を図13のグラフhに示す。また、実施例1の試料2において、Ti層21、31の厚さを1原子層から8原子層まで、1原子層刻みで変化させた8種類の試料を作製した。これらの試料の接合抵抗RAを測定し、接合抵抗RAのZr層の厚さ依存性を図13のグラフhに示す。
図13に示すように、300mVの電圧を印加した場合の8種類の試料の接合抵抗は、Zr層またはTi層の厚さが5原子層以下ではRAがほぼ10Ωμmと低い。しかし、Zr層またはTi層の厚さが6原子層以上では接合抵抗RAが急激に上昇している。Zr層はZr層の厚さが薄い場合(例えば、3原子層〜4原子層)は、Zr層のZr元素が拡散し、Zr層の一部は、Si−Zr混合層となっている。しかし、Zr層の一部にSi−Zr混合層が形成されていても、また、Zr層の代わりに、Si−Zr混合層であっても、Zr層の場合と同様の効果を得ることができる。また同様に、Ti層はTi層の厚さが薄い場合(例えば、3原子層〜4原子層)は、Ti層のTi元素が拡散し、Ti層の一部は、Si−Ti混合層となっている。しかし、Ti層の一部にSi−Ti混合層が形成されていても、また、Ti層の代わりに、Si−Ti混合層であっても、Ti層の場合と同様の効果を得ることができる。
この実施例2からわかるように、Zr層またはTi層の厚さは1原子層以上5原子層以下であることが接合抵抗の観点から好ましい。また、Zr層またはTi層の厚さが1原子層以上5原子層以下であると、Zr層またはTi層はアモルファス状態ではない。このため、Zr層またはTi層上に形成されるトンネル障壁層として例えばMgOが配向し易くなる。Zr層またはTi層の厚さが6原子層以上であると、Zr層またはTi層はアモルファス状態となり、Zr層またはTi層上に形成されるトンネル障壁層として例えばMgOが配向しにくくなる。
(実施例3)
実施例3として、n−Si層であるソース/ドレイン領域12a、12b上にそれぞれ積層構造を形成する。この積層構造は、厚さが3原子層のZr層21、31と、Zr層上に形成されたトンネル障壁層22、32であるMgO層と、MgO層上に形成された磁性層24、34であるCoFe層と、CoFe層上に形成されたTaのキャップ層と、を備えている。この実施例3は、実施例1の試料1において、Zr層21、31の厚さを3原子層とした構成を有している。
この実施例3において、トンネル障壁層22、32であるMgO層の厚さを5種類、変えた試料1乃至試料5を用意する。積層構造に電圧を300mV印加した場合における試料1乃至5の接合抵抗RAの測定結果を図14の黒い丸で示す。図14において、横軸はMgO層の厚さを示し、縦軸は接合抵抗RAを示す。
試料1乃至5のそれぞれにおいて、MgO層とCoFe層との間に厚さが0.6nmのMg層を挿入した試料6乃至10を用意する。積層構造に電圧を300mV印加した場合における試料6乃至10の接合抵抗RAの測定結果を図14の白い丸で示す。
試料1乃至5のそれぞれにおいて、CoFe層をホイスラー合金層、例えばCoFeAl0.5Si0.5層に換えた試料11乃至15を用意する。積層構造に電圧を300mV印加した場合における試料11乃至15の接合抵抗RAの測定結果を図14の黒い四角で示す。
試料6乃至10のそれぞれにおいて、CoFe層をホイスラー合金層、例えばCoFeAl0.5Si0.5層に換えた試料16乃至20を用意する。積層構造に電圧を300mV印加した場合における試料16乃至20の接合抵抗RAの測定結果を図14の白い四角で示す。
図14からわかるように、トンル障壁層と磁性層との間にMg層を設けることにより、接合抵抗RAは低下する。例えば、磁性層がCoFe層である場合の接合抵抗は、Mg層を設けない場合の1/2に低下し、磁性層がCoFeAl0.5Si0.5層である場合の接合抵抗は、Mg層を設けない場合の1/10に低下する。なお、磁性層としてCoFeAl0.5Si0.5層の代わりに、CoFeSi層を用いても同様の効果を得ることができる。
Zr層またはTi層を設けることによりF=20nm世代まで微細化しても高速読出しが可能であったが、Mg層を磁性層とトンネル障壁層との間に挿入するとさらにF<20nm(F=1Xnm)世代まで微細化しても、対応可能なことがわかる。また、Mg層を挿入してもエピタキシャル成長することが確認できており、スピン注入には影響しない。また、トンネル障壁層としてMgOの代わりMgAl(スピネル)を用いた場合も同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、5原子層以下のZr層21、31またはSi−Zr層21、31上に設けられるトンネル障壁層22、24として、MgO層(100)を用いるか、またはMgとAlのサイトが乱れているディスオーダーのMgAl層(100)を用いた場合、半導体(100)層(例えば、Si(100)層、SiGe(100)層、Ge(100)層、InGaAs(100)層)上に5原子層以下のZr層またはSi−Zr層を介して、MgO層(100)、MgAl層(100)がエピタキシャル成長する。トンネル障壁層が(100)配向のエピタキシャル成長をすると、半導体中へのスピン注入効率が大きくなる。また、Zrの代わりにTiを用いた場合も同様である。
(実施例4)
実施例4として、Si半導体層10に、図3に示す第1実施形態の第2変形例によるスピントランジスタ1Aを作製した。ソース/ドレイン領域12a、12bに設けられた積層構造20A、30Aはそれぞれ、n−Si層10上に設けられた3原子層のZr層21、31と、厚さが0.8nm〜1.38nmのMgO層22、32と、Co40Fe60層24、34と、Ta層26、36と、Co90Fe10層28、38と、キャップ層としてのTa層(図示せず)と、を有している。作製は実施例1と同様の方法を用いた。
この実施例4のスピントランジスタにおける積層構造30Aの磁性層34、非磁性層36、および磁性層38にパルス幅を変化させた書き込み電流を与え、その磁化反転確率(スイッチング確率)を図15(b)に示す。図15(a)は、積層構造30Aの磁性層34、非磁性層36、および磁性層38を示す断面図である。図15(b)からわかるように、500psec以下のパルス幅の単パルス領域において、100%のスイッチング確率が得られる。したがって、図3に示す第1実施形態の第2変形例による構造を用いると高速書き込みが可能である。なお、パルス幅は、200psec以下であることがより好ましい。
なお、この実施例4のスピントランジスタは、Si半導体層10に形成したが、SiGe層、Ge層、InGaAs層に形成して同様の効果を得ることができる。また、トンネル障壁層22、32として、MgOの代わりにMgAl(スピネル)を用いても同様の効果を得ることができる。
(実施例5)
実施例5として、Si半導体層10に、図4に示す第1実施形態の第3変形例によるスピントランジスタ1Bを作製した。ソース/ドレイン領域12a、12bに設けられた積層構造20A、30Aはそれぞれ、n−Si層10上に設けられた3原子層のZr層21、31と、厚さが0.8nm〜1.38nmのMgO層22、32と、Co80Fe20層24、34と、Ta層26、36と、Co40Fe60層28、38と、キャップ層としてのTa層(図示せず)と、を有している。作製は実施例1と同様の方法を用いた。
この実施例5のスピントランジスタにおける積層構造30Aの磁性層34、非磁性層36、および磁性層38にパルス幅を変化させた書き込み電流を与え、その磁化反転確率(スイッチング確率)を図16(b)に示す。図16(a)は、積層構造30Aの磁性層34、非磁性層36、および磁性層38を示す断面図である。図16(b)からわかるように、500psec以下のパルス幅の単パルス領域において、100%のスイッチング確率が得られる。したがって、図3に示す第1実施形態の第3変形例による構造を用いると高速書き込みが可能である。なお、パルス幅は、200psec以下であることがより好ましい。
なお、この実施例4のスピントランジスタは、Si半導体層10に形成したが、SiGe層、Ge層、InGaAs層に形成して同様の効果を得ることができる。また、トンネル障壁層22、32として、MgOの代わりにMgAl(スピネル)を用いても同様の効果を得ることができる。
第1実施形態およびその変形例における強磁性層24、34、28、38としては、Ni−Fe合金、Co−Fe合金、またはCo−Fe−Ni合金を用いることができる。また、(Co、Fe、Ni)−(B)系、(Co、Fe、Ni)−(B)−(P、Al、Mo、Nb、Mn)系、またはCo−(Zr、Hf、Nb、Ta、Ti)系などのアモルファス材料を用いることができる。また、CoFeAlSi1−x系,CoMnAlSi1−x系、CoMnSi、CoFeSi、またはCoMn1−xFeSi系などのフルホイスラー材料を用いることができる。
また、強磁性層24、34、28、38としては、Fe−Pd、Fe−Pt、またはFe−Pd−Ptの単層膜を用いることができる。また、Co/Ni積層膜、Fe/Pd積層膜、Fe/Pt積層膜、第1強磁性層/第2強磁性層の2層膜、または第1強磁性層/非磁性層/第2強磁性層の3層膜を用いることができる。非磁性層はTa、Ru、Cu、Ag、Au、TiN、TiB、TaB、TiTaB、またはTiTaNから選択された材料が用いられる。
また、ソース/ドレイン領域の少なくとも片方の積層構造の上部に、磁性層に接して反強磁性膜が設けられても良い。反強磁性膜としては、例えば、PtMn、Ir−Mn、FeMn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mnのいずれかが用いられる。反強磁性膜は、スピンの向きを固着したい場合にも設ける。しかし、磁化方向が反転可能な磁性層に設けて熱安定性を高めることができる。
以上説明したように、第1実施形態およびその変形例ならびにその実施例によれば、低い接合抵抗を有する積層構造、およびこの積層構造を備えたスピントランジスタを得ることができる。これにより、高速読み出しおよび高速書き込みを行うことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるスピントランジスタを図17に示す。この第2実施形態のスピントランジスタ1Cは、図1に示す第1実施形態のスピントランジスタ1において、積層構造20、30をそれぞれ積層構造20B、30Bに置き換えた構成を有している。積層構造20Bは積層構造20において、トンネル障壁層22と磁性層24との間にMg層23を設けた構成であり、積層構造30Bは積層構造30において、トンネル障壁層32と磁性層34との間にMg層33を設けた構成である。すなわち、積層構造20B、30Bは、第1実施形態の実施例3で説明した試料6乃至試料10に対応する構造を有している。
したがって、実施例3で説明したように、第2実施形態のスピントランジスタ1Cは、第1実施形態よりも接合抵抗を更に低くすることができ、第1実施形態よりも更に高速読み出しを行うことが可能となる。
(第1変形例)
第2実施形態の第1変形例によるスピントランジスタを図18に示す。この第1変形例のスピントランジスタ1Dは、図2に示す第1実施形態の第1変形例によるスピントランジスタにおいて、積層構造20A、30Aをそれぞれ積層構造20C、30Cに置き換えた構成を有している。積層構造20Cは積層構造20Aにおいて、トンネル障壁層22と磁性層24との間にMg層23を設けた構成であり、積層構造30Cは積層構造30Aにおいて、トンネル障壁層32と磁性層34との間にMg層33を設けた構成である。
この第1変形例のスピントランジスタ1Dは、第2実施形態と同様に、第1実施形態の第1変形例よりも接合抵抗を更に低くすることができ、第1実施形態の第1変形例よりも更に高速読み出しを行うことが可能となる。
(第2変形例)
第2実施形態の第2変形例によるスピントランジスタを図19に示す。この第2変形例のスピントランジスタ1Eは、図5に示す第1実施形態の第4変形例によるスピントランジスタにおいて、積層構造20、30Aをそれぞれ積層構造20B、30Cに置き換えた構成を有している。積層構造20Bは、第2実施形態で説明したように積層構造20Aにおいて、トンネル障壁層22と磁性層24との間にMg層23を設けた構成であり、積層構造30Cは、第2実施形態の第1変形例で説明したように積層構造30Aにおいて、トンネル障壁層32と磁性層34との間にMg層33を設けた構成である。
この第2変形例のスピントランジスタ1Eは、第2実施形態と同様に、第1実施形態の第4変形例よりも接合抵抗を更に低くすることができ、第1実施形態の第2変形例よりも更に高速読み出しを行うことが可能となる。
なお、第2実施形態およびその変形例においては、Zrを含む層21、31は、Tiを含む層21、31に置き換えてもよい。また、Zrを含む層21、31は、Hfを含む層21、31に置き換えてもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態によるスピントランジスタを図20に示す。この第3実施形態のスピントランジスタは第1実施形態において、チャネル領域13がソース/ドレイン領域12a、12bに比べて幅の狭いナノワイヤ型のスピントランジスタである。
この第3実施形態のスピントランジスタは、絶縁膜80上に設けられた半導体層10に形成される。この半導体層10は、離間して設けられたソース領域12aおよびドレイン領域12bと、ソース領域12aとドレイン領域12bとを接続しソース領域12aおよびドレイン領域12bよりも幅の狭い例えば直方体形状のチャネル領域13と、を備えている。
チャネル領域13の側面および上面はゲート絶縁膜14で覆われ、ゲート絶縁膜14を挟んで、チャネル領域13の側面および上面を覆うようにゲート電極16が設けられている。なお、ゲート絶縁膜13は、少なくともチャネル領域13の側面に設けられればよく、チャネル領域13の上面に設けられなくともよい。この場合、チャネル領域13の上面とゲート電極16との間には、絶縁体からなるマスク(図示せず)が設けられ、このマスクを用いて半導体層10をパターニングすることにより、チャネル領域が形成される。
ソース領域12aおよびドレイン領域12b上には、図1に示す第1実施形態と同様に、積層構造20、30がそれぞれ設けられている。すなわち、積層構造20は、図1に示すように、ソース領域12a上に設けられたZr層21と、Zr層21上に設けられたトンネル障壁層22と、トンネル障壁層22上に設けられた磁性層24とを備えている。同様に、積層構造30は、ドレイン領域12b上に設けられたZr層31と、Zr層31上に設けられたトンネル障壁層32と、トンネル障壁層32上に設けられた磁性層34とを備えている。
このように構成された第3実施形態は、界面抵抗を著しく低減することができる。特に磁性層24、34にホイスラー合金、Fe−Pt、Fe−Pdなどの規則化合金を用いた場合は、その効果が著しい。
また、磁性層24、34として、図21(a)に示すように、強磁性膜52、非磁性金属膜53、強磁性膜54がこの順序で積層された3層構造であって、強磁性膜52の磁化方向が膜面に平行で、強磁性膜54の磁化方向が膜面に垂直である3層構造を用いてもよい。この場合、磁化の反転(スイッチング)を高速に行うことができる。
また、磁性層24、34として、図21(b)に示すように、強磁性膜57、非磁性金属膜58、強磁性膜59がこの順序で積層された3層構造であって、強磁性膜57の磁化方向が膜面に垂直で、強磁性膜59の磁化方向が膜面に平行である3層構造を用いてもよい。この場合も図21(a)に示す場合と同様に、磁化の反転(スイッチング)を高速に行うことができる。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、低い接合抵抗を有する積層構造、およびこの積層構造を備えたスピントランジスタを得ることができる。これにより、高速読み出しおよび高速書き込みを行うことができる。
なお、第3実施形態においては、Zrを含む層21、31は、Tiを含む層21、31に置き換えてもよい。また、Zrを含む層21、31は、Hfを含む層21、31に置き換えてもよい。
この第3実施形態のスピントランジスタは、第1実施形態の変形例、第2実施形態、およびその変形例のスピントランジスタに適用することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態によるリコンフィギャラブル論理回路について図22および図23を参照して説明する。この第4実施形態のリコンフィギュラブル論理回路は、ルックアップテーブル回路を有し、このルックアップテーブル回路を図22に示す。本実施形態に係るルックアップテーブル回路100は、マルチプレクサ110と、電流供給源130,132と、リファレンス部140と、比較器150と、書き込み回路160と、を備えている。
本実施形態におけるマルチプレクサ110は8入力1出力のマルチプレクサであって、3本の制御線D,D,Dと、8個のnチャネルスピンMOSFET111〜111と、4個のn型のMOSFET112〜112と、2個のn型MOSFET113,113と、1個のn型MOSFET114と、3個のインバータ115,115,115と、3本の反転制御線BD,BD,BDと、を備えている。nチャネルスピンMOSFET111〜111としては、第1乃至第3実施形態およびそれらの変形例のいずれかのスピントランジスタが用いられる。
インバータ115(i=0,1,2)はそれぞれ、入力端子が制御線Dに接続され、出力端子が反転制御線BDに接続されている。すなわち、反転制御線BDを流れる制御信号は、制御線Dを流れる制御信号の反転制御信号となる。
8個のスピンMOSFET111〜111は、ソースがMOSFET114を介して接地電源GNDに接続される。なお、MOSFET114のゲートにはクロック信号CLKが入力される。4個のスピンMOSFET111,111,111,111は、それぞれのゲートが反転制御線BDに接続され、4個のスピンMOSFET111,111,111,111は、それぞれのゲートが制御線Dに接続される。
2個のスピンMOSFET111,111は、それぞれのドレインがMOSFET112のソースに接続され、2個のスピンMOSFET111,111は、それぞれのドレインがMOSFET112のソースに接続され、2個のスピンMOSFET111,111は、それぞれのドレインがMOSFET112のソースに接続され、2個のスピンMOSFET111,111は、それぞれのドレインがMOSFET112のソースに接続される。
2個のMOSFET112,112は、それぞれのゲートが反転制御線BDに接続され、2個のMOSFET112,112は、それぞれのゲートが制御線BDに接続される。2個のMOSFET112,112は、それぞれのドレインがMOSFET113のソースに接続され、2個のMOSFET112,112は、それぞれのドレインがMOSFET113のソースに接続される。
MOSFET113は、ゲートが反転制御線BDに接続され、ドレインが比較器150の第1の入力端子INに接続される。また、MOSFET113は、ゲートが制御線Dに接側され、ドレインが比較器150の第1の入力端子INに接続される。
このように構成されたマルチプレクサ110において、クロック信号CLKが「H」レベルのときに、3本の制御線D,D,Dの電位レベルを制御することにより、8個のスピンMOSFET111〜111の中から1つのスピンMOSFETを選択し、この選択されたスピンMOSFETを介して比較器150の第1入力端子INと、接地電源GNDとを導通することができる。例えば、クロック信号CLKが「H」レベルのときにはMOSFET114がONし、8個のスピンMOSFET111〜111はソースが接地電位レベルとなっている。この場合において、例えば、3本の制御線D,D,Dが全て高電位レベルとすると、比較器150の第1入力端子INが、図23に破線で示す経路、すなわちMOSFET113、MOSFET112、およびスピンMOSFET111を通る経路を経て接地電源GNDと電気的に接続されることになる。すなわち、この場合は、スピンMOSFET111が選択されて、比較器150の第1入力端子INと導通することになる。
第4実施形態のルックアップテーブル回路は、スピンMOSFETを用いずにn型MOSFETだけで形成したルックアップテーブル回路に比べて、素子数を大幅に削減することができる。このため、リコンフィギュラブル論理回路の高集積化もしくは低消費電力化が可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、1A〜1E スピントランジスタ
10 半導体層
12a ソース領域
12b ドレイン領域
13 チャネル領域
14 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
20 積層構造
21 Zrを含む層
22 トンネル障壁層
24 磁性層
26 非磁性層
28 磁性層
30 積層構造
31 Zrを含む層
32 トンネル障壁層
34 磁性層
36 非磁性層
38 磁性層

Claims (18)

  1. 半導体層と、
    前記半導体層上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素と前記半導体層に含まれる元素とを含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第1の層と、
    前記第1の層上に設けられたトンネル障壁層と、
    前記トンネル障壁層上に設けられた第1磁性層と、
    を備えている積層構造。
  2. 半導体層と、
    前記半導体層上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素を含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第1の層と、
    前記第1の層上に設けられたトンネル障壁層と、
    前記トンネル障壁層上に設けられた第1磁性層と、
    前記トンネル障壁層と前記第1磁性層との間に設けられたMg層と、
    備えてい積層構造。
  3. 半導体層と、
    前記半導体層上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素を含む厚さが1原子層以上5原子層以下のエピタキシャル成長層と、
    前記エピタキシャル成長層上に設けられたトンネル障壁層と、
    前記トンネル障壁層上に設けられた第1磁性層と、
    を備えている積層構造。
  4. 前記トンネル障壁層と前記第1磁性層との間に設けられたMg層を更に備えている請求項1または3記載の積層構造。
  5. 前記第1磁性層の前記トンネル障壁層の側とは反対側に設けられた第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性との間に設けられた非磁性層と、を更に備えてい請求項1乃至のいずれかに記載の積層構造。
  6. 前記第1および第2磁性の磁化方向が互いに直交し、前記第1および第2磁性の一方は磁化方向が膜面に垂直であ請求項記載の積層構造。
  7. 前記トンネル障壁層は、Mgを含む酸化物であ請求項1乃至のいずれかに記載の積層構造。
  8. 前記半導体層は、Si層、Ge層、SiGe層、およびInGaAs層のいずれかであ請求項1乃至のいずれかに記載の積層構造。
  9. 半導体層と、
    前記半導体層に離間して設けられたソース領域およびドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体層の領域上に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、
    前記ソース領域上に設けられた第1積層構造であって、前記第1積層構造は、前記ソース領域上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素と前記半導体層に含まれる元素とを含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第1の層と、前記第1の層上に設けられた第1トンネル障壁層と、前記第1トンネル障壁層上に設けられた第1磁性層と、を含む、第1積層構造と、
    前記ドレイン領域上に設けられた第2積層構造であって、前記第2積層構造は、前記ドレイン領域上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素と前記半導体層に含まれる元素とを含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第2の層と、前記第2の層上に設けられた第2トンネル障壁層と、前記第2トンネル障壁層上に設けられた第2磁性層と、を含む、第2積層構造と、
    を備えているスピントランジスタ。
  10. 半導体層と、
    前記半導体層に離間して設けられたソース領域およびドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体層の領域上に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、
    前記ソース領域上に設けられた第1積層構造であって、前記第1積層構造は、前記ソース領域上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素を含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第1の層と、前記第1の層上に設けられた第1トンネル障壁層と、前記第1トンネル障壁層上に設けられた第1磁性層と、前記第1トンネル障壁層と前記第1磁性層との間に設けられた第1Mg層と、を含む、第1積層構造と、
    前記ドレイン領域上に設けられた第2積層構造であって、前記第2積層構造は、前記ドレイン領域上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素を含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第2の層と、前記第2の層上に設けられた第2トンネル障壁層と、前記第2トンネル障壁層上に設けられた第2磁性層と、前記第2トンネル障壁層と前記第2磁性層との間に設けられた第2Mg層と、を含む、第2積層構造と、
    を備えていスピントランジスタ。
  11. 半導体層と、
    前記半導体層に離間して設けられたソース領域およびドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体層の領域上に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、
    前記ソース領域上に設けられた第1積層構造であって、前記第1積層構造は、前記ソース領域上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素を含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第1エピタキシャル成長層と、前記第1エピタキシャル成長層上に設けられた第1トンネル障壁層と、前記第1トンネル障壁層上に設けられた第1磁性層と、を含む、第1積層構造と、
    前記ドレイン領域上に設けられた第2積層構造であって、前記第2積層構造は、前記ドレイン領域上に形成され、Zr、Ti、およびHfから選択された少なくとも一つの元素を含む厚さが1原子層以上5原子層以下の第2エピタキシャル成長層と、前記第2エピタキシャル成長層上に設けられた第2トンネル障壁層と、前記第2トンネル障壁層上に設けられた第2磁性層と、を含む、第2積層構造と、
    を備えているスピントランジスタ。
  12. 前記第1積層構造は、前記第1トンネル障壁層と前記第1磁性層との間に設けられた第1Mg層を更に備え、前記第2積層構造は、前記第2トンネル障壁層と前記第2磁性層との間に設けられた第2Mg層を更に備えている請求項または11記載のスピントランジスタ。
  13. 前記第1積層構造は、前記第1磁性層の前記第1トンネル障壁層の側とは反対側に設けられた第3磁性層と、前記第1磁性と前記第磁性との間に設けられた第1非磁性層と、を更に備えるか、または
    前記第2積層構造は、前記第2磁性層の前記第2トンネル障壁層の側とは反対側に設けられた第4磁性層と、前記第2磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、を更に備えるかの少なくとも一方である請求項乃至12のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  14. 前記第1および第磁性の磁化方向が互いに直交し、前記第1および第磁性の一方は磁化方向が膜面に垂直であり、前記第2および第4磁性層の磁化方向が互いに直交し、前記第2および第4磁性層の一方は磁化方向が膜面に垂直である請求項13記載のスピントランジスタ。
  15. 前記第1および第2トンネル障壁層は、Mgを含む酸化物であ請求項乃至14のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  16. 前記半導体層は、Si層、Ge層、SiGe層、およびInGaAs層のいずれかであ請求項乃至15のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  17. 前記ソース領域から前記ドレイン領域に向かう方向と直交する方向において、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体層の領域の幅が、前記ソース領域および前記ドレイン領域のそれぞれの幅よりも狭請求項乃至16のいずれかに記載のスピントランジスタ。
  18. メモリを有するルックアップテーブル回路を備えたリコンフィギャラブル論理回路であって、
    前記メモリとして、請求項乃至17のいずれかに記載のスピントランジスタを備えていリコンフィギャラブル論理回路。
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